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【発明の名称】 過剰栄養分のエネルギー代謝を阻害する複合食品
【発明者】 【氏名】小野 光太郎

【要約】 【課題】カロリーの高い携帯に便利な複合食品の過剰な栄養分の吸収を削減すること。

【解決手段】複数種の食材を積載してなる複合食品であって、食材の内の少なくとも一つの食材が、グアバ葉から抽出された代謝活性を阻害する物質を含んでおり、これらを一括食用することで過剰栄養分のエネルギー代謝を阻害する。複合食品としてはハンバーガー、ホットドッグ、サンドイッチ、ピザ、パイ等が挙げられる。主に小麦粉を原材料とするパン又はパン生地にグアバ葉エキスを混合し、他の食材を一括して食することで過剰な栄養分の摂取を抑制する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種の食材を積載及び/又は挟んで構成される複合食品であって、食材の内の少なくとも一つの食材が、グアバ葉から抽出された代謝活性を阻害する物質を含んでおり、これらを一括食用することにより過剰栄養分のエネルギー代謝を阻害する複合食品。
【請求項2】
前記代謝活性を阻害する物質を含む食材が小麦粉を原材料とする加工食材であることを特徴とする請求項1に記載の過剰栄養分のエネルギー代謝を阻害する複合食品。
【請求項3】
前記複合食品がハンバーガー、ホットドッグ、サンドイッチ、ピザ、パイ等の複数の食材を積載及び/又は挟んで構成される請求項1又は2のいずれか1項に記載の過剰栄養分のエネルギー代謝を阻害する複合食品。
【請求項4】
前記の過剰栄養分が積載及び/又は挟んで構成された食材の栄養分を含めた量であり、これらを含めて過剰栄養分のエネルギー代謝を阻害する請求項1〜3のいずれか1項に記載の複合食品。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、複数の食材を積載及び/又は挟んで構成される複合食品に関する。
【0002】
【従来の技術】
戦後、日本の食生活が改善されるに従い欧米型の食生活が浸透し、高カロリー、高脂肪の食文化が浸透した結果、日本人の食生活の中で炭水化物の摂取量が不足し糖尿病の要因になっているとの報告がある。日本人は欧米人以上に糖尿病にかかりやすい体質のようである。その結果いわゆる米離れが進んでいて、主食で炭水化物を補う習慣が損なわれている。一方欧米型の食文化には簡便でしかも生活に必要なエネルギーを摂取しうる食品があり、それらは日本にも広く普及している。代表的なものとしてはハンバーガー、ホットドッグ、サンドイッチ、ピザ、パイなど小麦粉を原料としてこれを水でこね天火で焼いてパンやパン生地として他の食材を積載したり包み込んで食材としている。これらに積載されるか挟んだ食材は多様であるが、肉類や乳製品が多く比較的高カロリーである。特にハンバーガーは米国に於いて標準的な食材であり、高カロリーであるが故に太りすぎの原因とされ社会問題にもなっている。カロリーの基を成す糖質や脂質の吸収を制限するような薬剤も多く存在するが、天然素材を原料とするものとしては植物から抽出されるエキスを利用する茶飲料材が古くから伝承されている。中でもグアバ葉から抽出されるエキスには、澱粉の分解酵素であるα−アミラーゼの活性を阻害する物質が多く含まれているために、前記エキスを抽出する方法とこれを利用した飲食材にグアバ葉を用いた先行技術も多い。
【0003】
先行技術としては、特開昭48−62974号にはチュウインガムの製法、特公昭61−60075号にはグアバ葉エキスの抽出法、特開平7−59539号にはα−アミラーゼ阻害物質、特開平9−12465号には腎臓疾患治療剤、特開平9−84565号及び特開2000−23647号にはグアバ茶飲料、特開2000−239177号には抗糖尿病剤が示されている。これらに共通しているのは糖質の分解酵素の活性を阻害する効用を利用すること、抽出物の苦味を除去して利用しやすい形態、例えば飲料としての液体、添加材としての粉末、錠剤等の固形物として提供されるものであり、グアバ葉エキスを添加する対象として加工食品と菓子類を挙げている。本願発明に類似する先行技術としては、特開平9−285266号及び特開平11−103817号が挙げられる。前者は肥満防止食に関するものであり、糖質分解酵素の活性阻害物質を製剤として用いている。後者は風味の改良されたグアバ葉エキスとその製法に関するものであり、添加して効果を発揮しうる加工食品を例示している。加工食品の範囲は例示されたもの以外にも及ぶとされているが、その意図するところは脂質又は糖質を多量に含む副食材や間食物などの単品それぞれに添加して摂取量を制限せずとも、体内に吸収される量を抑制するようにしているものである。また飲料としては食前に飲用することで食事に含まれる過剰の栄養分の吸収を抑制するようにしている。出願人は先に主食用の米飯にグアバ葉のエキスを添加して副食を含めた過剰栄養分の吸収を抑制することを提案しているが、更に副食とされる複数の食材が一体に積載された複合食品、例えばハンバーガー、ピザ等の過剰栄養分の吸収を抑制することも可能であることに着目し提案するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする課題は、カロリーの高い携帯に便利な複合食品の過剰な栄養分の吸収を削減すること。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数種の食材を積載及び/又は挟んで構成される複合食品であって、食材の内の少なくとも一つの食材が、グアバ葉から抽出された代謝活性を阻害する物質を含んでおり、これらを一括食用することで過剰栄養分のエネルギー代謝を阻害することを特徴としている。ここでいう複合食品はハンバーグ、ホットドッグ、サンドイッチ、ピザ、パイなど小麦粉を水でこねて天火焼きするパンあるいはパン生地に肉製品や乳製品を主体に野菜類を積載するか挟み込んで提供される食品を指している。これらの食品は持ち運びが容易であり、携帯食品として広く利用されており食べやすいように作られているから、栄養分が過多に摂取される傾向にある。通常高カロリーの食材が食卓に並べられる場合は野菜類を豊富に取り入れて食事のバランスを考えるのであるが、携帯食品ともなれば沢山の野菜類を持ち歩くことは出来ない。更に喉の乾きを潤すために牛乳やジュース類を飲めば脂質、糖質の摂取量は更に増えることになる。従って個々の食材、例えばハンバーグ、チーズ、ハム、ソーセージ、卵焼き、焼き肉などに代謝活性を阻害する物質を添加すれば目的を達成することが出来る。しかし、個々の食材に代謝活性を阻害する物質を所定量添加するのは煩雑な作業が要求され、精度が確保できないことと量販する場合にはパン又はパン生地に添加して摂取するのが得策である。
【0006】
グアバ葉から抽出されたエキスは苦みを除去したエキスを利用するのが好ましく、液状又は粉末状に加工された市販品を使用する。グアバ葉エキスを添加するには小麦粉をこねる水に予め添加するか、グアバ葉エキスの溶液を用いるのが簡便である。グアバ葉エキスの摂取量は特に制限はないが急激なダイエットを目的としていないので、1日当たり50mg〜10gの範囲が好ましい。しかし毎日10g以上常用した場合は体力に活気が感じられないようになり、50mg以下では効果が感じられない。米飯に添加して主食として毎日継続的に摂取する場合は90mg〜6gが適量であるが、本発明では携帯に便利な複合食品に添加するので、パン又はパン生地に混入させる量は、ハンバーガーでは、丸パンに最大2g程度である。これ以上添加すると苦みが強くなり味覚を損ねてしまう。また中に挟み込まれるハンバーグは挽き肉が主体であるが、他にチーズ等を挟んでいる場合もあり、1個のハンバーガーが必ずしも同じカロリーを有しているわけではない。またピザはパン生地を直径25cm程度に薄く延展してその上にソースを塗り、野菜類、肉類、果実などをトッピングしチーズを振り掛けるなどして天火で焼いている。従って複合食品1個に対してグアバ葉エキスが何グラム必要かというものではなく、過剰に摂取された栄養分に対してこれの吸収を阻害する物質の所定量を複合食品を通じて摂取することで1日の摂取カロリーを調整しているとみるべきである。グアバ葉エキスは糖質の分解酵素であるα−アミラーゼの活性を阻害する環境を提供しながらやがて体外に排出され体内に殆ど蓄積されないから、1日当たり50mgより少ないと個人差があるとはいえ効果が期待できない。好ましくは90mg以上摂取するつもりでも食べ残しや調理ロスなど含めると70mgが実質摂取されればよい方である。
【0007】
また、グアバ葉エキスのエネルギー代謝活性を阻害する物質はポリフェノール及びカテキンであることが報告されており、摂取された過剰栄養分の量によりこれら代謝活性を阻害する物質の量も変化させた方がよいと思われるが、阻害作用は消化酵素が活性し難い環境を提供しているものであり、必ずしも1人当たりの複合食品に添加するグアバ葉エキスの量を比例させて増減させる必要はない。本発明がパン又はパン生地に添加しているのは、平均的に体内に吸収される過剰栄養分のエネルギーのうち一定量を抑制するもので、人が摂取する栄養分は多いときもあれば少ないときもあり、空腹を満たす食品として摂取しても通常の食事で摂取する栄養分を含めたカロリーの総量から一定量のカロリーを削減したことになり、あまり神経質にならずとも健康に配慮した食生活を送ることが出来る。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態の一例を説明する。携帯に適した複合食品の基体を成す食材はパン又はパン生地であり、パンに積載及び/又は挟まれる食材もまた豊富である。肉類はハンバーグ、ソーセージ、ハム等が主な食材であり、乳製品としてはチーズが用いられ野菜類としてはトマト、レタス、キュウリ、タマネギなどが用いられる。個々の食材にグアバ葉エキスを適宜量添加してもよいが種類が多く添加量を管理するのも煩雑であるためパンに添加するのが得策である。グアバ葉エキスの添加量の目安としてパン1斤(340g)を作成する。材料とその使用量を表1に示す。
【0009】
【表1】


【0010】
表1の材料を混練して養生したのち天火で焼き立方体の食パン1斤を得た。これを6枚に均等分割して約56gのサンドイッチの基体食材とした。この中に含まれるグアバ葉エキスは約11.7mgと推定される。上述したように1日に最低でも90mgを摂取した方が効果があると思われるので1食あたり30mgとすれば、6枚スライスの食パンは3枚必要となる。ハンバーガーに用いられる丸パンの目方は種々あるが、簡素で標準的なものとしては上下に配置されるパン全体の目方は55〜60gであり、ハンバーグは34gである。期せずして6枚スライスの食パンとほぼ同じ目方でありハンバーガー3個を食すれば1回の食事に対するグアバ葉エキスの所要量は賄えることになる。パン1個当たり11.7mgのグアバ葉エキスが含まれたパンは若干の苦みが感じられるがバターや砂糖の甘みで緩和され、間に挟み込むハンバーグやケチャップ、タマネギなどの食材の味が強いので50mg程度は混入することが出来る。従ってパンを製作するときにグアバ葉エキスを210mg混入すれば上記ハンバーグ1個を食すればよいことになる。ハンバーグはカロリーの高い複合食品であるが糖質の分解を抑制して体内への吸収を阻害するので、食した満腹感はあるとしても肥満を促進することはない。パンに他の食材を積載もしくは挟んだ複合食品としてはホットドッグ、サンドイッチなどがあり、ホットドッグはソーセージの他にケッチャップや香辛料が含まれパンに苦みがあっても差ほど気にならないが、サンドイッチではむしろパンのうま味が要求されるような種類があり、苦みは少ない方が好まれる。パン生地に積載する食材が肉類、野菜でありソースなどで強い味付けが成されるピザ、甘味の強い果物などを積載するパイなどの複合食品ではグアバ葉エキスの添加量を1斤当たり70mg以上2g程度まで混入しても苦みをさほど感じずに食することが出来る。
【0011】
【発明の効果】
上述したように、本発明はグアバ葉エキスを添加したパン又はパン生地を用いて他の食材を積載もしくは挟み込んだ複合食品として一括摂取するので、過剰になる栄養分のエネルギー代謝を一定量削減できるから健康体を維持するには大きな支援となる。複合食品としてはハンバーグ、ホットドッグ、サンドイッチ、ピザ、パイなどが挙げられる。パンに多少の着色や苦みが生じるとしても、積載及び/又は挟み込む食材と共に食するから差ほど違和感がないことも幸いして、間接的に充分な量のグアバ葉エキスを摂取するので過剰な栄養分の吸収を抑制し、肥満と血糖値に気を付けている人にも好適な複合食品を提供することが出来る。
【出願人】 【識別番号】000116231
【氏名又は名称】ワシ興産株式会社
【出願日】 平成15年6月23日(2003.6.23)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−13006(P2005−13006A)
【公開日】 平成17年1月20日(2005.1.20)
【出願番号】 特願2003−177915(P2003−177915)