| 【発明の名称】 |
食品素材及びその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】石原 則幸 【住所又は居所】三重県四日市市赤堀新町9番5号 太陽化学株式会社内
【氏名】テータム プラジュムナ ラオ 【住所又は居所】三重県四日市市赤堀新町9番5号 太陽化学株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】近年の健康への関心から、中国の漢方と同様にアーユルヴェーダへの関心は高まりつつある。さらに、医食同源の視点から漢方薬で用いられる生薬と同様にアーユルヴェーダで処方される薬用植物は、一般食品、健康食品、機能性食品、特定保健用食品及び保健機能食品等の各種食品の素材として応用の可能性がある。しかし、これらの薬用植物は従来、官能の面で評価が低いので食品として利用することが困難であった。本発明は、薬用植物を食品に利用できるように、風味が良く、利用できる食品を制限せず、生理作用を発現する有効成分を豊富に含みながら薬用植物の風味を改良する方法を提供することを目的とする。
【解決手段】薬用植物をペクチナーゼで処理することで本課題を解決する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハリータキー(学名:Terminalia chebulaRetzius、別名:ミロバランノキ)、ビビータキー(学名:Terminalia belerica Roxb.、別名:セイタカミロバラン)、アムラ(学名:Emblica officinalis Gaertn又はPhyllanthus embilica、別名:アーマラキー又はマラッカノキ)、シュンティー(学名:Zingiber officinale Roscoe、別名:ショウガ)、マリチャ(学名:Piper nigrum L.、別名:コショウ)、ピッパリー(学名:Piper longum L.、別名:ナガコショウ)、ハリドラー(学名:Curcuma longa L.、別名:ウコン)、ラシュナ(学名:Allium sativum L.、別名:オオニンニク)、ブラーフミー(学名:Hydrocotyle asiatica L.、別名:ツボクサ)、ヴァチァー(学名:Acorus calamus L.)、トゥラシー(学名:Ocimum sanctum L.、別名:カミボウキ)、ヤシュティマドゥ(学名:Glycyrrhiza glabra L.、別名:カンゾウ)、ヴァーサー(学名:Adhatoda vasica Nees.、別名:アダトダ)、ジャーティパラ(学名:Myristica fragrans Houtt.、別名:ニクズク)、ヒング(学名:Ferula narthex Boiss.又はFerula foetida Regel.)、グッグル(学名:Commiphora mukul Engl.)、ジーラカ(学名:Cuminum cyminum L.)、ティラ(学名:Sesamum indicum L.、別名:ゴマ)、ヴァーターマ(学名:Prunus amygdalus Baill)、エーランダ(学名:Ricinuis communis L.、別名:トウゴマ)、ヴァツァナーバ(学名:Acontinum ferox Wall.、Aconitum chasmathum Wall.又はAconitum palmatum Wall.)、アティヴィシャー(学名:Aconitum heterophyllum Wall.)、ヴィンダカ(学名:Embelica ribes Burni、別名:エンベリア)、チトラカ(学名:Pumbago zeylanica L.及びPlumbago rose L.、別名:セイロンマツリ及びアカマツリ)、カトゥキー(学名: Picorrhiza kurroa Benth、別名:コオウレン)、ブリンガラージャ(学名:Eclipta alba Hassk.、別名:タカサブロウ)、グドゥーチー(学名:Tinospora cordifolia Miers.、別名:イボナシツヅラフジ)、クマーリー(学名:Aloe barbadensis Mill.)、ダーディマ (学名:Punica grantum L.、別名:ザクロ)、ドゥールヴァー(学名:Cynodon dactylon Pers.、別名:ギョウバシバ)、アショーカ(学名:Saraca indicaL.、別名:ムユウジュ)、ムスター(学名:Cyperus rotundus L.、別名:ハマスゲ)、ゴークシュラ(学名:Tribulus terrestris L.、別名:ハマビシ)、パーシャーナブェーダ(学名:Bergenea ligulata Wall.及びBergenea ciliata Wall.、別名:ヒマラヤユキノシタ)、アシュヴァガンダー(学名:Withania somnifera Dunal.、別名:セキトメホオズキ)、アジャモーダー (学名:Trachyspermum ammi Sprague及びTrachyspermum roxburghiamumSprague.、別名:ヒメウイキョウ)の1種又は2種以上の薬用植物をペクチナーゼで処理することで得られることを特徴とする食品素材。 【請求項2】 請求項1記載の薬用植物の果実をペクチナーゼで処理することで得られることを特徴とする請求項1記載の食品素材。 【請求項3】 果実が生果実であることを特徴とする請求項1または2記載の食品素材。 【請求項4】 果実が乾燥果実であることを特徴とする請求項1または2記載の食品素材。 【請求項5】 薬用植物が、ハリータキー(学名:Terminalia chebula Retzius、別名:ミロバランノキ)、ビビータキー(学名:Terminalia belerica Roxb.、別名:セイタカミロバラン)、アムラ(学名:Emblica officinalis Gaertn又はPhyllanthus embilica、別名:アーマラキー又はマラッカノキ)であることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の食品素材。 【請求項6】 薬用植物がアムラ(学名:Emblica officinalis Gaertn又はPhyllanthus embilica、別名:アーマラキー又はマラッカノキ)であることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の食品素材。 【請求項7】 請求項1〜6いずれか記載の食品素材の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、薬用食物をペクチナーゼで処理して得られる食品素材及びその製造方法に関する。さらに詳しくは、該薬用食物の生果実又は乾燥果実をペクチナーゼで処理して得られる食品素材及びその製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】 アーユルヴェーダは現在インド国民の80%以上に利用され、これを教育する医科大学も100校以上あるなど、インドでは伝統的医療となっている。アーユルヴェーダ(Ayurveda)はサンスクリット語であり、生命や寿命を意味するアーユス(Ayus)と知識や真理を意味するヴェーダ(Veda)の合成語であり、生命科学と訳されている(例えば、非特許文献1参照。)。 【0003】 近年の健康への関心から、中国の漢方と同様にアーユルヴェーダへの関心は高まりつつある。さらに、医食同源の視点から漢方薬で用いられる生薬と同様にアーユルヴェーダで処方される薬用植物は、一般食品、健康食品、機能性食品、特定保健用食品及び保健機能食品等の各種食品の素材として応用の可能性がある。 【0004】 例えば、アムラはアーユルヴェーダでは重要な薬用植物とされ、代表的な果実(三果、トリパラ)の一つであり、宇宙最初の木とされている。また、その果実はアーユルヴェーダの治療では眼病、肺炎、貧血及び細菌性赤痢などの処方に用いられている。 【0005】 インドで食されているムラッパ(murabba)は、アムラの新鮮な果実を煮て、それを煮つめて砂糖につけ込んだ砂糖漬けであり、体調が悪いときに食用されている。また、インドでは、ピクルスの素材としても知られている。 【0006】 これらのことから、アムラ(学名:Emblica officinalisGaertn又はPhyllanthus embilica、別名:アーマラキー又はマラッカノキ)が有する生理作用等に関する技術が開示されてきた。例えば、ミロバランノキの果肉又はその抽出物を主剤とし、これにセイタカミロバラン、マラッカノキ、オトメアゼナ、ツボクサ、トリバラ又はカンゾウの粉末又は抽出物の一種又は複合種を混合したことを特徴とする老化防止食品剤に関する技術(例えば、特許文献1参照。)、マラッカノキの果実、ミロバランノキの果実、セイタカミロバランの果実から選択された食物抽出物の内、その1種又は2種以上を含有することを特徴とする、過酸化脂質精製抑制剤に関する技術(例えば、特許文献2参照。)、ガロタンニンを含有することを特徴とするコラゲナーゼ活性阻害剤に関する技術(例えば、特許文献3参照。)、フィランサス エンブリカ(Phyllanthus emblica L)の果実より得られる果汁及び/又は果実より得られる抽出物を有効成分とする抗アレルギー及び抗炎症食品に関する技術(例えば、特許文献4参照。)、フィランサス果実又はその抽出物を配合してなることを特徴とする口腔用組成物に関する技術(例えば、特許文献5参照。)、フィランツス・エンブリカの抽出物を有効成分とするヒアルロニダーゼ阻害剤に関する技術(例えば、特許文献6参照。)、エンビリカ・オフィシナル(Embilica Officinale(Phyllanthus embilica))の生の果実全部、果肉そのまま、絞り液、濃縮物、希釈物、ペースト状物、乾燥物、及び/又は生の果実全部、若しくは果肉の抽出物から得られる天然ミネラル組成物に関する技術(例えば、特許文献7参照。)がそれぞれ開示されている。 【0007】 しかしながら、これらの技術は、アムラ(学名:Emblica officinalis Gaertn又はPhyllanthus embilica、別名:アーマラキー又はマラッカノキ)の果汁、果実そのまま、又は果実抽出物を用いた技術であり、実際に食品に応用する場合に風味や溶解性等の問題があり、食品によっては利用できない。また、生理作用を発現する有効成分のみを選択的に効率よく抽出する技術も望まれている。これらの問題を解決するために様々な手段が開示されてきた。例えば、ユズの種子15〜25部とフィランツスの果実15〜25部を合わせて磨砕、乾燥、粉砕して主粉末を造り、一方ヤマユリの根25〜30部、及びブラツバキの根25〜30部を細かく刻んで一度乾燥した後、水を加え煎じて濃縮煎液をつくり、この濃縮煎液を前記主粉末に吸収させて乾燥させ、全量を均一な粉末とすることを特徴とする保健食品組成物の製造方法に関する技術(例えば、特許文献8参照。)、フィランサスエンブリカ(Phyllanthus emblica L.)の果実を調味シロップに漬け加熱処理してなることを特徴とする食品原料に関する技術(例えば、特許文献9参照。)、果実外皮およびトレハロースを必須成分として含有する機能性食品に関する技術(例えば、特許文献10参照。)、ミロバランノキの果肉又はその抽出物を主材とし、これにセイタカミロバラン、マラッカノキ、オトメアゼナ、ツボクサ、トリパラ又はカンゾウの粉末又は抽出物の一種又は複数種を混合したことを特徴とする老化防止食品に関する技術(例えば、特許文献11参照。)がそれぞれ開示されている。しかし、実際食品に利用する場合に完全に問題を解決するに至っていない。 【0008】 ところで、柑橘類の外皮のまま、又は果汁を分取した果実を包む内皮と外皮を原料としてこれを粉砕し、スラリー状にして柑橘類の成分を分解する酵素を添加し、酵素作用させ、成分の分解反応をおこなわせ柑橘類の栄養成分を抽出させ、飲料又は食品の添加物とする事を特徴とする柑橘類の酵素による栄養液の製造方法に関する技術(例えば、特許文献12参照。)、果実を皮付きのまま機械的に微細化し、これに繊維分解酵素を加え、pH3〜5、温度25℃〜60℃に調節保持し、酵素分解反応容器内にて機械的に攪拌しながら果実の細胞組織分解を行わしめ、その後粕を除去することを特徴とする果汁の製造方法に関する技術(例えば、特許文献13参照。)、リンゴ果実を粉砕し、搾汁してリンゴ果汁を製造する方法において、次いで、褐変防止剤を添加することを特徴とするリンゴ果汁の製造方法に関する技術(例えば、特許文献14参照。)が、それぞれ開示されている。しかし、これらの技術は酵素を利用した果汁の製造方法に関するものであり、各種食品に利用するための風味改良方法に関する技術とは異なる。 従って、本発明の目的は、薬用食物を食品に利用できるように風味が良く、利用できる食品を制限せず、生理作用を発現する有効成分を豊富に含んだ食品素材及びその製造方法を提供することにある。 【0009】 【特許文献1】 特開平3−58939号公報(第1−4頁) 【特許文献2】 特開平4−69343号公報(第1−5頁) 【特許文献3】 特公平7−91196号公報(第1−4頁) 【特許文献4】 特開平10−28549号公報(第2−6頁) 【特許文献5】 特開平10−17450号公報(第2−6頁) 【特許文献6】 特開平11−71290号公報(第2−5頁) 【特許文献7】 特開2002−265376号公報(第2−5頁) 【特許文献8】 特公平7−73478号公報(第1−3頁) 【特許文献9】 特開2001−29008号公報(第2−6頁) 【特許文献10】 特開2001−346537号公報(第2−14頁) 【特許文献11】 特許第2972807号公報(第1−4頁) 【特許文献12】 特開昭52−110877号公報(第1−2頁) 【特許文献13】 特開昭53−94050号公報(第1−3頁) 【特許文献14】 特開平1−174360号公報(第1−14頁) 【非特許文献1】 医学のあゆみ,別冊(10月),84−88,代替医療のいま 代替医療の実際 アーユルべーダ 古代インドから伝わる体系的な治療学(2000) 【0010】 【課題を解決するための手段】 本発明者らは、薬用食物を食品に利用できるように風味が良く、利用できる食品を制限せず、生理作用を発現する有効成分を豊富に含んだ食品素材及びその製造方法を供する目的で鋭意検討した結果、薬用食物をペクチナーゼで処理することにより、風味が良く、利用できる食品を制限せず、生理作用を発現する有効成分を豊富に含んだ食品素材を提供できることを見出し、本発明を完成するに至った。 【0011】 すなわち、本発明は、(1)薬用食物をペクチナーゼで処理することで得られる食品素材、(2)薬用食物の生果実をペクチナーゼで処理することで得られる食品素材、(3)薬用食物の乾燥果実をペクチナーゼで処理することで得られる食品素材、及び(4)前記(1)〜(3)に記載の食品素材の製造方法に関する。 【0012】 【発明の実施の形態】 本発明における薬用食物とは、ハリータキー(学名:Terminalia chebula Retzius、別名:ミロバランノキ)、ビビータキー(学名:Terminalia belerica Roxb.、別名:セイタカミロバラン)、アムラ(学名:Emblica officinalis Gaertn又はPhyllanthus embilica、別名:アーマラキー又はマラッカノキ)、シュンティー(学名:Zingiber officinale Roscoe、別名:ショウガ)、マリチャ(学名:Piper nigrum L.、別名:コショウ)、ピッパリー(学名:Piper longum L.、別名:ナガコショウ)、ハリドラー(学名:Curcuma longa L.、別名:ウコン)、ラシュナ(学名:Allium sativumL.、別名:オオニンニク)、ブラーフミー(学名:Hydrocotyleasiatica L.、別名:ツボクサ)、ヴァチァー(学名:Acorus calamus L.)、トゥラシー(学名:Ocimum sanctum L.、別名:カミボウキ)、ヤシュティマドゥ(学名:Glycyrrhiza glabra L.、別名:カンゾウ)、ヴァーサー(学名:Adhatoda vasica Nees.、別名:アダトダ)、ジャーティパラ(学名:Myristica fragrans Houtt.、別名:ニクズク)、ヒング(学名:Ferula narthex Boiss.又はFerulafoetida Regel.)、グッグル(学名:Commiphora mukul Engl.)、ジーラカ(学名:Cuminum cyminumL.)、ティラ(学名:Sesamum indicum L.、別名:ゴマ)、ヴァーターマ(学名:Prunus amygdalus Baill)、エーランダ(学名:Ricinuis communis L.、別名:トウゴマ)、ヴァツァナーバ(学名:Acontinum ferox Wall.、Aconitum chasmathum Wall.又はAconitum palmatum Wall.)、アティヴィシャー(学名:Aconitumheterophyllum Wall.)、ヴィンダカ(学名:Embelica ribes Burni、別名:エンベリア)、チトラカ(学名:Pumbago zeylanica L.及びPlumbago rose L.、別名:セイロンマツリ及びアカマツリ)、カトゥキー(学名: Picorrhiza kurroa Benth、別名:コオウレン)、ブリンガラージャ(学名:Eclipta alba Hassk.、別名:タカサブロウ)、グドゥーチー(学名:Tinospora cordifolia Miers.、別名:イボナシツヅラフジ)、クマーリー(学名:Aloe barbadensis Mill.)、ダーディマ (学名:Punica grantumL.、別名:ザクロ)、ドゥールヴァー(学名:Cynodon dactylon Pers.、別名:ギョウバシバ)、アショーカ(学名:Saracaindica L.、別名:ムユウジュ)、ムスター(学名:Cyperusrotundus L.、別名:ハマスゲ)、ゴークシュラ(学名:Tribulus terrestris L.、別名:ハマビシ)、パーシャーナベーダ(学名:Bergenea ligulata Wall.及びBergenea ciliata Wall.、別名:ヒマラヤユキノシタ)、アシュヴァガンダー(学名:Withania somnifera Dunal.、別名:セキトメホオズキ)、アジャモーダー (学名:Trachyspermumammi Sprague及びTrachyspermum roxburghiamum Sprague.、別名:ヒメウイキョウ)の1種又は2種以上を指し、好ましくはアムラ(学名:Emblica officinalis Gaertn又はPhyllanthus embilica、別名:アーマラキー又はマラッカノキ)を指し、好ましくは、アーユルブェーダで三果(Tri−phala、トリファラー又はトリパラー)と呼ばれ、最もよく処方されている3種類の果実であるハリータキー(学名:Terminalia chebula Retzius、別名:ミロバランノキ)、ビビータキー(学名:Terminalia belerica Roxb.、別名:セイタカミロバラン)、アムラ(学名:Emblica officinalis Gaertn又はPhyllanthus embilica、別名:アーマラキー又はマラッカノキ)であり、最も好ましくはアムラ(学名:Emblica officinalis Gaertn又はPhyllanthus embilica、別名:アーマラキー又はマラッカノキ)である。 【0013】 本発明におけるアムラとは、トウダイグサ科(Euphorbiaceae)コミカンソウ属(Phyllanthus)に属し、落葉の亜高木であり、インドからマレーシア地域および中国南部にかけて分布しており、インドが原産地と考えられている。その学名は、エンビリカ・オフィシナル(Embilica officinale)、又はフィランサス・エンブリカ(Phyllanthus embilica)である。本発名のアムラの呼び方は各地方又は言語によって、各々固有の名称があり、エンブリック・ミロバラン(Emblic myrobalan)、マラッカツリー(Malacca tree)、インディアングズベリー(Indian Gooseberry)、アロンラ(Aonla(ヒンズー語))、アミラ、アミラキ(Amlaki、Amlaki Rasayanam(ベンガル地方))、アミラキャトラ(Amla Chatura(サンスクリット語))、ネリカイ(Nellikkai(タミル))、ネルリ(Nel−li(スリランカ))、タシャ(Tasha、Zibyu(ミャンマー))、カユラカ(Kayu laka、Buahmelika、Asam melica(マラヤ))、ケムラカ(Kemlaka(ジャワ))、ナックホンポン(Nakham−pom(タイ))、余柑子(中国)、油甘(台湾)などと呼ばれている。日本名では、奄摩勒(アマンロク)もしくは油甘(ユカン)と称されている。 【0014】 本発明に用いられるアムラの原産地は、インドからマレーシア地域および中国南部にかけてであり、これらの地域で栽培されているもののいずれを用いることができるが、好ましくは、薬用植物の観点からインド国又は中国で栽培されているものであり、最も好ましくはアーユルヴェーダで処方される薬用植物の観点からインド国で栽培されているものである。 【0015】 本発明における薬用植物の果実とは、未熟果実及び完熟果実のいずれを用いることができる。 【0016】 本発明におけるペクチナーゼとは、酵素番号(EC Number)がEC3.2.1.15のペクチニン酸、ペクチン及びペクチン酸などのα1→4ガラクツロニル結合を加水分解する酵素を指し、カビ、細菌、酵母、高等植物及びカタツムリ及び遺伝子組換え技術により生産されたもの等を用いることができ、その由来は限定されないが、商業的な利用の観点から、好ましくはカビ及び酵母由来である。例えば、カビとしては、アスペルギルス・ニガー(Aspergillus niger)、アスペルギルス・プルベルレンタス(Aspergillus pulverulentus)、アスペルギルス・ジャポニクス(Aspergillus japonicus)、酵母としては、トリコデルマ・ビィリデ(Trichoderma viride)由来のものを用いることができる。 【0017】 本発明の薬用植物をペクチナーゼで処理して得られる食品素材とは、(1)植物体を切断し、粉砕したものにペクチナーゼを添加し、一定時間処理し、濾過した濾液にさらにペクチナーゼを添加した後に濾過して得られた濾液、濾液の濃縮品及び濾液の粉末品、(2)植物体の乾燥品に水もしくは緩衝液を加えた後にペクチナーゼを添加し、一定時間処理し、濾過した濾液、濾液の濃縮品及び濾液の粉末品の(1)及び(2)のいずれかを指し、腐敗や品質劣化の観点から濃縮品及び粉末品が好ましく、さらに好ましくは粉末品である。処理する時のpHは使用するペクチナーゼの至適pH及びpH安定性を指標に適宜選択できる。また、処理するときの温度に関しても使用するペクチナーゼの至適温度及び温度安定性を指標に適宜選択できる。粉末化の方法としては、熱風乾燥、噴霧乾燥、凍結乾燥等、通常の公知の粉末化方法を用いればよい。 【0018】 本発明の薬用植物をペクチナーゼで処理して得られる食品素材を製造する時のペクチナーゼの添加量は、使用するペクチナーゼの比活性により適宜選択できるが、未乾燥の植物体と乾燥の植物体で異なる。例えば、(1)植物体が未乾燥で、使用するペクチナーゼの比活性がAJDU(Apple Juice Depectinizing Activity)で50000U/mLの場合、植物体部に対して50〜2000ppmであり、好ましくは100〜1000ppmであり、最も好ましくは300〜500ppmである。添加量が50ppmより少ないとペクチナーゼによる植物体部組織の処理が不十分となり生産収量が少なく、2000ppmを超える量を添加しても酵素反応の速度は増加せず、本発明の薬用植物をペクチナーゼで処理して得られる食品素材の生産収量はそれほど増加しない。(2)植物体が乾燥しており、使用するペクチナーゼの比活性がEndoPGase(Endopolygalacturonase)活性1800U/mL及びCMCase(Calboxymethylcellulase)活性50000U/mLの場合、植物体部と溶液部の合わせたものに対して50〜2000ppmであり、好ましくは100〜1000ppmであり、最も好ましくは300〜500ppmである。添加量が50ppmより少ないとペクチナーゼによる植物体部組織の処理が不十分となり生産収量が少なく、2000ppmを超える量を添加しても酵素反応の速度は増加せず、本発明の薬用植物をペクチナーゼで処理して得られる食品素材の生産収量はそれほど増加しない。 【0019】 本発明の薬用植物をペクチナーゼで処理して得られる食品素材を製造する時の処理時間は、特に限定されないが、未乾燥の植物体と乾燥の植物体で異なる。例えば、(1)植物体が未乾燥の場合では、生産性の観点から処理時間は0.5〜12時間であり、好ましくは2〜8時間であり、最も好ましくは3〜5時間である。処理時間が0.5時間より少ない場合はペクチナーゼによる植物体部組織の処理が不十分となり、本発明の薬用植物をペクチナーゼで処理して得られる食品素材の生産収量が少ない。処理時間が12時間を超えても植物体部の処理はそれ以上進行せず、本発明の薬用植物をペクチナーゼで処理して得られる食品素材の生産収量はそれほど増加しない。(2)植物体が乾燥している場合では、生産性の観点から、処理時間は0.5〜48時間であり、好ましくは2〜24時間であり、最も好ましくは5〜20時間である。処理時間が0.5時間より少ない場合はペクチナーゼによる植物体部組織の処理が不十分となり、本発明の薬用植物をペクチナーゼで処理して得られる食品素材の生産収量が少ない。処理時間が24時間を超えても植物体部の処理はそれ以上進行せず、本発明の薬用植物をペクチナーゼで処理して得られる食品素材の生産収量はそれほど増加しない。 【0020】 本発明の薬用植物の生果実をペクチナーゼで処理して得られる食品素材とは、果実より種子を除去した果肉部を切断し、粉砕したものにペクチナーゼを添加し、一定時間処理し、濾過した濾液にさらにペクチナーゼを添加した後に濾過して得られた濾液、濾液の濃縮品及び濾液の粉末品を指し、腐敗や品質劣化の観点から濃縮品及び粉末品が好ましく、さらに好ましくは粉末品である。処理する時のpHは使用するペクチナーゼの至適pH及びpH安定性を指標に適宜選択できる。また、処理するときの温度に関しても使用するペクチナーゼの至適温度及び温度安定性を指標に適宜選択できる。粉末化の方法としては、熱風乾燥、噴霧乾燥、凍結乾燥等、通常の公知の粉末化方法を用いればよい。 【0021】 本発明の薬用植物の生果実をペクチナーゼで処理して得られる食品素材を製造する時のペクチナーゼの添加量は、使用するペクチナーゼの比活性により適宜選択できるが、例えば、比活性がAJDU(Apple Juice Depectinizing Activity)で50000U/mLの場合、果肉部に対して50〜2000ppmであり、好ましくは100〜1000ppmであり、最も好ましくは300〜500ppmである。添加量が50ppmより少ないとペクチナーゼによる果肉部組織の処理が不十分となり、生産収量が少ない。2000ppmを超える量を添加しても酵素反応の速度は増加せず、本発明の薬用植物の生果実をペクチナーゼで処理して得られる食品素材の生産収量はそれほど増加しない。 【0022】 本発明の薬用植物の生果実をペクチナーゼで処理して得られる食品素材を製造する時の処理時間は、特に限定されないが、生産性の観点から0.5〜12時間であり、好ましくは2〜8時間であり、最も好ましくは3〜5時間である。処理時間が0.5時間より少ない場合はペクチナーゼによる果肉部組織の処理が不十分となり、本発明の薬用植物の生果実をペクチナーゼで処理して得られる食品素材の生産収量が少ない。処理時間が12時間を超えても植物体部の処理はそれ以上進行せず、本発明の薬用植物の生果実をペクチナーゼで処理して得られる食品素材の生産収量はそれほど増加しない。 【0023】 本発明の薬用植物の乾燥果実をペクチナーゼで処理して得られる食品素材とは、乾燥果実に水もしくは緩衝液を加えた後にペクチナーゼを添加し、一定時間処理し、濾過した濾液、濾液の濃縮品及び濾液の粉末品を指し、腐敗や品質劣化の観点から濃縮品及び粉末品が好ましく、さらに好ましくは粉末品である。処理する時のpHは使用するペクチナーゼの至適pH及びpH安定性を指標に適宜選択できる。また、処理するときの温度に関しても使用するペクチナーゼの至適温度及び温度安定性を指標に適宜選択できる。粉末化の方法としては、熱風乾燥、噴霧乾燥、凍結乾燥等、通常の公知の粉末化方法を用いればよい。 【0024】 本発明の薬用植物の乾燥果実をペクチナーゼで処理して得られる食品素材を製造する時のペクチナーゼの添加量は、使用するペクチナーゼの比活性により適宜選択できるが、例えば、比活性がEndoPGase活性1800U/mL及びCMCase活性50000U/mLの場合、果実部と溶液部の合わせたものに対して50〜2000ppmであり、好ましくは100〜1000ppmであり、最も好ましくは300〜500ppmである。添加量が50ppmより少ないとペクチナーゼによる果肉部組織の処理が不十分となり、生産収量が少ない。2000ppm超える量を添加しても酵素反応の速度は増加せず、本発明の薬用植物の乾燥果実をペクチナーゼで処理して得られる食品素材の生産収量はそれほど増加しない。 【0025】 本発明の薬用植物の乾燥果実をペクチナーゼで処理して得られる食品素材を製造する時の処理時間は、特に限定されないが、生産性の観点から0.5〜48時間であり、好ましくは2〜24時間であり、最も好ましくは5〜20時間である。処理時間が0.5時間より少ない場合はペクチナーゼによる果肉部組織の処理が不十分となり、本発明の薬用植物の乾燥果実をペクチナーゼで処理して得られる食品素材の生産収量が少ない。処理時間が24時間を超えても植物体部の処理はそれ以上進行せず、本発明の薬用植物の乾燥果実をペクチナーゼで処理して得られる食品素材の生産収量はそれほど増加しない。 【0026】 本発明の(1)薬用食物をペクチナーゼで処理することで得られる食品素材、(2)薬用食物の生果実をペクチナーゼで処理することで得られる食品素材、(3)薬用食物の乾燥果実をペクチナーゼで処理することで得られる食品素材の(1)〜(3)は、単独又は2種以上で使用、または他の成分と併用して使用しても問題はない。その形態については、溶液、粉末のいずれでもよい。粉末化の方法は、熱風乾燥、噴霧乾燥及び凍結乾燥等の1種又は2種の通常の公知の方法を用いればよいが、成分の劣化抑制の観点から好ましくは噴霧乾燥及び凍結乾燥のいずれかであり、成分の劣化抑制と製造コストの観点から最も好ましくは噴霧乾燥である。 【0027】 本発明の(1)薬用食物をペクチナーゼで処理することで得られる食品素材、(2)薬用食物の生果実をペクチナーゼで処理することで得られる食品素材、(3)薬用食物の乾燥果実をペクチナーゼで処理することで得られる食品素材の(1)〜(3)は、それ単独での摂取及び各種食品に加工して摂取可能である。各種食品としては、飲料、乳製品、菓子類、タブレットやカプセル等の健康食品及び加工食品が開示できる。 【0028】 以下に実施例、比較例及び試験例によって本発明を説明するが、その内容に制限されるものではない。 【0029】 【実施例】 実施例1 インド国にて収穫したハリータキー(学名:Terminalia chebula Retzius、別名:ミロバランノキ)の果実から種子を除去し、ミキサーで破砕した。破砕物10kgにペクチナーゼ(阪急共栄物産(株)製、Aspergillus由来)4gを添加した。50℃で攪拌しながら4時間処理した後、ろ布プレスにて濾過した。得られた濾液8kgにペクチナーゼ(阪急共栄物産(株)製、Aspergillus由来)3.2gを添加し、50℃で攪拌しながら4時間処理した。これを遠心分離機(3000rpm)に投入し不溶物を除去した後に、80℃で10分間殺菌し、本発明の薬用食物の生果実をペクチナーゼで処理することで得られる食品素材7.3kgを得た(発明品1)。 【0030】 実施例2 実施例1で得られ発明品1(7.3kg)をBrixが20%まで濃縮後、噴霧乾燥(熱風温度140℃、排風温度70℃)し、本発明の薬用食物の生果実をペクチナーゼで処理することで得られる食品素材809gを得た(発明品2)。 【0031】 実施例3 インド国にて収穫したハリータキー(学名:Terminalia chebula Retzius、別名:ミロバランノキ)の果実から種子を除去し、天日乾燥処理した。天日乾燥品10kgにイオン交換水60リットル及びペクチナーゼ(阪急共栄物産(株)製、Aspergillus由来)10gを添加した。40℃で攪拌しながら12時間処理し、さらに90℃で10分間放置し、ペクチナーゼを失活させた後、セライト濾過した。得られた濾液をBrixが20%まで濃縮後、噴霧乾燥(熱風温度140℃、排風温度70℃)し、本発明の薬用食物の乾燥果実をペクチナーゼで処理することで得られる食品素材5.4kgを得た(発明品3)。 【0032】 実施例4 インド国にて収穫したビビータキー(学名:Terminalia belerica Roxb.、別名:セイタカミロバラン)の果実から種子を除去し、ミキサーで破砕した。破砕物10kgにペクチナーゼ(阪急共栄物産(株)製、Aspergillus由来)4gを添加した。50℃で攪拌しながら4時間処理した後、ろ布プレスにて濾過した。得られた濾液8kgにペクチナーゼ(阪急共栄物産(株)製、Aspergillus由来)3.2gを添加し、50℃で攪拌しながら4時間処理した。これを遠心分離機(3000rpm)に投入し不溶物を除去した後に、80℃で10分間殺菌し、本発明の薬用食物の生果実をペクチナーゼで処理することで得られる食品素材7.8kgを得た(発明品4)。 【0033】 実施例5 実施例4で得られ発明品4(7.8kg)をBrixが20%まで濃縮後、噴霧乾燥(熱風温度140℃、排風温度70℃)し、本発明の薬用食物の生果実をペクチナーゼで処理することで得られる食品素材830gを得た(発明品5)。 【0034】 実施例6 インド国にて収穫したビビータキー(学名:Terminalia belerica Roxb.、別名:セイタカミロバラン)の果実から種子を除去し、天日乾燥処理した。天日乾燥品10kgにイオン交換水60リットル及びペクチナーゼ(阪急共栄物産(株)製、Aspergillus由来)10gを添加した。40℃で攪拌しながら12時間処理し、さらに90℃で10分間放置し、ペクチナーゼを失活させた後、セライト濾過した。得られた濾液をBrixが20%まで濃縮後、噴霧乾燥(熱風温度140℃、排風温度70℃)し、本発明の薬用食物の乾燥果実をペクチナーゼで処理することで得られる食品素材5.6kgを得た(発明品6)。 【0035】 実施例7 インド国にて収穫したアムラ(学名:Phyllanthus embilica)の果実から種子を除去し、ミキサーで破砕した。破砕物10kgにペクチナーゼ(阪急共栄物産(株)製、Aspergillus由来)4gを添加した。50℃で攪拌しながら4時間処理した後、ろ布プレスにて濾過した。得られた濾液8kgにペクチナーゼ(阪急共栄物産(株)製、Aspergillus由来)3.2gを添加し、50℃で攪拌しながら4時間処理した。これを遠心分離機(3000rpm)に投入し不溶物を除去した後に、80℃で10分間殺菌し、本発明の薬用食物の生果実をペクチナーゼで処理することで得られる食品素材7.5kgを得た(発明品7)。 【0036】 実施例8 実施例7で得られ発明品7(7.5kg)をBrixが20%まで濃縮後、噴霧乾燥(熱風温度140℃、排風温度70℃)し、本発明の薬用食物の生果実をペクチナーゼで処理することで得られる食品素材810gを得た(発明品8)。 【0037】 実施例9 インド国にて収穫したアムラ(学名:Phyllanthus embilica)の果実から種子を除去し、天日乾燥処理した。天日乾燥品10kgにイオン交換水60リットル及びペクチナーゼ(阪急共栄物産(株)製、Aspergillus由来)10gを添加した。40℃で攪拌しながら12時間処理し、さらに90℃で10分間放置し、ペクチナーゼを失活させた後、セライト濾過した。得られた濾液をBrixが20%まで濃縮後、噴霧乾燥(熱風温度140℃、排風温度70℃)し、本発明の薬用食物の乾燥果実をペクチナーゼで処理することで得られる食品素材5.2kgを得た(発明品9)。 【0038】 実施例10 中国にて収穫した余柑子(学名:Phyllanthus embilica)の果実から種子を除去し、ミキサーで破砕した。破砕物10kgにペクチナーゼ(阪急共栄物産(株)製、Aspergillus由来)4gを添加した。50℃で攪拌しながら4時間処理した後、ろ布プレスにて濾過した。得られた濾液8kgにペクチナーゼ(阪急共栄物産(株)製、Aspergillus由来)3.2gを添加し、50℃で攪拌しながら4時間処理した。これを遠心分離機(3000rpm)に投入し不溶物を除去した後に、80℃で10分間殺菌し、本発明の薬用食物の生果実をペクチナーゼで処理することで得られる食品素材7.9kgを得た(発明品10)。 【0039】 実施例11 実施例10で得られ発明品10(7.9kg)をBrixが20%まで濃縮後、噴霧乾燥(熱風温度140℃、排風温度70℃)し、本発明の薬用食物の生果実をペクチナーゼで処理することで得られる食品素材832gを得た(発明品11)。 【0040】 実施例12 中国にて収穫した余柑子(学名:Phyllanthus embilica)の果実から種子を除去し、天日乾燥処理した。天日乾燥品10kgにイオン交換水60リットル及びペクチナーゼ(阪急共栄物産(株)製、Aspergillus由来)10gを添加した。40℃で攪拌しながら12時間処理し、さらに90℃で10分間放置し、ペクチナーゼを失活させた後、セライト濾過した。得られた濾液をBrixが20%まで濃縮後、噴霧乾燥(熱風温度140℃、排風温度70℃)し、本発明の薬用食物の乾燥果実をペクチナーゼで処理することで得られる食品素材5.5kgを得た(発明品12)。 【0041】 実施例13 ブドウ糖528g、果糖85.4g、粉末クエン酸15.8g、クエン酸ナトリウム11.2g、乳酸カルシウム1.3g、塩化マグネシウム1.3g、粉末天然香料13.2g、ビタミンCおよび実施例1で得られた発明品1 5.5gに水を加えて11リットルとし、乾熱減菌済110ml褐色ビンに100mLずつ充填、アルミキャップで密封後、120℃、30分間殺菌を行いドリンク剤100本を得た。 【0042】 実施例14 実施例2で得られた発明品2 50gを加熱殺菌後、賦形剤としてヒドロキシプロピルメチルセルロース450gおよび滑沢剤としてステアリン酸マグネシウム10gを加え打錠し錠剤200個を得た。 【0043】 実施例15 実施例3で得られた発明品3 50gを加熱殺菌後、日本薬局カプセル(#1)に1カプセル当り0.4g充填し、カプセル剤100個を得た。 【0044】 実施例16 ガムベース20.0%、砂糖60.0%、結晶ブドウ糖18.9%、香料1.0%、実施例4で得られた発明品4 0.1%からなるチューインガムを常法により作成した。 【0045】 実施例17 アラビアガム6.0%、ブドウ糖72.0%、モノフルオロリン酸ナトリウム0.7%、ゼラチン1.0%、乳糖19.0%、香料1.0%、実施例5で調製した発明品5 1.5%、ステアリン酸マグネシウム適量を混合し、常法によりトローチを作成した。 【0046】 実施例18 冷凍スケソウダラすり身150g、マグロ挽肉60g、バレイショ澱粉35g、食塩20g、砂糖5g、亜硝酸ナトリウム0.2g、リン酸ナトリウム3g、香辛料を適量加え、サイレントカッターで2分間混合した。これに実施例7で調製した発明品7 15gを加え、さらに3分間混合した。得られた混合物をフィルムケーシングに充填し、85℃、60分間の加熱を行い、魚肉ソーセージを得た。 【0047】 実施例19 冷凍ヘイクすり身1kgに実施例10で調製した発明品10 0.5%を混合し、空ずりした後、食塩30gを加え塩ずりし、澱粉30g及び水100gを加えてねり上げ、成型して90℃、30分間加熱し、冷却してかまぼこを作成した。 【0048】 比較例1 インド国にて収穫したハリータキー(学名:Terminalia chebula Retzius、別名:ミロバランノキ)の果実から種子を除去し、ミキサーで破砕した。破砕物10kgに約90リットルの水を加え撹拌し、80℃で3時間抽出した。濾過により得られる抽出液を噴霧乾燥し、本発明の比較品689gを得た(比較品1)。 【0049】 比較例2 インド国にて収穫したハリータキー(学名:Terminalia chebula Retzius、別名:ミロバランノキ)の果実から種子を除去し、天日乾燥処理した。天日乾燥品10kgに約90リットルの水を加え撹拌し、80℃で3時間抽出した。濾過により得られる抽出液を噴霧乾燥し、本発明の比較品2.0kgを得た(比較品2)。 【0050】 比較例3 インド国にて収穫したビビータキー(学名:Terminalia belerica Roxb.、別名:セイタカミロバラン)の果実から種子を除去し、ミキサーで破砕した。破砕物10kgに約90リットルの水を加え撹拌し、80℃で3時間抽出した。濾過により得られる抽出液を噴霧乾燥し、本発明の比較品679gを得た(比較品3)。 【0051】 比較例4 インド国にて収穫したビビータキー(学名:Terminalia belerica Roxb.、別名:セイタカミロバラン)の果実から種子を除去し、天日乾燥処理した。天日乾燥品10kgに約90リットルの水を加え撹拌し、80℃で3時間抽出した。濾過により得られる抽出液を噴霧乾燥し、本発明の比較品2.0kgを得た(比較品4)。 【0052】 比較例5 インド国にて収穫したアムラ(学名:Phyllanthus embilica)の果実から種子を除去し、ミキサーで破砕した。破砕物10kgに約90リットルの水を加え撹拌し、80℃で3時間抽出した。濾過により得られる抽出液を噴霧乾燥し、本発明の比較品692gを得た(比較品5)。 【0053】 比較例6 インド国にて収穫したアムラ(学名:Phyllanthus embilica)の果実から種子を除去し、天日乾燥処理した。天日乾燥品10kgに約90リットルの水を加え撹拌し、80℃で3時間抽出した。濾過により得られる抽出液を噴霧乾燥し、本発明の比較品2.6kgを得た(比較品6)。 【0054】 比較例7 中国にて収穫した余柑子(学名:Phyllanthus embilica)の果実から種子を除去し、ミキサーで破砕した。破砕物10kgに約90リットルの水を加え撹拌し、80℃で3時間抽出した。濾過により得られる抽出液を噴霧乾燥し、本発明の比較品2.8kgを得た(比較品7)。 【0055】 比較例8 中国にて収穫した余柑子(学名:Phyllanthus embilica)の果実から種子を除去し、天日乾燥処理した。天日乾燥品10kgに約90リットルの水を加え撹拌し、80℃で3時間抽出した。濾過により得られる抽出液を噴霧乾燥し、本発明の比較品2.6kgを得た(比較品8)。 【0056】 試験例1.ハリータキー(学名:Terminalia chebula Retzius、別名:ミロバランノキ)の官能評価試験 実施例1〜3で調製した発明品1、発明品2及び発明品3、及び比較例1及び2で調製した比較品1及び比較品2の5%水溶液を調製し、5人のパネラーを用いて表1に示した官能評価基準に基づき官能評価を実施した。 【0057】 【表1】
【0058】 【表2】
【0059】 表2に示したように発明品1、発明品2及び発明品3は、比較品1及び比較品2と比較して、おいしさ、苦味、風味及び総合評価のすべての官能評価項目において優れていることが確認された。 【0060】 試験例2.ビビータキー(学名:Terminalia belerica Roxb.、別名:セイタカミロバラン)の官能評価試験 実施例4〜6で調製した発明品4、発明品5及び発明品6、及び比較例3及び4で調製した比較品3及び比較品4の5%水溶液を調製し、5人のパネラーを用いて表1に示した官能評価基準に基づき官能評価を実施した。 【0061】 【表3】
【0062】 表3に示したように発明品4、発明品5及び発明品6は、比較品3及び比較品4と比較して、おいしさ、苦味、風味及び総合評価のすべての官能評価項目において優れていることが確認された。 【0063】 試験例3.アムラ(学名:Emblica officinalis Gaertn又はPhyllanthus embilica、別名:アーマラキー又はマラッカノキ)の官能評価試験 実施例7〜12で調製した発明品7、発明品8、発明品9、発明品10、発明品11及び発明品12、及び比較例5〜8で調製した比較品5、比較品6、比較品7及び比較品8のそれぞれ5%水溶液を調製し、5人のパネラーを用いて表1に示した官能評価基準に基づき官能評価を実施した。 【0064】 【表4】
【0065】 表4に示したように発明品7、発明品8、発明品9、発明品10、発明品11及び発明品12は、比較品5、比較品6、比較品7及び比較品8と比較して、おいしさ、苦味、風味及び総合評価のすべての官能評価項目において優れていることが確認された。 【0066】 【発明の効果】 本発明の薬用植物をペクチナーゼで処理することで得られることを特徴とする食品素材は、従来、官能の面で評価が低く、特に食品として利用することが困難であり、特にアーユルヴェーダで処方される薬用植物を食品として利用可能となり、食品産業への貢献が多大であるものと期待される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000204181 【氏名又は名称】太陽化学株式会社 【住所又は居所】三重県四日市市赤堀新町9番5号
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| 【出願日】 |
平成15年8月29日(2003.8.29) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2005−73504(P2005−73504A) |
| 【公開日】 |
平成17年3月24日(2005.3.24) |
| 【出願番号】 |
特願2003−209547(P2003−209547) |
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