| 【発明の名称】 |
有機野菜の処理方法及びその装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】萬本 信三 【住所又は居所】東京都江東区牡丹2丁目13番1号 株式会社前川製作所内
【氏名】篠崎 聡 【住所又は居所】東京都江東区牡丹2丁目13番1号 株式会社前川製作所内
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| 【要約】 |
【課題】形や大きさが不揃いな規格外品の有機野菜であっても、その商品価値を高めることができるとともに有機資源の有効利用を可能とし、さらにその流通過程において、加工処理の円滑化を可能とした有機野菜の処理方法及びその装置を提供する。
【解決手段】規格外の有機野菜をカットするカット処理手段11と、各種加工処理を行う加工手段を備え、前記加工手段が、カット野菜を低温冷却処理する手段13と、乾燥処理する手段12と、加熱処理する手段14と、を含み、消費者の需要が大きいカット野菜を製造する加工手段から順次稼動する加工スケジュールを作成してこれに基づき加工処理を行うとともに、前記カット野菜の加工残渣及びカット野菜消費後の生ごみからなるバイオマスよりエネルギーを回収するエネルギー回収手段(バイオマス工場)22を設け、前記加工手段にて該エネルギーを利用する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 規格外の有機野菜をカットするカット処理工程の後に、劣化、腐敗防止用の各種加工処理を行う加工工程を備えた有機野菜の処理方法であって、 前記加工工程が、前記カット処理後のカット野菜を低温冷却処理する工程と、該カット野菜を乾燥処理する工程と、該カット野菜を加熱処理する工程と、を含み、これらの処理工程がカット野菜の種類によって適宜選択され、 加工後のカット野菜の品質保持期限が短い加工工程から順次稼動する加工スケジュールを作成してこれに基づき加工処理を行うとともに、 前記加工工程にて、前記カット野菜の加工残渣及びカット野菜消費後の生ごみからなるバイオマスより回収されたエネルギーを利用することを特徴とする有機野菜の処理方法。 【請求項2】 規格外の有機野菜をカットするカット処理工程の後に、劣化、腐敗防止用の各種加工処理を行う加工工程を備えた有機野菜の処理方法であって、 前記加工工程が、前記カット処理後のカット野菜を低温冷却処理する工程と、該カット野菜を乾燥処理する工程と、該カット野菜を加熱する工程と、を含み、これらの処理工程がカット野菜の種類によって適宜選択され、 消費者の需要が大きいカット野菜を製造する加工工程から順次稼動する加工スケジュールを作成してこれに基づき加工処理を行うとともに、 前記加工工程にて、前記カット野菜の加工残渣及びカット野菜消費後の生ごみからなるバイオマスより回収されたエネルギーを利用することを特徴とする有機野菜の処理方法。 【請求項3】 前記バイオマスをメタン発酵してメタンガスを発生させ、該メタンガスを前記加工工程にて利用することを特徴とする請求項1若しくは2記載の有機野菜の処理方法。 【請求項4】 有機野菜をカット処理した後に、劣化、腐敗防止用の各種加工処理を行い、該加工したカット野菜を出荷する有機野菜の処理方法であって、 前記有機野菜から選別された規格外品の集荷量を含む規格外品データを収集し、 前記規格外品データと、加工後のカット野菜の品質保持期限データ若しくは消費需要データに応じて前記加工処理における加工スケジュールを作成し、 前記加工処理にて、該加工スケジュールに基づきカット野菜の低温冷却処理、乾燥処理、若しくは加熱処理の少なくとも何れか一を選択して行うことを特徴とする有機野菜の処理方法。 【請求項5】 規格外の有機野菜をカットするカット手段と、劣化、腐敗防止用の各種加工処理を行う加工手段を備えた有機野菜の処理装置であって、 前記加工手段が、前記カット処理後のカット野菜を低温冷却処理する手段と、該カット野菜を乾燥処理する手段と、該カット野菜を加熱処理する手段と、を含み、これらの処理手段が有機野菜の種類によって適宜選択されるとともに、 加工後のカット野菜の品質保持期限が短い加工手段から順次稼動する加工スケジュールを作成してこれに基づき加工処理を行い、 前記カット野菜の加工残渣及びカット野菜消費後の生ごみからなるバイオマスよりエネルギーを回収するエネルギー回収手段を設け、前記加工手段にて該回収されたエネルギーを利用することを特徴とする有機野菜の処理装置。 【請求項6】 規格外の有機野菜をカットするカット手段と、劣化、腐敗防止用の各種加工処理を行う加工手段を備えた有機野菜の処理装置であって、 前記加工手段が、前記カット処理後のカット野菜を低温冷却処理する手段と、該カット野菜を乾燥処理する手段と、該カット野菜を加熱処理する手段と、を含み、これらの処理手段が有機野菜の種類によって適宜選択されるとともに、 消費者の需要が大きいカット野菜を製造する加工手段から順次稼動する加工スケジュールを作成してこれに基づき加工処理を行い、 前記カット野菜の加工残渣及びカット野菜消費後の生ごみからなるバイオマスよりエネルギーを回収するエネルギー回収手段を設け、前記加工手段にて該回収されたエネルギーを利用することを特徴とする有機野菜の処理装置。 【請求項7】 前記エネルギー回収手段が前記バイオマスをメタン発酵するメタン発酵手段であることを特徴とする請求項5若しくは6記載の有機野菜の処理装置。 【請求項8】 前記バイオマスを堆肥化するコンポスト化手段を設け、前記有機野菜の栽培に用いる有機肥料を製造することを特徴とする請求項5若しくは6記載の有機野菜の処理装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、有機野菜のうち大きさや形が不揃いな規格外品の処理に関し、特に規格外品の有機野菜の商品価値を向上させるとともに有機野菜の流通を円滑化し、またエネルギー効率を向上させることができる有機野菜の処理方法及びその装置に関する。 【背景技術】 【0002】 近年、化学系の農薬、化学肥料等を使用することによる環境ホルモンの影響が大きく取りざたされ、これらを用いないで栽培する有機野菜の需要が年々増加傾向にある。有機野菜とは、農薬や化成肥料を使用せず、動植物質の土、微生物が存在する土で自然に栽培された野菜であり、環境、人体に対して悪影響を及ぼすことがなく、安全で栄養価が高くかつ味が良い野菜として一般に広まりつつある。 【0003】 しかし、有機野菜は農薬や化学肥料を使用しないため、形が不揃いで大きさがばらばらなものが多く収穫される。このような規格外の有機野菜は集荷後に選別され、農業廃棄物として廃棄されるのが常であった。 【0004】 一方、野菜の流通方法として近年の食生活の多様化や核家族化に伴い、利便性、簡便性を有するカット野菜の需要が急増している。一般的に植物組織は切断されることにより呼吸が増大し、切断面の褐変や萎凋・変色が起こりやすくなることが知られている。このため、その切断面はカット野菜の品質保持効果に影響を及ぼし、品質保持期限の短縮化を引き起こすこととなる。 【0005】 通常、野菜の腐敗や変質等の原因としては有害微生物の繁殖による腐敗、野菜中に含まれる酵素の自己作用による劣化等が考えられる。従って、野菜を市場に出荷する際に、特にカット野菜のように劣化、腐敗し易い食品においては、保存性を向上させるために様々な加工処理がなされている。 例えば、特開2001−29055公報(特許文献1)では、カット野菜の鮮度維持のために、カット野菜を4℃以下まで冷却して低温条件下で洗浄、殺菌脱水等を行う方法が開示されている。 【0006】 また、特開平8−116865号公報(特許文献2)では、カット後の野菜類を加圧下で飽和蒸気により加熱殺菌した後、過熱蒸気又は無菌の熱風により加熱する方法が開示されている。 また、野菜に噴霧乾燥、熱風乾燥等の処理を施すことにより野菜に含まれる酵素の活動に不可欠な水分を瞬時に除去し、水分活性の低い状態へ変質させずに持っていくことができるため、野菜の鮮度を長期間保持することが可能であることが知られている。 【0007】 【特許文献1】特開2001−29055公報 【特許文献2】特開平8−116865号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 上記したように、近年需要が増大している有機野菜は農薬や化学肥料を使用しないために形や大きさが不揃いであることから、これらの規格外品の商品価値は低く収穫量の半分程度が廃棄されているのが実状であった。 また、従来では特許文献1及び2等のように、カット野菜を始めとする食品の品質向上、品質保持期限の長期化を目的とする技術については種々提案されているものの、カット野菜の加工処理の円滑化を図り、効率よく製造する方法、またはこれらの有機資源を有効に利用する方法については提案されておらず、有機野菜の集荷、加工、出荷等を総括的に効率よく行う技術が求められている。 従って、本発明はかかる従来技術の問題に鑑み、形や大きさが不揃いな規格外品の有機野菜であっても、その商品価値を高めることができるとともに有機資源の有効利用を可能とし、さらにその流通過程において、加工処理の円滑化を始めとする流通フローの効率化を可能とした有機野菜の処理方法及びその装置を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0009】 そこで、本発明はかかる課題を解決するために、規格外の有機野菜をカットするカット処理工程の後に、劣化、腐敗防止用の各種加工処理を行う加工工程を備えた有機野菜の処理方法であって、 前記加工工程が、前記カット処理後のカット野菜を低温冷却処理する工程と、該カット野菜を乾燥処理する工程と、該カット野菜を加熱処理する工程と、を含み、これらの処理工程がカット野菜の種類によって適宜選択され、 加工後のカット野菜の品質保持期限が短い加工工程から順次稼動する加工スケジュールを作成してこれに基づき加工処理を行うとともに、 前記加工工程にて、前記カット野菜の加工残渣及びカット野菜消費後の生ごみからなるバイオマスより回収されたエネルギーを利用することを特徴とする。 【0010】 また、規格外の有機野菜をカットするカット処理工程の後に、劣化、腐敗防止用の各種加工処理を行う加工工程を備えた有機野菜の処理方法であって、 前記加工工程が、前記カット処理後のカット野菜を低温冷却処理する工程と、該カット野菜を乾燥処理する工程と、該カット野菜を加熱する工程と、を含み、これらの処理工程がカット野菜の種類によって適宜選択され、 消費者の需要が大きいカット野菜を製造する加工工程から順次稼動する加工スケジュールを作成してこれに基づき加工処理を行うとともに、 前記加工工程にて、前記カット野菜の加工残渣及びカット野菜消費後の生ごみからなるバイオマスより回収されたエネルギーを利用することを特徴とする。 【0011】 さらに、これらの発明において、前記バイオマスをメタン発酵してメタンガスを発生させ、該メタンガスを前記加工工程にて利用することが好適である。 尚、前記規格外品の有機野菜とは、形や大きさが整っており製品として出荷できる有機野菜から選別された、形が不揃いで大きさがばらばらな有機野菜をいう。また、一般に有機野菜とは、農薬、化学肥料を3年以上使っていない畑で、堆肥などの有機質を肥料として栽培した農作物をいう。 【0012】 これらの発明によれば、農薬や化学肥料を使用しないことにより多くの規格外品が収穫される有機野菜であっても、該規格外品に前記各種加工処理を施して出荷することで、従来では廃棄、若しくは低価格でしか販売できなかった規格外品の有機野菜に付加価値を付けることができ、商品価値及び需要を向上させることができる。また、前記バイオマスを回収してエネルギー源とすることにより、廃棄物量を減少することができるとともに、外部からエネルギーを導入することなくエネルギー源を確保することができ、クローズドシステムとすることができる。勿論、前記バイオマスを利用したエネルギーが環境に優しいエネルギーであり、地球の温暖化、エネルギー資源の枯渇化に寄与することは言うまでもない。 【0013】 また、収穫した有機野菜をカット処理した後に、劣化、腐敗防止用の各種加工処理を行い、該加工したカット野菜を出荷する有機野菜の処理方法であって、 前記有機野菜から選別された規格外品の集荷量を含む規格外品データを収集し、 前記規格外品データと、加工後のカット野菜の品質保持期限データ若しくは消費需要データに応じて前記加工処理における加工スケジュールを作成し、 前記加工処理にて、該スケジュールに基づきカット野菜の低温冷却処理、乾燥処理、若しくは加熱処理の少なくとも何れか一を選択して行うことを特徴とする。 【0014】 このように、規格外品の集荷量等の規格外品データ、野菜種類及びその加工法に応じた各カット野菜の品質保持期限データ、消費者の需要量等の消費需要データに基づき、加工スケジュールを作成することにより、無駄にカット野菜を製造することなく、効率よくかつ円滑に加工処理を行うことができる。 【0015】 さらに、これらを好適に実施する装置の発明として、規格外の有機野菜をカットするカット手段と、劣化、腐敗防止用の各種加工処理を行う加工手段を備えた有機野菜の処理装置であって、 前記加工手段が、前記カット処理後のカット野菜を低温冷却処理する手段と、該カット野菜を乾燥処理する手段と、該カット野菜を加熱処理する手段と、を含み、これらの処理手段が有機野菜の種類によって適宜選択されるとともに、 加工後のカット野菜の品質保持期限が短い加工手段から順次稼動する加工スケジュールを作成してこれに基づき加工処理を行い、 前記カット野菜の加工残渣及びカット野菜消費後の生ごみからなるバイオマスよりエネルギーを回収するエネルギー回収手段を設け、前記加工手段にて該回収されたエネルギーを利用することを特徴とする。 【0016】 また、規格外の有機野菜をカットするカット手段と、劣化、腐敗防止用の各種加工処理を行う加工手段を備えた有機野菜の処理装置であって、 前記加工手段が、前記カット処理後のカット野菜を低温冷却処理する手段と、該カット野菜を乾燥処理する手段と、該カット野菜を加熱処理する手段と、を含み、これらの処理手段が有機野菜の種類によって適宜選択されるとともに、 消費者の需要が大きいカット野菜を製造する加工手段から順次稼動する加工スケジュールを作成してこれに基づき加工処理を行い、 前記カット野菜の加工残渣及びカット野菜消費後の生ごみからなるバイオマスよりエネルギーを回収するエネルギー回収手段を設け、前記加工手段にて該回収されたエネルギーを利用することを特徴とする。 【0017】 さらに、これらの発明において、前記エネルギー回収手段が前記バイオマスをメタン発酵するメタン発酵手段であることを特徴とする。 さらにまた、前記バイオマスを堆肥化するコンポスト化手段を設け、前記有機野菜の栽培に用いる有機肥料を製造することが好適である。 このように、前記バイオマスをメタン発酵することにより熱や電力としてエネルギーを回収し、また該メタン発酵により生じた汚泥、若しくは前記バイオマスをコンポスト等の有効な資源として再生可能とすることが好ましい。 【発明の効果】 【0018】 以上記載のごとく本発明によれば、形や大きさが不揃いな規格外品の有機野菜であっても、その商品価値を高めることができるとともに有機資源の有効利用を可能とし、さらにその流通過程において、加工処理の円滑化を始めとする流通フローの効率化が可能となる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0019】 以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。 【0020】 図1は本発明の実施形態にかかる有機野菜の処理設備のブロック図を示し、図2は本発明の実施形態にかかる有機野菜の処理フローを示す。本実施形態において適用される有機野菜は、キャベツ、レタス等の葉菜類、じゃがいも、人参等の根菜類など、有機農法で栽培された野菜であれば何れでも良い。 図1において、10は加工処理場で、有機野菜のカット処理手段11、乾燥処理手段12、低温冷却処理手段13、加熱処理手段14を含む各種処理手段を備えている。20は有機野菜の生産地、21は販売店、一般家庭等の消費地、22はメタン発酵処理等を行うバイオマス工場である。 【0021】 前記加工処理場10は、図に示した処理手段の他にも有機野菜の洗浄手段、除菌手段、冷凍手段、包装手段等を具備することもある。 前記加工処理場10に備えられた加工処理のうち、カット処理手段11には各原料野菜の皮、芯等の不可食部を除去し、各有機野菜の製品規格に応じてカットするスライサー等の刃物が具備されている。 【0022】 また、前記乾燥処理手段12は、低温乾燥、熱風乾燥、加圧乾燥、減圧乾燥等の有機野菜に適した乾燥手段を具備し、好適には有機野菜表面を乾燥させるブランチング処理を行い、これにより野菜に含まれる酵素を不活性化し、貯蔵中の品質の低下や変色を防ぐための表面乾燥処理を施す手段を備える。 さらに、前記低温冷却手段13は、冷蔵温度域内まで有機野菜を冷却する手段を有している。該冷却手段は、低温冷却水にカット野菜を浸漬する手段、冷風を噴霧する手段等が挙げられる。かかる手段により、カット野菜を0℃〜10℃程度まで冷却することが好ましい。これにより、食品中の酵素作用を弱める作用が働き貯蔵中の品質低下や変色が防止される。 【0023】 また、前記加熱処理手段14は、高温処理湯若しくは4〜50℃の低温処理湯にカット野菜を浸漬する手段などを有している。かかる手段により、野菜内部の酵素が不活性となり処理後の褐変、腐敗が防止されて多数日にわたる日持ちが可能となる。さらに、加熱処理により効果的にアク抜きが行われて食味が高められる。 尚、これらの各種加工手段は、規格外品の集荷量等の規格外品データ、野菜種類及びその加工法に応じた各カット野菜の品質保持期限データ、消費者の需要量等の消費需要データに基づき作成された加工スケジュールにより夫々稼動されるように構成することが好適である。 【0024】 前記バイオマス工場22は、例えばメタン発酵槽、アルコール発酵槽、燃焼装置等を備えており、各種バイオマス資源を原料として燃料ガス、電気等を回収する。 本実施形態では、前記加工処理場12から排出される加工残渣28、消費地21から排出される生ごみ29、及び剪定枝や伐採木材等の林業廃棄物や農業廃棄物30等を原料とすることが好適である。 また、前記バイオマス若しくは前記メタン発酵後の消化汚泥を原料として、好気性発酵を行うコンポスト化処理槽を設け、これにより製造したコンポストを前記有機野菜を栽培するための有機肥料とすることが好ましい。 【0025】 かかる実施形態の作用を説明すると、まず、生産地20で収穫された各種有機野菜は形や大きさが不揃いな規格外有機野菜25と、製品化有機野菜26とに選別される。前記製品化有機野菜26は消費地21にそのまま出荷され、販売される。 一方、前記規格外有機野菜25は加工処理場10に送られ、カット処理手段11により製品規格に基づきカットされた後に、乾燥処理手段12、低温冷却手段13、及び加熱処理手段14から夫々の野菜種類に応じて選択された処理手段により加工され、適宜包装された後に消費地21に送られる。 【0026】 そして、前記加工処理場10から排出された加工残渣28及び消費地21から排出された生ごみ等29の家庭残渣は、前記加工処理場10の近郊に配設されたバイオマス工場22に回収され、ここでメタン発酵処理等によりバイオガス等のエネルギーに転換される。生成されたバイオガス31等のエネルギーは前記加工処理場10に送給し、各種加工に利用される。 【0027】 このように、農薬や化学肥料を使用しないことにより多くの規格外品が収穫される有機野菜であっても、該規格外品に前記各種加工処理を施して出荷することで、規格外品の商品価値及び需要を向上させることができる。また、前記バイオマスを回収してエネルギー源とすることにより、廃棄物量を減少することができるとともに、外部からエネルギーを導入することなくエネルギー源を確保することができる。 【0028】 次に、かかる有機野菜の処理フローにつき、図2を参照して説明する。 まず、有機野菜の収穫が行われ(S1)、集荷された有機野菜から規格外品と製品化される有機野菜との選別が行われる(S2)。そして、選別された規格外品の量、種類等の規格外品データ、また、各種野菜の夫々の品質保持期限データ、及び消費者の需要量等の消費需要データが収集され(S3)、これらのデータに基づき加工スケジュールが作成される(S4)。 【0029】 前記規格外の有機野菜は夫々の製品規格に基づきカット処理(S5)された後に、前記加工スケジュールに基づき各種加工処理が施される。例えば、大根の千切り、レタス等の洋野菜サラダなどは品質保持期限が3日間から5日間程度と短く、また消費量も多く需要が大きいため入荷されると同時に乾燥処理を行うようにする(S6)。 また、加熱処理を要する芋、タケノコ等の根菜類等は品質保持期限が1週間から2週間程度であり、ある程度の貯蔵が可能であるため、乾燥処理の次にこれらのカット野菜の加熱処理を行う(S7)。 【0030】 さらに、低温冷却を要する玉ねぎ、芋等の根菜類は品質保持期限が1週間から3ヶ月と比較的長いため、乾燥処理、加熱処理等の処理が行われていない間に必要量だけ低温冷却処理(S8)を行い貯蔵しておくとよい。 このようにして加工された各種カット野菜は市場へ出荷され(S9)、消費者の手に渡る。 【0031】 一方、前記消費者が排出したカット野菜の消費残渣、及び前記加工処理により排出される加工残渣は回収されて前記バイオマス工場に送給され、ここでバイオマスエネルギーが生成される(S10)。そして、生成したバイオガス等のエネルギーは、前記加工処理場に送給され、前記乾燥処理(S6)、加熱処理(S7)、低温冷却処理(S8)のエネルギー源として利用される。 このように、加工スケジュールを作成することにより、無駄にカット野菜を製造することなく、効率よくかつ円滑に加工処理を行うことができる。 【産業上の利用可能性】 【0032】 有機野菜の産地を有する一の地域に前記加工処理場を設け、これに隣接してバイオマス工場を併設して、該地域で収穫された有機野菜のうち規格外品を加工処理場で加工製品化し、消費地に出荷するとともに、前記消費地からの消費残渣、前記加工処理場からの加工残渣、及び該地域から排出される農業廃棄物や林業廃棄物等を用いてバイオマス工場にてエネルギー化して前記加工工場に送給し、一の地域内でのクローズドシステムとすることもできる。 【図面の簡単な説明】 【0033】 【図1】本発明の実施形態にかかる有機野菜の処理設備のブロック図である。 【図2】本発明の実施形態にかかる有機野菜の処理フローである。 【符号の説明】 【0034】 10 加工処理場 11 カット処理手段 12 乾燥処理手段 13 低温冷却処理手段 14 加熱処理手段 20 生産地 21 消費地 22 バイオマス工場 25 規格外有機野菜 26 製品化有機野菜 27 カット野菜 31 バイオガス
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| 【出願人】 |
【識別番号】000148357 【氏名又は名称】株式会社前川製作所 【住所又は居所】東京都江東区牡丹2丁目13番1号
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| 【出願日】 |
平成15年7月31日(2003.7.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100083024 【弁理士】 【氏名又は名称】高橋 昌久
【識別番号】100103986 【弁理士】 【氏名又は名称】花田 久丸
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| 【公開番号】 |
特開2005−46116(P2005−46116A) |
| 【公開日】 |
平成17年2月24日(2005.2.24) |
| 【出願番号】 |
特願2003−283869(P2003−283869) |
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