| 【発明の名称】 |
流動性を有する食品原料の連続通電加熱装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】多田 宗儀 【住所又は居所】兵庫県三原郡緑町広田552−1 株式会社イズミフードマシナリ淡路工場内
【氏名】土井 宏文 【住所又は居所】兵庫県三原郡緑町広田552−1 株式会社イズミフードマシナリ淡路工場内
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| 【要約】 |
【課題】管路の内周面の滑動性を高めて、流動性を有する食品原料の外側と内側の部分で生じる流速の差を小さくすることにより、ジュール加熱を受ける食品原料の通過速度を均一化し、温度ムラを減じて製品を安定させることができる流動性を有する食品原料の連続通電加熱装置を提供すること。
【解決手段】流動性を有する食品原料を管路1内で連続的に移動させながら、管路1内に設置した給電用電極2間でジュール加熱する流動性を有する食品原料の連続通電加熱装置であって、食品原料を移送するポンプ3の出口付近に、管路1の内周面に給水する水供給機構4を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 流動性を有する食品原料を管路内で連続的に移動させながら、該管路内に設置した給電用電極間でジュール加熱する流動性を有する食品原料の連続通電加熱装置において、前記食品原料を移送するポンプの出口付近に、管路の内周面に給水する水供給機構を設けたことを特徴とする流動性を有する食品原料の連続通電加熱装置。 【請求項2】 水供給機構の給水部を、管路の一部として構成した筒状の多孔性セラミック部材により形成したことを特徴とする請求項1記載の流動性を有する食品原料の連続通電加熱装置。 【請求項3】 水供給機構の給水部を、管路の一部として構成した給水孔又は給水スリットを周面に備えた筒状部材により形成したことを特徴とする請求項1記載の流動性を有する食品原料の連続通電加熱装置。 【請求項4】 ジュール加熱をする管路を、給水部の管路より大径に形成したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の流動性を有する食品原料の連続通電加熱装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、魚肉、畜肉、パン生地等の流動性を有する食品原料の連続通電加熱装置に関し、特に、管路の内周面の滑動性を高めて、食品原料の外側と内側の部分で生じる流速の差を小さくすることにより、ジュール加熱を受ける食品原料の通過速度を均一化し、温度ムラを減じて製品を安定させることができる流動性を有する食品原料の連続通電加熱装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】 流動性を有する食品原料、例えば、魚肉等のすり身を用いて練り製品を製造する場合、例えば、木や金属の型にすり身を充填することにより、すり身を所定の形状に成形し、それを型部材から取り出した後に、ガスや電気あるいは蒸気などを加熱源として加熱することによりすり身を保形して練り製品を製造するようにしている。 【0003】 このように、すり身をガスなどの加熱源からの熱媒体により加熱する場合には、すり身が外側から加熱されることになり、内部に熱が伝達されるまでに時間がかかることから、すり身に電流を流すことにより発生するジュール熱によって、すり身自体を発熱させてこれを加熱するようにした通電加熱装置が開発されている。 このような通電加熱装置として、例えば、成形前にすり身を管路内で連続的に移動させながら、該管路内に設置した給電用電極間でジュール加熱する流動性を有する食品原料の連続通電加熱装置も開発されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上記従来の連続通電加熱装置では、流動性を有する食品原料を管路内で移送した場合、管路の内周面との摩擦抵抗によって食品原料の外側と内側の部分で流速に差が生じることから、ジュール加熱を受ける食品原料の通過速度が部分的に異なることになり、これにより、温度ムラが生じて製品が安定しないという問題を有している。 【0005】 本発明は、上記従来の連続通電加熱装置が有する問題点に鑑み、管路の内周面の滑動性を高めて、流動性を有する食品原料の外側と内側の部分で生じる流速の差を小さくすることにより、ジュール加熱を受ける食品原料の通過速度を均一化し、温度ムラを減じて製品を安定させることができる流動性を有する食品原料の連続通電加熱装置を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するため、本発明の流動性を有する食品原料の連続通電加熱装置は、流動性を有する食品原料を管路内で連続的に移動させながら、該管路内に設置した給電用電極間でジュール加熱する流動性を有する食品原料の連続通電加熱装置において、前記食品原料を移送するポンプの出口付近に、管路の内周面に給水する水供給機構を設けたことを特徴とする。 【0007】 この流動性を有する食品原料の連続通電加熱装置は、流動性を有する食品原料を管路内で連続的に移動させながら、該管路内に設置した給電用電極間でジュール加熱する流動性を有する食品原料の連続通電加熱装置において、前記食品原料を移送するポンプの出口付近に、管路の内周面に給水する水供給機構を設けることから、管路の内周面の滑動性を高めて、食品原料の外側と内側の部分で生じる流速の差を小さくすることができ、これにより、ジュール加熱を受ける食品原料の通過速度を均一化し、温度ムラを減じて製品を安定させることができる。 【0008】 この場合において、水供給機構の給水部を、管路の一部として構成した筒状の多孔性セラミック部材や給水孔又は給水スリットを周面に備えた筒状部材により形成することができる。 【0009】 これにより、多孔性セラミック部材や給水孔又は給水スリットを周面に備えた筒状部材の全周から管路の内周面に適量の水を均等に供給することができる。 【0010】 また、ジュール加熱をする管路を、給水部の管路より大径に形成することができる。 【0011】 これにより、給水部の段階で管路の全周に水が供給されなくても、大径となった部分で管路の内周面全体に水の膜を広げることができる。 【0012】 【発明の実施の形態】 以下、本発明の流動性を有する食品原料の連続通電加熱装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。 【0013】 図1〜図2に、本発明の流動性を有する食品原料の連続通電加熱装置の一実施例を示す。 この流動性を有する食品原料の連続通電加熱装置は、魚肉、畜肉、パン生地等の流動性を有する食品原料を管路1内で連続的に移動させながら、該管路1内に設置した給電用電極2間でジュール加熱するもので、前記食品原料を移送するポンプ3の出口付近に、管路1の内周面に給水する水供給機構4を設けている。 そして、ジュール加熱された食品原料は、管路1内を連続的に移動した後、成形機等の後続の加工装置6に供給される。 【0014】 水供給機構4は、ポンプ41により加圧した水を管路1の内周面に供給するもので、例えば、図2に示すように、その給水部5を、管路の一部として構成した筒状の多孔性セラミック部材51により形成することができる。 多孔性セラミック部材51の外側には、給水管52が接続された外筒53が配設されており、この外筒53と多孔性セラミック部材51の間には円周状の空隙54が形成されている。 このように水供給機構の給水部5を構成することにより、多孔性セラミック部材51の全周から管路1の内周面に適量の水を均等に供給することができる。 【0015】 ところで、給水部5は、上記構成に限定されず、例えば、図3に示す変形実施例のように、給水部7を接合した2本の管状部材71a、71bで構成し、給水管72から供給される水を、給水管72が接続された管状部材71aから、管状部材71aと管状部材71bの間に形成された円周状の空隙74及び管状部材71b、すなわち、管路1の周面に形成された複数個(本実施例においては、20個)の給水孔73aを介して、管路1の内周面に供給するようにしたり、図4に示す変形実施例のように、給水部7を螺合した2本の管状部材71a、71bで構成し、給水管72から供給される水を、給水管72が接続された管状部材71aから、管状部材71aと管状部材71bの間に形成された円周状の空隙74及び管状部材71bの下端、すなわち、管路1の周面に形成された給水スリット73bを介して、管路1の内周面に供給するようにすることができる。 なお、管状部材71bの下端に形成される給水スリット73bの大きさを設定することによって、水の供給量を調節することができるが、この給水スリット73bの大きさの設定は、螺合した2本の管状部材71a、71bの位置関係を調節することにより行うことができる。また、2本の管状部材71a、71bの位置関係は、ねじ75により固定することができる。 【0016】 また、この連続通電加熱装置では、図1に示すように、ジュール加熱をする管路1aを、給水部5の管路1bより大径に形成されており、これにより、給水部5の段階で管路1bの全周に水が供給されなくても、大径となった部分で管路1aの内周面全体に水の膜を広げるようにしている。 このように連続通電加熱装置を形成する場合は、例えば、図1に示すように、水供給機構4の給水部5を、管路1bに均等に形成した複数の給水管52によって構成することができる。 【0017】 一方、ジュール加熱をする管路1aは、給電用電極2を配設した筒状の絶縁性のパイプを、流動性を有する食品原料のジュール加熱の程度に合わせて、複数接続するようにする。 そして、管路1aに対向するように配設した給電用電極に通電することにより、上流側のポンプ3から送られた食品原料を通電加熱するように構成されている。 【0018】 なお、この連続通電加熱装置はプログラミングコントローラを備えており、原料の種類に応じて、管路1内の圧力や給電用電極2の電圧値、通電時間等を予めこのプログラミングコントローラに設定することにより、多品種な練り製品を自動的に予備加熱することができる。 【0019】 かくして、本実施例の流動性を有する食品原料の連続通電加熱装置は、流動性を有する食品原料を管路1内で連続的に移動させながら、該管路1内に設置した給電用電極2間でジュール加熱する流動性を有する食品原料の連続通電加熱装置において、前記食品原料を移送するポンプ3の出口付近に、管路1の内周面に給水する水供給機構4を設けることから、管路1の内周面の滑動性を高めて、食品原料の外側と内側の部分で生じる流速の差を小さくすることができ、これにより、ジュール加熱を受ける食品原料の通過速度を均一化し、温度ムラを減じて製品を安定させることができる。 そして、水供給機構の給水部5を、管路の一部として構成した筒状の多孔性セラミック部材51や給水孔73a又は給水スリット73bを周面に備えた筒状部材71a、71bにより形成することにより、多孔性セラミック部材51や給水孔73a又は給水スリット73bを周面に備えた筒状部材71a、71bの全周から管路1の内周面に適量の水を均等に供給することができる。 また、ジュール加熱をする管路1aを、給水部5の管路1bより大径に設けることにより、給水部5の段階で管路1bの全周に水が供給されなくても、大径となった部分で管路1aの内周面全体に水の膜を広げることができる。 【0020】 以上、本発明の実施例を説明したが、本発明の流動性を有する食品原料の連続通電加熱装置は、この実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができる。 【0021】 【発明の効果】 本発明の流動性を有する食品原料の連続通電加熱装置によれば、流動性を有する食品原料を管路内で連続的に移動させながら、該管路内に設置した給電用電極間でジュール加熱する流動性を有する食品原料の連続通電加熱装置において、前記食品原料を移送するポンプの出口付近に、管路の内周面に給水する水供給機構を設けることから、管路の内周面の滑動性を高めて、食品原料の外側と内側の部分で生じる流速の差を小さくすることができ、これにより、ジュール加熱を受ける食品原料の通過速度を均一化し、温度ムラを減じて製品を安定させることができる。 【0022】 また、水供給機構の給水部を、管路の一部として構成した筒状の多孔性セラミック部材や給水孔又は給水スリットを周面に備えた筒状部材により形成することにより、多孔性セラミック部材や給水孔又は給水スリットを周面に備えた筒状部材の全周から管路の内周面に適量の水を均等に供給することができる。 【0023】 また、ジュール加熱をする管路を、給水部の管路より大径に設けることにより、給水部の段階で管路の全周に水が供給されなくても、大径となった部分で管路の内周面全体に水の膜を広げることができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の流動性を有する食品原料の連続通電加熱装置の一実施例を示す平面図である。 【図2】同給水部を示す一部拡大断面図である。 【図3】同変形実施例の給水部を示す一部拡大断面図である。 【図4】同変形実施例の給水部を示す一部拡大断面図である。 【符号の説明】 1 管路 2 給電用電極 3 ポンプ 4 水供給機構 41 ポンプ 5 給水部 51 多孔性セラミック部材 52 給水管 53 外筒 54 空隙 55 給水孔 6 加工装置 7 給水部 71a 管状部材 71b 管状部材 72 給水管 73a 給水孔 73b 給水スリット
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| 【出願人】 |
【識別番号】000127237 【氏名又は名称】株式会社イズミフードマシナリ 【住所又は居所】大阪府大阪市西区阿波座二丁目2番18号
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| 【出願日】 |
平成15年8月29日(2003.8.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100102211 【弁理士】 【氏名又は名称】森 治
【識別番号】100056800 【弁理士】 【氏名又は名称】林 清明
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| 【公開番号】 |
特開2005−73501(P2005−73501A) |
| 【公開日】 |
平成17年3月24日(2005.3.24) |
| 【出願番号】 |
特願2003−209470(P2003−209470) |
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