| 【発明の名称】 |
食品製造用樹脂成形体 |
| 【発明者】 |
【氏名】大川 正志
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| 【要約】 |
【課題】熱によって変形せず、湯葉が付着しにくく、例え付着しても洗剤を使用して洗浄でき、たわしを用いても傷がつかない食品製造用樹脂成形体を提供する。
【解決手段】本発明の食品製造用樹脂成形体は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)ファインパウダーをポリプロピレンにブレンドし、ポリプロピレンの融点以上の温度でさらにメルトブレンドして押し出した樹脂で成形されており、成形体内部には補強用金属が存在している。この樹脂成形体は、成形体内部には補強用金属が存在していることにより、熱による変形はおこりにくい。また、PTFEファインパウダーをポリプロピレンにブレンドし、ポリプロピレンの融点以上の温度でさらにメルトブレンドして押し出した樹脂で成形されているので、PTFEによる撥水性が高く、湯葉が付着しにくい。また、例え付着しても洗剤を使用して洗浄でき、たわしを用いても傷がつかない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)ファインパウダーをポリプロピレンにブレンドし、ポリプロピレンの融点以上の温度でさらにメルトブレンドして押し出した樹脂で成形されており、 成形体内部には補強用金属が存在している食品製造用樹脂成形体。 【請求項2】 前記成形体は枠体であり、補強用金属が長手方向に挿入されている請求項1に記載の食品製造用樹脂成形体。 【請求項3】 前記成形体は加熱部分に使用される請求項1又は2に記載の食品製造用樹脂成形体。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、湯葉、豆腐等を作る際に使用したり、蒸し器やせいろに使用される食品製造用樹脂成形体に関する。 【背景技術】 【0002】 わが国の伝統的食品である湯葉、豆腐等を作る際に使用したり、蒸し器やせいろに使用される食品製造用樹脂成形体は、木材や竹を使用するのが一般的であった。湯葉を例に挙げて説明すると、大豆を水に浸して柔らかくした後、砕き、湯で炊き上げ、綿布であら濾しし、さらに絹で濾す。こうしてできた豆乳をさらに湯に入れて熱を加え、上部にできる被膜をそっと引き上げて湯葉を製造する。 【0003】 前記豆乳を湯に入れて熱を加える工程では、横数m、縦1〜2m、深さ40〜70mmの湯浴の中に、50cm四方の面積になるように木枠で仕切りを作り、この中で湯葉の製造を行っていた。 【0004】 しかし、前記湯浴は下の金属板の温度が100〜130℃、湯の温度が約85℃、外気に出ている部分は20〜25℃というように温度分布があり、また木材は水分を吸収するため、木枠は上に向かって反ってしまうという問題があった。 【0005】 また、木枠には湯葉が付着しやすく、洗剤を使用すると木材の内部まで染み込んでしまうので、水洗いしかできないという問題もあった。さらに、たわしを使うと木材が傷むのでたわしを使えないという問題があった。このため、木枠の洗浄には多大の人件費と時間がかかるという問題もあった。 【0006】 従来の食品用樹脂成形体としては、下記特許文献1〜2が知られているが、前記のような問題に対処することは困難であった。 【特許文献1】実公平7−18311号公報 【特許文献2】実公平7−35575号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0007】 本発明は、前記従来の問題を解決するため、熱によって変形せず、湯葉が付着しにくく、例え付着しても洗剤を使用して洗浄でき、たわしを用いても傷がつかない食品製造用樹脂成形体を提供する。 【課題を解決するための手段】 【0008】 本発明の食品製造用樹脂成形体は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)ファインパウダーをポリプロピレンにブレンドし、ポリプロピレンの融点以上の温度でさらにメルトブレンドして押し出した樹脂で成形されており、成形体内部には補強用金属が存在していることを特徴とする。 【発明の効果】 【0009】 本発明の食品製造用樹脂成形体は、成形体内部には補強用金属芯棒が存在していることにより、熱による変形はおこりにくい。また、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)ファインパウダーをポリプロピレンにブレンドし、ポリプロピレンの融点以上の温度でさらにメルトブレンドして押し出した樹脂で成形されているので、PTFEによる撥水性が高く、湯葉が付着しにくい。また、例え付着しても洗剤を使用して洗浄でき、たわしを用いても傷がつかない食品製造用樹脂成形体である。 【発明を実施するための最良の形態】 【0010】 本発明のPTFEファインパウダーは、乳化重合方法により得られるものが好ましい。粒子が細かく、かつポリプロピレンに均一にブレンドでき、成形体樹脂の表面は鏡面状態が得られるからである。ポリマーアロイに近い状態で均一混合されている。PTFEファインパウダーに乳化剤が残っている場合は、食品を扱うことから、除去しておくのが好ましい。乳化剤は加熱及び/又は減圧により除去できる。 【0011】 PTFEは2〜15質量%の範囲でポリプロピレンにブレンドするのが好ましい。さらに好ましいPTFEの配合率は5〜10質量%の範囲である。 【0012】 ポリマーブレンドするにあたっては、厚生省第370号に適合する抗菌剤、同20号に適合する帯電防止剤を同時に添加してもよい。 【0013】 PTFEとポリプロピレンとをブレンドして押し出す温度は、190〜230℃程度が好ましい。押し出した後は、一旦チップとしてカッティングし、成形材料としてもよいし、押し出しと同時に成形してもよい。 【実施例1】 【0014】 次に図面を用いて説明する。図1は本発明の一実施例における湯葉の製造に用いる湯浴の樹脂製枠10の斜視図、図2は同長手方向の断面図である。1はPTFEファインパウダー7質量部をポリプロピレン92質量部に加え、さらに厚生省第370号に適合する抗菌剤を0.5質量部と、同20号に適合する帯電防止剤を0.5質量部に添加してブレンドし、ポリプロピレンの融点以上の温度でさらにメルトブレンドして押し出した樹脂成形体部分である。大きさは、縦60mm、横400mm、奥行き20mmである。この樹脂成形体内部に旋盤で穴を空け、この中に補強用芯棒として直径10mm、長さ380mmのステンレス丸棒2を挿入した。次いで、両端を前記成形樹脂と同一の樹脂で作った長さ10mmの栓3を入れ、この部分を加熱して溶融し、一体化表面に仕上げた。 【0015】 図3は本発明の一実施例における湯葉の湯浴に樹脂製枠10を配置した斜視図である。横6m、縦80cmの湯浴に樹脂製枠10を縦横に配置し、湯を仕切り、この中で湯葉を製造した。冬期の12月から2月まで実際に使用したところ、湯葉は付着しにくく、例え付着しても洗剤を使用して洗浄でき、たわしを用いても傷がつかない食品製造用樹脂成形体であることが確認できた。また、湯浴の下に存在する加熱金属板の温度は、100〜130℃、湯の温度が約85℃、外気に出ている部分は20〜25℃であったが、このような温度分布があっても、枠体の熱膨張係数は低く、しかも撥水性樹脂であるため水分は吸収しないことも相俟って、枠体に反りや寸法変化はまったくみられなかった 【産業上の利用可能性】 【0016】 本発明の食品製造用樹脂成形体は、湯葉、豆腐等を作る際に使用したり、蒸し器やせいろなど食品用とに広くに適用できる。 【図面の簡単な説明】 【0017】 【図1】本発明の一実施例の湯葉の製造に用いる湯浴の樹脂製枠の斜視図である。 【図2】同、長手方向の断面図である。 【図3】本発明の一実施例における湯葉の湯浴に樹脂製枠を配置した斜視図である。 【符号の説明】 【0018】 1 樹脂成形体 2 補強用のステンレス丸棒 3 樹脂栓 10 樹脂製枠
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| 【出願人】 |
【識別番号】501014197 【氏名又は名称】有限会社大阪樹脂販売
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| 【出願日】 |
平成16年4月13日(2004.4.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000040 【氏名又は名称】特許業務法人池内・佐藤アンドパートナーズ
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| 【公開番号】 |
特開2005−295908(P2005−295908A) |
| 【公開日】 |
平成17年10月27日(2005.10.27) |
| 【出願番号】 |
特願2004−118144(P2004−118144) |
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