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【発明の名称】 原藻こんぶ洗浄機
【発明者】 【氏名】渡邉 晴司

【要約】 【課題】自然界に自生している原藻こんぶは、その表面にゴミや微生物そして貝類などの異物が付着している。機械化により洗浄が可能になれば品質の均一化と生産の効率化が図れるが、現状においては機械化及び自動化はなされていない。

【解決手段】原藻こんぶは形状が一定でなく、また表面のヌメリによって洗浄処理の際可動が安定しない。そのためまず、チェーンコンベアによって原藻こんぶの進行を安定させ、かつ原藻こんぶを固定する金具を用いることにより、機械化による洗浄が可能となる。洗浄効果については、原藻こんぶの上面と下面を別々に洗浄することによって、ブラシの反対面の押さえ効果により洗浄効果が向上する。また、コンベア方式によって連続運転が可能となるので洗浄効率が向上する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
こんぶの原藻を周回するチェーンコンベアによって進行させ、原藻こんぶの上面は洗浄ブラシと下段に押さえ回転軸にて、後段には原藻こんぶ下面を洗浄する洗浄ブラシと押さえ回転軸を備え、尚かつ手前に多数の放水口を持つ洗浄用放水パイプを設け、効果的かつ連続でこんぶの原藻を洗浄する装置。
【請求項2】
周回するチェーンコンベアに固定した、原藻こんぶ固定金具を有することを特長とする請求項1記載のこんぶの原藻を洗浄する装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、原藻こんぶを採取し市場に出荷するこんぶ採取業者向けの、こんぶの品質向上と労力の軽減そして生産性の向上を図る装置の開発である。
【背景技術】
【0002】
これまで類似した構造を持つ「のり簀洗浄機」(例えば、実用新案文献1参照)はあったが、この装置では原藻こんぶには使用できない。現状では、こんぶ採取業者は手洗いによる洗浄を行ったり、また洗浄を省略して海中から採取後ただちに浜辺の石の上などで直接天日干しさせるなど、こんぶ用洗浄機として自動化は実現できていない。
【0003】
以下、図3,図4、図5により従来の「のり簀洗浄機」について説明する。従来の技術は上下同位置にブラシを有し前後のローラーによって、のり原藻を進行させ洗浄する構造である。
【特許文献1】実公昭55−53192
【特許文献2】実公昭51−16390
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
原藻こんぶは自然界の海に自生しているため、海中に浮遊するゴミや微生物そして貝類が表面に付着する。原藻こんぶの表面に付着した不要物を取り除き、品質を均一化することが市場で求められている。
【0005】
先に述べた従来の「のり簀洗浄機」では、上下ブラシの押さえる力が弱いため洗浄効果が表れず、また原藻こんぶの反り返りや表面のヌメリによって正常に進行せず、取り出し口近くのローラーにかみ合わず正常に可動できない。
【0006】
現状においては原藻採取業者は原藻こんぶを海中から採取した後、浜辺で手作業でタワシなどによって手洗いしているが、生産効率が悪く、そして過度の労力負担がかかっていることなど多くの課題がある。

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【課題を解決するための手段】
【0007】
周回するチェーンコンベアに固定した「原藻こんぶ固定金具」を有する構造。
(参考IPCキーワード A023L/337)
【0008】
原藻こんぶ上面を洗浄するブラシ下段に押さえ回転軸、後段に下面洗浄ブラシと上部に押さえ回転軸を有し、手前に複数の放水口を持つ洗浄用放水パイプを設ける構造。
(参考IPCキーワード B08B1/04)
【0009】
チェーンコンベアによって、連続作業ができる構造。
【0010】
駆動軸と支持軸に2本のチェーンコンベアを周回するように取り付け、チェーンコンベアの二カ所に原藻こんぶの端を、1点を支点とした着脱可能な固定する金具を一定間隔で二つ取り付け、駆動軸の該上面に、原藻こんぶ上面を洗浄するブラシと、そのブラシを下面から支える回転軸、下面を洗浄するブラシ、そのブラシを上方から押さえる回転軸とに分けて上面の洗浄と、下面の洗浄を別々に行ことによって洗浄効果を高め、そして作業効率を向上させる原藻こんぶ洗浄機。
【0011】
まず作業員がA点で原藻こんぶの前後を固定金具で固定し、図面Aの方向に進める。洗浄箇所を通過後、B点で他の作業員が洗浄後の原藻こんぶを取り外す。
【0012】
洗浄作業終了後、A点でもう一つの固定金具に原藻こんぶを取り付け、コンベア方式で循環しながら連続して洗浄作業を行う。
【発明の効果】
【0013】
上述したように本発明の原藻こんぶ洗浄機は、洗浄力が高くそして早くかつ軽作業で労力の軽減が図れる。
【0014】
投入側と取り出し側に作業員各1名ずつ計2名が必要であるが、連続して洗浄でき作業効率の向上が図れる。
【0015】
原藻こんぶを固定する金具によって、形状が一定でない原藻こんぶをムラがなく洗浄することが可能となり品質向上が図れる。また、常に清水を放出するので清潔である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図1に基づいて説明する。
【0017】
図1において、駆動軸1と支持軸2及び3の両端1本ずつ計2本のチェーンコンベア4を周回するように取付け、チェーンコンベアの二カ所に原藻こんぶの端を固定する金具5を一定間隔で二つ取付け、駆動軸の該上面に、原藻こんぶ上面を洗浄するブラシ6と、そのブラシを下面から支える回転軸8、その後段に原藻こんぶ下面を洗浄するブラシ7、そのブラシを上方から押さえる回転軸8、その前後に洗浄用水を放出するパイプ9を備える。
【0018】
洗浄用ブラシ6及び7の硬度や回転数そして圧力を調整することによって、原藻こんぶの汚れ具合に応じた洗浄が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施実態を示す原藻こんぶ洗浄機の部分断面図
【図2】チェーンコンベアに固定したこんぶ固定金具図
【図3】ブラシ洗浄部の部分断面図
【図4】同装置の全体の正面図及び平面図
【図5】類似技術である「原藻のり洗浄機」の構造図 (実公昭55−53192)
【図6】類似技術である「原藻のり洗浄機」の全体断面図 (実公昭51−16390)
【符号の説明】
【0020】
1 駆動軸
2及び3 支持軸
4 チェーンコンベア
5 原藻こんぶ固定金具
6 上面洗浄ブラシ
7 下面洗浄ブラシ
8 洗浄ブラシ押さえ回転軸
9 洗浄放水パイプ
10 固定金具押さえガイド
11 原藻こんぶ
【出願人】 【識別番号】393009220
【氏名又は名称】株式会社ワタナベ鉄工サービス
【出願日】 平成15年8月8日(2003.8.8)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−58035(P2005−58035A)
【公開日】 平成17年3月10日(2005.3.10)
【出願番号】 特願2003−289843(P2003−289843)