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【発明の名称】 魚の加工品の製造方法及び魚の加工品
【発明者】 【氏名】野口 誠

【氏名】渡部 真也

【氏名】山下 真弦

【要約】 【課題】鮮度の劣化をふせぎつつ、天然ビタミンDの含有量を増加させるようにした、魚の加工品の製造方法を提供する。

【解決手段】低温下に保持した状態の魚に紫外線を照射し、ビタミンDの含有量を増加させるようにした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
低温下に保持した状態の魚に紫外線を照射し、ビタミンDの含有量を増加させるようにした、魚の加工品の製造方法。
【請求項2】
低温下に保持した状態の魚のミンチを攪拌し、攪拌させている前記魚のミンチに紫外線を照射し、ビタミンDの含有量を増加させるようにした、魚の加工品の製造方法。
【請求項3】
稚魚に紫外線を照射し、ビタミンDの含有量を増加させるようにした、魚の加工品の製造方法。
【請求項4】
前記稚魚が、少なくとも、ボイルした、稚魚である、請求項3に記載の魚の加工品の製造方法。
【請求項5】
前記稚魚に紫外線を照射する工程を、低温下に保持して行うことを特徴とする、請求項3又は4に記載の魚の加工品の製造方法。
【請求項6】
前記紫外線の波長が、280nm以上320nm以下の波長の範囲にある、請求項1〜5のいずれかに記載の魚の加工品の製造方法。
【請求項7】
前記低温が、魚肉中に含まれる油脂を凝固状態に保持できる温度である、請求項1、2、5及び6のいずれかに記載の魚の加工品の製造方法。
【請求項8】
ビタミンDを、1IU/g以上50IU/g以下含有する魚の加工品。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、魚の加工品の製造方法及び魚の加工品に関し、特に、ビタミンDの含有量を増加するようにした魚の加工品の製造方法及び魚の加工品に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、高齢化が進んでおり、このような加齢に伴って、骨粗鬆症の患者が増加している。骨粗鬆症の治療には、ビタミンDが有効である。
【0003】
ビタミンDは、薬剤として処方されることもあるが、食事により摂取できるものであり、食事によりビタミンDの1日摂取量を摂取するようにすれば骨粗鬆症の防止ができる。魚のビタミンDを増加させる方法として、既に、特開昭63−177767号に記載の魚肉の天然ビタミンDの増強方法が提案されている。
【特許文献1】特開昭63−177767号
【0004】
しかし、上記した特開昭63−177767号に記載の魚肉の天然ビタミンDの増強方法は、天然ビタミンDの増強ができるものの、魚肉に紫外線を長時間照射するようにしているため、魚肉の鮮度が悪くなるという欠点や、短時間ではビタミンDが増えないという欠点があった。また、室温下で魚肉に紫外線を長時間照射した場合には、生成されたビタミンDが、魚肉からでるドリップとともに、魚肉から失われる、という欠点があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、以上のような問題を解決するためになされたものであって、鮮度の劣化を防ぎつつ、天然ビタミンDの含有量を増加させるようにした、魚の加工品の製造方法及び魚の加工品を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の魚の加工品の製造方法は、低温下に保持した状態の魚に紫外線を照射し、ビタミンDの含有量を増加させるようにした。
【0007】
本明細書で用いる用語、「魚」は、成魚、稚魚、魚の切り身、魚のミンチ、ボイルしたもの、ボイルし乾燥させたもの、機械乾燥等させた魚の干物等を含む。
【0008】
請求項2に記載の魚の加工品の製造方法は、低温下に保持した状態の魚のミンチを攪拌し、攪拌させている前記魚のミンチに紫外線を照射し、ビタミンDの含有量を増加させるようにした。
【0009】
請求項3に記載の魚の加工品の製造方法は、稚魚に紫外線を照射し、ビタミンDの含有量を増加させるようにした。
【0010】
尚、稚魚に紫外線を照射する工程は、室温下で行なってもよく、低温下で行なっても良い。
【0011】
請求項4に記載の魚の加工品の製造方法は、請求項3に記載の魚の加工品の製造方法で用いる、稚魚が、少なくとも、ボイルした、稚魚である。
【0012】
請求項5に記載の魚の加工品の製造方法は、請求項3又は4に記載の魚の加工品の製造方法において、稚魚に紫外線を照射する工程を、低温下に保持して行うことを特徴とする。
【0013】
本明細書で用いる用語、「稚魚」は、例えば、鰯の稚魚、いかなごの稚魚等である。
また、本明細書で用いる用語、「稚魚」には、仔魚、稚魚及び若魚が含まれていて良い(現代おさかな辞典 漁場から食卓まで、発刊日:1997年11月25日、初版第1刷 発行所 株式会社エヌ・ティー・エスを参照。)。
【0014】
請求項6に記載の魚の加工品の製造方法は、請求項1〜5のいずれかに記載の魚の加工品の製造方法で用いる、紫外線の波長が、280nm以上320nm以下の波長の範囲にあり、強度が100〜5000μW/cmまでの紫外線を照射する。このことにより、紫外線照射1時間以内でのビタミンDの増加した加工品の製造が可能になった。
【0015】
請求項7に記載の魚の加工品の製造方法は、請求項1、2、5及び6のいずれかに記載の魚の加工品の製造方法の、低温が、魚肉中に含まれる油脂を凝固状態に保持できる温度である。
【0016】
具体的には、この低温は、10℃以下の温度である。
【0017】
尚、この低温は、10℃以下−10℃以上、より好ましくは、5℃以下−5℃以上である。
【0018】
請求項8に記載の魚の加工品は、ビタミンDを、1IU/g以上50IU/g以下含有する。
【発明の効果】
【0019】
請求項1に記載の魚の加工品の製造方法では、魚に紫外線を照射する際に、魚を低温下に保持するようにしたので、魚の鮮度を劣化することなく、魚のビタミンDを増加させることができる。
【0020】
また、低温下に保持した魚に紫外線を照射するようにしているので、紫外線を照射している間に魚からドリップが殆どでない。
【0021】
この結果、魚に紫外線を照射することにより生成されたビタミンDがドリップ中に流出してしまうことが防がれるので、この魚の加工品の製造方法により製造された魚の加工品は、ビタミンDの含有量が高い。
【0022】
請求項2に記載の魚の加工品の製造方法では、魚のミンチに紫外線を照射する際に、魚のミンチを低温下に保持するようにしたので、魚の鮮度が劣化することなく、魚のビタミンDを増加させることができる。且つ、魚のミンチに紫外線を照射する際に、魚のミンチを攪拌するようにし、魚のミンチに効率良く紫外線を照射できるようにしたので、短時間で、魚のビタミンDを増加させることができる。この結果、この魚の加工品の製造方法を用いれば、魚の鮮度を劣化することなく、魚のビタミンDを増加させることができる。
【0023】
請求項3に記載の魚の加工品の製造方法では、稚魚に紫外線を照射している。稚魚は、魚体が小さく、紫外線を照射できる表面積が大きく、しかも、魚体に透明性があり、肉の内部まで紫外線が到達できるため、魚体全体にあるプロビタミンDを効率よくビタミンDに変換できる特徴を持っている。稚魚への紫外線照射によるきわめて顕著なビタミンDの増加は、紫外線が肉内部まで到達できるという成魚とは明らかに異なる特殊な構造を持っているためである。稚魚への紫外線照射による顕著なビタミンDの増加は、この特殊な構造を持っているという発見の上になされている。尚、このことは、本発明者等が実験により確かめたものである。
【0024】
この魚の加工品の製造方法は、常温下においても非常に短時間でのビタミンDの蓄積が可能である。更に、低温下に保持した稚魚に紫外線を照射した場合には、稚魚の鮮度を劣化することなく、稚魚のビタミンDを増加させることができる。
【0025】
請求項4に記載の魚の加工品の製造方法では、ボイルした稚魚に紫外線を照射している。稚魚は、魚体が小さく、紫外線を照射できる表面積が大きく、しかも、肉内部まで紫外線が到達できるため、魚体全体にあるプロビタミンDを効率よくビタミンDに変換できる特徴を持っている。稚魚への紫外線照射によるきわめて顕著なビタミンDの増加は、紫外線が肉内部まで到達できるという成魚とは明らかに異なる特殊な構造を持っているためである。稚魚への紫外線照射による顕著なビタミンDの増加は、この特殊な構造を持っているという発見の上になされている。尚、このことは、本発明者等が実験により確かめたものである。
【0026】
また、この魚の加工品の製造方法では、稚魚が、既にボイルしているので、鮮度が劣化し難い。
【0027】
この魚の加工品の製造方法では、低温下に保持した場合、さらに稚魚の鮮度を劣化することなく、稚魚のビタミンDを増加させることができる。尚、以上の効果は、本発明者等が実験により確かめたものである。
【0028】
請求項5に記載の魚の加工品の製造方法では、稚魚又はボイルした稚魚に低温下で紫外線を照射しているので、鮮度が劣化し難い。
【0029】
請求項6に記載の魚の加工品の製造方法では、魚肉中に含まれるプロビタミンDをビタミンDに変化させるのに適した波長の紫外線を用いているので、魚肉中に含まれるプロビタミンDを効率良くビタミンDに変化させることができる。
【0030】
請求項7に記載の魚の加工品の製造方法は、魚肉中に含まれる油脂を凝固状態に保持できる温度で紫外線を照射しているので、魚肉中の脂肪がドリップとして魚肉から流出することがない。ビタミンDは脂溶性ビタミンであるので、魚肉中の脂肪がドリップとして魚肉から流出すると、脂肪とともに魚肉中からビタミンDが流出するが、この魚の加工品の製造方法では、魚肉中の脂肪がドリップとして魚肉から殆どでないので、この魚の加工品の製造方法を用いれば、ビタミンDが増加した魚の加工商品を製造することができる。また、油脂の凝固点以下にした場合には、魚肉の加工工程中での身くずれが生じないという利点もある。
【0031】
請求項8に記載の魚の加工品は、紫外線照射でビタミンDを、1IU/g以上50IU/g以下含有させることができる。
【0032】
従って、1日の食事量として、本発明に係る魚の加工食品を、2g摂取すれば、厚生省の定める、ビタミンDの1日摂取量を満たす。
【0033】
即ち、本発明に係る魚の加工品を食べるようにすれば、骨粗鬆症の予防効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、図面を参照しながら、本発明に係る、魚の加工品の製造方法及び魚の加工品を更に詳しく説明する。
【実施例1】
【0035】
タイセイヨウサバ(以下、単に、「サバ」という。)を3枚におろしたもの(同じ大きさ・重量のフィーレ 170g/枚)を、5℃に保持した状態で、紫外線の光源(光源強度:15W)とフィーレとの距離を変える以外は同じ条件にして、上部からフィーレに対し、紫外線を同じ時間(この例では、30分間)、照射したもののビタミンDの含有量を測定した。
【0036】
比較例として、サバを3枚におろしたもの(同じ大きさ・重量のフィーレ)を用意し、紫外線を照射しないもののビタミンDの含有量を測定した。
【0037】
結果を図1に示す。
【0038】
図1は、紫外線の光源とフィーレとの距離と、フィーレ中のビタミンDの含有量との関係を示す図である。
【0039】
図1から明らかなように、紫外線を照射したフィーレの方が、紫外線を照射していないフィーレに比べ、ビタミンDの含有量が増加していた。
【0040】
より具体的に説明すると、紫外線を非照射の際に、25IU/100g含有されていたビタミンDが、例えば、紫外線の光源(光源強度:15w)とフィーレとの間の距離を5cmにした場合には、140IU/100gまで増加することが、明らかになった。
【0041】
また、紫外線の光源強度が同じ場合、同じ時間紫外線をフィーレに照射した場合、紫外線の光源とフィーレとの距離が近い程、フィーレのビタミンDの含有量が増加することが、明らかになった。
【0042】
サバを3枚におろしたもの(同じ大きさ・重量のフィーレ、170g/枚)を、紫外線を照射する際の温度を変える以外は、同じ紫外線の光源を用い、紫外線の光源とフィーレとの距離を同じにし、同じ時間(この例では、30分間)、紫外線をフィーレに照射した。
比較例として、サバを3枚におろしたもの(同じ大きさ・重量のフィーレ)を用意し、紫外線を照射しないもののドリップ量を測定した。
【0043】
結果を図2に示す。
【0044】
図2は、フィーレに、紫外線を照射する際の温度とフィーレから流出するドリップ量との関係を示している。室温下で、紫外線を照射した場合は、フィーレからドリップが流出したのに対し、低温下(この例では、5℃)で、紫外線を照射した場合は、フィーレからドリップが殆ど流出しなかった。
【0045】
また、図3は、サバを3枚におろしたもの(同じ大きさ・重量のフィーレ、170g/枚)を、紫外線を照射する際の温度を変える以外は、同じ紫外線の光源を用い、紫外線の光源とフィーレとの距離を同じにし、同じ時間(この例では、30分間)、紫外線をフィーレに照射した場合の、温度と、L値(明度)との関係を示す図である。
【0046】
図3から、室温で紫外線を照射した場合には、フィーレの色調が暗くなったのに対し、低温下(この例では、5℃)で、紫外線を照射した場合は、フィーレの色調が暗くなり難いことが、明らかになった。
【0047】
以上の結果から、低温下で、紫外線を照射したフィーレは、室温下で、紫外線を照射したフィーレに比べ、品質劣化が抑制できることが、明らかになった。
【0048】
次に、サバを3枚におろしたもの(同じ大きさ・重量のフィーレ、170g/枚)を、紫外線を照射する際の時間を変える以外は、同じ紫外線の光源を用い、紫外線の光源とフィーレとの距離を同じにし(この例では、紫外線の光源とフィーレとの距離を、5cmにしている。)、紫外線をフィーレに照射した。
【0049】
比較例として、サバを3枚におろしたもの(同じ大きさ・重量のフィーレ)を用意し、紫外線を照射しないもののビタミンDの含有量を測定した。
【0050】
結果を図4に示す。
【0051】
図4は、紫外線の照射時間とフィーレ100g中に含まれるビタミンDの含有量との関係を示す図である。
【0052】
各フィーレに対し、紫外線の光源とフィーレとの距離を同じにした(この例では、紫外線の光源とフィーレとの距離を、5cmにしている。)。紫外線を照射していないフィーレの場合、60IU/100gのビタミンDの含有量が、紫外線を照射した場合(ここでは、2〜10分間、紫外線を照射した。)、短時間で、180IU/100gまで増加できた(図4を参照)。
【0053】
図5は、魚全体、魚の切り身(フィーレ)に紫外線を照射する装置の一例を例示的に示す構成図である。
【0054】
魚は、例えば、搬送手段(例えば、ベルトコンベア)上を移動する際に、味付け加工後、干物に加工(乾燥加工)されたり、また、例えば、魚は、冷凍状態、冷蔵状態、又は、室温環境下で、搬送手段(例えば、ベルトコンベア)上を切断加工場所まで搬送され、切り身(フィーレ)にされたり、魚又は魚の切り身(フィーレ)は、冷凍状態、冷蔵状態、又は、室温環境下で、搬送手段(例えば、ベルトコンベア)上を味付け加工場所まで搬送され、味付け加工がされたりする。
【0055】
また、例えば、干物加工(乾燥加工)、味付け加工等がされた魚や魚の切り身(フィーレ)は、製品化する際に、搬送手段(例えば、ベルトコンベア)上を包装(パッケージ)処理場所まで搬送され、包装(パッケージ)加工される。
【0056】
このような魚又は魚の切り身(フィーレ)の加工工程を考慮すれば、時間的又は空間的な観点からは、魚又は魚の切り身(フィーレ)の加工工程のいずれかで用いられている搬送手段(例えば、ベルトコンベア)から所定の間隔を隔てるようにして、紫外線照射手段を設けることが好ましい。
【0057】
即ち、この紫外線照射装置1は、搬送手段(例えば、ベルトコンベア)2と、搬送手段(例えば、ベルトコンベア)2から所定の間隔を隔てるようにして設けられた紫外線照射手段(紫外線ランプ)3とを備える。
【0058】
また、5で示す部材は、紫外線照射手段(紫外線ランプ)3を覆うカバー体である。
【0059】
カバー体5を設けるのは、万一、紫外線照射手段(紫外線ランプ)3が破損した場合であっても、破片が、魚又は魚の切り身(フィーレ)に落下するのを防止したり、紫外線照射手段(紫外線ランプ)3が低温になり、紫外線の照射量が、変動(減少)するようなことを防ぐためである。
【0060】
カバー体5は、石英ガラス、ポリカーボネート樹脂その他の紫外線を透過する材料で製される。
【0061】
尚、搬送手段(例えば、ベルトコンベア)2が、冷蔵室又は冷凍庫内に設けられている場合には、敢えて設ける必要は無いが、例えば、室温環境下に設置されている搬送手段(例えば、ベルトコンベア)2上に紫外線照射手段(紫外線ランプ)3を設ける場合には、紫外線を魚又は魚の切り身(フィーレ)に照射する際に、魚又は魚の切り身(フィーレ)からドリップが流出したり、切り身(フィーレ)等の色が暗くなるといったような魚又は魚の切り身(フィーレ)の品質劣化を防止するためには、紫外線照射装置1の搬送手段(例えば、ベルトコンベア)2と紫外線照射手段(紫外線ランプ)3とを収容するように冷蔵室、冷凍庫又は低温乾燥室4内に収容するのが好ましい。
【0062】
尚、図5中、6は、冷蔵室、冷凍庫又は低温乾燥室4内に、魚又は魚の切り身(フィーレ)を搬入する搬入口を示しており、また、7は、紫外線が照射された魚又は魚の切り身(フィーレ)を冷蔵室、冷凍庫又は低温乾燥室4から取り出す、取出し口を示している。
【0063】
また、図5では、図示していないが、紫外線照射装置1の搬送手段(例えば、ベルトコンベア)2の前後には、通常は、他の搬送手段(例えば、ベルトコンベア)(図示せず。)が連設される。
【実施例2】
【0064】
サバをミンチした魚肉に上部から紫外線を照射した。紫外線を照射した魚肉のビタミンDの含有量を測定した。
【0065】
より具体的に説明すると、タイセイヨウサバをミートチョッパーを用いてミンチにし、ステンレス製のトレイに、ミンチした魚肉を、所定の大きさ(この例では、17cm×23cm)の大きさに広げ、低温下(この例では、5℃)で、ミンチの表面と、紫外線照射手段(紫外線ランプ)との間の距離を、所定の距離(この例では、ミンチの表面と、紫外線照射手段(紫外線ランプ)との間の距離を、5cmにした。)にして、ミンチした魚肉に対し、紫外線を照射し、ミンチにした魚肉中のビタミンDの量を測定した。
【0066】
結果を図6に示す。
【0067】
図6中、A10は、紫外線を10分間照射した後のミンチした魚肉のビタミンDの含有量を示している。
【0068】
A20は、紫外線を10分間照射し、その後、ミンチした魚肉をビーカに戻し、混合した後、ステンレス製のトレイに、ミンチした魚肉を、17cm×23cmの大きさに広げ、低温下(この例では、5℃)で、ミンチの表面と、紫外線照射手段(紫外線ランプ)との間の距離を、所定の距離(この例では、ミンチの表面と、紫外線照射手段(紫外線ランプ)との間の距離を、5cmにした。)にして、更に10分間、紫外線を照射した後のミンチした魚肉のビタミンDの含有量を示している。
【0069】
A30は、紫外線を10分間照射し、その後、ミンチした魚肉をビーカに戻し、混合した後、ステンレス製のトレイに、ミンチした魚肉を、17cm×23cmの大きさに広げ、低温下(この例では、5℃)で、ミンチの表面と、紫外線照射手段(紫外線ランプ)との間の距離を、所定の距離(この例では、ミンチの表面と、紫外線照射手段(紫外線ランプ)との間の距離を、5cmにした。)にして、更に10分間、紫外線を照射し、その後、ミンチした魚肉をビーカに戻し、混合した後、ステンレス製のトレイに、ミンチした魚肉を、17cm×23cmの大きさに広げ、低温下(この例では、5℃)で、ミンチの表面と、紫外線照射手段(紫外線ランプ)との間の距離を、所定の距離(この例では、ミンチの表面と、紫外線照射手段(紫外線ランプ)との間の距離を、5cmにした。)にして、更に10分間、紫外線を照射した後のミンチした魚肉のビタミンDの含有量を示している。
【0070】
C1は、比較例であって、紫外線を照射していない、ミンチにした魚肉中に含まれるビタミンDの含有量を示している。
【0071】
図6から、ミンチした魚肉中のビタミンDの含有量は、紫外線を10分間照射したもの(A10を参照。)は、紫外線を照射していない、ミンチにした魚肉(C1を参照。)中に含まれるビタミンDの含有量の2.38倍になり、紫外線を20分間照射したもの(A20を参照。)は、紫外線を照射していない、ミンチにした魚肉(C1を参照。)中に含まれるビタミンDの含有量の3.70倍になり、また、紫外線を30分間照射したもの(A30を参照。)は、紫外線を照射していない、ミンチにした魚肉(C1を参照。)中に含まれるビタミンDの含有量の4.56倍になることが、明らかになった。
【実施例3】
【0072】
タイセイヨウサバフィーレ11枚(合計:1992g)をミートチョッパーを用いてミンチにし、すり身製造器(魚肉蛋白抽出装置)に入れ、冷蔵庫内で、冷蔵庫内の温度を低温(この例では、5℃)にし、すり身製造器(魚肉蛋白抽出装置)を稼働させながら紫外線照射を行った。
【0073】
紫外線の照射は、すり身製造器(魚肉蛋白抽出装置)の石臼の底面から50cmの距離から行い、ミンチにし、すり身製造器(魚肉蛋白抽出装置)によりすり身にした魚肉のビタミンDの含有量を測定した。
【0074】
結果を図7に示す。
【0075】
図7中、B15は、紫外線の照射を15分間行った、すり身中のビタミンDの含有量を示している。
【0076】
B30は、紫外線の照射を30分間行った、すり身中のビタミンDの含有量を示している。
【0077】
B60は、紫外線の照射を60分間行った、すり身中のビタミンDの含有量を示している。
【0078】
C2は、比較例であって、紫外線を照射することなく、ミンチにした魚肉を、すり身製造器(魚肉蛋白抽出装置)に入れ、冷蔵庫内で、冷蔵庫内の温度を低温(この例では、5℃)にし、すり身製造器(魚肉蛋白抽出装置)を、所定時間(この例では、15分間)、稼働させ、得られたすり身中に含まれるビタミンDの含有量を示している。
【0079】
図7から、すり身中のビタミンDの含有量は、紫外線を15分間照射したもの(B15を参照。)は、紫外線を照射していない、すり身にした魚肉(C2を参照。)中に含まれるビタミンDの含有量の1.13倍になり、紫外線を30分間照射したもの(B30を参照。)は、紫外線を照射していない、すり身にした魚肉(C2を参照。)中に含まれるビタミンDの含有量の1.72倍になり、また、紫外線を60分間照射したもの(B60を参照。)は、紫外線を照射していない、すり身にした魚肉(C2を参照。)中に含まれるビタミンDの含有量の2.15倍になることが、明らかになった。
【0080】
図8は、魚をすり身にする際に紫外線を照射するのに適した紫外線照射機能付きすり身製造装置の一例を例示的に示す構成図である。
【0081】
この紫外線照射機能付きすり身製造装置11は、すり身製造装置12と、紫外線照射装置(紫外線ランプ)13とを備える。
【0082】
すり身製造装置12は、臼(この例では、石臼)14と、杵15と、杵15を駆動する駆動手段(通常は、電動モータ)16と、支柱17とを備える。
【0083】
駆動手段(通常は、電動モータ)16は、支柱17に取り付けられ、杵15は、駆動手段(通常は、電動モータ)16の駆動軸(回転軸)に取り付けられている。
【0084】
紫外線照射装置(紫外線ランプ)13は、臼(この例では、石臼)14及び杵15の上方位置に、杵15の運動を妨げない位置(杵15が、その運動中に、紫外線照射装置(紫外線ランプ)13に接触しないような位置)に設けられる。
【0085】
尚、この例では、紫外線照射装置(紫外線ランプ)13として、棒状の紫外線ランプであっても良く、また、円形形状(ドーナツ形状)の紫外線ランプであっても良く、特に形状は限定されないが、この例では、臼(この例では、石臼)14に適合する円形形状(ドーナツ形状)の紫外線ランプを用いている。
【実施例4】
【0086】
シルバーの切り身を用意し、この切り身の上部から紫外線を照射した。
【0087】
より詳しく説明すると、シルバーの切り身の上方に、紫外線照射手段(波長:280〜320nm、健康線用蛍光ランプ15W)をシルバーの切り身から所定の距離(この例では、5cm)離して設け、紫外線を切り身の表裏の各々に、低温下(この例では、5℃)、30分間づつ照射した後、シルバーの切り身中に含まれるビタミンDの含有量を測定した。
【0088】
比較例として、実施例と同じ大きさ・同じ重さのシルバーの切り身を用意し、紫外線を非照射にして、シルバーの切り身中に含まれるビタミンDの含有量を測定した。
【0089】
結果を、図9に示す。
【0090】
図9から、低温下(この例では、5℃)、30分間づつ照射した後、シルバーの切り身は、比較例の約4倍のビタミンDが含まれていることが、明らかになった。
【0091】
また、シルバーの切り身(放置をせず、作成した直後の切り身)、シルバーの切り身を低温下(この例では、5℃)で1時間保持した切り身(低温1時間)、シルバーの切り身を低温下で紫外線を1時間照射した切り身(低温UV1時間)、シルバーの切り身を室温下で5時間保持した切り身(室温5時間)、及び、シルバーの切り身を室温下で紫外線を5時間照射した切り身(室温UV5時間)の各々について、鮮度の指標K値を測定した。
【0092】
結果を図10に示す。
【0093】
図10から、紫外線の照射中、低温下に、シルバーの切り身を保持した場合には、K値(鮮度の指標)の上昇が殆ど見られず、鮮度の低下が殆どなかったのに対し、室温下に、シルバーの切り身を保持した場合には、K値の明らかな上昇が見られ、鮮度の明らかな低下が確認された。
【0094】
次に、シルバーの切り身(放置をせず、作成した直後の切り身)、シルバーの切り身を低温下(この例では、5℃)で1時間保持した切り身(低温1時間)、シルバーの切り身を低温下で紫外線を1時間照射した切り身(低温UV1時間)、シルバーの切り身を室温下で5時間保持した切り身(室温5時間)、及び、シルバーの切り身を室温下で紫外線を5時間照射した切り身(室温UV5時間)の各々について、うまみ成分である、イノシン酸の含有量を測定した。
【0095】
結果を図11に示す。
【0096】
図11から、紫外線の照射中、低温下に、シルバーの切り身を保持した場合には、切り身中のイノシン酸(うまみ成分)の含有量の低下が殆ど認められなかったのに対し、室温下に5時間放置した切り身では、イノシン酸の含有量の低下が認められた。
【0097】
以上、図10及び図11の結果から、紫外線の照射中は、魚は、低温下に保持することで、鮮度及びうまみを維持できることが、明らかになった。
【実施例5】
【0098】
カラスガレイの切り身を用意し、この切り身の上部から紫外線を照射した。
【0099】
より詳しく説明すると、カラスガレイの切り身の上方に、紫外線照射手段(波長:300nm、健康線用蛍光ランプ15W)をカラスガレイの切り身から所定の距離(この例では、5cm)離して設け、紫外線を切り身の表裏の各々に、低温下(この例では、5℃)、30分間づつ照射した後、カラスガレイの切り身中に含まれるビタミンDの含有量を測定した。
【0100】
また、比較例として、カラスガレイの切り身を用意し、紫外線を非照射の状態で、この切り身中のビタミンDの含有量を測定した。
【0101】
結果を図12に示す。
【0102】
図12から、カラスガレイの場合には、紫外線を非照射の場合に比較して、紫外線を照射した場合、ビタミンDが約1.5倍増加することが、明らかになった。
【実施例6】
【0103】
片口いわしの稚魚をボイルし、乾燥させたちりめんじゃこ20gを所定の表面積(この例では、150cm)に広げ、その表面から所定の位置離れた上方位置(この例では、広げた、ちりめんじゃこの表面から5cm離れた位置に紫外線照射手段(紫外線ランプ)を設けた。)から、紫外線を所定時間(この例では、30分間)、照射した後、ちりめんじゃこ中に含まれるビタミンDの含有量を測定した。
【0104】
また、比較例として、実施例と同じちりめんじゃこを用意し、紫外線を非照射の状態で、このちりめんじゃこ中のビタミンDの含有量を測定した。
【0105】
結果を図13に示す。
【0106】
図13の結果から、ちりめんじゃこの場合は、春物のちりめんじゃこ、秋物のちりめんじゃことも、紫外線が非照射の場合、約800IU/100g含有されていたビタミンDが、約4000IU/100gまで上昇することが、明らかになった。
【実施例7】
【0107】
片口いわしの稚魚をボイルし、乾燥させたちりめんじゃこ20gを所定の表面積(この例では、150cm)に広げ、その表面から所定の位置離れた上方位置(この例では、広げた、ちりめんじゃこの表面から5cm離れた位置に紫外線照射手段(紫外線ランプ)を設けた。)から、紫外線の照射時間を変えて(この例では、2分間〜60分間)、照射した後、ちりめんじゃこ中に含まれるビタミンDの含有量を測定した。
【0108】
また、比較例として、実施例と同じちりめんじゃこを用意し、紫外線を非照射の状態で、このちりめんじゃこ中に含まれるビタミンDの含有量を測定した。
【0109】
結果を図14に示す。
【0110】
図14の結果から、ちりめんじゃこの場合は、紫外線が非照射の場合、約750IU/100g含有されていたビタミンDが、2分間の紫外線照射で、約1600IU/100gまで上昇することが、明らかになった。
【0111】
また、ビタミンDの増加は、2分間〜60分間の間では、紫外線の照射時間に正の
関係で増加することが、明らかになった。
【実施例8】
【0112】
片口いわしの稚魚をボイルし、乾燥させたちりめんじゃこ20gを所定の表面積(この例では、150cm)に広げ、その表面から所定の位置離れた上方位置(この例では、広げた、ちりめんじゃこの表面から5cm離れた位置に紫外線照射手段(紫外線ランプ)を設けた。)から、所定時間(この例では、30分間)、照射した後、ちりめんじゃこ中に含まれるビタミンDの含有量を測定した。また、比較例として、実施例と同じちりめんじゃこを用意し、紫外線を非照射の状態で、このちりめんじゃこ中のビタミンDの含有量を測定した。
【0113】
一方、片口いわしの成魚をそのまま、その表面から5cm離れた位置に紫外線照射手段(紫外線ランプ)から、所定時間(この例では、30分間)、照射した後、片口いわし中に含まれるビタミンDの含有量を測定した。
【0114】
また、比較例として、片口イワシの成魚を用意し、紫外線を非照射の状態で、この片口いわし中のビタミンDの含有量を測定した。
【0115】
結果を図15に示す。
【0116】
図15から明らかなように、ちりめんじゃこの場合には、紫外線を非照射の場合、ビタミンDが1000IU/100gであったものが、紫外線照射後は、ビタミンDが3200IU/100gまで増加したのに対し、片口イワシの成魚の場合は、紫外線を非照射の場合に対し、紫外線照射後のビタミンDは、稚魚に比べて、あまり増加しないことが、明らかになった。ちりめんじゃこのきわめて顕著なビタミンDの増加は、魚体に透明性があり、肉内部まで紫外線が到達できるため、魚体全体にあるプロビタミンDを効率よくビタミンDに変換できる特性に起因している。
【0117】
また、上記の説明では、ちりめんじゃこに、紫外線を、室温下で照射した場合を例にとって説明したが、ちりめんじゃこに、紫外線を照射する工程は、低温下(10℃以下、より好ましくは、5℃以下−5℃以下)で行なえば、稚魚の鮮度を劣化することなく、稚魚のビタミンDを増加させることができる、ということが明らかになった。
【実施例9】
【0118】
いかなごの稚魚をボイルし、乾燥させた、いかなご干し20gを所定の表面積(この例では、150cm)に広げ、その表面から所定の位置離れた上方位置(この例では、広げた、いかなご干しの表面から5cm離れた位置に紫外線照射手段(紫外線ランプ)を設けた。)から、所定時間(この例では、30分間)、照射した後、いかなご干し中に含まれるビタミンDの含有量を測定した。
【0119】
また、比較例として、実施例と同じ、いかなご干しを用意し、紫外線を非照射の状態で、この中のビタミンDの含有量を測定した。
【0120】
結果を図16に示す。
【0121】
図16の結果から、いかなご干しの場合、約1000IU/100g含有されていたビタミンDが、紫外線照射で約4000IU/100gまで上昇することが、明らかになった。
【0122】
また、上記の説明では、いかなご干しに、紫外線を、室温下で照射した場合を例にとって説明したが、いかなご干しに、紫外線を照射する工程は、低温下(10℃以下、より好ましくは、5℃以下−5℃以下)で行なえば、稚魚の鮮度を劣化することなく、稚魚のビタミンDを増加させることができる、ということが明らかになった。
【0123】
実施例8及び実施例9から、稚魚の場合は、成魚と異なり、紫外線を照射すると、ビタミンDが著しく増加することが明らかになった。
【実施例10】
【0124】
また、図17は、サバ(フィーレ)に対して、室温下及び低温下の各々で、紫外線(波長:280〜320nm、健康線用ランプ、光源強度:15W)を、サバと紫外線の光源との距離を一定(この例では、5cmにしている。)にして、一定時間(この例では、30分間)照射した場合の魚肉内のビタミンDの増加量の実験結果を示している。
【0125】
図17から、室温下及び低温下(10℃以下)の各々において、紫外線を照射したものの方が、紫外線を非照射のものに比べ、ビタミンDが2倍程度増加することが明らかになった。即ち、低温下(10℃以下)において、魚に紫外線を照射すれば、ビタミンDを、紫外線を非照射のものに比べ、増加できることが判った。
【0126】
また、室温下において紫外線を照射したサバ(フィーレ)には、ドリップの流出が認められ、その表面が、白色化(赤みがなくなる。)が認められたが、低温下(10℃以下)において紫外線を照射したサバ(フィーレ)には、そのような現象は、認められなかった。
【0127】
以上の結果から、低温下(10℃以下)において、魚に紫外線を照射すれば、ドリップの流出を防ぎつつ、白色化(赤みがなくなる。)現象を生ずることなく、また、これにより、魚肉中からドリップ中へのビタミンDの流出も防げることが明らかになった。
【0128】
高齢化社会の到来とともに、健康で長生きしたいという国民の要望は、強くなってきている。特に、高齢者は、骨粗鬆症に罹る場合が多く、この予防は重要である。
【0129】
骨粗鬆症の予防には、ビタミンDを摂取すれば良いが、ビタミンDは、食事による摂取の場合には、キノコ類以外では、従来は、少量しか摂取できない。且つ、キノコ類を食しても、ビタミンDが、摂取できるに過ぎず、ビタミンDを摂取するものではない。
【0130】
本発明に従って製造される、紫外線を照射した魚の加工食品では、ちりめんじゃこその他の稚魚の場合には、1日に2gを摂取すれば、1日に必要なビタミンDの摂取量(100IU/日)を摂取できる。
【0131】
更には、ちりめんじゃこその他の稚魚の場合には、カルシウムも同時に摂取できるので、本発明に従って製造される、紫外線を照射した魚の加工食品は、骨粗鬆症を予防する食品として有益である。
【0132】
本発明に従って製造される、紫外線を照射した魚の加工食品は、例えば、ちりめんじゃこの場合には、その硬さを柔らかくしたり、ふりかけ中に混ぜたりして、高齢者用の食品とすれば、骨粗鬆症の予防に寄与する。
【産業上の利用可能性】
【0133】
鮮度が高く且つビタミンDを増強した魚の加工品を市場に供給できる。
【図面の簡単な説明】
【0134】
【図1】紫外線の光源とサバフィーレとの距離と、フィーレ中のビタミンDの含有量との関係を示す図である。
【図2】サバフィーレに、紫外線を照射する際の温度とフィーレから流出するドリップ量との関係を示す図である。
【図3】サバを3枚におろしたものを、紫外線を照射する際の温度を変える以外は、同じ紫外線の光源を用い、紫外線の光源とフィーレとの距離を同じにし、同じ時間、紫外線をフィーレに照射した場合の、温度と、L値(明度)との関係を示す図である。
【図4】サバを3枚におろしたものを、紫外線を照射する際の、時間を変える以外は、同じ紫外線の光源を用い、紫外線の光源とフィーレとの距離を同じにし、紫外線をフィーレに照射した場合の、紫外線の照射時間とフィーレ100g中に含まれるビタミンDの含有量との関係を示す図である。
【図5】魚全体、魚の切り身(フィーレ)に紫外線を照射する装置の一例を例示的に示す構成図である。
【図6】タイセイヨウサバをミートチョッパーを用いてミンチにし、ステンレス製のトレイに、ミンチした魚肉を、所定の大きさに広げ、低温下で、ミンチの表面と、紫外線照射手段との間の距離を、所定の距離にして、ミンチした魚肉に対し、紫外線を照射し、ミンチにした魚肉中のビタミンDの量を測定した実験結果を示す図である。
【図7】タイセイヨウサバフィーレ11(枚)をミートチョッパーを用いてミンチにし、すり身製造器(魚肉蛋白抽出装置)に入れ、冷蔵庫内で、低温に保持し、すり身製造器(魚肉蛋白抽出装置)を稼働させながら紫外線照射を行い、ミンチにし、すり身製造器(魚肉蛋白抽出装置)によりすり身にした魚肉のビタミンDの含有量を測定した実験結果を示す図である。
【図8】魚をすり身にする際に紫外線を照射するのに適した紫外線照射機能付きすり身製造装置の一例を例示的に示す構成図である。
【図9】シルバーの切り身の上方に、紫外線照射手段をシルバーの切り身から所定の距離離して設け、紫外線を切り身の表裏の各々に、低温下、30分間づつ照射した後、シルバーの切り身中に含まれるビタミンDの含有量を測定した実験結果を示す図である。
【図10】シルバーの切り身(放置をせず、作成した直後の切り身)、シルバーの切り身を低温下(この例では、5℃)で1時間保持した切り身(低温1時間)、シルバーの切り身を低温下で紫外線を1時間照射した切り身(低温UV1時間)、シルバーの切り身を室温下で5時間保持した切り身(室温5時間)、及び、シルバーの切り身を室温下で紫外線を5時間照射した切り身の各々について、鮮度の指標K値を測定した実験結果を示す図である。
【図11】シルバーの切り身(放置をせず、作成した直後の切り身)、シルバーの切り身を低温下(この例では、5℃)で1時間保持した切り身(低温1時間)、シルバーの切り身を低温下で紫外線を1時間照射した切り身(低温UV1時間)、シルバーの切り身を室温下で5時間保持した切り身(室温5時間)、及び、シルバーの切り身を室温下で紫外線を5時間照射した切り身(室温UV5時間)の各々について、うまみ成分である、イノシン酸の含有量を測定した実験結果を示す図である。
【図12】カラスガレイの切り身の上方に、紫外線照射手段をカラスガレイの切り身から所定の距離を離して設け、紫外線を切り身の表裏の各々に、低温下、30分間づつ照射した後、カラスガレイの切り身中に含まれるビタミンDの含有量を測定した実験結果を示す図である。
【図13】片口いわしの稚魚をボイルし、乾燥させたちりめんじゃこ20gを所定の表面積に広げ、その表面から所定の位置離れた上方位置から、紫外線を所定時間、照射した後、ちりめんじゃこ中に含まれるビタミンDの含有量を測定した実験結果を示す図である。
【図14】片口いわしの稚魚をボイルし、乾燥させたちりめんじゃこ20gを所定の表面積に広げ、その表面から所定の位置離れた上方位置から、紫外線の照射時間を変えて、照射した後、ちりめんじゃこ中に含まれるビタミンDの含有量を測定した実験結果を示す図である。
【図15】片口いわしの稚魚をボイルし、乾燥させたちりめんじゃこ、又は、片口いわしの成魚をそのまま、その表面から所定の位置離れた上方位置から、所定時間、照射した後、ちりめんじゃこ中又は片口いわしの成魚に含まれるビタミンDの含有量を測定した実験結果を示す図である。
【図16】いかなごの稚魚をボイルし、乾燥させたいかなご干し20gを所定の表面積に広げ、その表面から所定の位置離れた上方位置から、所定時間、照射した後、いかなご干し中に含まれるビタミンDの含有量を測定した実験結果を示す図である。
【図17】サバ(フィーレ)に対して、室温下及び低温下の各々で、紫外線を、サバと紫外線の光源との距離を一定にして、一定時間、照射した場合の魚肉内のビタミンDの増加量の実験結果を示す図である。
【符号の説明】
【0135】
1 紫外線照射装置
2 搬送手段
3 紫外線照射手段(紫外線ランプ)
4 冷蔵室、冷凍庫又は低温乾燥室
6 搬入口
7 取出し口
11 紫外線照射機能付きすり身製造装置
12 すり身製造装置
13 紫外線照射装置(紫外線ランプ)
【出願人】 【識別番号】592072791
【氏名又は名称】鳥取県
【識別番号】598142117
【氏名又は名称】株式会社 ダイマツ
【出願日】 平成16年3月9日(2004.3.9)
【代理人】 【識別番号】100121197
【弁理士】
【氏名又は名称】森山 陽

【公開番号】 特開2005−253323(P2005−253323A)
【公開日】 平成17年9月22日(2005.9.22)
【出願番号】 特願2004−66440(P2004−66440)