| 【発明の名称】 |
スキンケア用の内服組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】稲川 竜男 【住所又は居所】東京都中央区銀座5丁目10番1号 株式会社メディキューブ内
【氏名】山崎 純子 【住所又は居所】東京都中央区銀座5丁目10番1号 株式会社メディキューブ内
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| 【要約】 |
【課題】内服で常用しても副作用がなく、全身的効果を発揮し得る、そして発汗や摩擦によって効果が低下しない、スキンケア手段を提供することを目的とする。
【解決手段】アスタキサンチンを含むスキンケア用の内服組成物、ならびにこの組成物の食品および医薬品。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 アスタキサンチンを含有する、スキンケア用の内服組成物。 【請求項2】 アスタキサンチンを含有する、美白用の内服組成物。 【請求項3】 アスタキサンチンを含有する、日焼けの防止および/または改善用の内服組成物。 【請求項4】 アスタキサンチンを含有する、シミまたはソバカスの予防および/または治療用の内服組成物。 【請求項5】 アスタキサンチンを含有する、美肌用の内服組成物。 【請求項6】 アスタキサンチンを含有する、皮膚のシワまたはたるみの防止および/または改善用の内服組成物。 【請求項7】 アスタキサンチンを含有する、皮膚の弾性向上用の内服組成物。 【請求項8】 アスタキサンチンを含有する、皮膚の保湿用の内服組成物。 【請求項9】 アスタキサンチンを含有する、ニキビまたは吹き出物の防止および/または改善用の内服組成物。 【請求項10】 アスタキサンチンを含有する、肌荒れの防止および/または改善用の内服組成物。 【請求項11】 さらに、植物油を含有する、請求項1〜10記載の組成物。 【請求項12】 アスタキサンチン1重量部に対して、植物油を5〜300重量部含有する、請求項11記載の組成物。 【請求項13】 食品である、請求項1〜12のいずれか一項記載の組成物。 【請求項14】 医薬品である、請求項1〜12のいずれか一項記載の組成物。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、スキンケア用の内服組成物、ならびにこの組成物の食品および医薬品としての用途に関する。 【背景技術】 【0002】 今日、美白や美肌に対する社会の関心は高まりをみせ、それに伴い様々な美白・美肌などを目的としたスキンケア用の製品が開発されている。これらスキンケア用製品は皮膚に直接適用するものが大半である。 【0003】 しかし、皮膚に外用する場合、スキンケアの効果は塗布した局所的な部分のみしか期待できず、全身的にスキンケアを行いたい人には不向きであった。さらに、美容上特に関心の高い顔などの部分にスキンケアを施す場合、発汗や物理的な摩擦などによりスキンケアの効果が低下または消失するおそれがあるため、短時間ごとに塗布を繰り返す必要があり不便であった。そのため、美容食品、健康食品または機能性食品として、内服によりスキンケアを行う製品も開発されてきている。 【0004】 アスタキサンチンは、カニやエビなどの甲殻類に最も普通に見出されるカロテノイドで、皮膚外用剤の添加成分として利用されている。例えば、特許文献1にはアスタキサンチンを光老化抑制剤として含む皮膚外用剤が、特許文献2ではアスタキサンチンと薬効成分とを組み合わせることで薬効成分が本来有する性能を十分に発揮させた外用に適する組成物が、特許文献3ではアスタキサンチンとα−ヒドロキシ酸との結合複合体を配合した皮膚外用剤が、それぞれ記載されている。 しかし、これらのアスタキサンチンを添加した外用剤は、皮膚に直接適用されるもので、アスタキサンチンが内服により良好なスキンケア効果を及ぼし得るか否かは不明であった。 【特許文献1】特開2002−128651号公報 【特許文献2】特開平9−143063号公報 【特許文献3】特開平8−73312号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 本発明は、内服で常用しても副作用がなく、全身的効果を発揮し得る、そして発汗や摩擦によって効果が低下しない、スキンケア手段を提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明者は、鋭意研究を重ねた結果、アスタキサンチンが内服により美白・美肌効果を発揮することを見出し、本発明を完成させた。 【0007】 すなわち、本発明は、アスタキサンチンを含むスキンケア用の内服組成物、ならびにこの組成物の食品および医薬品としての用途に関する。 【発明の効果】 【0008】 本発明によれば、スキンケア用の内服組成物を得ることができる。本発明で使用されるアスタキサンチンおよび植物油などは、天然由来品であり、本質的には食用であるので、安全に内服で常用することができる。また、本発明の組成物は、内服で使用できるので、全身的効果を期待でき、発汗や摩擦によってその効果は低下しない。 【発明を実施するための最良の形態】 【0009】 本発明におけるアスタキサンチンとは、アスタキサンチンの遊離体および誘導体、ならびにそれらと蛋白質との複合体を包含するものである。 本発明において、これらアスタキサンチンを、単独で使用することも、2種以上を併用することもできる。 【0010】 上記のアスタキサンチンの誘導体として、モノ−およびジエステルなどのエステルが挙げられる。 【0011】 上記のアスタキサンチンのモノエステルおよびジエステルとしては、例えば、脂肪酸、アミノ酸、無機酸、糖、糖脂肪酸、グリセロ糖脂肪酸、スフィンゴ糖脂肪酸、グリセロ脂肪酸およびグリセロリン酸などとのモノエステルおよびジエステルが挙げられる。 【0012】 上記のジエステルにおける二つの酸は、同一であってもよく、異種であってもよい。ジエステルは、アスタキサンチンの2つの水酸基がエステル結合により保護されているため、遊離体やモノエステルよりも物理・化学的に安定性がよく、製剤中で酸化分解されにくく、また生体中に取り込まれると生体内酵素により速やかにアスタキサンチンに加水分解され効果を示すことができる。 【0013】 上記の脂肪酸としては、例えば、酢酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ヘプタデカン酸、エライジン酸、リシノール酸、ペトロセリン酸、バクセン酸、エレオステアリン酸、リカン酸、パリナリン酸、5−エイコセン酸、5−ドコセン酸、エルシン酸、5,13−ドコサジエン酸、デセン酸、ステリング酸、ドデセン酸、オレイン酸、ステアリン酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸およびクエン酸などが挙げられる。 【0014】 上記のアミノ酸として、例えば、グリシンおよびアラニンなどが挙げられる。 【0015】 上記の無機酸として、例えば、リン酸および硫酸などが挙げられる。 【0016】 本発明において、上記に示したアスタキサンチンの誘導体を、単独で使用することも、2種以上を併用することもできる。 【0017】 本発明で使用できるアスタキサンチンは、化学合成品でも、天然物由来のものでもよい。また、これらを、単独で使用することも、2種以上を併用することもできる。 【0018】 天然物由来のものとして、例えば、エビ、オキアミおよびカニなどの甲殻類の甲殻、卵および臓器;サケおよびマスなどの魚介類の皮および卵;ヘマトコッカスなどの藻類;赤色酵母ファフィアなどの酵母類;海洋性細菌(Agrobacterium aurantiacum);または福寿草および金鳳花などの種子植物から得られるものが挙げられる。 【0019】 例えば、上記のエビ、オキアミおよびカニなどに抽出溶媒を加え抽出し、この抽出液をろ別して得られる抽出液;あるいはこの抽出液からさらに抽出溶媒を留去して得られるエキス末;次いでこのエキス末を必要に応じて水素添加や加水分解などの化学反応を行った後、分子蒸留またはカラムクロマトグラフィーもしくは高速液体クロマトグラフィー(HPLC)などの手段を用いて得られた精製物なども、本発明のアスタキサンチンとして使用することができる。 【0020】 上記抽出溶媒としては、アセトン、エーテル、クロロホルムおよびアルコールなどの有機溶媒またはこれらの混合溶媒を使用することができる。アルコールとして、例えばエタノールおよびメタノールなどが使用できる。 【0021】 また、本発明のアスタキサンチンは、赤色酵母ファフィア、緑藻ヘマトコッカスまたは海洋性細菌などを常法に従って培養した培地中から、慣用の方法にて抽出液、エキス末または精製物として得ることもできる。 【0022】 本発明に使用される植物油は、植物の種子から圧搾などにより得ることができる。例えば、アボカド油、アマニ油、アーモンド油、エゴマ油、オリーブ油、サフラワー油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメヌカ油、シソ油、セサミ油、大豆油、トウモロコシ油、パーシック油、パーム油、ヒマワリ油、ホホバ油、綿実油、グレープシード油および月見草油などが挙げられる。好ましくは、サフラワー油、小麦胚芽油および大豆油などである。本発明においては、植物油の抽出方法および精製方法については特に限定されない。また、本発明の植物油は粗抽出物であっても、精製物であってもよい。さらに、本発明においては、上記の植物油を単独で使用しても、2種以上を併用してもよい。 【0023】 本発明の組成物における、植物油の添加量は特に限定されないが、好適なスキンケア効果を得るために、アスタキサンチン1重量部に対し、植物油は、5〜300重量部、特に10〜150重量部、とりわけ20〜60重量部添加することが望ましい。 【0024】 本発明の組成物は、上記のアスタキサンチンおよび植物油以外にも、スキンケアに使用できる成分、例えば、アスタキサンチン以外のカロテノイド、抗酸化物質、ビタミン、アミノ酸、ミネラル、コラーゲン、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸、エラスチン、ヒアルロン酸、グルコサミン、オリゴ糖、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、リノール酸、リノレン酸、アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキス、ルシノール、エラグ酸、および抗炎症剤などを含んでもよい。本発明の組成物は、好ましくは、アスタキサンチン以外のカロテノイド、抗酸化物質、およびビタミンを含む。 これら成分は、合成品であっても、または天然由来品であってもよく、また天然由来品である場合、粗抽出物であっても、精製物であってもよい。 また、本発明において、上記に示した成分を、単独で使用することも、2種以上を併用することもできる。 【0025】 本発明において、アスタキサンチン以外のカロテノイドも使用することができる。すなわち、本発明において、アスタキサンチンと、アスタキサンチン以外のカロテノイドとを併用することができる。このようなカロテノイドとして、例えば、カロテノイド炭化水素、およびアスタキサンチン以外のカロチノール(キサントフィル)などが挙げられる。 【0026】 上記のカロテノイド炭化水素は、例えば、β−カロチンおよびリコピン(リコペン)などであり、好ましくはβ−カロチンである。また、上記のカロチノールは、例えば、ルテイン、ゼアキサンチン、クリプトキサンチン、カンタキサンチン、カプサンチンα−ドラデキサンチン、エキネノン、クルスタキサンチンおよびツナキサンチンなどであり、好ましくはルテインおよびゼアキサンチンであり、特に好ましくはルテインである。 また、これらカロテノイドは天然由来品が好ましい。例えば、ルテインを含有するマリーゴールド抽出物、特にマリーコールドの花弁からの抽出物が好ましい。 本発明において、これらカロテノイドを単独で使用することも、2種以上を併用することもでき、例えば、β−カロチンとルテインとを併用することもできる。 【0027】 上記の抗酸化物質としては、ビタミンC、ビタミンE、アントシアニンおよびポリフェノールなどが挙げられる。 これら抗酸化物質は天然由来品が好ましい。例えば、ビタミンEを含有する大豆抽出物、特にビタミンE含有大豆油が好ましい。 本発明において、これら抗酸化物質を単独で使用することも、2種以上を併用することもできる。 【0028】 上記のビタミンとして、例えば、ビタミンA油、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ニコチン酸アミド、パントテン酸カルシウム、ビタミンC、ビタミンD2、ビタミンEおよびビタミンKなどが挙げられ、好ましくはビタミンB2などが挙げられる。本発明の組成物は、これらビタミンを単独でも、または2種以上含んでもよい。 【0029】 上記のミネラルとして、銅、亜鉛、セレン、カルシウム、マンガン、カリウムおよび鉄などが挙げられる。本発明の組成物は、これらミネラルを単独でも、2種以上含んでもよい。 【0030】 上記のアミノ酸として、トリプトファン、スレオニンおよびメチオニンなどが挙げられる。本発明の組成物は、これらアミノ酸を単独でも、2種以上含んでもよい。 【0031】 本発明の組成物は、本発明の効果を損なわない限り、賦形剤、甘味料、酸味料、増粘剤、香料、色素、乳化剤およびその他に食品で一般に利用されている素材を含んでいてもよい。 【0032】 本発明の組成物は、スキンケア用として肌の手入れに使用することができる。例えば、美白用および美肌用などに使用することができる。 美白用とは、例えば、肌を美しく白くするために、具体的には色ムラのない、すなわちシミ、ソバカスがない、くすんでいない、美しい肌色にするために使用することをいう。したがって、本発明の組成物は、例えば、日焼けの防止・改善用またはシミ・ソバカスの予防・治療用などに使用することができる。 美肌用とは、例えば、皮膚にハリ、つや、柔らかさ、なめらかさ、透明感を与え、きめを細かくし、かつ整えるために使用することをいう。したがって、本発明の組成物は、例えば、老化、紫外線暴露、ホルモンバランスの変化および活性酸素傷害などにより生じるシワやたるみの防止・改善用、皮膚弾性向上用、皮膚保湿用、ニキビもしくは吹き出物の防止・改善用、または肌荒れの防止・改善用などに使用することができる。 【0033】 本発明に係る組成物は、食品として、特にスキンケアなどの目的で健康食品、機能性食品、健康補助食品、特定保健用食品、美容食品および栄養補助食品(サプリメント)として使用することができる。これら食品は、例えば、お茶およびジュースなどの飲料水;ゼリー、あめ、チョコレートおよびチューインガムなどの形態であってもよい。また、液剤、粉剤、粒剤、カプセル剤または錠剤の形態であってもよい。 【0034】 また、本発明に係る組成物は、医薬として、例えば、シミ・そばかすの予防用または治療用に使用することができる。これら医薬品は、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬もしくは軟ゼラチンカプセル剤、液剤、乳濁剤または懸濁剤の形態で経口的に投与する。 【0035】 本発明に係る組成物の摂取量は、特に制限されないが、剤型、ならびに使用者または患者の年齢、体重および症状に応じて適宜選択することができる。例えば、成人1日当たり有効成分量としてアスタキサンチン0.5〜100mg、好ましくは1.0〜10mgの経口摂取が望ましい。また、摂取期間は、使用者または患者の年齢、症状に応じて任意に定めることができる。 【0036】 以下に、本発明の実施例を示すが、本発明はこれら実施例により限定されるものではない。 【実施例1】 【0037】 表1に示す配合量でアスタキサンチン、サフラワー油およびグリセリンを混和して、これをゼラチンで被包して、ソフトカプセル剤を製造した。 【0038】 【表1】
【0039】 アスタキサンチンのヒトの皮膚に対する効果試験 1.被験者 被験者は、23〜40歳の健康な10名の女性で、自覚症状として、乾燥肌および荒れ肌を有し、そのうち3名はニキビ肌も有していた。試験期間中は、被験者には、実施例1で得られた試験食以外の、肌に対する効果がある医薬品、外用薬、健康食品は使用させなかった。 【0040】 2.試験方法 (1)試験食の摂取方法 実施例1で得られた試験食を、食間(朝〜昼および夕食〜就寝前)にそれぞれ1カプセルずつ、1日2カプセル(アスタキサンチン量6mg/日)摂取させた。 【0041】 (2)紫外線誘導色素沈着の測定 先ず、被験者の一方の上腕部内側に最小紅斑量の紫外線を照射し、その14日後と28日後にメグザメーターおよび色差計でメラニン値、エリスマ値およびL値を測定した。続いて、試験食の摂取を開始させ、28日間継続して摂取させた。試験食摂取開始時に、前回紫外線を照射されたのとは別の上腕部内側に、前回と同じ最小紅斑量の紫外線を照射して、その14日後と28日後にメグザメーターおよび色差計でメラニン値、エリスマ値およびL値を測定した。 なお、紫外線の照射量が同じであっても、個人により紅斑の出方が違うため、試験開始前日に紫外線を照射し、翌日の試験開始時に被験者の紅斑の出る照射量を判定し、その1.5倍量を上記の最小紅斑量とした。 【0042】 (3)シワの測定 試験食摂取前に目尻のシワをレプリカにとり、続いて、試験食の摂取を開始させ、28日間継続して摂取させ、その28日目に再び目尻のシワをレプリカにとった。このレプリカに一定方向(30°)から並行光を照射して、生じた陰影を画像処理し、そこから陰影面積とその長さを算出した。同様に標準スケールからも陰影面積とその長さを算出し、目尻シワレプリカの数値を補正した。これら数値からシワ面積率、最大シワ平均深さおよび最大シワ最大深さを算出した。 上記の標準スケールとして、0.2mm、0.4mm、0.6mm、0.8mm、1.0mmの各深さの鋳型から作製したレプリカを用いた。 【0043】 (4)皮膚の粘弾性(皮膚隆起力学特性)の測定 試験食摂取前に、キュトメーターのプローブを前腕部内側の皮膚表面に密着させ、一定の陰圧をかけることによりプローブ内に吸引された皮膚の変化で皮膚の粘弾性を測定した。続いて、試験食の摂取を開始させ、28日間継続して摂取させ、その28日目に再び上記のようにして皮膚の粘弾性を測定した。 【0044】 (5)角質水分量の測定 試験食摂取前に、コルネオメーターのプローブを前腕部内側の皮膚表面に密着させることにより、装置内のマイクロプロセッサーがプローブ内のスイッチ情報と電気の流れる測定時間を読み取り、それらを登録されている校正データで評価することにより、角質水分量を測定した。続いて、試験食の摂取を開始させ、28日間継続して摂取させ、その28日目に再び角質水分量を上記のようにして測定した。 【0045】 (6)アンケート調査方法 被験者に対し、試験開始時に生活習慣に関するアンケート調査を行い、続いて、試験食の摂取開始直前、摂取後14日目および摂取後28日目に肌に関するアンケート調査も行った。 【0046】 (7)日誌 被験者に、試験食の摂取期間中の毎日の食事、体調および試験食の摂取などについて日誌に記入させた。 【0047】 (8)測定条件 上記の測定はすべて、一定の室内条件(温度20℃・湿度60%以下)で、洗顔の約1時間後に行った。 【0048】 3.結果 (1)美白効果(紫外線誘導色素沈着の抑制効果) 結果を図1および図2に示した。 メラニン: 試験食摂取前と摂取中のそれぞれの期間における、紫外線照射前のメラニン値を100とした場合のメラニンINDEX値(被験者10例の平均値±標準偏差)について、14日目は、試験食摂取前の期間では101.80±2.08%を、試験食摂取中の期間では100.83±1.51%を示し、試験食の摂取により0.97%低下した。28日目は、試験食摂取前の期間では101.51±1.48%を、試験食摂取中の期間では99.83±1.65%を示し、試験食の摂取により1.68%低下し、有意な差が認められた(p<0.05、t検定)。 エリスマ: 試験食摂取前と摂取中のそれぞれの期間における、紫外線照射前のエリスマ値を100とした場合のエリスマINDEX値(被験者10例の平均値±標準偏差)について、14日目は、試験食摂取前の期間では102.38±1.95%を、試験食摂取中の期間では100.14±3.40%を示し、試験食の摂取により2.24%低下した。28日目は、試験食摂取前の期間では101.17±2.50%を、試験食摂取中の期間では100.35±1.62%を示し、試験食の摂取により0.82%低下が認められた。 L値: 試験食摂取前と摂取中のそれぞれの期間における、紫外線照射前のL値を100とした場合のL−INDEX値(被験者10例の平均値±標準偏差)について、14日目は、試験食摂取前の期間では95.83±2.00%を、試験食摂取中の期間では102.14±5.83%を示し、試験食の摂取により6.31%増加し、有意な差が認められた(p<0.01、t検定)。28日目は、試験食摂取前の期間では97.25±1.91%を、試験食摂取中の期間では98.76±2.06%を示し、試験食の摂取により1.51%増加が認められた。 【0049】 (2)抗シワ効果 シワ面積率: シワ面積率は被験者10例中6例で、試験食の摂取により5.1〜18.4%の低下を認め、10例のシワ面積率(平均値±標準偏差)は、試験食の摂取前が27.59±8.21%であるのに対して、摂取後が22.89±12.07%と、4.7%低下した。 最大シワ平均深さ: 最大シワ平均深さは縮緬ジワのようなシワでの測定は困難であるため、測定できたのは被験者10例中5例のみであった。そのうちの3例に、試験食の摂取による改善が認められ、平均して23.5μm改善した。 最大シワ最大深さ: 最大シワ平均深さの測定が可能だった5例中2例に、試験食の摂取による最大シワ最大深さの改善が認められた。両例とも、最大シワ平均深さは17.7μm改善した。 【0050】 (3)皮膚の粘弾性向上効果 頬部: 試験食の摂取前と摂取後とを比較し改善が認められたのは被験者10例中8例であった。 腕部: 試験食の摂取前と摂取後とを比較し改善が認められたのは被験者10例中6例であった。 【0051】 (4)保湿効果(角層水分量測定の結果) 頬部: 試験食の摂取前と摂取後とを比較し改善が認められたのは被験者10例中6例であった。10例の角層水分量(平均値±標準偏差)は、摂取前が51.07±16.84μsであるのに対して、摂取後が58.13±14.64μsと、7.06μsの改善が認められた。 腕部: 試験食の摂取前と摂取後とを比較し改善が認められたのは被験者10例中10例であり、10例の角層水分量(平均値±標準偏差)は、摂取前が35.17±5.71μsであるのに対して、摂取後が42.20±4.50μsと、7.03μs改善し、有意に上昇した(p<0.01、t検定)。 【0052】 (5)アンケート調査の結果 被験者本人の自覚により、潤い、はり、弾力、キメ、透明感およびシワについての肌の状態を評価させた。各状態を自覚できない場合を−5〜−1点の間のスコアーで、各状態を自覚できる場合を1〜5点の間のスコアーで、それぞれ評価させた。表2に被験者10例の平均値を示した。10例の平均値でみた場合、いずれの状態においても試験食摂取前と比較して摂取後28日目の点数は増加しており、また肌のはりについては、摂取前と摂取後14日目との間に有意な差が認められた(p<0.05、符号検定)。摂取期間を通して花粉症の薬を服用していた2例を除いて解析を行ったところ、肌のはり(摂取前と摂取後14日目、摂取前と摂取後28日目)、キメ(摂取前と摂取後28日目)および透明感(摂取前と摂取後14日目、摂取前と摂取後28日目)において有意な差が認められた(p<0.05、符号検定)。 【0053】 【表2】
【0054】 (6)飲用後のアンケート 被験者の摂取後の感想では、顔については特に乾燥とくすみの改善が多くみられ、身体についても乾燥の改善が多くみられた。肌トラブルの症状が現れやすい時期での改善は顔では特に見られなかったが、身体については2例が少し改善された。 その他に「摂取を始めてからお肌の調子がかなり良く、吹き出物が出にくくなった。」「お化粧のノリも良く、キメも良くなったような気がする。」「色が白くなるにつれてシミが浮いて目立つように思う。」「シミがうすくなったように思う。」などの感想もあった。 試験食については被験者10例中「とても飲みやすい」が1例、「飲みやすい」が3例、「普通」が6例であり、「飲みづらい」「とても飲みづらい」はいなかった。味やにおいについて気になる者もおらず、色や見た目において「良い」2例、「悪い」2例、「特に感じられない」6例であった。『また飲みたいですか』という質問に対しては、「是非飲みたい」と「飲みたい」とを合わせて6例、「飲みたくない」が2例、「その他」が2例であった。 【0055】 4.まとめ 美白効果については、色素沈着の抑制・早期改善が認められ、シワの改善も認められた。皮膚の粘弾性においては頬部で改善が認められた。保湿機能(角層水分量)においては頬部、腕部共に改善が認められ、腕部においては0.67〜22.00μsの間で被験者10例全員の改善が認められた。 【図面の簡単な説明】 【0056】 【図1】本発明の試験食の摂取前と摂取中のそれぞれの期間における、メラニンINDEX値およびエリスマINDEX値の経時変化を示す図である。各メラニンINDEX値およびエリスマINDEX値は、被験者10例の平均値を表す。 【図2】本発明の試験食の摂取前と摂取中のそれぞれの期間における、L−INDEX値の経時変化を示す図である。各L−INDEX値は、被験者10例の平均値を表す。
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| 【出願人】 |
【識別番号】500562880 【氏名又は名称】株式会社メディキューブ 【住所又は居所】東京都中央区銀座5丁目10番1号
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| 【出願日】 |
平成15年7月8日(2003.7.8) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100078662 【弁理士】 【氏名又は名称】津国 肇
【識別番号】100075225 【弁理士】 【氏名又は名称】篠田 文雄
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| 【公開番号】 |
特開2005−27589(P2005−27589A) |
| 【公開日】 |
平成17年2月3日(2005.2.3) |
| 【出願番号】 |
特願2003−272042(P2003−272042) |
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