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【発明の名称】 急速冷解凍用冷凍食品と製造方法
【発明者】 【氏名】渡邉 修

【要約】 【課題】冷凍食品に、添加物を入れずに、又、解凍方法によらずに、冷解凍時間を短縮できる冷凍食品、及びその製造方法の提供。

【解決手段】冷凍食品製造工程において、冷凍食品が完全に冷凍され固形化される直前に、ローラ式、打撃式、又は、押圧式の破砕機等によって外部からの力を加え、その流動部分を破砕し、再度、完全冷凍する。これにより冷凍食品の表面積が大きくなる為、解凍時間を短くすることができる。食品によっては破砕機を、多少加熱したほうが良い場合もある。又、表面積が大きくなる為、完全冷凍時間も短縮することができる。食品の流動部分は、冷凍によって完全に凝固される直前であれば、簡単に砕くことができる。これによって冷凍食品の表面積を大きくすることが特徴である。その後、再度冷凍しても、その表面積は殆ど変化しない。その為、食品の冷凍時間を短縮したり、解凍時間を短縮したりすることが可能となる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷凍したい食品を完全に凍る直前に破砕し、その後、完全冷凍した冷凍食品とその製造方法を提供する。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料、ヨーグルト、グラタン、カレールー、シチュー、スープ等の、流動食品を冷凍する際に、完全冷凍される直前に押圧加工を施し、その後完全冷凍することにより、その冷凍食品の、冷凍時間と解凍時間を短縮できることが、特徴である。
【背景技術】
【0002】
従来、流動食品を冷凍するには、一挙に急速冷凍し完全冷凍される。この為、硬い氷状となり自然解凍、加熱解凍、又は、電子レンジでの解凍等、解凍するのにかなりの時間がかかるという欠点があった。又、添加物によって解凍時間を短縮させる方法もある様だが、食品なので好ましくない。
かき氷やクラッシュアイスは、完全に凝固してから加工を施すため、大きなエネルギーが必要であるし、グラタンやシチュー等の食材には適さない。又、アイスクリームやソフトクリームは、撹拌しながら空気を入れつつ冷却するが、この方法では、冷凍するのに余分に時間がかかってしまう。又、両者とも、一定の容器やビニール袋に入れた状態での加工はできないし、本来の形状(加工前の状態)とは随分異なる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、これらの欠点を無くして、添加物を入れずに、解凍方法によらずに、解凍時間を短縮することができる。又、製造工程での冷凍時間も短縮できる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
冷凍工程において、冷凍食品が完全に冷凍される直前に、ローラ式、打撃式、又は、押圧式の破砕機等によって破砕し、その後完全冷凍する。これにより冷凍食品の表面積が大きくなり短時間に解凍することができる。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、添加物を入れずに、解凍方法によらずに、短時間で冷凍食品を解凍することができる。又、その冷凍食品を製造する際にも、冷凍時間を短縮することができる。例えば、冷凍食品のグラタンでは、通常、オーブンレンジで15分程加熱しないと解凍、調理できない。本発明で製造した冷凍グラタンでは全く同じ内容、方法で、半分以下の時間で解凍調理することができるし、今までの冷凍グラタンと外観及び内容が殆ど同じである。又、本発明によって食品を冷凍製造する工程では、その冷凍温度、冷凍時間等が改善できる為、急速冷凍等の技術に大きな影響を及ぼすであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
冷凍食品には、飲料の様な液体と、ヨーグルトの様な半液体と、グラタンの様な固形物と液体の混合と、ゆで枝豆やコロッケ等の固形物の物がある。本発明は固形物以外のさまざまな冷凍食品の解凍時間を短縮する為の冷凍食品の冷凍方法である。
冷凍食品は、その成分(塩分、糖分、水分等)の割合や上記の内容物よって、固まる冷却温度や冷却時間が異なる。冷却によって液体が固体になる時、完全に凝固していない状態で簡単に押圧破砕できる時期(完全冷凍される直前)がある。押圧破砕する大きさもその食品によってさまざまであるがグラタンの様な固形物と液体の混合物では、この状態では固形物に弾性があるため、液体であった部分と一緒に押圧破砕しても、その形状は残る。上記の押圧破砕は、ローラ式加圧破砕や打撃式破砕であっても良いし、破砕機を多少加熱しながら破砕したほうが良い冷凍食品の場合もある。この破砕された冷凍食品をそのまま完全冷凍すると、破砕加工していないものと比べ、ひびが沢山入っている状態となり、表面積が大きくなっている。この為、自然解凍、加熱解凍、又は、電子レンジでの解凍等を短時間で行うことができる。又、大きな容器で氷を作る場合等は、表面から徐々に内部に凝固していくので、表面が凝固した状態で一度押圧破砕し、全体が凝固する直前に再度押圧破砕すると、冷凍時間を短縮することができる。
固体(冷凍食品)の表面積は少しのひびが入っていることで、かなり大きくなる為、クラッシュアイスの様に細かくする必要はなく、単に多くのひびが入っていれば良い。よって完全冷凍した際の外観は殆ど変わらない。
【実施例1】
【0007】
以下、本発明の実施例について説明する。
200%程度の濃縮オレンジジュースを100CCビニール袋に入れ、空気を抜いて封入する。
これをマイナス15度の温度で冷凍し、数時間したところで内容物のみを押圧破砕する。この状態では内容物は完全に固形化していない為、簡単にバラバラにすることができる。人手でもみほぐす様にしても、バラバラにすることができる。
これをこのまま、又は別容器に移し変えて、マイナス15度以下の温度で冷凍保存する。
この冷凍濃縮ジュースをコップ等に取り出し、100CCの水を加えてかき混ぜると簡単に溶けて100%のオレンジジュースができる。
本発明は、簡単に冷凍食品の表面積を大きくすることが特徴であり、添加物を入れずに、また、解凍方法(自然解凍、加熱解凍、電子レンジでの解凍等)によらずに短時間で冷凍食品の解凍ができる。簡単にいえば、固形の氷は解け難いが、かき氷は解け易いのと同じであるが、かき氷やクラッシュアイスの様に、冷凍後に加工するのではなく、完全冷凍される直前に押圧破砕し、冷凍食品にひびを沢山入れることが特徴である。
本実施例では、冷凍濃縮オレンジジュースを用いたがシチューやグラタンの様に固形物の入っている食品でも適時に押圧破砕すれば、固形物を変形させずに急速解凍用の冷凍食品を作ることができる。
尚、本発明では、押圧破砕によって冷凍食品の表面積が大きくなる為、その後の完全冷凍までの時間も短くなる。
【出願人】 【識別番号】593165616
【氏名又は名称】大渡工業株式会社
【出願日】 平成16年4月19日(2004.4.19)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−304334(P2005−304334A)
【公開日】 平成17年11月4日(2005.11.4)
【出願番号】 特願2004−123114(P2004−123114)