トップ :: A 生活必需品 :: A23 食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理




【発明の名称】 多細胞生物体の細胞の蘇生用溶液及び該溶液による多細胞生物体の細胞の蘇生方法
【発明者】 【氏名】川崎 究

【要約】 【課題】加齢等により、生活時に比して衰え又は弱った或いは老化した、蘇生される多細胞生物組織の外観上の変化及び弾力の変化を、該組織の細胞内への水分の補給のみでなく、補給した水分を結合水化し、ゲル化された結合水内でも食塩が拡散し、通常のイオン反応が抑制されない性質を利用し、さらに、還元型酵素を活性化して衰えた又は老化した多細胞生物組織の細胞を回復又は若返りを図ることを提供する。

【解決手段】生活時に比して衰え又は弱った或いは老化した、蘇生される多細胞生物組織と、該多細胞生物組織の最適温度下で、原塩、該原塩中の塩化ナトリウムと等モル又は略等モルの糖分及び水溶性ゼラチンを含有し前記多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張である多細胞生物組織の蘇生用液とを接触させて、該組織細胞内の結合水を増加させることにより、該組織の活力を回復させ又は若返らせることを特徴とする多細胞生物組織の蘇生方法及び該方法に使用される組成用溶液である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
塩化ナトリウム、糖及び水溶性ゼラチンを含有し、蘇生される多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張であることを特徴とする多細胞生物組織の蘇生液。
【請求項2】
塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、糖及び水溶性ゼラチンを含有し、蘇生される多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張であることを特徴とする多細胞生物組織の蘇生液。
【請求項3】
原塩、糖及び水溶性ゼラチンを含有し、蘇生される多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張であることを特徴とする多細胞生物組織の蘇生液。
【請求項4】
塩化ナトリウムの含有量が2.5乃至3.5重量%であり、糖の含有量が2.5乃至3.5重量%であり、水溶性ゼラチンの含有量が0.25乃至0.35重量%であり、蘇生される多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張であることを特徴とする多細胞生物組織の蘇生液。
【請求項5】
糖が、塩化ナトリウムと等重量又は略等重量で含有されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の多細胞生物組織の蘇生液。
【請求項6】
塩化ナトリウム、糖及び水溶性ゼラチンを含有し、蘇生される多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張であることを特徴とする移植用臓器の保存液。
【請求項7】
塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、糖及び水溶性ゼラチンを含有し、蘇生される多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張であることを特徴とする移植用臓器の保存液。
【請求項8】
原塩、糖及び水溶性ゼラチンを含有し、蘇生される多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張であることを特徴とする移植用臓器の保存液。
【請求項9】
塩化ナトリウムの含有量が2.5乃至3.5重量%であり、糖の含有量が2.5乃至3.5重量%であり、水溶性ゼラチンの含有量が0.25乃至0.35重量%であり、蘇生される多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張であることを特徴とする移植用臓器の保存液。
【請求項10】
糖が、塩化ナトリウムと等重量又は略等重量で含有されていることを特徴とする請求項6乃至9の何れか一項に記載の移植用臓器の保存液。
【請求項11】
塩化ナトリウム、糖及び水溶性ゼラチンを含有し、蘇生される多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張であることを特徴とする多細胞生物組織の病変の治療薬。
【請求項12】
塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、糖及び水溶性ゼラチンを含有し、蘇生される多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張であることを特徴とする多細胞生物組織の病変の治療薬。
【請求項13】
原塩、糖及び水溶性ゼラチンを含有し、蘇生される多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張であることを特徴とする多細胞生物組織の病変の治療薬。
【請求項14】
塩化ナトリウムの含有量が2.5乃至3.5重量%であり、糖の含有量が2.5乃至3.5重量%であり、水溶性ゼラチンの含有量が0.25乃至0.35重量%であり、蘇生される多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張であることを特徴とする多細胞生物組織の病変の治療薬。
【請求項15】
糖が、塩化ナトリウムと等重量又は略等重量で含有されていることを特徴とする請求項11乃至14の何れか一項に記載の多細胞生物組織の病変の治療薬。
【請求項16】
生活時に比して衰え又は弱った或いは老化した、蘇生される多細胞生物組織に、該生物の生活最適環境温度下で、塩化ナトリウム、糖及び水溶性ゼラチンを含有し、前記多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張である多細胞生物組織の蘇生液を接触させて、該組織の活力を回復させ又は若返らせることを特徴とする多細胞生物組織の蘇生方法。
【請求項17】
生活時に比して衰え又は弱った或いは老化した、蘇生される多細胞生物組織に、該生物の生活最適環境温度下で、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、糖及び水溶性ゼラチンを含有し、前記多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張である多細胞生物組織の蘇生液を接触させて、該組織の活力を回復させ又は若返らせることを特徴とする多細胞生物組織の蘇生方法。
【請求項18】
生活時に比して衰え又は弱った或いは老化した、蘇生される多細胞生物組織に、該生物の生活最適環境温度下で、原塩、糖及び水溶性ゼラチンを含有し、前記多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張である多細胞生物組織の蘇生液を接触させて、該組織の活力を回復させ又は若返らせることを特徴とする多細胞生物組織の蘇生方法。
【請求項19】
生活時に比して衰え又は弱った或いは老化した、蘇生される多細胞生物組織に、該生物の生活最適環境温度下で、塩化ナトリウムの含有量が2.5乃至3.5重量%であり、糖の含有量が2.5乃至3.5重量%であり、水溶性ゼラチンの含有量が0.25乃至0.35重量%であり、前記多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張である多細胞生物組織の蘇生液を接触させて、該組織の活力を回復させ又は若返らせることを特徴とする多細胞生物組織の蘇生方法。
【請求項20】
糖が、塩化ナトリウムと等重量又は略等重量で含有されていることを特徴とする請求項17乃至20の何れか一項に記載の多細胞生物組織の蘇生方法。22. 生活時に比して衰え又は弱った或いは老化した、蘇生される多細胞生物組織と、最適温度下で、塩化ナトリウム、糖及び水溶性ゼラチンを含有し前記多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張である多細胞生物組織の蘇生液とを接触させて、該組織細胞内の結合水を増加させることを特徴とする多細胞生物組織の蘇生方法。
【請求項21】
生活時に比して衰え又は弱った或いは老化した、蘇生される多細胞生物組織と、最適温度下で、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、糖及び水溶性ゼラチンを含有し前記多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張である多細胞生物組織の蘇生液とを接触させて、該組織細胞内の結合水を増加させることを特徴とする多細胞生物組織の蘇生方法。
【請求項22】
生活時に比して衰え又は弱った或いは老化した、蘇生される多細胞生物組織と、最適温度下で、原塩、該原塩中の塩化ナトリウムと等重量又は略等重量の糖及び水溶性ゼラチンを含有し前記多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張である多細胞生物組織の蘇生液とを接触させて、該組織細胞内の結合水を増加させることを特徴とする多細胞生物組織の蘇生方法。
【請求項23】
生活時に比して衰え又は弱った或いは老化した、蘇生される多細胞生物組織に、該生物の生活最適環境温度下で、塩化ナトリウムの含有量が2.5乃至3.5重量%であり、糖の含有量が2.5乃至3.5重量%であり、水溶性ゼラチンの含有量が0.25乃至0.35重量%であり、前記多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張である多細胞生物組織の蘇生液を接触させて、該組織細胞内の結合水を増加させることを特徴とする多細胞生物組織の蘇生方法。
【請求項24】
糖が、塩化ナトリウムと等重量又は略等重量で含有されていることを特徴とする請求項21乃至23の何れか一項に記載の多細胞生物組織の蘇生方法。
【請求項25】
生活時に比して衰え又は弱った或いは老化した、蘇生される多細胞生物組織が移植用臓器であることを特徴とする請求項16乃至19の何れか一項に記載の多細胞生物組織の蘇生方法。
【請求項26】
生活時に比して衰え又は弱った或いは老化した、蘇生される多細胞生物組と、最適温度下で、原塩を含有し前記多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張である該多細胞生物組織の第1蘇生液とを接触させ、次いで第1蘇生液と接触した多細胞生物組織と、該原塩中の塩化ナトリウムと等重量又は略等重量の糖及び水溶性ゼラチンを含有し前記多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張である多細胞生物組織の第2蘇生液とを接触させて、該組織細胞内の結合水を増加させることにより、該組織の活力を回復させ又は若返らせることを特徴とする多細胞生物組織の蘇生方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、人又は動物の衰えた又は老化した多細胞生物組織を衰える前の状態に回復させ又は若返えらせるための多細胞生物組織の蘇生用溶液(以下、蘇生液という)に関し、また、該蘇生液により、衰えた又は老化した多細胞生物組織を衰える前の状態に回復させ又は若返えらせる方法に関する。特に、本発明は、生鮮さ若しくは新鮮さが乏しくなった穀類、いも類、種実類、豆類、魚介類、獣鳥鯨肉類、野菜類、果実類、きのこ類及び藻類等の食品における生鮮さ若しくは新鮮さが乏しくなった多細胞生物組織、並びに新鮮さが乏しくなった葉物、花物及び実物等の花卉等における生鮮さ若しくは新鮮さが乏しくなった多細胞生物組織を生鮮さ若しくは新鮮さが失われる前の状態、即ち衰える前の状態に回復させ又は若返えらせるための蘇生液に関し、また該蘇生液により、衰えた又は老化した多細胞生物組織を衰える前の状態に回復させ又は若返えらせる方法に関する。
【0002】
さらに、本発明は、人若しくは動物の細胞の老化又は細胞の損傷により現れる、例えば、たこ若しくはうおのめなどの皮膚角化症又はアトピー性皮膚炎、又は皮膚若しくは臓器に現れる潰瘍、ケロイド、創傷及び皺などの人若しくは動物の損傷を受けた多細胞生物組織略元の状態の多細胞生物組織に変えることができ、また衰え又は老化した多細胞生物組織を、生鮮さ、新鮮さ又は若々しさを回復した多細胞生物組織に変えることができる塗布薬、化粧水等の多細胞生物組織の蘇生液及び該溶液による人以外の多細胞生物の組織細胞の蘇生方法に関する。
生鮮さ、新鮮さ又は若々しさを回復した多細胞生物組織に変える、塗布薬、化粧水等の多細胞生物組織の蘇生液及び該溶液による人以外の多細胞生物の組織細胞の蘇生方法に関する。
また、本発明は、皮膚角化症、ケロイド、創傷跡、肝硬変、胃潰瘍、小児喘息、アトピー性皮膚炎及び水虫の治療薬に関する。さらに、本発明は、発毛育毛剤に関する。
【背景技術】
【0003】
食肉や魚介類等の食品等を長期に保存する場合、生鮮時の品質が失われないように、冷蔵又は冷凍等の低温保存法により保存されている。穀類については、温度及び湿度を低下した密閉された雰囲気下で保存されている。野菜等の食品を保存する場合には、冷蔵法、冷凍法又はフィルム包装法等の新鮮さを持続させるための貯蔵法が採用されている。
以上のように、多細胞生物組織を保存する場合には、多細胞生物組織の生鮮さ又は新鮮さを保つよう保存され、例えば呼吸作用を抑制して品質を維持する手法又は品質劣化に関係する酵素を不活性化する手法がとられている。
またこの他に、ハムや塩蔵物に代表される食品では、4%以上の高濃度の食塩を用いて、水分活性を低下させることにより、食品の保存をしている。さらにジャムに代表される食品では、7%以上の高濃度の糖を加えて、遊離水を結合水とすることにより、食品の保存をしている。しかし、これらの保存法は、専ら、細胞内の水分を細胞外に移動させた後に、細胞内を細胞外と平衡状態に保つことにより、多細胞生物組織の保有する栄養分の保存を目的とする保存加工法であり、多細胞生物組織そのものの保存を目的とするものではない。
【0004】
また、老化による衰えた皮膚は、表皮が薄くなり水分及び皮下脂肪も少なくなって、小皺などが発生し易くなっているので、保湿クリーム等を皮膚に塗布することにより、水分を皮膚に与えて小皺を消すようにしている。
しかし、以上のような方法で食品等を保存しても、食品等の生鮮時又は新鮮時における色調、弾力及び水分活性は、保つことができず問題とされている。
また、保湿クリームを皮膚に塗布して、皮膚の小皺を処理する場合に、保湿クリームを皮膚に塗布することにより、皮膚の水分を豊かにでき、また皮膚に張りを与えることができるときは、小皺を消すことができるが、弾力が乏しくなった皮膚の場合には、保湿クリームによって、皮膚の水分を豊かにすることができず、また皮膚に張りを与えることができないために、このような弾力が乏しくなった皮膚の小皺は、取り除くことができず問題とされている。
【特許文献1】 特開平4−360643号公報
【特許文献2】 特開平2−211826号公報
【特許文献3】 特開平3−209301号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来法では解決することが難しい、保存時の食品等の外観上の変化及び弾力の変化又は加齢による多細胞生物組織の外観上の変化及び弾力の変化を解消するように、多細胞生物組織の外観上の改善及び多細胞生物組織の弾力の改善を達成することを目的としている。
本発明者は、例えば、弾力の乏しくなった皮膚などのような、衰えた又は老化した多細胞生物組織の細胞内での回復又は若返りを、細胞呼吸上の養分を該細胞に直接補って、細胞及び細胞間の水分を結合水化することにより達成できることを発見し、本発明に至った
本発明は、従来法における保存時の食品等の外観上の変化及び弾力の変化又加齢による多細胞生物組織の外観上の変化及び弾力の変化を解消する上での問題点を、該組織の細胞内への水分の補給のみでなく、補給した水分を結合水化させ、この結合水化されたゲル内でも食塩が拡散でき、また通常のイオン反応については抑制されないといった性質を利用し、さらに、還元型酵素を活性化して衰えた又は老化した多細胞生物組織の細胞を回復又は若返りを図ることにより、また前記多細胞生物組織の外観上の改善及び多細胞生物組織の弾力の改善を図ることによって解決することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、塩化ナトリウム、糖及び水溶性ゼラチンを含有し、蘇生される多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張であることを特徴とする多細胞生物組織の蘇生液にあり、また、本発明は、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、糖及び水溶性ゼラチンを含有し、蘇生される多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張であることを特徴とする多細胞生物組織の蘇生液にあり、さらに、本発明は、原塩、糖及び水溶性ゼラチンを含有し、蘇生される多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張であることを特徴とする多細胞生物組織の蘇生液にあり、さらにまた、本発明は、塩化ナトリウムの含有量が2.5乃至3.5重量%であり、糖の含有量が2.5乃至3.5重量%であり、水溶性ゼラチンの含有量が0.25乃至0.35重量%であり、蘇生される多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張であることを特徴とする多細胞生物組織の蘇生液にある。
【0007】
そして、本発明は、塩化ナトリウム、糖及び水溶性ゼラチンを含有し、蘇生される多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張であることを特徴とする移植用臓器の保存液にあり、また、本発明は、原塩、糖及び水溶性ゼラチンを含有し、蘇生される多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張であることを特徴とする移植用臓器の保存液にあり、さらにまた、本発明は、塩化ナトリウムの含有量が2.5乃至3.5重量%であり、糖の含有量が2.5乃至3.5重量%であり、水溶性ゼラチンの含有量が0.25乃至0.35重量%であり、蘇生される多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張であることを特徴とする移植用臓器の保存液にある。
【0008】
そして、本発明は、塩化ナトリウム、糖及び水溶性ゼラチンを含有し、蘇生される多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張であることを特徴とする多細胞生物組織の病変の治療薬にあり、さらに、本発明は、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、糖及び水溶性ゼラチンを含有し、蘇生される多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張であることを特徴とする多細胞生物組織の病変の治療薬にあり、さらにまた、本発明は、原塩、糖及び水溶性ゼラチンを含有し、蘇生される多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張であることを特徴とする多細胞生物組織の病変の治療薬にあり、さらに加えて、本発明は、多細胞生物組織の病変の治療薬が、発毛育毛剤、水虫の治療薬、肝硬変の治療薬、胃潰瘍の治療薬、小児喘息の治療薬、アトピー性喘息の治療薬、ケロイドの治療薬、創傷跡の治療薬、皮膚角化症の治療薬又はアトピー性皮膚炎の治療薬であることを特徴とする請求項9乃至12の何れか一項に記載の多細胞生物組織の病変の治療薬にあり、さらにまた、本発明は、塩化ナトリウムの含有量が2.5乃至3.5重量%であり、糖の含有量が2.5乃至3.5重量%であり、水溶性ゼラチンの含有量が0.25乃至0.35重量%であり、蘇生される多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張であることを特徴とする多細胞生物組織の病変の治療薬にある。
【0009】
そしてまた、本発明は、生活時に比して衰え又は弱った或いは老化した、蘇生される多細胞生物組織に、該生物の生活最適環境温度下で、塩化ナトリウム、糖及び水溶性ゼラチンを含有し、前記多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張である多細胞生物組織の蘇生液を接触させて、該組織の活力を回復させ又は若返らせることを特徴とする多細胞生物組織の蘇生方法にあり、さらに、本発明は、生活時に比して衰え又は弱った或いは老化した、蘇生される多細胞生物組織に、該生物の生活最適環境温度下で、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、糖及び水溶性ゼラチンを含有し、前記多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張である多細胞生物組織の蘇生液を接触させて、該組織の活力を回復させ又は若返らせることを特徴とする多細胞生物組織の蘇生方法にあり、さらにまた、本発明は、生活時に比して衰え又は弱った或いは老化した、蘇生される多細胞生物組織に、該生物の生活最適環境温度下で、原塩、糖及び水溶性ゼラチンを含有し、前記多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張である多細胞生物組織の蘇生液を接触させて、該組織の活力を回復させ又は若返らせることを特徴とする多細胞生物組織の蘇生方法にあり、さらに加えて、本発明は、生活時に比して衰え又は弱った或いは老化した、蘇生される多細胞生物組織に、該生物の生活最適環境温度下で、塩化ナトリウムの含有量が2.5乃至3.5重量%であり、糖の含有量が2.5乃至3.5重量%であり、水溶性ゼラチンの含有量が0.25乃至0.35重量%であり、前記多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張である多細胞生物組織の蘇生液を接触させて、該組織の活力を回復させ又は若返らせることを特徴とする多細胞生物組織の蘇生方法にある。
【0010】
そしてまた、本発明は、生活時に比して衰え又は弱った或いは老化した、蘇生される多細胞生物組織と、最適温度下で、塩化ナトリウム、糖及び水溶性ゼラチンを含有し前記多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張である多細胞生物組織の蘇生液とを接触させて、該組織細胞内の結合水を増加させることを特徴とする多細胞生物組織の蘇生方法にあり、さらに、本発明は、生活時に比して衰え又は弱った或いは老化した、蘇生される多細胞生物組織と、最適温度下で、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、糖及び水溶性ゼラチンを含有し前記多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張である多細胞生物組織の蘇生液とを接触させて、該組織細胞内の結合水を増加させることを特徴とする多細胞生物組織の蘇生方法にあり、さらにまた、本発明は、生活時に比して衰え又は弱った或いは老化した、蘇生される多細胞生物組織と、最適温度下で、原塩、該原塩中の塩化ナトリウムと等重量又は略等重量の糖及び水溶性ゼラチンを含有し前記多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張である多細胞生物組織の蘇生液とを接触させて、該組織細胞内の結合水を増加させることを特徴とする多細胞生物組織の蘇生方法にあり、さらに加えて、本発明は、生活時に比して衰え又は弱った或いは老化した、蘇生される多細胞生物組織が移植用臓器であることを特徴とする請求項18乃至21に記載の多細胞生物組織の蘇生方法にあり、さらにまた、本発明は、生活時に比して衰え又は弱った或いは老化した、蘇生される多細胞生物組織に、該生物の生活最適環境温度下で、塩化ナトリウムの含有量が2.5乃至3.5重量%であり、糖の含有量が2.5乃至3.5重量%であり、水溶性ゼラチンの含有量が0.25乃至0.35重量%であり、前記多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張である多細胞生物組織の蘇生液を接触させて、該組織細胞内の結合水を増加させることを特徴とする多細胞生物組織の蘇生方法にある。
【0011】
そして、本発明は、生活時に比して衰え又は弱った或いは老化した、蘇生される多細胞生物組織と、最適温度下で、原塩を含有し前記多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張である該多細胞生物組織の第1蘇生液とを接触させ、次いで第1蘇生液と接触した多細胞生物組織と、該原塩中の塩化ナトリウムと等重量又は略等重量の糖及び水溶性ゼラチンを含有し前記多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張である多細胞生物組織の第2蘇生液とを接触させて、該組織細胞内の結合水を増加させることにより、該組織の活力を回復させ又は若返らせることを特徴とする多細胞生物組織の蘇生方法にある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明において、蘇生とは、衰え若しくは弱った又は老化した多細胞生物組織或いは損傷を受けて衰え又は弱った多細胞生物組織について、該組織の活力を回復し、或いは該組織を若返らせることを意味する。
本発明において、多細胞生物組織の蘇生液は、食塩、糖及び水溶性ゼラチンを含有し、蘇生される多細胞生物組織の生活時の組織の生活時の体液に対し等張又は略等張である溶液であり、該溶液中の食塩は、ナトリウムの他に、カリウム、カルシウム及びマグネシウムを微量に含有する点で、原塩を使用するのが好ましい。しかし、ナトリウム、カリウム及びカルシウムを含有させれば、該溶液中の糖分は、該溶液中の塩化ナトウム分に対して等重量で含有されているのが好ましい。本発明において水分活性とは、ある温度で食品等の多細胞生物組織の示す水蒸気圧のその温度における飽和水蒸気圧に対する比をいい、例えば比較的狭い空間内で、その食品が平衡含水量に達したときの相対湿度(%)を100で割った値に等しい。
【0013】
本発明において、多細胞生物組織に、該生物の生活最適環境温度下で、原塩、糖及び水溶性ゼラチンを含有し、前記多細胞生物組織の生活時の組織の生活時の体液に対し、等張又は略等張である多細胞生物組織の蘇生液を接触させることにより、多細胞生物組織に水分及び糖分を細胞膜を通して浸透させて補給し、多細胞生物組織の蘇生、即ち、該組織の色調又は色艶を生鮮時又は新鮮時の状態に回復させるといった該組織の活力の回復又は該組織表面に現れる小皺の除去等の該組織の若返えりを行うことができる。
本発明において、多細胞生物組織は、人又は人以外の生物の多細胞生物組織を意味する。本発明において、多細胞生物組織が人の場合、多細胞生物組織の蘇生液は、化粧水を包含する。
本発明において、蘇生液に含まれる原塩は、海水より製造された海塩であるのが好ましい。海水の塩分濃度は大洋において大差無く、総塩類3.5%、食塩分2.6〜2.7%である。海塩は、食塩に比して微量ではあるが、他の元素を多く含んでおり、海水中に含まれる主要元素イオン及びその含有量の一例を、次の表1に示す。
【0014】


海塩中に含まれる主要元素イオン及びその含有率の一例を次の表2に示す。
【0015】


海水中の微量元素イオン及びその含有量の一例を次の表3に示す。
【0016】


海塩中の微量元素イオン及びその含有量の一例を次の表4に示す。
【0017】


【0018】
本発明の蘇生液において、糖は、単糖類では、ペントース及び、グルコース、マンノース、フルクトース等のヘキソースが使用でき、多糖類では、アルコール還元糖、蔗糖及び非還元糖の二糖類を使用することができる。
糖としては、トレハロースが広く使用されるが、肉類の保存の場合には、蔗糖及びアルコール還元糖等の二糖類並びにグルコース及びフルクトース等の単糖類を使用することができ、何れの場合も格差がないが、フルクトースの場合は、味が付加されることとなる。魚介類の保存の場合には、塑性液中の有効成分として、3%の糖が使用されるが、フルクトース2.7%とトレハロース0.3%の混合した糖を使用するのが好ましい。米を保存する場合には、糖としては、トレハロースが、炊き上がった飯の『ふっくら感』に関して最も効果がある。糠臭等の臭いは、食塩を入れることで除去することができる。
【0019】
蘇生液を、8℃の温度の肉塊に吹き掛けると、15分後に肉塊の芯部の温度が13℃に上昇し、吹き掛けて30分後に肉塊の芯部の温度は15℃に上昇し、吹き掛けて45分後に12℃の温度に低下し、吹き掛けて60分後に肉塊の芯部の温度は8℃に戻った。この現象は、蘇生液中の糖分が該肉塊に吸収されて、該肉塊の細胞内の酵素が反応したためと考えられる。
蘇生液中の食塩分は、糖分の細胞吸収に関わる『イオンポンプ』に、ナトリウムイオンが関わっており、そのナトリウムイオン源として必要である。このような細胞の生体膜を通しての無機イオンの輸送を行うイオンポンプとしては、プロトンイオンポンプ、ナトリウムイオンポンプ、カリウムイオンポンプ及びカルシウムイオンポンプなどがあり、これらのイオン供給源としては、これらの無機イオンを含むことが必要であり、原塩等はこれらの無機イオンを含む点で、蘇生液の有効成分として好ましい。
【0020】
本発明の蘇生液は、塩化ナトリウム含有率85%以上及び重金属イオン含有率15ppm以下の添加物の無い海塩を2.5〜3.5重量部、玉蜀黍澱粉の糖化により得られる粉末状のトレハロース等の糖類2.5〜3.5重量部、水溶性ゼラチン0.25〜0.35重量部を水に溶解させて、原塩3%、糖類3%、水溶性ゼラチン0.3%の水溶液を調製して蘇生液とすることができる。
本発明において、水溶性ゼラチンが栄養物質の支持物質として使用される。このように、水溶性ゼラチンを使用することにより、生物組織に被着して、水分を生物組織内に送り込むことを容易にする。
本発明において、多細胞生物組織の生活最適環境温度とは、多細胞生物体が活動する環境における最適温度をいい、動物なら繁殖期、植物なら開花期から割出され、多細胞生物組織に含まれる酵素の効力を発揮するのに最も適した温度範囲内の温度を意味し、多細胞生物体の種類により相違する。このような生活最適環境温度において、多細胞生物組織を蘇生液と接触処理すると、効果的に蘇生を果たすことができるので好ましい。しかし、この蘇生液による処理温度は、保存時の冷蔵温度及び解凍温度等の保存温度をも意味する。蘇生液と接触下に冷蔵又は解凍することにより、多細胞生物組織を痛めることなく、冷蔵又は解凍を行うことができる。
【0021】
本発明において、衰え又は弱った或いは老化した、蘇生される多細胞生物組織は、原塩、糖及び水溶性ゼラチンを含有する蘇生液に接触させて蘇生させる。この場合、蘇生させる多細胞生物組織を蘇生液に浸すか、或いは、保水性のある材料、例えば紙、等に蘇生液を含ませて蘇生液の含浸した材料を作り出し、この蘇生液を含浸させた材料で前記多細胞生物組織を包み、一定時間放置して、多細胞生物の組織細胞について、結合水の飽和状態を形成し、多細胞生物組織を生活時の状態に蘇生させることができる。
本発明において、蘇生液は、該動物又は植物の細胞組織を処理する前に、動物又は植物の組織細胞の生活最適環境温度の範囲内に、予め温度が調整され、この生活最適環境温度に調整された蘇生液に、動物又は植物の組織細胞を、浸漬、塗布、噴霧又は被着等により接触させて、該組織細胞内の自由水を結合水化し、飽和状態になる迄、蘇生液との接触を継続する。本方法において、例えば冷蔵状態、或いは、解凍状態に置かれた組織細胞を、蘇生液に、好ましくは30秒から3分間浸して冷蔵又は解凍することができる。
この場合、冷凍状態の多細胞生物組織を、蘇生液を含浸する保水性のある紙、或いは繊維性材料で包み、冷蔵庫内で1晩掛けて、好ましくは、8〜12時間の解凍時間を掛けて、解凍を行うことができる。
【0022】
本発明においては、原塩、糖及び水溶性ゼラチンを含有し、蘇生される多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張である蘇生液に、多細胞生物組織を接触させて置くので、例えば、食品素材の流通時に於いて、冷蔵状態で日持ちがよく、1週間以上保存しても褪色も鮮度の変化もみられず、また、1週間後の一般生菌数は、初菌数の10倍以下である。しかし、同じ素材の蘇生液と接触させない場合には、冷蔵状態で日持ちは2〜3日であり、2日目の一般生菌数は、初菌数の100倍程度に達する。
一般に、食肉及び魚介類では、細胞液及び細胞間液の流出は、鮮度が低下し、味が低下するが、本発明の蘇生液で処理した食肉及び魚介類は、時間が経過しても、殆ど細胞液の流出が見られず、冷蔵保管1週間後においても、流出した細胞液、即ちドリップは僅かであり、1週間後においても、食肉及び魚介類の持つ本来の味を保持することができる。しかし、本発明の蘇生液で処理されていない食肉及び魚介類の場合には、一般の場合と同様に、時間の経過と共に可成のドリップが確認され、鮮度が低下し、また品質が劣化し、味が低下する。
既に生命活動を停止し、死後4乃至5時間を経過した動物の細胞においては、プロテリシスが急速に減少しても、動物細胞は呼吸活動を止めてはおらず、本発明の蘇生液が塗布されたときの動物の細胞における温度上昇は、一部細胞の活動が再開されることを示すものと考えられる。
グラスフェッド牛肉(牧草肥育)の異臭、内蔵肉の異臭、及びエビ等の海産物にある魚臭等所謂食品素材で問題となっていた異臭は、過酸化による変敗が原因と考えられているが、本発明の蘇生液による蘇生処理の結果、この異臭がなくなることは、食品素材の変敗した細胞が元の状態へ回帰していると考えられる。
【0023】
また、食肉、海産物、米及び野菜などの所謂食品素材、人体並びに花等の所謂生命活動を行っている細胞への効果に関しては、細胞の生命活動の一部が再開されるものと考えられる。
また、本発明において、蘇生液を、皮膚に例えば直接噴霧して、皮膚に浸透させて、表皮、真皮組織の細胞を活性化を促し、本来形成されるべき正常な細胞を再生させることができる。したがって、何らかの外的要因により形成されていた異常細胞の形成を、蘇生液の吸収により、正常な細胞を形成するように正常化させて、正常な細胞の形成を促進することができる。
【実施例】
【0024】
例1
塩化ナトリウム含有率85%以上及び重金属イオン含有率15ppm以下の添加物の無い海塩を、2.5〜3.5重量部、トレハロース2.5〜3.5重量部、水溶性ゼラチン0.25〜0.35重量部を水に溶解させて、原塩3%、糖類3%、水溶性ゼラチン0.3%の水溶液を調製して蘇生液とした。
例2
【0025】
原料として、米国産冷凍牛肉ヒレ約2.5kgが使用された。前記例1で調製された蘇生液(海塩含有率:3重量%、トレハロース含有率:3重量%、水溶性ゼラチン含有率:0.3重量%の水溶液)を使用した。
前記冷凍牛肉約2.5kgに、5℃に温度調整された前記蘇生液を噴霧器で吹き付けて、前記冷凍牛肉の凍結表面の解凍と発色を徐々に開始させた。その後、該冷凍牛肉を、前記蘇生液を含浸させた保水性のあるザラ紙のミートペーパーで包んで、再度、5℃に温度調整された前記蘇生液を噴霧器で万遍なく吹き付けた。噴霧に使用された前記蘇生液の分量は、約2.5kgの冷凍牛肉の肉塊に対して約40mlであった。このように、該蘇生液が噴霧されて濡れたミートペーパーで包んだものを、更にサランラップで包んで、約8℃の温度で約10時間の間冷蔵保管して、解凍し、蘇生させた。解凍時間は、前記冷凍牛肉の重量と保管温度による。保管温度は、0〜15℃の間が望ましい。
この解凍時に、サランラップ包装でなく、真空包装をした場合は、肉の呼吸を困難にさせるので、解凍された牛肉の表面部分が変色して褐色になっていた。 本例においては、解凍後の約8℃の冷蔵保管過程で、1週間経過しても、ドリップの流出がなく、回復した色を保ったままであり、牛肉の風味も損なわれず、ジューシーな触感に戻った。これは海塩が発色を誘導し、これを糖類とゼラチンで細胞間液等の自由水を結合水化することで細胞の状態を保護したものと考えられる。
本例では、輸入牛肉を扱ったが、輸入牛肉のでは、品種、年齢の問題から国産牛肉に比べて堅い触感があるが、この点も原塩の効果により、肉質が柔らかくなっていた。
本例で解凍された牛肉を蘇生処理後、ミートペーパーを取り除いて、真空包装をして急速凍結した。この急速凍結した牛肉を、真空包装をした状態で、39℃の温水に浸漬して解凍した。この場合は5分間で急速に解凍した。解凍後、真空包装を取り除いて、袋内を調べたがドリップは見られなかった。真空包装より取り出された蘇生処理された牛肉は、約8℃の温度で冷蔵保管されたが、1週間後においても、生鮮時の色を保っており、牛肉の風味も損なわれずジューシーな触感であった。
従来法の牛肉ヒレの場合、ローストビーフにしたときの歩留まりは、72乃至78重量%であったが、本例の牛肉ヒレの場合、ローストビーフにしたときの歩留まりは、86乃至88重量%であり、瑞々しい食感を与えるものであった。
【比較例】
【0026】
例2で用いた米国産冷凍牛肉と同一ロットより、冷凍したヒレ肉を比較例とした。急速凍結された比較例は、真空包装をした状態で、39℃の温水に浸漬して解凍した。比較例の場合は、解凍に45分を要した。また真空包装を取り除いて、袋内を調べたところ肉の重量の6.3%のドリップの流出が確認された。真空包装より取り出された比較例も、約8℃の温度で冷蔵保管されたが、2日目の夕刻から褐色に変色が始まった。この時点で一部牛肉を切り取って試食したが、ジューシー感は損なわれ、風味も肉の変質による異臭が感じられた。更に、4日目には全体が黒ずみ、完全に腐敗が始まり、異臭が強くなった。
例3
【0027】
原料として、米国産冷蔵牛肉ヒレ約2.5kgが使用された。蘇生液は、22℃に温度調整された点を除いて、例2で使用されたものと同じであり、前記例1で調製された蘇生液(海塩含有率:3重量%、トレハロース含有率:3重量%、水溶性ゼラチン含有率:0.3重量%の水溶液)である。
前記冷蔵牛肉約2.5kgに、22℃に温度調整された蘇生液を噴霧器で吹き付け、その後、該冷凍牛肉を、蘇生液を含浸させた保水性のあるザラ紙のミートペーパーで包んで、再度、22℃に温度調整された蘇生液を噴霧器で万遍なく吹き付けた。このように、蘇生液が噴霧されて濡れたミートペーパーで包んだものを、更にサランラップで包んで、約8℃の温度で約2時間の間冷蔵保管して、蘇生させた。
真空包装により流通させるときは、急速冷凍した後、真空包装をして保管する。解凍のときは例2と同様に褐色変化が起きないように注意する。
真空包装をしないときは、サランラップに包んで冷蔵により保管する。冷蔵牛肉の場合は、既に蘇生液により飽和されているので、ミートペーパーに含浸させた液に浸した状態にしておくと、過飽和の状態を招き、一旦発色した肉色の発色が薄れる現象が起こるので、ミートペーパーを除去して、サランラップで包んだ状態で冷蔵保管する。肉塊の1kgについて1時間を目安にして蘇生化を行う。 本例においては、解凍後の約8℃の冷蔵保管過程で、1週間経過しても、ドリップの流出がなく、回復した色を保ったままであり、牛肉の風味も損なわれず、ジューシーな触感を保っていた。これは海塩が発色を誘導し、これを糖類とゼラチンで細胞間液等の自由水を結合水化することで細胞の状態を保護したものと考えられる。
本例では、輸入牛肉を扱ったが、輸入牛肉のでは、品種、年齢の問題から国産牛肉に比べて堅い触感があるが、この点も原塩の効果により、肉質が柔らかくなっていた
例4
【0028】
原料として、国産冷蔵牛肉ロース(血合い含むもの)約4.5kgが使用された。前記例1で調製された蘇生液(海塩含有率:3重量%、トレハロース含有率:3重量%、水溶性ゼラチン含有率:0.3重量%の水溶液)を使用した。
前記冷蔵牛肉約4.5kgに、22℃に温度調整された蘇生液を噴霧器で吹き付け、その後、該冷凍牛肉を、蘇生液を含浸させた保水性のあるザラ紙のミートペーパーで包んで、再度、22℃に温度調整された蘇生液を噴霧器で万遍なく吹き付けた。このように、蘇生液が噴霧されて濡れたミートペーパーで包んだものを、更にサランラップで包んで、約8℃の温度で約6時間の間冷蔵保管して、蘇生させた。
本例においては、解凍後の約8℃の冷蔵保管過程で、1週間経過しても、ドリップの流出がなく、回復した色を保ったままであり、牛肉の風味も損なわれず、ジューシーな触感を保っていた。これは海塩が発色を誘導し、これを糖類とゼラチンで細胞間液等の自由水を結合水化することで細胞の状態を保護したものと考えられる。
血合いについては、2時間の保管で血合いの薄まりが見られたが、6時間後には、完全に血合いは分散し、ブラッドスポットがなくなっていた。これは、細胞間で凝固した体液が蘇生液の浸透により再度溶血し、分散して元の肉組織に吸収されたためと考えられる。
例5
【0029】
原料として、冷凍保管上の過程で褐色に変色した地中海産冷凍本マグロ背節シモの約500〜800gのサクを12本を使用した。冷凍マグロの各サクに37℃に温度調整された蘇生液(海塩含有率3%、トレハロース含有率3%、酢酸含有率2%及び水溶性ゼラチン含有率0.3%の)を噴霧器で冷凍マグロの表面に吹き付けて、前記冷凍マグロの各サクの凍結表面の解凍と発色を開始させた。その後、冷凍マグロの各サクを、蘇生液を含浸させたミートペーパーで包み、さらに、表面から蘇生液を充分に吹き付けて、約11℃で1時間半保存した。冷凍マグロのサクの発色の進行度合いから、蘇生化が進んでいることを確認して、ミートペーパーを取り除き、真空包装をして、急速凍結した。
前記蘇生液により蘇生処理された冷凍マグロの真空包装凍結物は、約30%の温水に、約3分間どぶ漬けすることにより、解凍した。解凍されたマグロのサクは切身にして賞味された。
前記蘇生液により蘇生処理されなかったものは、解凍後15分で褐色に変色して、どす黒くなっり3日で腐敗したが、蘇生液により蘇生処理されたものは、元来の本マグロの色に戻り、その状態のまま、約8℃の温度で冷蔵保管したが、1週間経過しても褐色に変色しなかった。
前記蘇生液により蘇生処理されなかったものは、解凍した後に13重量%ものドリップが出たが、前記蘇生液により蘇生処理されたものは、1週間経過した後においても、ドリップの流出は殆ど見られず、マグロの表面は弾力性を有し、瑞々しさを保っていた。
例6
【0030】
原料として、血合いと褐色の変色が見られるインドネシア産冷蔵南マグロ背節ナカ・シモ約2kgを使用した。蘇生液は例4に使用したものと同一であり、海塩含有率3%、トレハロース含有率3%、酢酸含有率2%及び水溶性ゼラチン含有率0.3%の溶液であった。
前記地中海産冷蔵南マグロ背節ナカ・シモ約2kgの肉塊の表面に、37℃に温度調整された蘇生液を噴霧器で吹き付けて、前記冷蔵マグロの肉塊の表面の発色を開始させた。その後、前記冷蔵マグロの肉塊を、蘇生液を含浸させたミートペーパーで包み、さらに、表面から蘇生液を充分に吹き付けて、約11℃で1時間半保存した。冷蔵マグロの肉塊の発色の進行度合いから、蘇生化が進んでいることを確認して、ミートペーパーを取り除き、冷蔵保管した。
冷蔵保管された冷蔵マグロの肉塊は、そのまま賞味することができ、血合いは、分散して吸収されていたまた、褐色に変色した部分も、元の南マグロの色に戻り、その侭1週間を経過しても変化が見られなかった。一般に、冷蔵マグロは2日目夕方からは褐色に肉色の変化が始まり、3日目には褐色の変色が全体に広がる、蘇生液による蘇生処理したものは、1週間を経過しても変化が見られなかった。
例7
【0031】
タイ産米長粒種10kgが使用された、研いだ米10kgを、63℃に温度調整された海塩2重量%含有の第1蘇生液10kgに30分浸漬した。その後水洗いして、米1重量部を、トレハロース0.3重量%及び水溶性ゼラチン0.1重量%含有の第2蘇生液1.3重量部に、10分間浸漬し、浸漬された米は、第2蘇生液に浸された状態で炊飯された。
炊飯した飯米の一部は、その侭食され、残りは密封して冷凍保存された。冷凍保存された飯米は、例えば電子レンジにより1〜1.5分間温め直して食された。
従来、タイ米は、ジャポニカ種と比べて、粘度が低く、炊飯された飯米は、バラバラした食感で、パサついており、例えば「握り飯」にできる状態にはならなかったが、本例の蘇生液による蘇生処理を行うことにより、処理時間によりタイ米の粘度を調整でき、味の上からも精米過程で付着、或いは、玄米の保管状態の悪さからくる臭いも無くなっていた。
タイ米は、通常の炊飯に於いて、米粒幅が1.5mmの米が1.3倍程度(米粒幅2.1mm程度)にしか膨張しないが、本例の蘇生処理されたタイ米は、炊飯後、2.2倍程度(米粒幅2.7mm程度)迄膨張、更に、炊飯後常温放置しても米が乾燥してくることなく、保水した状態で安定していた。又、炊飯後冷凍すると、一旦は水分を放出して縮む状態が見受けられたが、自然解凍の過程で、再度空気中の水分を飽和状態迄吸って、ふっくらと炊き上がった元の容積に戻ることが磯認された。
また、本例においては、脂肪酸の酸化劣敗臭のタイ米の有する独特の臭いもなくなっている。
さらに、炊飯後、冷凍した米は、通常でも水分が飛び、食べてパサついた感じとなるが、本例においては、炊飯後冷凍したタイ米は、レンジ解凍時の加熱によりふっくらと仕上がり、またこの状態を、12時間経過後においても保持していた。
例8
【0032】
97年国産古米「きらら」10kgが使用された。研いだ米10kgを、54℃に温度調整された海塩1重量%含有の第1蘇生液30kgに30分浸漬した。その後水洗いして、米1重量部を、トレハロース0.3重量%及び水溶性ゼラチン0.2重量%含有の第2蘇生液1.3重量部に、10分間浸漬し、浸漬された米は、第2蘇生液に浸された状態で炊飯された。
炊飯した飯米の一部は、その侭食され、残りは密封して冷凍保存された。冷凍保存された飯米は、例えば電子レンジにより1〜1.5分間温め直して食された。
従来の古米では、「糠臭」と呼ばれる独特の変敗臭があり、炊き上げた米粒の膨張率は180乃至200%であったったが、本例の蘇生処理した古米は、「糠臭」と呼ばれる独特の変敗臭はなくなっており、炊き上げた米粒の膨張率は200乃至230%であった。また古米の場合、保水性が低く問題とされていたが、本例の蘇生処理された古米では、保水性が増し、例えば、1.5mmの米粒幅の米が、2.9mmの米粒幅にまで膨張しており、ふっくらとした食感の飯米が得られた。
また、冷凍米の場合、解凍加熱後のご飯の乾燥に問題があると言われているが、本例の古米においても、加熱後保温状態でも12時間経過後でもふっくらとした感じを保持していた。
例9
【0033】
原料として、国産通常米「ひとめぼれ」10kgが使用された。第1蘇生液及び該第1蘇生液による蘇生処理並びに第2蘇生液及び該第2蘇生液による蘇生処理は、例8と同様に行われた。
特に冷凍米において、通常では解凍加熱後の乾燥による食味の劣化(主に、パサつき)が問題となっていたが、本例により蘇生処理された米は、この点においても加熱後保温状態で12時間経過後においてもはふっくらした感じを保持していた。
また、レンジ解凍するには、通常は2分半の解凍加熱が必要であるものが、本例により蘇生処理された米は、1〜1分半に解凍加熱時間を短縮できると共に、加熱後10〜15分経過した場合の方が、一層ふっくらした感を醸すことが判明。即ち、蘇生処理により米が独自の保水の飽和状態にまで戻ってくることが可能になったものと思われる。
例10
【0034】
生鮮キュウリを原料とした。36℃に温度で、前記例1で調整された蘇生液に3分間浸漬した。浸漬後、冷蔵保管すると10日目でも褪色せず、光沢も失われない。又、キュウリの持つ歯切れも変わらない状態であり、所謂取れたてのキュウリを食べた如き食味感を保有した状態であった。
例11
【0035】
生鮮ハーブ葉を原料とした。11℃に温度調整された前記例1で調製した蘇生液に1時間浮かべ、一旦水洗いを行い、その後、35℃の温水に5分間浸し、最後に60℃のお湯に潜らした後、取り出して冷蔵保管した。
ハーブ等年間1〜2作のものを年間通して保存使用することを目的として蘇生処理した。その結果、葉菜ものでも3ヶ月は冷蔵保存が可能となった
例12
【0036】
顔の表面全体に、前記例1で調製した蘇生液を一回塗布し、その侭乾燥させ、その乾燥させた状態で就寝し、翌朝温水で洗顔する。
1日目より、塗布部分が緊張し、所謂「張りのある感触」を得た。
2日目より、塗布部分が発熱し、熱をもった触感を得る(人によっては、発熱を起こさない場合もある)
3日から5日には、塗布部分の発熱は収まり、張りのある状態が持続し始める。
1週間塗布を続けると、目尻の小皺が消え、その後1週間は塗布を止めても、張りのある状態を持続していた。
例13
【0037】
腕表面のシミに対して、前記例1で調製した蘇生液を塗布し、乾燥して放置後、レモン水で洗浄し、再度、前記蘇生液を塗布し、乾燥し放置後、レモン水で再度洗浄し、その侭放置した。
この手当を、1日に2回、朝晩繰り返すと、1cm大の大きさであったシミが、10日目から14日目には、1mm大の複数の斑点に分離され、その後、3日から5日でシミは消失した。
このシミの消失する機序は確認されていないが、蘇生液がシミの生成されている表皮組織又は表皮組織と真皮組織間に働きかけるのではなく、新しい表皮組織を形成する真皮組織に直接働きかけ、新たな表皮組織が形成されて、その上層に位置するシミを表面に押し上げてくることに起因すると考えられる。
従来、皮脂の存在等により難しいと言われていた経皮吸収を、本蘇生液は、体液と等張又は略等張であることによって、吸収し易い状態を形成して、可能にさせると考えられ、また、本蘇生液に含有されている糖分及び該糖分と等重量又は略等重量の塩化ナトリウム分が、細胞膜透過上のイオンポンプの役割を果たすことで、老化した細胞内に、直接、細胞の呼吸栄養素である糖分を送り込み、細胞の活性化を促すものと考えられる。
例14
【0038】
乾性肌と言われ、従来は、アロエエキス配合の保湿姓を高める化粧水を使用して、さほど歴然とした効果が得難かった人が、前記例12と同様の処理を行ったところ、乾性肌が潤いのある状態になった。顕微鏡での観察結果は、表面がささくれだった角質層が表面が平滑な平板化しており、改善が見られた。
この乾性肌が潤いのあるに肌に変化する機序は確認されていないが、本蘇生液が真皮組織の活力を高めることにより、通常の食生活で補われた栄養素を、細胞内に取り込み易くしているものと考えられる。
例15
【0039】
頭皮全体に、前記例1で調製した蘇生液を毎日1回5mlを吹き付け、3カ月以上に亙って使用した。蘇生液の吹き付けを開始して3週間目に、頭皮に染み出している油脂分の減少がみられ、幾つかの毛根が再生されている状態が見られた。この後2カ月目には、産毛とかなり太い毛髪の発生が見られた。予後の確認として、蘇生液吹き付けを開始後して3カ月を経過した時点で観察し、毛根の形成が順調であり、新たな毛髪が増加していたことが確認された。
例16
【0040】
水虫の治療
水虫の患者の患部に、前記例1で調製された蘇生液3mlを毎日1回塗布した。蘇生液の塗布を開始した後、2週間目に、患部の縮小が見られ、特に軽微な症状の部分は完全に治癒していた。治療開始後4週乃至6週めで、酷い症状であった患部も治癒した。
例17
【0041】
肝硬変の治療
肝硬変の患者の肝臓動脈に、前記例1で調製された蘇生液(海塩含有率:3重量%、トレハロース含有率:3重量%、水溶性ゼラチン含有率:0.3重量%の水溶液)5mlを3週間の間毎日直接注入した。この蘇生液の注入により繊維質化していた肝臓細胞が正常化し始め、治療開始後、3週間後には、肝硬変の肝臓の繊維質部分は80%以上も減少していた。
例18
【0042】
胃潰瘍の治療
胃潰瘍の患者の患部に、前記例1で調製された蘇生液(海塩含有率:3重量%、トレハロース含有率:3重量%、水溶性ゼラチン含有率:0.3重量%の水溶液)3mlを毎日1回噴霧した。蘇生液による治療開始後1週間目で、潰瘍部の縮小が見られ、蘇生液による治療開始後2週間目で、潰瘍部は完全に消失した。
例19
【0043】
小児喘息又はアトピー性喘息の治療
小児喘息及びアトピー性喘息の患者に、夫々、前記例1で調製された蘇生液5mlを毎日1回、吸入器により咽喉部に吸入した。蘇生液の吸入を開始して3日目には、喘息の発作が治まった。
例20
【0044】
ケロイド及び創傷跡の治癒
患者のケロイドに、毎日1回入浴後に、前記例1で調製された蘇生液0.5mlを塗布した。前記蘇生液の塗布を開始して1カ月後に、ケロイドは薄くなり、新たな毛根が発生した。前記蘇生液の塗布を開始して2カ月後には、ケロイド痕は更に薄くなり、新たな皮膚となった。毛は新たなものが4本再生された。
例21
【0045】
皮膚角化症の治癒
(1) 患者のうおのめの部分に毎日1回入浴後に、前記例1で調製された蘇生液0.5mlを塗布した。前記蘇生液の塗布を開始して2週間後に、うおのめの上部には、乾燥収縮が見られた。前記蘇生液の塗布を開始して17日目に、うおのめは脱落し、うおのめの脱落跡には、新たに正常な皮膚細胞が形成されていた。
(2) 患者のたこの部分に毎日1回入浴後に、前記例1で調製された蘇生液0.5mlを塗布した。前記蘇生液の塗布を開始して10日後に、上部の角質化部に、乾燥収縮が見られ、前記蘇生液の塗布を開始して15日後には、たこは脱落した。たこの脱落跡には、新たに正常な皮膚細胞が形成されていた。
例22
【0046】
アトピー性皮膚炎の治癒
アトピー性皮膚炎の患者の患部に、毎日1回入浴後に、前記例1で調製された蘇生液0.5mlを脱脂綿に滲ませて軽く叩くことにより塗布した。前記蘇生液の塗布を開始した翌日には、皮膚炎の炎症は治まった。その後も、毎日1回入浴後に、例1で調製された蘇生液0.5mlを脱脂綿に滲ませて軽く叩くことにより塗布することにより、新たな皮膚炎の発生を抑えることができ、3カ月を経過した後でも新たな皮膚炎の発生は見られなかった。
例23
【0047】
移植用臓器保存液として
前記例1で調製された蘇生液に、臓器移植用の臓器、例えば、肺臓、心臓、肝臓、腎臓及び膵臓を浸漬した。何れの場合にも、臓器細胞の活性化が見られた。従来、臓器の活性維持が半日程度のところ、3日に亙って正常な状態で保存できることができた。
産業上の利用可能性
【0048】
本発明において、蘇生液は、食塩、糖分及び水溶性ゼラチンを含有し、蘇生される多細胞生物組織の生活時の体液に対し等張又は略等張である蘇生液に、多細胞生物組織を接触させて置くので、従来に比して、貴重な食品素材を、長期間瑞々しい状態で保存することが可能となり、無駄無く食することを可能にし、不作の時の食料保存の一つを担うものである。
また、本発明は、前記蘇生液を多細胞生物組織に接触させて、多細胞生物組織の生活活動を活性化するものであり、多細胞生物組織の正常化が果たされて、その正常化により種々の疾病を治療することができる。
【出願人】 【識別番号】500264375
【氏名又は名称】株式会社ゲオ
【出願日】 平成16年9月13日(2004.9.13)
【代理人】 【識別番号】100075085
【弁理士】
【氏名又は名称】武田 正彦

【識別番号】100089303
【弁理士】
【氏名又は名称】滝口 昌司

【識別番号】100074734
【弁理士】
【氏名又は名称】中里 浩一

【識別番号】100086265
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 仁

【公開番号】 特開2005−58239(P2005−58239A)
【公開日】 平成17年3月10日(2005.3.10)
【出願番号】 特願2004−299397(P2004−299397)