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【発明の名称】 釣り餌
【発明者】 【氏名】木村 洋
【住所又は居所】北海道上磯郡上磯町七重浜1−12−8 第一農材株式会社内

【氏名】木村 公一
【住所又は居所】北海道上磯郡上磯町七重浜1−12−8 第一農材株式会社内

【要約】 【課題】加熱せず生のまま釣り針から餌落ちしない硬さに凝固した釣り餌を提供する。

【解決手段】イカなどの内臓からなる主原料をミンチ状に粉砕した後、水分調整剤及び不溶性で無味無臭な凝固剤を夫々適量ずつ混入して適宜硬さに固化させることにより、生のイカなどの内臓から臭いと脂肪分が自然のままに水中に発散して集魚すると共に、水中で溶けで釣り針から外れることがなく、低温保存することにより、長期に亘って腐敗することなく安定保存が可能となる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
イカの内臓などからなる主原料に凝固剤を混入して固化した釣り餌において、
前記主原料をミンチ状に粉砕し、これに水分調整剤と不溶性で無味無臭な凝固剤とを夫々適量ずつ混入して適宜硬さに固化させると共に低温保存したことを特徴とする釣り餌。
【請求項2】
前記主原料にホタテの内臓や魚の内臓を混ぜた請求項1記載の釣り餌。
【請求項3】
前記水分調整剤が魚粉、澱粉、麦粉、海藻粉、米粉、米ぬか、豆粉などの粉体の中から選択した一種又は複数種であり、凝固剤が不溶性シリコーン系材料を含んでいる請求項1または2記載の釣り餌。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、主に釣り針に針付けして使用する釣り餌に関する。
詳しくは、一般に「イカゴロ」と呼ばれるイカの内臓などからなる主原料に凝固剤を混入して形成した釣り餌に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の釣り餌として、イカの内蔵(イカゴロ)とする主原料に、ゼラチン、寒天、カゼインソーダ、デキストリン等適宜の凝固剤を混合して加熱処理し、次いで常温まで冷却して固化し、この固化の際に、主原料の間に木綿、絹等からなる織布、適宜素材の不織布、和紙等の紙類といった天然素材からなる芯材をサンドイッチ状に挟着し、適宜の型で棒状、板状、球状等種々の形状に加工することにより、従来厄介もの扱いされてきたイカゴロを用いて釣果を損なうことのないものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、イカをミンチ状に粉砕したもの、魚肉をミンチ状に粉砕したもの、イカに魚肉を加えてミンチ状に粉砕したものあるいはささみをミンチ状に粉砕したものを、牛乳及びゼラチンの溶液に溶かし込み、そのうえで凝固そのうえで凝固させた外包物で、既存の練り餌やイカの内臓と練り餌の混合物からなる内包物を、その一部が露出する形状で包み込み、更に内包物が露出した部分に、外包物がペレット状に加工された粒体を被覆物として付着させるか、又はひも状に粉砕されたゼラチン凝固物を被覆物として付着させることにより、練り餌でありながら手に付着せず、しかも釣り針から外れ難くしたものがある(例えば、特許文献2参照。)
【0003】
【特許文献1】特開平9−294546号公報(第1〜2頁、図1)
【特許文献2】特開2003−33127号公報(第1〜4頁、図2、図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし乍ら、このような従来の釣り餌では、前者の場合、イカの内蔵に凝固剤を混合して加熱処理するため、この加熱に伴ってイカの内蔵に含まれる強い臭気と脂肪分が飛んでしまう。特にイカの内蔵に含まれる臭気及び脂肪分は、集魚に不可欠なものであり、これら両者が無くなったイカの内蔵を使っても、集魚効果は期待できないという問題がある。
また、後者の場合には、外包物で内包物をその一部が露出するように包み込んでその露出する部分に被覆物を付着させて覆うため、その構造が複雑で大量生産に不向きであると共に製造コストが高価になるという問題がある。
【0005】
本発明のうち請求項1記載の発明は、加熱せず生のまま釣り針から餌落ちしない硬さに凝固した釣り餌を提供することを目的としたものである。
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の発明の目的に加えて、有料により廃棄処理していたホタテや魚の内臓も再利用する・できる。ことを目的としたものである。
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の発明の目的に加えて、簡単な配合調整により釣り針から餌落ちしない硬さ調整可能にすることを目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、主原料をミンチ状に粉砕し、これに水分調整剤と不溶性で無味無臭な凝固剤とを夫々適量ずつ混入して適宜硬さに固化させると共に低温保存したことを特徴とするものである。
このような構成から生じる請求項1記載の発明の作用は、イカなどの内臓からなる主原料をミンチ状に粉砕した後、水分調整剤及び不溶性で無味無臭な凝固剤を夫々適量ずつ混入して適宜硬さに固化させることにより、生のイカなどの内臓から臭いと脂肪分が自然のままに水中に発散して集魚すると共に、水中で溶けで釣り針から外れることがなく、低温保存することにより、長期に亘って腐敗することなく安定保存が可能となるものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に、前記主原料にホタテの内臓や魚の内臓を混ぜた構成を加えたことを特徴とする。
このように追加した構成から生じる請求項2記載の発明の作用は、イカなどの内臓に加えてホタテや魚の内臓を混ぜた主原料をミンチ状に粉砕した後、水分調整剤と不溶性で無味無臭な凝固剤を夫々適量ずつ混入して適宜硬さに固化させることにより、生のイカの内臓だけでなくホタテや魚の内臓からも臭いと脂肪分が自然のままに水中に発散して集魚する。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明の構成に、前記水分調整剤が魚粉、澱粉、麦粉、海藻粉、米粉、米ぬか、豆粉などの粉体の中から選択した一種又は複数種であり、凝固剤が不溶性シリコーン系材料を含んでいる構成を加えたことを特徴とする。
このように追加した構成から生じる請求項3記載の発明の作用は、水分調整剤として魚粉、澱粉、麦粉、海藻粉、米粉、米ぬか、豆粉などの粉体を適量添加すると共に、凝固剤として不溶性シリコーン系材料を適量添加することにより、特に脂肪分が多く含まれたイカの内臓であっても硬過ぎず軟らか過ぎない適度な硬さに固まる。
【発明の効果】
【0007】
以上説明したように、本発明のうち請求項1記載の発明は、イカなどの内臓からなる主原料をミンチ状に粉砕した後、水分調整剤及び不溶性で無味無臭な凝固剤を夫々適量ずつ混入して適宜硬さに固化させることにより、生のイカなどの内臓から臭いと脂肪分が自然のままに水中に発散して集魚すると共に、水中で溶けで釣り針から外れることがなく、低温保存することにより、長期に亘って腐敗することなく安定保存が可能となるので、加熱せず生のまま釣り針から餌落ちしない硬さに凝固した釣り餌を提供できる。
従って、イカの内蔵に凝固剤を混合して加熱処理する従来のものに比べ、集魚に必要な臭気及び脂肪分が生のまま残るから集魚効果を著しく向上できる。また外包物で内包物をその一部が露出するように包み込んでその露出する部分に被覆物を付着させて覆う構造が複雑な従来のものに比べ、凝固剤と水分調整剤を混入して所定の形状に成形するだけなので、大量生産が容易でしかも製造コストを大幅に低減できる。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明の効果に加えて、イカなどの内臓に加えてホタテや魚の内臓を混ぜた主原料をミンチ状に粉砕した後、水分調整剤と不溶性で無味無臭な凝固剤を夫々適量ずつ混入して適宜硬さに固化させることにより、生のイカの内臓だけでなくホタテや魚の内臓からも臭いと脂肪分が自然のままに水中に発散して集魚するので、有料により廃棄処理していたホタテや魚の内臓も再利用できる。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1または2の発明の効果に加えて、水分調整剤として魚粉、澱粉、麦粉、海藻粉、米粉、米ぬか、豆粉などの粉体を適量添加すると共に、凝固剤として不溶性シリコーン系材料を適量添加することにより、特に脂肪分が多く含まれたイカの内臓であっても硬過ぎず軟らか過ぎない適度な硬さに固まるので、簡単な配合調整により釣り針から餌落ちしない硬さ調整できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の釣り餌は、その主原料として、イカの内蔵(イカゴロ)だけでなく、これと同様に現状で多大な経費かけて廃棄処理しているホタテの内臓(ウロ)や魚の内臓を混ぜており、更に必要に応じてイカ・タコなどや魚などの魚肉又はホタテなどの貝類の貝柱や海藻などを混ぜることも可能である。
いる。
【実施例1】
【0011】
この実施例1は、上記主原料に加えて、例えば魚粉、澱粉、麦粉(小麦粉など)、海藻粉、米粉、米ぬか、豆粉(大豆粉、小豆粉)などの粉体からなる水分調整剤を適量混入することにより、特に脂肪分が多く含まれたイカの内臓が多量に混ぜられた主原料であっても、容易に水分調整され、更に、例えば不溶性シリコーン系材料などの不溶性で無味無臭な凝固剤とを適量混入することにより、釣り針から餌落ちしない程度の硬過ぎず軟らか過ぎない硬さに固めたものである。
【0012】
以下、斯かる釣り餌の製造方法を工程順に従って説明する。
先ず、上記主原料をフードプロセッサやミキサーなどですり潰して撹拝し、これに水分調整剤として魚粉、澱粉、麦粉(小麦粉)、海藻粉、米粉、米ぬか、豆粉などの粉体の中から選択した一種又は複数種を適量入れ攪拌して、主原料の水分調整を行う。
【0013】
次に、この水分調整された主原料に、不溶性シリコーン系材料などの不溶性で無味無臭な凝固剤とを適量入れ更に攪拌する。
ここで、上記凝固剤には、不溶性シリコーン系材料として例えば不溶性シリコーンオイルなどが必ず含まれ、それ以外に例えばグァーガムなどの多糖類やキタンサンガムなどの粘結剤や食品などにも添加可能な一部の接着剤を適量の添加することも可能であり、確実に固めるにはこれら中から複数種類を組み合わせることが好ましい。
【0014】
その後、水分調整剤や凝固剤が混入された主原料を、用途に合わせた形状の成形型か又は例えばバットなどの容器などに流し込み、固まるまで待つ。
それにより、特に脂肪分が多く含まれたイカの内臓であっても硬過ぎず軟らか過ぎない例えば生ゴム程度の釣り針から餌落ちのしない硬さに固まる。
【0015】
そして、上述した混合物が固まったら、成形型から取り出して、そのまま低温保存、好ましくは冷蔵保存するか、又はバットなどの容器内で固めた場合には、そこから取り出してから、所望のサイズに切断分離した後、そのまま低温保存(冷蔵保存)する。
【0016】
その結果、実験により生のイカの内臓などから、その臭いと脂肪分が自然のままに水中(海中)に発散して集魚効果が確認でき、しかも水中では溶けで釣り針から外れることがないことを確認できた。
【0017】
更に集魚効果を高めるために、水中(海中)において光を反射させる反射体を、少なくとも表面にちりばめるか、又は混入させることが好ましい。
この反射体としては、例えば金色・銀色のアルミ箔やゼラチンフィルター、反射材料が印刷された紙やポリプロピレンなどの合成樹脂板などを、細かく切断して使用する。
【0018】
また、本発明の釣り餌を製造するための設備投資については、イカゴロ、ホタテのウロ、魚の内臓をカット粉砕して混合するためのフードプロセッサーと、釣り餌の形を形成する形成機のみで良いから、少額で済むという利点もある。
【0019】
尚、前示実施例では、主原料を全く加熱しなかったが、これに限定されず、使用する原料によってはその一部を製造過程で加熱したり、凝固剤を混入してから若干の加熱をしながら撹拝しても良い。
【0020】
更に、前記水分調整剤が、魚粉、澱粉、麦粉(小麦粉)、海藻粉、米粉、米ぬか、豆粉(大豆粉、小豆粉)などの粉体の中から選択した一種又は複数種である場合を示したが、これら粉体のみに限定されず、それ以外に水分調整剤としてオカラや玉子などを混入させても良い。
【出願人】 【識別番号】597132894
【氏名又は名称】第一農材株式会社
【住所又は居所】北海道上磯郡上磯町七重浜1−12−8
【出願日】 平成15年7月30日(2003.7.30)
【代理人】 【識別番号】100109955
【弁理士】
【氏名又は名称】細井 貞行

【識別番号】100090619
【弁理士】
【氏名又は名称】長南 満輝男

【識別番号】100111785
【弁理士】
【氏名又は名称】石渡 英房

【公開番号】 特開2005−46089(P2005−46089A)
【公開日】 平成17年2月24日(2005.2.24)
【出願番号】 特願2003−282822(P2003−282822)