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【発明の名称】 ダイエット食品
【発明者】 【氏名】今野 謙一
【住所又は居所】東京都中央区銀座1−6−8 西山興業銀座ビル5F 株式会社ボウスアンドカンパニー内

【要約】 【課題】少量の摂取により満腹感が得られるダイエット食品の提供。

【解決手段】乾燥状態から水分を吸収することにより体積が増大し且つ粘着性が生じる食物繊維を含む基本素材を例えば粒径が400nm〜500nmの超微細粒子に粉砕し、該粉砕した超微細粒子に添加素材を加えてを練り合わせ後に整粒した多数の整粒体からダイエット食品を構成する。前記基本素材は、根昆布及び又は葉昆布を原料とし、乾燥状態から水分を吸収することによりゲル化する水溶性食物繊維と、複雑に重合した樹枝状構造を成す不溶性の食物繊維とを含むことが望ましい。また前記添加素材は、異性化カリゴ糖、片栗粉、難消化性食物繊維を含むことが望ましい。このダイエット食材は、人が水分と共に摂取した場合、整粒体が胃内において胃壁に沿って流れ落ちながら溶解して超微細粒子に分解し、この超微細粒子が胃壁全体に粘着性により張り付き、不溶性の食物繊維が胃壁全体を刺激して胃があたかも膨張しているかの如き満腹中枢に刺激を与える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乾燥状態から水分を吸収することにより体積が増大し且つ粘着性が生じる食物繊維を含む基本素材を所定ナノ単位の超微細粒子に粉砕し、該粉砕した超微細粒子に添加素材を加えてを練り合わせ後に整粒した多数の整粒体から構成されることを特徴とするダイエット食品。
【請求項2】
前記所定ナノ単位が、400nm〜500nmであることを特徴とする請求項1記載のダイエット食品。
【請求項3】
前記基本素材が、根昆布及び又は葉昆布を原料とし、乾燥状態から水分を吸収することによりゲル化する水溶性食物繊維と、複雑に重合した樹枝状構造を成す不溶性の食物繊維とを含むことを特徴とする請求項1又は2記載のダイエット食品。
【請求項4】
前記添加素材が、異性化カリゴ糖、片栗粉、難消化性食物繊維を含むことを特徴とする請求項1又は2又は3記載のダイエット食品。

【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、満腹感を得ることができるダイエット食品に係り、特に水分と共に摂取することにより少量で満腹感を得ることができるダイエット食品に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に人体の食欲は,視床下部に存在する摂食中枢と満腹中枢の相反的な働きによってコントロールされ、前記摂食中枢への刺激は食行動を促し、満腹中枢への刺激は食行動を抑制することが知られている。また人体の食欲調節に関わる情報としては、消化吸収の各過程で摂食中枢および満腹中枢に運ばれる食欲調節物質として、グルコースなどの代謝産物/インシュリンなどの末梢性分泌ホルモン/カテーコールアミン/セロトニン/ヒスタミンといったモノアミン類/脳内ペプチド/サイトカイン/各種の成長因子などが知られており、更に咀嚼が満腹物質の1つである神経ヒスタミンを介して満腹感形成に関与していることが知られている。
【0003】
前記満腹中枢に対する刺激は、(1)食物を租借して胃の内部に入れることによる胃の膨張及び胃壁の延びによるもの、(2)食物で摂取した炭水化物が胃や腸でブドウ糖に分解され、血液中に吸収されて血糖値が上昇した血液が脳に運ばれることによるもの、(3)脂肪細胞から分泌される満腹中枢を刺激する満腹物質であるレプチンの量がセットポイントと呼ばれる所定量に達することによるものが知られている。
【0004】
さて、一般に近年は健康意欲が増していることにより、肥満防止乃至ダイエット用の各種食材が販売されており、これら従来技術によるダイエット食材として、下記特許文献に記載された如く、低カローの食材を用いたものや、栄養素を考慮し且つ脂肪代謝促進作用並びに胃内容物消化遅延作用を持つ大豆抽出物を使用するものや、胃内において水分の吸収により体積を膨張させ、胃全体を膨張させる膨張食材を使用するものが知られている。
【特許文献1】特開平9−285266号公報
【特許文献2】特開平9−98737号公報
【特許文献3】特開平11−113523公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述の従来技術によるダイエット食材は、低カロリー食材乃至膨張食材を使用することによりダイエット効果が期待できるものの、その対象者にとっては前述した満腹中枢を刺激した満腹感を得ることができず、ダイエットを継続するのが困難であると言う不具合があった。また前記満腹感を得るためには、前記低カロリー食材乃至膨張食材が、胃の内部を膨張させる量の多量の食材を摂取しなければならず、手軽にダイエットを行うことが困難であると言う不具合もあった。
【0006】
本発明の目的は、前述の従来技術による不具合を除去することであり、少量の摂取により満腹中枢を刺激して満腹感が得られることによりダイエットを継続することができるダイエット食材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために本発明は、乾燥状態から水分を吸収することにより体積が増大し且つ粘着性が生じる食物繊維を含む基本素材を所定ナノ単位の超微細粒子に粉砕し、該粉砕した超微細粒子に添加素材を加えてを練り合わせ後に整粒した多数の整粒体から構成されることを第1の特徴とする。
【0008】
更に本発明は、前記ダイエット食品において、前記所定ナノ単位が、400nm〜500nmであることを第2の特徴とし、前記何れかのダイエット食品において、前記基本素材が、根昆布及び又は葉昆布を原料とし、乾燥状態から水分を吸収することによりゲル化する水溶性食物繊維と、複雑に重合した樹枝状構造を成す不溶性の食物繊維とを含むことを第3の特徴とし、前記何れかのダイエット食品において、前記添加素材が、異性化カリゴ糖、片栗粉、難消化性食物繊維を含むことを第4の特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によるダイエット食材は、乾燥状態から水分を吸収することにより体積が増大し且つ粘着性が生じ且つ食物繊維を含む基本素材を超微細粒子に粉砕し、且つ添加素材を加えたものを整粒した多数の整粒体から構成することによって、人が水分と共に摂取した場合、前記整粒体が胃内において胃壁に沿って落下しながら溶解して超微細粒子に分解され、この超微細粒子が胃内腔の収縮運動や人体の動きや胃壁の毛細管現象により胃壁全体に移動し且つ粘着性により胃壁に張り付き、不溶性の食物繊維が胃壁全体を刺激して胃があたかも膨張しているかの如き満腹中枢に刺激を与えて少量の摂取により満腹感が得られ、これによりダイエットを継続することができる。
【0010】
また本発明によるダイエット食品は、前記所定ナノ単位が400nm〜500nmであることにより超微細粒子が胃壁全体に移動し且つ粘着性により胃壁に張り付き易くなり、更に前記基本素材として水溶性食物繊維を含む根昆布及び又は葉昆布を原料とすることにより、前記水溶性食物繊維が水に溶け且つ水分を抱き込んでゲル化し易いため胃壁に長時間付着し、満腹時間を長くすることができると共に、樹枝状構造を成す不溶性の食物繊維が胃壁に継続して刺激を与え、更に前記添加素材として異性化カリゴ糖(イソマルオリゴ糖)、片栗粉、難消化性食物繊維(ポリデキストロース)を用いることにより、消化を遅らせ且つ脂肪分や食物カスを吸着して体外に排出することによりダイエット効果を促進することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明によるダイエット食品の一実施形態を詳細に説明する。
<成分の概略説明>
本実施形態によるダイエット食品は、根昆布及び葉昆布を基本素材とし、この基本素材粒径が400nm〜500nmに粉砕した超微細粒子と、異性化カリゴ糖であるイソマルオリゴ糖と片栗粉と難消化性食物繊維であるポリデキストロースその他ビタミン類とを混合して練り合わせて粒径が0.5mm〜1mm程度の粒子に整粒し、この整粒した粒子約1.5gを1単位として分封する。
【0012】
ここで前記成分について説明すると、根昆布及び昆布は、陸上の一般野菜に比べてビタミン・ミネラルが多く、またカルシウム・鉄・マグネシウム・ヨウ素など必須微量元素の含有量が高く、不溶性のリグニンと呼ばれる食物繊維と水溶性のアルギン酸と呼ばれる食物繊維を乾燥重量の40%から60%含み、前記水溶性の食物繊維は乾燥状態から水分を吸収することにより体積が増大する特性と、この水分によりゲル化する特性と、該ゲル化によって粘着性が生じる特性を持つ。また根昆布は、葉昆布に比して前記食物繊維の含有量が多い。
【0013】
この昆布に含まれるリグニンと呼ばれる不溶性食物繊維は、木質素ともいい、天然にはセルロース、その他の炭水化物と強く科学結合で結ばれている高分子化合物であり、構造的にはフェニルプロバノイド(phenylpropanoid)の構成単位として複雑に重合した樹枝状を成す。このリグニンは、不溶性の食物繊維のために胃壁に付着した状態で樹枝状構造が胃壁に刺激を与える作用を成すものである。
【0014】
前記昆布に含まれるアルギン酸と呼ばれる水溶性の食物繊維は、水分を吸収することによりヌルヌルしたぬめり成分となって胃壁への長時間付着する機能を持つ。尚、食物繊維とは、人の消化酵素で消化されない、食品中の難消化成分の総称である。
【0015】
更に本実施形態によるダイエット食材は、異性化カリゴ糖(例えばイソマルオリゴ糖)と、片栗粉と、難消化性食物繊維(例えばポリデキストロース)とビタミンC及びEを添加素材として加えており、前記イソマルオリゴ糖は人工的に製造された異性化カリゴ糖であり消化が遅く、片栗粉は水分との親和性が高く、ポリデキストロースは、ブドウ糖/ソルビトール/クエン酸を混合して加熱し、人工的に作られた食物繊維であり、余分なカロリーを吸着し、体外に排出するものである。
【0016】
<製造方法の説明>
本実施形態によるダイエット食品の製造方法を次に図1を参照して説明する。この製造方法は、破砕工程と製剤工程に大別され、破砕工程は、洗浄及び必要なら脱塩した葉昆布及び根昆布(以下、基本素材と呼ぶ)を例えば数センチ〜数ミリに切断する切断工程10と、この切断した基本素材を高温の蒸気により所定時間以上殺菌を行う蒸気殺菌工程11と、この殺菌した基本素材を乾燥する乾燥工程12と、この乾燥した基本素材中に昆布に付着した金属を磁石等を用いて除去する異物検査工程14と、この異物を除去した基本素材中の有害な菌の検査を行う菌検査工程15と、これら菌検査を行った基本素材を粒径が400nm〜500nmの超微細粒子に破砕する超微破砕工程16と、該超微破砕工程16を経た超微細粒子中の有害な菌の検査を行う菌検査工程17とから構成される。
【0017】
製剤工程は、前記破砕工程を経た超微細粒子並びに添加素材、例えば異性化カリゴ糖であるイソマルオリゴ糖/片栗粉/難消化性食物繊維であるポリデキストロース/ビタミンC/ビタミンEとを受け入れ、微生物の有無/外観/重量/昆布原料の化学的試験を行う受入検査工程18と、該受入検査工程18を合格した基本及び添加素材を練り合わせる練合処理工程19と、この練り合わせた素材を所定サイズの粒径の顆粒状の整粒体とする整粒処理工程20と、前記整粒体を乾燥する乾燥処理工程21と、この乾燥した整粒体を所定量、例えば1単位が1.5gに分封しパッケージ箱等に包装する分封・包装処理工程23と、この包装したものの外観や重量等の検査を行う出荷検査23とにより構成される。
【0018】
本実施形態によるダイオット食品の製造工程は、特に超粉砕工程16において基本素材を粒径が400nm〜500nmの超微細粒子に破砕するものである。この破砕方法は、原料どうしをこすり合わせて粉砕することで、成分組織を破壊することなく、低温の状態で加工する同体摩擦粉砕法による製造が好ましい。
【0019】
<成分による機能的説明>
前述の様に構成したダイエット食品は、根昆布及び葉昆布を基本素材として基本素材粒径が400nm〜500nmに粉砕した超微細粒子を含む0.5mm〜1mm程度に整粒した粒子を主成分とするため、人が水分と共に飲用した場合、食道から胃壁に沿って流れ落ちながら胃壁を伝わって胃の下部に溜まる際、前記粒子が溶解して多数の超微細粒子に分解され、この超微細粒子に含まれる水溶性の食物繊維(アルギン酸)が水分によりぬめり成分となって胃壁へ付着しつつ、胃の下方に移送される。
【0020】
また、胃液中に運ばれた超微細粒子は、胃壁内腔の収縮運動/人体の動き/胃壁の毛細管現象によって胃壁全体に運ばれ、該超微細粒子に含まれる水溶性の食物繊維(アルギン酸)のゲル化による粘着力により胃壁全体に付着し、更に不溶性食物繊維であるリグニンの樹枝状構造が胃壁に刺激を与える様に作用することによって、前記超微細粒子が胃壁全体にわたって継続した刺激を胃全体に与える様に作用する。
【0021】
この胃壁全体に対する継続した刺激は、あたかも食物を摂取して胃の内部に入れた際の胃の膨張及び胃壁の延びと同様に満腹中枢に作用し、満腹感を少量の超微細粒及び水分の摂取で与えることができる。この満腹感は、例えば女性の場合は前記約1.5gの1単位の分封で満腹感を1時間以上継続することができ、男性の場合は胃の体積が大きいことから2単位の分封で満腹感を1時間以上継続することができ、前記満腹感の程度及び継続時間は個人差があることは言うまでもない。また例えば2時間以上経過後に空腹感が再現した場合には、水のみを摂取することによって、一度胃壁に付着した超微細粒子が胃壁から剥がれ、胃壁に再付着して新たな刺激を胃壁に与えることによって空腹感を減少することもできる。
【0022】
特に本実施形態によるダイエット食品は、前記基礎基本素材を粒径が400nm〜500nmに粉砕したナノ単位の超微細粒子とすることにより、胃の中において胃壁を伝わる毛細管現象や内腔の収縮運動により胃壁全体に張り付き、胃壁全体で不溶性の食物繊維が胃壁全体を刺激することができ、これは粒径がコンマミリ単位の大きい粒子には期待することができない作用・効果である。
【0023】
更に本実施形態によるダイエット食材は、基本素材して葉昆布及び根昆布を使用しているため、これら昆布に元々含まれるビタミン・ミネラルやカルシウム・鉄・マグネシウム・ヨウ素など必須微量元素によって、人体に必要な栄養素を摂取することができる。
【0024】
更に本実施形態によるダイエット食材は、添加素材として異性化カリゴ糖であるイソマルオリゴ糖を添加していることにより消化を遅くして胃壁内への超微細粒子の付着時間を向上し、片栗粉は親和性により超微細粒子の胃壁への吸着性を向上し、難消化性食物繊維であるポリデキストロースは胃内に残留するカロリーを吸着することができる。
【0025】
また本実施形態によるダイエット食材の複数の食物繊維は、腸に移動した際にも消化・吸収されにくいため、便秘やダイエットに効果がある上、他の食物の栄養素(例えば、ブドウ糖やコレステロールなど)の吸収を遅らし、更に体内で作られたり、外部から入り込んだ有害物質の吸収を、阻害・排出する作用もあり、ダイエット及び健康促進効果を更に向上することができる。
【0026】
また本実施形態によるダイエット食材は、食事の前に摂取することにより、食事自体の満腹感を味合う前に予備的な満腹感を与えることによって、少量の食事で満腹感を得て総エネルギー摂取量を低減してダイエット効果を期待できると共に、継続して食事前に摂取することによって前述した満腹中枢を刺激するレプチンの量を低減させ、満腹感を感じるセットポイントを低下させることにより更にダイエット効果を期待することもできる。即ち、前記レプチンのセットポイントは、少ない食事量(低カロリー摂取)ですぐに満腹感を感じてしまうと十分な栄養が得られなくても食事を摂らなくなる恐れがあるため、 レプチンの分泌量を減らし空腹を感じさせ、そのために変更されたレプチンのセットポイント修正には1ヶ月かかるものを、実際は少ない食事量で満腹感を感じさせ、これを継続することによってレプチンのセットポイントを容易に修正することができ、これによるダイエットを達成することができる。
【0027】
尚、前記実施形態においてはダイエット食品の基本素材として昆布を使用するものを例示したが、本発明はこれに限られるものではなく、乾燥状態から水分を吸収することにより体積が増大し且つ粘着性が生じる食物繊維(人の消化酵素で消化されない、食品中の難消化成分)を基本素材とし、この基礎素材を例えば400nm〜500nm程度の粒径の超微細粒子に粉砕したものを含むものである。また前記超微細粒子の粒径は、前記実施形態に限られるものではなく、400nm以下〜2nm以上の粒径であっても良く、その粒径は基本素材に含まれる水溶性及び不溶性の食物繊維の特性によって異なる。また摂取する1単位は、1.5gに限られるものではなく、例えば2g以上を1単位としても良い。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施形態によるダイエット食品の製造工程を説明するための図。
【出願人】 【識別番号】502398470
【氏名又は名称】株式会社ボウスアンドカンパニー
【住所又は居所】東京都中央区銀座一丁目6番8号 西山興業銀座ビル5階
【出願日】 平成15年8月12日(2003.8.12)
【代理人】 【識別番号】110000073
【氏名又は名称】特許業務法人プロテック

【公開番号】 特開2005−58093(P2005−58093A)
【公開日】 平成17年3月10日(2005.3.10)
【出願番号】 特願2003−292519(P2003−292519)