| 【発明の名称】 |
包装食品と食品の包装調理方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】赤松 外之彦 【住所又は居所】徳島県板野郡松茂町満穂字満穂開拓119番地の1 赤松化成工業株式会社内
【氏名】江口 省三 【住所又は居所】徳島県板野郡松茂町満穂字満穂開拓119番地の1 赤松化成工業株式会社内
【氏名】井上 洋治 【住所又は居所】徳島県板野郡松茂町満穂字満穂開拓119番地の1 赤松化成工業株式会社内
【氏名】安田 公彦 【住所又は居所】徳島県板野郡松茂町満穂字満穂開拓119番地の1 赤松化成工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】ラッピングすることなく、また熱い容器から熱い食品を食器に移すことなく、特定上面のある食品を上向きにして食器に盛りつけしながら調理する。
【解決手段】包装食品は、冷凍食品1を食品包装容器2の収納部3に収納している。食品包装容器2は、食品を入れる収納部3を有する形状にプラスチックシートで成形すると共に、収納部3の開口縁または外側に、同一平面にある閉塞ループ部6を設けている。さらに食品包装容器2は、収納する冷凍食品1が閉塞ループ部6を含む面から突出しない深さに収納部3を成形している。包装食品は、この収納部3に、食べるときに上に向けて食器10に盛り付けされる特定上面1Aを有する食品を収納している。この食品は、特定上面1Aを収納部3の底面7に向く姿勢で収納部3に収納している。さらに、包装食品は、収納部3に食品を収納している食品包装容器2を開封できる外袋9に収納している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 冷凍食品(1)を食品包装容器(2)の収納部(3)に収納している包装食品であって、 食品包装容器(2)は、食品を入れる収納部(3)を有する形状にプラスチックシートで成形されると共に、収納部(3)の開口縁または外側に、同一平面に位置する閉塞ループ部(6)を設けており、さらに収納部(3)は収納する冷凍食品(1)が閉塞ループ部(6)を含む面から突出しない深さに成形しており、 この収納部(3)には、食べるときに上に向けて食器(10)に盛り付けされる特定上面(1A)を有する食品を収納しており、この食品は、特定上面(1A)が収納部(3)の底面(7)に向く姿勢で収納部(3)に収納されており、 さらにまた、収納部(3)に食品を収納している食品包装容器(2)を開封できる外袋(9)に収納しており、 外袋(9)から食品包装容器(2)が取り出されて、収納部(3)に食品を収納する食品包装容器(2)が、閉塞ループ部(6)を食器(10)の上面に接触させる状態で食器(10)の上に載せられて、閉塞ループ部(6)が食器(10)に接触して、食器(10)で収納部(3)の開口部(4)を閉鎖し、この状態で、電子レンジで食品が加熱され、食品包装容器(2)が食器(10)から除去されて食品を特定上面(1A)を上向きとして食器(10)に盛りつけして調理するようにしてなる包装食品。 【請求項2】 冷凍食品(1)を食品包装容器(2)の収納部(3)に収納している包装食品であって、 食品包装容器(2)は、食品を入れる収納部(3)を有する形状にプラスチックシートで成形されると共に、収納部(3)の開口縁または外側に、同一平面に位置する閉塞ループ部(6)を設けており、さらに収納部(3)は収納する冷凍食品(1)が閉塞ループ部(6)を含む面から突出しない深さに成形しており、 この収納部(3)には、食べるときに上面として食器(10)に盛り付けされる特定上面(1A)を有する食品を収納しており、この食品は、特定上面(1A)が収納部(3)の底面(7)に向く姿勢で収納部(3)に収納されており、 さらにまた、食品包装容器(2)は収納部(3)の開口部(4)を閉塞するように蓋シール(8)を連結して、蓋シール(8)で開口部(4)を閉塞しており、 蓋シール(8)が食品包装容器(2)から除去されて、収納部(3)に食品を収納する食品包装容器(2)が、閉塞ループ部(6)を食器(10)の上面に接触させる状態で食器(10)の上に載せられて、閉塞ループ部(6)が食器(10)に接触して、食器(10)で収納部(3)の開口部(4)を閉鎖し、この状態で、電子レンジで食品が加熱され、食品包装容器(2)が食器(10)から除去されて食品を特定上面(1A)を上向きとして食器(10)に盛りつけして調理するようにしてなる包装食品。 【請求項3】 食品包装容器(2)が、収納している食品を外部から見ることができる透光性を有するプラスチックシートである請求項1又は2に記載される包装食品。 【請求項4】 食品包装容器(2)の収納部(3)に収納している冷凍食品(1)が、シュウマイ、ピザ、ギョウザ、オムライス、ハンバーグ、特定上面(1A)のある惣菜、成形された焼き飯又はごはんのいずれかである請求項1又は2に記載される包装食品。 【請求項5】 プラスチックシートでもって、収納部(3)の開口縁又はその外側に同一平面に位置する閉塞ループ部(6)を設けて、さらに収納部(3)を、ここに入れる食品が閉塞ループ部(6)を含む面から突出しない状態で収納できる深さに食品包装容器(2)を成形する成形工程と、 食品包装容器(2)の収納部(3)に、食べるときに上に向けて食器(10)に盛り付けされる特定上面(1A)を有する食品を、特定上面(1A)が収納部(3)の底面(7)に向く姿勢で収納する収納工程と、 食品を冷凍する冷凍工程と、 収納部(3)に食品を収納する食品包装容器(2)を外袋(9)に入れる閉塞工程と、 外袋(9)から食品包装容器(2)が取り出され、収納部(3)に冷凍された食品を入れる状態で、閉塞ループ部(6)を下向きとする姿勢で食品包装容器(2)が食器(10)の上面に載せられて、収納部(3)を食器(10)で閉鎖する盛り付け工程と、 食品包装容器(2)を載せている食器(10)が電子レンジに入れられて、食器(10)で閉鎖される収納部(3)に食品を入れる状態で、電子レンジで食品が加熱される加熱工程と、 食品が加熱された後に、食品包装容器(2)が食器(10)から除去されて、収納部(3)に収納されていた食品が、特定上面(1A)を上向きとして食器(10)に盛りつけされた状態で調理される食品包装容器(2)の除去工程とからなる食品の包装調理方法。 【請求項6】 プラスチックシートでもって、収納部(3)の開口縁又はその外側に同一平面に位置する閉塞ループ部(6)を設けて、さらに収納部(3)を、ここに入れる食品が閉塞ループ部(6)を含む面から突出しない状態で収納できる深さに食品包装容器(2)を成形する成形工程と、 食品包装容器(2)の収納部(3)に、食べるときに上に向けて食器(10)に盛り付けされる特定上面(1A)を有する食品を、特定上面(1A)が収納部(3)の底面(7)に向く姿勢で収納する収納工程と、 食品を冷凍する冷凍工程と、 収納部(3)の開口部(4)を閉塞するように食品包装容器(2)に蓋シール(8)を連結して、蓋シール(8)で収納部(3)の開口部(4)を閉塞する閉塞工程と、 食品包装容器(2)から蓋シール(8)が除去され、収納部(3)に冷凍された食品を入れる状態で、閉塞ループ部(6)を下向きとする姿勢で食品包装容器(2)が食器(10)の上面に載せられて、収納部(3)を食器(10)で閉鎖する盛り付け工程と、 食品包装容器(2)を載せている食器(10)が電子レンジに入れられて、食器(10)で閉鎖される収納部(3)に食品を入れる状態で、電子レンジで食品が加熱される加熱工程と、 食品が加熱された後に、食品包装容器(2)が食器(10)から除去されて、収納部(3)に収納されていた食品が、特定上面(1A)を上向きとして食器(10)に盛りつけされた状態で調理される食品包装容器(2)の除去工程とからなる食品の包装調理方法。 【請求項7】 成形工程において、食品包装容器(2)を、収納している食品を外部から見ることができる透光性を有するプラスチックシートで成形する請求項5又は6に記載される食品の包装調理方法。 【請求項8】 食品包装容器(2)の収納部(3)に収納する食品が、シュウマイ、ピザ、ギョウザ、オムライス、ハンバーグ、特定上面(1A)のある惣菜、成形された焼き飯又はごはんのいずれかである請求項5又は6に記載される食品の包装調理方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、冷凍食品を食器に盛り付けして電子レンジで加熱して調理できる包装食品と食品の包装調理方法に関する。とくに、本発明は、食品を正常な姿勢で食器に盛りつけして電子レンジで食品を加熱して調理できる包装食品と食品の包装調理方法に関する。 【背景技術】 【0002】 冷凍食品は、プラスチック製の包装容器に入れて販売されている。この食品包装容器は、プラスチックシートを真空成形または圧空成形等して製造される。消費者は、食品包装容器に入れた状態で冷凍食品を冷凍して保存する。食べるときは、食品包装容器から冷凍食品を取り出し、解凍して加熱する等の調理をする。冷凍食品は、電子レンジで速やかに解凍して加熱できる。電子レンジで食品を解凍、加熱できるように、冷凍食品を入れた状態で電子レンジで解凍、加熱できる食品包装容器は開発されている(特許文献1及び2参照)。 【特許文献1】特開平11−91834号公報 【特許文献2】特開平9−207971号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0003】 特許文献1に記載される食品包装容器は、うどん等の食品を入れて電子レンジで加熱して調理する。さらに、この食品包装容器は、ゼリー状のうどんスープを入れる中皿を設けている。食品包装容器が電子レンジで加熱されると、ゼリー状のスープが溶けてシャワー状に容器の内部に落下してうどんに散水される。したがって、この食品包装容器は、電子レンジでもって、スープに入ったうどんを簡単に調理できる。 【0004】 特許文献2に記載される食品包装容器は、開口部にフランジを設けて、フランジ面に蓋をヒートシールして、開口部を閉塞している。蓋のヒートシールには、蒸気の排出口を設けている。この食品包装容器は、食品を入れて電子レンジで加熱すると、蒸気の排出口から蒸気が噴出する。したがって、発生する蒸気の圧力で包装容器が破裂するのを防止できる。また、電子レンジで加熱するために、容器に蒸気を排出するための穴を開ける必要がなく、食品を容器に入れたままの状態で加熱できる。 【0005】 これ等の公報に記載される食品包装容器は、食品を電子レンジで加熱して簡単に調理できる。ただ、加熱された食品を食器に入れて食べるには、食品を食品包装容器から食器に移す必要がある。このとき食品は加熱されて熱く、また食品包装容器も加熱されて熱くなっている。すなわち、熱い容器から熱い食品を取り出すので、簡単に食器に移すのが難しい。 【0006】 また、食品には、食べるときに上に向けて食器に盛り付けされる面が決まっている食品、すなわち食べるときに上面にする特定上面のある食品がある。この特定上面のある食品は、食器に盛りつけするときに、この面を上向きにして盛りつけする必要がある。熱い容器から熱い食品を取り出し、取り出した食品を特定上面を上向きに揃えて食器に盛りつけするのはさらに手間がかかる。また、熱い食品を食器に盛りつけするときに、食品が変形し、あるいは表面の一部が損傷されると、綺麗な状態で食器に盛りつけできなくなる。 【0007】 この欠点は、食品を加熱する前に食品包装容器から取り出して食器に移し、食器に載せて電子レンジで加熱して解消できる。しかしながら、皿に食品を載せて電子レンジで加熱すると、食品の水分が失われて美味な状態で調理できない。この弊害を避けるために、食品をプラスチックフィルム等でラッピングして加熱すると、ラッピングにさらに手間がかかる。また、食品を加熱した後にラッピングを剥すと、フィルムの内面に食品が付着するので、ラッピングを外すときに、食器に盛りつけした食品の位置がずれて、綺麗な盛りつけにできなくなる。また、ラッピングを外すときに、内面に付着している食品の一部が剥がれて綺麗な状態で調理できない欠点もある。 【0008】 本発明は、このような欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、冷凍食品をラッピングすることなく、また熱い容器から熱い食品を食器に移す必要もなく、さらにまた、食べるときに上に向けて食器に盛り付けされる特定上面のある食品を、特定上面を上向きにして食器に盛りつけでき、食品を美味に加熱しながら、食品を綺麗な状態で盛りつけして調理できる包装食品と食品の包装調理方法を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0009】 本発明の包装食品は、冷凍食品1を食品包装容器2の収納部3に収納している。食品包装容器2は、食品を入れる収納部3を有する形状にプラスチックシートで成形すると共に、収納部3の開口縁または外側に、同一平面にある閉塞ループ部6を設けている。さらに食品包装容器2は、収納する冷凍食品1が閉塞ループ部6を含む面から突出しない深さに収納部3を成形している。包装食品は、この収納部3に、食べるときに上に向けて食器10に盛り付けされる特定上面1Aを有する食品を収納している。この食品は、特定上面1Aを収納部3の底面7に向く姿勢で収納部3に収納している。 【0010】 さらに、本発明の請求項1の包装食品は、収納部3に食品を収納している食品包装容器2を開封できる外袋9に収納している。この包装食品は、外袋9から食品包装容器2が取り出されて、収納部3に食品を収納する食品包装容器2が、閉塞ループ部6を食器10の上面に接触させる状態で食器10の上に載せられる。食品包装容器2は、閉塞ループ部6が食器10に接触して、食器10で収納部3の開口部4が閉鎖される。さらに、包装食品は、この状態で、電子レンジで加熱され、食品包装容器2が食器10から除去されて、特定上面1Aを上向きとして食品を食器10に盛りつけして調理される。 【0011】 さらに、本発明の請求項2の包装食品は、収納部3の開口部4を閉塞するように食品包装容器2に蓋シール8を連結して、蓋シール8で開口部4を閉塞している。この包装食品は、蓋シール8が食品包装容器2から除去されて、収納部3に食品を収納する食品包装容器2が、閉塞ループ部6を食器10の上面に接触させる状態で食器10の上に載せられる。食品包装容器2は、閉塞ループ部6が食器10に接触して、食器10で収納部3の開口部4が閉鎖される。さらに、包装食品は、この状態で、電子レンジで加熱され、食品包装容器2が食器10から除去されて、特定上面1Aを上向きとして食品を食器10に盛りつけして調理される。 【0012】 本発明の請求項5の食品の包装調理方法は、プラスチックシートでもって、収納部3の開口縁又はその外側に同一平面に位置する閉塞ループ部6を設けて、さらに収納部3を、ここに入れる食品が閉塞ループ部6を含む面から突出しない状態で収納できる深さに食品包装容器2を成形する成形工程と、食品包装容器2の収納部3に、食べるときに上に向けて食器10に盛り付けされる特定上面1Aを有する食品を、特定上面1Aが収納部3の底面7に向く姿勢で収納する収納工程と、食品を冷凍する冷凍工程と、収納部3に食品を収納する食品包装容器2を外袋9に入れる閉塞工程と、外袋9から食品包装容器2が取り出され、収納部3に冷凍された食品を入れる状態で、閉塞ループ部6を下向きとする姿勢で食品包装容器2が食器10の上面に載せられて、収納部3を食器10で閉鎖する盛り付け工程と、食品包装容器2を載せている食器10が電子レンジに入れられて、食器10で閉鎖される収納部3に食品を入れる状態で、電子レンジで食品が加熱される加熱工程と、食品が加熱された後に、食品包装容器2が食器10から除去されて、収納部3に収納されていた食品が、特定上面1Aを上向きとして食器10に盛りつけされた状態で調理される食品包装容器2の除去工程とからなる。 【0013】 本発明の請求項6の食品の包装調理方法は、プラスチックシートでもって、収納部3の開口縁又はその外側に同一平面に位置する閉塞ループ部6を設けて、さらに収納部3を、ここに入れる食品が閉塞ループ部6を含む面から突出しない状態で収納できる深さに食品包装容器2を成形する成形工程と、食品包装容器2の収納部3に、食べるときに上に向けて食器10に盛り付けされる特定上面1Aを有する食品を、特定上面1Aが収納部3の底面7に向く姿勢で収納する収納工程と、食品を冷凍する冷凍工程と、収納部3の開口部4を閉塞するように食品包装容器2に蓋シール8を連結して、蓋シール8で収納部3の開口部4を閉塞する閉塞工程と、食品包装容器2から蓋シール8が除去され、収納部3に冷凍された食品を入れる状態で、閉塞ループ部6を下向きとする姿勢で食品包装容器2が食器10の上面に載せられて、収納部3を食器10で閉鎖する盛り付け工程と、食品包装容器2を載せている食器10が電子レンジに入れられて、食器10で閉鎖される収納部3に食品を入れる状態で、電子レンジで食品が加熱される加熱工程と、食品が加熱された後に、食品包装容器2が食器10から除去されて、収納部3に収納されていた食品が、特定上面1Aを上向きとして食器10に盛りつけされた状態で調理される食品包装容器2の除去工程とからなる。 【0014】 食品包装容器2は、収納している食品を外部から見ることができる透光性を有するプラスチックシートで成形することができる。 【0015】 食品包装容器2の収納部3には、シュウマイ、ピザ、ギョウザ、オムライス、ハンバーグ、特定上面のある惣菜、成形された焼き飯又はごはん等の食品を収納することができる。 【発明の効果】 【0016】 本発明の包装食品と食品の包装調理方法は、冷凍食品をラッピングすることなく、また熱い容器から熱い食品を食器に移す必要もなく、さらにまた、食べるときに上に向けて食器に盛り付けされる特定上面のある食品を、特定上面を上向きにして食器に盛りつけでき、食品を美味に加熱しながら、食品を綺麗な状態で盛りつけして調理できる特長がある。それは、本発明が、プラスチックシートでもって、食品を入れる収納部の開口縁又はその外側に、同一平面に位置する閉塞ループ部を設けると共に、収納する食品が閉塞ループ部を含む面から突出しない深さに成形している食品包装容器の収納部に、食べるときに上面として盛り付けされる特定上面を、収納部の底面に向く姿勢で収納しており、この食品包装容器の開口部を下向きとして食器の上に載せ、開口部を食器の上面で閉鎖した状態で電子レンジで加熱調理した後、食品包装容器を除去して食品を食器に盛り付けるからである。 【0017】 このように、食器の上で閉鎖された収納部に食品を収納して、電子レンジで加熱すると、蒸気が収納部の内部に充満される状態で加熱され、また、余分の蒸気は食品包装容器と食器の間から排出される。このため、食品は、プラスチックフィルムでラッピングされたのと同じ状態で美味に調理され、調理された後、食品包装容器を食器から取り除くと、食品は食器に盛り付けされた状態となる。とくに、本発明の包装食品と食品の包装調理方法は、食べるときに上面として盛り付けされる特定上面を、収納部の底面に向く姿勢で収納しているので、食器の上で加熱した後、食品包装容器を食器から取り除くと、特定上面を上面とする綺麗な姿勢で食器に盛り付けできる。したがって、本発明の包装食品と食品の包装調理方法は、冷凍食品をラッピングすることなく、また、熱い食品包装容器から熱い食器に移したり、調理された食品を反転したりすることなく、食器の上で食品を調理して、簡単かつ容易に、しかも綺麗に食品を食器に盛りつけでき、そのままの姿勢で食することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0018】 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための包装食品と包装調理方法を例示するものであって、本発明は包装食品と包装調理方法を以下に特定しない。 【0019】 さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。 【0020】 図1ないし図5に示す包装食品は、食べるときに上に向けて食器10に盛り付けされる特定上面1Aのある冷凍食品1を食品包装容器2の収納部3に収納している。特定上面1Aのある食品は、上下の形状が異なる食品で、たとえばシュウマイ、ピザ、ギョウザ、オムライス、ハンバーグ、上下の形状が異なる特定上面のある惣菜、特定上面のある形状に成形された焼き飯やごはん等である。冷凍食品1は、種々の食品を冷凍して固形状としている。 【0021】 食品包装容器2は、熱可塑性のプラスチックシートを、真空成形または圧空成形等の方法で成形して製作される。食品包装容器2の成形に使用されるプラスチックシートは、食品の加熱温度において十分な強度を有する耐熱性プラスチックである。耐熱性のプラスチックシートとして、たとえば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン等を使用する。さらに、プラスチックシートは、食品包装容器2に収納している食品を外部から見ることができる透光性を有する。このプラスチックシートで成形している食品包装容器2は、収納部3に入れている食品を外部から見ることができる。 【0022】 食品包装容器2は、プラスチックシートを成形して製作される。食品包装容器2は、図1と図2に示すように、ひとつの食品を収納する収納部3を有し、あるいは、図3ないし図5に示すように、複数の食品を配列して収納できるように、複数の収納部3を有する。複数の収納部3のある食品包装容器2は、収納部3に食品を入れて複数の食品を食器10に盛りつけして調理できる。したがって、複数の収納部3のある食品包装容器2は、各々の食品を食器10の上に最も綺麗に配列できるように食品包装容器2に収納部3を設ける。たとえば、複数のシュウマイを各々の収納部3に収納する食品包装容器2は、図6と図7に示すように、シュウマイ22を規則的に並べて食器10に盛りつけできる配列で、収納部3を配置する。同じ食品を複数の収納部3に収納する食品包装容器2は、図6に示すように複数の収納部3を規則的に配列して、図8に示すように各々の食品を綺麗に食器10に並べて盛りつけできる。ただし、弁当のように異なる食品を収納部に収納する食品包装容器は、各々の食品を食べやすい配列に、あるいは綺麗に配置できる配列とするように、複数の収納部を配置する。 【0023】 食品包装容器2は、図7と図9に示すように、食器10に伏せる姿勢で載せて、収納部3の開口部4を食器10で閉鎖する。この状態で、収納部3の食品を閉鎖して電子レンジで調理するので、プラスチックフィルムでラッピングすることなく美味に調理できる。このことを実現するために、食品包装容器2は、収納部3の開口縁または外側に、同一平面に位置する閉塞ループ部6を設けている。食品包装容器2は、図1と図2に示すように、収納部3の開口縁に沿って同一平面に位置する閉塞ループ部6を設ける形状とし、あるいは、図3に示すように、複数の収納部3の開口縁に沿って同一平面に位置する閉塞ループ部6を設ける形状とし、あるいは図4に示すように、複数の収納部3の開口縁の外側を閉ループ形状に連続して同一平面に位置する閉塞ループ部6を設けている。さらに、食品包装容器2は、図5に示すように、同一平面に位置する平面状の閉塞ループ部6の内側に複数の収納部3を設ける形状として、各々の収納部3の開口縁に閉塞ループ部6を設け、また、複数の収納部3の開口縁の外側にも閉塞ループ部6を設ける形状とすることができる。 【0024】 さらに食品包装容器2は、各々の収納部3を、収納する食品が閉塞ループ部6を含む面から突出しない深さに成形している。図1ないし図3と図5の食品包装容器2は、収納部3を食品の高さよりも深くして、食品を閉塞ループ部6を含む面から突出しないように収納部3に収納できる。図4の食品包装容器2は、収納部3の深さよりも食品を高くして、閉塞ループ部6を含む面から突出しないように収納できる。それは、複数の収納部3の外側に設けている閉塞ループ部6を収納部3の開口縁よりも高くしているからである。この食品包装容器2は収納部3の底面7から閉塞ループ部6までの間隔を、収納部3に収納する食品の高さよりも大きくする。 【0025】 食品包装容器2の収納部3を以上の形状に成形するのは、閉塞ループ部6を食器10の上面に接触させて、食器10で収納部3の開口部4を閉鎖するためである。収納部3から食品が突出すると、閉塞ループ部6を全周で食器10の表面に接触できず、食器10で収納部3を閉鎖できなくなる。食器10で閉塞ループ部6の内側を閉鎖するのは、フィルムでラッピングはしないが、ラッピングしたのと同じように、閉鎖された状態で冷凍食品1を電子レンジで加熱して調理するためである。閉塞ループ部6に食器10の上面を接触させて収納部3を閉鎖するには、閉塞ループ部6が収納部3の開口部4の全周を連続的に囲む状態で食器10の上面に接触させる必要がある。この状態で閉塞ループ部6が食器10の上面に接触しないと、閉塞ループ部6と食器10との間に隙間ができて、収納部3の開口部4を食器10で閉鎖できなくなる。収納部3の開口部4を食器10で閉鎖できないと、電子レンジで冷凍食品1を加熱するときに水蒸気が自由に漏れて、冷凍食品1をラッピング状態で加熱できなくなる。閉塞ループ部6を含む面から冷凍食品1が突出しない包装食品は、閉塞ループ部6が接触する食器10の平面部で、収納部3の開口部4を確実に閉鎖できる。 【0026】 さらに、以上の図に示す食品包装容器2は、閉塞ループ部6を所定の幅のあるフランジ部6Aまたは幅広部6Bとしているので、食器10の上面でより確実に閉鎖できる。それは、閉塞ループ部6であるフランジ部6Aや幅広部6Bが食器10の表面に広い面積で面接触するからである。ただし、閉塞ループ部6は、必ずしも所定の幅を有する形状とする必要はない。図10に示すように、プラスチックシートの切断面とすることもできる。 【0027】 さらに、図2ないし図5に示す食品包装容器2は、収納部3の底部に、収納部3の底面7よりも小さい開口面積の凹部12を設けている。凹部12には、冷凍食品1にかける冷凍タレ11を入れる。タレは冷凍して固形状に固化された状態で凹部12に収納される。凹部12の深さは、冷凍されたタレの高さよりも深い。この構造の食品包装容器2は、凹部12に入れる冷凍されたタレと、収納部3に入れる食品を接触しないように分離できる。この構造によると、食品から分離している凹部12のタレは、電子レンジで加熱して食品にかけらる。このため、タレを理想的な状態で食品にかけて、美味に食べることができる。 【0028】 食品は、冷凍された状態で各々の収納部3に入れられ、あるいは収納部3に入れて冷凍される。タレを凹部12に入れる包装食品は、タレも、同じように、冷凍した状態で凹部12に入れられ、あるいは凹部12に入れて冷凍される。図の食品包装容器2は、凹部12を収納部3よりも小さくしているので、凹部12に冷凍されないタレを、収納部3に冷凍されない食品を入れて、タレと食品の両方を一緒に冷凍することができる。また、この状態で食品とタレを凍結すると、タレは凹部12の底に、食品は収納部3の底に氷結して付着される。 【0029】 異なる複数のタレをかけて食べる食品、たとえば、食品の上にチーズをかけ、チーズの上にソースをかけて食べる食品は、図11に示すように、収納部3の底部に、複数段に凹部12を設ける食品包装容器2に入れる。この食品包装容器2は、収納部3の底部に、第1凹部12Aを設け、さらに第1凹部12Aの底部に第2凹部12Bを設けている。第1凹部12Aは、収納部3の底面7よりも小さい開口面積とし、第2凹部12Bは、第1凹部12Aの底面13よりも小さい開口面積としている。さらに、第1凹部12Aは、ここに入れる第1冷凍タレ11Aの高さよりも深く、第2凹部12Bは、ここに入れる第2冷凍タレ11Bの高さよりも深く成形される。この食品包装容器2は、冷凍食品1と第1冷凍タレ11Aを分離し、第1冷凍タレ11Aと第2冷凍タレ11Bも分離する。すなわち、食品包装容器2に入れている食品とタレをすべて分離して収納しており、電子レンジで加熱されて、第1冷凍タレ11Aが解凍されて食品にかけられ、さらに第1冷凍タレ11Aの上に第2冷凍タレ11Bが解凍してかけられる。 【0030】 図2ないし図5の包装食品は、食品包装容器2の収納部3の食品を冷凍した状態とし、凹部12のタレを冷凍する状態として、あるいは食品とタレを冷凍しない状態で、食品包装容器2の開口部4を蓋シール8で閉塞し、あるいは食品包装容器2を外袋9に入れる。食品とタレが冷凍されない包装食品は、蓋シール8で開口部4を閉塞し、あるいは食品包装容器2を外袋9に入れた後に、食品とタレを冷凍する。 【0031】 収納部3に収納され食品は、食べるときに上に向けて食器10に盛り付けされる特定上面1Aを有する。この食品は、特定上面1Aを収納部3の底面7に向く姿勢として、収納部3に収納される。特定上面1Aのある食品は、食器10に盛り付けするときに上面が決っており、たとえば、ピザは、種々の具を載せている面を特定上面とし、シュウマイは皮を集めている側を特定上面とする。このように特定上面1Aが決っている食品は、特定上面1Aを収納部3の底面7に向けて収納する。 【0032】 この姿勢で収納される冷凍食品1は、従来の方向とは上下を逆向きにして収納部3に収納される。それは、従来の冷凍食品は、食品包装容器に入れて加熱し、加熱された食品を食品包装容器から取り出して食器に盛り付けするのに対し、本発明は食品包装容器2を上下反転して、すなわち開口部4を下向きにして食器10の上に載せ、この状態で食品を電子レンジで加熱した後、食品包装容器2を食器10から除き、食品をそのままの姿勢で食べるからである。 【0033】 図1と図3に示す包装食品は、各々の収納部3に食品を、凹部12にタレを入れた食品包装容器2を外袋9に入れている。外袋9は、冷凍食品1が収納部3から出ないように食品包装容器2を包装している。また、図2、図4、図5に示す包装食品は、各々の収納部3に食品を、凹部12にタレを入れた食品包装容器2の開口部4を蓋シール8で閉塞している。開口部4を閉塞する蓋シール8は、収納部3の閉塞ループ部6に剥離できるように連結される。図の食品包装容器2は、収納部3の開口縁や外側に設けているフランジ部6Aや幅広部6Bに蓋シール8を溶着して、剥離できるように固定している。蓋シール8は、熱可塑性のプラスチックフィルムである。 【0034】 以上の包装食品は、以下の工程で製造され、消費者が電子レンジで加熱して盛り付けする。 (1) 成形工程 プラスチックシートを真空成形または圧空成形等して、収納部3のある食品包装容器2に成形する。図1と図2の食品包装容器2は、ひとつの食品を盛りつけするように、ひとつの収納部3を設けており、図3ないし図5の食品包装容器2は、複数の食品を縦横に並べて盛りつけするように、縦横に並べて収納部3を設けている。食品包装容器2の収納部3は、収納する冷凍食品1が閉塞ループ部6を含む面から突出しない深さに成形される。さらに、図の食品包装容器2は、収納部3の開口縁または外側に閉塞ループ部6を設けている。さらに、図2ないし図5の収納部3の底部には、収納部3の底面7よりも小さい開口面積の凹部12を設けている。タレをかけない食品は、図1に示すように、凹部を設ける必要がない。 (2) 収納工程 成形された食品包装容器2の各々の収納部3に食品を、凹部12のある食品包装容器2は凹部12にタレを入れる。食品は、食べるときに上面として食器10に盛り付けされる特定上面1Aを収納部3の底面7に向けて収納部3に入れる。さらに、各々の収納部3に入れられる食品は、閉塞ループ部6を含む面から突出しないようにする。食品やタレは冷凍された状態で収納部3に入れられ、あるいは食品包装容器2の収納部3や凹部12に入れてから冷凍される。収納部3に食品を、凹部12にタレを入れて冷凍する場合、好ましくは、食品包装容器2の開口部4を閉塞する前、または外袋9に入れる前に冷凍する。ただし、開口部4を蓋シール8で閉塞し、あるいは食品包装容器2を外袋9に入れた後で食品とタレを冷凍することもできる。収納部3に入れられて冷凍される食品は、収納部3の底面7に氷結して付着され、凹部12のタレは凹部12の底面13に氷結して付着される。氷結によらず氷結された食品やタレを結合材で収納部3の底面7と凹部12の底面13に付着することもできる。食品を収納部3の底面7に、タレを凹部12の底面13に付着している包装食品は、図7と図9に示すように、開口部4を下にして食器10の上に載せるとき、食品とタレの重量で閉塞ループ部6を食器10の上面に隙間なく押圧できる。底に付着して食器10の上に接触しない食品とタレの重量が、周壁5で支えられるからである。この状態で電子レンジで加熱される食品とタレは、理想的な閉鎖状態の収納部3で調理される。 【0035】 (3) 閉塞工程 図1と図3に示すように、食品包装容器2を外袋9に入れて包装し、あるいは図2、図4、及び図5に示すように、食品包装容器2の開口部4の周縁に蓋シール8を連結して、蓋シール8で収納部3の開口部4を閉塞する。包装食品は、この状態で製造業者から販売業者に、さらに消費者に運ばれる。 【0036】 (4) 盛り付け工程 包装食品を購入した消費者は、食品包装容器2を外袋9から取り出し、あるいは蓋シール8を剥離する。収納部3に冷凍された食品を入れ、凹部12に冷凍されたタレを入れる状態で、開口部4を下向きとする姿勢で食品包装容器2を食器10の上面に載せる。この状態で、閉塞ループ部6が食器10の上面に接触して、収納部3の開口部4が食器10の上面で閉鎖される。 (5) 加熱工程 食品包装容器2を載せている食器10を電子レンジに入れ、閉鎖されるが密閉されない収納部3に冷凍された食品を、凹部12に冷凍されたタレを入れる状態として電子レンジで冷凍食品1を加熱する。加熱されたタレは解凍された食品にかけられる。この状態でタレと食品は電子レンジの電磁波で加熱して調理される。タレのない食品は、食品のみが加熱される。 【0037】 (6) 除去工程 冷凍食品1が加熱して調理されると、食品包装容器2を食器10から除去する。食品包装容器2が除去されると、食器10の上には、タレがかけられた状態で、各々の食品が特定上面1Aを上面に揃えて盛り付けされて調理された状態となる。 【図面の簡単な説明】 【0038】 【図1】本発明の一実施例にかかる包装食品の断面図である。 【図2】本発明の他の実施例にかかる包装食品の断面図である。 【図3】本発明の他の実施例にかかる包装食品の断面図である。 【図4】本発明の他の実施例にかかる包装食品の断面図である。 【図5】本発明の他の実施例にかかる包装食品の断面図である。 【図6】本発明の他の実施例にかかる包装食品の調理方法を示す斜視図である。 【図7】図6に示す包装食品の調理方法を示す断面図である。 【図8】図6に示す調理方法で調理された食品を示す斜視図である。 【図9】図2に示す包装食品の調理方法を示す断面図である。 【図10】食品包装容器の他の一例を示す断面図である。 【図11】本発明の他の実施例にかかる包装食品の断面図である。 【符号の説明】 【0039】 1…冷凍食品 1A…特定上面 2…食品包装容器 3…収納部 4…開口部 5…周壁 6…閉塞ループ部 6A…フランジ部 6B…幅広部 7…底面 8…蓋シール 9…外袋 10…食器 11…冷凍タレ 11A…第1冷凍タレ 11B…第2冷凍タレ 12…凹部 12A…第1凹部 12B…第2凹部 13…底面 22…シュウマイ
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| 【出願人】 |
【識別番号】598143343 【氏名又は名称】赤松化成工業株式会社 【住所又は居所】徳島県板野郡松茂町満穂字満穂開拓119番地の1
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| 【出願日】 |
平成16年4月20日(2004.4.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074354 【弁理士】 【氏名又は名称】豊栖 康弘
【識別番号】100104949 【弁理士】 【氏名又は名称】豊栖 康司
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| 【公開番号】 |
特開2005−304367(P2005−304367A) |
| 【公開日】 |
平成17年11月4日(2005.11.4) |
| 【出願番号】 |
特願2004−124814(P2004−124814) |
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