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【発明の名称】 食肉用養鶏飼料及びその添加剤
【発明者】 【氏名】小 黒 隆
【住所又は居所】神奈川県横浜市金沢区鳥浜町2丁目22番 中島水産バイオアンドテクノ株式会社研究所内

【氏名】新 田 孝 幸
【住所又は居所】神奈川県横浜市金沢区鳥浜町2丁目22番 中島水産バイオアンドテクノ株式会社研究所内

【要約】 【課題】食肉用養鶏の増体重、養鶏肉の正肉歩留まりの向上及び脂肪含有率の低減を達成すること。

【解決手段】▲1▼プロアントシアニジンを主成分とするぶどう種子抽出物及び/又はぶどう果皮抽出物、又は▲2▼プロアントシアニジンを主成分とするぶどう種子抽出物及び/又はぶどう果皮抽出物と精製木酢液含有粉体、を添加した食肉用養鶏飼料を給与する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースとなる食肉用養鶏飼料の固形分重量に対しプロアントシアニジンとして0.0015〜0.0225重量%の、果実由来及び/又は松樹皮由来のプロアントシアニジンを主成分とする物質を添加してなることを特徴とする、食肉用養鶏飼料。
【請求項2】
ベースとなる食肉用養鶏飼料の固形分重量に対しプロアントシアニジンとして0.0015〜0.0225重量%の、プロアントシアニジンを主成分とするぶどう種子抽出物及び/又はぶどう果皮抽出物を添加してなることを特徴とする、食肉用養鶏飼料。
【請求項3】
ベースとなる食肉用養鶏飼料の固形分重量に対しプロアントシアニジンとして0.006〜0.010重量%の、果実由来及び/又は松樹皮由来のプロアントシアニジンを主成分とする物質を添加してなることを特徴とする、食肉用養鶏飼料。
【請求項4】
ベースとなる食肉用養鶏飼料の固形分重量に対しプロアントシアニジンとして0.006〜0.010重量%の、プロアントシアニジンを主成分とするぶどう種子抽出物及び/又はぶどう果皮抽出物を添加してなることを特徴とする、食肉用養鶏飼料。
【請求項5】
前記ベースとなる食肉用養鶏飼料が、ブロイラー用養鶏飼料である、請求項1、2、3又は4のいずれか1項に記載の食肉用養鶏飼料。
【請求項6】
前記ベースとなる食肉用養鶏飼料が、ブロイラー後期育成用飼料である、請求項1、2、3又は4のいずれか1項に記載の食肉用養鶏飼料。
【請求項7】
ベースとなる食肉用養鶏飼料に対して果実由来及び/又は松樹皮由来のプロアントシアニジンを主成分とする物質と精製木酢液含有粉体とを添加してなることを特徴とする食肉用養鶏飼料。
【請求項8】
ベースとなる食肉用養鶏飼料に対してプロアントシアニジンを主成分とするぶどう種子抽出物及び/又はぶどう果皮抽出物と前記精製木酢液含有粉体とを添加してなることを特徴とする食肉用養鶏飼料。
【請求項9】
果実由来及び/又は松樹皮由来のプロアントシアニジンを主成分とする物質と精製木酢液含有粉体とを含有することを特徴とする食肉養鶏飼料用添加剤。
【請求項10】
果実由来及び/又は松樹皮由来のプロアントシアニジンを主成分とする物質と精製木酢液含有粉体とからなることを特徴とする食肉養鶏飼料用添加剤。
【請求項11】
プロアントシアニジンを主成分とするぶどう種子抽出物及び/又はぶどう果皮抽出物と精製木酢液含有粉体とを含有することを特徴とする食肉養鶏飼料用添加剤。
【請求項12】
プロアントシアニジンを主成分とするぶどう種子抽出物及び/又はぶどう果皮抽出物と精製木酢液含有粉体とからなることを特徴とする食肉養鶏飼料用添加剤。
【請求項13】
前記食肉用養鶏飼料の固形分重量に対しプロアントシアニジンとして0.0015〜0.0225重量%の、前記果実由来及び/又は松樹皮由来のプロアントシアニジンを主成分とする物質と、精製木酢液として0.01〜0.125重量%の前記精製木酢液含有粉体とを添加してなることを特徴とする、請求項7に記載の食肉用養鶏飼料。
【請求項14】
前記食肉用養鶏飼料の固形分重量に対しプロアントシアニジンとして0.0015〜0.0225重量%の、前記プロアントシアニジンを主成分とするぶどう種子抽出物及び/又はぶどう果皮抽出物と、精製木酢液として0.01〜0.125重量%の前記精製木酢液含有粉体とを添加してなることを特徴とする、請求項8に記載の食肉用養鶏飼料。
【請求項15】
前記食肉用養鶏飼料の固形分重量に対しプロアントシアニジンとして0.006〜0.010重量%の、前記果実由来及び/又は松樹皮由来のプロアントシアニジンを主成分とする物質と、精製木酢液として0.02〜0.08重量%の前記精製木酢液含有粉体とを添加してなることを特徴とする、請求項7に記載の食肉用養鶏飼料。
【請求項16】
前記食肉用養鶏飼料の固形分重量に対しプロアントシアニジンとして0.006〜0.010重量%の、前記プロアントシアニジンを主成分とするぶどう種子抽出物及び/又はぶどう果皮抽出物と、精製木酢液として0.02〜0.08重量%の前記精製木酢液含有粉体とを添加してなることを特徴とする、請求項8に記載の食肉用養鶏飼料。
【請求項17】
前記食肉用養鶏飼料がブロイラー用養鶏飼料である、請求項7、8、及び13〜16のいずれか1項に記載の食肉用養鶏飼料。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプロアントシアニジン含有物質、精製木酢液含有粉体等を添加した食肉用養鶏飼料及びその添加剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、良質の養鶏肉を得るための多くの養鶏用飼料及びその添加剤が提案されている。
【0003】
通常、養鶏場では囲いの中で養鶏を大量飼育する。飼育した鶏の肉を所定の日数で出荷する必要があるため、定められた時間に必要量の飼料を与え、栄養の点で管理している。出荷する迄の日数が短縮されつつあるため、食肉用養鶏飼料及びその添加剤に求められる要求が複雑化、高度化してきている。
【0004】
市販の養鶏用飼料は食肉用養鶏飼料と産卵用養鶏飼料に大別される。食肉用養鶏飼料は短期間の増体重を達成するために使用し、産卵用養鶏飼料は産卵率を増加するために使用する。従って、当然のこととして、食肉用養鶏飼料と産卵用養鶏飼料とでは配合される物質が異なり、少量添加する物質の種類と量、添加物質の配合量の比率が本質的に異なることが理解される。具体的には、増体重のため、食肉用養鶏飼料に含有するたん白質の量が産卵用養鶏飼料のそれよりも多いために、このたん白質が有効に摂取されるようにすることが極めて重要である。一方、産卵用養鶏飼料は、養鶏の増体重を望まないため、必要最低限のエネルギーを補強し、カルシウム、ビタミン、リノール酸等の産卵に必要な栄養分が補強されるように改良されている。
【0005】
養鶏用飼料に使用される添加剤は、通常、主にビタミン剤やミネラル剤であり、通常の主要配合成分のみでは不足する栄養を補うことを目的としている。ミネラル剤には、カルシウムや、鉄などの必要な無機物が塩の形態で含まれ、例えば、炭酸カルシウムや貝殻を粉砕したものが添加される。
【0006】
従来の養鶏用飼料添加物として、木酢粉と、海藻粉末と、乾燥ヨモギ葉粉末とからなり、且つこの木酢粉が精製木酢液を吸着性物質に含浸させ粉末化したものである、飼料改善材が提案され、得られる肉の鮮度維持性と共に旨味が向上するとされている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
また、プロアントシアニジンを添加、含有した動物用飼料が提案され、動物の酸化ストレスに対する防御能が向上し、且つ、健康の維持、増進を計ることができ、過酸化脂質の少ない食肉が得られるとしている(例えば、特許文献2)。
【0008】
さらに、特定の分子量分布を有するポリマンノースを含有した家禽生産性向上剤、このポリマンノースの外にポリフェノール化合物を含有した家禽生産性向上剤、及びこれらの外にさらに脱脂ぬかを含有した家禽生産性向上剤が提案され、家禽の生産性向上、産卵鶏と肉用鶏の生存率の低下抑制等に使用できるとされている(例えば、特許文献3参照)。
【0009】
これらの飼育用飼料及び飼料用添加剤は、いずれも家畜、家禽用として提案されたものであり、養鶏用飼料及びその添加剤として提案されているものではない。
【0010】
養鶏用飼料添加剤としては、多孔性鉱物と塩基吸着性鉱物との混合砂礫に、ミネラルイオン水と木酢液とを加えた養鶏用飼料添加剤が開示され、養鶏の肉質及び卵質を向上するとされる(例えば、特許文献4参照)。
【0011】
しかしながら、育成期の食肉用鶏(ブロイラー)と育成期を終了した産卵期の産卵用鶏とでは飼料に求められる養分要求量が異なる(例えば、非特許文献1)。従って、食肉用鶏(ブロイラー)と育成期を終了した産卵期の産卵用鶏とでは、当然のことながら給与する最適飼料及びその最適添加剤が異なる。具体的には、養分要求量を食肉用鶏と産卵用鶏と比較すると、食肉用鶏は飼料により増体重に必要なエネルギーをより多く確保する必要があり、粗たん白質、代謝エネルギー共に産卵用鶏よりも多い。
【0012】
特に肉用鶏の後期育成期において給与するための最適な養鶏飼料及びその添加剤の出現が要望されていた。
【0013】
また、非特許文献1「日本飼養標準」に準拠した飼料を自由摂取させて飼育したところ、国産鶏の32〜36週令において、体重の停滞が認められたが、一方で同時期に産卵率の急な上昇が観察されている(例えば、非特許文献2)。すなわち、増体重に有効な飼料と産卵率の上昇に有効な飼料とは異なることが明白である。
【0014】
また、最近のブロイラー農場においては無窓鶏舎が一般的であり、養鶏は、ゲージ飼い、平飼いともに、密飼いされる。このため、養鶏の運動量が少ないことによるストレスが、生育上問題視されている。例えば、ひな鳥の4〜6週令にかけてワクチン投与による増体重減少が発生する。
【0015】
高代謝エネルギー飼料を多く与えると増体重の成績は良いが脂肪蓄積が増加する(たとえば、非特許文献3)ことから正肉歩留まりが悪くなるため、増体重と脂肪低減を両立させることができない。また、粗たん白質高含有飼料を多く与えると、脂肪蓄積は減少するが、増体重の成績が悪くなるため、正肉歩留まりが悪くなる欠点が生じる。
【0016】
【特許文献1】
特開平6−292515号公報 (段落
【0006】、
【0018】参照)
【0017】
【特許文献2】
特開平10−262571号公報 (段落
【0005】、
【0008】、
【0017】参照)
【0018】
【特許文献3】
PCT国際公開WO00/27219号公報(段落
【特許請求の範囲】)
【0019】
【特許文献4】
特開2000−316486号公報 (段落
【0010】、
【0040】参照)
【0020】
【非特許文献1】
農林水産省農林水産技術会議事務局編「日本飼養標準・家禽(1997年版)」社団法人中央畜産会発行、平成9年6月25日、p14−17
【0021】
【非特許文献2】
山上善久、小峰浩二 埼玉鶏試研 22:p32〜35(1988)
【0022】
【非特許文献3】
村上徹哉、津留崎正信 福岡農総試研報 16:p114〜115(1997)
さらに、高代謝エネルギー飼料に含まれるトウモロコシ中のカロチノイドの摂取量が増加することにより、肉色の赤みが強くなり良いが、脂肪色が黄色になる傾向があり好まれない。また、粗たん白質高含有飼料に含まれるマイロ、小麦には、たん白質色素が少ないため、肉色が白っぽくなり好まれないが、脂肪は白っぽくなる傾向があり良い。
【0023】
このように、高代謝エネルギー飼料と粗たん白質高含有飼料は、共に利点があるが欠点もあるため、良好な正肉歩留まりと脂肪蓄積低減の両方を達成できる食肉用養鶏飼料は実現されていない。農林水産省農林水産技術会議事務局による「日本飼養標準」、「NRC飼養標準」等を指標とし、有効な添加物が研究開発されているが、これらの要求を解決するに至っていない。養鶏の成長率増加、養鶏肉の正肉歩留まり向上及び脂肪含有率の低減達成の全てを満足させることができる食肉用養鶏飼料及びその添加剤の出現が要望されてきた。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような要望を満足するために行われたものであり、本発明の目的は、食肉用養鶏における良好な増体重、及び養鶏肉の正肉歩留まりと脂肪含有率低減を達成することことであり、従来の養鶏用飼料及びその添加剤では達成できない、優れた食肉用養鶏飼料及びその添加剤を提供することにある。
【0025】
【課題を解決する手段】
本発明では、ベースとなる食肉用養鶏飼料の固形分重量に対しプロアントシアニジンとして所定量の、果実由来及び/又は松樹皮由来のプロアントシアニジンを主成分とする物質を添加してなる食肉用養鶏飼料を提供する。
【0026】
また、本発明では、好ましくは、ベースとなる食肉用養鶏飼料の固形分重量に対しプロアントシアニジンとして所定量の、プロアントシアニジンを主成分とするぶどう種子抽出物及び/又はぶどう果皮抽出物を主成分とする物質を添加してなる食肉用養鶏飼料を提供する。
【0027】
さらに好ましくは、前記ベースとなる食肉用養鶏飼料が、ブロイラー用養鶏飼料である。
【0028】
さらに、本発明では上記を根本的に改良したものとして、果実由来及び/又は松樹皮由来のプロアントシアニジンを主成分とする物質と精製木酢液含有粉体とを添加してなる食肉用養鶏飼料を提供する。
【0029】
また、本発明では、好ましくは、プロアントシアニジンを主成分とするぶどう種子抽出物及び/又はぶどう果皮抽出物と精製木酢液含有粉体とを添加してなる食肉用養鶏飼料を提供する。
【0030】
さらに、本発明では、果実由来及び/又は松樹皮由来のプロアントシアニジンを主成分とする物質と精製木酢液含有粉体とを含有する食肉養鶏飼料用添加剤を提供する。
【0031】
また、本発明では、好ましくは、果実由来及び/又は松樹皮由来のプロアントシアニジンを主成分とする物質と精製木酢液含有粉体とからなる食肉養鶏飼料用添加剤を提供する。
【0032】
また、本発明では、好ましくは、プロアントシアニジンを主成分とするぶどう種子抽出物及び/又はぶどう果皮抽出物と精製木酢液含有粉体とを含有する食肉養鶏飼料用添加剤を提供する。
【0033】
さらに、本発明では、さらに好ましくは、プロアントシアニジンを主成分とするぶどう種子抽出物及び/又はぶどう果皮抽出物と精製木酢液含有粉体とからなる食肉養鶏飼料用添加剤を提供する。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を説明する。
【0035】
本発明の対象となる鶏は、肉用種であり、白色コーニッシュ、白色プリマスロック、コーチンに加え、横斑プリマスロック、ロードアイランドレッド、ニューハンプシャ、オーストラロープ、及び名古屋等である。
【0036】
本発明の食肉用養鶏飼料及びその添加剤は、養鶏の飼育環境についていえば、食肉養鶏が自然な運動量と行動範囲を著しく制限された過密な飼育条件の場合に特に有効である。
【0037】
一般に、養鶏用飼料は、通常、穀類、植物油粕、ヌカ類、動物性たん白質資源、飼料用酵母等、及び微量栄養素添加剤等から構成され、固形又は粉末の形態で使用されている。
【0038】
本発明のベースとなる食肉用養鶏飼料は食肉用ブロイラー等の食肉用養鶏の飼料である。食肉用養鶏飼料は、初期育成用飼料と後期育成用飼料に大別される。本発明では、初期育成用飼料は0日令から約21日令まで使用する飼料を称し、後期育成用飼料は約21日令から約53日令以降まで使用される飼料を称する。本発明の養鶏飼料及びその添加剤は、好ましくは、免疫増強剤を使用するが代謝が著しくなる約21日令以降に後期育成用飼料として使用する。また、使用日数は16日間以上が好ましく、21日間以上がさらに好ましく、34日以上が最も好ましい。
【0039】
ベースとなる食肉用養鶏飼料の基質配合原料は、穀類、植物油粕、ヌカ類、動物性たん白質資源、飼料用酵母等であり、ここで、特に限定する必要がなく一般に使用される全ての基質原料が使用できる。基本的添加剤は、アミノ酸添加剤、ミネラル及びビタミン添加剤等の微量栄養素添加剤等である。
【0040】
本発明の食肉用飼料添加剤は、▲1▼プロアントシアニジン含有物質、又は▲2▼プロアントシアニジン含有物質と精製木酢液含有粉体と、を含有する、又はこれらからなる。本発明のプロアントシアニジン含有物質は、果実(ぶどう種子、ぶどう果皮、柿渋、りんご未熟果実)由来及び/又は松樹皮由来のプロアントシアニジンを主成分とする物質であり、好ましくは、プロアントシアニジンを主成分とし且つ食品に添加を認められているぶどう種子抽出物及び/又はぶどう果皮抽出物であり、さらに好ましくはこれらの抽出物のうち平均カテキン骨格数が7〜9量体であるプロアントシアニジン含有物質である。
【0041】
本発明に使用されるプロアントシアニジンはポリフェノールの一種で、上記した植物体に存在する縮合型タンニン、すなわちフラバン−3−オール、フラバン3、4−ジオールを構成単位として縮合または重合により結合した化合物群である。これらの化合物群は、酸処理によりシアニジン、デルフィニジン、ペラルゴジン等のアントシアニジンを生成することから、この名称が与えられている。これらには、上記構成単位の2量体、3量体、4量体、さらには10量体以上の高分子のプロシアニジン、プロデルフィニジン、プロペラルゴニジン等のプロアントシアニジン及びこれらの立体異生体を含む。特に、ブドウ種子のポリフェノールには、プロアントシアニジンが高い含有率で含まれており、これらの含有率が最も高い。
【0042】
本発明でプロアントシアニジン含有物質のみ使用の場合は、ベースとなる食肉用養鶏飼料に対するプロアントシアニジン含有物質の添加量は、食肉用養鶏飼料固形分重量に対して、プロアントシアニジンとして0.0015〜0.0225重量%、好ましくは0.006〜0.010重量%である。食肉用養鶏飼料固形分に対するプロアントシアニジンの重量が、0.0015%未満では本発明の食肉用養鶏における良好な正肉歩留まりと脂肪蓄積低減の効果が得られず、また0.0225%を超えるとプロアントシアニジンの渋味のために飼料の食いが悪くなり、食肉用養鶏において添加量増加による良好な増体重、正肉歩留まりと脂肪蓄積低減の効果が得られない。
【0043】
本発明の精製木酢液含有粉体は、精製木酢液を固体保持材料に保持させたものである。精製木酢液含有粉体に含まれる精製木酢液は、先ず、木材を乾溜して得た木酢液から有害なカルボニル基含有化合物、メチルアルコール、木タール等を除去して精製木酢液をつくり、次にこの精製木酢液を固体保持材料に保持させたものである。固体保持材料は、液体保持能力を有する多孔性無機物あるいは有機物であり、有害でなければ特に限定されない。多孔性無機物は、例えばゼオライト、パーライト等である。有機物は、医薬品、化粧品、あるいは樹脂などの工業製品に利用されているサイクロデキストリンが特に好ましい。サイクロデキストリンで保持した木酢液を用いた場合、サイクロデキストリンが渋味のマスキング効果を有するため、併用するプロアントシアニジン含有物質の渋味が著しく軽減され、極めて良好な効果が得られる。また、固体保持材料として室温で固態となる油脂等を用いてカプセル化又はマイクロカプセル化して精製木酢液含有粉体を得てもよい。
【0044】
本発明の精製木酢液含有粉体は飼料中に均一分散させることができ、本発明の効果が得られるが、液体として飼料に添加される木酢精溜液、精製木酢液は均一分散させることが不可能であり、有効な効果が得られない。また、本願発明の精製木酢液含有粉体は、粉体化により、安定化作用、徐放作用により穏やかに作用すると考えられる。
【0045】
本発明で、プロアントシアニジン含有物質と精製木酢液含有粉体とを使用する場合、固体保持材料に含まれる精製木酢液の添加量は、好ましくは、食肉用養鶏飼料固形分重量に対して、0.01〜0.125重量%、さらに好ましくは0.02〜0.08重量%である。0.01重量%未満では十分な効果が得にくく、0.125重量%を超えると添加量増加の効果が減少傾向となる。
【0046】
また、プロアントシアニジン含有物質と精製木酢液含有粉体とを使用する場合、上記の所定量の精製木酢液がプロアントシアニジンの渋味による飼料の食いの悪化を抑える効果を示す。即ち、ベースとなる食肉用飼料に対するプロアントシアニジン含有物質の添加量は、好ましくは、食肉用養鶏飼料固形分重量に対して、プロアントシアニジンとして0.0015〜0.0225重量%、さらに好ましくは0.006〜0.010重量%である。食肉用養鶏飼料固形分に対するプロアントシアニジンの重量が上記の範囲の場合に、後述するように、本発明の食肉用養鶏における正肉歩留まりと脂肪蓄積低減に特に顕著な効果が得られる。
【0047】
本発明では、プロアントシアニジン含有物質のみを使用の場合も、又はプロアントシアニジン含有物質と精製木酢液含有粉体とを使用の場合も、海藻粉末が共存していてもよい。海藻粉末は、コンブ、ワカメ、ホンダワラ等の海藻を乾燥後に粉砕して得たものである。
【0048】
本発明では、プロアントシアニジン含有物質のみを使用の場合も、又はプロアントシアニジン含有物質と精製木酢液含有粉体とを使用の場合も、乾燥ヨモギが、共存していてもよい。乾燥ヨモギ粉末は、山野に自生し、食用にも供されるキク科の多年草であるヨモギを乾燥し、粉砕したものである。
【0049】
本発明のプロアントシアニジン含有物質と精製木酢液含有粉体とは、養鶏用飼料製造時に、粉末状の製剤を基質原料に混合する等により添加する。
【0050】
一般的な添加剤との関連では、本発明の食肉用養鶏飼料用添加物は、通常利用されるビタミンC及びビタミンCの誘導体、ビタミンE、ビタミンAを含むカロチノイド等とは相乗効果があるが必須要件ではない。この誘導体とはナトリウム塩、パルミチン酸とのエステル化合物等を称する。
【0051】
【実施例】
実施例
べースとなる飼料として、一般的なブロイラー後期育成用飼料である、鹿島飼料(株)鹿島工場製の「ブロイラー肥育後期用配合飼料」を準備し、このベースとなる「ブロイラー肥育後期用配合飼料」に対して、この飼料の絶乾重量を基準にして、プロアントシアニジンとして0.003重量%、0.0075重量%又は0.015重量%のぶどう種子抽出物及びぶどう果皮抽出物を添加し、実施例1の飼料を調製した。ぶどう種子抽出物及びぶどう果皮抽出物の添加には竹内食品機械(株)製のフードミキサー(はね型)MD−20型を使用して攪拌し、これをベースとなる飼料に均一に混合した。出来上がったこの飼料を気密性のあるポリ袋に入れ保管した。
【0052】
上記のベースとなる飼料は18.0%以上の粗たん白質を含み、3,150kcal/kg以上の代謝エネルギーを有する。この飼料は、原材料としては、とうもろこし、マイロ等の穀類を63%、大豆かす、なたね油かす等の植物性油粕類を28%、しょう油かす等のそうこう類を1%、及びその他として動物性油脂、りん酸カルシウム、炭酸カルシウム、及び食塩を8%含有する。
【0053】
飼育条件は、各添加条件につき養鶏場にて1面の1.35M×1.58Mの飼育区画を使用し、、この区画にブロイラー・オス雛鳥、ブロイラー・メス雛鶏各5羽、計10羽を平飼いした。飲料水は吊式の自動吸水器を使用した。
【0054】
雛鳥に対する給与量は、毎日午前9時に各飼育区画に対して1.46kg給与とし、飼育試験を行った。
【0055】
上記区画内で21日令の雛鶏に対して飼料の給与を開始し、35日間飼料を給与し、56日令まで継続飼育した。
【0056】
飼育試験を開始した21日令と飼育試験を終了する56日令に体重を測定した。21令と56日令の体重測定の結果を表1に示す。
【0057】
比較例
実施例1に記載のベースとなる「ブロイラー肥育後期用配合飼料」に対して、この飼料の絶乾重量を基準にして、ぶどう種子抽出物及びぶどう果皮抽出物の添加量をプロアントシアニジンとして0.030重量%、又は0.045重量%とし、比較例1の飼料を調製した以外は、実施例1と同様に飼育試験を行った。また、比較のために、実施例1に記載のベースとなる飼料のみを給与した以外は実施例1と同様に飼育試験を行い、体重測定を行った。これらの体重測定の結果を表1に示す。
【0058】
【表1】


【0059】
表1に示すように、上記のベースとなる飼料に対して、ぶどう種子抽出物及びぶどう果皮抽出物に含まれるプロアントシアニジンを添加した場合、ブロイラーの増体重に有効な添加量範囲が存在する。比較例1のプロアントシアニジン添加量0.030%の場合、飼料の嗜好性が悪く、商業ベースの56日令では増体重に効果が認められなかった。すなわち、この場合、比較例1のプロアントシアニジン無添加の場合よりも増体重が少なかった。比較例1のプロアントシアニジン添加量0.045%の場合、飼料の嗜好性が著しく悪くなり、給与量の半分しか食せず、体重増が著しく劣るため、56日令の体重を測定しなかった。試験した添加量の中では、実施例1のプロアントシアニジン0.0075重量%添加の場合、増体重が最も良好であった。
【0060】
実施例
実施例1に記載のベースとなる「ブロイラー肥育後期用配合飼料」に対して、この飼料の絶乾重量を基準にして、プロアントシアニジンとして0.007重量%のぶどう種子抽出物及びぶどう果皮抽出物を添加し、実施例2の飼料を実施例1と同様に調製した。出来上がったこの飼料を気密性のあるポリ袋に入れ保管した。
【0061】
飼育条件は、養鶏場で1面の1.25M×1.15Mの区画を使用し、、この区画にブロイラー・メス雛鶏5羽を平飼いした。飲料水は吊式の自動吸水器を使用した。
【0062】
雛鳥に対する給与量は、毎日午前9時に飼育区画に対して0.75kg給与とし、飼育試験を行った。
【0063】
上記区画内で21日令の雛鶏に対して飼料の給与を開始し、38日間飼料を給与し、58日令まで継続飼育した。
【0064】
飼育試験を開始した21日令と飼育試験を終了する58日令に体重を測定した。この結果を表2に示す。
【0065】
飼育試験終了後体重を測定してから、5羽の鶏をと殺し、6時間冷蔵保存後に解体し、各測定に供した。
【0066】
通常、店頭で販売される骨なし胸肉(手羽付き胸肉ともいう)、もも(腿)肉、ササミを本明細書で正肉と称する。解体して得たこれら3種類の正肉の重量を表3に示した。
【0067】
各正肉の皮付き品及び皮無し品につき、脂質、及び水分を測定した。
【0068】
脂質の測定は、厚生省生活衛生局監修、日本食品衛生協会1991年発行、食品衛生検査指針(理化学編)の第25頁記載のエーテル法に準拠した。
【0069】
水分の測定は、上記した食品衛生検査指針(理化学編)の第18頁記載の常圧加熱乾燥法に準拠した。
【0070】
脂質及び水分の測定結果を表4に示した。
【0071】
実施例
実施例1に記載のベースとなる「ブロイラー肥育後期用配合飼料」に対して、この飼料の絶乾重量を基準にして、プロアントシアニジンとして0.007重量%のぶどう種子抽出物及びぶどう果皮抽出物と、精製木酢液として0.05重量%の精製木酢液含有ゼオライトとを添加し、実施例3の飼料を実施例1と同様に調製した。出来上がったこの飼料を気密性のあるポリ袋に入れ保管した。
【0072】
飼育条件は、実施例2と同様に、養鶏場で1面の1.25M×1.15Mの区画を使用し、、この区画にブロイラー・メス雛鶏5羽を平飼いした。飲料水は吊式の自動吸水器を使用した。
【0073】
雛鳥に対する給与量は、毎日午前9時に飼育区画に対して0.75kg給与とし、飼育試験を行った。
【0074】
上記区画内で21日令の雛鶏に対して飼料の給与を開始し、38日間飼料を給与し、58日令まで継続飼育した。
【0075】
飼育試験を開始した21日令と飼育試験を終了する58日令に体重を測定した。この結果を表2に示す。
【0076】
飼育試験終了後体重を測定してから、5羽の鶏をと殺し、6時間冷蔵保存後に解体し、各測定に供した。
【0077】
3種類の正肉の重量を表3に示した。
【0078】
各正肉の皮付き品及び皮無し品につき、脂質、及び水分を測定した。
【0079】
脂質および水分の測定は、実施例2の測定方法に準じた。
【0080】
脂質及び水分の測定結果を表4に示した。
【0081】
比較例
実施例1に記載のベースとなる「ブロイラー肥育後期用配合飼料」を比較のため給与した以外は実施例2と同一条件で飼育試験を行った。
【0082】
結果の評価は実施例2と同様に同じ測定方法で同じ測定項目を測定し、測定結果を同じく表2、表3及び表4に示した。
【0083】
比較例
実施例1に記載のベースとなる「ブロイラー肥育後期用配合飼料」に対し、この飼料の絶乾重量を基準にして、精製木酢液として0.05重量%の精製木酢液含有ゼオライトを添加した比較用飼料を給与した以外は実施例2と同一条件で飼育試験を行った。
【0084】
結果の評価は実施例2と同様に同じ測定方法で同じ測定項目を測定し、測定結果を同じく表2、表3及び表4に示した。
【0085】
【表2】


【0086】
【表3】


【0087】
【表4】


【0088】
表2に示すように、58日令の体重は、実施例2、実施例3が比較例2、比較例3よりも重く良好である。増体重についても同じ事が言える。。体重につき実施例2と実施例3を比較すると、実施例3がより重く、より良好である。
【0089】
また、表3に示すように、皮付き正肉の重量も、体重同様に、胸肉、もも肉、ササミ及びこれら合計の全ての点で、実施例2、実施例3が比較例2、比較例3よりも重く良好である。各正肉重量及び正肉合計重量につき実施例2と実施例3を比較すると、実施例3がより重く、より良好である。
【0090】
さらに、表4に示すように正肉の脂質含有率は、実施例2、実施例3が比較例2、比較例3に比べて、皮無しもも肉では大差ないが、皮付き胸肉、皮付きもも肉及び皮無し胸肉ともに低く良好である。脂肪含有率につき実施例2と実施例3を比較すると、実施例3がより低く、より良好である。
【0091】
実施例
実施例1に記載のベースとなる「ブロイラー肥育後期用配合飼料」に対して、この飼料の絶乾重量を基準にして、プロアントシアニジンとして0.008重量%のぶどう種子抽出物及びぶどう果皮抽出物を添加し、実施例4の飼料を実施例1と同様に調製した。出来上がったこの飼料を気密性のあるポリ袋に入れ保管した。
【0092】
飼育条件は、1面の1.25M×1.34Mの区画を使用し、この区画にブロイラー・メス10羽を平飼いした。飲料水は自動吸水器を使用した。
【0093】
雛鳥に対する給与量は、毎日午前9時に飼育区画に対して1.43kg給与とし、飼育試験を行った。
【0094】
上記区画内で21日令の雛鶏に対して飼料の給与を開始し、35日間飼料を給与し、55日令まで継続飼育した。
【0095】
飼育試験を開始した21日令と飼育試験を終了する55日令に体重を測定した。21日令の雛鶏の平均体重は750gであった。55日令の体重測定の結果を表5に示す。
【0096】
また、1羽当りに35日間に給与した飼料の重量である給餌量、21日令から55日令までの増体重、この増体重を給餌量で除して100倍した飼料効率(%)、及び単位増体重当りの給餌量である飼料要求率を求めた。これらの結果を表6に示す。
【0097】
飼育試験終了後体重を測定してから、10羽の食肉用鶏をと殺し、4時間冷蔵保存後に解体し、各10組の胸肉、もも(腿)肉及びササミを各部位毎並べて目視判定し、身色が最も濃い組(検体)と最も薄い組(検体)を取り除き、残り8組(検体)を各測定に供した。
【0098】
この残り8組(検体)につき、と体重量を測定し表7に示した。と体重量とは、体重から血液と羽根の重量を差し引いた重量である。
【0099】
骨なし胸肉(手羽付き胸肉ともいう)、もも(腿)肉、ササミの3種類の皮付き正肉の重量を表8に示した。正肉歩留まりは、これら3種類の正肉の重量をと体重量で除して求めた。これらの正肉歩留まりを表9に示した。
【0100】
皮付きと皮無しの、胸肉ともも肉につき、脂質、及び水分を測定した。
【0101】
脂質と水分の測定方法は、実施例2と同一である。
【0102】
脂質と水分の測定結果を表10に示した。
【0103】
実施例
実施例1に記載のベースとなる「ブロイラー肥育後期用配合飼料」に対して、この飼料の絶乾重量を基準にして、プロアントシアニジンとして0.008重量%のぶどう種子抽出物及びぶどう果皮抽出物と、精製木酢液として0.05重量%の精製木酢液含有ゼオライトとを添加し、実施例5の飼料を実施例1と同様に調製した。出来上がったこの飼料を気密性のあるポリ袋に入れ保管した。
【0104】
飼育条件は、1面の1.25M×1.34Mの区画を使用し、この区画にブロイラー・メス10羽を平飼いした。飲料水は自動吸水器を使用した。
【0105】
雛鳥に対する給与量は、毎日午前9時に飼育区画に対して1.43kg給与とし、飼育試験を行った。
【0106】
上記区画内で21日令の雛鶏に対して飼料の給与を開始し、35日間飼料を給与し、55日令まで継続飼育した。
【0107】
飼育試験を開始した21日令と飼育試験を終了する55日令に体重を測定した。21日令の雛鶏の平均体重は750gであった。55日令の体重測定の結果を表5に示す。
【0108】
また、1羽当りに35日間に給与した飼料の重量である給餌量、21日令から55日令までの増体重、この増体重を給餌量で除して100倍した飼料効率(%)、及び単位増体重当りの給餌量である飼料要求率を求めた。これらの結果を表6に示す。
【0109】
飼育試験終了後体重を測定してから、10羽の食肉用鶏をと殺し、4時間冷蔵保存後に解体し、各10組の胸肉、もも(腿)肉及びササミを各部位毎並べて目視判定し、身色が最も濃い組(検体)と最も薄い組(検体)を取り除き、残り8組(検体)を各測定に供した。
【0110】
この残り8組(検体)につき、と体重量を測定し表7に示した。と体重量とは、体重から血液と羽根の重量を差し引いた重量である。
【0111】
骨なし胸肉(手羽付き胸肉ともいう)、もも(腿)肉、ササミの3種類の皮付き正肉の重量を表8に示した。正肉歩留まりは、これら3種類の正肉の重量をと体重量で除して求めた。これらの正肉歩留まりを表9に示した。
【0112】
皮付きと皮無しの、胸肉ともも肉につき、脂質、及び水分を測定した。
【0113】
脂質と水分の測定方法は、実施例2と同一である。
【0114】
脂質と水分の測定結果を表10に示した。
【0115】
比較例
実施例1に記載のベースとなる「ブロイラー肥育後期用配合飼料」を比較のため給与した以外は実施例4と同一条件で飼育試験を行った。
【0116】
結果の評価は実施例4と同様に同じ測定方法で同じ測定項目を測定し、測定結果を同じく表5、表6、表7、表8、表9及び表10に示した。なお、21日令の雛鶏の平均体重は750gであった。
【0117】
比較例
実施例1に記載のベースとなる「ブロイラー肥育後期用配合飼料」に対し、この飼料の絶乾重量を基準にして、精製木酢液として0.05重量%の精製木酢液含有ゼオライトを添加した比較用飼料を給与した以外は実施例4と同一条件で飼育試験を行った。
【0118】
結果の評価は実施例4と同様に同じ測定方法で同じ測定項目を測定し、測定結果を同じく表5、表6、表7、表8、表9及び表10に示した。なお、21日令の雛鶏の平均体重は750gであった。
【0119】
【表5】


【0120】
【表6】


【0121】
【表7】


【0122】
【表8】


【0123】
【表9】


【0124】
【表10】


【0125】
表5に示すように、55日令の体重は実施例4、実施例5が比較例4、比較例5よりも重く良好である。55日令の体重につき実施例4と実施例5を比較すると、実施例5がより重く、より良好である。従って、これらの比較結果の結論は表6に示す増体重についても当てはまる。
【0126】
表6に示す飼料効率は、実施例4、実施例5が比較例4、比較例5よりも高く良好である。飼料効率につき実施例4と実施例5を比較すると、実施例5がより高く、より良好である。
【0127】
また、表6に示す飼料要求率は、実施例4、実施例5が比較例4、比較例5よりも低く良好である。飼料要求率につき実施例4と実施例5を比較すると、実施例5がより低く、より良好である。
【0128】
また、表8に示すように、皮付き正肉重量も、体重同様に、胸肉、もも肉、ササミの全ての点で、実施例4、実施例5が比較例4、比較例5よりも重く良好である。正肉重量につき実施例4と実施例5を比較すると、実施例5がより重く、より良好である。
【0129】
表9に示すように、正肉歩留まりの点でも、実施例4、実施例5が比較例4、比較例5よりも高く良好である。正肉歩留まりにつき実施例4と実施例5を比較すると、実施例5がより高く、より良好である。
【0130】
さらに、表10に示すように正肉の脂質含有率は、実施例4、実施例5が比較例4、比較例5よりも低く良好である。脂肪含有率につき実施例4と実施例5を比較すると、実施例5が皮付き胸肉、皮付きもも肉及び皮無し胸肉、皮無しもも肉ともにより低く、より良好である。
【0131】
実施例
実施例1に記載のベースとなる「ブロイラー肥育後期用配合飼料」に対して、この飼料の絶乾重量を基準にして、プロアントシアニジンとして0.0075重量%のぶどう種子抽出物及びぶどう果皮抽出物を添加し、実施例6の飼料を実施例1と同様に調製した。出来上がった本発明の飼料を気密性のあるポリ袋に入れ保管した。
【0132】
飼育条件は、1面の1.44M×1.53Mの区画を使用し、この区画にブロイラー・オス11羽とブロイラー・メス11羽を平飼いした。飲料水は自動吸水器を使用した。
【0133】
雛鳥に対する給与量は、毎日午前9時に飼育区画に対して3.39kg給与とし、飼育試験を行った。
【0134】
上記区画内で21日令の雛鶏に対して飼料の給与を開始し、35日間飼料を給与し、56日令まで継続飼育した。
【0135】
飼育試験を開始した21日令と飼育試験を終了する56日令に体重を測定した。区画内の22羽の21令雛鶏の平均体重を600±20gとした。21令、44日令及び56日令の体重の測定結果を表11に示す。
【0136】
また、1羽当りに35日間に給与した飼料の重量である給餌量、21日令から56日令までの増体重をこの給餌量で除して100倍した飼料効率、及び単位増体重当りの給餌量である飼料要求率を求めた。これらの結果を表12に示す。
【0137】
飼育試験終了後体重を測定してから、22羽の鶏をと殺し、4時間冷蔵保存後に解体し、各22組のもも(腿)肉、胸肉を各部位毎並べて目視判定し、身色が最も濃い組(検体)と最も薄い組(検体)を取り除き、残り20組(検体)を各測定に供した。
【0138】
この残り20組(検体)につき、と体重量と各部正肉の合計重量を測定し表13に示した。と体重量とは、体重から血液と羽根の重量を差し引いた重量である。
【0139】
骨なし胸肉(手羽付き胸肉ともいう)、もも(腿)肉、ササミの正肉歩留まりは、これら3種類の正肉の合計重量をと体重量で除して求めた。これらの正肉歩留まりを表14に示した。
【0140】
皮付きと皮無しの、胸肉及びもも肉につき、脂質及び水分を測定した。
【0141】
脂質および水分の測定方法は、実施例2と同一である。
【0142】
脂質と水分の測定結果を表15に示した。
【0143】
実施例
実施例1に記載のベースとなる「ブロイラー肥育後期用配合飼料」に対して、この飼料の絶乾重量を基準にして、プロアントシアニジンとして0.0075重量%のぶどう種子抽出物及びぶどう果皮抽出物と、精製木酢液として0.05重量%の精製木酢液含有ゼオライトとを添加し、実施例7の飼料を実施例1と同様に調製した。出来上がった本発明の飼料を気密性のあるポリ袋に入れ保管した。
【0144】
飼育条件は、1面の1.44M×1.53Mの区画を使用し、この区画にブロイラー・オス11羽とブロイラー・メス11羽を平飼いした。飲料水は自動吸水器を使用した。
【0145】
雛鳥に対する給与量は、毎日午前9時に飼育区画に対して3.39kg給与とし、飼育試験を行った。
【0146】
上記区画内で21日令の雛鶏に対して飼料の給与を開始し、35日間飼料を給与し、56日令まで継続飼育した。
【0147】
飼育試験を開始した21日令と飼育試験を終了する56日令に体重を測定した。区画内の22羽の21令雛鶏の平均体重を600±20gとした。21令、44日令及び56日令の体重の測定結果を表11に示す。
【0148】
また、1羽当りに35日間に給与した飼料の重量である給餌量、21日令から56日令までの増体重をこの給餌量で除して100倍した飼料効率、及び単位増体重当りの給餌量である飼料要求率を求めた。これらの結果を表12に示す。
【0149】
飼育試験終了後体重を測定してから、22羽の鶏をと殺し、4時間冷蔵保存後に解体し、各22組のもも(腿)肉、胸肉を各部位毎並べて目視判定し、身色が最も濃い組(検体)と最も薄い組(検体)を取り除き、残り20組(検体)を各測定に供した。
【0150】
この残り20組(検体)につき、と体重量と各部正肉の合計重量を測定し表13に示した。と体重量とは、体重から血液と羽根の重量を差し引いた重量である。
【0151】
骨なし胸肉(手羽付き胸肉ともいう)、もも(腿)肉、ササミの正肉歩留まりは、これら3種類の正肉の合計重量をと体重量で除して求めた。これら正肉の歩留まりを表14に示した。
【0152】
皮付きと皮無しの、胸肉及びもも肉につき、脂質及び水分を測定した。
【0153】
脂質および水分の測定方法は、実施例2と同一である。
【0154】
脂質と水分の測定結果を表15に示した。
【0155】
比較例
実施例1に記載のベースとなる「ブロイラー肥育後期用配合飼料」を比較のため給与した以外は実施例6と同一条件で飼育試験を行った。
【0156】
結果の評価は実施例6と同様に同じ測定方法で同じ測定項目を測定し、測定結果を同じく表11、表12、表13、表14及び表15に示した。
【0157】
比較例
実施例1に記載のベースとなる「ブロイラー肥育後期用配合飼料」に対し、この飼料の絶乾重量を基準にして、精製木酢液として0.05重量%の精製木酢液含有ゼオライトを添加した比較用飼料を給与した以外は実施例6と同一条件で飼育試験を行った。
【0158】
結果の評価は実施例6と同様に同じ測定方法で同じ測定項目を測定し、測定結果を同じく表11、表12、表13、表14及び表15に示した。
【0159】
【表11】


【0160】
【表12】


【0161】
【表13】


【0162】
【表14】


【0163】
【表15】


【0164】
表11に示すように、44日令と56日令の体重は実施例6、実施例7が比較例6、比較例7よりも重く良好である。44日令と56日令の体重につき実施例6と実施例7を比較すると、実施例7がより重く、より良好である。
【0165】
表12に示す飼料効率は、実施例6、実施例7が比較例6、比較例7よりも高く良好である。飼料効率につき実施例6と実施例7を比較すると、実施例7がより高く、より良好である。
【0166】
また、表12に示す飼料要求率は、実施例6、実施例7が比較例6、比較例7よりも低く良好である。飼料要求率につき実施例6と実施例7を比較すると、実施例7がより低く、より良好である。
【0167】
また、表13に示すように、皮付き正肉合計重量も、体重同様に、実施例6、実施例7が比較例6、比較例7よりも重く良好である。正肉重量につき実施例6と実施例7を比較すると、実施例7がより重く、より良好である。
【0168】
表14に示すように、正肉歩留まりの点でも、実施例6、実施例7が比較例6、比較例7よりも高く良好である。正肉歩留まりにつき実施例6と実施例7を比較すると、実施例7がより高く、より良好である。
【0169】
さらに、表15に示すように正肉の脂質含有率は、実施例6、実施例7が比較例6、比較例7よりも低く良好である。脂肪含有率につき実施例6と実施例7を比較すると、実施例7が皮付き胸肉、皮付きもも肉及び皮無し胸肉、皮無しもも肉ともにより低く、より良好である。
【0170】
以上、本発明の一実施形態に係る食肉用養鶏飼料又は食肉養鶏用飼料添加剤について説明したが、本発明はこれらの説明に限定されるものではない。
【0171】
【発明の効果】
本発明の食肉用養鶏飼料又はその添加剤を用いることにより、食肉用養鶏における良好な増体重、及び養鶏肉の正肉歩留まりと低脂肪含有率において格別な効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】501161457
【氏名又は名称】中島水産バイオアンドテクノ株式会社
【住所又は居所】東京都中央区築地四丁目6番5号
【出願日】 平成15年6月26日(2003.6.26)
【代理人】 【識別番号】100094651
【弁理士】
【氏名又は名称】大川 晃

【識別番号】100123478
【弁理士】
【氏名又は名称】田邉 隆

【公開番号】 特開2005−13091(P2005−13091A)
【公開日】 平成17年1月20日(2005.1.20)
【出願番号】 特願2003−182379(P2003−182379)