| 【発明の名称】 |
食品組成物 |
| 【発明者】 |
【氏名】高垣 欣也 【住所又は居所】福岡県福岡市博多区博多駅前2丁目19番27号 株式会社東洋新薬内
【氏名】三井 雄史 【住所又は居所】福岡県福岡市博多区博多駅前2丁目19番27号 株式会社東洋新薬内
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| 【要約】 |
【課題】優れた抗炎症作用および鎮痛作用の少なくとも1の作用を有する食品組成物を提供すること。
【解決手段】メチルスルホニルメタンと、抗酸化作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、コラゲナーゼ阻害作用、およびエラスターゼ阻害作用からなる群より選択される少なくとも一種の作用を有する成分とを含有する食品組成物。この食品組成物は、関節痛、関節炎などの改善を目的とする食品として有用である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 メチルスルホニルメタン;および 抗酸化作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、コラゲナーゼ阻害作用、およびエラスターゼ阻害作用からなる群より選択される少なくとも一種の作用を有する成分;を含有する、抗炎症作用および鎮痛作用の少なくとも1の作用を有する食品組成物。 【請求項2】 さらに、コラーゲン、エラスチン、ムコ多糖類、アミノ糖、およびアミノ酸からなる群より選択される少なくとも一種を含有する、請求項1に記載の食品組成物。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】 本発明は、抗炎症作用および鎮痛作用の少なくとも1の作用を有する食品組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】 メチルスルホニルメタン(MSM)は、自然界のあらゆる動植物中に存在する硫黄化合物であり、この化合物は、ほとんどの動植物に吸収され、体内の硫黄源として利用されている。食品としては、新鮮な牛乳に最も多く含有され、コーヒー、茶、トマト、リンゴ、キャベツ等にも、ごく微量ではあるが含有されている。 【0003】 このMSMを、食品から摂取しようとしても、調理加工による損失が激しく、牛乳、生野菜、果物などを摂取しても、その含有量が約3.3ppm程度あるいはそれ以下であるため、十分に摂取することができない。そして、さらに現代の食習慣の変化に伴い、MSMの摂取量は低下する傾向にある。 【0004】 近年、MSMが、様々な症状を改善する効果を有することが報告されている。 例えば、アレルギーの改善効果および抗炎症効果、あるいは皮膚に塗布することによる皮膚を柔軟にする効果などが挙げられる(例えば、特許文献1〜3)。しかし、これらの文献によれば、これらの効果を得るためには、成人一日当たり1〜3gと多量の摂取量が必要であるとされる。しかもこのような多量のMSMの摂取にもかかわらず、その効果が十分に得られないといった問題点がある。 【0005】 【特許文献1】 特開昭56−36412号公報 【特許文献2】 特開平2−27321号公報 【特許文献3】 特公平5−16406号公報 【非特許文献1】 J.Pharmacol.80巻,300頁,1944年 【0006】 【発明が解決しようとする課題】 本発明は、上記従来の課題を解決するためになされ、その目的は、栄養素としても優れているMSMを含有し、該MSMが有する生体への作用をより効果的に発揮し得る食品組成物を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】 本発明者らは、MSMと、抗酸化作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、コラゲナーゼ阻害作用、およびエラスターゼ阻害作用抗酸化作用からなる群より選択される少なくとも一種の作用を有する成分とを含有する食品組成物を摂取することによって、それぞれ単独摂取では得られない優れた抗炎症作用および鎮痛作用の少なくとも1の作用が得られることを見出して、本発明に至った。 【0008】 本発明の抗炎症作用および鎮痛作用の少なくとも1の作用を有する食品組成物は、メチルスルホニルメタン;および抗酸化作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、コラゲナーゼ阻害作用、およびエラスターゼ阻害作用からなる群より選択される少なくとも一種の作用を有する成分を含有する。 【0009】 好ましい実施態様においては、上記食品組成物は、さらに、コラーゲン、エラスチン、ムコ多糖類、、アミノ糖およびアミノ酸からなる群より選択される少なくとも一種を含有する。 【0010】 【発明の実施の形態】 以下、本発明の食品組成物について説明する。なお、以下に説明する構成は、本発明を限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができることは当業者に明らかである。 【0011】 本発明の抗炎症作用および鎮痛作用の少なくとも1の作用を有する食品組成物は、メチルスルホニルメタン(以下、A成分という場合がある);および抗酸化作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、コラゲナーゼ阻害作用、およびエラスターゼ阻害作用からなる群より選択される少なくとも一種の作用を有する成分(以下、B成分という場合がある)とを含有する。この食品組成物は、好ましくは、さらにコラーゲン、エラスチン、ムコ多糖類、アミノ糖、およびアミノ酸からなる群より選択される少なくとも一種(以下、C成分という場合がある)を含有し、必要に応じて、その他の成分を含有する。 【0012】 (1)A成分:メチルスルホニルメタン(MSM) MSMとは、以下の式で示される化合物であり、あらゆる動植物からごく微量に検出される物質である。例えば、健常人において、血中濃度として1ppm程度が検出される。MSMは、主に結合組織や骨を構成する成分の1つであり、加齢とともに減少し、例えば、肌にシワが生じるなど、結合組織に影響を与える。 【0013】 【化1】
【0014】 本発明の食品組成物に含有されるMSMは、天然物由来であっても、合成品であってもよい。天然物由来のMSMは、例えば、牛乳などの動物乳あるいは、松(例えば、松の葉)、緑黄色野菜、トマト、茶(例えば、茶葉)などの植物から抽出することによって得られる。例えば、松からリグニンを単離し、このリグニンと硫黄とを混合することにより硫黄を酸化して得られる。得られたMSMは、その後、蒸留などの精製によって純度を高めることが好ましい。合成品の場合、例えば、以下の反応式に示されるジメチルスルホキシドの酸化などによって得ることができる。MSMは、その純度が90重量%以上のものが好ましく用いられる: (CH3)2SO+H2O2 → (CH3)2SO2+H2O 【0015】 (2)B成分:抗酸化作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、コラゲナーゼ阻害作用、およびエラスターゼ阻害作用からなる群より選択される少なくとも一種の作用を有する成分 本発明のもう一つの必須成分は、抗酸化作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、コラゲナーゼ阻害作用、およびエラスターゼ阻害作用からなる群より選択される少なくとも一種の作用を有する成分である。これらの成分は、MSMとともに摂取することにより、相乗的に作用し、それぞれ単独摂取では得られない程の優れた抗炎症作用および鎮痛作用を発揮し得る。 【0016】 以下に上記B成分についての説明を行う。これらの中には、複数の上記作用を有する物質もある。この場合、単一の作用に限定して使用してもよく、複数の作用を意図して使用してもよい。これらの成分は、単独で使用してもよく、あるいは組み合わせて使用してもよい。 【0017】 抗酸化作用を有する成分としては、ヘスペリジン、ケルセチンなどのフラボノール;プロアントシアニジン、エピガロカテキンなどのフラバノール;ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化作用を有するビタミン類;ユビキノン(CoQ10);シスチン、システイン、およびシステイン含有ペプチド(グルタチオンなど);セサミン、セサモリンなどのリグナン類;クルクミンおよびその誘導体;上記いずれか1つ以上の成分を含有する植物抽出物などが挙げられる。これらの成分の中でも、プロアントシアニジン、ビタミンC(コラーゲン合成のために経口摂取が必要な成分である)、ビタミンE、ユビキノン、およびシステイン含有ペプチド(メラニンの還元作用を有する)が好ましく、プロアントシアニジンがより好ましい。抗酸化作用を有する成分は、特に、活性酸素によりコラーゲンなどの結合組織が崩壊するのを防止する効果、活性酸素の発生に伴う炎症を抑制する効果などを発揮し、MSMとともに相乗的な優れた抗炎症作用および鎮痛作用を発揮し得る。 【0018】 ヒアルロニダーゼ阻害作用を有する成分としては、大黄、茶葉、ハマメリス、シソ、タイム、海藻、およびこれらの抽出物、プロアントシアニジンなどが挙げられる。好ましくは、大黄、茶葉、およびプロアントシアニジンである。ヒアルロニダーゼ阻害作用を有する成分は、細胞間質に含まれる保水力の強いヒアルロン酸の分解を予防することによって、細胞間質が崩壊することを防ぎ、炎症を防止する。さらにこの成分は、炎症時におけるヒスタミンの放出に関与し、ヒアルロニダーゼを阻害することで、炎症の亢進を予防することができる。 【0019】 コラゲナーゼ阻害作用を有する成分としては、ハマメリス、グアバ、大豆、茶、山査子などの植物およびこれらの植物抽出物、コーヒー酸、フラボノール、ラクトフェリン、プロアントシアニジンなどが挙げられる。好ましくは、プロアントシアニジンである。コラゲナーゼを阻害することによって、炎症を防止することができる。 【0020】 エラスターゼ阻害作用を有する成分としては、ユキノシタ、グァバ、ガラナ、ローズマリー、ソウハクヒ、ホップなどの植物、およびこれらの抽出物、プロアントシアニジンなどが挙げられる。好ましくは、グァバおよびその抽出物、ならびにプロアントシアニジンである。エラスターゼは、細胞間質の弾力を保持するエラスチンを分解したり、炎症時における免疫細胞の遊走を促進する作用を有する。上記成分は、エラスターゼを阻害することにより、細胞間質の崩壊を防止し、炎症亢進を予防することができ、抗炎症作用および鎮痛作用を発揮し得る。 【0021】 上記成分の中でも、プロアントシアニジンが特に好ましい。プロアントシアニジンは、高い活性酸素除去能を有し、ヒアルロニダーゼ阻害作用、コラゲナーゼ阻害作用、およびエラスターゼ阻害作用を発揮する。さらに、コラーゲンの合成促進作用などを有するため、MSMとともに相乗的な抗炎症作用および鎮痛作用を発揮し得る。 【0022】 (3)C成分:コラーゲン、エラスチン、ムコ多糖類、アミノ糖、およびアミノ酸からなる群より選択される少なくとも一種 本発明の食品組成物に含有され得るこれらの物質は、細胞間質の機能を保持するだけでなく、炎症を予防し得る。 【0023】 ムコ多糖類としては、ヒアルロン酸、コンドロイチン、デルマタン、ヘパラン、ヘパリン、ケタラン、およびこれらの塩(例えば、硫酸塩や塩酸塩)が挙げられる。これらを豊富に含有する食品素材、例えば、鮫や牛の軟骨の抽出物、鶏冠、鶏皮、ツバメの巣、納豆、およびオクラなどの食品素材を使用してもよい。これらの成分の中で、ヒアルロン酸塩、コンドロイチン塩、および鮫や牛の軟骨の抽出物が好ましい。 【0024】 ムコ多糖類は、皮膚の真皮層の細胞間物質を構成する成分である。ムコ多糖類は、炎症の亢進に伴い、分解されるため、不足しがちになる。本発明の食品組成物にムコ多糖類が含有されると、炎症反応からの回復をより速やかに行うことができる。 【0025】 アミノ糖としては、グルコサミン、アセチルグルコサミン、ガラクトサミン、アセチルガラクトサミン、ノイラミン酸、アセチルノイラミン酸、ヘキソサミン、これらの塩(例えば、リン酸塩)などが挙げられる。これらを豊富に含む食品素材、例えば、鮫や牛の軟骨の抽出物を使用してもよい。好ましくはグルコサミンおよび鮫や牛の軟骨の抽出物である。 【0026】 ムコ多糖類およびアミノ糖は、組み合わせて使用することが好ましい。例えば、ムコ多糖類およびアミノ糖をいずれも豊富に含有する鮫や牛の軟骨抽出物が、特に好適である。 【0027】 アミノ酸としては、コラーゲン、エラスチンなどを構成する主要なアミノ酸が好ましく、例えば、プロリン、システイン及びその誘導体、アラニン、アルギニン、およびグリシンが挙げられる。これらのアミノ酸の混合物、例えば、酵母抽出物なども好適に用いられ得る。好ましくは、酵母抽出物である。 【0028】 (4)その他の成分 本発明の食品組成物は、さらに必要に応じて、賦形剤、増量剤、結合剤、増粘剤、乳化剤、着色料、香料、機能性成分、調味料などのその他の成分を含有する。これらのうち、機能性成分としては、例えば、ウコン抽出物などの美白効果、シワの防止、および肌のハリ・ツヤの改善効果を有する成分、ローヤルゼリー、ビタミン、プロテイン、アミノ酸、カルシウム含有材料(例えば、卵殻カルシウム)、キトサン、レシチンなどが挙げられる。調味料としては、例えば、ステビア末、抹茶パウダー、レモンパウダー、はちみつ、ソルビドール、還元麦芽糖、乳糖、糖液などが挙げられる。 【0029】 (5)抗炎症作用および鎮痛作用の少なくとも1の作用を有する食品組成物 本発明の抗炎症作用および鎮痛作用の少なくとも1の作用を有する食品組成物は、メチルスルホニルメタン(A成分)および抗酸化作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、コラゲナーゼ阻害作用、およびエラスターゼ阻害作用からなる群より選択される少なくとも一種の作用を有する成分(B成分)を含有し、好ましくはコラーゲン、エラスチン、ムコ多糖類、アミノ糖、およびアミノ酸からなる群より選択される少なくとも一種(C成分)を含有する。本発明の食品組成物を摂取することによって、それぞれ単独で用いた場合に比べて相乗的な優れた抗炎症作用および鎮痛作用の少なくとも1の作用を発揮する。 【0030】 本発明の食品組成物中のMSM(A成分)の含有量に特に制限はない。MSMの摂取量が、成人一日当たり、好ましくは100mg〜3000mg、より好ましくは300mg〜2000mg、さらに好ましくは500mg〜1000mgとなるように食品組成物中に含有することが好ましい。 【0031】 本発明の食品組成物中の抗酸化作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、コラゲナーゼ阻害作用、およびエラスターゼ阻害作用からなる群より選択される少なくとも一種の作用を有する成分(B成分)の含有量に特に制限はないが、その摂取量が、成人一日当たり、好ましくは0.001mg〜2000mg、より好ましくは0.005mg〜1000mgとなるように食品組成物中に含有されることが、相乗的な抗炎症作用および鎮痛作用を発揮する点で好ましい 【0032】 本発明の食品組成物中のコラーゲン、エラスチン、ムコ多糖類、アミノ糖、およびアミノ酸からなる群より選択される少なくとも一種(C成分)の含有量に特に制限はないが、その摂取量が、一日当たり、好ましくは10mg〜5000mg、より好ましくは20mg〜3000mgとなるように食品組成物中に含有されることが好ましい 【0033】 本発明の食品組成物は、A成分100重量部に対して、B成分を、好ましくは0.001〜700重量部、より好ましくは0.01〜500重量部となるように含有されることが抗炎症作用および鎮痛作用を相乗的に発揮する点から好ましい。さらにC成分を含有する場合、A成分100重量部に対して、C成分を、好ましくは0.01〜1000重量部、より好ましくは0.1〜500重量部となるように含有されることが好ましい。 【0034】 本発明の食品組成物の形態に特に制限はない。例えば、ハードカプセル、ソフトカプセルなどのカプセル剤、錠剤、丸剤などの形態、あるいは粉末状、顆粒状、茶状、ティーバッグ状、飴状、液体(飲料)、ペースト状などの形態であり得る。これらは、形状または好みに応じて、そのまま飲食してもよく、あるいは水、湯などに溶いて飲んでも良い。 【0035】 【実施例】 以下、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明がこの実施例に限定されないことはいうまでもない。 【0036】 (実施例1) MSM(協和ハイフーズ株式会社)、松樹皮抽出物(プロアントシアニジンを40重量%含有:東洋新薬株式会社)、および基本飼料(MF:オリエンタル酵母工業株式会社)を、表1に記載の割合にて混合して飼料1を調製した。この飼料1を用いて、抗炎症作用および鎮痛作用を以下のようにして評価した。 【0037】 (抗炎症作用1:浮腫に対する効果) 抗炎症作用を評価するために、以下のような実験を行った。まず、6週齢のウィスター系雄性ラット(1群5匹)に基本飼料を与えて1週間馴化させた。次いで、このラットに飼料1を1週間摂取させた。摂取期間終了後、右後足の容積を足容積測定装置(TK−105,室町機械株式会社)により測定した。この容積をV0とした。測定後、カラゲニンを1重量%の割合で含有する生理食塩水0.1mlを右後足の足蹠に注入した。カラゲニンを注入してから1時間経過後に、上記と同様に、右後足の容積(V1)を測定した。得られた測定値V0およびV1を用いて、以下の式から浮腫率Aを求めた。結果を表2に示す: 浮腫率A(%)={(V1−V0)/V0}×100 【0038】 (抗炎症作用2:関節炎に対する効果) 4週齢の雌性SDラット45匹に基本飼料(MF:オリエンタル酵母工業株式会社)を与えて1週間馴化させた。その後、これらのラットを1群5匹の9群にわけた。1群のラットに飼料1をさらに1週間摂取させた。次いで、ラットの左右後肢の足蹠の体積を、それぞれ足容積測定装置(KN−356:株式会社夏目製作所)を用いて測定した。測定後、各ラットの背部皮下にそれぞれウシ由来II型コラーゲンを1000μg/匹の用量で不完全フロイントアジュバントとともに投与した。1週間後、さらに上記の0.1倍量の用量でコラーゲンおよび不完全フロイントアジュバントを投与した。さらに2週間経過後、ラットの左右後肢の足蹠の体積を上記と同様にして測定した。得られたコラーゲン投与前後の足蹠の体積値をそれぞれ平均し、この値から体積増加率を算出した。結果を表3に示す。 【0039】 (鎮痛作用) 4週齢のddy系雄性マウスを用いて、鎮痛作用を評価した。まず、1群5匹のマウスに基本飼料(MF:オリエンタル酵母工業株式会社)を与えて1週間馴化させた。このラットに飼料1をさらに1週間摂取させた。次いで、Moolfe, Gらの方法(非特許文献1)に従い、Hot Analgesia Meter(MK−350)を用いて鎮痛作用を評価した。すなわち、55℃の熱板の上にマウスを置き、マウスがジャンピングまたはリッキングするまでの時間を測定し、マウスが痛みを感じる間の時間を測定した。結果を表4に示す。 【0040】 (実施例2〜7) 実施例1と同様に、表1に記載の組成の各成分を混合して飼料を調製した(各々飼料2〜7とする)。これらの飼料を用いて実施例1と同様に、抗炎症作用および鎮痛作用を評価した。結果を表2〜4に併せて示す。 【0041】 (比較例1および2) 実施例1と同様に、表1に記載の組成の各成分を混合して飼料を調製した(各々飼料8および9とする)。これらの飼料を用いて実施例1と同様に、抗炎症作用および鎮痛作用を評価した。結果を表2〜4に併せて示す。 【0042】 【表1】
【0043】 【表2】
【0044】 表2の結果から、実施例のMSM(A成分)およびB成分を含有する飼料1〜7を摂取した群(実施例1〜7)は、比較例のMSM(A成分)およびB成分のいずれかを含有する飼料8および9を摂取した群(比較例1および2)に比べて、浮腫率が小さかった。このことは、MSM(A成分)およびB成分を含有する食品組成物が、それぞれの単独摂取では得られない程の相乗的な抗炎症作用を有することを示す。上記実施例の中でも、さらにC成分を含有させた飼料5〜7(実施例5〜7)は、C成分を含有しない飼料1〜3(実施例1〜3)に比べて抗炎症作用がより高くなることがわかる。 【0045】 【表3】
【0046】 表3の結果から、実施例のMSM(A成分)およびB成分を含有する飼料1〜7を摂取した群(実施例1〜7)は、比較例のMSM(A成分)およびB成分のいずれかを含有する飼料8および9を摂取した群(比較例1および2)に比べて、体積増加率が低く、関節炎防止効果に優れていた。このことは、MSM(A成分)およびB成分を含有する食品組成物が、それぞれの単独摂取では得られない程の相乗的な抗炎症作用を有することを示す。 【0047】 【表4】
【0048】 表4の結果から、実施例のMSM(A成分)およびB成分を含有する飼料1〜7を摂取した群(実施例1〜7)は、比較例のMSM(A成分)およびB成分のいずれか一方のみを含有する飼料8および9を摂取した群(比較例1および2)に比べて、マウスが痛みを感じるまでの時間が長いことから、高い鎮痛作用が得られることが分かる。このことは、MSM(A成分)およびB成分を有する成分とを含有する食品組成物が、それぞれの単独摂取では得られない程の相乗的な鎮痛作用を有することを示す。実施例1〜4の中で、MSMと松樹皮抽出物またはCoQ10との組み合わせ(実施例1および4)が、特に高い鎮痛作用を有することがわかる。さらに、実施例1と6との比較および実施例3と7との比較から、C成分としてコンドロイチン複合蛋白またはコラーゲン分解物を組み合わせることによって、より高い鎮痛作用を得ることができることがわかる。 【0049】 (実施例8) MSM(協和ハイフーズ株式会社製)、松樹皮抽出物(プロアントシアニジンを40重量%含有:東洋新薬株式会社製)、および賦形剤(結晶セルロース、還元麦芽糖、ショ糖エステル、および二酸化ケイ素の等量混合物)を、表5に記載の割合にて混合して1錠が300mgの重量の錠剤1を製造した。 【0050】 関節痛を訴える35人の女性ボランティア(45歳以上)を7群にわけた。1群のボランティアに、錠剤1を1日あたり12錠、4週間摂取させた。摂取期間終了後、摂取前に比べて「関節の痛みが軽減した」および「関節の腫れが良くなった」かどうか、アンケート調査を行った。「はい」または「いいえ」で自己評価してもらい、「はい」と答えた人数を集計した。結果を表6に示す。 【0051】 (実施例9〜12) 実施例5と同様にして、表5に記載の成分を混合して錠剤2〜5をそれぞれ製造した(1錠あたり300mg)。錠剤1の代わりに、錠剤2〜5をそれぞれ各ボランティア群に摂取させたこと以外は、実施例5と同様に実施した。結果を表6に併せて示す。 【0052】 (比較例3および4) 実施例5と同様にして、表5に記載の組成にて混合して錠剤6および7をそれぞれ製造した(1錠あたり300mg)。錠剤1の代わりに、錠剤6および7をそれぞれ各ボランティア群に摂取させたこと以外は、実施例5と同様に実施した。結果を表6に併せて示す。 【0053】 【表5】
【0054】 【表6】
【0055】 表6の結果から、実施例のMSM(A成分)およびB成分を含有する錠剤1〜5(実施例8〜12)は、比較例3のMSM(A成分)を単独で含有する食品に比べて、優れた抗炎症作用および鎮痛作用を有することが分かる。特に、実施例9および11は、さらにC成分を含有する錠剤であるが、これらは、優れた抗炎症作用および鎮痛作用を有していた。 【0056】 【発明の効果】 本発明によれば、このように、メチルスルホニルメタンと、抗酸化作用、ヒアルロニダーゼ阻害作用、コラゲナーゼ阻害作用、およびエラスターゼ阻害作用からなる群より選択される少なくとも一種の作用を有する成分とを含有し、抗炎症作用および鎮痛作用の少なくとも1の作用を有する食品組成物が提供される。この食品組成物を摂取することによって、それぞれの成分を単独で摂取した際には得られない、優れた抗炎症作用および鎮痛作用の少なくとも1の作用が得られる。この食品組成物は、関節痛、関節炎などの改善を目的とする食品として有用である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】398028503 【氏名又は名称】株式会社東洋新薬 【住所又は居所】福岡県福岡市博多区博多駅前2丁目19番27号 九勧リクルート博多ビル6階
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| 【出願日】 |
平成15年6月27日(2003.6.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100104673 【弁理士】 【氏名又は名称】南條 博道
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| 【公開番号】 |
特開2005−13123(P2005−13123A) |
| 【公開日】 |
平成17年1月20日(2005.1.20) |
| 【出願番号】 |
特願2003−183722(P2003−183722) |
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