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【発明の名称】 米飯成形供給装置と米飯成形供給方法
【発明者】 【氏名】鈴木 喜作

【要約】 【課題】米飯の成形と供給とを同時に行い、成形後の米飯を迅速且つ確実に弁当容器に盛り付けることができるようにする。

【解決手段】米飯供給機構1と、重量計測可能なシャッター3を備えた計量升2と、上側シャッター5を備えた上部プレス枠4と、下側シャッター7を備えた下部プレス枠6とから成り、上部プレス枠4もしくは下部プレス枠6の少なくともいずれか一方を昇降自在に配設すると共に、上部プレス枠4、下部プレス枠6が相対移動して互いに嵌合したときに、両プレス枠内に投入した米飯Pを上側シャッター5、下側シャッター7それぞれで圧縮可能とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
米飯供給機構と、重量計測可能なシャッターを備えた計量升と、上側シャッターを備えた上部プレス枠と、下側シャッターを備えた下部プレス枠とから成り、上部プレス枠もしくは下部プレス枠の少なくともいずれか一方を昇降自在に配設すると共に、上部プレス枠、下部プレス枠が相対移動して互いに嵌合したときに、両プレス枠内に投入された米飯を上側シャッター、下側シャッターそれぞれで圧縮可能としたことを特徴とする米飯成形供給装置。
【請求項2】
上部プレス枠は、開口部の内周縁部から下方に向けて突設させた突起状開口枠部と、突起状開口枠部の外周を囲繞するように形成された外周溝部とを備えて成ると共に、下部プレス枠は、前記上部プレス枠の外周溝部に嵌合すべく開口部の内周縁部から上方に向けて突設させた突起状開口枠部を備えて成る請求項1記載の米飯成形供給装置。
【請求項3】
下部プレス枠は、開口部の内周縁部から上方に向けて突設させた突起状開口枠部と、突起状開口枠部の外周を囲繞するように形成された外周溝部とを備えて成ると共に、上部プレス枠は、前記下部プレス枠の外周溝部に嵌合すべく開口部の内周縁部から下方に向けて突設させた突起状開口枠部を備えて成る請求項1記載の米飯成形供給装置。
【請求項4】
計量升は、正方形、長方形、三角形、円形、楕円形等の開口形状を有するカートリッジタイプの内枠を備えている請求項1乃至3のいずれか記載の米飯成形供給装置。
【請求項5】
上部プレス枠、下部プレス枠それぞれの突起状開口枠部は、前記内枠の開口形状に対応して正方形、長方形、三角形、円形、楕円形等の開口形状を有する請求項1乃至4のいずれか記載の米飯成形供給装置。
【請求項6】
米飯供給機構によって供給された米飯を重量計測可能なシャッターを備えた計量升内に投入して重量計測を行う工程と、計量升内の米飯をシャッターの開放によって、上側シャッターを備えた上部プレス枠、下側シャッターを備えた下部プレス枠相互間に投入する工程と、上側シャッター、下側シャッターそれぞれを閉塞した状態で上部プレス枠もしくは下部プレス枠の少なくともいずれか一方を昇降移動させ、上部プレス枠、下部プレス枠を互いに嵌合させることで、両プレス枠内に投入された米飯を上側シャッター、下側シャッターそれぞれで圧縮する工程と、両プレス枠内で圧縮された米飯を下側シャッターの開放によって下方へ排出させる工程とから成ることを特徴とした米飯成形供給方法。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、弁当容器等に定量米飯を所定形状にプレス成形して供給できるようにした米飯成形供給装置と米飯成形供給方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、弁当容器に定量米飯を供給するには、米飯供給機構から定量米飯をコンベア等の搬送装置に待機している弁当容器へパラパラと落下、供給させるだけのものであった(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−253840号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、弁当容器へ米飯供給後、米飯上面をヘラ等で押し付け、ならし成形する人手による作業が多くなり、このため手間と時間がかかってしまう問題があった。
【0004】
そこで本発明は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、米飯の成形と供給とを同時に行い、成形後の米飯を迅速且つ確実に弁当容器に盛り付けることができ、これによって手間と時間を削減することのできるものとした米飯成形供給装置と米飯成形供給方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明にあっては、米飯供給機構1と、重量計測可能なシャッター3を備えた計量升2と、上側シャッター5を備えた上部プレス枠4と、下側シャッター7を備えた下部プレス枠6とから成り、上部プレス枠4もしくは下部プレス枠6の少なくともいずれか一方を昇降自在に配設すると共に、上部プレス枠4、下部プレス枠6が相対移動して互いに嵌合したときに、両プレス枠内に投入された米飯Pを上側シャッター5、下側シャッター7それぞれで圧縮可能としたことを特徴とする。
【0006】
また、上部プレス枠4は、開口部の内周縁部から下方に向けて突設させた突起状開口枠部8と、突起状開口枠部8の外周を囲繞するように形成された外周溝部9とを備えて成ると共に、下部プレス枠6は、前記上部プレス枠4の外周溝部9に嵌合すべく開口部の内周縁部から上方に向けて突設させた突起状開口枠部10を備えて成るものとすることができる。
【0007】
あるいは、下部プレス枠6は、開口部の内周縁部から上方に向けて突設させた突起状開口枠部8と、突起状開口枠部8の外周を囲繞するように形成された外周溝部9とを備えて成ると共に、上部プレス枠4は、前記下部プレス枠6の外周溝部9に嵌合すべく開口部の内周縁部から下方に向けて突設させた突起状開口枠部10を備えて成るものとすることができる。
【0008】
さらに、計量升2は、正方形、長方形、三角形、円形、楕円形等の開口形状を有するカートリッジタイプの内枠11を備えているものとすることができる。
そして、上部プレス枠4、下部プレス枠6それぞれの突起状開口枠部8は、前記内枠11の開口形状に対応して正方形、長方形、三角形、円形、楕円形等の開口形状を有するものとすることができる。
【0009】
また、米飯供給機構1によって供給された米飯Pを重量計測可能なシャッター3を備えた計量升2内に投入して重量計測を行う工程と、計量升2内の米飯Pをシャッター3の開放によって、上側シャッター5を備えた上部プレス枠4、下側シャッター7を備えた下部プレス枠6相互間に投入する工程と、上側シャッター5、下側シャッター7それぞれを閉塞した状態で上部プレス枠4もしくは下部プレス枠6の少なくともいずれか一方を昇降移動させ、上部プレス枠4、下部プレス枠6を互いに嵌合させることで、両プレス枠4、6内に投入された米飯Pを上側シャッター5、下側シャッター7それぞれで圧縮する工程と、両プレス枠4、6内で圧縮された米飯Pを下側シャッター7の開放によって下方へ排出させる工程とから成るものとすることができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明は以上のように構成されているために、米飯Pの成形と供給とを同時に行い、成形後の米飯Pを迅速且つ確実に弁当容器に盛り付けることができ、これによって手間と時間を削減することができる。
【0011】
すなわち、これは、本発明が、米飯供給機構1と、重量計測可能なシャッター3を備えた計量升2と、上側シャッター5を備えた上部プレス枠4と、下側シャッター7を備えた下部プレス枠6とから成り、上部プレス枠4もしくは下部プレス枠6の少なくともいずれか一方を昇降自在に配設すると共に、上部プレス枠4、下部プレス枠6が相対移動して互いに嵌合したときに、両プレス枠内に投入された米飯Pを上側シャッター5、下側シャッター7それぞれで圧縮可能としたからであり、これにより、米飯Pを迅速且つ確実に成形加工することができる。
【0012】
また、上部(下部)プレス枠は、開口部の内周縁部から下方(上方)に向けて突設させた突起状開口枠部8と、突起状開口枠部8の外周を囲繞するように形成された外周溝部9とを備えて成ると共に、下部(上部)プレス枠は、前記上部(下部)プレス枠の外周溝部9に嵌合すべく開口部の内周縁部から上方に向けて突設させた突起状開口枠部10を備えて成るので、下部(上部)プレス枠、上部(下部)プレス枠それぞれが確実に嵌合して米飯Pを圧縮成形することができ、しかも圧縮成形時に米飯Pが外側周辺に飛散することもなくなる。
【0013】
計量升2は、正方形、長方形、三角形、円形、楕円形等の開口形状を有するカートリッジタイプの内枠11を備えているものとし、上部プレス枠4、下部プレス枠6それぞれの突起状開口枠部8は、前記内枠11の開口形状に対応して正方形、長方形、三角形、円形、楕円形等の開口形状を有するものとしたので、コンベア上に待機されている正方形、長方形、三角形、円形、楕円形等の種々の形状の収容凹部を備えた弁当容器、さらには回転テーブルの種々の形状の成形孔等にも容易に投入することができる。
【0014】
また、米飯供給機構1によって供給された米飯Pを重量計測可能なシャッター3を備えた計量升2内に投入して重量計測を行う工程と、計量升2内の米飯Pをシャッター3の開放によって、上側シャッター5を備えた上部プレス枠4、下側シャッター7を備えた下部プレス枠6相互間に投入する工程と、上側シャッター5、下側シャッター7それぞれを閉塞した状態で上部プレス枠4もしくは下部プレス枠6の少なくともいずれか一方を昇降移動させ、上部プレス枠4、下部プレス枠6を互いに嵌合させることで、両プレス枠内に投入された米飯Pを上側シャッター5、下側シャッター7それぞれで圧縮する工程と、両プレス枠内で圧縮された米飯Pを下側シャッター7の開放によって下方へ排出させる工程とから成るので、米飯Pの成形と供給とを同時に行うことができ、成形後の米飯Pを迅速且つ確実に弁当容器に盛り付けることができる。これによって手間と時間を削減することができる。
【0015】
尚、上記の課題を解決するための手段、発明の効果の項夫々において付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付したもので、図面中の符号によって示された構造・形状に本発明が限定されるものではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を実施する最良の形態を図面を参照して説明すると、本発明に係る米飯成形供給装置は、図1および図2に示すように、例えば米飯搬送用のスクリューコンベア等を使用した米飯供給機構1と、例えば重量計量用電子秤(ロードセル)12に支持される等の重量計測可能なシャッター3を備えた計量升2と、上側シャッター5を備えた上部プレス枠4と、下側シャッター7を備えた下部プレス枠6とから概ね構成されている。そして、上部プレス枠4もしくは下部プレス枠6の少なくともいずれか一方を昇降自在に配設すると共に、上部プレス枠4、下部プレス枠6が相対移動して互いに嵌合したときに、両プレス枠4、6内に投入された米飯Pを上側シャッター5、下側シャッター7それぞれで圧縮可能としてある。
【0017】
米飯供給機構1は、米飯投入用のホッパー1aと、横置き式の二本の米飯送りスクリュー1b、米飯を掻き出し、解すためのドラム型の掻き出し兼解しローラ1cそれぞれを収容した搬送用筐体1dとから構成される。尚、この米飯供給機構1としては、これに限らず、多段ローラ方式、縦コンベア方式、その他の構成によるものを採用しても良いことは勿論である。
【0018】
計量升2は、正方形、長方形、三角形、円形、楕円形等の開口形状を有するカートリッジタイプの内枠11を備え、弁当容器16の米飯収容凹部の形態に応じて開口形状の異なる内枠11を互いに交換できるようにしてある。そして、内部の米飯Pを下方へ落下させるよう計量升2の下側に横スライド式の開閉扉構造によるシャッター3を備え、当該シャッター3は重量計量用電子秤(ロードセル)12に支持されている。この計量升2内に米飯Pの予め設定された重量だけが投入された際に、重量計量用電子秤(ロードセル)12の計量信号が不図示のCPU制御装置からシャッター制御機構へ送信され、これによって不図示のモータの駆動が開始され、下部プレス枠6の下側シャッター7が閉塞すると同時に、これに連動して上部プレス枠4の上側シャッター5が開放されるようにしてある。
【0019】
また、計量升2の下方には、上側に横スライド式の開閉扉構造による上側シャッター5を備え、不図示の昇降駆動手段により上下方向に移動可能とした上部プレス枠4が配置され、さらに上部プレス枠4の下方には、下側に横スライド式の開閉扉構造による下側シャッター7を備えた下部プレス枠6を配置させてある。
【0020】
上部プレス枠4は、開口部の内周縁部から下方に向けて突起状開口枠部8が突設され、突起状開口枠部8の外周には、突起状開口枠部8自体を囲繞するように外周溝部9が形成されている。一方、下部プレス枠6は、開口部の内周縁部から上方に向けて、前記上部プレス枠4の突起状開口枠部8よりも開口幅員が広く、しかも前記外周溝部9に合致した形状となる突起状開口枠部10が突設されている。これら上部プレス枠4、下部プレス枠6それぞれの突起状開口枠部8、10は、前記内枠11の開口形状に対応して正方形、長方形、三角形、円形、楕円形等の開口形状となるように形成してある。
【0021】
こうして上部プレス枠4が降下したとき、上部プレス枠4の突起状開口枠部8が下部プレス枠6の突起状開口枠部10内側に嵌挿されると同時に、当該上部プレス枠4の外周溝部9に下部プレス枠6の突起状開口枠部10が嵌入し、両プレス枠4、6内に投入された米飯Pを、互いに閉塞状態にある上側シャッター5、下側シャッター7それぞれで上下方向から圧縮するようにしてある。このとき下部プレス枠6に対する上部プレス枠4の降下ストローク範囲は、例えば米飯Pの体積を投入当初の略3分の1程度に圧縮させる範囲等に設定してある。
【0022】
そして、両プレス枠4、6内で圧縮された米飯Pを下部プレス枠6の下側シャッター7の開放によって下方のコンベア15上に待機させてある弁当容器16、あるいは回転テーブルの成形孔部等へ排出させるようにしてある。
【0023】
尚、計量升2と内枠11とを一体に成形することも可能である。また、下部プレス枠6は、開口部の内周縁部から上方に向けて突設させた突起状開口枠部8と、突起状開口枠部8の外周を囲繞するように形成された外周溝部9とを備えて成ると共に、上部プレス枠4は、前記下部プレス枠6の外周溝部9に嵌合すべく開口部の内周縁部から上方に向けて突設させた突起状開口枠部10を備えて成るものとしても良い。
【0024】
さらに、図3には本発明を実施するための最良の形態における他例が示されている。すなわち、上記した同一構造の米飯成形供給装置を左右に併設配置させ、左右に隣接する上部プレス枠4同士を不図示の単一の昇降駆動手段でもって同時に昇降移動させるようにしてある。
【0025】
次に、以上のように構成された最良の形態についての使用、動作の一例を説明するに、図3に示すように、米飯供給機構1によって供給した米飯Pを重量計測可能な閉鎖中のシャッター3を備えた計量升2内に投入する。このとき量計量用電子秤(ロードセル)12によって、計量升2のシャッター3上に投入載置された米飯Pの重量が計測される。
【0026】
計量升2のシャッター3上に米飯Pの予め設定された重量だけが投入載置されたことを重量計量用電子秤(ロードセル)12によって感知したとき、この計量信号が不図示のCPU制御装置からシャッター制御機構へ送信され、これによって不図示のモータの駆動が開始して、計量升2のシャッター3が開放されると共に、上部プレス枠4の上側シャッター5が開放される。このとき下部プレス枠6の下側シャッター7は閉塞されている。こうして計量升2内の米飯Pは、上側シャッター5を備えた上部プレス枠4、下側シャッター7を備えた下部プレス枠6相互間に投入される。(図3(a)〜(b))
【0027】
上部プレス枠4の上側シャッター5が閉塞すると、この信号が不図示の昇降駆動手段に送信され、上側シャッター5、下側シャッター7それぞれを閉塞した状態で上部プレス枠4を降下移動させ、上部プレス枠4、下部プレス枠6を互いに嵌合させることで、両プレス枠内に投入された米飯Pを上側シャッター5、下側シャッター7それぞれで圧縮する。(図2(c))
【0028】
圧縮後、下部プレス枠6の下側シャッター7を開放させ、両プレス枠内で圧縮された米飯Pを下方のコンベア15上に待機させてある弁当容器16内に排出させる。尚、不図示の回転テーブルの成形孔部等へ排出させることもできる。(図2(d))
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明を実施するための最良の形態における正面図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】本発明を実施するための最良の形態における使用方法とその動作を説明するためのものであり、(a)は米飯投入前の正面図、(b)は米飯投入後の正面図、(c)は米飯圧縮後の正面図、(d)は米飯排出後の正面図である。
【図4】本発明を実施するための最良の形態における他例を示す正面図である。
【符号の説明】
【0030】
P 米飯
1 米飯供給機構
2 計量升
3 シャッター
4 上部プレス枠
5 上側シャッター
6 下部プレス枠
7 下側シャッター
8、10 突起状開口枠部
9 外周溝部
11 内枠
12 重量計量用電子秤(ロードセル)

【出願人】 【識別番号】591094262
【氏名又は名称】鈴茂器工株式会社
【出願日】 平成15年9月22日(2003.9.22)
【代理人】 【識別番号】100069213
【弁理士】
【氏名又は名称】平田 功

【公開番号】 特開2005−95008(P2005−95008A)
【公開日】 平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願番号】 特願2003−329664(P2003−329664)