| 【発明の名称】 |
海苔黒酢健康食品 |
| 【発明者】 |
【氏名】朝倉 嘉雄 【住所又は居所】東京都品川区東五反田二丁目7番11号 株式会社朝くら内
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| 【要約】 |
【課題】効率よく海苔の有効成分を吸収でき、食べやすい海苔黒酢健康食品を提供するものである。
【解決手段】海苔ペーストおよび黒酢を含有する食品で、ゲル化剤を添加してゼリー状に形成する。海苔ペーストは、焼き海苔粉末と水とをそれらの重量比で1:2〜1:10で含有する。焼き海苔粉末の粒子径が0.5〜3mmの大きさで、黒酢の含有量が1〜20重量%で、更に、梅果汁、りんご果汁およびレモン果汁から選ばれる果汁の一種または二種以上を含有する。ゲル化剤の含有量が0.5〜7重量%である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 海苔ペーストおよび黒酢を含有することを特徴とする海苔黒酢健康食品。 【請求項2】 請求項1に記載の海苔黒酢健康食品にゲル化剤を添加してゼリー状に形成した海苔黒酢ゼリー。 【請求項3】 焼き海苔粉末の粒子径が0.5乃至3mmの大きさであることを特徴とする請求項2項に記載の海苔黒酢ゼリー。 【請求項4】 海苔ペーストは、焼き海苔粉末と水を重量比で1:2〜1:10の割合で含有することを特徴とする請求項2または3に記載の海苔黒酢ゼリー。 【請求項5】 黒酢の含有量が1〜20重量%であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の海苔黒酢ゼリー。 【請求項6】 更に、梅果汁、りんご果汁およびレモン果汁から選ばれる果汁の一種または二種以上を含有することを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の海苔黒酢ゼリー。 【請求項7】 ゲル化剤の含有量が0.5〜7重量%であることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の海苔黒酢ゼリー。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、効率よく海苔の有効成分を吸収できて、食べやすい海苔黒酢健康食品、さらに詳しくは、海苔黒酢ゼリーに関するものである。 【背景技術】 【0002】 近年における食生活の向上や多様化等に伴って、日本人は、動物性蛋白質を多く摂取する欧米型の食生活に変化し、成人病、心臓疾患、脳疾患、ガン等の成人病になる人が増加している。このような状況から、海藻の有効成分が注目されている。 【0003】 従来、欧米人に比べて、日本人は、大腸ガン、直腸ガンの病気になる人が少ないことが知られている。これは、日本人が海藻を常食とし、体内の老廃物を速やかに排泄しているためであると言われている。特に、海藻は、その食物繊維により、重金属等の毒性物質や不要な塩分を吸着することが明らかになっている。さらに、食物繊維は、人の腸の中に住んでいる微生物に分解され、吸収されて、免疫力を高めて病気に強い体づくりにも役立っている。 【0004】 海藻の一つである海苔には、良質のタンパク、ビタミン、ミネラルおよび食物繊維等の有効成分が豊富に含まれていることが知られている。このうち、海苔の食物繊維は、ゴボウやイモなどの野菜の食物繊維に比べて、柔らかく、胃や腸の壁を傷つけることなく、穏やかに整腸作用を行い、ミネラルの吸収を調節したり、ブドウ糖の吸収速度を緩やかにして、血糖値の上昇を抑える働きがある。 【0005】 そのうえ、海苔の食物繊維は、腸内でのコレステロールの吸収を抑えて、腸内をきれいに掃除し、コレステロールなどを体外に排泄し、また、有害物をつくるウエルシュ菌の繁殖を抑えることがよく知られている。 【0006】 粉砕した海苔粉末を用いたものとしては、海苔又は焼成した海苔を平均粒子径20μm以下になるように粉砕した超微粉末海苔を、室温において水またはアルコールで抽出した抽出液と、粒子径1〜100μm、平均粒子径20μm以下になるように粉砕した超微粉末海苔を使用する抽出液(特許文献1)や、30μm以下または15μmの大きさに粉砕した微粉末海苔を含有する便秘改善剤(特許文献2)が知られている。 【0007】 また、海苔から抽出された天然食物繊維であるポルフィランを含有させた清涼飲料及び健康食品(特許文献3)も知られている。 【0008】 さらに、海草類を酵素分解した分解物をゼリー状に成型したゼリー状健康食品(特許文献4)も知られている。 【0009】 一方、黒酢は、ストレスの解消、疲労回復、食欲増進、カルシウムの補給、自律神経の安定、血圧降下、血糖値低下、コレステロール低下、肝機能の強化、肥満の解消、便秘を改善する効果があるとして知られている。 【0010】 その製法は、玄米、麹米、水、種酢を仕込んだ壺に露天で太陽の光を半年から一年かけて当てて、1つの壺の中で糖発酵、アルコール発酵、酢酸発酵をも同時に行う静置発酵法により製造されるものである。 【0011】 また、黒酢の成分には、リジン、フェニールアラニン、アラニン、メチオニン、ロイシン、アルギニン、グリシン、バリン等の約20種類のアミノ酸と、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、乳酸、グリコン酸、酒石酸、酢酸等の16種類の有機酸と、ポリサッカローズという多糖類を含んでいる。 【特許文献1】特開2002−65223号公報 【特許文献2】特開2003−321387号公報 【特許文献3】特開2002−238516号公報 【特許文献4】特開平7−289202号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0012】 しかし、上記のものは、いずれも海苔粉末もしくは海苔の抽出液または海草類の酵素分解物を用いたもので、海苔ペーストを使用したものではなかった。 【0013】 さらに、海苔をペースト状にしたものとして、海苔の佃煮があるが、ごはんとともに食するために醤油、みりん等で味付けされており、健康食品またはデザート感覚の食品として提供されていなかった。 【0014】 一般に、海苔は、干し海苔、焼き海苔、味付け海苔、刻み海苔、佃煮等の形態で販売されている。その中でも、焼き海苔は、干し海苔や味付け海苔に比べて、食物繊維をより多く含んでいる。 【0015】 海苔は、焙焼することにより、海苔の硬い細胞膜が破壊され、海苔に含まれる各種有効成分が、干し海苔に比べて、より抽出され、特に、旨みや香り成分が口の中で溶けて消化吸収率がよくなる。従って、海苔の細胞膜を破壊させ、効率的に海苔の含有する各種有効成分を抽出させるには、海苔の中では焼き海苔が最適である。 【0016】 海苔は、元々、細胞膜が硬いので、海苔の有効成分である良質のタンパク、ビタミン、ミネラルおよび食物繊維等の一部が消化吸収されないで体外に排出され、少なくとも、海苔の有効成分の有用性が効率的に発揮されていないのが現状である。 【0017】 一方、黒酢は、独特の風味(酢酸臭さ)と酸味があり、直接飲用した場合には、酢酸臭でむせる場合が多く、胃に過大な刺激を与える恐れもある。 【0018】 従って、通常黒酢は、水で薄めたり、蜂蜜や砂糖等の甘味料を加えたりして飲用している。しかしながら、水で希釈してもその独特の風味(酢酸臭さ)と酸っぱさが消失するわけではなく、依然飲みにくく、また、甘味料を加えると、飲みやすくはなるものの、低カロリーでなくなってしまう。 【0019】 また、一般に黒酢は、黒酢飲料、黒酢入りカプセルまたは黒酢入り錠剤の形態の健康食品として販売されているが、デザート感覚で食べるゼリー状食品として商品化されていなかった。 【0020】 さらに、海苔と黒酢とを組み合わせて、効率よく海苔の有効成分を吸収できるようにした健康食品やゼリー状食品は、いまだかつて開発されていなかった。 【0021】 本発明が解決しようとする課題は、上記従来技術に鑑み、海苔と黒酢とを同時に摂取することにより、海苔の効用と黒酢の効用を損なうことなく、さらに効率よく海苔の有効成分を吸収できて、食べやすい海苔黒酢健康食品を提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0022】 これらの問題点を解決すべく本発明者が鋭意研究を重ねた結果、海苔ペーストおよび黒酢を含有することで、海苔の効用と黒酢の効用を損なうことなく、同時に摂取することができ、黒酢の胃液分泌を促進する効果により、胃腸の働きを高め、さらに海苔の有効成分の吸収を助長させることを見出した。 【0023】 さらに、本発明者は、海苔ペーストおよび黒酢を含有した食品に、さらにゲル化剤を添加してゼリー状に形成したことにより、効率よく海苔の有効成分を吸収でき、食べやすい好適な海苔黒酢ゼリーを開発した。 【0024】 本発明の第一の構成は、海苔ペーストおよび黒酢を含有することを特徴とする海苔黒酢健康食品である。 【0025】 本発明の第二の構成は、第一の構成の海苔黒酢健康食品にゲル化剤を添加してゼリー状に形成した海苔黒酢ゼリーである。 【0026】 本発明の第三の構成は、第二の構成において、焼き海苔粉末の粒子径が0.5乃至3mmの大きさであることを特徴とする。 【0027】 本発明の第四の構成は、第二または第三の構成において、海苔ペーストは、焼き海苔粉末と水を重量比で1:2〜1:10の割合で含有することを特徴とする。 【0028】 本発明の第五の構成は、第二から第四の構成のいずれかにおいて、黒酢の含有量が1〜20重量%であることを特徴とする。 【0029】 本発明の第六の構成は、第二から第五の構成のいずれかにおいて、更に、梅果汁、りんご果汁およびレモン果汁から選ばれる果汁の一種または二種以上を含有することを特徴とする。 【0030】 本発明の第七の構成は、第二から第六の構成のいずれかにおいて、ゲル化剤の含有量が0.5〜7重量%であることを特徴とする。 【発明の効果】 【0031】 本発明の海苔黒酢健康食品を飲食することで、海苔の効用と黒酢の効用を損なうことなく、海苔と黒酢とを同時に摂取することができる。また、黒酢の胃液を分泌促進する効果で、さらに海苔の有効成分の消化吸収を助長させる。 【0032】 本発明の海苔黒酢ゼリーは、海苔黒酢健康食品にゲル化剤を添加することにより、ゼリー状の食品になるので、デザート感覚で海苔の有効成分を効率よく吸収できて、のどごしの良い食感で食べやすい海苔黒酢ゼリーとすることができる。 【0033】 また、海苔黒酢ゼリーは、易消化性および易吸収性であるので、きわめて短時間で分解し、消化管の負担をかけないゼリーにすることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0034】 本発明に係る海苔ペースト、黒酢および海苔黒酢ゼリーの製造工程について、常法に従い行えばよく、例えば、以下の工程(海苔ペーストの製造)(1)〜(海苔ゼリーの製造)(6)を経て、製造できる。 【0035】 (海苔ペーストの製造) (1)干し海苔を200℃で3分間焙焼処理する。 干し海苔を焙焼することにより、海苔の生臭さが少なくなり、海苔の風味が一層増し、そのうえ、色が鮮やかな緑色に変化して見た目や色ツヤもよくなり、香りが一段と高くなる。 【0036】 (2)そして、この焼き海苔をメッシュスクリーンを備えた粉砕機で粒子径0.5乃至3mmに粉砕する。 【0037】 0.5乃至3mmの粒子径に粉砕された焼き海苔粉末を用いることにより、粉砕しない焼き海苔に比べて、いっそう海苔の細胞膜が破壊され、海苔の食物繊維が腸内壁を直接刺激しやすくなり、便秘が改善される。また、海苔の風味を残しつつ、海苔の食感も味わえる。 【0038】 粒子径が0.5mmより小さく粉砕した焼き海苔粉末を用いると、海苔の硬い細胞膜が破壊されるものの、海苔の食感があまり味わえない等の問題がある。 【0039】 また、粒子径が3mmより大きく粉砕した焼き海苔粉末を用いると、海苔の硬い細胞膜が完全に破壊されないので、海苔の有効成分が閉じこめられた状態のまま、その有効成分が吸収されないで体外へ排出されてしまう。 【0040】 (3)次に、その粉砕した特定量の焼き海苔粉末に精製水等の水を入れて、数分間攪拌させてペースト状にし、海苔ペーストを作製する。 【0041】 海苔ペーストは、焼き海苔粉末と水を重量比で1:2〜1:10の割合で含有することにより、海苔の歯ごたえがあって、食べやすいゼリー状の食品にすることができる。 【0042】 焼き海苔粉末と水につき、海苔ペーストの焼き海苔粉末が、重量比で1/2より大きくなると、海苔ペーストにならないで海苔の固まりとなり、ゼリーとしての商品価値が損なわれる。 【0043】 焼き海苔粉末と水につき、海苔ペーストの焼き海苔粉末が、重量比で1/10より小さくなると、味の薄い海苔ペーストになり、これもゼリーとしての商品価値が損なわれる。 【0044】 粉砕した焼き海苔を精製水等の水に溶解させてペーストにすることにより、焼き海苔粉末の状態よりもさらに海苔の細胞壁が一段と破壊され、海苔の有効成分が消化吸収されやすくなる。 【0045】 (4)(黒酢の製造) 黒酢の製造は、従来から行われている静置発酵法で実施する。一昼夜つけた玄米を一時間程度蒸す。蒸した玄米をさまし、種酢と麹を入れた醸造用カメ壺にその玄米を加える。そして水を入れて蓋麹をして、雑菌の進入を防ぐためのカメ蓋をかぶせ、発酵を開始させる。一ヶ月に一回程度、蓋をあけ、攪拌する。6ヶ月以上熟成後、濾過、殺菌して黒酢を得る。 【0046】 (海苔ペーストと黒酢との混合) (5)さらに、海苔ペーストに黒酢、りんご果汁、甜菜糖および還元水飴を加えて、攪拌する。 【0047】 直接、焼き海苔粉末に黒酢を添加して混合すると、焼き海苔粉末が酸化されて色が黒褐色に変化して海苔の色と風味が劣化してしまう。従って、焼き海苔粉末と黒酢を混合する場合には、焼き海苔粉末をいったん水に溶解させてペースト状にしてから、黒酢を添加して混合すると、焼き海苔の酸化が防止され、鮮やかな緑色と風味が維持される。 【0048】 海苔ペーストおよび黒酢を含有することで、海苔の効用と黒酢の効用を損なうことなく、両者を同時に摂取することができ、黒酢の胃液分泌を促進する効果によって、胃腸の働きを高め、さらに細胞膜が破壊された海苔の有効成分の消化吸収を助長させることができる。 【0049】 黒酢の含有量については、最終製品の特性や他の成分との調和を鑑み、種々選択することができるが、好ましくは、1〜20重量%とする。 【0050】 すなわち、黒酢の含有量が1重量%より少ないと、黒酢の胃液分泌促進効果が得られなくなり、また、風味や味気もなくなる。 【0051】 一方、黒酢の含有量が20重量%より多くなると、黒酢の胃液分泌促進効果が強くなって、げっぷが出たりするおそれがあり、また、黒酢の酢酸臭と酸っぱさが強くなり、食べにくくなる。さらには、黒酢の胃液分泌促進効果の面からは、5〜10重量%がより好ましい。 【0052】 なお、黒酢の使用にあたっては副原料として、必要に応じ、各種糖アルコール類、乳化剤、増粘安定剤、酸味料、果汁等を適宜添加することも可能である。 【0053】 具体的には、糖アルコール類としては、還元水飴、還元麦芽糖水飴、甜菜糖、蔗糖、異性化糖、グルコース、フラクトース、パラチノース、トレハロース、ラクトース、キシロース、ゾルビトール、キシリトール、エリスリトール、ラクチトール、バラチニット等が挙げられる。 【0054】 このうち、特に砂糖より低カロリーである甜菜糖および還元水飴を使用することで、低カロリーの健康食品にすることができる。 【0055】 また、添加する乳化剤としては、蔗糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、レシチン等が挙げられる。 【0056】 添加する増粘安定剤としては、カラギーナン、アラビアガム、キサンタンガム、グァーガム、ペクチン、ローカストビーンガム、澱粉、ジェランガム等が挙げられる。 【0057】 添加する酸味料としては、クエン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸等が挙げられる。 【0058】 添加する果汁としては、梅、りんご、レモンの果汁が挙げられ、その他の果汁として、オレンジ、ストロベリー、ブルーベリー、ラズベリー、マンゴ、パパイヤ、パイナップル、グレープ、グレープフルーツ、ピーチの果汁やそれらの香料が挙げられる。 【0059】 このうち、特に梅果汁、りんご果汁およびレモン果汁から選ばれる果汁の一種または二種以上を配合することにより、黒酢の酢酸臭と酸っぱさが大幅に抑えられ、まろやかな味となり、かつ、海苔特有の風味が向上して口当たりがよくなり、より優れた嗜好性が得ることができる。 【0060】 また、上記果汁を単独又はこれらを混合して、黒酢に添加することで、口当たりの面で良好となり、好ましくは、7重量%を上限として添加する。 【0061】 この他にも、ビタミンA、ビタミンB類、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE等のビタミン類や、カルシウム、鉄、マンガン、亜鉛等のミネラル類等を添加することが可能である。 【0062】 (海苔ゼリーの製造) (6)黒酢と果汁を添加した海苔ペーストにゲル化剤および水を加え、85℃5分間加熱し、攪拌しながら溶解させる。そして、自然放置して冷却させる。 【0063】 添加するゲル化剤の量は、使用されるゲル化剤の種類に応じて種々選択されるが、室温又は冷蔵でゼリーとしての食感を得るには、0.5〜7重量%が好ましい。特に、滑らかでのどごしの良い食感を確保するには、ゲル化剤の含有量は、1〜3重量%がより好ましい。 【0064】 ゲル化剤の含有量が0.5重量%より少ないと、粘性が低くなってゼリー状の商品にならない。 【0065】 一方、ゲル化剤の含有量が7重量%より多いと、粘性が高くなって、ゼリーが固くなり過ぎて、のどごしが悪くなる。すなわち、さらっとした滑らかな食感が得られないので、ゼリーとしての商品価値が損なわれる。 【0066】 本発明の海苔黒酢健康食品にゲル化剤を添加してゼリー状に形成したことにより、消費者にとって、効率よく海苔の有効成分を吸収できて、のどごしの良い食感で食べやすくなる。 【0067】 また、海苔黒酢ゼリーは、易消化性および易吸収性であるので、きわめて短時間で分解し、消化管の負担をかけない健康食品にすることができる。 【0068】 本発明で用いられるゲル化剤としては、通常、ゼリーに使用されるものであって、液状から固形状態にする、いわゆる、ゲル化作用を有するものであれば、特に限定されない。 【0069】 具体的には、カラギーナン、カロブビーンガム、ゼラチン、寒天、ペクチン、グァーガム、キサンタンガム、アルギン酸塩、ジェランガム等が挙げられる。これらは、単独で使用してもよいし、2種以上の組合せで使用してもよい。この中でも、特にカラギーナンとローカストビーンガムを使用するのが好ましい。 【0070】 海苔ペーストおよび黒酢を含有した海苔黒酢健康食品は、特に、乳児や食が細い老人または病人を対象とした離乳食や栄養補助食品として利用可能であり、健康食品としての食べやすさなどの商品価値を保持しつつ、食物繊維としての抗便秘作用を効果的に発揮し、血圧や血糖値等の体質の改善効果が期待される。 【0071】 海苔ペーストおよび黒酢を含有した健康食品として、スパゲッティー等の麺類の一成分や海苔の酢の物に利用可能である。また、黒酢を含有した海苔ペーストをお湯等で溶かし、果汁などの調味成分を加えれば、低カロリー健康飲料として楽しめる。 【0072】 さらに、黒酢を含有した海苔ペーストを乾燥させてから粉末状に粉砕して調味料を加えれば、お茶漬けのりまたはふりかけとして、また、固体状のタブレットにすれば、栄養補助食品の錠剤として利用することができる。 【0073】 以下に、本発明を適用した海苔黒酢ゼリーの実施例を説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるべきものではない。 【実施例1】 【0074】 焼き海苔の粒子径を0.5mmに粉砕して得られた海苔ペースト10重量%に黒酢5重量%とりんご果汁1重量%と甜菜糖8重量%と還元水飴20重量%を加える。次いで、糖度計((株)アタゴ製)で糖度を測定し、pHメーター((株)堀場製作所製)でpHを3.9に調製する。そして、仕上げとして香料0.1重量%を添加する。さらに、商品名TICゲルNT−1のゲル化剤(配合比カラギーナン25.0%、カロブビーンガム30.0%、リン酸二水素カリウム11.0%、デキストリン34.0%)1重量%と水を加え、85℃5分間加熱、攪拌しながら溶解させて、ストレーナーで漉して、混合物を得た。これを容量65gのアルミニウム製容器に充填して上面の気泡を除去する。アルミニウムフィルムでシール後、90℃30分間殺菌して、自然放置して冷却させて、実施例1のゼリー状の健康食品を得た。 【実施例2】 【0075】 焼き海苔の粒子径を1mmに粉砕して得られた海苔ペースト10重量%を使用して実施例1と同様な方法で製造し、実施例2のゼリー状の健康食品を得た。 【実施例3】 【0076】 焼き海苔の粒子径を3.5mmに粉砕して得られた海苔ペースト10重量%を使用して実施例1と同様な方法で製造し、実施例3のゼリー状の健康食品を得た。 【実施例4】 【0077】 焼き海苔の粒子径を1mmに粉砕して得られた海苔ペースト10重量%に下限値以下の黒酢0.5重量%とりんご果汁1重量%と甜菜糖8重量%と還元水飴20重量%を加える。後の工程は実施例1と同様な方法で製造し、実施例4のゼリー状の健康食品を得た。 【実施例5】 【0078】 焼き海苔の粒子径を1mmに粉砕して得られた海苔ペースト10重量%を使用して、上限値以上の黒酢25重量%を加えて実施例4と同様な方法で製造し、実施例5のゼリー状の健康食品を得た。 【0079】 (比較例1) 上記実施例と異なる干し海苔の粒子径を0.4mmに粉砕して得られた海苔ペースト10重量%にりんご果汁1重量%と甜菜糖8重量%と還元水飴20重量%を加える。後の工程は、実施例1と同様な方法で製造し、本発明品と比較するために、黒酢を含有しない比較例1のゼリー状の健康食品を得た。 【0080】 (比較例2) 干し海苔の粒子径を1mmに粉砕して得られた海苔ペースト10重量%を使用して比較例1と同様な方法で製造し、黒酢を含有しない比較例2のゼリー状の健康食品を得た。 【0081】 (比較例3) 干し海苔の粒子径を3.5mmに粉砕して得られた海苔ペースト10重量%を使用して比較例1と同様な方法で製造し、黒酢を含有しない比較例3のゼリー状の健康食品を得た。 【0082】 (比較例4) 粒子径を1mmに粉砕して得られた焼き海苔粉末10重量%に黒酢5重量%とりんご果汁1重量%と甜菜糖8重量%と還元水飴20重量%を加える。実施例1と同一のゲル化剤1重量%と水を加え、85℃5分間加熱、攪拌しながら溶解させて、さらに、後の工程は、実施例1と同様な方法で製造し、本発明品と比較するための例として、海苔ペーストを使用しない比較例4のゼリー状の健康食品を得た。 【0083】 表1に示す成分組成により、ゼリー組成物を調製した。実施例1〜3は、異なる粒子径に粉砕した焼き海苔ペーストと黒酢を含有したゼリーで、実施例4と5は、粒子径を1mmに粉砕した焼き海苔ペーストを含有し、黒酢の含有量を変化させて作製したゼリーである。比較例1〜3は、異なる粒子径に粉砕した干し海苔ペーストを含有し、黒酢を含有しないゼリーである。比較例4は、焼き海苔粉末と黒酢を含有したゼリーである。 【0084】 【表1】
【0085】 ゼリーの食感、味・香りについては、30〜60歳の男女5名ずつのパネラー10名が9つの試作サンプル(実施例1〜5と比較例1〜4の配合比の試作サンプル)をそれぞれ1個ずつ試食してもらった。 【0086】 アンケートの評価項目は、 (1):ゼリーの食感(なめらかさ、舌触り等) (2):味、香り の2項目について、アンケートを実施した。 評価基準は、それぞれ、 ◎:非常に良い ○:良い △:どちらとも言えない ×:良くない の4段階で評価を行い、10名のうち人数が最も多かった評価を採用した。 【0087】 ゼリーの食感および味・香りについての評価を、表2に示す。 【0088】 【表2】
【0089】 海苔の粒子径が小さい実施例1のサンプルは、ゼリーの食感という点では、他の実施例に比べて良い回答が得られなかったが、ゼリーの味・香りの点では、良好であった。 【0090】 実施例2のサンプルは、ゼリーの食感、味・香りのいずれにおいても、非常に良いという回答が多数得られた。 【0091】 海苔の粒子径が大きい実施例3のサンプルは、ゼリーの食感という点では、他の実施例に比べて良い回答が得られなかったが、ゼリーの味・香りの点では、良好であった。 【0092】 実施例1〜3のサンプルと比較して、黒酢の量が少ない実施例4のサンプルは、ゼリーの食感という点では、非常に良いという回答が多数であったが、ゼリーの味・香りという点では、どちらとも言えないという回答が得られた。 【0093】 実施例1〜3のサンプルと比較して、黒酢の量が多い実施例5のサンプルは、ゼリーの食感という点では、非常に良いという回答が多数であったが、ゼリーの味・香りという点では、どちらとも言えないという回答が得られた。 【0094】 黒酢を含有せず、かつ海苔の粒子径が小さい比較例1のサンプルは、ゼリーの食感という点では、どちらとも言えないという回答が多く、ゼリーの味・香りという点では、良くないという回答が多数であった。 【0095】 黒酢を含有しない比較例2のサンプルは、ゼリーの食感という点では、良いという回答が多かったものの、ゼリーの味・香りという点では、良くないという回答が多数であった。 【0096】 黒酢を含有せず、かつ海苔の粒子径が大きい比較例3のサンプルは、ゼリーの食感という点では、どちらとも言えないという回答が多く、ゼリーの味・香りという点では、良くないという回答が多数であった。 【0097】 海苔ペーストから作製してない比較例4のサンプルは、ゼリーの食感および味・香りのいずれにおいても、良くないという回答が多数であった。 【0098】 次に、ゼリーを飲食した後の体調の変化について、10〜70歳の男女90名のパネラーを10名ずつの9つのグループに分け、それぞれのグループ毎に9種類の試作サンプルを分け、同一の試作サンプルを毎日1個、7日間試食してもらった。さらに、体調の変化についてのアンケートに回答を寄せてもらい、上記(1)と(2)の2項目の評価を合わせて総合評価をした。各試作サンプルに配合する果汁、甜菜糖、還元水飴、香料、pH調製剤については、材料、配合比共に統一した。 【0099】 アンケートの評価項目は、下記の1項目で (3):体調の変化 について、「有り」または「無し」のいずれかを選択して、「有り」の場合には、体調の変化について具体的に体調がどのように変化したかを自由に記入してもらう方式で行った。 【0100】 体調の変化についての評価と、上記表2のゼリーの食感、味および香りについての評価とを合わせて総合的に評価した総合評価を、表3に示す。 【0101】 【表3】
【0102】 実施例1〜実施例5のサンプルを試食した人からは、「体調の変化が有り」という回答が全員得られた。多数の人からは、「排便に効果があった」との回答が得られ、中には、「痔の効果があった」との回答をする人もいた。そのうえ、「胃の調子が良くなった」とか「疲れにくくなった」との回答をする人もいた。従って、実施例1〜実施例5のサンプルは、いずれも排便に効果があることが判明した。 【0103】 これに対して、比較例1〜比較例4のサンプルを試食した人からは、「体調の変化が有り」という回答は得られなかった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】591268494 【氏名又は名称】株式会社朝くら 【住所又は居所】東京都品川区東五反田2丁目7番11号
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| 【出願日】 |
平成16年1月16日(2004.1.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067541 【弁理士】 【氏名又は名称】岸田 正行
【識別番号】100087398 【弁理士】 【氏名又は名称】水野 勝文
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| 【公開番号】 |
特開2005−198596(P2005−198596A) |
| 【公開日】 |
平成17年7月28日(2005.7.28) |
| 【出願番号】 |
特願2004−9535(P2004−9535) |
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