| 【発明の名称】 |
野菜ペーストのレトルト食品 |
| 【発明者】 |
【氏名】鹿島 信康
【氏名】永草 淳
|
| 【要約】 |
【課題】野菜の有効活用ができて手軽に野菜がとれ、しかも、多用途な料理に利用できる野菜ペーストのレトルト食品の提供にある。
【解決手段】重量比85%乃至50%のかぼちゃペースト、にんじんペーストのいずれか1種類と、重量比10%乃至2%の動物性油脂若しくは植物性油脂と、5%乃至0.1%の食塩と、重量比5%乃至0.1%の複合調味料と、重量比10%乃至0.2%の増粘多糖類とを加熱混合してなる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 重量比85%乃至50%のかぼちゃペースト、にんじんペーストのいずれか1種類と、重量比10%乃至2%の動物性油脂若しくは植物性油脂と、5%乃至0.1%の食塩と、重量比5%乃至0.1%の複合調味料と、重量比10%乃至0.2%の増粘多糖類とを加熱混合してなる野菜ペーストのレトルト食品。 【請求項2】 重量比85%乃至50%のじゃがいもペースト、コーンペーストのいずれか1種類と、重量比10%乃至2%の動物性油脂若しくは植物性油脂と、5%乃至0.1%の食塩と、重量比5%乃至0.1%の複合調味料と、重量比30%乃至3%の糖類とを加熱混合してなる野菜ペーストのレトルト食品。 【請求項3】 重量比20%乃至5%のたまねぎペーストを加熱混合してなる請求項1又は2記載の野菜ペーストのレトルト食品。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、野菜ペーストのレトルト食品に関し、詳しくは、かぼちゃ、じゃがいも、にんじん、コーン等をペーストとし、これに動物性油脂若しくは植物性油脂、食塩、複合調味料、増粘剤又糖類等を加熱混合してなる野菜ペーストのレトルト食品に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、調理済の食品をレトルトパウチに収納し、これをレトルト処理して製造されるいわゆるレトルト食品は広く普及しており、その種類もカレー、シチュー、惣菜等がある。 【0003】 野菜単独で、しかも野菜の調理済ペーストのレトルト食品があれば、料理の利用範囲も広がり、野菜の栄養分が簡単に供給できて健康的な食生活ができる。 野菜ペーストとすれば、規格外の野菜も活用でき、経済的効果も上がり、野菜の有効活用ができる。 【特許文献1】特開2003‐9827号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 そこで、本発明は、野菜の有効活用ができて手軽に野菜がとれ、しかも、多用途な料理に利用できる野菜ペーストのレトルト食品の提供にある。 【課題を解決するための手段】 【0005】 第1の本発明に係る野菜ペーストのレトルト食品は、重量比85%乃至50%のかぼちゃペースト、にんじんペーストのいずれか1種類と、重量比10%乃至2%の動物性油脂若しくは植物性油脂と、5%乃至0.1%の食塩と、重量比5%乃至0.1%の複合調味料と、重量比10%乃至0.2%の増粘多糖類とを加熱混合してなる。 【0006】 かかる野菜ペーストのレトルト食品にあっては、かぼちゃとにんじんがペーストで、これらと動物性油脂若しくは植物性油脂、食塩、複合調味料が所定重量比で混合され、所定重量比の増粘多糖類が混合されているので、かぼちゃ、にんじんの物性を損なうことなく、食べ易いかぼちゃ、にんじんのペーストが得られる。 【0007】 第2の本発明に係る野菜ペーストのレトルト食品は、重量比85%乃至50%のじゃがいもペースト、コーンペーストのいずれか1種類と、重量比10%乃至2%の動物性油脂若しくは植物性油脂と、5%乃至0.1%の食塩と、重量比5%乃至0.1%の複合調味料と、重量比30%乃至3%の糖類とを加熱混合してなる。 【0008】 かかる野菜ペーストのレトルト食品にあっては、じゃがいもとコーンがペーストで、これらと動物性油脂若しくは植物性油脂、食塩、複合調味料が所定重量比で混合され、所定重量比の糖類が混合されているので、じゃがいも、コーンの物性を損なうことなく、食べ易いじゃがいも、コーンのペーストが得られる。 【0009】 第3の本発明に係る野菜ペーストのレトルト食品は、重量比20%乃至5%のたまねぎペーストを加熱混合してなる請求項1又は2記載のものである。 【0010】 かかる野菜ペーストのレトルト食品にあっては、かぼちゃ、じゃがいも、にんじん、コーン等にたまねぎが混合されているので、かぼちゃ等の単一の野菜よりも味に深みが出て、より一層食べ易いかぼちゃ、じゃがいも、にんじん、コーン等のペーストが得られる。 【発明の効果】 【0011】 本発明によれば、じゃがいも、かぼちゃ、にんじん、コーン等がペーストからなるので、じゃがいも等の有効活用ができ、増粘多糖類、糖類等が混合されるので、じゃがいも等の物性を維持する事ができる。 【0012】 また、動物性油脂若しくは植物性油脂、食塩、複合調味料等の混合により、食べ易い食品が得られ、野菜単一で野菜ペーストなので多用途の料理に利用する事ができる。 【0013】 たまねぎを混合することにより、じゃがいも、かぼちゃ、にんじん、コーン等単一の野菜よりも一層味に深みが出て、じゃがいも、かぼちゃ等が食べ易くなる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0014】 本発明に係る一実施例を説明する。 第1の本発明に係る野菜ペーストのレトルト食品は、重量比85%乃至50%のかぼちゃペースト、にんじんペーストのいずれか1種類と、重量比10%乃至2%の動物性油脂若しくは植物性油脂と、5%乃至0.1%の食塩と、重量比5%乃至0.1%の複合調味料と、重量比10%乃至0.2%の増粘多糖類とを加熱混合してなる。 【0015】 かぼちゃ又はにんじんは、洗浄して皮をむきカットし、重量比が85%乃至50%に計量後に、2分乃至20分間煮沸又は蒸煮して水切りする。カットは、細切り、みじん切りでも良く、すりつぶし易い形状に切れば良い。 かぼちゃ又はにんじんの重量比を85%乃至50%としているのは、かぼちゃ又はにんじんの重量比がこの範囲を超えると、かぼちゃ等の食感が濃過ぎて食べずらく、又、かぼちゃ又はにんじんの重量比がこの範囲以下だと、かぼちゃ等の食感が薄くなるためである。 かぼちゃ又はにんじんの重量比は85%乃至50%とすることが、かぼちゃ等の食感として最適な重量比となるからである。 このかぼちゃ又はにんじんは、重量比10%乃至2%の動物性油脂若しくは植物性油脂と混合加熱する。 【0016】 動物性油脂としては、例えばバターであり、植物性油脂としては、例えば、マーガリンである。本実施例ではバターを使用しており、バターで説明する。 かぼちゃ又はにんじんにバターを混合して加熱するのは、バターを加えることにより製品の風味向上を図る為で、バターを加熱混合することにより、かぼちゃ等を混合し易くするためである。このバターは無塩、加塩いずれを使用しても良い。 動物性油脂若しくは植物性油脂は、その重量比を10%乃至2%としているのは、この範囲を外れると味覚に支障を生じる為である。 【0017】 そして、これらに5%乃至0.1%の食塩と、5%乃至0.1%の複合調味料を添加して混合する。 これは、かぼちゃ、にんじん等に味付けする為で、複合調味料としては、動物性あるいは植物性タンパク加水分解物、又は酵母エキス等とアミノ酸と核酸を単一あるいは複数種類混合したものである。 アミノ酸としては、例えば、グルタミン酸、グリシン等、核酸としては、例えば、イノシン酸、グアニル酸等である。 食塩、複合調味料の重量比を、それぞれ、5%乃至0.1%としているのは、かぼちゃ、にんじん等への味付けにはこの重量範囲内が最適だからであり、この範囲を外れると、味覚に支障を生じるためである。 【0018】 これに、更に、重量比10%乃至0.2%の増粘多糖類を混合する。かぼちゃ、にんじんの場合には、これらペーストとしての物性をだすため、増粘多糖類として、例えば、ペクチン、グアーガム、カラギーナン、キサンタンガム、タマリンドガムを単一あるいは複数種類を添加する。 重量比10%乃至0.2%の増粘多糖類を添加しているが、この重量比外でかぼちゃ、にんじんに増粘多糖類を添加すると、かぼちゃ、にんじんの物性が損なわれる為、増粘多糖類の重量比を10%乃至0.2%としている。 【0019】 そして、これらを加熱混合して磨砕する。 【0020】 その後、レトルトパウチに充填した後、密封して、これを110℃から130℃で4分から60分間加熱殺菌する事によりレトルト処理し、本発明に係る野菜ペーストが得られる。 レトルトパウチ袋は、内容物の変色防止、風味保持効果を高めるべく、酸素吸収剤をはさんだ袋が好ましい。 【0021】 係る野菜ペーストは、ペーストなので、パンに塗ったり、牛乳で薄めてスープとして食べる事ができ、簡単に野菜を摂取できる。 野菜をペーストとしているので、規格外の野菜であっても利用する事ができ、野菜の有効活用ができる。 レトルトパウチ袋として、酸素吸収剤をはさんだ袋を使用すると、内容物の変色防止、風味保持効果を高める事ができ、レトルト殺菌時や長期保存中の味および野菜の変色防止が図られる。 【0022】 次に第2の本発明に係る実施例を説明する。 【0023】 第2の本発明に係る野菜ペーストのレトルト食品は、重量比85%乃至50%のじゃがいもペースト、コーンペーストのいずれか1種類と、重量比10%乃至2%の動物性油脂若しくは植物性油脂と、5%乃至0.1%の食塩と、重量比5%乃至0.1%の複合調味料と、重量比30%乃至3%の糖類とを加熱混合してなる。 【0024】 じゃがいもは、洗浄して皮をむきカットし、重量比が85%乃至50%に計量後に、2分乃至20分間煮沸又は蒸煮して水切りする。カットは、細切り、みじん切りでも良く、すりつぶし易い形状に切れば良い。コーンの場合には、皮、芯を除いて、実だけの状態とする。 じゃがいも又はコーンの重量比を85%乃至50%としているのは、じゃがいも又はコーンの重量比がこの範囲を超えると、じゃがいも等の食感が濃過ぎて食べずらく、又、じゃがいも、コーンの重量比がこの範囲以下だと、じゃがいも等の食感が薄くなるためである。 じゃがいも又はコーンの重量比は85%乃至50%とすることが、じゃがいも等の食感として最適な重量比となるからである。 このじゃがいも又はコーンは、重量比10%乃至2%の動物性油脂若しくは植物性油脂と混合加熱する。 【0025】 動物性油脂としては、例えばバターであり、植物性油脂としては、例えば、マーガリンである。本実施例ではバターを使用しており、バターで説明する。 じゃがいも又はコーンにバターを混合して加熱するのは、バターを加えることにより製品の風味向上を図る為で、バターを加熱混合することにより、じゃがいも等を混合し易くするためである。このバターは無塩、加塩いずれを使用しても良い。 動物性油脂若しくは植物性油脂は、その重量比を10%乃至2%としているのは、この重量比を超えると脂っこくなりすぎ、又、この重量比以下だと、じゃがいも、コーンの風味が出なくなるためである。 【0026】 そして、これらに5%乃至0.1%の食塩と、5%乃至0.1%の複合調味料を添加して混合する。 これは、じゃがいも、コーン等に味付けする為で、複合調味料としては、動物性あるいは植物性タンパク加水分解物、又は酵母エキス等とアミノ酸と核酸を単一あるいは複数種類混合したものである。 アミノ酸としては、例えば、グルタミン酸、グリシン等、核酸としては、例えば、イノシン酸、グアニル酸等である。 食塩、複合調味料の重量比を、それぞれ、5%乃至0.1%としているのは、じゃがいも、コーン等への味付けにはこの重量範囲内が最適だからであり、この範囲を外れると、味覚に支障を生じるためである。 【0027】 これに、更に、重量比30%乃至3%の糖類を混合する。じゃがいも、コーンの場合には、デンプン老化防止対策として、糖類を添加混合するが、糖類としては、例えば、ショ糖、麦芽糖、トレハロース等を添加する。 重量比30%乃至3%の糖類を添加しているが、この重量比外でじゃがいも、コーンに砂糖類を添加すると、じゃがいも、コーンの味が損なわれる為、砂糖類の重量比を30%乃至3%としている。 【0028】 そして、これらを加熱混合して磨砕する。 【0029】 その後、レトルトパウチに充填した後、密封して、これを110℃から130℃で4分から60分間加熱殺菌する事によりレトルト処理し、本発明に係る野菜ペーストが得られる。 レトルトパウチ袋は、内容物の変色防止、風味保持効果を高めるべく、酸素吸収剤をはさんだ袋が好ましい。 係る野菜ペーストは、ペーストなので、パンに塗ったり、牛乳で薄めてスープとして食べる事ができ、簡単に野菜を摂取できる。 野菜をペーストとしているので、規格外の野菜であっても利用する事ができ、野菜の有効活用ができる。 レトルトパウチ袋として、酸素吸収剤をはさんだ袋を使用すると、内容物の変色防止、風味保持効果を高める事ができ、レトルト殺菌時や長期保存中の味および野菜の変色防止が図られる。 【0030】 次に第3の発明につき説明する。 第3の本発明に係る野菜ペーストのレトルト食品は、第1の発明又は第2の発明に、重量比20%乃至5%のたまねぎペーストを加熱混合してなる。 すなわち、第3の本発明に係る野菜ペーストのレトルト食品は、重量比85%乃至50%のかぼちゃペースト、にんじんペーストのいずれか1種類と、重量比20%乃至5%のたまねぎペーストと、重量比10%乃至2%の動物性油脂若しくは植物性油脂と、5%乃至0.1%の食塩と、重量比5%乃至0.1%の複合調味料と、重量比10%乃至0.2%の増粘多糖類とを加熱混合してなる。 【0031】 最初に、かぼちゃ又はにんじんは、洗浄して皮をむきカットし、重量比が85%乃至50%に計量後に、2分乃至20分間煮蒸又は煮沸して水切りすると、第1の発明で説明したが、たまねぎは、かぼちゃ、にんじんを洗浄する際にかぼちゃ、にんじんと共に洗浄して皮をむきカットする。以下は、第1の発明で説明したと同様である。 【0032】 かぼちゃ又はにんじんにたまねぎを加える際には、重量比20%乃至5%のたまねぎを加える。 たまねぎを加える事により、単一の野菜の場合よりも味に深みが出、野菜ペーストを牛乳で薄めてポタージュスープとする場合に、スープの下味を整える際に適当だからである。 たまねぎは、その重量比を20%乃至5%としているのは、野菜ペーストとしての味覚がこの範囲が最適となるからである。 【0033】 又、第3の発明にかかる野菜ペーストのレトルト食品は、重量比85%乃至50%のじゃがいもペースト、コーンペーストのいずれか1種類と、重量比20%乃至5%のたまねぎペーストと、重量比10%乃至2%の動物性油脂若しくは植物性油脂と、5%乃至0.1%の食塩と、重量比5%乃至0.1%の複合調味料と、重量比30%乃至3%の糖類とを加熱混合してなる。 この場合も前記と同様に、じゃがいもの場合にはじゃがいもと共に洗浄し、後は上記と同様である。 【0034】 コーンの場合には、皮、芯を除き、実だけの状態とし、2分乃至20分間煮蒸若又は煮沸して水切りする。たまねぎは洗浄して皮をむきカットし、重量比が20%乃至5%に計量後に、コーンペーストに加えて混合加熱する。たなねぎのカットは、細切り、みじん切りでも良く、すりつぶし易い形状に切る。後は、前述したと同様である。 かかる場合も、たまねぎを加える事により、単一の野菜の場合よりも味に深みが出、野菜ペーストを牛乳で薄めてポタージュスープとする場合に、スープの下味を整える際に適当だからである。 たまねぎは、その重量比を20%乃至5%としているのは、野菜ペーストとしての味覚がこの範囲が最適となるからである。 【0035】 上記では、かぼちゃ、じゃがいも、にんじん、コーン、たまねぎ等をペーストとしているが、この他、食物繊維を入れる事もできる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】504116766 【氏名又は名称】鎌田商事株式会社
|
| 【出願日】 |
平成16年3月25日(2004.3.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100091764 【弁理士】 【氏名又は名称】窪谷 剛至
|
| 【公開番号】 |
特開2005−269986(P2005−269986A) |
| 【公開日】 |
平成17年10月6日(2005.10.6) |
| 【出願番号】 |
特願2004−88240(P2004−88240) |
|