| 【発明の名称】 |
煮物用調味液の製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】小林 乃里子 【住所又は居所】群馬県館林市栄町3−1 正田醤油株式会社内
【氏名】星野 美幸 【住所又は居所】群馬県館林市栄町3−1 正田醤油株式会社内
【氏名】泉田 親一 【住所又は居所】群馬県館林市栄町3−1 正田醤油株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】食味・食感に優れた煮物を手軽に製造することができる煮物用調味液の提供。
【解決手段】少なくとも醤油及び糖類から成る調味料混合液を、温度40℃〜55℃で5〜240時間加熱する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも醤油及び糖類から成る調味料混合液を、温度40℃〜55℃で5〜240時間加熱することを特徴とする煮物用調味液の製造方法。 【請求項2】 糖類の配合量が醤油の10重量%以上であることを特徴とする請求項1記載の煮物用調味液の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、煮物用調味液の製造方法に関する。 【背景技術】 【0002】 一般に、煮物は加熱しながら調味料を「さしすせそ」の順序で加えて調理されている。これは砂糖、塩、酢、醤油、味噌の各調味料を砂糖、塩、酢、醤油、味噌の順序で加えることにより、味の浸透性が高められると共に、硬化を防止し得る効果が得られるためである。 【0003】 しかしながら、加熱しながら調味料を「さしすせそ」の順序で加えることは手間が掛かり、作業性が悪いと云う問題があった。 【0004】 そこで、従来は麺つゆを煮物用調味液として用いることにより、手軽に煮物を調理することも行なわれている。 【0005】 しかしながら、麺つゆはあくまでも麺つゆに過ぎないため、煮物本来の味付けとはならず、十分満足のいく煮物を得ることができなかったのが実状であった。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 本発明は上記の如き従来の問題と実状に鑑みてなされたものであり、調味料を「さしすせそ」の順序で加えて得た煮物と同等もしくはそれ以上の食味・食感を有する煮物を手軽に得ることができる煮物用調味液を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 本発明は、少なくとも醤油及び糖類から成る調味料混合液を温度40℃〜55℃で5〜240時間加熱することを特徴とする煮物用調味液の製造方法により上記目的を達成したものである。 【発明の効果】 【0008】 本発明で得られた煮物用調味液は、煮物用食材に対する浸透性及び軟化性に優れるため、これを用いれば、調味料を「さしすせそ」の順序で加えずとも、当該順序で調味料を加えて得られた煮物と同等もしくはそれ以上の食味・食感を有する煮物を手軽に得ることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 本発明における調味料混合液には、各種の醤油及び砂糖等の糖類以外に、更に食塩等の固形調味料;みりん類やだし汁等の液体調味料を適宜添加配合するのが好ましい。 【0010】 斯かる調味料混合液において、糖類の配合量は醤油の10重量%以上とするのが、より優れた品質の煮物用調味液を得る上で好ましい。 【0011】 本発明において、調味料混合液は、蒸気釜等により混合加熱する。加熱条件としては、温度40℃〜55℃で5〜240時間、就中温度40℃以上45℃未満の場合には9〜240時間、温度45℃以上50℃未満の場合には6〜48時間、温度50℃以上55℃以下の場合には5〜12時間とするのが食味浸透性、食感、風味に優れた煮物用調味液を得る上で特に好ましい。 【0012】 因に、加熱温度を55℃よりも高温に設定した場合には、得られる煮物用調味液に風味の劣化が生じる。また40℃よりも低温に設定した場合には、10日間を超える加熱時間が必要となり工業的に品質の安定した煮物用調味液を得ることが困難となる。 【0013】 加熱終了後は、プレート式熱交換器等で急速に品温30℃以下に冷却するのが好ましい。 【0014】 斯くして得られた煮物用調味液は、各種の煮物用食材、例えば野菜類、豆類、魚類、肉類等と共に加熱調理することにより、食味・食感に優れた肉じゃが、筑前煮、切干大根、里芋煮、金時豆、鰯の煮付け、鰤大根、おでん、煮玉子、豚の角煮等を手軽に得ることができる。 【実施例】 【0015】 実施例1 下記表1記載の配合組成の調味料混合液を蒸気釜に入れ、温度50℃で8時間加熱して煮物用調味液を得た。 次いで、円柱形(直径3cm×厚さ2cm)にカットしたじゃがいも6個(120g)と上記で得られた煮物用調味液30gとだし汁170gを鍋に入れて加熱し、沸騰したら弱火にしてアルミで落し蓋をしてトータル15分間加熱した。 得られたじゃがいもの煮物は良好な食味・食感を有していた。 【0016】 【表1】
【0017】 比較例1 濃口醤油100.5重量部、上白糖49.5重量部及びだし汁850重量部を蒸気釜で1時間加熱し、75℃達温後プレート式熱交換器で30分冷却して品温40℃の麺つゆを得た。 実施例1と同様にカットしたじゃがいもと上記で得られた麺つゆを鍋に入れ、実施例1と同様に加熱してじゃがいもの煮物を得た。得られたじゃがいもの煮物は、実施例1で得られたじゃがいもの煮物に比し、味が内部まで浸透しておらず、また硬化したものとなった。 【0018】 比較例2 実施例1と同様にカットしたじゃがいもとだし汁並びに濃口醤油と上白糖を同時に鍋に入れ、実施例1と同様に加熱してじゃがいもの煮物を得た。得られたじゃがいもの煮物は、実施例1で得られたじゃがいもの煮物に比し、味が内部まで浸透しておらず、また硬化したものとなった。 【0019】 試験例1 加熱温度を43℃にすると共に、加熱時間を下記表2記載の時間に代えた以外は実施例1と同様にしてそれぞれ煮物用調味液を得た。次いで、得られた各煮物用調味液を用いて実施例1と同様にして各じゃがいもの煮物を得た。得られた各じゃがいもの煮物について、下記表3の評価基準に従って食味及び食感を10名のパネラーで評価した。その結果は表2のとおりであった(表中の評価数値は10名のパネラーの平均値)。 【0020】 【表2】
【0021】 【表3】
【0022】 ◎対照品 実施例1と同様にカットしたじゃがいもに、だし汁と上白糖を加えて7分間加熱し、次いで濃口醤油を加えて更に8分間加熱した以外は実施例1と同様にしてじゃがいもの煮物を得、これを対照品とした。 【0023】 試験例2 加熱温度を下記表4記載の温度にすると共に、加熱時間を96時間に代えた以外は実施例1と同様にしてそれぞれ煮物用調味液を得、更にそれを用いたじゃがいもの煮物を得た。得られた各じゃがいもの煮物について試験例1と同様に食味及び食感を評価した。その結果は表4のとおりであった。 【0024】 【表4】
【0025】 試験例3 加熱温度を48℃にすると共に、加熱時間を下記表5記載の時間に代えた以外は実施例1と同様にしてそれぞれ煮物用調味液を得、更にそれを用いたじゃがいもの煮物を得た。得られた各じゃがいもの煮物について試験例1と同様に食味及び食感を評価した。その結果は表5のとおりであった。 【0026】 【表5】
【0027】 試験例4 加熱温度を下記表6記載の温度にすると共に、加熱時間を24時間に代えた以外は実施例1と同様にしてそれぞれ煮物用調味液を得、更にそれを用いたじゃがいもの煮物を得た。得られた各じゃがいもの煮物について試験例1と同様に食味及び食感を評価した。その結果は表6のとおりであった。 【0028】 【表6】
【0029】 試験例5 加熱温度を53℃にすると共に、加熱時間を下記表7記載の時間に代えた以外は実施例1と同様にしてそれぞれ煮物用調味液を得、更にそれを用いたじゃがいもの煮物を得た。得られた各じゃがいもの煮物について試験例1と同様に食味及び食感を評価した。その結果は表7のとおりであった。 【0030】 【表7】
【0031】 試験例6 加熱温度を下記表8記載の温度にすると共に、加熱時間を8時間に代えた以外は実施例1と同様にしてそれぞれ煮物用調味液を得、更にそれを用いたじゃがいもの煮物を得た。得られた各じゃがいもの煮物について試験例1と同様に食味及び食感を評価した。その結果は表8のとおりであった。 【0032】 【表8】
【0033】 試験例7 実施例1並びに比較例1及び2で得られた各じゃがいもの煮物について試験例1と同様に食味及び食感を評価した。その結果は表9のとおりであった。 【0034】 【表9】
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| 【出願人】 |
【識別番号】000195052 【氏名又は名称】正田醤油株式会社 【住所又は居所】群馬県館林市栄町3番1号
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| 【出願日】 |
平成16年1月16日(2004.1.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】110000084 【氏名又は名称】特許業務法人アルガ特許事務所
【識別番号】100068700 【弁理士】 【氏名又は名称】有賀 三幸
【識別番号】100077562 【弁理士】 【氏名又は名称】高野 登志雄
【識別番号】100096736 【弁理士】 【氏名又は名称】中嶋 俊夫
【識別番号】100089048 【弁理士】 【氏名又は名称】浅野 康隆
【識別番号】100101317 【弁理士】 【氏名又は名称】的場 ひろみ
【識別番号】100117156 【弁理士】 【氏名又は名称】村田 正樹
【識別番号】100111028 【弁理士】 【氏名又は名称】山本 博人
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| 【公開番号】 |
特開2005−198572(P2005−198572A) |
| 【公開日】 |
平成17年7月28日(2005.7.28) |
| 【出願番号】 |
特願2004−8594(P2004−8594) |
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