| 【発明の名称】 |
オムレツの具の充填装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】山下 栄一 【住所又は居所】東京都府中市住吉町5丁目13番地の1キユーピー株式会社技術本部内
【氏名】白井 健一 【住所又は居所】東京都府中市住吉町5丁目13番地の1キユーピー株式会社技術本部内
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| 【要約】 |
【課題】半月状のオムレツの皮の外形に沿って中身の具が全体に行き渡り、自動充填できるオムレツの具の充填装置を提供する。
【解決手段】複数の孔11,11,・・つきの底板4と蓋板2との間に摺動する複数の孔11,11,・・つきの摺動板3を設け、該摺動板3の孔11,11,・・に前記底板4と蓋板2の孔11,11,・・を重ね合わせることにより、摺動板3の孔11,11,・・に供給したオムレツの具Aを蓋板2の上方から底板4の下方へ押し出し充填可能としたオムレツの具の充填装置1であって、前記底板4と蓋板2及び摺動板3の三孔11,11,・・が重なる位置の蓋板2の孔11,11,・・の上方には前記供給されたオムレツの具Aを下方へ押し出す押出手段13を設けてあり、蓋板2と摺動板3のニ孔11,11,・・が重なる蓋板2の開口部は連結管14を介してオムレツの具Aの供給手段と連結してあることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数の孔つきの底板と蓋板との間に摺動する複数の孔つきの摺動板を設け、該摺動板の孔に前記底板と蓋板の孔を重ね合わせることにより、摺動板の孔に供給したオムレツの具を蓋板の上方から底板の下方へ押し出し充填可能としたオムレツの具の充填装置であって、前記底板と蓋板及び摺動板の三孔が三層に重なる位置での蓋板の孔の上方には前記供給されたオムレツの具を下方へ押し出す押出手段を設けてあり、蓋板と摺動板の二孔が重なる蓋板の孔の開口部は連結管を介してオムレツの具の供給手段と連結してあることを特徴とするオムレツの具の充填装置。 【請求項2】 前記夫々の孔の形状は平面略半月状に形成してある請求項1記載のオムレツの具の充填装置。 【請求項3】 前記押出手段のオムレツの具の押出接触面は網目状の凹凸が形成してあり、その外周を略半円乃至半月状に形成してある請求項1及び2記載のオムレツの具の充填装置。 【請求項4】 前記蓋板と底板及び摺動板は該三板を同時に往復動させ得る基盤に支持されると共に該基盤を往復動シリンダに連結してある請求項1乃至3記載のオムレツの具の充填装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明はオムレツの具の充填装置に関し、詳しくは、半月状のオムレツを大量生産するに際して、外形相似の具材(以下、たんに「具」という)を夫々の加熱した卵液内に充填できるオムレツの具の充填装置に関する。 【0002】 【従来の技術】 オムレツは卵料理として重宝され欧米や我国でも朝昼夜の食事に供されている。その種類は数百種あるといわれており、形状もオムレツ形、半月形、円形等があり中に入れる具によって色々のバリエーションに分けられる。中でも外形を半月形状の卵焼きとしてあり、具として、みじん切りの玉ねぎを油で炒めてひき肉等と混ぜ合わせた粘性のあるものを充填されたオムレツは近年広く普及している。そして、これらは食品工場等で大量に製されており、その際使用される具の充填装置としては、例えば、特許文献1に記載されている高粘度物充填装置等が用いられている。この装置はホッパー内の高粘度物を押圧してノズルから棒状又は塊状にして放出充填でき得るものである。 【特許文献1】 実開昭54−36650号公報(第1頁及び第1図) 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上記文献記載の充填装置は具を棒状や塊状として充填するため、製されたオムレツはそれが半月状である場合具がオムレツの形状に沿って一様に行き渡らず、オムレツ内で片寄ったものとして製品化されることになる。したがって、この製品を食する際には中身の具が無い部分があるために終始美味しく賞味できないという欠点があった。 本発明はこのような欠点を改善した半月状のオムレツを大量に製するためになされたもので、半月状のオムレツの皮の外形に沿って中身の具が一様にむらなく自動充填できるオムレツの具の充填装置を提供することを目的とするものである。 【0004】 【課題を解決するための手段】 本発明は前記目的を達成するために、複数の孔つきの底板と蓋板との間に摺動する複数の孔つき摺動板を設け、該摺動板の孔に前記底板と蓋板の孔を重ね合わせることにより、摺動板の孔に供給したオムレツの具を蓋板の上方から底板の下方へ押し出し充填可能としたオムレツの具の充填装置であって、前記底板と蓋板及び摺動板の三孔が三層に重なる位置での蓋板の孔の上方には前記供給物を下方へ押し出す押出手段を設けてあり、蓋板と摺動板のニ孔が重なる蓋板の孔の開口部は連結管を介してオムレツの具の供給手段と連結してあることを特徴とするオムレツの具の充填装置とするもので、このような構造とすることにより、摺動板の孔に供給された供給物は摺動板の摺動によるすり切り作用により一定量とされ押出手段により定形で押し出し充填できるのでよい。 【0005】 この際、前記夫々の孔の形状を略半円乃至半月状に形成してあると、加熱卵の形状が半月状であっても具を略半月状にして押し出し充填できるのでオムレツの外形に沿ってむらなく均一に充填できる。 また、前記押出手段のオムレツの具と接触する押出面に網目状の凹凸を形成しておき、押出面の外周を略半月状に形成してあると、より一層半月状に近い形状として、しかも具材に粘性があっても粘着力を克服し形崩れなく押出充填できるのでより好ましい。 さらに、前記蓋板と摺動板及び底板は必要により同時に往復動可能な構造としてあると、前記蓋板と摺動板のニ孔が重なる位置の下方にある焼皿内の加熱卵液(オムレツの皮)中に具を充填することも可能となり焼皿の列間隔を狭くして効率よく具の充填ができる装置となるのでなおよい。 【0006】 【発明の実施の形態】 以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して説明する。 図1は本発明オムレツの具の充填装置の一実施例を示す平面図であり、図2は図1のオムレツの具の充填装置の正面図である。また、図3は図1の側面図であり、図4は本発明に係る蓋板の開口部と連結管との連結状態の一実施例を示す斜視説明図である。図5の(a)から(f)は充填工程における蓋板と摺動板及び底板の作動状態の一実施例を示す説明図であり、図6は本発明に係る押出手段の一実施例を示す底部斜視説明図である。図7の(a),(b),(c)は図1中の蓋板、摺動板、底板の夫々の平面説明図である。 【0007】 図1と図2において、符号1はオムレツの具の充填装置であり、桟枠5に懸架された摺動杆6に支持ロール7を介して基盤8が懸装されている。該基盤8は図中左右に摺動するようにその一端を往復動シリンダ9に連結されると共に、一面側に蓋板2、摺動板3、底板4を上から順に段積して装着されている。 また、蓋板2と底板4に挟まれた摺動板3は独立して左右に摺動できるように一端側を摺動シリンダ10に単独連結されている。そして前記往復動シリンダ9と該摺動シリンダ10はその基部を夫々桟枠5に固設してある。 【0008】 蓋板2と、底板4の所定位置には所定数の半月状の孔11,11,・・が穿いてあり(底板4の孔数は蓋板の半数)、摺動板4の摺動によってその上下に透通された部分の孔11,11,・・を中途で遮断できる構造としてある。すなわち、底板4には蓋板2や摺動板3の半月状の孔11,11,・・の間隔の2倍以上の間隔を有して同形状の半月状の孔11,11,・・を穿いてあり、摺動板3の摺動停止位置によって蓋板2と底板4の半月孔11,11,・・の上下の貫通状態を完全に遮断できる構造とされている。 また、蓋板2は半月状の孔11,11,・・をその上方に半月孔11,11,・・内ヘ嵌入可能な押出ヘッド13’を備えた押出手段13を据付けてあるものと、孔11,11,・・の上面開口部を図示しないオムレツの具Aの供給手段と連結管14を介して連結してあるものとを交互に配置した構造としてある。 【0009】 本実施例においては、オムレツの皮の焼成皿12,12,・・を図示しない無端搬送に装着し、これを間欠移送しながら底板4の直下に停止させると共に押出手段13,13,・・によって底板4の孔11,11,・・から半月状に押し出されたオムレツの具Aを焼皿12,12,・・中のオムレツの皮内に受容できるようにしてある。 【0010】 次に本発明の作用を実施例に基づいて説明する。 蓋板2と摺動板3の夫々の半月状の孔11,11,・・が上下に重なり、底板4の半月状の孔11,11,・・が重ならない状態に至った時(図5の(a)参照)、オムレツの具Aは連結管14を経由して蓋板2と摺動板3の半月孔11,11,・・内ヘ押し込まれる。摺動板3の孔11,11,・・の底部は底板4の平坦部(孔のない位置)と接して重なっているのでオムレツの具Aは摺動板3の孔11,11,・・内に溜まる。 【0011】 次に、摺動シリンダ10を左方へ駆動させることにより、摺動板3の孔11,11,・・内のオムレツの具Aは上面を蓋板2ですり切られた状態で蓋板2、摺動板3及び底板4のそれぞれの半月孔11,11,・・の三孔が三層に重なる位置へ摺動する(図5の(b)参照)。 上記三孔11,11,・・が完全に重なった時、蓋板2の上方に配置された押出手段13の駆動によってその押出ヘッド13’が下降し摺動板3の半月孔の孔11,11,・・のオムレツの具Aを底板4の孔11,11,・・を介して下方の焼成皿12内へ落としこむ(図5の(c)参照)。 【0012】 その後、押出ヘッド13’は上方の元の位置に戻ると共に、続いて摺動板3も右方の元の位置に復帰される(図5の(d)参照)。以下、同様の作用を繰り返すことにより、半月状のオムレツの具Aは焼成皿12,12,・・内のオムレツの皮内に充填される。 なお、本実施例においては、装置の設置面積を有効に使用するために蓋板2と摺動板3の半月状の孔11,11,・・の前記二孔のみが重なる下方にも焼成皿12を搬送する構造としたので、上記の摺動板3の左右方向への摺動だけでは、二孔が重なる下方の位置の焼成皿12内にはオムレツの具Aは充填され得ないこととなる。 【0013】 したがって、この充填を可能にするために前記図5の(d,e)の作動終了の後、蓋板2、摺動板3及び底板4を一緒にその全体を右方向へ1スパン分摺動させることにより、ニ孔が重なる下方位置の焼成皿12の上方にも蓋板2、摺動板3、底板4の三孔が重なった部分(オムレツの具を押し出せる部分)を移動させる工程(図5の(f)参照)を加えてある。 なお、本実施例に限らず、摺動板3にオムレツの具Aを注入後上下の三孔を重ねてこれを押し出すことは、適宜の順序で行うことができるのは言うまでもない。 【0014】 また、本実施例における押出手段13の押出ヘッド13’のオムレツの具との接触面には網目状の凹凸16が設けてあり、半月状に押し出されたオムレツの具Aが押出ヘッド13’の底面から容易に離脱するように形成されている。 【0015】 【発明の効果】 以上詳述したように、本発明によれば、摺動板に穿った半月状の孔内にオムレツの具を押し込みこれを押出手段により所定位置で定量とされたオムレツの具を半月形状に押出充填できる構造の装置としたので、オムレツの具は半月状のオムレツの皮内で一様にむらなく行き渡り、オムレツ食品として終始美味しく食することができる製品として大量に製することができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明オムレツの具の充填装置の一実施例を示す平面図。 【図2】図1のオムレツの具の充填装置の正面図。 【図3】図1の側面図。 【図4】本発明に係る蓋板の開口部と連結管の連結状態の一実施例を示す斜視説明図。 【図5】(a)〜(f)は充填工程の作動順の一実施例を示す説明図。 【図6】本発明に係る押出手段の一実施例を示す底部斜視説明図。 【図7】(a),(b),(c)は図1中の蓋板、摺動板、底板の平面説明図。 【符号の説明】 1 オムレツの具の充填装置 2 蓋板 3 摺動板 4 底板 5 桟枠 6 摺動杆 7 支持ロール 8 基盤 9 往復動シリンダ 9’ 上下動シリンダ 10 摺動シリンダ 11 半月状孔 12 焼成皿 13 押出手段 13’ 押出ヘッド 14 連結管 16 凹凸 17 具の送液装置 A オムレツの具
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001421 【氏名又は名称】キユーピー株式会社 【住所又は居所】東京都渋谷区渋谷1丁目4番13号
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| 【出願日】 |
平成15年6月27日(2003.6.27) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2005−13144(P2005−13144A) |
| 【公開日】 |
平成17年1月20日(2005.1.20) |
| 【出願番号】 |
特願2003−184931(P2003−184931) |
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