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【発明の名称】 包装食品と食品の包装調理方法
【発明者】 【氏名】赤松 外之彦
【住所又は居所】徳島県板野郡松茂町満穂字満穂開拓119番地の1 赤松化成工業株式会社内

【氏名】江口 省三
【住所又は居所】徳島県板野郡松茂町満穂字満穂開拓119番地の1 赤松化成工業株式会社内

【氏名】井上 洋治
【住所又は居所】徳島県板野郡松茂町満穂字満穂開拓119番地の1 赤松化成工業株式会社内

【氏名】安田 公彦
【住所又は居所】徳島県板野郡松茂町満穂字満穂開拓119番地の1 赤松化成工業株式会社内

【要約】 【課題】冷凍食品をラッピングすることなく、また熱い容器から熱い食品を食器に移す必要もなく、食器の上で食品を美味に加熱して、食品を綺麗な状態で調理する。簡単かつ容易に、しかも綺麗に食品を食器に盛りつけして電子レンジで調理する。

【解決手段】包装食品は、冷凍食品1を食品包装容器2の収納部3に収納している。食品包装容器2は、食品を入れる収納部3を有する形状にプラスチックシートで成形すると共に、収納部3の開口縁または外側に、同一平面に位置する閉塞ループ部6を設けている。さらに、食品包装容器2は、収納する冷凍食品1が閉塞ループ部6を含む面から突出しない深さに収納部3を成形して、冷凍食品1を収納している。さらに、食品包装容器2は、収納部3の開口部4を閉塞するように蓋シール8を連結して、蓋シール8で開口部4を閉塞している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷凍食品(1)を食品包装容器(2)の収納部(3)に収納している包装食品であって、
食品包装容器(2)は、食品を入れる収納部(3)を有する形状にプラスチックシートで成形されると共に、収納部(3)の開口縁または外側に、同一平面に位置する閉塞ループ部(6)を設けており、さらに収納部(3)は収納する冷凍食品(1)が閉塞ループ部(6)を含む面から突出しない深さに成形して、冷凍食品(1)を収納部(3)に収納しており、さらに、食品包装容器(2)は、収納部(3)の開口部(4)を閉塞するように蓋シール(8)を連結して、蓋シール(8)で開口部(4)を閉塞してなる包装食品。
【請求項2】
冷凍食品(1)を食品包装容器(2)の収納部(3)に収納している包装食品であって、
食品包装容器(2)は、食品を入れる収納部(3)を有する形状にプラスチックシートで成形されると共に、収納部(3)の開口縁または外側に、同一平面に位置する閉塞ループ部(6)を設けており、さらに収納部(3)は収納する冷凍食品(1)が閉塞ループ部(6)を含む面から突出しない深さに成形して、冷凍食品(1)を収納部(3)に収納しており、さらに、収納部(3)に食品を収納している食品包装容器(2)を開封できる外袋(9)に収納してなる包装食品。
【請求項3】
食品包装容器(2)が収納している食品を外部から見ることができる透光性を有するプラスチックシートである請求項1又は2に記載される包装食品。
【請求項4】
食品包装容器(2)の収納部(3)に収納している冷凍食品(1)が、ハンバーグ、シュウマイ、焼鳥、ピザ、ギョウザ、オムライス、おでん、惣菜、焼きそば、焼き飯、ごはんのいずれかである請求項1又は2に記載される包装食品。
【請求項5】
プラスチックシートでもって、収納部(3)の開口縁または外側に、同一平面に位置する閉塞ループ部(6)を設けて、さらに収納部(3)を、ここに入れる食品が閉塞ループ部(6)を含む面から突出しない状態で収納できる深さに食品包装容器(2)を成形する成形工程と、
食品包装容器(2)の収納部(3)に、閉塞ループ部(6)を含む面から突出しない状態で食品を入れる収納工程と、
食品を冷凍する冷凍工程と、
収納部(3)の開口部(4)を閉塞するように食品包装容器(2)に蓋シール(8)を連結して、蓋シール(8)で収納部(3)の開口部(4)を閉塞する閉塞工程と、
消費者が蓋シール(8)を剥離し、収納部(3)に食品を入れる状態で、開口部(4)を下向きとする姿勢で食品包装容器(2)を食器(10)の上面に載せて、収納部(3)の開口部(4)を食器(10)で閉鎖する盛り付け工程と、
食品包装容器(2)を載せている食器(10)を電子レンジに入れ、閉鎖されるが密閉されない収納部(3)に食品を入れる状態として電子レンジで食品を加熱する加熱工程と、
食品が加熱された後に、食品包装容器(2)を食器(10)から除去する除去工程とからなる食品の包装調理方法。
【請求項6】
プラスチックシートでもって、収納部(3)の開口縁または外側に、同一平面に位置する閉塞ループ部(6)を設けて、さらに収納部(3)を、ここに入れる食品が閉塞ループ部(6)を含む面から突出しない状態で収納できる深さに食品包装容器(2)を成形する成形工程と、
食品包装容器(2)の収納部(3)に、閉塞ループ部(6)を含む面から突出しない状態で食品を入れる収納工程と、
食品を冷凍する冷凍工程と、
食品包装容器(2)を外袋(9)に入れる閉塞工程と、
消費者が外袋(9)から食品包装容器(2)を取り出し、収納部(3)に食品を入れる状態で、開口部(4)を下向きとする姿勢で食品包装容器(2)を食器(10)の上面に載せて、収納部(3)の開口部(4)を食器(10)で閉鎖する盛り付け工程と、
食品包装容器(2)を載せている食器(10)を電子レンジに入れ、閉鎖されるが密閉されない収納部(3)に食品を入れる状態として電子レンジで食品を加熱する加熱工程と、
食品が加熱された後に、食品包装容器(2)を食器(10)から除去する除去工程とからなる食品の包装調理方法。
【請求項7】
成形工程において、食品包装容器(2)を、収納している食品を外部から見ることができる透光性を有するプラスチックシートで成形する請求項5又は6に記載される食品の包装調理方法。
【請求項8】
食品包装容器(2)の収納部(3)に収納する食品を、ハンバーグ、シュウマイ、焼鳥、ピザ、ギョウザ、オムライス、おでん、惣菜、焼きそば、焼き飯のいずれかとする請求項5又は6に記載される食品の包装調理方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、冷凍食品を食器に盛り付けして電子レンジで加熱して調理できる包装食品と食品の包装調理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
冷凍食品は、プラスチック製の包装容器に入れて販売されている。この食品包装容器は、プラスチックシートを真空成形または圧空成形等して製造される。消費者は、食品包装容器に入れた状態で冷凍食品を冷凍して保存する。食べるときは、食品包装容器から冷凍食品を取り出し、解凍して加熱する等の調理をする。冷凍食品は、電子レンジで速やかに解凍して加熱できる。電子レンジで食品を解凍、加熱できるように、冷凍食品を入れた状態で電子レンジで解凍、加熱できる食品包装容器は開発されている(特許文献1及び2参照)。
【特許文献1】特開平11−91834号公報
【特許文献2】特開平9−207971号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に記載される食品包装容器は、うどん等の食品を入れて電子レンジで加熱して調理する。さらに、この食品包装容器は、ゼリー状のうどんスープを入れる中皿を設けている。食品包装容器が電子レンジで加熱されると、ゼリー状のスープが溶けてシャワー状に容器の内部に落下してうどんに散水される。したがって、この食品包装容器は、電子レンジでもって、スープに入ったうどんを簡単に調理できる。
【0004】
特許文献2に記載される食品包装容器は、開口部にフランジを設けて、フランジ面に蓋をヒートシールして、開口部を閉塞している。蓋のヒートシールには、蒸気の排出口を設けている。この食品包装容器は、食品を入れて電子レンジで加熱すると、蒸気の排出口から蒸気が噴出する。したがって、発生する蒸気の圧力で包装容器が破裂するのを防止できる。また、電子レンジで加熱するために、容器に蒸気を排出するための穴を開ける必要がなく、食品を容器に入れたままの状態で加熱できる。
【0005】
これ等の公報に記載される食品包装容器は、食品を入れた状態で、電子レンジで加熱して簡単に調理できる。ただ、加熱された食品を食器に入れて食べるには、食品を食品包装容器から食器に移す必要がある。このとき食品は加熱されて熱く、また食品包装容器も加熱されて熱くなっている。すなわち、熱い容器から熱い食品を取り出すので、簡単に食器に移すのが難しい。
【0006】
この欠点は、食品を加熱する前に食品包装容器から取り出して食器に移し、食器に載せて電子レンジで加熱して解消できる。しかしながら、皿に食品を載せて電子レンジで加熱すると、食品の水分が失われて美味な状態で調理できない。この弊害を避けるために、食品をプラスチックフィルム等でラッピングして加熱すると、ラッピングにさらに手間がかかる。また、ラッピングすると内面に食品が付着するので、これを剥すときに食品の一部が剥がれて綺麗な状態で調理できないことがある。
【0007】
本発明は、このような欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、冷凍食品をラッピングすることなく、また熱い容器から熱い食品を食器に移す必要もなく、食器の上で食品を美味に加熱でき、さらに、食品を綺麗な状態で調理できる包装食品と食品の包装調理方法を提供することにある。
また、本発明の他の大切な目的は、簡単かつ容易に、しかも綺麗に食品を食器に盛りつけして電子レンジで調理できる包装食品と食品の包装調理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の請求項1の包装食品は、冷凍食品1を食品包装容器2の収納部3に収納している。食品包装容器2は、食品を入れる収納部3を有する形状にプラスチックシートで成形すると共に、収納部3の開口縁または外側に、同一平面に位置する閉塞ループ部6を設けている。さらに、食品包装容器2は、収納する冷凍食品1が閉塞ループ部6を含む面から突出しない深さに収納部3を成形して、冷凍食品1を収納している。さらに、食品包装容器2は、収納部3の開口部4を閉塞するように蓋シール8を連結して、蓋シール8で開口部4を閉塞している。
【0009】
この包装食品は、蓋シール8を剥離して収納部3を開口し、開口部4を下向きとして食器10の上に載せる。この状態で、開口部4は食器10の上面で閉鎖される。閉鎖された収納部3には食品を収納している。この状態で電子レンジで加熱されると、蒸気が収納部3の内部に充満され、余分の蒸気は食品包装容器2と食器10との間から排出される。蒸気の発生量が多くなると、食品包装容器2が持ち上げられて、食器10との隙間が広くなる。広がった隙間から蒸気はスムーズに排出される。この状態で電子レンジで加熱される食品は、プラスチックフィルムでラッピングされたのと同じ状態で、美味に調理される。食品が調理された後、食品包装容器2を食器10から取り除くと、食品は食器10に盛り付けされた状態となる。
【0010】
本発明の請求項2の包装食品は、冷凍食品1を食品包装容器2の収納部3に収納している。食品包装容器2は、食品を入れる収納部3を有する形状にプラスチックシートで成形すると共に、収納部3の開口縁または外側に、同一平面に位置する閉塞ループ部6を設けている。さらに、食品包装容器2は、収納する冷凍食品1が閉塞ループ部6を含む面から突出しない深さに収納部3を成形して、冷凍食品1を収納している。さらに、収納部3に食品を収納している食品包装容器2は、開封できる外袋9に収納している。
【0011】
この包装食品は、外袋9から食品包装容器2を取り出して、開口部4を下向きとして食器10の上に載せる。この状態で、開口部4は食器10の上面で閉鎖される。閉鎖された収納部3には食品を収納している。この状態で電子レンジで加熱されると、蒸気が収納部3の内部に充満され、余分の蒸気は食品包装容器2と食器10との間から排出される。蒸気の発生量が多くなると、食品包装容器2が持ち上げられて、食器10との隙間が広くなる。広がった隙間から蒸気はスムーズに排出される。この状態で電子レンジで加熱される食品は、プラスチックフィルムでラッピングされたのと同じ状態で、美味に調理される。食品が調理された後、食品包装容器2を食器10から取り除くと、食品は食器10に盛り付けされた状態となる。
【0012】
本発明の請求項5の食品の包装調理方法は、プラスチックシートでもって、収納部3の開口縁または外側に、同一平面に位置する閉塞ループ部6を設けて、さらに収納部3を、ここに入れる食品が閉塞ループ部6を含む面から突出しない状態で収納できる深さに食品包装容器2を成形する成形工程と、食品包装容器2の収納部3に、閉塞ループ部6を含む面から突出しない状態で食品を入れる収納工程と、食品を冷凍する冷凍工程と、収納部3の開口部4を閉塞するように、食品包装容器2に蓋シール8を連結して、蓋シール8で収納部3の開口部4を閉塞する閉塞工程と、消費者が蓋シール8を剥離し、収納部3に冷凍食品1を入れる状態で、開口部4を下向きとする姿勢で食品包装容器2を食器10の上面に載せて、収納部3の開口部4を食器10で閉鎖する盛り付け工程と、食品包装容器2を載せている食器10を電子レンジに入れ、閉鎖されるが密閉されない収納部3に冷凍食品1を入れる状態として電子レンジで冷凍食品1を加熱する加熱工程と、冷凍食品1が加熱された後に、食品包装容器2を食器10から除去する除去工程とからなる。
【0013】
本発明の請求項6の食品の包装調理方法は、プラスチックシートでもって、収納部3の開口縁または外側に、同一平面に位置する閉塞ループ部6を設けて、さらに収納部3を、ここに入れる食品が閉塞ループ部6を含む面から突出しない状態で収納できる深さに食品包装容器2を成形する成形工程と、食品包装容器2の収納部3に、閉塞ループ部6を含む面から突出しない状態で食品を入れる収納工程と、食品を冷凍する冷凍工程と、食品包装容器2を外袋9に入れる閉塞工程と、消費者が外袋9から食品包装容器2を取り出し、収納部3に冷凍食品1を入れる状態で、開口部4を下向きとする姿勢で食品包装容器2を食器10の上面に載せて、収納部3の開口部4を食器10で閉鎖する盛り付け工程と、食品包装容器2を載せている食器10を電子レンジに入れ、閉鎖されるが密閉されない収納部3に冷凍食品1を入れる状態として電子レンジで冷凍食品1を加熱する加熱工程と、冷凍食品1が加熱された後に、食品包装容器2を食器10から除去する除去工程とからなる。
【0014】
食品包装容器2は、収納している食品を外部から見ることができる透光性を有するプラスチックシートで成形することができる。
【0015】
食品包装容器2の収納部3には、冷凍食品1として、ハンバーグ、シュウマイ、焼鳥、ピザ、ギョウザ、オムライス、おでん、惣菜、焼きそば、焼き飯、ごはん等を収納できる。
【発明の効果】
【0016】
本発明の包装食品と食品の包装調理方法は、冷凍食品をラッピングすることなく、また熱い容器から熱い食品を食器に移す必要もなく、食器の上で食品を美味に加熱でき、さらに、食品を綺麗な状態で調理できる特長がある。それは、本発明が、プラスチックシートでもって、開口縁を同一平面に位置するように成形し、かつ冷凍食品の厚さよりも深く成形している食品包装容器の収納部に突出しないように冷凍食品を収納しており、この食品包装容器の開口部を下向きとして食器の上に載せ、開口部を食器の上面で閉鎖した状態で電子レンジで加熱調理するようにしているからである。このように、食器の上で閉鎖された収納部に食品を収納して、電子レンジで加熱すると、蒸気が収納部の内部に充満される状態で加熱され、また、余分の蒸気は食品包装容器と食器の間から排出される。このため、食品は、プラスチックフィルムでラッピングされたのと同じ状態で美味に調理され、調理された後、食品包装容器を食器から取り除くと、食品は食器に盛り付けされた状態となる。したがって、本発明の包装食品と食品の包装調理方法は、冷凍食品をラッピングすることなく、また、熱い食品包装容器から熱い食器に移すことなく、食器の上で食品を調理して、簡単かつ容易に、しかも綺麗に食品を食器に盛りつけできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための包装食品と包装調理方法を例示するものであって、本発明は包装食品と包装調理方法を以下に特定しない。
【0018】
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0019】
図1と図2に示す包装食品は、冷凍食品1を食品包装容器2の収納部3に収納している。冷凍食品1は、ハンバーグ、シュウマイ、焼鳥、ピザ、ギョウザ、オムライス、おでん、惣菜、焼きそば、焼き飯、ごはん等である。冷凍食品1は、種々の食品を冷凍して固形状としている。
【0020】
食品包装容器2は、熱可塑性のプラスチックシートを、真空成形または圧空成形等の方法で成形して製作される。食品包装容器2の成形に使用されるプラスチックシートは、食品の加熱温度において十分な強度を有する耐熱性プラスチックである。耐熱性のプラスチックシートとして、たとえば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン等を使用する。さらに、プラスチックシートは、食品包装容器2に収納している食品を外部から見ることができる透光性を有する。このプラスチックシートで成形している食品包装容器2は、収納部3に入れている食品を外部から見ることができる。
【0021】
食品包装容器2は、プラスチックシートを成形して製作される。食品包装容器2は、図に示すように、ひとつの食品を収納する収納部を有し、あるいは図示しないが、複数の食品を配列して収納できるように、複数の収納部を有する。複数の収納部のある食品包装容器は、収納部に食品を入れて複数の食品を食器に盛りつけして調理できる。したがって、複数の収納部のある食品包装容器は、各々の食品を食器の上に最も綺麗に配列できるように食品包装容器に収納部を設ける。
【0022】
食品包装容器2は、収納部3の開口縁または外側に、同一平面に位置する閉塞ループ部6を設けている。さらに、食品包装容器2は、収納する冷凍食品1が閉塞ループ部6を含む面から突出しない深さに収納部3を成形して、冷凍食品1を収納している。食品包装容器2の収納部3をこの形状に成形するのは、閉塞ループ部6を食器10の上面に接触させて、食器10で収納部3の開口部4を閉塞するためである。収納部3から食品が突出すると、閉塞ループ部6を全周で食器10の表面に接触できず、食器10で収納部3を閉鎖できなくなる。食器10で閉塞ループ部6の内側を閉塞するのは、フィルムでラッピングはしないが、ラッピングしたのと同じように、閉塞された状態で冷凍食品1を電子レンジで加熱して調理するためである。閉塞ループ部6に食器10の上面を接触させて閉塞するには、閉塞ループ部6が収納部3の開口部4の全周を連続的に囲む状態で食器10の上面に接触させる必要がある。この状態で閉塞ループ部6が食器10の上面に接触しないと、閉塞ループ部6と食器10との間に隙間ができて、収納部3の開口部4を食器10で閉塞できなくなる。収納部3の開口部4を食器10で閉塞できないと、電子レンジで冷凍食品1を加熱するときに水蒸気が自由に漏れて、冷凍食品1をラッピング状態で加熱できなくなる。閉塞ループ部6を含む面から冷凍食品1が突出しない包装食品は、閉塞ループ部6が接触する食器10の平面部で、収納部3の開口部4を確実に閉鎖できる。
【0023】
さらに、図に示す食品包装容器2は、閉塞ループ部6を所定の幅のあるフランジ部6Aとしているので、食器10の上面でより確実に閉塞できる。それは、閉塞ループ部6であるフランジ部6Aが食器10の表面に広い面積で面接触し、あるいはほとんど隙間なく接近するからである。ただし、閉塞ループ部は、図1と図2に示すように必ずしも所定の幅を有する形状とする必要はない。図示しないが、プラスチックシートの切断面とすることもできる。
【0024】
図1の包装食品は、食品包装容器2の収納部3に冷凍食品1を収納して、食品包装容器2の開口部4を蓋シール8で閉塞している。食べるときに上面として食器10に盛り付けされる特定上面1Aを有する冷凍食品1は、特定上面1Aを収納部3の底面7に向けて、冷凍食品1を収納部3に収納する。特定上面1Aのある冷凍食品1は、たとえば、ピザ、オムライス、餃子、シュウマイ等である。これ等の食品は、食器10に盛り付けするときに上面が決っている。たとえば、ピザは、種々の具を載せている面を特定上面とし、またシュウマイは皮を集めている側を特定上面とする。このように特定上面1Aが決っている食品は、特定上面1Aを収納部3の底面7に向けて収納する。この姿勢で収納される冷凍食品1は、従来の方向とは逆向きに収納部3に収納される。それは、従来の冷凍食品は、食品包装容器に入れて加熱し、加熱された食品を食品包装容器から取り出して食器に盛り付けするのに対し、本発明は食品包装容器2を上下反転して、すなわち開口部4を下向きにして食器10の上に載せ、この状態で食品を電子レンジで加熱した後、食品包装容器2を食器10から除き、食品をそのままの姿勢で食べるからである。冷凍食品は、必ずしも特定上面を決めて盛り付けされない。たとえば、ハンバーグ、焼鳥、おでん、惣菜、焼きそば、焼き飯、ごはん等は特定上面がない。したがって、これ等の冷凍食品は、方向を特定することなく収納部に収納できる。
【0025】
図1の包装食品は、収納部3に冷凍食品1を入れた食品包装容器2の開口部4を蓋シール8で閉塞している。図2の包装食品は、冷凍食品1を入れた食品包装容器2を外袋9に入れている。図1に示すように、開口部4を閉塞する蓋シール8は、収納部3の周縁に剥離できるように連結される。図の食品包装容器2は、周壁5の開口縁に設けているフランジ部6Aに蓋シール8を溶着して、剥離できるように固定している。蓋シール8は、熱可塑性のプラスチックフィルムである。外袋9は、冷凍食品1が収納部3から出ないように食品包装容器2を包装している。
【0026】
以上の包装食品は、以下の工程で製造され、消費者が電子レンジで加熱して盛り付けする。
(1) 成形工程
プラスチックシートを真空成形して、収納部3のある食品包装容器2に成形する。食品包装容器2は、収納部3の開口縁または外側に、同一平面に位置する閉塞ループ部6を設けて、さらに収納部3を、ここに入れる食品が閉塞ループ部6を含む面から突出しない状態で収納できる深さに成形する。図の食品包装容器2は、周壁5の開口縁に沿って、閉塞ループ部6であるフランジ部6Aを設けている。
【0027】
(2) 収納工程
成形された食品包装容器2の収納部3に食品を入れる。食品は、食べるときに上面として食器10に盛り付けされる特定上面1Aを収納部3の底面7に向けて収納部3に入れる。さらに、食品は、閉塞ループ部6を含む面から突出しないように収納部3に入れられる。食品は、冷凍された状態で収納部3に入れられ、あるいは食品包装容器2の収納部3に入れてから冷凍される。食品を収納部3に入れて冷凍する場合、食品包装容器2の開口部4を蓋シール8で閉塞する前、または外袋9に入れる前に冷凍する。ただし、開口部4を蓋シール8で閉塞し、あるいは食品包装容器2を外袋9に入れた後で食品を冷凍することもできる。収納部3に入れられて冷凍される食品は、収納部3の底面7に氷結して付着される。氷結によらず結合材で収納部3の底面7に付着することもできる。食品を収納部3の底面7に付着している包装食品は、図3に示すように開口部4を下にして食器10の上に載せるとき、食品の重量で閉塞ループ部6を食器10の上面に隙間なく押圧できる。底面7に付着して食器10の上に接触しない食品の重量が、周壁5で支えられるからである。この状態で電子レンジで加熱される食品は、理想的な閉鎖状態の収納部3で調理される。
【0028】
(3) 閉塞工程
図1に示すように、食品包装容器2の開口部4の周縁に蓋シール8を連結して、蓋シール8で収納部3の開口部4を閉塞し、あるいは図2に示すように、食品包装容器2を外袋9に入れて包装する。包装食品は、この状態で製造業者から販売業者に、さらに消費者に運ばれる。
【0029】
(4) 盛り付け工程
包装食品を購入した消費者は、蓋シール8を剥離し、あるいは食品包装容器2を外袋9から取り出す。収納部3に冷凍食品1が収納された状態で、開口部4を下向きとする姿勢で食品包装容器2を食器10の上面に載せる。この状態で、閉塞ループ部6が食器10の上面に接触して、収納部3の開口部4は食器10で閉鎖される。
(5) 加熱工程
食品包装容器 2を載せている食器10を電子レンジに入れ、閉鎖されるが密閉されない収納部3に冷凍された食品を入れる状態として電子レンジで冷凍食品1を加熱する。
(6) 除去工程
冷凍食品1が加熱して調理されると、食品包装容器2を食器10から除去する。食品包装容器2が除去されると、食器10の上には盛り付けされた食品が調理された状態となる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施例にかかる包装食品の断面図である。
【図2】本発明の他の実施例にかかる包装食品の断面図である。
【図3】包装食品の調理方法を示す断面図である。
【符号の説明】
【0031】
1…冷凍食品 1A…特定上面
2…食品包装容器
3…収納部
4…開口部
5…周壁
6…閉塞ループ部 6A…フランジ部
7…底面
8…蓋シール
9…外袋
10…食器
【出願人】 【識別番号】598143343
【氏名又は名称】赤松化成工業株式会社
【住所又は居所】徳島県板野郡松茂町満穂字満穂開拓119番地の1
【出願日】 平成16年4月19日(2004.4.19)
【代理人】 【識別番号】100074354
【弁理士】
【氏名又は名称】豊栖 康弘

【識別番号】100104949
【弁理士】
【氏名又は名称】豊栖 康司

【公開番号】 特開2005−304350(P2005−304350A)
【公開日】 平成17年11月4日(2005.11.4)
【出願番号】 特願2004−123564(P2004−123564)