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【発明の名称】 あさり炊き込みコロッケ及びその製造方法
【発明者】 【氏名】森田 房江

【要約】 【課題】簡単に調理する事ができ、栄養面でも期待でき、あさり、野菜等からでる旨味が御飯にしみ通ったあさり炊き込みコロッケ及びその冷蔵品、冷凍品の製造方法の提供。

【解決手段】第1手段として予め水切りをした洗米の中へ味付け汁を入れ,第2手段として所定量の人参,椎茸等の野菜とあさり及び食材の安定をはかるための添加剤を加えて炊き上げ,第3手段として御飯を成形し,第4手段としてこれをさらに食感を得るための添加剤を加えた衣をつけて油で揚げる。また,長期保存と調理の利便性をはかるためにはこのあさり炊き込みコロッケを冷却後さらに冷蔵庫又は冷凍庫に保存する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1手段として予め水切りをした洗米の中へ味付け汁を入れ,第2手段として所定量の人参,椎茸等の野菜とあさり及び食材の安定をはかるための添加剤を加え炊き上げ,第3手段として御飯を成形し,第4手段としてこれをさらに食感を得るための添加剤を加えた衣をつけて油で揚げてあることを特徴とするあさり炊き込みコロッケ。
【請求項2】
前記請求項1記載のあさり炊き込みコロッケを,冷却後これをさらに5℃から−20℃の冷蔵庫又は冷凍庫に保存してあることを特徴とするあさり炊き込みコロッケの製造方法
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は,店頭販売やコンビニエンスストアなどで販売されるあさり炊き込みコロッケ及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
【特許文献1】 特開昭60−259253号公報
【特許文献2】 特開平06−335357号公報
【特許文献3】 特開2002−142694号公報
【特許文献4】 特開2000−189079号公報
【特許文献5】 実開平07−30091号公報
【特許文献6】 実開昭55−139687号公報
【0003】
特許文献1には,水洗いした後に水切りをし,少し乾燥させてから油,バター等で炒め,更に所望の味付け具を入れて炊飯した後に,各種形状に型どりした成形ライスを作ることを第1加工工程とし,該成形ライスを短時間に冷却した後に,所望の調理用の大きさ,形状にスライスして調理ライスを作ることを第2加工工程とし,該調理ライスに生卵を溶きほぐしたメリケン粉から成る衣をまぶし,更にパン粉を付けて,衣付ライスを作ることを第3加工工程とし,該衣付ライスを急速冷凍し,かつ冷凍保存ならしめて,保冷ライスを作ることを第4加工工程としたことを特徴とするフライ用保冷ライスの製造方法が提案されている。
【0004】
又,特許文献2には,具を混ぜこんでつくられこれをにぎった御飯の外側に粉の層,卵の層,パン粉の層を有することを特徴とするごはんのフライとその製造方法が提案されている。
【0005】
さらに,特許文献3には,炊飯したごはんに小麦粉をまぶして混ぜ塩適量を加えて味を調整し,繋ぎ材の鶏卵を加えて混捏した練りものを形成し,これを食に適した大きさ,形状に成形して食用油で揚げて調理した調理済み食品が提案されている。
【0006】
又,特許文献4には,米飯を成形後,予め焼き処理を行ってから衣付けをすることにより,製造することが出来ることを特徴とする衣つき成形米飯の未油調品及び未油調品を油調した衣つき成形米飯,並びにそのような衣つき成形米飯の未油調品を油調してまたは油調することなく冷蔵又は冷凍することにより製造することができることを特徴とする成形米飯が提案されている。
【0007】
さらに,特許文献5には,ミンチ肉をハンバーグ状態にし,味を付けライスを包み込んでフライにする手順で油で揚げたハンバーグライスが提案されている。
【0008】
又,特許文献6には,ごはんを肉でくるみ,ころもを付けてフライに揚げる揚げごはんが提案されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1の製造方法では,油やバターで米を炒め,味付け具を入れて炊飯しているため,油膜が米に出来ており味付け具のうま味がしみ通った状態ではなかった。又,衣を付けて冷凍したものであり,油で揚げなければならず手間がかかるという問題点があった。
又,特許文献2のごはんのフライとその製造方法では,単にフライやコロッケを揚げる方法と同じである。
さらに,特許文献3では,御飯が練り物の素材の一つであり,味付け具も入っておらず,味付けも塩だけでは旨味がない。
又,特許文献4では,焼きおにぎりに単に衣をつけて揚げたものと同じであり,御飯にも味がついておらず味付け具も入っていないものなので旨味がない。
さらに,特許文献5では,味付け御飯の旨味が肉の味で消されてしまっている。
又,特許文献6では,肉汁からごはんに水分が出やすい。
本発明はこれらの問題点を解決し,品質のよいあさり炊き込みコロッケを提案することにある。つまり,簡単に調理することができ,調理方法もレンジでのあたため直しやトースターでの再加熱やフライパンでの揚げ直し等自由に選択できるものであり,栄養面でも期待できるものである。
また,あさり・野菜等から出る旨味が御飯にしみ通った状態であり,添加剤により製品の性質が変わらず安定がはかられ,チルド・冷凍状態におかれても米粒だけでなくあさり・野菜等の老化を防ぐこともできる。さらに,やわらくなって米粒同士がくっつき合うことを防ぐこともできる。又,衣に食感をよくするための添加剤を入れることにより,長期冷凍保存も可能であり揚げたてのさくさく感を持続させることができる。さらに,レンジであたため直したときのべたつきも起こりにくいものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は,第1手段として予め水切りをした洗米の中へ味付け汁を入れ,第2手段として所定量の人参,椎茸等の野菜とあさり及び食材の安定をはかるための添加剤を加え炊き上げ,第3手段として御飯を成形し,第4手段としてこれをさらに食感を得るための添加剤を加えた衣をつけて油で揚げてあることを特徴とするあさり炊き込みコロッケである。また,この製造方法として,長期保存と調理の利便性をはかるためにこのあさり炊き込みコロッケを,冷却後さらに冷蔵又は冷凍庫に保存することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明は,以上のように構成され,以下に記載する効果が期待できる。
▲1▼あさりは,古来より肝機能を高め免疫力を高めるとよく言われ食されていた。あさりに含まれるタウリン・カルシウム・亜鉛・鉄分・ビタミンB2・ビタミン12,人参に含まれるカロテン,椎茸に含まれるビタミンB2・カリウムなど栄養面でも期待でき,子供のおやつとしても主食としても簡単に食することができ幅広い年代に好まれる味である。
▲2▼今までにない食感である。
▲3▼チルド冷凍状態において米粒だけでなく野菜やあさりの老化が起こりにくく,また,御飯がくっついてやわらかい状態になるのを防ぐことができるので,品質の安定が保たれる。又,冷蔵冷凍食品としてレストラン・コンビニ・一般家庭でも幅広く利用することができる。
▲4▼レンジで再加熱した時べとつきにくい。
▲5▼長期間冷凍が可能である。
▲6▼いろいろな料理に応用が可能であり,ソースを和風・洋風・中華風にして作ってもよい。
▲7▼電子レンジ・トースターでのあたため直しやフライパンでの再加熱等,調理の手段を自由に選択することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
以下にこの発明の形態を具体的に説明する。
【0012】
この発明は,予め水切りした洗米の中へ醤油・酒・食塩・こんぶとかつお節でとっただし汁とで作られた味付け汁に所定量の人参・椎茸等の野菜とあさりと食材の安定をはかるための添加剤を加え炊きあげる。炊飯までの製造工程を第1加工工程とする。
なお,食材の安定をはかる目的で用いられる添加剤には,トレハロース・寒天等が考えられる。
【0013】
さらに炊きあがった御飯を成形し,これに食感を得るための添加剤を加えた衣をつけて揚げることを第2加工工程とる。この場合衣を付けた後パン粉を付けた方が望ましい。
【0014】
これを冷却後5℃〜−20℃の冷蔵庫または冷凍庫に保存することを第3加工工程とする
【0015】
この発明の御飯は,季節により山菜,タケノコ,栗等を入れて季節感を出して作ることもできる。
【0016】
この製品は,店頭販売品として流通に置くことができ,また,冷蔵又は冷凍食品として流通に置くことも可能である。
【実施例】
【0017】
以下実施例により,本発明について具体的に説明する。
【0018】
(1)あさり御飯の調整:精白米1000gに対し,
だし汁1600g(カツオと昆布のだし汁で,必要な場合は10重量%のビールを加えることが望ましい。)
醤油 60g 食塩 6g あさりのむき身 500g
人参 70g 干椎茸をもどしたもの 50g 寒天 2g
食材の安定をはかる添加剤(トレハロース)35g を炊飯し,成形する。
(2)衣の調整:小麦粉500g,トレハロース24g,液卵100g,水500gを混ぜる。
(3)(1)を小麦粉で打ち粉した後,(2)につけた後,さらにパン粉をつけて170℃〜180℃油できつね色になるまで揚げる。
【0019】
さらに,冷却した後,5°〜−20°で冷蔵又は冷凍し,保存して流通に置くこともできる。
【0020】
電子レンジで加熱するだけで簡単に食すことができ,トースターでの再加熱やフライパンを用いて油で揚げ直すこともできる。子供のおやつやお弁当にもよい。
【0021】
食品の安定をはかるための添加剤を入れることにより炊きあげた御飯のふっくら感が持続し,また,食感を得るための添加剤を入れることによりサクサク感が持続する。さらに,冷蔵冷凍状態におかれても米粒だけでなく野菜やあさりの老化が起こりにくく,また,御飯がくっついてやわらかい状態になるのを防ぐことができるので,品質の安定が保たれる。
【産業上の利用の可能性】
【0022】
本発明は,店頭販売だけでなく,コンビニエンスストアやレストラン等でも幅広く利用でき,手軽においしく食べることができる食品である。さらに,あさりに含まれるタウリン・亜鉛・鉄分・カルシウム・ビタミンB2・ビタミンB12,人参に含まれるカロテン,椎茸に含まれるビタミンB2・カリウムなど栄養面でも期待でき,子どもからお年寄りまで簡単にてに入れて食すことができ,健康増進にも役立つものである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】 第1加工工程,第2加工工程,第3加工工程を示すものである。
【出願人】 【識別番号】503376079
【氏名又は名称】森田 房江
【出願日】 平成15年9月6日(2003.9.6)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−80642(P2005−80642A)
【公開日】 平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願番号】 特願2003−354358(P2003−354358)