| 【発明の名称】 |
生海苔洗浄装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】蟹江 竜二 【住所又は居所】愛知県東海市中央町6丁目263番地 株式会社蟹江製作所内
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| 【要約】 |
【課題】異物を生海苔から分離してそれぞれ別に排出させるとともに、生海苔が異物側に侵入して目詰まりを発生させることを防止する生海苔洗浄装置を提供すること。
【解決手段】外ケース11内には仕切り板12を配置し、さらにその内部に回転可能な内筒13を配置する。仕切り板12と内筒13との間に洗浄室20を設け、洗浄室20の下方には網状の底板15を介して排水室21を配置する。洗浄室20の底部に生海苔の送給口151を設けて生海苔を次工程に搬送する。また排水室21の底部には排水口211を設けて異物と水を排水する。一方、内筒13の側壁部には多数の吸入部26を形成して、その吸入口を回転方向に対して後ろ向きになるように形成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 異物が付着した生海苔を、異物を分離することによって洗浄する生海苔洗浄装置であって、 外ケースと、前記外ケース内に配置されて通水可能な仕切り板と、前記仕切り板の内部に配置されて回転可能な内筒とを有して構成され、 前記仕切り板と前記内筒との間に生海苔洗浄室が形成されるとともに、前記生海苔洗浄室の底部には生海苔送給口が配設され、 前記内筒は、側壁部に異物や水を吸入する多数の吸入部を有するとともに下部に排水口を有して形成され、 前記吸入部の吸入口が、前記内筒の回転方向に対して後方に向くように形成されていることを特徴とする生海苔洗浄装置。 【請求項2】 前記内筒には前記洗浄室に向かって攪拌可能な攪拌シャフトを配設していることを特徴とする請求項1記載の生海苔洗浄装置。 【請求項3】 前記洗浄室の下方には網状板を介して排水室が形成され、前記内筒は前記排水室と連通するとともに前記網状板に対してシール部材で支持されていることを特徴とする請求項1又は2記載の生海苔洗浄装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は異物が付着した生海苔を、異物を分離することによって洗浄する生海苔洗浄装置に関する。 【背景技術】 【0002】 海から採取された生海苔には多種類の異物が付着されている。採取された生海苔は、異物を分離して洗浄脱水した後、裁断機で細断され、その後、塩分を除去するために再び洗浄される。そして、乾燥機に搬送して乾燥されると所定の大きさに形成されることとなる。 【0003】 この異物を分離するための洗浄にあたっては、異物を確実に分離する必要があり、分離した後、生海苔と異物を別に排出する必要が生じる。また、この異物を生海苔から分離する際、分離された異物の侵入孔に生海苔が入り込んで目詰まりを起こすことのないように構成する必要が生じていた。 【0004】 異物の付着した生海苔を異物と分離して洗浄する装置は、特許文献1によって知られている。これによると、図5に示すように、洗浄装置50の外装51内には小通水孔52aを有する内筒52が配置され、内筒52内には下部に攪拌羽根53を有する管軸54が回転可能に配置されている。内筒52内には、底部より高い位置に開口部を有する生海苔排出管55を設けて下部から生海苔を排出可能とし、内筒52の少なくとも一部の側壁に微小連通孔56aを有する弾性板(スポンジ板)56を着脱自在に配置している。 【特許文献1】特開平11−266839号公報(2〜3頁、図1参照) 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかし、特許文献1では、異物は生海苔から分離されるとスポンジ板等の弾性板56に突き刺さって捕捉され、弾性板56を取り外して異物を除去することになるから、弾性板56に突き刺さった異物は生海苔と分離できるものの、弾性板56に突き刺さることのない異物は、生海苔排出管55が内筒52内に配置されていることから、生海苔とともに生海苔排出管55に導入され、生海苔とともに次工程に搬送される。 【0006】 従って、製品となる海苔には異物が付着したままとなる虞れがあり、その場合品質を低下させることとなっていた。さらに、異物の除去は弾性板56の取り外しによることから手間もかかっていた。 【0007】 本発明は、上述の課題を解決するものであり、異物を確実に分離して洗浄できるとともに生海苔が分離された異物側に侵入して目詰まりの発生を防止できる生海苔洗浄装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0008】 本発明に係る生海苔洗浄装置は、上記の課題を解決するために、以下のように構成するものである。すなわち、 請求項1記載の発明では、異物が付着した生海苔を、異物を分離することによって洗浄する生海苔洗浄装置であって、 外ケースと、前記外ケース内に配置されて通水可能な仕切り板と、前記仕切り板の内部に配置されて回転可能な内筒とを有して構成され、 前記仕切り板と前記内筒との間に生海苔洗浄室が形成されるとともに、前記生海苔洗浄室の底部には生海苔送給口が配設され、 前記内筒は、側壁部に異物や水を吸入する多数の吸入部を有するとともに下部に排水口を有して形成され、 前記吸入部の吸入口が、前記内筒の回転方向に対して後方に向くように形成されていることを特徴とするものである。 【0009】 請求項2記載の発明では、前記内筒には前記洗浄室に向かって攪拌可能な攪拌シャフトを配設していることを特徴としている。 【0010】 請求項3記載の発明では、前記洗浄室の下方には網状板を介して排水室が形成され、前記内筒は前記排水室と連通するとともに前記網状板に対してシール部材で支持されていることを特徴としている。 【発明の効果】 【0011】 請求項1記載の発明によれば、海から採取された生海苔は洗浄室内に導入される。洗浄室に導入した生海苔は内筒の回転で攪拌された水とともに回転することによって、異物が生海苔から分離される。分離した異物は、内筒に形成された吸入口から水とともに内筒内に吸入され、内筒の底部に配置された排水口から排水される。 【0012】 一方、生海苔は、内筒の回転で洗浄されると下部の生海苔送給口から次工程に搬送される。この際、内筒の吸入口が、回転方向に対して後ろ向きに形成されていることから、内筒の回転で洗浄室内を回転する生海苔は、後ろ向きの吸入口からは入りにくく、吸入口から生海苔が入ることによる目詰まりを起こしにくい。 【0013】 また、請求項2記載の発明によれば、内筒の回転とともに、内筒に装着された攪拌シャフトが洗浄室内に回転することになるから、攪拌シャフトによって生海苔が攪拌され異物を確実に分離することとなる。分離された異物は、内筒の吸入孔より内筒内にはいって水とともに排水され、生海苔は生海苔送給口から次工程に送給されることとなる。 【0014】 さらに、内筒が底部の網状板に対してダストシールでシールされていることから、洗浄室から次工程に送給される生海苔が、内筒と網状板との間の隙間から流れて排水室に侵入することを防止できる。従って、生海苔と異物との分離をスムーズに行うことができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 次に、本発明の生海苔洗浄装置の一形態を図面に基づいて説明する。 【0016】 図1は、海から採取された生海苔を製品にするまでの工程を示すものであり、採取したばかりの生海苔を、まず攪拌タンク1に入れて攪拌しながら貯溜する。攪拌タンク1からポンプ2で吸引された生海苔は糸屑取機3に搬送され、生海苔に付着しているビニール紐や綱の切片等の長尺状の異物を除去する。そして、次に異物除去機4に搬送して比較的大きな異物を除去する。大きな異物が除去された生海苔は、小エビ等の切断された小さな異物を除去するために本願装置としての生海苔洗浄装置10に搬送される。小エビ等の小さな異物を除去されて生海苔は、ポンプ5で吸引され脱水機6で脱水された後、切載機7に送られて細かく切断されることとなる。 【0017】 生海苔洗浄装置10は、図2〜3に示すように、底部111と角筒状の側壁部112を有する外ケース11と、外ケース11の内部に配置して網状で角筒状に形成された仕切り板12と、仕切り板12内に配置して回転可能に構成された内筒13とを備えている。仕切り板12と内筒13との間に洗浄室20が形成され、洗浄室20の上方から洗浄室20に向かって生海苔が供給される。 【0018】 外ケース11は、支持台25に載置され、下部に排水室21を形成している。排水室21は網状に形成された底板15で仕切られ、外ケース11内に供給された水や異物を受け入れている。また、底部111には1箇所に排水口211が形成され、排水口211から排水パイプ23が下方に向かって突出するように配置されている。 【0019】 底板15には、洗浄室20内において送給口151が形成されるとともに送給口151から突出する生海苔送給パイプ22が配置され、洗浄された生海苔を次工程に搬送する。 【0020】 内筒13は、上部に軸部131を有して上蓋14に軸受部141を介して回動可能に支持され、下部に小径部132を有して底板15にダストシール171を介して支持され、大径部133の側壁には多数の吸入部26が形成されている。 【0021】 軸部131は上蓋14上に装着した図示しない駆動モータにカップリング16を介して連結されて、駆動モータの駆動により洗浄室20内を回転する。さらに小径部132の下方には軸部134が配置され底部111に軸受部18で回転可能に支持されている。 【0022】 なお、ダストシール171はダストシール支持メタル17内に配置され、小径部132をダストシール171で支持することによって洗浄室20内で洗浄されている生海苔の小径部132から排水室21への侵入を防止している。 【0023】 また、内筒13の小径部132における底板15より下方の位置の側部には、排出室21へ連通する複数の排水口132aが形成されている。 【0024】 さらに、内筒13の上部には、相対向する位置に一対のL字状の攪拌シャフト19が、一方を内筒13の大径部133上面に装着して他方を洗浄室20に向かうように配置されている。 【0025】 内筒13の大径部133側面に形成される吸入部26は、図4に示すように、大径部133側面から湾曲状の壁部261を突出させて内孔部262と直交する方向に吸入口263を形成している。そして、内筒13の回転方向を、吸入口263が後方に向かって開口できる位置となるようにする。 【0026】 吸入口263の大きさは、小エビの破片等小さい異物を受け入れる程度の大きさに形成されている。 【0027】 また、外ケース11の上部には、生海苔供給パイプ8、清水供給パイプ9が配管され、異物除去機4から搬送された生海苔と、図示しない清水供給部から供給された清水を洗浄室20内に向かって供給している。 【0028】 次に、上記のように構成された生海苔洗浄装置10の作用を説明する。 【0029】 生海苔に付着した比較的大きな異物は、前工程の異物除去機4で除去され、本生海苔洗浄装置10では小エビの破片等小さい異物を除去することとなる。 【0030】 異物除去機4から供給パイプ8を介して搬送された生海苔は、生海苔洗浄装置10の洗浄室20に供給される。生海苔には、小エビ等の小さな異物が付着している。また、生海苔を供給すると同時に清水パイプ9より清水が洗浄室20内に供給される。 【0031】 駆動モータを作動させると、内筒13が回転する。内筒13は、吸入部26の吸入口263が常に後ろ向きとなる方向に回転する。内筒13の回転により、内筒13に装着されている攪拌シャフト19が内筒13とともに回転して生海苔と清水を洗浄室20内で攪拌しながら洗浄する。これによって、生海苔に付着した異物が生海苔から徐々に分離して除去されることとなる。 【0032】 生海苔から分離した異物は、回転しつつ、一方で水とともに内筒13の吸入部26に吸引され吸入口263から内筒13内に侵入する。また異物は他方で、水とともに洗浄室20内もしくは仕切り板12と外ケース11との間における底板15の網部から排水室21内に入る。内筒13内に侵入した異物及び水は、下部の小径部132の排水口132aから排水室21に入り、排水室21の排水口211から排水パイプ23を通って外部に排出される。 【0033】 生海苔は内筒13に形成された吸入口263が、回転方向に対して後ろ向きに配置されていることから、吸入口263には入りにくく、生海苔が吸入口263に向かわないことによって、目詰まりを起こす虞れは極めて少ない。そのため、異物を除去された生海苔は、ポンプ5の作動により、下方に送給口151から生海苔送給パイプ22に入って次工程に搬送される。この際、生海苔は内筒13の小径部132と底板15との隙間から排水室21内に侵入しようとするが、底板15にはダストシール支持メタル17で支持されたダストシール171が配置されていることから、生海苔が排水室21内には侵入しない。 【0034】 次工程の脱水機6に搬送された生海苔は、脱水された後、切載機7で細かく切断される。 【0035】 上述のように、実施形態の生海苔洗浄装置10では、洗浄室20で回転されている生海苔から除去された異物は洗浄室20から吸入部26を通って内筒13内に侵入することとなるから、生海苔と異物とが分離された状態でそれぞれ排出される。この際、回転方向に対して後ろ向きに配置された吸入口263は、吸入口263の外径より小さい異物及び水を吸入することとなって、生海苔を吸入口263には向かわせない。従って、吸入口263が目詰まりを起こしにくいことから、異物を分離して別々に排出する作用をスムーズに行わせることができる。 【0036】 また、洗浄室20で回転される生海苔は、攪拌シャフト19で攪拌されることにより異物をさらに除去することができる。 【0037】 しかも、生海苔は、内筒13の小径部132に配置されたダストシール171により排水室21内には侵入することなく送給口22に向かうこととなり、これによっても生海苔と異物との分離を妨げない。 【0038】 なお、本願発明の生海苔洗浄装置は、上記の形態に限定するものではない。例えば、吸入部26は、吸入口が回転方向に対して後ろ側に向いていれば、曲がり管(エルボ)を配管するようにしてもよく、また、内筒13の小径部132をシール支持するものはダストシールでなくオイルシールであってもよい。 【図面の簡単な説明】 【0039】 【図1】生海苔の製造工程を示す全体図である。 【図2】本発明の一形態の生海苔洗浄装置を示す断面図である。 【図3】図2における生海苔洗浄装置の内部を示す平面図である。 【図4】図2における洗浄装置の内筒に形成された吸入部を示す断面図である。 【図5】従来の生海苔洗浄装置を示す断面図である。 【符号の説明】 【0040】 10、生海苔洗浄装置 11、外ケース 12、仕切り板 13、内筒 132、小径部 132a、排水口 15、底板 151、送給口 171、ダストシール 19、攪拌シャフト 20、洗浄室 21、排水室 211、排水口 26、吸入部 263、吸入口
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| 【出願人】 |
【識別番号】591048575 【氏名又は名称】株式会社蟹江製作所 【住所又は居所】愛知県東海市中央町6丁目263番地
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| 【出願日】 |
平成16年3月25日(2004.3.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076473 【弁理士】 【氏名又は名称】飯田 昭夫
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| 【公開番号】 |
特開2005−270010(P2005−270010A) |
| 【公開日】 |
平成17年10月6日(2005.10.6) |
| 【出願番号】 |
特願2004−89202(P2004−89202) |
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