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【発明の名称】 固形麺および固形麺格納用の容器
【発明者】 【氏名】大野 義也

【要約】 【課題】本発明は、容器入り固形麺への給湯時に熱湯がはねることを防止することを課題としている。

【解決手段】上記課題を解決するために、本発明は、容器または容器入りの固形麺の外周に給湯口を設けた構造となっている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面外周に少なくとも一つの凹型の給湯口を備えた容器入りの固形麺。
【請求項2】
表面外周に少なくとも一つの凸型の給湯口を備えた固形麺格納用の容器。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
本発明は固形麺および固形麺格納用の容器に関するものである。
【背景技術】
近年、コンビニエンスストアやスーパーなどで容器入りの固形麺が多種類販売され、独身者等の一人暮らしをする者の絶大なる支持を受けている。これら容器入りの固形麺は食用する際に熱湯を注ぐことで食用可能な状態にするものであって、購入時には固形麺は乾燥または半乾燥した状態になっているため保存性が高い。また、食用時に熱湯を注ぐのみで食用可能な状態に戻せるため、非常に手軽である。
容器入りの固形麺は、発泡スチロール等で構成された容器に、油で揚げること等により乾燥された固形の乾燥麺がその上部を隙間なく封入されている(特許文献1、図3を参照)。
容器入りの固形麺に熱湯を注ぐ場合、使用者は一般にポットややかん、なべで湯を沸かし、ここから容器入りの固形麺の表面に熱湯を注ぐ。しかし、ポットの給湯スピードは調整できない場合が多く、また、ポットの給湯口の位置も調整できない場合が多い。やかんやなべから給湯する場合であってもやかんの給湯口の角度により予想以上の強い勢いで熱湯を注いでしまう場合がある。
従来の容器入り固形麺の表面は平らであり、また、容器と固形麺上面の隙間が少ないため、やかんやポット、なべのお湯が容器入り固形麺の表面に勢いよくかかると、熱湯がはねて使用者の手や顔にしぶきが飛ぶことがある。また、容器入り固形麺には粉末スープやかやくが付属していることが多いが、給湯より先に粉末スープやかやくを固形面の表面に入れている場合、これらの粉末スープやかやくが給湯時の熱湯の勢いに乗って熱湯と一緒にはね、容器の外に飛び出してしまうこともある。このような状況は使用者にやけどの危険を与えるのみならず、粉末スープやかやくの無駄を生じさせるものであり、なるべく回避したいものである。
【特許文献1】特開2000−217528号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、容器入り固形麺への給湯時に熱湯がはねることを防止することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、容器または容器入りの固形麺の外周に給湯口を設けた構造となっている。
【発明の効果】
本発明の容器入り固形麺によると、給湯時に熱湯がはねることを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における容器入り乾燥麺1の外観を示した図であり、図2は容器入り乾燥麺1の断面を示した図である。
図1、図2において、発泡スチロール製の容器2の紙蓋3は、容器2の内部に格納された乾燥麺4に熱湯を注ぐべく、容器2のほぼ中央部分まで開封されている。乾燥麺4の表面外周には、熱湯を注ぎ込むための給湯口5が、乾燥麺4の表面側に露出した部分をほぼ半円形にするように切り込まれている。なお、容器2の底部には、熱湯が溜まるように隙間6が設けられている。図2において、乾燥麺4の表面には乾燥野菜等、いわゆるかやく7が載せられている。図1、2において、乾燥麺4の表面には粉末状または固形、半固形、液体状のスープが載せられているが、ここでは省略する。
このように固形麺4の外周に給湯口5を設け、この給湯口5から熱湯を給湯することで、ポット8からの熱湯が乾燥麺の表面にあたって跳ね返り、使用者の手や顔にしぶきが飛んだり、乾燥麺の表面においた粉末スープやかやく7が給湯時の熱湯の勢いに乗って熱湯と一緒にはね容器の外に飛び出してしまうことを防止することができる。
本実施の形態1においては、乾燥麺4の表面の外周に、乾燥麺4の表面側に露出した部分をほぼ半円形にするように給湯口5が切り込まれている例を挙げて説明した。しかし、本発明の効果はこのような形状に限定されるものではない。たとえば、図3(a)、(b)に示す通り、給湯口5の乾燥麺4の表面側に露出した部分が三角形(図3(a))や四角形(図3(b))等であってもよい。要はポットややかんから熱湯を給湯する際に乾燥麺4の表面の平らな部分に熱湯が直接かかってしぶきが跳ね返るのを防止できる切り込みであればどのような形であっても良く、例えば、ポットからの給湯のみを想定するのであれば、図4に示すように、ポットに設けられた給湯口9の穴の直径Xmmと同じ大きさまたはこれに少しクリアランスを設けた程度の大きさの切り込みが乾燥麺4の表面に給湯口5として設けられていればよい。
また、本実施の形態1では、給湯口5が容器2の底部の隙間6まで貫通していない例を挙げたが、図5に示す通り、乾燥麺4の表面から容器2の底部の隙間6に貫通したものであってもよい。このように、給湯口5を隙間6まで貫通した形状とすることで、本発明が意図する熱湯の飛び跳ね防止の効果とともに、迅速なる給湯をも実現することが可能になる。
さらに、本実施の形態1では、乾燥麺4の表面外周の一箇所にのみ給湯口5を備えた例を挙げたが、図6に示す通り、乾燥面4の表面外周に均等に3箇所の給湯口5を設けることも可能である。このように、3箇所の給湯口5を設けることで、容器2の中に納まった乾燥麺4が輸送中の揺れにより容器2の中で回転したとしても、紙蓋3をめくった位置に給湯口5が位置することとなり、お湯跳ね防止の効果を確実に確保することができる。もちろん給湯口5の数は3ヶ所に限られるものではなく、2箇所あるいは4箇所以上であってもよい。紙蓋3がめくられる位置との関係で給湯口の数を最適化することが可能である。例えば、紙蓋3を全てはがしてから給湯するような容器入り乾燥麺の場合、1箇所に給湯口5があれば本発明の目的は達成されるが、3分の1程度までだけ紙蓋3をはがすような場合は3〜4箇所の給湯口5を設けたほうがより確実に本発明の効果を奏することができる。要は紙蓋3をはがした場合に外部から見える範囲の乾燥麺4に1箇所の割合で給湯口が存在すればよいのである。
なお、本実施の形態1では容器2を発泡スチロール製としたが、これに限られるものではない。また、容器2の蓋についても紙蓋を用いたが、これに限られない。いずれも、一般的な容器入りの乾燥麺に適したものであれば何でも良い。もちろん、麺も本実施の形態1では乾燥麺に限定して説明したが、反乾燥麺や生麺等、いわゆる固形麺であれば何でも良い。
また、本実施の形態1では、容器2がほぼ半円形のお椀型のものを用いて説明したが、これに限らず、図7、図8に示すタイプの容器であっても良い。
さらに、本実施の形態1では乾燥麺のみ説明したが、本発明の概念は乾燥麺に限らず、湯戻し式の雑炊や野菜、カレー、コーヒー、スープ等においても実現可能である。
また、本実施の形態1では乾燥麺4の表面外周部に給湯口5が設けてあるもののみを説明したが、乾燥麺4の外周部以外の部分に給湯口を設けることも可能である。
(実施の形態2)
図9は本発明の実施の形態2における乾燥麺格納用の容器20の外観を示した図である。
図9において、発泡スチロール製の容器20の外周部には、凸型の給湯口21が設けられている。内部に格納された固形麺や粉末スープ、かやく等は省略している。
容器入りの固形麺の使用者は、ポットややかんからの熱湯を、容器20の給湯口21めがけて注入する。給湯口21において、内部に格納された固形麺と容器20の外周との間に隙間ができているため、ポット等からの熱湯が容器20の内部に格納された固形麺の表面にあたって跳ね返り、使用者の手や顔にしぶきが飛んだり、固形麺の表面においた粉末スープやかやくが給湯時の熱湯の勢いに乗って熱湯と一緒にはね、容器の外に飛び出してしまうことを防止することができる。さらに、湯はねがないため、迅速な給湯も実現される。この場合、容器20の表面に設けられる蓋がめくられる部分に給湯口21を設けると良い。
本実施の形態2においては,容器20の外周に、表面側をほぼ半円形にするように給湯口21が設けられている例を挙げて説明したが、図10(a)、(b)に示す通り、給湯口21の表面側が三角形(図10(a))や四角形(図10(b))等であってもよい。ポットややかんから熱湯を給湯する際に容器20の内部に格納された固形麺の表面の平らな部分に熱湯が直接かかってしぶきが跳ね返るのを防止できる形状であればどのような形であっても良く、例えば、ポットからの給湯のみを想定するのであれば、図11に示すようにポット22に設けられた給湯口23の穴の直径Ymmと同じ大きさまたはこれに少しクリアランスを設けた程度の大きさの給湯口21であればよい。
また、本実施の形態2では、給湯口21が容器20の底部まで貫通している例を挙げたが、図12(a)(b)に示す通り、容器20の表面から容器20の底部まで貫通していないものであってもよい。この場合も本発明が意図する熱湯の飛び跳ね防止の効果とともに、迅速なる給湯をも実現することが可能になる。
さらに、本実施の形態2では、容器20の外周の一箇所にのみ給湯口21を備えた例を挙げたが、容器20の外周に複数個の給湯口21を設けることも可能である。これにより、使用者はどの給湯口からでも給湯できるという選択肢を得ることになる。
なお、本実施の形態2では容器20の素材を特に限定していないが、発泡スチロールや紙等、一般的な固形麺格納用の容器に適したものであれば何でも良い。もちろん、容器20の内部に格納される固形麺も本実施の形態2では特に限定していないが、乾燥麺や反乾燥麺、生麺等、どのようなものであっても良い。
また、本実施の形態2では、容器2がほぼ半円形のお椀型のものを用いて説明したが、これに限らず、実施の形態1の図7、図8で示したタイプであっても良い。
さらに、本実施の形態2では固形麺のみ説明したが、本発明の概念は固形麺に限らず、湯戻し式の雑炊や野菜、カレー、コーヒー、スープ等を格納する容器においても実現可能である。
【産業上の利用可能性】
本発明は、固形麺および固形麺格納用の容器に関するものであり、熱湯給湯時のお湯跳ね防止が可能になる点で有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における容器入り乾燥麺の外観図
【図2】本発明の実施の形態1における乾燥麺の断面図
【図3】本発明の実施の形態1における容器入り乾燥麺の外観図
【図4】本発明の実施の形態1における給湯口を示した図
【図5】本発明の実施の形態1における乾燥麺の断面図
【図6】本発明の実施の形態1における乾燥麺の表面図
【図7】本発明の実施の形態1における容器入り乾燥麺の外観図
【図8】本発明の実施の形態1における容器入り乾燥麺の外観図
【図9】本発明の実施の形態2における容器の外観図
【図10】本発明の実施の形態2における容器の外観図
【図11】本発明の実施の形態2における給湯口を示した図
【図12】本発明の実施の形態2における容器の外観図
【符号の説明】
1 容器入り乾燥麺
2 容器
3 紙蓋
4 乾燥麺
5 給湯口
6 隙間
7 かやく
8 ポット
9 給湯口
20 容器
21 給湯口
22 ポット
23 給湯口
【出願人】 【識別番号】504155994
【氏名又は名称】大野 義也
【出願日】 平成16年3月22日(2004.3.22)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−270078(P2005−270078A)
【公開日】 平成17年10月6日(2005.10.6)
【出願番号】 特願2004−123528(P2004−123528)