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【発明の名称】 粉末食品及びその製造方法
【発明者】 【氏名】服部 辰雄
【住所又は居所】名古屋市中村区名駅4丁目16番26号 株式会社浜乙女内

【要約】 【課題】茶葉や桑の葉等を多量に使用でき、飲みやすく、風味や色調も好適な粉末食品を得る。

【解決手段】茶葉を微粉砕して得られる抹茶と、桑の葉を微粉砕して得られる桑の葉粉末と、大麦若葉を微粉砕して得られる大麦若葉粉末と、黒砂糖を微粉砕して得られる黒砂糖粉末と、蜂蜜と澱粉とを乾燥及び微粉砕して得られる蜂蜜粉末と、グラニュ糖とを、葉の粉末(抹茶・桑の葉粉末・大麦若葉粉末):糖(グラニュ糖・黒砂糖粉末・蜂蜜粉末)=3:7の割合で混合し、顆粒状に造粒する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも茶葉、桑の葉、大麦若葉の3種類を微粉砕して得られる葉の粉末と、黒砂糖を微粉砕して得られる黒砂糖粉末と、蜂蜜を澱粉と混合して乾燥させ、微粉砕して得られる蜂蜜粉末と、グラニュ糖と、の混合物を顆粒状に造粒してなる粉末食品。
【請求項2】
葉の粉末の割合を25〜40%、黒砂糖粉末及び蜂蜜粉末、グラニュ糖の割合を60〜75%として混合した請求項1に記載の粉末食品。
【請求項3】
茶葉を微粉砕して抹茶を作る工程と、
桑の葉を微粉砕して桑の葉粉末を作る工程と、
大麦若葉を微粉砕して大麦若葉粉末を作る工程と、
黒砂糖を微粉砕して黒砂糖粉末を作る工程と、
蜂蜜を澱粉と混合して乾燥させ、微粉砕して蜂蜜粉末を作る工程と、
これらの5種類の粉末にグラニュ糖を加えて混合し、顆粒状に造粒する造粒工程と、からなる粉末食品の製造方法。
【請求項4】
抹茶、桑の葉粉末、大麦若葉粉末の割合を25〜40%、黒砂糖粉末、蜂蜜粉末、グラニュ糖の割合を60〜75%として混合した請求項3に記載の粉末食品の製造方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、茶葉、桑の葉、大麦若葉等を用いた粉末食品とその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来からある粉末食品として、茶葉や桑の葉、大麦若葉等、各種の健康によいと言われる成分材料を粉末にした健康食品がある。それを食すには、牛乳やお湯に溶かして飲用したりしていた。
まず、お茶には、カテキンやテアニン、ビタミンなどが含まれており、殺菌消臭効果や抗酸化作用などの効果が優れている。特に、微粉砕した抹茶とすることで茶葉の栄養分を無駄なく摂取できる。
一方、桑の葉は、桑の葉特有の成分であるデオキシノギリマイシンやγ−アミノ酪酸(ギャバ)やフラボノイド類、ビタミン、ミネラルが含まれており健康食材として注目されている。
そして、大麦若葉は、各種のビタミンやミネラルがバランス良く含まれ健康食材として注目されている。また、比較的においや味にくせがなく飲みやすい食材である。
よって、これらの粉末を健康食品などに取り入れようとする試みが近年顕著である。なお、関連技術として、出願人は、黒大豆粉末や黒ごま粉末等を用いた健康食品に係る発明を既に提供している(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2003−235508号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の抹茶や桑の葉、大麦若葉の粉末は、液体に溶かした時にダマができてしまい、それが表面に浮いて飲みにくく、また味に関しても、青汁では青臭さがきわだち飲みにくくなっていた。糖分を増やすと葉の粉末が液体中で分散しやすくなるが、甘すぎて飲用しづらく、造粒品の抹茶ミルクでは、抹茶の使用量が少ないため、風味が弱く、味がものたりないのが現状であった。
【0005】
そこで、請求項1及び3に記載の発明は、茶葉、桑の葉、桑の葉の全てを比較的多量に使用できるのに加えて、粉末が液体に分散しやすくて飲みやすく、風味や色調も好適な粉末食品及びその製造方法を提供することを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、粉末食品として、少なくとも茶葉、桑の葉、大麦若葉の3種類を微粉砕して得られる葉の粉末と、黒砂糖を微粉砕して得られる黒砂糖粉末と、蜂蜜を澱粉と混合して乾燥させ、微粉砕して得られる蜂蜜粉末と、グラニュ糖と、の混合物を顆粒状に造粒したものである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の目的に加えて、好適な味のバランスと液体中の分散とを得るために、葉の粉末の割合を25〜40%、黒砂糖粉末及び蜂蜜粉末、グラニュ糖の割合を60〜75%として混合した構成としたものである。
【0007】
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、粉末食品の製造方法として、茶葉を微粉砕して抹茶を作る工程と、桑の葉を微粉砕して桑の葉粉末を作る工程と、大麦若葉を微粉砕して大麦若葉粉末を作る工程と、黒砂糖を微粉砕して黒砂糖粉末を作る工程と、蜂蜜を澱粉と混合して乾燥させ、微粉砕して蜂蜜粉末を作る工程と、これらの5種類の粉末にグラニュ糖を加えて混合し、顆粒状に造粒する造粒工程と、からなる構成としたものである。
請求項4に記載の発明は、請求項3の目的に加えて、好適な味のバランスと液体中の分散とが得られる混合割合とするために、抹茶、桑の葉粉末、大麦若葉粉末の割合を25〜40%、黒砂糖粉末、蜂蜜粉末、グラニュ糖の割合を60〜75%としたものである。
なお、6工程からなる全工程のうち、最初から5工程については同時に工程を進めたり、上記に記載の順序以外で進めたり、時間差を設けたりすることも可能である。また、最終の6番目の工程では、予め作りおきした各成分の粉末を用いて混合することも可能である。
【発明の効果】
【0008】
請求項1及び3に記載の発明によれば、各葉は風味、色彩を損なわず微粉末として多量に使用でき、さらに分散しやすい甘味であるグラニュ糖、黒砂糖、蜂蜜を加えて造粒することで、牛乳などの液体に混合してもダマになることなく混合されて擬似エマルジョン化し、液体への分散が良くなって飲みやすくなり、味に深みも出る粉末食品が得られる。
特に、各成分の原料について、抹茶に含まれるカテキンは、抗酸化作用、抗ガン作用、血中コレステロール上昇抑制作用、殺菌消臭作用など様々な作用が得られ、大麦若葉は、各種のビタミンやミネラルをバランス良く含み、桑の葉は、桑の葉特有の成分であるデオキシノギリマイシンやγ−アミノ酪酸(ギャバ)やフラボノイド類、ビタミン、ミネラルが含まれており、これら微量栄養素を多く含んでいることで現代人に不足しがちな微量栄養素を美味しく補給できる。また、黒砂糖に含まれるオリゴ糖、ラフィノースは腸内のビフィズス菌を増殖させ、免疫力を高め、肥満予防、冷え性、便秘に効果がある。
【0009】
請求項2及び4に記載の発明によれば、葉の粉末と糖との割合を特定したことで、葉と糖の甘みとの味のバランスが良くなると共に、液体への分散も好適に得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
まず、静岡など日本産の茶葉を採取し選別した後に、荒く粉砕する。次に、粉砕されたチップ状の葉を気流式殺菌方法で殺菌して微粉砕し、平均13μmの抹茶を作る。荒粉砕にはピンミルやアトマイザーミル等の各種粉砕機が、微粉砕は、旋回気流型ジェットミル等の気流粉砕機等が適宜採用される。これは以下の原料の粉砕工程においても同様である。
次に、桑の葉は、採取後選別・荒粉砕したものを気流式殺菌方法で殺菌して微粉砕し、平均20μmの桑の葉粉末を作る。
そして、大麦若葉は、採取後洗浄し、荒く粉砕して葉を乾燥後、選別して気流式殺菌方法で殺菌し、微粉砕して100メッシュ以下の大麦若葉粉末を作る。
【0011】
一方、さとうきびを原料とした黒砂糖を検査後に溶解し、120メッシュでろ過した後、乾燥粉砕して微粉砕し、黒砂糖粉末を得る。
蜂蜜は、澱粉と共に原料検査した後、両者を加熱混合して100メッシュ以下でろ過する。次に液体のまま真空ベルト乾燥機(CVD)により真空乾燥と粉砕を行った後、32メッシュで篩い分けして、微粉末化した蜂蜜粉末を作る。
【0012】
そして、これまで得られた抹茶、桑の葉粉末、大麦若葉粉末、黒砂糖粉末、蜂蜜粉末の5種類の粉末に、グラニュ糖(粉末でも液状でも良い)を合わせて、葉の粉末(抹茶・桑の葉粉末・大麦若葉粉末):糖(グラニュ糖・黒砂糖粉末・蜂蜜粉末)=3:7の割合で混合し、流動層造粒法で顆粒状に造粒して、粉末食品を得る。この粉末食品は適量に計量して個包装に小分けすれば良い。なお、成分比率は食味によりて適宜に設定ができる。また、適宜箇所で金属探知機または金属探知のマグネットでの処理工程を行っている。
【0013】
このようにして得られた粉末食品を食用とするには、上記粉末食品をコップに適量入れ、牛乳等に溶かし、よくかき混ぜて飲用する。各葉の粉末が30%と豊富に含まれても、糖分と造粒されることで液体が投入された時にダマ状になることがなく、疑似エマルジョン化して液体への混合がよくなるので、従来の抹茶や大麦若葉、桑の葉の粉末のように、液体に溶かした時にダマができ、それが表面に浮いてしまうことがなく、甘味を抑えた粉末食品として美味しく飲用できる。他の食し方として、洋菓子や和菓子の材料として調理中に粉と混ぜ合わせて使用したり、アイスクリームや豆乳に混ぜたりすることもできる。勿論、粉末食品をそのまま単独で食用することも可能である。
【0014】
以上のように、上記形態の粉末食品及びその製造方法によれば、各葉は風味、色彩を損なわず微粉末として多量に使用でき、さらに分散しやすい甘味であるグラニュ糖、黒砂糖、蜂蜜を加えて造粒することで、液体への分散が良くなって飲みやすくなり、味に深みも出る粉末食品が得られる。
特に、抹茶に含まれるカテキンは、抗酸化作用、抗ガン作用、血中コレステロール上昇抑制作用、殺菌消臭作用など様々な作用が得られ、大麦若葉は、各種のビタミンやミネラルをバランス良く含み、桑の葉は、桑の葉特有の成分であるデオキシノギリマイシンやγ−アミノ酪酸(ギャバ)やフラボノイド類、ビタミン、ミネラルが含まれており、これら微量栄養素を多く含んでいることで現代人に不足しがちな微量栄養素を美味しく補給できる。また、黒砂糖に含まれるオリゴ糖、ラフィノースは腸内のビフィズス菌を増殖させ、免疫力を高め、肥満予防、冷え性、便秘に効果がある。
【0015】
また、葉の粉末と糖との混合割合を、上記形態のように、葉の粉末の割合を25〜40%、黒砂糖粉末及び蜂蜜粉末、グラニュ糖の割合を60〜75%の範囲で決定しているから、葉と糖の甘みとの味のバランスが良くなる上、液体への分散も好適となる。
【0016】
なお、葉の粉末中での茶葉と桑の葉、大麦若葉との割合は、夫々3分の1ずつでも良いし、任意の葉を多くしても良い。但し、葉の粉末を得るための植物としては、上記形態の茶葉、桑の葉、大麦若葉の必須三種に加えて、小麦、ライ麦、えん麦などの他のイネ科植物、ヨモギ等のキク科植物、アシタバ、パセリ等のセリ科植物、ドクダミ等のドクダミ科植物、小松菜、ケール等のアブラナ科植物、その他、タデ科植物、ゴマ科植物、カキ科植物、ナス科植物、マメ科植物等の1または複数を適宜選択して粉末化し、添加しても差し支えない。
【0017】
一方、製造方法においても、例えば殺菌方法として、気流式以外に高圧殺菌、加熱処理等を採用したり、乾燥方法として真空乾燥以外にスプレードライを採用したりする等、上記形態以外の公知の殺菌、粉砕、乾燥、混合、造粒方法を用いることは可能である。
【出願人】 【識別番号】399070871
【氏名又は名称】株式会社浜乙女
【住所又は居所】愛知県名古屋市中村区名駅4丁目16番26号
【出願日】 平成16年1月29日(2004.1.29)
【代理人】 【識別番号】100078721
【弁理士】
【氏名又は名称】石田 喜樹

【公開番号】 特開2005−210972(P2005−210972A)
【公開日】 平成17年8月11日(2005.8.11)
【出願番号】 特願2004−21883(P2004−21883)