| 【発明の名称】 |
健康食品及び製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】宮之原 光治 【住所又は居所】鹿児島県姶良郡姶良町東餅田2369番地8 有限会社イング内
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| 【要約】 |
【課題】トウキ,イヌトウキおよびヒュウガトウキ等のトウキ類のほか、いわゆる山人参と呼ばれている植物の種子および葉又は茎を利用した健康食品を提供する。
【解決手段】セリ科シシウド属又はカワラボウフウ属に属する植物,特にシシウド属に属するトウキ,イヌトウキ又はヒュウガトウキなどの植物の種子を乾燥し焙焼して殺菌した後粉砕したものに、前記植物の葉又は茎を乾燥した後、裁断し殺菌して製粉したものとを配合したことを特徴とする健康食品およびその製造方法である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 セリ科シシウド属又はカワラボウフウ属に属する植物の種子、及び葉又は茎の加工物を有効成分とすることを特徴とする健康食品。 【請求項2】 セリ科シシウド属に属する植物がトウキ、イヌトウキ又はヒュウガトウキのいずれかであることを特徴とする請求項1記載の健康食品。 【請求項3】 セリ科シシウド属又はカワラボウフウ属に属する植物の種子を乾燥し焙焼して殺菌した後、粉砕したものに、セリ科シシウド属又はカワラボウフウ属に属する植物の葉又は茎を乾燥した後、裁断し殺菌して製粉したものを配合することを特徴とする健康食品の製造方法。 【請求項4】 セリ科シシウド属に属する植物がトウキ、イヌトウキ又はヒュウガトウキのいずれかであることを特徴とする請求項3記載の健康食品の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明はセリ科シシウド属に属する植物、又はカワラボウフウ属に属する植物であって特にトウキ、イヌトウキ及びヒュウガトウキ等のトウキ類のほか、いわゆる山人参と呼ばれている植物(以下これらを山人参類という)の加工物を有効成分とする健康食品及びその製造方法に関する。 【背景技術】 【0002】 山人参類は古くから薬効のある植物として知られており、医薬品,化粧品,健康食品の製造に用いられてきた。 例えば、特許文献1には日本山人参の茎又は根を乾燥して粉末にするか、又はその茎,根部を酢酸エチルなどで抽出して得たエキスを有効成分とした医薬又は医薬用組成物が開示されている。 【特許文献1】特許第1721544号公報 【0003】 また、特許文献2では、日本山人参の根,茎部に含まれるイソエポキン−ブテリキシンを抽出した後さらに精製して抗アレルギー、抗炎症剤が得られることが開示されている。 【特許文献2】特公平5−48233号公報 【0004】 ヒュウガトウキの加工物を有効成分とする健康補助食品が開示されているがこれはヒュウガトウキの花,根,茎,葉,枝などを用いている。 【特許文献3】特願2000−580472号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 以上、山人参類の花,根,茎,葉,枝などを利用することが開示されているが、種子を利用することは知られていなかった。 山人参類は一般に多年生草本であり、特に根を利用すると再生産には手間と日時を必要とする。しかし根部を使用することなく、種子,葉及び茎等を利用することとすれば効率的に原材料を確保できることとなる。 本発明は、山人参類の種子に注目し、併せて葉,茎等を用いた健康食品を提供しようとするものである。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明の主要な特徴は以下のとおりである。 (1)セリ科シシウド属又はカワラボウフウ属に属する植物の種子及び葉又は茎の加工物を有効成分とすることを特徴とする健康食品である。 (2)セリ科シシウド属の植物がトウキ、イヌトウキ又はヒュウガトウキであることを特徴とする前項(1)記載の健康食品である。 (3)セリ科シシウド属又はカワラボウフウ属に属する植物の種子を乾燥し焙焼して殺菌した後、粉砕したものに、セリ科シシウド属又はカワラボウフウ属に属する植物の葉又は茎を乾燥した後、裁断し殺菌して製粉したものを配合することを特徴とする健康食品の製造方法である。 (4)セリ科シシウド属に属する植物がトウキ、イヌトウキ又はヒュウガトウキのいずれかであることを特徴とする請求項3記載の健康食品の製造方法である。 【0007】 セリ科シシウド属又はカワラボウフウ属に属する植物の種子及び葉又は茎を製粉したものは、粉末のままにして適宜飲食物に混ぜて飲食するか、カプセルに充填して飲食する。カプセルを製造するには、前記粉末に澱粉,砂糖,ゼラチン,マンニット等の賦形剤,カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体,アルギン酸塩,ポリビニルピロリドン等の結合剤,グリセリン等の潤滑剤などを用いカプセル化又は錠剤,丸剤とすることができ、また前記粉末を適当な溶媒で抽出しエキスとすることができる。 以上のように、本発明の健康食品は粉末のまま、あるいはカプセル,錠剤,丸剤またはエキスとして飲食することができる。 【発明の効果】 【0008】 山人参類の種子は従来利用されずに廃棄されていたが、その中には豊富なミネラル分が含まれていることから、種子及び葉を用いる健康食品は従来の根や茎では得られない栄養分や薬効が得られる。 また、種子及び茎,葉を焙煎することで香ばしい風味が醸成されるので優れた食感を与えることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 図1に本発明の健康食品の製造フローを示した。製造フローは山人参の種子と葉のフローであるが、葉の代りに茎でも良いし、葉と茎を混ぜたものでも良い。採取した山人参類の種子はまず天日乾燥をする。次に50〜60℃で10分〜15分焙煎することで香気を醸成させるとともに一次殺菌をする。50〜60℃としたのは原料に含まれる栄養分や薬効成分が破壊されないようにするためである。 【0010】 焙煎した原料を次に紫外線照射により二次殺菌処理をし、製粉加工を行う。 【0011】 山人参の葉又は茎は天日乾燥後50〜60℃で10〜15分間焙煎する。焙煎により殺菌処理をしたものを3〜4cm程度の大きさに裁断(カット)する。 【0012】 裁断した葉又は茎は紫外線を照射し二次殺菌処理後、製粉加工する。 【0013】 次に製粉した種子及び葉又は茎を互に配合するが、配合比はおよそ2:8とするが、必ずしもこれに限定するものではない。 【0014】 配合した粉末について一般殺菌及び大腸菌の検査を行った後、粉末のまま製品とするか、またはカプセルに充填してカプセル製品として出荷する。またカプセル以外にも錠剤あるいは丸剤とすることもできる。 また、粉末を適当な溶媒で抽出してエキスとすることもできる。 【実施例1】 【0015】 山人参の1種である薩摩山人参の種子の分析結果を表1に示す。 【0016】 【表1】
【0017】 表1によれば、薩摩山人参の種子粉末は、カルシウム,鉄などのミネラルを豊富に含んでおり、滋養・強壮、健康増進の効果が期待できる。 【実施例2】 【0018】 薩摩山人参の種子及び葉に含まれるアミノ酸を分析した結果を表2に示す。測定は試料を過ギ酸酸化処理後、塩酸加水分解したものについて行った。 各種アミノ酸のうち、トリプトファンは高速液体クロマトグラフ法により測定したが他のアミノ酸はアミノ酸自動分析法により測定した。含有量は100g中のmg数で示した。 【0019】 【表2】
【0020】 表2によると薩摩山人参の葉及び種子の中には必須アミノ酸であるバリン,ロイシン,イソロイシン,リジン,スレオニン,メチオニン,フェニルアラニン,トリプトファン及びヒスチジンの9種類すべてを含有するとともに、植物性食品で不足しやすいジンの含有量が比較的多いことが特徴である。 【実施例3】 【0021】 宮崎県産の山人参の根,葉,茎等について薬効成分とされるイソエポキシプテリキシンの含量を測定した結果を表3に示した。 測定は高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により行った。 HPLCの条件は次のとおりである。 カラム:TSKgel ODS−120TM(4.6mm×25cm) 溶媒:50%→90%アセトニトリル(トリフルオロ酢酸0.1%含有)0→25分グラジエント溶出,90%アセトニトリル(トリフルオロ酢酸0.1%含有)25→35分 流速:1.0ml/分 温度:35℃ 【0022】 【表3】
山人参および関連素材のYN−1(イソエポキシプテリキシン)含量 【0023】 大分産山人参根:エキス収率 35.8%,エキス中のYN−1含量1.8% (平成5年10月18日報告書) 【0024】 今回収穫された宮崎県産の山人参の根のエキス収率およびYN−1の含量は、大分県産に比べ約半分程度と低かった。HPLCの分離パターンを比較すると両者ではYN−1の含有比が異なり、大分県産ではYN−1が全クマリン中の約40%を占めるのに対し、宮崎県産では約25%とかなりの違いが認められた。 これは個体差によるものか、採集時期によるものか今後検討が必要である。 山人参の葉のYN−1含量については、大分県産で検討した分析値とほぼ同様であった。 【産業上の利用可能性】 【0025】 本発明に係る健康食品は粉末のまま食用とするほか、カプセル,錠剤,丸剤として飲食する。また、山人参茶あるいは山人参酒としても利用できる。 山人参茶については、山人参類の種子および葉又は茎の粉末のほかに、呈味性の改善のため、緑茶,ウーロン茶,ハトムギ茶,アマチャヅル茶,杜仲茶,コブ茶などを添加して飲用に供するとよい。 山人参酒は日本酒,焼酎などのアルコール飲料中に山人参類の種子および葉又は茎の粉を添加して調製する。 【図面の簡単な説明】 【0026】 【図1】本発明に係る健康食品の製造フローを示す図である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】399018460 【氏名又は名称】株式会社イング 【住所又は居所】鹿児島県姶良郡姶良町東餅田2369番地8
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| 【出願日】 |
平成16年4月23日(2004.4.23) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100105670 【弁理士】 【氏名又は名称】栫 生長
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| 【公開番号】 |
特開2005−304414(P2005−304414A) |
| 【公開日】 |
平成17年11月4日(2005.11.4) |
| 【出願番号】 |
特願2004−127581(P2004−127581) |
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