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【発明の名称】 味付けのり及び焼きのり
【発明者】 【氏名】福嶋 昭雄

【要約】 【課題】コラーゲンを備えた新規な味付けのり及び焼きのりを提供する。

【解決手段】魚から抽出したコラーゲン粉末を熱湯に入れてコラーゲン溶液を作り、該コラーゲン溶液を調味液に加えてコラーゲン入り調味液を作り、該コラーゲン入り調味液を焼きのりに塗着し乾燥させてなることを特徴とする味付けのり。魚から抽出したコラーゲン粉末を熱湯に入れてコラーゲン溶液を作り、該コラーゲン溶液を干しのりに塗着し焼いてなることを特徴とする焼きのり。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
魚から抽出したコラーゲン粉末を熱湯に入れてコラーゲン溶液を作り、該コラーゲン溶液を調味液に加えてコラーゲン入り調味液を作り、該コラーゲン入り調味液を焼きのりに塗着し乾燥させてなることを特徴とする味付けのり。
【請求項2】
魚から抽出したコラーゲン粉末を熱湯に入れてコラーゲン溶液を作り、該コラーゲン溶液を干しのりに塗着し焼いてなることを特徴とする焼きのり。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、味付けのり及び焼きのりに関するものである。
【背景技術】
【0002】
味付けのりとしては、干しのりに調味液を塗着して焼いてなるものが従来より知られている。焼きのりとしては、干しのりを焼いてなるものが従来より知られている。
【0003】
特開2002−125632号公報は味付けのりを開示している。即ち、同公報は、黒のりの表裏両面に醤油や砂糖を含む調味液を塗布し、該調味液を介して黒のりの片面にのみ青のりをふりかけてなる味付けのりを開示している。
【0004】
特開平5−336933号公報は味付層を有する焼きのりを提供している。即ち、同公報は、素焼きしたのりの片面に、わさび或いはトウガラシ等の香辛料の微粉末と調味料の微粉末を食料硬化油と均一に混合した味付層を塗布し、該食料硬化油として無味、無臭及び無香の植物性食料油脂からなると共に融点を季節により異なる常温より幾分高めの所定巾の範囲内の温度となるように設定して常時常温で硬化しているものを用いたことを特徴とするのりを開示している。
【特許文献1】特開2002−125632号公報
【特許文献2】特開平5−336933号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来の味付けのり及び焼きのりは、それぞれ好ましい味と風味とを備えたものではあるが、本発明は、硬タンパク質の一つであって生体の結合組織の主成分をなすコラーゲンがこれを摂取したときに人の健康と美容とに好ましい影響を及ぼすといわれている点に着目し、このコラーゲンを備えた新規な味付けのり及び焼きのりを提供しようとしてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は下記の味付けのり及び焼きのりを提供するものである。
【0007】
(1)魚から抽出したコラーゲン粉末を熱湯に入れてコラーゲン溶液を作り、該コラーゲン溶液を調味液に加えてコラーゲン入り調味液を作り、該コラーゲン入り調味液を焼きのりに塗着し乾燥させてなることを特徴とする味付けのり(請求項1)。
【0008】
(2)魚から抽出したコラーゲン粉末を熱湯に入れてコラーゲン溶液を作り、該コラーゲン溶液を干しのりに塗着し焼いてなることを特徴とする焼きのり(請求項2)。
【発明の効果】
【0009】
[請求項1の発明]
請求項1の発明による味付けのりは、コラーゲン入り調味液を焼きのりに塗着し乾燥させてなるものであるため、該味付けのりを食することによりコラーゲンを摂取することができる。コラーゲンは、人の健康と美容とに好ましい影響を及ぼすといわれている。
【0010】
[請求項2の発明]
請求項2の発明による焼きのりは、コラーゲン溶液を干しのりに塗着し焼いてなるものであるため、該焼きのりを食することによりコラーゲンを摂取することができる。コラーゲンは、人の健康と美容とに好ましい影響を及ぼすといわれている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
[味付けのり]
まず、味付けのりについて、図1、図2を参照して説明する。
【0012】
符号1に示す供給機からは、シート状の海苔を天日乾燥又は機械乾燥してなる干しのり3が焼き機(焼釜)5に供給される。
【0013】
焼き機5において、干しのり3は、例えば、160〜180℃の温度にて4〜10秒間焼き上げられる。
【0014】
一方、コラーゲン入り調味液を次の如くして作る。
【0015】
即ち、鯛等の魚体のウロコ、皮等から抽出したコラーゲン粉末を96〜100℃の熱湯に入れて約3分間煮詰めてコラーゲン溶液を作る。この場合、臭い消しのために、適宜生ショウガを加えることが望ましい。
【0016】
熱湯の温度が96℃よりも低いときには、コラーゲンが熱湯中に均一に溶け込まず、直径数ミリのダンゴ状となる。コラーゲンがダンゴ状になった場合には、コラーゲン入り調味液を後述の如く塗着機13における滴下装置7の滴下口9からスポンジローラー11上に滴下させる際に該滴下口9にて詰まるおそれがある。因みに、滴下口9の直径は例えば2〜3mmである。
【0017】
上記コラーゲン溶液を50℃以下の温度に冷却した後、該コラーゲン溶液を調味液に加えてコラーゲン入り調味液を作る。即ち、調味液として、例えば、海老のだし汁と魚のだし汁と昆布のだし汁とを各別に作り、これらのだし汁とコラーゲン溶液とを混合してコラーゲン入り調味液を作る。因みに、上記コラーゲン溶液を冷却することなく高温のまま調味液に加えたときには、該調味液の味が損なわれる。なお、調味液としては、上記のもの以外にも種々のものを使用することができる。
【0018】
コラーゲン入り調味液においては、好ましくは、調味液18重量部に対しコラーゲン粉末が0.4重量部の割合になるようにする。
【0019】
コラーゲン入り調味液において、調味液18重量部に対するコラーゲン粉末の割合が0.3重量部以下の場合には、コラーゲンの効用が低くなり、味付けのりの味にまろやかさがでない。従って、この場合には、味付けのりとしての商品価値が低下する。
【0020】
コラーゲン入り調味液において、調味液18重量部に対するコラーゲン粉末の割合が0.5重量部以上の場合には、味付けのりが魚臭くなる。この場合にも、味付けのりとしての商品価値が低下する。
【0021】
以上の如くして作ったコラーゲン入り調味液を塗着機13により干しのり3に塗着して味付けのりとなす。
【0022】
塗着機13の一例を図2に示す。同図に示す塗着機13は、上下二対のスポンジローラー11a、11b、11a、11bをそれぞれ上側のスポンジローラー11aと下側のスポンジローラー11bとの間に干しのり3が通過するように配設し、上側のスポンジローラー11a、11aの上方にはコラーゲン入り調味液の滴下装置7を配設し、該滴下装置7の滴下口9からコラーゲン入り調味液を各スポンジローラー11a、11a上に滴下させることにより、上側のスポンジローラー11aと下側のスポンジローラー11bとの間を通過する干しのり3にコラーゲン入り調味液を塗着するようにしたものである。
【0023】
なお、図2に示す事例においては、下側の各スポンジローラー11bの更に下側に回収用スポンジローラー11cを配設している。この回収用スポンジローラー11cは下側の各スポンジローラー11bから下降したコラーゲン入り調味液を受け取るものである。回収用スポンジローラー11cにコラーゲン入り調味液が溜まったときには、該回収用スポンジローラー11cと下側の各スポンジローラー11bとの位置を交換し、回収用スポンジローラー11cと上側のスポンジローラー11aとの間に干しのり3が通過するようになす。このときは、下側のスポンジローラー11bがコラーゲン入り調味液を回収するローラーとなる。即ち、回収用スポンジローラー11cと下側の各スポンジローラー11bとの位置を交換することにより、コラーゲン入り調味液の無駄を省くことができる。
【0024】
コラーゲン入り調味液の使用量は、一例として、干しのり100重量部に対しコラーゲン分が1重量部となるようにする。
【0025】
干しのり100重量部に対するコラーゲン分の割合が1重量部未満の場合には、コラーゲンの効用が低くなり、味付けのりとしての商品価値が低下する。
【0026】
干しのり100重量部に対するコラーゲン分の割合が1重量を超す場合には、味付けのりが魚臭くなり、味付けのりとしての商品価値が低下する。
【0027】
コラーゲン入り調味液を塗着機13により干しのり3に塗着して味付けのりとなした後、該味付けのりを乾燥機15により例えば80〜90℃の温度にて乾燥させ、カウンターマシン(枚数取機)17により数えさせた所定枚数の味付けのりを切断機19により所定の寸法に切断し、これを包装機20により包装することにより製品となす。
【0028】
[焼きのり]
次に、焼きのりについて、図3を参照して説明する。
【0029】
符号21に示す供給機からは、シート状の海苔を天日乾燥又は機械乾燥してなる干しのりが噴霧機23に供給される。
【0030】
噴霧機23は、前述の如くして作ったコラーゲン溶液を干しのりに噴霧することにより、該干しのりにコラーゲン溶液を塗着する。噴霧機23のノズルの直径は例えば2〜3mmである。
【0031】
コラーゲン溶液を干しのりに塗着する際には、噴霧機23に代えて、前記塗着機13を使用しても差し支えない。即ち、塗着機13における滴下装置7の滴下口9からコラーゲン溶液を各スポンジローラー11a、11a上に滴下させることにより、干しのりにコラーゲン溶液を塗着するのである。
【0032】
コラーゲン溶液の使用量は、一例として、干しのり100重量部に対しコラーゲン分が1重量部となるようにする。
【0033】
干しのり100重量部に対するコラーゲン分の割合が1重量部未満の場合には、コラーゲンの効用が低くなり、焼きのりとしての商品価値が低下する。
【0034】
干しのり100重量部に対するコラーゲン分の割合が1重量を超す場合には、焼きのりが魚臭くなり、焼きのりとしての商品価値が低下する。
【0035】
コラーゲン溶液を塗着した干しのりは、続いて焼き機(焼釜)25により、例えば、160〜180℃の温度にて4〜10秒間焼き上げられて焼きのりとなる。
【0036】
更に、カウンターマシン(枚数取機)27により数えさせた所定枚数の焼きのりを切断機29により所定の寸法に切断し、これを包装機31により包装することにより製品となす。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】味付けのりの製造工程を示す説明図である。
【図2】塗着機を概略的に示す説明図である。
【図3】焼きのりの製造工程を示す説明図である。
【符号の説明】
【0038】
1 供給機
3 干しのり
5 焼き機
7 滴下装置
9 滴下口
11 スポンジローラー
11a 上側のスポンジローラー
11b 下側のスポンジローラー
11c 回収用スポンジローラー
13 塗着機
15 乾燥機
17 カウンターマシン
19 切断機
20 包装機
21 供給機
23 噴霧機
25 焼き機
27 カウンターマシン
29 切断機
31 包装機
【出願人】 【識別番号】500098976
【氏名又は名称】福嶋 昭雄
【識別番号】503298645
【氏名又は名称】清水海苔株式会社
【識別番号】500099641
【氏名又は名称】森 早智子
【出願日】 平成15年8月19日(2003.8.19)
【代理人】 【識別番号】100082913
【弁理士】
【氏名又は名称】長野 光宏

【公開番号】 特開2005−58151(P2005−58151A)
【公開日】 平成17年3月10日(2005.3.10)
【出願番号】 特願2003−295187(P2003−295187)