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【発明の名称】 真空調理器具及びその調理方法
【発明者】 【氏名】金 鐵珍

【要約】 【課題】単一の調理器具で低温保管、解凍、調理、及び保温機能が自動で行えるようにする真空調理器具及びその調理方法を提供する。

【解決手段】低温保管信号に応じてあらかじめ設定された時間の間調理室を真空状態にし前記調理室の温度を下降させることによって調理物を低温に保管する低温保管モードを行う段階と、前記設定された時間が経過すると前記低温保管モードを終了し、前記調理物を加熱して調理モードを行う段階と、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
低温保管信号に応じてあらかじめ設定された時間の間調理室を真空状態にし前記調理室の温度を下降させることによって調理物を低温に保管する低温保管モードを行う段階と;
前記設定された時間が経過すると前記低温保管モードを終了し、前記調理物を加熱して調理モードを行う段階と;を含むことを特徴とする真空調理器具の調理方法。
【請求項2】
前記低温保管モードでは前記調理室の真空程度を調節して前記調理室の温度を制御することを特徴とする請求項1に記載の真空調理器具の調理方法。
【請求項3】
前記調理モードを行う前に、前記低温に保管された調理物が冷凍状態である場合、前記調理物を解凍するための解凍モードを行うことを特徴とする請求項1に記載の真空調理器具の調理方法。
【請求項4】
前記真空状態は、前記調理室と連結された真空装置により具現されることを特徴とする請求項1に記載の真空調理器具の調理方法。
【請求項5】
前記加熱は、マイクロ波によりなされることを特徴とする請求項1に記載の真空調理器具の調理方法。
【請求項6】
調理モードが完了してから一定の時間が経過した後に調理物が調理室に残っているか否か判断する段階と;
前記一定の時間が経過した後に前記調理物が前記調理室に残っていると、前記調理室を真空状態にし前記調理室の温度を下降させることによって前記調理物を低温に保管する低温保管モードを行う段階と;を含むことを特徴とする真空調理器具の調理方法。
【請求項7】
前記低温保管モードでは前記調理室の真空程度を調節して前記調理室の温度を制御することを特徴とする請求項6に記載の真空調理器具の調理方法。
【請求項8】
前記調理モード完了後、前記低温保管モードを行う前に保温モードを行う段階をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の真空調理器具の調理方法。
【請求項9】
前記保温モードは、前記調理を完了してから第1所定時間が経過した後に調理物が調理室に残っている場合行われることを特徴とする請求項8に記載の真空調理器具の調理方法。
【請求項10】
前記真空状態は、前記調理室と連結された真空装置により具現されることを特徴とする請求項6に記載の真空調理器具の調理方法。
【請求項11】
低温保管信号に応じてあらかじめ設定された時間の間調理室を真空状態にし前記調理室の温度を下降させることによって調理物を低温に保管する第1低温保管モードを行う段階と;
前記第1低温保管モード中に第2所定時間が経過すると前記調理物を加熱して調理モードを行う段階と;
前記調理モードを完了してから前記第1所定時間が経過した後、調理された前記調理物が前記調理室に残っていると前記調理室を真空状態にし前記調理室の温度を下降させることによって前記調理物を低温に保管する第2低温保管モードを行う段階と;を含むことを特徴とする真空調理器具の調理方法。
【請求項12】
前記調理モードを行う前に、前記低温に保管された調理物が冷凍状態である場合、前記調理物を解凍するための解凍モードを行うことを特徴とする請求項11に記載の真空調理器具の調理方法。
【請求項13】
前記第1及び第2低温保管モードでは前記調理室の真空程度を調節して前記調理室の温度を制御することを特徴とする請求項11に記載の真空調理器具の調理方法。
【請求項14】
調理モード完了後、第2低温保管モードを行う前に保温モードを行う段階をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の真空調理器具の調理方法。
【請求項15】
前記保温モードは、前記調理モードを完了してから第3所定時間が経過した後に前記調理物が前記調理室に残っている場合に行われることを特徴とする請求項14に記載の真空調理器具の調理方法。
【請求項16】
前記真空状態は、前記調理室と連結された真空装置により具現されることを特徴とする請求項11に記載の真空調理器具の調理方法。
【請求項17】
前記加熱は、マイクロ波によりなされることを特徴とする請求項11に記載の真空調理器具の調理方法。
【請求項18】
調理物を調理するための調理室と;
前記調理物を加熱するための加熱装置と;
前記調理室を真空状態にさせるための真空装置と;
前記加熱装置を駆動して調理モードを行ったり、前記真空装置を駆動して低温保管モードを行うように制御する制御部と;を含むことを特徴とする真空調理器具。
【請求項19】
前記真空装置は、調理室の空気を排出させるための真空ポンプであることを特徴とする請求項18に記載の真空調理器具。
【請求項20】
前記加熱装置は、前記調理室にマイクロ波を供給するためのマグネトロンであることを特徴とする請求項18に記載の真空調理器具。
【請求項21】
前記調理室内に水分を供給するための水分供給容器をさらに含むことを特徴とする請求項18に記載の真空調理器具。
【請求項22】
前記調理室内に調理物が存在するか否か判断するセンサーをさらに含むことを特徴とする請求項18に記載の真空調理器具。
【請求項23】
前記真空装置は、低温保管モード中に前記調理室の温度が保持されるように周期的に動作することを特徴とする請求項18に記載の真空調理器具。
【請求項24】
前記制御部は、前記真空装置により前記調理室内の圧力を減少させ温度を下降させた状態で解凍モードをさらに行うようにし、
前記加熱装置は、冷凍された調理物にマイクロ波を供給することを特徴とする請求項18に記載の真空調理器具。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、真空調理器具及びその調理方法に関し、さらに詳細には、単一の調理器具で低温保管、解凍、調理、保温の機能が全て行える真空調理器具及びその調理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、マイクロ波を利用した調理器具では、調理物を調理室内に置き、調理の種別と調理時間を選択したのち開始ボタンを押すとマイクロ波が発生して調理物内の水分子を振動させ、この振動による水分子間の摩擦を利用して食べ物を調理する。このとき、調理する対象物の特性にしたがってマグネトロンから発振するマイクロ波の強度が決定される。
【0003】
つまり、調理室内に置かれた調理物の材質、形状などの要素がマイクロ波の吸収とエネルギーの大きさを決定するために、マイクロ波を利用した調理器具は、使用者により入力される調理物に対する調理情報を把握した後に調理を行うことになっている。
【0004】
従来のマイクロ波を利用した調理器具は、多数のパネルにより仕切られて形成された、本体、食べ物を調理するための調理室、及び、各種電装部品が配設される電装室を含む。
【0005】
調理室はドアにより開閉可能であり、その内部中央には所定の食べ物が載せられて調理されるトレーが安置される。
【0006】
また、電装室内には調理室内に受納された食べ物に加えられるマイクロ波を生成するマグネトロンのような各種電装部品が配設される。また、これら電装部品の過熱状態を防止するために冷却ファンが設けられる。
【0007】
電装室の前面には調理条件を入力することで調理が行われるようにするための多数の機能ボタンを有する入力部が設けられる。
【0008】
調理装置の調理機能を全般的に制御するために採用されるマイコンでは、入力部から入力された調理情報に基づいて適切な調理機能が実行されるように制御する。
【0009】
一方、調理室内のトレー上に調理物を載せ、入力部を通じて所望の調理機能を選択した後調理を行う場合、調理物の重量または状態などに対する調理条件は、使用者により入力されたり、または内蔵された各種センサーにより自体的に測定されたりして収集される。
【0010】
かかるマイクロ波を利用した調理器具では、通常、多種多様な調理物に対する重量またはその他の情報に基づいて調理時間及び調理方法をあらかじめ記憶し、その重量またはその他の情報に基づいて調理がなされる。
【0011】
例えば、使用者がポップコーンのような調理機能を選択すると、その使用者はポップコーンの重量が大きいか小さいか入力し、前記電子レンジのマイコンでは、コントロールパネルを通じてポップコーン調理時に受け取った重量情報に基づいて適切な調理が行われるようにする。また、解凍機能が選択される場合、使用者により解凍物の種類に関する情報、つまり、解凍物が肉か魚か、それとも他の冷凍物か入力され、この入力された情報に基づいて調理機能が行われる。
【0012】
かかる従来のマイクロ波を利用した調理器具では、調理する食べ物が冷凍状態で冷蔵庫にあると、冷蔵庫に保管されたその食べ物を取り出して調理器具に移し入れ、それを解凍した後、調理条件(調理時間、調理物の種類など)を入力して調理を行ってきた。そして、調理完了後には調理物を直ちに食べるか、食べ残った調理物は再び冷蔵庫に入れて保管しなければならなかった。
【0013】
上述の如く、従来には使用者が調理開始直前に冷蔵庫に保管されている調理物を調理器具に移し入れたり、逆に、調理された調理物を直ちに食べない場合、調理完了の直後に調理器具から冷蔵庫にその調理物を移し保管しなければならないという不便さがあった。
【0014】
しかも、長い調理時間が要される調理物の場合、その時間分だけ使用者が待たなければならない問題点もあった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、単一の調理器具内で低温保管、解凍、調理、保温機能を自動で行うことによって便利性を増大させ、設定された時間に自動であらかじめ設定された調理が行えるようにすることによって調理のために長時間待たなくて済む真空調理器具及びその調理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記の目的を達成するために、本発明は、低温保管信号に応じてあらかじめ設定された時間の間調理室を真空状態にし前記調理室の温度を下降させることによって調理物を低温に保管する低温保管モードを行う段階と、前記設定された時間が経過すると前記低温保管モードを終了し、前記調理物を加熱して調理モードを行う段階と、を含む真空調理器具の調理方法を提供する。
【0017】
また、本発明に係る真空調理器具の調理方法は、調理モードが完了してから一定の時間が経過した後に調理物が調理室に残っているか否か判断する段階と、前記一定の時間が経過した後に前記調理物が前記調理室に残っていると、前記調理室を真空状態にし前記調理室の温度を下降させることによって前記調理物を低温に保管する低温保管モードを行う段階と、を含むことを特徴とする。
【0018】
また、上記の目的を達成するために、本発明は、調理物を調理するための調理室と、前記調理物を加熱するための加熱装置と、前記調理室を真空状態にさせるための真空装置と、前記加熱装置を駆動して調理モードを行ったり、前記真空装置を駆動して低温保管モードを行うように制御する制御部と、を含む真空調理器具を提供する。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、単一の調理器具内で低温保管、解凍、調理、保温の機能が自動で行えるために便利であり、調理完了後には調理物を調理室で低温状態に長時間保管可能であり、且つ設定された時間に自動であらかじめ設定された調理がなされるようにしたため、調理のために長時間待たなくて済むといった効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の好ましい実施例を添付図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、図面中、同一の構成要素には同一の参照符号を共通使用するものとする。
【0021】
ます、図1を参照して本発明の適用される真空調理器具を説明する。本発明に係る真空調理器具は、本体10と、本体10の内部に設けられた調理室11とを備える。調理室11の下部には調理物を載せて置くための調理物受け部材18が設けられるが、この調理物受け部材18は両側壁面に設けられた取付部材に形成された溝に嵌められて前方または後方に滑り移動可能になっている。
【0022】
調理室11の上部面にはマイクロ波を調理室内に供給するためにマイクロ波供給穴20が形成され、このマイクロ波供給穴20はセラミック材質のカバー19で覆われている。マイクロ波供給穴20には、マグネトロン14から生成されたマイクロ波を誘導する導波管16が連結される。導波管16の内部にはマグネトロン14から供給されたマイクロ波を調理室内に均一に分散させるための攪拌器(stirrer)17が設けられる。該攪拌器17は、導波管16と本体10の外壁との間に設置された攪拌器駆動モータ21により駆動される。
【0023】
調理室11の右側には、この調理室11と隔壁22を間に置いて各種電装部品が配設されている電装室12が備えられる。電装室12の上部には調理室11内に供給するマイクロ波を生成するマグネトロン14が設けられ、マグネトロン14から発生したマイクロ波は導波管16及びマイクロ波供給穴20を次々と経て調理室11の内部に供給される。
【0024】
電装室12の下部には調理室11を真空状態にするための真空ポンプ13が配設される。該真空ポンプ13は、調理室11と電装室12との間にある隔壁22に形成された穴に挿入された管を介して調理室11と連結される。
【0025】
前記隔壁22の一部には調理室11内の赤外線を感知して調理室11内に調理物が残っているか否か判断する赤外線センサー15が取り付けられる。
【0026】
隔壁22の他の部分には調理室11内に水分を供給するための水分供給容器23が取り付けられるが、この水分供給容器23の一面には磁石24を付着して隔壁22に着脱可能にする。
【0027】
水分供給容器23から発生する水分は、調理モードでは調理物の水分を保持させて調理品質を向上させ、後述する低温保管モードでは調理室の温度を下降させる重要な要素となる。
【0028】
次に、図2を参照して本発明の適用される真空調理器具の構成を説明する。
【0029】
本発明の適用される真空調理器具は、モード選択部32と主制御部31とを有する制御部30を備える。モード選択部32は、真空調理器具で行われるモードを選択するが、本発明に係る真空調理器具におけるモードには、低温保管モード、解凍モード、調理モード、保温モードがある。
【0030】
低温保管モードは、調理室11を冷蔵状態にさせたり、冷凍状態にさせたりするモードであるが、冷蔵状態は調理室の温度が通常1〜5℃程度である状態を意味し、冷凍状態は0℃以下の状態を意味する。
【0031】
本発明では冷凍状態や冷蔵状態を作るために調理室を真空状態にする。このように調理室11を真空状態にすると調理室の圧力が落ち、調理物や調理室内に存在する液状の水分の沸点も下がることになる(実際に、760torrで沸点が100℃なら20torrで沸点は約20℃程度となる)。
【0032】
水分の沸点が下がると、調理物に含まれた水分や調理室内に存在する液状の水分が蒸発され、このように水分が蒸発しながら周囲の熱を奪うために調理物を含む調理室内の温度は低くなる。つまり、調理室が真空状態になると調理室内に存在する水分が相変化を起こしながらエネルギーを吸収することから調理室の温度は低くなるわけである。
【0033】
本発明では、調理室11内に水分を供給するための水分供給容器23を用意して相変化を起こす水分が十分に保持されるようにする。
【0034】
調理室の温度が低くなる程度は、調理室の真空度にしたがって異なってくるので、調理室の真空度を調節することによって調理室の温度を制御することができる。真空度は、真空の程度であり、残留気体の圧力で表示される。
【0035】
調理物を冷凍する必要がある場合には真空度を大きくするし、調理物を冷蔵する必要がある場合には冷凍する場合より相対的に真空度を小さくする。
【0036】
低温保管モードでは真空ポンプ13を一定の時間にかけて周期的に駆動することが好ましい。例えば、調理室11が冷蔵状態を保持するものと設定された場合、初期段階では続いて真空装置を駆動して調理室の温度が約1℃になったら真空装置の駆動を中断し、その以降は、5分程度は真空装置を駆動し、15分程度は真空装置の駆動を中断する過程を繰り返し行う。
【0037】
低温保管モードは、第1低温保管モードと第2低温保管モードとに分けられるが、第1低温保管モードは、予約調理を行う場合に調理物を調理室11に入れた後、主制御部31から出力される低温保管信号に応じて予約された調理が始まる時間まで調理物を低温に保管するモードであり、第2低温保管モードは、調理が完了した後、設定した時間まで調理物を取り出さなかったものを判断した場合、その調理物が腐らないように低温に保管するモードである。
【0038】
解凍モードは、調理室11にある調理物が冷凍状態の場合、調理モードを行うに先立って冷凍された調理物を解凍するモードであり、調理物にマイクロ波を供給することで行われる。このマイクロ波を調理物が吸収すると調理物内の水分子が振動し、これにより温度が上昇し解凍がなされる。しかし、単にマイクロ波だけを利用して解凍モードを行うと、調理物の表面と内部における解凍度合いが異なり、調理物の内部は冷凍状態で、調理物の表面は過度に温度が上昇するので、調理物が不均一に解凍されてしまう。
【0039】
したがって、調理室を真空状態にしてから解凍モードを行うと調理室の温度が下がるので調理物の表面温度が適宜に下がり、結果として、調理物の表面と調理物の内部における温度が略同一になり、調理物が均一に解凍される利点がある。
【0040】
調理モードは、設定された調理条件にしたがって調理を行うモードである。調理モードでも同様にマイクロ波を利用して調理を行う。
【0041】
保温モードは、調理が完了した後、使用者が直ちに調理された食べ物を食べない場合、調理物をいつでも食べられる状態に保持するため、調理物の温度を適正な状態に保持するモードである。保温モードではマイクロ波を調理物に加えて調理物の温度を保持するが、調理モードで加えられるマイクロ波の30〜50%程度だけを供給する。
【0042】
制御部30に備えられる主制御部31は、真空調理器具の全般的な動作を制御する。
【0043】
主制御部31には調理室内の赤外線を感知して調理室の内部に調理物が残っているか否かを判断する赤外線センサー15が連結される。仮りに、調理が終わった後にも調理物が調理室に残っているなら赤外線センサーにより感知される赤外線は大した変化がなく、ある時点で調理物が取り出された場合は赤外線センサーにより感知される赤外線には変化が起こるようになる。
【0044】
したがって、赤外線センサーにより感知される赤外線に変化があるなら、調理物が調理室から取り出されたものと判断する。
【0045】
また、主制御部31には、真空ポンプ13を駆動する真空ポンプ駆動部35が連結される。真空ポンプ駆動部35に連結された真空ポンプ13は、ポンピング動作によって調理室内の空気を調理室から排出させ、調理室を真空状態にする。調理室内部の真空度は、真空装置が駆動される度合いにしたがって決定される。
【0046】
本発明に係る真空調理器具は、調理に関連する情報(調理条件、調理開始時間など)を入力するための入力部33と、マイクロ波を発生するマグネトロン14を駆動するマグネトロン駆動部34とをさらに備える。
【0047】
次に図3A及び図3Bを参照して本発明に係る真空調理装置の動作100を説明する。
【0048】
まず、入力部33により調理時間、調理物の種類、予約調理機能設定の有無が入力され、さらには、予約調理機能が設定された場合、調理開始時間や低温保管モードを行うか否かなどの調理情報が入力される(50段階)。
【0049】
予約調理は、使用者が調理情報を入力するに際して所望の調理時間を入力し、その時間になると設定された調理情報に基づいて自動で調理を行う方式である。
【0050】
次いで、制御部30は、予約調理が設定されたか否か判断する(52段階)。仮りに、予約調理が設定されなたものを判断すると、調理開始信号が入力されたか否か判断する段階(66段階)を行う。しかし、調理開始信号が入力されなかったものを判断すると再び66段階を行い、調理開始信号が入力されたものを判断すると、入力された調理条件にしたがって調理を行う(62段階)。
【0051】
一方、52段階で予約調理が設定されていると、モード選択部32は調理開始前まで第1低温保管モード(冷凍状態または冷蔵状態)を行うように設定されたか否か判断する(54段階)。
【0052】
調理開始前まで調理室を冷凍状態や冷蔵状態にする旨の第1低温保管モードが設定された場合、主制御部31は、低温保管信号を真空ポンプ駆動部35に送り調理室を真空状態にし、冷蔵状態や冷凍状態に作る(56段階)。調理室を冷蔵状態にするか冷凍状態にするかは最初(つまり、段階50)に入力された調理情報に基づいて決定され、また、真空度によって調理室が冷凍状態または冷蔵状態に保持される。
【0053】
モード選択部32は、調理室が冷凍状態または冷蔵状態を保持する途中で解凍時間になったか判断する(58段階)。解凍時間にならなかったらモード選択部32は第1低温保管モードを続けて行い、解凍時間になったら設定された時間にかけて解凍モードを行うようにする(60段階)。つまり、解凍モードでマグネトロン駆動部34はマグネトロン14を駆動して調理物を解凍する。
【0054】
そして、解凍モードが完了したらモード選択部32は調理モードを選択し、主制御部31は入力された調理情報(調理時間、調理種類など)に基づいてマイクロ波を調理物に供給し調理を行う(62段階)。
【0055】
仮りに、54段階で予約調理が設定されているとともに、調理開始前に第1低温保管モードは行わないと設定されたら、モード選択部32は調理開始時間になったか否か判断する(68段階)。調理開始時間にならなかったら68段階を再び行い、調理開始時間になったら入力された調理条件に基づいて調理を行う(62段階)。
【0056】
次いで、モード選択部32は調理が完了したか否か判断する(64段階)。調理が完了しなかったものを判断すると調理を引き続き行い、調理が完了したものを判断するとモード選択部32は調理が完了した時点から第1所定時間が経過したか否か判断する(70段階)。ここで、第1所定時間は、調理が終わってから使用者が調理物を取り出す時まである程度時間がかかることを鑑みて設定された時間であり、任意に設定できる。
【0057】
調理を完了してから第1所定時間が経過しなかった場合モード選択部32は70段階を再び行い、第1所定時間が経過した場合は調理物が調理室に残っているか否か判断する(72段階)。
【0058】
調理物が調理室に残っているか否かは、赤外線センサー15により感知される結果にて判断し、赤外線センサー15により感知される赤外線に大した変化がないなら、調理物が調理室に残っているものと見出す。調理物が調理室から取り出されたら動作を終了し、調理を完了してから第1所定時間が経過した時点でも調理物が調理室に残っているならモード選択部32は調理物がいつでも食べられる状態に保持するために保温モードを行うようにする(74段階)。保温モードは調理モードにおけると同様にマイクロ波を利用して行われる。
【0059】
保温モードを行う途中でモード選択部32は第2所定時間が経過したか否か判断する(76段階)。ここで、第2所定時間は、保温モードが保持される時間であり、任意に設定できる。
【0060】
保温モードを開始してから第2所定時間が経過しなかった場合モード選択部32は76段階を再び行い、第2所定時間が経過した場合は赤外線センサーにより感知された結果を用いて調理室に調理された調理物が残っているか否か判断する(78段階)。仮りに、調理室に調理物が残っていないものを判断したら動作を終了し、保温モードを開始してから第2所定時間が経過した時点でも調理された調理物が調理室に残っているものを判断したらモード選択部32は第2低温保管モードを行うようにする(80段階)。第2低温保管モードにおいても調理室の真空度を調節して冷凍状態または冷蔵状態を保持できる。
【0061】
場合によっては調理完了後に保温モードを行わずに一定時間の経過後に直接低温保管モードを行うようにしてもいい。
【0062】
これで本発明に係る真空調理器具における全動作が終了する。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明の一実施例による真空調理器具の正断面図。
【図2】図1に示した真空調理器具の構成を示すブロック図。
【図3A】図1に示した真空調理器具の動作を示す順序図。
【図3B】図1に示した真空調理器具の動作を示す順序図。
【符号の説明】
【0064】
10:本体
11:調理室
12:電装室
13:真空ポンプ
14:マグネトロン
15:赤外線センサー
16:導波管
17:攪拌器
18:調理物受け部材
19:カバー
20:マイクロ波供給穴
21:攪拌器駆動モータ
22:隔壁
23:水分供給容器
24:磁石

【出願人】 【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【出願日】 平成16年3月25日(2004.3.25)
【代理人】 【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武

【識別番号】100089037
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 隆

【公開番号】 特開2005−80658(P2005−80658A)
【公開日】 平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願番号】 特願2004−90568(P2004−90568)