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【発明の名称】 こんにゃく巾着袋の製造方法並びにその装置
【発明者】 【氏名】本庄 増巳

【要約】 【課題】こんにゃく膨潤物と凝固液を、噴霧ノズルを用い、噴霧ノズルの過流現象を利用して混練りし、めす型、おす型に順次こんにゃくスラリーを噴霧して、こんにゃく巾着袋を得る。

【解決手段】こんにゃく膨潤物1と、凝固液5をポンプを用いて噴霧ノズル3に送り、一方コンプレッサー8の圧力空気をコントロールボックスを介して、シヨットバルプ、空気圧調整して噴霧ノズル3に送り、噴霧ノズルの過流現象を利用して瞬時に混練り、めす型12にスラリー噴霧10の工程を経て、おす型13を落とし込み、ローラー14にて押さえて脱気と厚さを一定とした後、再度、噴霧ノズル4よりめす型12の上端部までスラリー噴霧15の工程を経て、巾着袋の形状としたものに蓋43をし、80℃の湯中にて加熱凝固してこんにゃく巾着袋を得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
96,5〜98,5WT%の水に,1,5〜3,5wt%のこんにゃく膨潤物、または、冷凍耐性こんにゃく膨潤物(1)を、ポンプ(2)にて過流式精密噴霧ノズル(3、4)(以下噴霧ノズルと称す)に送り、凝固液(5)をポンプ(6)を用いて、噴霧ノズル(3、4)に送る、凝固液は、塩基性物質でpH値8〜12に調整できる凝固剤を選択する、コンプレッサー(8)にて得られた圧力空気をコントロールボックス(9)にてシヨットバルプ、空気圧力を調製し噴霧ノズル(3、4)に空気圧力をかける、空気圧力は粘度、及び、噴霧量により差があり0,2〜50kg/cmにて調整を計る、こんにゃく膨潤物、または、冷凍耐性こんにゃく膨潤物と凝固液との混合(以下スラリート称す)は、噴霧ノズルの過流現象により混練りされる、上記噴霧ノズル(3、4)は、噴霧量、噴霧範囲により選択し、複数取り付け幅広くスラリー噴霧(10、15)することを特徴としたこんにゃく巾着袋の製造方法並びにその装置。
【請求項2】
ベルトコンベア(11)のスピードは、噴霧量によりその都度調整するものとし、めす型(12)に請求項1記載のスラリー噴霧(10)の工程を経て、定位値でおす型(13)を落とし込み、ローラー(14)を通して脱気、及び、厚さを一定にして、上記の落とし込んだおす型(13)の上に、再度、スラリー噴霧(15)をめす型上端部まで吹き付けることを特徴とするこんにゃく巾着袋の製造方法並びにその装置。
【請求項3】
請求項2記載のめす型(12)は、底板(21)に、外枠(22、23、24a、24b)を取り付け、外枠(24a、24b)を中仕切り(25)で2区画に区分する、そして、求める巾着袋の幅に間隔を取り、外枠(22、23)の内側に仕切り板(26、27)を取り付け、さらに、中仕切り(25)の両側に、上記の外枠(22、23)仕切り板(26、27)と相対して(28、29)を取り付けたことを特徴としたこんにゃく巾着袋の製造方法並びにその装置。
【請求項4】
おす型(13)は、請求項2、3記載のめす型(12)の外枠(22、23、24a、24b)、及び、仕切り板(26、27、28、29)から三方コ字状袋綴じ部位を差し引いた形状で、受け軸(31)におす型(34、35)、また、受け軸(32)におす型(36、37)を取り付ける、そして、受け軸(31、32)に、取っ手(33a、33b)を取り付ける、上記のおす型(13)は、めす型(12)にはめ込むと、底部、及び、上部、側面3方コ字状部位の間隙は等しいものとしたことを特徴とするこんにゃく巾着袋の製造方法並びにその装置。
【発明の詳細な説明】【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、こんにゃく膨潤物と凝固液を、噴霧ノズルの過流現象を利用して混練りし、めす型に吹き付け、おす型を落とし込みローラーで押さえ、さらに、めす型上端まで噴霧吹き付け蓋をした後、加熱凝固し巾着袋を得ることを特徴としたこんにゃく巾着袋の製造方法並びにその装置。
【背景技術】
【0002】
従来、こんにゃくの製造においての凝固液の混合は、こんにゃく専用の練り機械を用いて行われ、押し出し方式であり、薄いこんにゃくの成型物は得難く、こんにゃくを噴霧ノズルを用いて吹き付ける方法、また、巾着袋の製造方法についてはなかった。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記目的を達成するために、本発明のこんにゃく巾着袋において、スラリーは薄幕状に押し出すと切れる難点があり、めす型にスラリーを詰めておす型を差し込むと、粘度が強く薄い成型はできず、また、凝固したこんにゃくブロックを、薄刃を複数取り付けて押切りも試みたが、こんにゃくの弾性による安定性がなく、均等には切れない難点があった。
【0004】
本発明は、こんにゃくで巾着袋を得ることを目的としており、噴霧ノズルの過流現象でこんにゃく膨潤物と凝固液を混練りし、めす型、おす型に、噴霧ノズルを用いてスラリーを吹き付け袋状とし、加熱凝固して巾着袋にすることを特徴としたこんにゃく巾着袋の製造方法並びにその装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明の巾着袋においては、水97WT%こんにゃく精粉3WT%を加えて膨潤させたもので、凝固剤は塩基性化合物、または、貝殻焼成カルシウム、卵殻焼成カルシウム等で、pH値8〜12に調整し得るものであればよい、上記のこんにゃく膨潤物と凝固液は噴霧ノズルの過流現象を利用して混練り噴霧する、噴霧ノズルの商品名は「アトマックスノズル」で(株)アトマックス製のものである、噴霧ノズルの選択は、スラリーの粘度、型の大きさによる噴霧量、噴霧角度、吐出口から型までの距離、噴霧時間等の条件を満たすものを選択する、コンプレッサーからの空気圧力をコントロールボックスにより、シヨットバルプ、空圧調整を計り、複数の噴霧ノズルを用いて噴霧することも可能であり、その都度検討し選択することが効果的である。
【0006】
噴霧ノズルへの空気圧力は0,2〜50kg/cmで、粘度により圧力調整する、型は、上述したように、めす型、おす型からなり、めす型は、外枠と中仕切りにより区分し、外枠の内側と中仕切りの両側面に複数の仕切り板を取り付ける、中仕切りは、型1枚に1〜2区分して区画を2〜3区画にした方が好ましい、仕切り板は、おす型が収まり巾着袋の三方袋綴じになる間隙を取った位置に複数固定する、仕切り板は4〜6箇所である。
【0007】
上述のめす型を、回転するベルトコンベアに乗せ、噴霧ノズルよりスラリーを噴霧し、おす型を落とし込み、ローラーにて押さえると、おす型受け軸底部で止まり、脱気され厚さは一定となる、スラリーの三方袋綴じ部分がコ字状に押し上がる量を噴霧することが肝要である、そして、再度噴霧ノズルより、めす型の上端、及び、おす型受け軸上端まで噴霧し、蓋をして複数重ね合わせ、バンド掛をかけ80〜90℃の湯中にて加熱凝固したことを特徴とするこんにゃく巾着袋の製造方法並びにその装置。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
発明の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明する。
図1において、水97WT%に、こんにゃく粉3WT%を加えた膨潤物1を、ポンプ2にて5000ml/mを噴霧ノズル3に送り、凝固液5は、貝殼焼成カルシウムの白濁液pH値11,8に調整したもので、添加量は流量計にて調整し500ml/mを噴霧ノズル3に送る、一方コンプレッサー8で得た圧力空気を、コントロールボックスにて、シヨットバルプ、空気圧力を調整して27Kg/cmを噴霧ノズル3に送り、スラリー噴霧10の状態とする。
【0009】
上記の噴霧ノズル10は、吐出量5000ml/mを噴霧角度25°とし、ベルトコンベア11から66cmの高さに取り付け、ベルトコンベア速度1m/78,5sの速度で移動させ、ベルトコンベア11にめす型12を乗せる。
【0010】
図2めす型12は、縦250mm、横312mm、深さ6mmで、外枠24a、24bに中仕切り25を取り付けて2区分する、外枠に22、23、に64mm間隔で厚さ2mmの仕切り板26、27を取り付け、上記の中仕切り25の両側に、外枠22、23と相対して64mm間隔で仕切り板28、29を取り付け固定する、また、外枠22、23と、仕切り板26、28、及び、29、27との間隙は2mmで、後述するおす型13の受け軸31、32が入る間隙である。
【0011】
上述のめす型12をベルトコンベア11に乗せ、めす型12にスラリー噴霧10を噴霧する、その噴霧量は153gで噴霧領域から脱する、そして、移動するめす型12に、下記のおす型13を落とし込む。
【0012】
図3は上述のおす型13で、おす型の形状は、厚さ2mm、縦横60mmで、めす型12の外枠22、23、中仕切り25との間隙は2mmとし、おす型とおす型の間隙を6mmとして、受け軸31、32の両側に取り付ける、そして、受け軸31、32の両端、おす型34、35、36、37の両側面4mmの位置に、取っ手33a、33b取り付けたものである、めす型12にはめ込むと、その間隙はコ字状の形状となる。
【0013】
図4(a)は、上述のめす型12にスラリー噴霧10を噴霧後、おす型13を落とし込み、ローラー14で押さえて脱気、及び、おす型13の受け軸31、32によりスラリーの厚さは一定となり均等化すると共に、上述したように、袋綴じ部位のスラリー41は、おす型34、35、36、37の上部の位置までコ字状に盛り上がった形状となる。
【0014】
図4(b)は、上述の工程後、さらに、噴霧ノズル4から、スラリー噴霧15を噴霧する、めす型外枠22、23、24a、24bの上端部、及び、仕切り板26、27、28、29の上端部で噴霧範囲から脱する、スラリー噴霧15からのスラリー42の噴霧量は133gである、上記のようにして得られたものに、蓋43をして2枚重ねバンドで締めつけ、ボイル槽80℃の湯中にて30分加熱凝固し、冷却後、型から取り外し、こんにゃく巾着袋40個得た。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、以上説明したように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0016】
こんにゃく膨潤物と凝固液の混練りを、噴霧ノズルの過流現象を利用し瞬時に混合と練りが行われる、噴霧ノズルより型に吹き付けることで、ムラやロスがなく、短時間で大量のこんにゃく巾着袋が得られ、装置全体の小型化も容易にでき、低コストでこんにゃく巾着袋の量産ができる。
【0017】
従来の巾着袋には、油揚があり、総菜の詰め物やいなり寿司等に広く用いられているが、油揚以外に食品としての巾着袋はなかった、日本古来のこんにゃくからの巾着袋は、総菜や冷凍食品業界に及ぼす益は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】こんにゃく巾着袋の製造工程を示す図である。
【図2】めす型平面図である。
【図3】おす型平面図である。
【図4】(a)スラリーの状態を示す断面図である。(b)スラリーの状態と蓋をした断面図である。
【符号の説明】
1 こんにゃく膨潤物
2 ポンプ
3 噴霧ノズル
4 噴霧ノズル
5 凝固液
6 ポンプ
7 流量計
8 コンプレッサー
9 コントロールボックス
10 スラリー噴霧
11 ベルトコンベア
12 めす型
13 おす型
14 ローラー
15 スラリー噴霧
21 底板
22、23、24a、24b 外枠
25 中仕切り
26、27、28、29 仕切り板
31、32 受け軸
33a、33b 取っ手
34、35、36、37 おす型
41、42 スラリー
43 蓋
【出願人】 【識別番号】591196924
【氏名又は名称】本庄 増巳
【出願日】 平成16年4月13日(2004.4.13)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−295984(P2005−295984A)
【公開日】 平成17年10月27日(2005.10.27)
【出願番号】 特願2004−145671(P2004−145671)