| 【発明の名称】 |
調味料 |
| 【発明者】 |
【氏名】中 健一
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| 【要約】 |
【課題】カロチンを気軽に摂取できると共に、野菜が嫌いな子供でも好んで食すことができるようにした万人向けの調味料であり、しかもビタミンC・ビタミンE・食物繊維等のカロチン以外の栄養バランスにも優れた新規な調味料を提供する。
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 主原料であるカボチャの果肉と、水とを含む材料を加熱して濃縮したものであり、調味成分を含むことを特徴とする、 調味料。 【請求項2】 主原料であるカボチャの果肉と、水と、タマネギとを含む材料を加熱して濃縮したものであり、調味成分を含むことを特徴とする、 調味料。 【請求項3】 カボチャがエビスカボチャであることを特徴とする、 請求項1または2記載の調味料。 【請求項4】 調味成分が食酢、甘味料、食塩、香辛料を含むことを特徴とする、 請求項1,2または3記載の調味料。 【請求項5】 粉砕、破砕または細かく切断したカボチャの果肉500重量部と、水800〜1500重量部とを含む材料を加熱により濃縮する工程と、材料に調味成分を加える工程と、を含むことを特徴とする、 調味料の製造方法。 【請求項6】 材料としてタマネギを加えることを特徴とする、 請求項5記載の調味料の製造方法。 【請求項7】 調味成分が食酢、甘味料、食塩、香辛料であることを特徴とする、 請求項5または6記載の調味料の製造方法。 【請求項8】 カボチャの果肉500重量部に対して、食酢を50〜100重量部加えることを特徴とする、 請求項5,6または7記載の調味料の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、調味料に関する。 更に詳しくは、カロチンを気軽に摂取できると共に、野菜が嫌いな子供でも好んで食すことができるようにした万人向けの調味料であり、しかもビタミンC・ビタミンE・食物繊維等のカロチン以外の栄養バランスにも優れた新規な調味料に関する。 【背景技術】 【0002】 緑黄色野菜に多く含まれるカロチン(β-カロチン)は、健康維持に大切な栄養素である。カロチンの一部は体内でビタミンAに代謝され、眼精疲労・肌荒れ・風邪の予防などに効果を発揮する。また近年、ビタミンAに代謝されないカロチンそのものにも、ガン予防の効果や、体内で悪影響を及ぼす活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があることが分かり、注目されている。 【0003】 ところで、例えば特許文献1には、トマトではなく、ニンジンを主原料とした調味料である「ニンジンケチャップ」が提案されている。緑黄色野菜の中でもニンジンのカロチンの量は、ビタミンAに換算すると約1万3000IU(国際単位)と極めて高い。よって、トマトケチャップのように、各種料理を味付ける調味料としてニンジンを使用すれば、カロチンを毎日気軽に摂取することができる。 【特許文献1】特公昭62−57299号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、ニンジンは独特の匂いや苦みを有しているため、ピーマンと並んで子供たちが嫌う野菜の代表格である。よって、砂糖や香辛料など加えてニンジンケチャップを食しやすくしたとしても、ニンジン独特の匂いや苦みを完全に消すことは難しく、ニンジンそのものが嫌いな子供は「ニンジンで出来たケチャップ」と聞いただけで拒否反応を示してしまう。このように、ニンジンケチャップは、毎日気軽に食すことができる万人向けの調味料とは言い難い。 【0005】 そこで本発明者は、好き嫌いが多い子供でも好んで食すことができ、しかもカロチンを多く含んだ緑黄色野菜について、鋭意検討を行った。その結果、甘みが強く、パンプキンパイやカボチャプリンといったお菓子の原料としても使用される「カボチャ」に着目するに至り、カボチャを主原料とすることによって上記した課題を解決でき、しかもカロチン以外の栄養バランスも優れ、また今までの調味料にない色を有することで新鮮さに富み、より一層子供受けがしやすい新規な調味料が得られることを見い出した。 【0006】 下記表1には、カボチャとニンジンの可食部100g当たりに含まれる成分量を示している。 【0007】 【表1】
【0008】 表1に示すように、カボチャに含まれるカロチンはニンジンの約半分であるが、カボチャはデンプン質であるのに、ビタミンCがニンジンの約10倍となっている。これは、いわばビタミンCの女王とも呼ばれるイチゴの1/3の量に匹敵する。また、ビタミンEについてもニンジンの約10倍であり、この量はウナギ100g当たりの含有量4.8mgに匹敵する。更に食物繊維も多く、これはゴボウの約1/2以上の量に匹敵する。このように、カボチャはカロチンだけでなく、他の栄養バランスにも優れた緑黄色野菜である。 【0009】 なお、トマト(水分量95%)やニンジン(水分量90%)に比べて、カボチャは水分量が約75%と低く、煮物・コロッケ・天ぷらなどいった食材にはなるが、トマトケチャップのような滑らかな流動性を有する調味料となることは、全く考えられなかった。 【0010】 (本発明の目的) 本発明の目的は、カロチンを気軽に摂取できると共に、野菜が嫌いな子供でも好んで食すことができるようにした万人向けの調味料であり、しかもビタミンC・ビタミンE・食物繊維等のカロチン以外の栄養バランスにも優れた新規な調味料を提供することにある。 【0011】 本発明の他の目的は、今までの調味料にない色を有することにより、新鮮さに富んでより一層子供受けがしやすい新規な調味料を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0012】 上記目的を達成するために本発明が講じた手段は次のとおりである。 【0013】 第1の発明にあっては、 主原料であるカボチャの果肉と、水とを含む材料を加熱して濃縮したものであり、調味成分を含むことを特徴とする、 調味料である。 【0014】 第2の発明にあっては、 主原料であるカボチャの果肉と、水と、タマネギとを含む材料を加熱して濃縮したものであり、調味成分を含むことを特徴とする、 調味料である。 【0015】 第3の発明にあっては、 カボチャがエビスカボチャであることを特徴とする、 第1または第2の発明に係る調味料である。 【0016】 第4の発明にあっては、 調味成分が食酢、甘味料、食塩、香辛料を含むことを特徴とする、 第1,2または第3の発明に係る調味料である。 【0017】 第5の発明にあっては、 粉砕、破砕または細かく切断したカボチャの果肉500重量部と、水800〜1500重量部とを含む材料を加熱により濃縮する工程と、材料に調味成分を加える工程と、を含むことを特徴とする、 調味料の製造方法。 【0018】 第6の発明にあっては、 材料としてタマネギを加えることを特徴とする、 第5の発明に係る調味料の製造方法である。 【0019】 第7の発明にあっては、 調味成分が食酢、甘味料、食塩、香辛料であることを特徴とする、 第5または第6の発明に係る調味料の製造方法である。 【0020】 第8の発明にあっては、 カボチャの果肉500重量部に対して、食酢を50〜100重量部加えることを特徴とする、 第5,6または第7の発明に係る調味料の製造方法である。 【0021】 本発明に係る調味料は、主原料であるカボチャの果肉と、水とを含む材料を加熱して濃縮したものであり、調味成分を含み、味が整えられている。 【0022】 カボチャの品種としては、エビスカボチャ・黒皮栗・赤皮栗などといった西洋カボチャや、菊座・黒皮・ちりめんといった日本カボチャを挙げることができる。特にカボチャ特有の甘みが強いという点から、西洋カボチャのエビスカボチャを用いることが好ましい。エビスカボチャは甘みが強いので、得られた調味料に自然な甘みを十分に与えることができ、調味成分である砂糖等をあまり加える必要がない。 【0023】 また、カボチャの果肉はトマトに比べ水分含有量が低いので、濃縮する際に十分な量の水を加えることが好ましい。 【0024】 更に、カボチャ以外の材料としては、タマネギを加えることが好ましい。タマネギを加えることで、緑黄色野菜の青臭さをなくし、甘みとまろやかさを増すことができる。 【0025】 調味成分としては、食酢、甘味料、食塩、香辛料を使用することが好ましい。特に、食酢を用いれば、カボチャ特有の甘みに、トマトケチャップのような酸味も加えることができる。 【0026】 甘味料としては、砂糖、ブドウ糖、その他公知のものを使用することができる。香辛料としては、コショウやその他の公知のものを使用することができる。 【0027】 調味料の製造にあたって、主原料であるカボチャの果肉は、粉砕、破砕または細かく切断することが好ましい。これにより、カボチャに火が通りやすく、カボチャ特有の黄色味が変色しにくい。 【0028】 カボチャの果肉に加える水の量は、カボチャの果肉500重量部に対して、水800〜1500重量部であることが好ましい。水800重量部未満であると、カボチャやその他の材料に火が通りにくくなり、得られた調味料の日持ちが悪くなるので好ましくない。水が1500重量部を越えると、濃縮するための加熱時間が長くなり、カボチャ特有の黄色味が変色しやすくなるので、好ましくない。 【0029】 加熱時間は、加える水の量によっても異なるが、通常1〜3時間で行うことが好ましい。上記したように、1時間未満であると、カボチャに火が通りにくくなり、得られた調味料の日持ちが悪くなるので好ましくなく、また3時間を超えると、カボチャ特有の黄色味が変色しやすくなるので、好ましくない。 【0030】 調味成分は、材料を濃縮する工程の前に加えても良いし、濃縮する工程中、あるいは濃縮する工程の後に加えても良く、特に限定はしない。 調味成分として食酢を加える場合、その量はカボチャの果肉500重量部に対して50〜100重量部であることが好ましい。食酢が50重量部未満であると、カボチャ特有の甘みが強すぎて、食酢を加える意味が薄れるため、好ましくない。食酢が100重量部を越えると、酸味が強すぎて、カボチャ特有の自然な甘みと風味が感じにくくなるため、好ましくない。 【0031】 本発明に係る調味料は、様々な食材や料理に幅広く使用することができる。例えば、チキンライスの味付けとしてご飯に混ぜて使用したり、オムライス、オムレツの上からかけて使用できる。また、トマトソースの代わりにスパゲティに和えて使用したり、その他の様々なパスタ料理にかけて使用できる。その他、焼めしや炒飯の味付け、ドレッシングやマヨネーズの代わりにサラダにかけて、あるいはフライやてんぷらのソースなどとしても使用できる。 【発明の効果】 【0032】 本発明に係る調味料は、甘みが強く、カロチンを多く含むカボチャの果肉を主原料とし、カボチャの果肉と、水とを含む材料を加熱して濃縮することにより得られる。よって、本発明に係る調味料は、カロチンを毎日気軽に摂取できると共に、野菜が嫌いな子供でも好んで食すことができる万人向けの調味料となっている。しかも、現代人の食生活に不足がちなビタミンC・ビタミンE・食物繊維等の他の栄養バランスにも優れている。更に今までの調味料になかった黄色味を有するため、新鮮さに富み、より一層子供受けしやすい調味料となっている。 【発明を実施するための最良の形態】 【0033】 以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 【実施例】 【0034】 エビスカボチャを水洗いした後、果皮と種を取り除き、その果肉を得た。果肉を粉砕、破砕または細かく切断してペースト状にした。ペースト状にしたエビスカボチャの果肉500重量部に、水1000重量部、タマネギ140重量部(粉砕、破砕または細かく切断したもの)、食酢60重量部、砂糖150重量部、ブドウ糖40重量部、食塩50重量部及びコショウ5重量部を加えた後、100〜120℃で2.5時間加熱して濃縮した。これを殺菌処理して目的とする調味料を得た。 【0035】 得られた調味料は、エビスカボチャ特有の自然な甘みと風味を有するとともに、トマトケチャップのような酸味も合わせもつ、今までにないまろやかで味わい深い美味さを有するものであった。また、今までの調味料になかった黄色味を有するため、新鮮さに富み、子供受けしやすい。更に、トマトケチャップと同じく滑らかな流動性を有するため、各種の料理にかけたり和えたりしやすく、毎日手軽に使用できる。 【0036】 なお、本明細書で使用している用語と表現はあくまで説明上のものであって、限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】302040548 【氏名又は名称】中 健一
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| 【出願日】 |
平成16年3月22日(2004.3.22) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100085327 【弁理士】 【氏名又は名称】梶原 克彦
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| 【公開番号】 |
特開2005−269907(P2005−269907A) |
| 【公開日】 |
平成17年10月6日(2005.10.6) |
| 【出願番号】 |
特願2004−83628(P2004−83628) |
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