| 【発明の名称】 |
香辛料とその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】大久保 孝
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| 【要約】 |
【課題】ヒラミレモンを用いたペースト状ないし半液状の香辛料とその製造方法に関し、ヒラミレモン特有の強い酸味と機能性を効果的に生かし、しかもペースト状ないし半液状で各種の料理にマッチし、かつ使いやすい、全く新しいタイプの香辛料を実現する。
【解決手段】少なくとも、水100:ヒラミレモンの果汁50:米飯20:唐がらし2:食酢2の基本割合±50%の範囲を原料とし、ペースト状ないし半液状に処理した後、濾過することによってヒラミレモン入りの香辛料を製造する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも、水、ヒラミレモンの果汁、米飯および唐がらしを原料とし、ペースト状ないし半液状に処理してあることを特徴とする香辛料。 【請求項2】 少なくとも、水100:ヒラミレモンの果汁50:米飯20:唐がらし2:食酢2の基本割合±50%の範囲を原料とし、ペースト状ないし半液状に処理してあることを特徴とする香辛料。 【請求項3】 少なくとも、水、ヒラミレモンの果汁、米飯および唐がらしを原料とし、ミキシングしてペースト状ないし半液状に処理した後、濾過することを特徴とする香辛料の製造方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、ヒラミレモンを用いたペースト状ないし半液状の香辛料とその製造方法に関する。 【背景技術】 【0002】 ヒラミレモンは沖縄の方言でシークヮーサーと呼ばれ、世界一の長寿地域として知られる沖縄県大宜味村を中心に自生している。ヒラミレモンは酸味が強いことが特徴であるが、近年の研究結果によると、ヒラミレモンに大量に含まれているメトキシフラボノイドの主成分であるnobiletin には、血圧降下作用や血糖降下作用、抗炎症作用などの効果があるとして注目されている。 【0003】 このように種々の生理活性を有するヒラミレモンは、搾り汁をレモン代わりに利用したり、ジュースとしての利用に加えて、搾りかすも利用するなどの新用途の開発が進んでいる。 【0004】 一方、調味料としては、特開2003−219833のように、ヒラミレモン等の果実搾り汁を添加して天然塩を製造する技術が開示されている。また、特開2001−238636のように、洗浄した柑橘類を果肉と果皮に分離し、果肉から絞り出した果汁と、該果肉からヘタと種を除去して微細に破砕した後に苦みを抜くための水煮を行い布漉しした後、前記した果汁と混合して、酢や醤油、塩、増粘剤を投入しながら味付けする柑橘類のドレッシングとその製造方法が提案されている。 【特許文献1】特開2003−219833 【特許文献2】特開2001−238636 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら、前者のようなヒラミレモン入りの天然塩は、用途が塩に限られており、ヒラミレモン特有の酸味や香り、機能性成分を効率的に生かすことができない。後者のように柑橘類の果肉と果皮と絞り汁の全体を用いてドレッシングを製造する方法は、柑橘類のみを主原料とするため、味や香りが柑橘類に限られてしまう。用途もドレッシングに限られる。 【0006】 本発明の技術的課題は、このような従来技術における問題を一掃し、前記のようなヒラミレモン特有の強い酸味と機能性を効果的に生かし、しかもペースト状ないし半液状で各種の料理にマッチし、かつ使いやすい、全く新しいタイプの香辛料を実現するものである。 【課題を解決するための手段】 【0007】 請求項1は、少なくとも、水、ヒラミレモンの果汁、米飯および唐がらしを原料とし、ペースト状ないし半液状に処理してあることを特徴とする香辛料である。ヒラミレモンの果汁は、製造方法によって、果皮以外の果汁のみを分離する場合と、果皮も丸ごと圧搾して果汁を製造する場合とがあるが、本発明の場合は、製造方法の如何を問わない。また、完熟でもよいし、完熟前の青切りでもよい。なお、食酢も加えると、より効果的である。 【0008】 このように、水、ヒラミレモンの果汁、米飯および唐がらしを含み、しかもペースト状ないし半液状に処理してある香辛料は、ヒラミレモン独特の酸味の強い果汁と唐がらしの辛さが相まって、特有の刺激と香味があり、新たなタイプの香辛料として需要が見込まれる。ヒラミレモン果汁の酸味やビタミンCの作用で保存料の使用が不必要となる。あるいは少量ですむ。また、増粘剤を使用しなくても、米飯の作用で粘りのあるペースト状ないし半液状を呈するため、いろいろな調理にマッチする多用途タイプの香辛料として好適である。 【0009】 請求項2は、少なくとも、水100:ヒラミレモンの果汁50:米飯20:唐がらし2:食酢2の基本割合±50%の範囲を原料とし、ペースト状ないし半液状に処理してあることを特徴とする香辛料である。 【0010】 水100:ヒラミレモンの果汁50:米飯20:唐がらし2:食酢2の基本割合が、前記のような特有の辛さの点でも、またペースト状ないし半液状の性状の点でも最も適している。しかしながら、香辛料の辛味の程度は、年齢によっても、また個人的な好みによってもかなり異なり、その幅も大きいので、前記のような基本割合±50%の範囲とした。この程度の範囲内であれば、独特の辛味の点でもペースト状ないし半液状の性状の点でも許容でき、特長をある程度は発揮できる。なお、「少なくとも、」は、これらの材料以外も加えてもよいことを意味している。 【0011】 請求項3は、少なくとも、水、ヒラミレモンの果汁、米飯および唐がらしを原料とし、ミキシングしてペースト状ないし半液状に処理した後、濾過することを特徴とする香辛料の製造方法である。 【0012】 これらの材料は、全部一斉にミキシングしペースト状ないし半液状にしてもよいが、ヒラミレモンの果汁や水は、ミキシングしながら、適宜追加していってもよい。また、ミキシングの過程で食酢などを加えてもよい。このように、製造方法は、特別高度な技術を要することはなく、比較的簡単に製造できるので、安価に提供できる。なお、最後に濾過することによって、唐がらしの繊維成分などを除去することで、製品価値を高めることができる。 【発明の効果】 【0013】 請求項1のように、水、ヒラミレモンの果汁、米飯および唐がらしを原料とし、ペースト状ないし半液状に処理してある香辛料は、ヒラミレモン独特の酸味の強い果汁と唐がらしの辛さが相まって、特有の刺激と香味があり、新たなタイプの香辛料として需要が見込める。ヒラミレモン果汁の酸味やビタミンCの作用で保存料の使用が不必要又は少量ですむ。また、増粘剤を使用しなくても、米飯の作用で粘りのあるペースト状ないし半液状を呈するため、いろいろな調理にマッチする多用途タイプの香辛料として好適である。 【0014】 香辛料の辛味の程度は、年齢によっても、また個人的な好みによってもかなり異なり、その幅も大きいので、請求項2のように、前記のような基本割合±50%の範囲がよい。この程度の範囲内であれば、独特の辛味の点でも、ペースト状ないし半液状の性状の点でも許容でき、特長をある程度は発揮できる。 【0015】 請求項3のような製造方法によると、特別高度な技術を要することはなく、比較的簡単に製造できるので、安価に提供できる。また、最後に濾過することによって、唐がらしの繊維成分などを除去することで、製品価値を高めることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0016】 次に本発明による香辛料とその製造方法が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明する。図1は本発明による香辛料の製造方法の実施形態を示すフローチャートである。ステップS1は、本発明による香辛料の製造に用いる原料であり、少なくとも、水、ヒラミレモンの果汁、米飯、唐がらし及び食酢を用いる。 【0017】 水は通常の水道水でよいが、市販のミネラル水や湧き水、還元水、海洋深層水などを用いてもよい。ヒラミレモン果汁は、果皮以外を搾汁した純粋な果汁成分だけでもよいし、果皮も一緒に丸ごと圧搾して果皮成分も多少含まれた果汁でもよい。果皮成分も含んでいると、独特の苦みが残るが、前記のような機能性成分が多いという利点もある。果実は、完熟・未熟いずれでもよい。台湾などから輸入されたヒラミレモンでもよい。 【0018】 米飯は、米を炊いた通常の米飯であり、原料米の種類は問わない。玄米や胚芽米、もち米、うるち米、外米などのいずれでもよい。米飯の粘性が作用して、香辛料として製品化した場合に、ドロドロ状の粘性を呈するので、従来のような化学品の増粘剤を使用しないですみ、消費者にとって安心である。 【0019】 唐がらしも、特に種類を問わないが、沖縄地方に産する「島唐がらし」が辛味などの点ですぐれている。なお、乾燥した唐がらしや粉末化した唐がらしも使用はできるが、生の物が好ましい。熟した物を用い、へたの部分は除去する。食酢も原料の如何は問わない。通常の市販の食酢でよいが、特に健康食品として販売されている黒酢やりんご酢などを用いてもよい。 【0020】 以上のような各原料の分量は、香辛料の辛味の程度やペースト状ないし半液状の性状や粘性の程度などに応じて異なるが、本発明における基本分量としては、重量比で、水を100とした場合、水100:ヒラミレモンの果汁50:米飯20:唐がらし2:食酢2の割合とする。ただし、香辛料の場合は、好みの程度も幅も大きいので、このような基本割合に対し±50%程度の範囲内であれば許容されるものとする。つまり、このような許容割合の中で、それぞれの材料の使用量を適宜増減できる。 【0021】 こうして各材料の分量が決まったら、ステップS2のミキシング工程において、ミキサーなどの処理機を用いてミキシングし、ペースト状ないし半液状にする。この場合、分量の全材料を一斉に処理機に投入してミキシング処理してもよいが、米飯と、唐がらしと、例えば分量の約半分程度の水とを先にミキシングしながら、残りの水とヒラミレモン果汁も追加しながらミキシングし、最後に揮発性の強い食酢を加えるなどの工夫をすることが望ましい。あるいは、唐がらしのみをミキシングして十分に磨り潰してから、水と米飯を加えてドロドロ状にミキシングし、次いでヒラミレモン果汁と残りの水を加えてペースト状ないし半液状に処理し、最後に食酢を加えるのもよい。 【0022】 なお、以上の材料のうち、ヒラミレモン果汁のみで酸味が十分であれば、食酢は必ずしも必要としない。また、好みに応じて泡盛や食塩などの他の材料を多少加えることも可能である。 【0023】 このようにして、ミキシング処理を終えると、ステップS3のように、適度のペースト状ないし半液状のヒラミレモン入り香辛料となる。しかしながら、この段階では、唐がらしの皮などの繊維成分や皮膜などが混在しているので、次のステップS4においてフィルターを通して濾過し、夾雑物を排除すると、ステップS5のようなヒラミレモン入り香辛料の製品が完成する。 【0024】 ペースト状ないし半液状の性状の程度や粘度は、色々と好みもあるので、前記のような「±50%」の範囲内で、水の分量を増減したり、米飯の分量を増減することによって適宜調節する。米飯は粘性が強いので、化学的な増粘剤を使用する必要がなく、消費者の自然志向に合致する。また、ヒラミレモン果汁の酸味やビタミンCの作用で保存料の使用が不要又は少量で済むので、この点でも消費者に歓迎される。なお、辛味の程度や香味も唐がらしの分量やヒラミレモン果汁の分量によって適宜調節できる。 【0025】 このようにして製造したヒラミレモン入り香辛料は、ワサビ代わりに刺し身や寿司、蕎麦、沖縄そば等に利用でき、また各種の日本料理や鍋物などにもぴったりであり、生野菜などにかけるドレッシングのスパイスとして用いることもできる。したがって、薬味効果にすぐれた、新種の香辛料としての需要が見込まれる。 【産業上の利用可能性】 【0026】 以上のように、水、ヒラミレモンの果汁、米飯および唐がらしを含み、しかもペースト状ないし半液状に処理してあるヒラミレモン入り香辛料は、従来に無い独特の辛味と香味とペースト状ないし半液状のために、各種の料理にマッチするので、需要が期待できる。また、辛味やペースト状ないし半液状の程度や粘度の異なる各種の製品を実現できることも需要増大に寄与できる。 【図面の簡単な説明】 【0027】 【図1】本発明による香辛料の製造方法の実施形態を示すフローチャートである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】595033517 【氏名又は名称】大久保 孝
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| 【出願日】 |
平成15年8月20日(2003.8.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100076082 【弁理士】 【氏名又は名称】福島 康文
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| 【公開番号】 |
特開2005−65526(P2005−65526A) |
| 【公開日】 |
平成17年3月17日(2005.3.17) |
| 【出願番号】 |
特願2003−296805(P2003−296805) |
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