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【発明の名称】 高いゲル強度を有する大豆タンパク質濃縮物及びその製造方法
【発明者】 【氏名】ナヴプリート シング

【氏名】ダリル ダブリュ パス

【氏名】ポール ジー ハーガートン

【氏名】リチャード ビー テイラー

【氏名】トム ジェイ マートル

【要約】 【課題】高いラードゲル強度と高い乳化強度を有する大豆タンパク質材料を提供する。

【解決手段】高いゲル強度のタンパク質材料は、絶乾基準で、少なくとも約560.0gのラードゲル強度と少なくとも約65.0質量%のタンパク質含有量を有するタンパク質濃縮物であり、この濃縮物は、pHを6.0未満に調整後に、アルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物から可溶性成分を除去し、pHを7.0を超えるまで再調整し、得られた濃縮物を熱処理に掛け、任意に、剪断処理に掛けて生成物を形成し、その後、任意に、得られた生成物を乾燥させることによって得られる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも560.0gのラードゲル強度を有する大豆タンパク質材料を含む事を特徴とする組成物。
【請求項2】
該大豆タンパク質材料が少なくとも575.0gのラードゲル強度を有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
該大豆タンパク質材料が少なくとも600.0gのラードゲル強度を有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
該大豆タンパク質材料が、絶乾基準で少なくとも65.0質量%のタンパク質含有量を有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
該大豆タンパク質材料が、絶乾基準で75.0質量%〜85.0質量%のタンパク質含有量を有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
該大豆タンパク質材料が、絶乾基準で少なくとも90.0質量%のタンパク質含有量を有する、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
該大豆タンパク質材料が、大豆タンパク質濃縮物又は大豆タンパク質単離物である、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
該大豆タンパク質材料が、少なくとも190.0gの未調理乳化強度を有する、請求項7に記載の組成物。
【請求項9】
該大豆タンパク質材料が、少なくとも225.0gの未調理乳化強度を有する、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
該大豆タンパク質材料が、少なくとも275.0gの調理済乳化強度を有する、請求項7に記載の組成物。
【請求項11】
該大豆タンパク質材料が、少なくとも300.0gの調理済乳化強度を有する、請求項10に記載の組成物。
【請求項12】
少なくとも190.0gの未調理乳化強度を有する大豆タンパク質材料を含む事を特徴とする組成物。
【請求項13】
該大豆タンパク質材料が少なくとも225.0gの未調理乳化強度を有する、請求項12に記載の組成物。
【請求項14】
該大豆タンパク質材料が、絶乾基準で少なくとも65.0質量%のタンパク質含有量を有する、請求項12に記載の組成物。
【請求項15】
該大豆タンパク質材料が、絶乾基準で75.0質量%〜85.0質量%のタンパク質含有量を有する、請求項14に記載の組成物。
【請求項16】
該大豆タンパク質材料が、絶乾基準で少なくとも90.0質量%のタンパク質含有量を有する、請求項12に記載の組成物。
【請求項17】
該大豆タンパク質材料が、大豆タンパク質濃縮物又は大豆タンパク質単離物である、請求項12に記載の組成物。
【請求項18】
該大豆タンパク質材料が、少なくとも575.0gのラードゲル強度を有する、請求項17に記載の組成物。
【請求項19】
該大豆タンパク質材料が、少なくとも600.0gのラードゲル強度を有する、請求項18に記載の組成物。
【請求項20】
該大豆タンパク質材料が、少なくとも275.0gの調理済乳化強度を有する、請求項17に記載の組成物。
【請求項21】
該大豆タンパク質材料が、少なくとも300.0gの調理済乳化強度を有する、請求項20に記載の組成物。
【請求項22】
該大豆タンパク質材料が、少なくとも275.0gの調理済乳化強度を有する事を特徴とする組成物。
【請求項23】
該大豆タンパク質材料が、少なくとも300.0gの調理済乳化強度を有する、請求項22に記載の組成物。
【請求項24】
該大豆タンパク質材料が、絶乾基準で少なくとも65.0質量%のタンパク質含有量を有する、請求項22に記載の組成物。
【請求項25】
該大豆タンパク質材料が、絶乾基準で75.0質量%〜85.0質量%のタンパク質含有量を有する、請求項24に記載の組成物。
【請求項26】
該大豆タンパク質材料が、絶乾基準で少なくとも90.0質量%のタンパク質含有量を有する、請求項22に記載の組成物。
【請求項27】
該大豆タンパク質材料が、大豆タンパク質濃縮物又は大豆タンパク質単離物である、請求項22に記載の組成物。
【請求項28】
該大豆タンパク質材料が、少なくとも575.0gのラードゲル強度を有する、請求項27に記載の組成物。
【請求項29】
該大豆タンパク質材料が、少なくとも600.0gのラードゲル強度を有する、請求項28に記載の組成物。
【請求項30】
該大豆タンパク質材料が、少なくとも225.0gの未調理乳化強度を有する、請求項27に記載の組成物。
【請求項31】
少なくとも560.0gのラードゲル強度、少なくとも190.0gの未調理乳化強度及び少なくとも275.0gの調理済乳化強度から成る群から選ばれる少なくとも1種の物性を有する大豆タンパク質材料及び少なくとも1種の食品成分とのブレンドを含む事を特徴とする食品。
【請求項32】
該食品成分が乳化ミートである、請求項31に記載の食品。
【請求項33】
該大豆タンパク質材料が、大豆タンパク質濃縮物又は大豆タンパク質単離物である、請求項31に記載の食品。
【請求項34】
該大豆タンパク質材料が、少なくとも575.0gのラードゲル強度を有する、請求項33に記載の食品。
【請求項35】
該大豆タンパク質材料が、少なくとも600.0gのラードゲル強度を有する、請求項34に記載の食品。
【請求項36】
該大豆タンパク質材料が、少なくとも225.0gの未調理乳化強度を有する、請求項33に記載の食品。
【請求項37】
該大豆タンパク質材料が、少なくとも300.0gの調理済乳化強度を有する、請求項33に記載の食品。
【請求項38】
該食品成分がスープストックである、請求項31に記載の食品。
【請求項39】
該食品成分が乳製品である、請求項31に記載の食品。
【請求項40】
該食品成分がパン成分である、請求項31に記載の食品。
【請求項41】
新規な大豆タンパク質材料を得る為の方法であって、アルコール洗浄した大豆タンパク質材料を水中でスラリー化する工程、該スラリーのpHを6.0未満の酸性pHに調整する工程、該酸性pHスラリーから可溶性成分を除去する工程、該酸性pHスラリーから可溶性成分を除去後に該酸性pHスラリーのpHを7.0以上に調整して中和スラリーを用意する工程及び該中和スラリーを十分な温度と十分な期間で熱処理に掛けて該大豆タンパク質材料の構造を変える工程を含む事を特徴とする方法。
【請求項42】
熱処理されたスラリーを剪断処理に掛ける工程を更に含む、請求項41に記載の方法。
【請求項43】
前記可溶性成分が遠心分離によって前記酸性pHスラリーから除去され、前記可溶性成分が遠心分離液中で除去される、請求項41に記載の方法。
【請求項44】
限外濾過方法を使用して該遠心分離液からタンパク質を回収する付加工程を更に含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記可溶性成分が限外濾過によって前記酸性pHスラリーから除去される、請求項41に記載の方法。
【請求項46】
前記剪断処理が、該中和スラリーを剪断ポンプで剪断に掛けることを含む、請求項42に記載の方法。
【請求項47】
該熱処理されたスラリーをフラッシュ冷却する工程を更に含む、請求項41に記載の方法。
【請求項48】
該フラッシュ冷却されたスラリー中の該大豆タンパク質材料を乾燥する工程を更に含む、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記アルコール洗浄された大豆タンパク質材料がアルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物である、請求項41に記載の方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2002年12月9日に出願された米国仮特許出願番号第60/431,873号の「高いゲル強度を有する大豆タンパク質濃縮物及びその製造方法」について、タイトル35、U.S.C.§119(e)の利益を要求するものである。
本発明は、高いゲル強度と高い乳化強度を有する植物タンパク質製品及びその製品を得る為の方法に関する。
【背景技術】
【0002】
植物タンパク質材料は機能的な食品成分として使用され、食品において要求される性質を高める為に多くの用途を持っている。特に、大豆タンパク質材料は機能的な食品成分として広範囲な用途が見込まれている。大豆タンパク質材料は、フランクフルター、ソーセージ、ボローニャ、挽肉ミート及びミートパテの様なミート中で乳化剤として使用され、ミートを結合してミートに良好な組織と噛み応えを与える。機能的食品成分としての大豆タンパク質材料のその他の用途には、クリームスープ、グレイビー及びヨーグルトでの使用があり、大豆タンパク質材料は増粘剤として作用し食品にクリーム状の粘性を与える。又、大豆タンパク質材料は、ディップ、乳製品、ツナ製品、パン類、ケーキ、マカロニ、菓子、ホイップトッピング、焼物類の様な多数の食品及びその他の多くの用途で機能的食品成分として使用される。
比較的高いタンパク質濃度を有する大豆タンパク質濃縮物及び大豆タンパク質単離物は、大豆タンパク質の汎用性により特に有効な機能的食品成分である。大豆タンパク質はゲル化性を与え、挽き潰され乳化されたミート製品の組織を変性するのに使用されている。組織変性ゲル構造は、固い組織と噛み応えのある寸法安定性を調理されるミートエマルションに与える。更に、このゲル構造は水分と脂肪を維持する為のマトリックスを与える。
【0003】
又、大豆タンパク質は、表面活性であり、油−水界面に集まって油脂液滴の合体を阻止するので様々な食品用途において乳化剤として作用する。大豆タンパク質の乳化性は、大豆タンパク質を含む使用材料、例えばスープ及びグレイビーの様な食品に粘りを与える事ができる。又、大豆タンパク質の乳化性は大豆タンパク質材料が脂肪を吸収するのを可能にして調理食品での脂肪結合を促進させ、調理中の脂肪の「脂肪化」(fatting out)を制限する事ができる。又、大豆タンパク質は水を吸収する機能があり、大豆タンパク質のペプチドバックボーンに沿った多数の極性側鎖の親水性により水を最終食品中に保持する。大豆タンパク質材料の水分保持は、ミート製品の調理中での水分損失を減少させ、ミート製品の調理質量における収率増を与えるのに利用されても良い。最終製品中に保持された水は、又、製品の口当たりの良さを与えるのにも有用である。
大豆タンパク質をベースとしたミート類似製品又はゲル化食品、例えば、チーズ及びヨーグルトは、消費者に多くの健康的利益を提供する。これらの製品に対する消費者の受け入れ条件は、組織、香り、口当たり及び外観の様な官能的性質に直接に関係する。ミート類似体の様なゲルベース食品用のタンパク質源は、比較的に低い調理温度での良好なゲル形成性及び良好な水及び脂肪結合性を有する。ゲルの強度及び、それが導入されるべき最終製品中にそれを如何に影響させるかの二つは、ゲルの有用性を決定する際の重要な考慮点である。又、材料の乳化強度も、材料を食品中に導入するに当って考慮されるべき重要な性質である。上述の様に、食品中での大豆タンパク質ゲルの機能性及び食品中での大豆タンパク質材料の乳化性は十分に確立されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
大豆タンパク質濃縮物及び大豆タンパク質単離物の様な大豆タンパク質材料のゲル強度は様々に変動し、大豆タンパク質濃縮物及び単離物のゲル強度の改善の必要性が常に存在する。又、大豆タンパク質濃縮物及び大豆タンパク質単離物の様な大豆タンパク質材料の乳化強度も変動し、大豆タンパク質濃縮物及び大豆タンパク質単離物の様な大豆タンパク質材料の乳化強度の改善の必要性も存在する。特に必要なのは、特に乳化ミート製品での使用に必要なのは、強力なゲル性能と強力な乳化性を有する大豆タンパク質濃縮物と大豆タンパク質単離物の様な大豆タンパク質材料である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、少なくとも560.0gのラードゲル強度を有することを特徴とする大豆タンパク質材料組成物を提供するものである。好ましい実施態様では、大豆タンパク質濃縮物組成物は約575.0gを超えるラードゲル強度を有する。一実施態様では、大豆タンパク質材料組成物は、少なくとも560.0gのラードゲル強度と、絶乾基準("mfb")(moisture free basis)で全物質の65.0質量%〜85.0質量%のタンパク質含有量を有する大豆タンパク質濃縮物組成物である。その他の実施態様では、大豆タンパク質材料組成物は、少なくとも560.0gのラードゲル強度と、絶乾基準で全物質の少なくとも90.0質量%のタンパク質含有量を有する大豆タンパク質単離物組成物である。
その他の観点では、本発明は、少なくとも190gの未調理乳化強度を有する大豆タンパク質材料組成物を提供するものである。好ましい実施態様では、大豆タンパク質材料組成物は少なくとも225gの未調理乳化強度を有する。一実施態様では、大豆タンパク質材料は、少なくとも190gの未調理乳化強度と、絶乾基準("mfb")で全物質の65.0質量%〜85.0質量%のタンパク質含有量を有する大豆タンパク質濃縮物組成物である。その他の実施態様では、大豆タンパク質材料は、少なくとも190gの未調理乳化強度と、絶乾基準で全物質の少なくとも90.0質量%のタンパク質含有量を有する大豆タンパク質単離物組成物である。
【0006】
更なる観点では、本発明は、少なくとも275gの調理済乳化強度を有する大豆タンパク質材料を提供するものである。好ましい実施態様では、大豆タンパク質材料組成物は少なくとも300gの調理済乳化強度を有する。一実施態様では、大豆タンパク質材料は、少なくとも275gの調理済乳化強度と、絶乾基準("mfb")で全組成物の65.0質量%〜85.0質量%のタンパク質含有量を有する大豆タンパク質濃縮物組成物である。その他の実施態様では、大豆タンパク質材料は、少なくとも275gの調理済乳化強度と、絶乾基準で全組成物の少なくとも90.0質量%のタンパク質含有量を有する大豆タンパク質単離物組成物である。
尚別の観点では、本発明は、少なくとも560.0gのラードゲル強度か、少なくとも190.0gの未調理乳化強度か、少なくとも275gの調理済乳化強度を有する大豆タンパク質材料を含む食品原料である。本発明の大豆タンパク質材料組成物は、魚、クリームスープ、グレイビー、ヨーグルト、ディップ、乳製品、ツナ製品、ケーキ、マカロニ、菓子、ホイップトッピング、焼物類及びその他多くの用途(これらに限定されない)を含む、ミート及びミート製品を含む多数の食品中に導入する事ができる。
【0007】
又、本発明は、高いラードゲル強度と高い未調理及び調理済乳化強度を示す大豆タンパク質材料を得る為の方法に関するものである。この方法は、アルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物を水と混合又はスラリー化し、このスラリーのpHを6.0未満に調整し、このスラリーから可溶性成分を除去し、pHを少なくとも7.0に再調整し、得られたスラリーをジェットクッキングの様な熱処理及び任意に剪断処理に掛けてタンパク質構造を変化させ、その後任意に、得られたタンパク質を乾燥する事を含む。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
定義
ここで使用される「大豆材料」と言う用語は、非大豆由来の添加剤を含まない完全な大豆由来の材料と定義される。その様な添加剤は、勿論、大豆材料に添加して、大豆材料或いは大豆材料が食品成分として利用される食品に更なる機能性を与えても良い。「大豆」と言う用語は、グリシンマックス、グリシンソーヤ種、又は、グリシンマックスと交配可能な種を意味する。
ここで使用される「大豆タンパク質材料」と言う用語は、絶乾基準で少なくとも40質量%の大豆タンパク質を含む大豆タンパク質含有材料を意味する。
【0009】
ここで使用される「大豆タンパク質濃縮物」と言う用語は、絶乾基準で65質量%〜90質量%の大豆タンパク質を含む大豆タンパク質含有材料を意味する。
ここで使用される「大豆タンパク質単離物」と言う用語は、絶乾基準で少なくとも90質量%の大豆タンパク質を含む大豆タンパク質含有材料を意味する。
ここで使用される「ラードゲル強度」と言う用語は、水とラードとの混合物中における大豆タンパク質材料のゲル強度を意味する。大豆タンパク質材料のラードゲル強度は、次の方法で決める事ができる。先ず初めに、次の様にして大豆タンパク質材料サンプルから大豆タンパク質ゲルが造られる。634gの0℃(32°F)の水をステファンバーチカル−カッター/ミキサー(モデル番号UM−5、ステファンマシナリーコーポレーション、コロンバス、オハイオ)に入れる。141gの大豆タンパク質材料サンプルをこのカッター/ミキサーに添加する。このカッター/ミキサーに真空を適用して、跳ね返りを防ぐ為にチョッパーをゆっくりと動かす。攪拌アームを二方向に30秒毎に移動させながら、900rpmで2分間、サンプルタンパク質材料が真空切断される。その後、真空を停止し、ボウルの蓋及び側面をこすり落とす。200.0gの室温ラードを、20.0gの塩と5.0gのトリポリリン酸ナトリウムと一緒にカッター/ミキサーのボウルに添加する。真空をカッター/ミキサーに再び適用し、攪拌アームを二方向に一定に移動させながら、1200rpmで1分間その内容物を切断する。真空を一時的に解除して、ボウルの蓋及び側面をこすり落とす。真空を再度適用して、攪拌アームを二方向に30毎に移動させながら1200rpmで更に2分間、ボウルの内容物を切断する。この方法によるゲル強度測定の為の目標温度は約16℃〜18℃(60°F〜65°F)である。
【0010】
ボウルの内容物を、25.4cmx40.64cm(10"x16")の真空バッグに空ける。このバッグを熱シールする前に真空をこのバックに30秒間適用する。この真空バッグを使用して、テストサンプルをソーセージ詰め機に入れ、四つの#202金属製の缶に詰める。へこみ表面は、へらでもって缶の中のテストサンプルの表面にこすり落とし、蓋をその缶の上に置く。缶を蓋でシールし、60℃(140°F)で20分間、71℃(160°F)で20分間、そして79℃(175°F)で20分間スチーム加熱して内部温度を73℃(165°F)にする。組織分析を行う前に缶を室温まで冷却する為に一晩中放置する。
ゲルの組織的性質は、TA−XT2テクスチャーアナライザー(テクスチャーテクノロジーコーポレーション、スカルスダール、ニューヨーク)を使用して視覚的に且つ間接に評価される。テクスチャーアナライザーは12.5mmの球形プローブを備えている。テストされる全てのサンプルは組織分析の前に室温で平衡にされる。サンプルをテストする為に、缶の底を開く。然しながら、サンプルは缶から取出さない。テクスチャーアナライザーの球形プローブは、ゲルサンプルの中へプローブを押し込む為にプローブに適用される最高力が達成されるまでゲルサンプルに貫入する事が許される。缶の中心と周囲との間の位置で缶当り四つの測定が行われる。缶の中心での測定は行われない。測定は、カッター/ミキサーからの同じサンプルの別の缶で繰返し、二つの缶で合計8点の測定を用意する。
【0011】
本発明のラードゲル強度は、缶詰にされたゲルサンプル中にプローブが押し込まれる際のプローブのグラム単位で測定される最高力である。測定される最高力は、ラードゲル強度が、ゲルがプローブによって破壊される時点(グラフの最初の大きなピーク、グラフのX軸が時間でグラフのY軸がグラム単位の力)で測定されるテクスチャーアナライザーで作られるグラフから決められる。正確さを期す為に、ラードゲル強度はここでは8点の測定の平均として報告される。
ここで使用される「未調理乳化強度」と言う用語は、大豆油と水との混合物中で大豆タンパク質材料によって形成されるエマルションの強度を意味するもので、エマルションはその乳化強度をテストする前に調理されていない。その様なエマルションの乳化強度は次の方法によって決定されても良い。先ず初めに、大豆タンパク質材料サンプルのエマルションが調製される。17℃〜23℃(63°F〜73°F)の温度を有する大豆油880gを容器重量を計量したビーカーに入れて計量する。次いで、大豆油をホバートフードカッター(モデル84142又は84145、1725rpmのシャフト速度)のチョッパーボウルに入れる。次いで、220gの大豆タンパク質材料サンプルを、フードカッターのチョッパーボウルの中の大豆油の表面全体に分散させ、フードカッターとタイマーをスタートさせる。フードカッターをスタートさせた直後に、1100mlの脱イオン化水を、カッターのチョッパーボウルの中の大豆油と大豆タンパク質材料との混合物に添加し、水を添加し終えたらフードカッターの蓋を閉じる。1分後に、フードカッターとタイマーとを停止し、フードカッターの蓋を開け、蓋の内側をゴムへらで徹底的にこすり落とす。次いで、蓋を再度閉じて、フードカッターとタイマーを再起動させる。フードカッターを再スタートさせて4分後にフードカッターのチョッパーボウルの中の混合物に44gの塩を添加する。5.5分の合計チョップ時間後に、カッターとタイマーとを停止し、蓋を上述の様に再度こすり落とし、引き続いてフードカッターとタイマーを再スタートさせる。合計チョップ時間の7分後に、フードカッターを停止し、フードカッターのエマルションリングからエマルションの5液量オンスサンプルを5液量オンスサンプルカップに回収する。次いで、サンプルカップを、プラスチックフィルムで覆われた非吸収性材料で造られた平らなトレーの上にひっくり返し、2℃〜7℃(36°F〜45°F)で冷凍保存する。24〜30時間の冷凍後、それぞれのサンプルカップ中で冷却されたエマルションからサンプルカップを注意深く取り除く。
【0012】
冷却エマルションの乳化強度は、直ちに、ゲルテスタープローブ付のTA−XT21テクスチャーアナライザー(テクスチャーテクノロジー社、スカルスダール、ニューヨーク)(シャティリオンダイエタリースケール(#R026)を備えたもの、500g容量)を使用して測定される。テクスチャーアナライザーの力は5kgの重しを使用して較正し、ゲルプルーブは、75mmの戻り距離と1gの接触力に較正する。それぞれの冷却エマルションの乳化強度は、テクスチャーアナライザーのゲルプルーブを、0.8mm/秒の速度で且つ10gの力で、エマルションの中心とエマルションの縁との等距離の点で冷却エマルションの中に、プルーブがエマルションに穴を開けるまで打ち抜くことによって測定される。乳化強度については3回の測定が、お互いの等距離の点で(エマルションサンプルの中心での測定は行われない)サンプル毎に行われ、測定は3つのエマルションサンプルについて合計9回の測定が行われる。
未調理乳化強度(gの力)は、未調理のエマルションの中にプローブを押付けた際のプローブのグラム単位で測定される最高力である。測定される最高力は、未調理乳化強度が、エマルションがプローブによって破壊される時点(グラフの最初の大きなピーク、グラフのX軸が時間でグラフのY軸がグラム単位の力)で測定されるテクスチャーアナライザーで作られるグラフから決められる。正確さを期す為に、ここで使用される未調理乳化強度は9個の測定の平均として報告される。
【0013】
ここで使用される「調理済乳化強度」と言う用語は、大豆油と水との混合物中で大豆タンパク質材料によって形成されるエマルションの強度を意味するもので、エマルションはその乳化強度をテストする前に調理されている。その様なエマルションの乳化強度は、フードカッターでのチョッピングが完結する時点まで未調理乳化強度を測定する事に関して、上述の様に、初めに、大豆タンパク質材料、大豆油及び脱イオン水のエマルションを形成することによって決められても良い。3個の307x109の缶の内側を非固着クッキングスプレーで噴霧し、この缶にフードカッターのエマルションリングから回収されたエマルションを充填する。缶の頂部で過剰のエマルションをこすり落とす。次いで、缶を、缶シーマーを使用して、非固着クッキングスプレーで噴霧された缶蓋でシールする。
シールされた缶は沸騰水中で30分間調理される。次いで、この缶を沸騰水浴から取出し、氷水浴中で15分間冷却する。冷却された缶を、次いで、2℃〜7℃(36°F〜45°F)で20〜32時間冷凍する。次いで、缶の蓋を取り除き、調理され冷却されたエマルションを露出させる。
【0014】
調理済冷却エマルションの乳化強度は、直ちに、ゲルテスタープローブ付のTA−XT21テクスチャーアナライザー(テクスチャーテクノロジー社、スカルスダール、ニューヨーク)(シャティリオンダイエタリースケール(#R026)を備えたもの、500g容量)を使用して測定される。テクスチャーアナライザーの力は5kgの重しを使用して較正し、ゲルプルーブは、45mmの戻り距離と1gの接触力に較正する。それぞれの冷却エマルションの乳化強度は、テクスチャーアナライザーのゲルプルーブを、0.8mm/秒の速度で且つ10gの力で、エマルションの中心とエマルションの縁との等距離の点で冷却エマルションの中に、プルーブがエマルションに穴を開けるまで打ち抜くことによって測定される。乳化強度については3回の測定が、お互いの等距離の点でエマルションの缶毎に行われ、測定は3つのエマルションサンプルについて合計9回の測定が行われる。
調理済乳化強度(gの力)は、調理済のエマルションの中にプローブを押付けた際のプローブのグラム単位で測定される最高力である。測定される最高力は、調理済乳化強度が、エマルションがプローブによって破壊される時点(グラフの最初の大きなピーク、グラフのX軸が時間でグラフのY軸がグラム単位の力)で測定されるテクスチャーアナライザーで作られるグラフから決められる。正確さを期す為に、ここで使用される調理済乳化強度は9個の測定の平均として報告される。
【0015】
ここで使用される「タンパク質含有量」と言う用語は、A.O.C.S.(American Oil Chemists Society)の公式方法のBc4−91(1997年)、又はBa4d−90(1997年)で確定されている大豆材料の相対的タンパク質含有量を意味し(それぞれはその全体を参照によってここに導入される)、アンモニアとしての大豆材料サンプルの合計窒素含有量とサンプルの合計窒素含有量の6.25倍のタンパク質含有量が決められる。タンパク質含有量の決定で使用されるA.O.C.S.方法のBc4−91(1997年)、Aa5−91(1997年)及びBa4d−90(1997年)の窒素−アンモニア−タンパク質修正クジェルダール法(Kjeldahl method)は、大豆材料サンプルを使用して次の様にして行っても良い。0.0250〜1.750gの大豆材料を標準のクジェルダールフラスコに計量して入れる。16.7gの硫酸カリウム、0.6gの二酸化チタン、0.01gの硫酸銅及び0.3gの軽石の市販の触媒混合物をフラスコに添加し、次いで、30mlの濃硫酸をフラスコに添加する。沸騰石を混合物に添加し、サンプルを沸騰水浴中で凡そ45分間加熱して消化する。この消化中に少なくとも3回フラスコを回転させる。300mlの水をサンプルに添加し、サンプルを室温まで冷却する。規定の0.5N塩酸と蒸留水を、受容フラスコの底部で蒸留出口管の末端を覆うのに十分な蒸留物受容フラスコに添加する。水酸化ナトリウム溶液を、この消化フラスコに、この消化フラスコを強アルカリにするのに十分な量で添加する。次いで、この消化フラスコを直ちに蒸留出口管に連結し、消化フラスコの内容物を振盪させながら徹底的に混合し、少なくとも150mlの蒸留物が収集されるまで約7.5−分の沸騰速度で消化フラスコを加熱する。次いで、受容フラスコの内容物を、0.1%エチルアルコールメチルレッド指示薬溶液の3〜4滴を使用して0.25Nの水酸化ナトリウム溶液で滴定する。全ての試薬についてのブランク試験を、このサンプルで且つ同様の全ての観点で同時に行い、この試薬について決定されたブランクに対して補正が行われる。粉砕されたサンプルの水分含有量は以下に述べる手順(A.O.C.S.の公式方法のBa2a−38)により決められる。サンプルの窒素含有量は、式:窒素(%)=1400.67x[[(標準酸の規定度)x(サンプルに対して使用される標準酸の容量(ml))]−[(標準酸の1mlを滴定するのに必要な標準塩基の容量−方法を通して運ばれ且つ1mlの標準酸中に蒸留される試薬ブランクを滴定するのに必要な標準塩基の容量(ml))x(標準塩基の規定度)]−[(サンプルに対して使用される標準塩基の容量(ml))x(標準塩基の規定度)]]/(サンプルのmg)によって決められる。タンパク質含有量はサンプルの窒素含有量の6.25倍である。
【0016】
ここで使用される「水分含有量」と言う用語は、材料中の水分の量を意味する。大豆材料の水分含有量は、A.O.C.S.(American Oil Chemists Society)の方法のBa2a−38(1997年)で決める事ができる(その全体が参照によってここに導入される)。この方法により、大豆材料の水分含有量は、1000gの大豆材料のサンプルを6x6のリッフル分割機(シードボロイクイプメント社、シカゴ、イリノイから市販されている)に通し、サンプルのサイズを100gまで低減させることによって測定されても良い。次いで、100gのサンプルを直ちに気密容器に入れて計量する。計量済水分皿(最大30ゲージ、凡そ50x20mm、ぴったりとしたスリップカバー付、サージェント−ベルク社から市販されている)上で5gのサンプルを計量する。サンプルを含むこの皿を強制排気オーブンに入て、130±3℃(261°F〜271°F)で2時間乾燥する。次いで、この皿をオーブンから取出し、直ちにカバーをしてデシケーター中で室温まで冷却する。次いで、この皿を計量する。水分含有量は、式:水分含有量(%)=100x[(質量損失(g)/サンプル質量(g)]によって計算される。
ここで使用される「大豆フラワー」と言う用語は、粒状で、絶乾基準で65質量%未満の大豆タンパク質含有量を含む大豆タンパク質材料であって、皮をむいた大豆から形成された150μ以下の平均粒径を有するものを意味する。大豆フラワーは大豆本来の脂肪を含んでも良く、或いは、脱脂されていても良い。
【0017】
ここで使用される「大豆グリット」と言う用語は、粒状で、絶乾基準で65質量%未満の大豆タンパク質含有量を含む大豆タンパク質材料であって、皮をむいた大豆から形成された150μ〜1000μの平均粒径を有するものを意味する。大豆グリットは大豆本来の脂肪を含んでも良く、或いは、脱脂されていても良い。
ここで使用される「大豆ミール」と言う用語は、粒状で、絶乾基準で65質量%未満の大豆タンパク質含有量を含み、皮をむいた大豆から形成された大豆タンパク質材料であって、大豆フラワー又は大豆グリットの定義には入らないものを意味する。「大豆ミール」と言う用語は、ここでは、絶乾基準で65質量%未満のタンパク質を有する材料を含み、大豆フラワー又は大豆グリットの定義には入らない粒状の大豆タンパク質の総称として利用する。大豆ミールは大豆本来の脂肪を含んでも良く、或いは、脱脂されていても良い。
ここで使用される「大豆フレーク」と言う用語は、皮をむいた大豆をフレークにする事によって形成された、絶乾基準で65質量%未満の大豆タンパク質含有量を含むフレーク状大豆材料である大豆タンパク質材料を意味する。
ここで使用される「絶乾基準での質量」と言う用語は、全ての水分を完全に除去する為に、例えば、その材料の水分含有量が0%になるまで乾燥した後の材料の質量を意味する。特に、大豆材料の絶乾基準での質量は、大豆材料を45℃(113°F)のオーブン中に入れて大豆材料が一定の質量に達した後にその大豆材料を計量する事によって得る事ができる。
【0018】
ここで使用される「窒素溶解度指数」と言う用語は、(タンパク質含有サンプルの水溶性窒素%/タンパク質含有サンプルの全窒素%)x100の様に定義される。窒素溶解度指数は、タンパク質含有材料中の全タンパク質に対する水溶性タンパク質の割合の程度を与える。大豆材料の窒素溶解度指数は、標準の分析方法、特に、A.O.C.S.方法のBa11−65(その全体が参照によってここに導入される)によって測定される。Ba11−65の方法により、サンプルの少なくとも95%がU.S.グレードの100メッシュスクリーンを通過する程度に十分に微粉砕された5gの大豆材料サンプル(約150μ未満の平均粒径)が、30℃(86°F)で2時間、120rpmで攪拌しながら200mlの蒸留水中に懸濁され、次いで、更に250mlの蒸留水で希釈される。大豆材料が完全な脂肪材料である場合は、サンプルは、材料の少なくとも80%がU.S.グレードの80メッシュスクリーンを通過し(凡そ175μ)、90%がU.S.グレードの60メッシュスクリーンを通過する(凡そ205μ)程度に十分に微粉砕されることが必要である。サンプルの変性を防ぐ為に粉砕中の大豆材料サンプルにドライアイスを添加しなければならない。40mlのサンプル抽出物をデカントし、10分間、1500rpmで遠心分離に掛け、上澄み液のアリコットをクジェルダールタンパク質(PRKR)の分析に掛けて、上述のA.O.C.S.の公式方法のBc4−91(1997年)、Ba4d−90又はAa5−91により大豆材料サンプル中の可溶性窒素の割合を決定する。大豆材料サンプルの別々の部分がPRKR法による全タンパク質の為の分析に掛けられ、サンプル中の全窒素が決められる。水溶性窒素%と全窒素%について得られた値は、上記の式において窒素溶解度指数を計算するのに利用される。
【0019】
方法
本発明の大豆タンパク質材料組成物は、アルコール洗浄された大豆タンパク質材料、好ましくはアルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物を用意する工程、アルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物を水と混合又はスラリー化して1.0〜15.0質量%の固形分を含む水性スラリーを得る工程、スラリーのpHを6.0未満に調整する工程、スラリー中にタンパク質を保持しながら可溶性成分を除去する工程、スラリーのpHを7.0以上のpHに調整する工程、pHを調整したスラリーを、75℃〜180℃(156°F〜356°F)の温度で、例えば高温でジェットクッキングする様な熱処理に掛ける工程、
任意に、加熱されたスラリーを剪断に掛ける工程、及び任意にスラリーを乾燥する工程を一般的に含む方法によって得られる。
本発明方法の出発物質はアルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物である。アルコール洗浄された大豆タンパク質は、従来の大豆タンパク質濃縮物として業界では知られているもので、数多くのものが市販されている。本発明の出発物質として適当なアルコール洗浄された大豆タンパク質の一つはプロコン2000(Procon 2000)であり、これは、ソラエ社(Solae Co. of St. Louis, Missouri)から市販されている。その他の適当な市販品のアルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物はダンプロH(Dampro H)であり、これもソラエ社から市販されている。
【0020】
本発明の出発物質としての市販品のアルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物の使用よりもむしろ、大豆フラワー、大豆グリット、大豆ミール又は大豆フレークが出発物質である事ができる点が理解される。アルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物は、大豆フラワー、大豆グリット、大豆ミール又は大豆フレークを低分子量の水性アルコール、好ましくは水性エタノールで洗浄し、次いで、アルコール洗浄された大豆タンパク質材料を脱溶剤化して製造する事ができる。大豆フラワー、大豆グリット、大豆ミール又は大豆フレークは市販されており、さもなければ、当該技術分野で公知の方法により大豆から製造されても良い。この様にして製造されたアルコール洗浄された大豆濃縮物は、次いで、ここに開示された方法で使用することができる。
アルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物は、先ず初めに、1.0質量%〜15.0質量%の固形分含有量で水でスラリー化される。好ましくは、アルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物は、1.0質量%〜10.0質量%の固形分含有量で水でスラリー化される。大豆タンパク質濃縮物をスラリー化するのに使用される水は、好ましくは27℃〜82℃(80°F〜180°F)の温度まで加熱される。本発明の目的の為には、49℃(120°F)の温度が特に適当である事が分かった。
【0021】
スラリーのpHは、タンパク質の溶解度を最小限にしながらスラリー中の無機物を可溶化させて、無機物及び以下で述べられるその後の分離方法におけるその他の可溶性成分の除去を促進させる為に6.0未満に調整される。好ましい実施態様では、pHは4.3〜5.3、好ましくは5.0〜5.2、又は、pH4.4〜4.6の間の大豆タンパク質の等電点付近に調整される。スラリーのpHは、塩酸又はその他の適当な食用の有機又は無機酸の添加によって調整できる。
pH調整後、スラリーは可溶性成分を除去する為の分離方法に掛けられる。可溶性成分を除去するのに適当な方法としては、遠心分離、限外濾過及びその他の通常の分離方法が挙げられる。可溶性成分の分離工程は、本発明の高いゲル強度、高い乳化強度の大豆タンパク質材料を製造する為に特に重要であり、アルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物の性質に著しく影響を及ぼす事が特に予想外である。アルコール洗浄された大豆タンパク質を製造する為のアルコール洗浄は多量の「大豆可溶性成分」を除去する。その様に、可溶性成分の更なる除去は、アルコール洗浄はその様な可溶性成分の大部分を除去してしまうことが予想されるので、アルコールで既に洗浄されている大豆タンパク質材料の性質に影響を及ぼす事は予想外である。
【0022】
本発明の一実施態様によれば、スラリーは、10,000〜1,000,000の分子量カットオフ(「MWCO」)(molecular weight cut off)、好ましくは約50,000のMWCOを有する膜を使用する限外濾過分離方法に掛けられる。管状膜は、本発明の大豆タンパク質濃縮物の製造には特に適当である事が決定された。異なるMWCOの管状膜は市販されていて簡単に入手できる。製造元としては、コッホメンブランシステム(Koch Membrane Systems)(Wilmington、MA)、PTIアドバンスフィルトレーション(PTI Advanced Filtration, Oxnard, CA)、及びPCIメンブランシステム(PCI Membrane Systems, Milford, OH)が挙げられる。可溶性成分は透過物として膜を通して透過され、タンパク質は残留物として膜によって保持される。
その他の実施態様によれば、スラリーは遠心分離方法に掛けられる。好ましい遠心分離はデカント遠心分離である。可溶性成分は液画分(リカー画分)中で除去され、一方、大豆タンパク質の様な不溶性物質は遠心分離の不溶性ケーキ中に保持される。任意に、遠心分離方法は一回以上繰り返されても良く、その場合、最初の遠心分離の遠心分離ケーキは水で希釈され、次いで再度遠心分離に掛けられる。
遠心分離方法の好ましい実施態様では、遠心分離の液(可溶性画分)は、残留物中の不溶性タンパク質を回収する一方で透過物中の可溶性成分を除去する為に渦巻き型膜を使用して更に処理されても良い。この液は1,000〜30,000の分子量カットオフ(「MWCO」)、好ましくは約10,000のMWCOを有する膜を使用する限外濾過に掛けられる。渦巻き型膜は、この液からタンパク質を回収するのに特に適当である事が決定された。異なるMWCOの渦巻き型膜は市販されていて簡単に入手できる。製造元としては、コッホメンブランシステム(Koch Membrane Systems)(Wilmington、MA)、GEオスモニクス(GE Osmonics, Minnetonka, MN)、PTIアドバンスフィルトレーション(PTI Advanced Filtration, Oxnard, CA)、及びシンダーフィルトレーション(Synder Filtration, Vacaville, CA)が挙げられる。
【0023】
上記の分離方法によって可溶性成分を除去した後に保持されたスラリーはタンパク質含有量を増加させ、無機物の除去によって灰分を減少させている。このスラリーは、膜方法が使用される時は残留物であり、遠心分離が使用される時は遠心分離ケーキであり、或いは、遠心分離方法が使用され続いてタンパク質を回収する為に膜方法が使用される時は遠心分離ケーキと膜残留物の複合体である。遠心分離方法が使用される場合は、遠心分離ケーキ又は遠心分離ケーキと膜残留物の複合体は、7.0質量%〜20質量%の固形分、好ましくは10.0質量%〜15.0質量%の固形分、最も好ましくは12質量%〜13質量%の固形分のスラリーを造る為に希釈される。
可溶性成分の除去後に、スラリーのpHは、スラリーを中和する為に7.0以上に調整され、それによってスラリー中にタンパク質の溶解度が増加する。一実施態様では、pHは7.0〜7.5のpHに調整され、pH7.2が特に適当である事が分かった。スラリーのpHは適当な有機又は無機塩基、好ましくは水酸化ナトリウムの添加によって調整する事ができる。
本発明による大豆タンパク質濃縮物組成物を製造する為に、pH調整されたスラリーは、タンパク質構造を変化させ且つ任意に乾燥できる最終製品を得る為に熱処理又は調理処理に掛けられ、任意に、剪断処理に掛けられる。
熱処理又は調理処理及び任意の剪断処理はタンパク質の構造を変化させてタンパク質の官能性を改善し、高いゲル強度を有する製品を造り出す。調理処理又は装置はどんなものでも使用できるが、大豆タンパク質材料を十分な時間、十分な加熱に掛けて大豆タンパク質材料の構造を変化させる為には、ジェットクッキングが、本発明の大豆タンパク質濃縮物の商業生産の為には特に適当であると思われる。好ましくは、大豆タンパク質材料の中和されたスラリーは、大豆タンパク質材料中の大豆タンパク質の構造を変化させる為に、約75℃〜約180℃(167°F〜356°F)の温度で、約2秒〜約2時間処理され、そこで、大豆タンパク質材料スラリーは、大豆タンパク質中の大豆タンパク質の構造を変化させる為に長時間低温で加熱される。好ましくは、中和されたスラリーは、135℃〜約180℃(275°F〜356°F)の温度で5秒〜30秒間加熱処理され、最も好ましくはスラリーは、145℃〜約155℃(293°F〜311°F)の温度で5秒〜15秒間加熱処理される。最も好ましくは、大豆タンパク質材料スラリーは、高温で且つ大気圧よりも高い圧力下で処理される。
【0024】
上でも示した様に、大豆タンパク質材料スラリーを加熱処理する為の好ましい方法は、所望の温度にスラリーを加熱する為に、加圧蒸気をスラリー中に射出する事から成るジェットクッキングである。以下の記述は大豆タンパク質材料スラリーをジェットクッキングする為の好ましい方法であるが、本発明はこの記述された方法に限定されるものではなく、当業者によって為されるかも知れない自明な変更を含むものである。
大豆タンパク質材料スラリーはジェット調理器供給タンクに入れられ、ここで大豆タンパク質材料は、大豆タンパク質材料スラリーを攪拌するミキサーで懸濁状態に保たれる。このスラリーは、供給タンクから、反応管を通してスラリーを圧送するポンプに送られる。スラリーが反応管に入る様に圧力を掛けながら水蒸気が大豆タンパク質材料スラリー中に射出され、スラリーを所望の温度まで直ちに加熱する。温度は射出蒸気の圧力を調整する事によって調節され、好ましくは約75℃〜約180℃(167°F〜356°F)、更に好ましくは約135℃〜180℃(275°F〜356°F)である。
ジェットクッキング後に、スラリーは高温で5〜240秒間保たれる。30秒〜180秒の全保持期間が本発明の目的に対して特に適当である。
クッキング後、好ましくはスラリーを高温で保持する前に、スラリーは、任意に、タンパク質の構造を更に変化させる為に剪断処理に掛けられる。剪断ポンプとか、剪断ミキサー或いはカッティングミキサーの様な適当な剪断装置を使用する事ができる。適当な剪断ポンプの一つは、三段式のディスパックリアクターディスパージングポンプ(IKA Works, Wilmington, NC)である。これらのポンプは、粗、中間、微細及び超微細ジェネレイターを備えていても良い。それぞれのジェネレイターはスターターとローターとから成る。好ましい実施態様は、ポンプの三段階で二つの微細ジェネレイターと超微細ジェネレイターを使用するものである。その他の適当なポンプは高圧ホモジナイザーである。その他の剪断ポンプはフリスタムポンプ社(Fristam Pumps Inc., Middleton, WI)及びワオケシャチェリーバレル社(Waukesha Cherry-Burrell, Delavan, WI)から市販されている。
【0025】
クッキング後、任意に、大豆タンパク質材料を剪断し、加熱処理されたスラリーを高温で保持した後、スラリーは冷却される。好ましくは、スラリーは、60℃〜93℃(140°F〜200°F)の温度までフラッシュ冷却され、最も好ましくは80℃〜90℃(176°F〜194°F)の温度までフラッシュ冷却される。スラリーは、大豆タンパク質材料スラリーを加熱処理する為に使用された温度よりも冷たい内部温度と大気圧よりも極端に低い圧力の真空室に加熱処理されたスラリーを導入する事によってフラッシュ冷却される。好ましくは、真空室は15℃〜85℃(59°F〜185°F)の内部温度と約25mm〜約100mmHg、更に好ましくは約25mmHg〜約30mmHgの圧力を有する。加熱処理された大豆タンパク質材料スラリーの真空室への導入は、スラリーからの水の一部の蒸発によって大豆タンパク質材料スラリーの周りの圧力を直ちに下げてスラリーを冷却する。
フラッシュ冷却は、温度を短時間で60℃〜93℃(約140°F〜200°F)に下げることのできるその他の適当な冷却方法で置換えられるけれども、好ましい冷却方法である。
次いで、大豆タンパク質材料の冷却されたスラリーは、本発明の粉末大豆タンパク質濃縮物を製造する為に乾燥されても良い。冷却されたスラリーは、好ましくは、本発明の粉末大豆タンパク質濃縮物を製造する為に噴霧乾燥される。噴霧乾燥の条件は、大豆タンパク質材料中の大豆タンパク質の更なる変性を避ける為に穏やかであるべきである。好ましくは、噴霧乾燥機は並流乾燥機であり、ここで、ホットな吸込み空気と、アトマイザーによって、加圧下で乾燥機中に射出されて微粒化された大豆タンパク質材料スラリーが並流の状態で乾燥機を通過する。大豆タンパク質材料中の大豆タンパク質は、大豆タンパク質材料からの水の蒸発が材料を乾燥する様にして冷却するので、更なる変性を受けない。
【0026】
好ましい実施態様では、大豆タンパク質材料の冷却されたスラリーはノズルアトマイザーを通して乾燥機に射出される。ノズルアトマイザーが好ましいが、例えば、ロターリーアトマイザーの様なその他の噴霧乾燥アトマイザーも利用できる。スラリーは、スラリーを微粒化する為に十分な圧力下で乾燥機に射出される。好ましくは、スラリーは20MPa〜27MPa(約3000psig〜約4000psig)、最も好ましくは24MPa(約3500psig)の圧力下で微粒化される。
大豆タンパク質材料を噴霧乾燥する事は好ましい乾燥方法であるが、乾燥は適当な方法であればどれで行っても良い。例えば、トンネル乾燥は、大豆タンパク質材料を乾燥する為の別の適当な方法である。
今一つは、大豆タンパク質単離物組成物が本発明によって製造できる。好ましくは、大豆タンパク質単離物は、スラリーを乾燥する前に、冷却されたスラリーから、可溶性大豆タンパク質材料を不溶性材料(例えば、大豆繊維)を分離する事によって製造される。冷却されたスラリーは、スラリーの液体部分における大豆タンパク質の溶解度を最大にする為にミキサー中で攪拌される。次いで、スラリーの液体部分はスラリーの不溶性部分から分離されて大豆タンパク質材料含有抽出物を形成する。スラリーの液体部分は、スラリーの不溶性部分から通常の分離手段、例えば、遠心分離、濾過及び限外濾過によって分離されても良い。最も好ましくは、大豆タンパク質抽出物は遠心分離を使用して不溶性成分から分離される。大豆タンパク質含有抽出物が不溶性成分から分離された後、抽出物は上述の様にして乾燥されて、本発明による大豆タンパク質単離物組成物を生成する。
【0027】
大豆タンパク質単離物組成物は、又、酸性pHで可溶性成分を分離した後であって材料を加熱処理する前に、中和されたスラリー中の大豆不溶成分から大豆タンパク質含有抽出物を分離する事によって製造されても良い。中和されたスラリーはスラリーの液体部分の大豆タンパク質の溶解度を最大にする為に攪拌される。スラリーの大豆タンパク質含有液体部分は、次いで、スラリーの不溶性部分から分離され、大豆タンパク質含有抽出物を形成する。スラリーの液体部分は、スラリーの不溶性成分から通常の分離手段、例えば、遠心分離、濾過及び限外濾過によって分離されても良い。最も好ましくは、大豆タンパク質材料含有抽出物は遠心分離によって不溶性成分から分離される。大豆タンパク質材料含有抽出物は不溶性成分から分離された後に、抽出物は加熱処理され、任意に、剪断処理され、高温に保持され、冷却され、そして上述の様に乾燥されて、本発明による大豆タンパク質単離物組成物を生成する。
本発明方法で使用される前に乾燥処理されているアルコール洗浄された大豆タンパク質材料から大豆タンパク質単離物組成物を製造するのが好ましい。特に、乾燥処理がされている市販のアルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物粉末を使用する代りに、本発明の大豆タンパク質単離物組成物の製造の第1工程として、大豆フラワー、大豆フレーク、大豆グリット又は大豆ミールをアルコール洗浄してアルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物を形成する事が好ましい。アルコールで洗浄された後に乾燥処理されているアルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物は、乾燥処理を受けずに更に処理されるアルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物に比べて水溶液での大豆タンパク質の溶解度を減少させた。大豆タンパク質単離物の製造で不溶性繊維から大豆タンパク質を分離してタンパク質抽出物を形成するに当っては、不溶性画分を伴う大豆タンパク質の損失の量を減少させる為に大豆タンパク質の溶解度を最大に保つことが望ましい。
【0028】
組成物
本発明の大豆タンパク質材料組成物は高いラードゲル強度、高い未調理乳化強度及び高い調理済乳化強度を有する。又、大豆タンパク質材料組成物は極めて低い灰分含有量を有する。本発明の大豆タンパク質材料は少なくとも560gのラードゲル強度を有し、更に好ましくは少なくとも575gのラードゲル強度を有する。最も好ましい実施態様では、本発明の大豆タンパク質材料組成物は少なくとも600gのラードゲル強度を有する。又、本発明の大豆タンパク質材料組成物は少なくとも190g、更に好ましくは少なくとも225gの未調理乳化強度を有する。本発明の大豆タンパク質材料組成物は、更に、少なくとも275g、更に好ましくは少なくとも300gの調理済乳化強度を有する。本発明の大豆タンパク質材料組成物の灰分含有量は、絶乾基準で多くて4.5質量%、更に好ましくは絶乾基準で多くて3.5質量%、最も好ましくは絶乾基準で多くて3.0質量%である。
大豆タンパク質濃縮物組成物は、上記のラードゲル強度、未調理乳化強度、調理済乳化強度及び灰分含有量特性を有し、更に、絶乾基準で65質量%〜90質量%のタンパク質含有量を有し、更に好ましくは絶乾基準で75質量%〜85質量%のタンパク質含有量を有する。
大豆タンパク質単離物組成物は、上記のラードゲル強度、未調理乳化強度、調理済乳化強度及び灰分含有量特性を有し、更に、絶乾基準で少なくとも90質量%のタンパク質含有量を有する。
【0029】
機能性食品成分を含む食品
本発明の大豆タンパク質材料組成物は、食品に対して増粘性、乳化及び構造特性を付与する為の多くの食品用途において有用である。大豆タンパク質材料組成物はミート用途、特に、乳化ミート、スープ、グレイビー、ヨーグルト、乳製品及びパン類に使用されても良い。
食品用途において大豆タンパク質材料組成物を使用する為に、少なくとも560.0gのラードゲル強度、少なくとも190.0gの未調理乳化強度及び少なくとも275.0gの調理済乳化強度から成る群から選ばれる少なくとも一つの物性を有する大豆タンパク質材料組成物は、少なくとも1種の食品成分と組合わされブレンドされる。食品成分は所望の食品製品に基づいて選択される。本発明の大豆タンパク質材料組成物と一緒に使用されても良い食品成分としては、乳化ミート、スープを造る為のスープストック、発酵乳製品を含む乳成分及びパン成分が挙げられる。
本発明の大豆タンパク質材料組成物が使用されるのに特に好ましい用途は乳化ミートでの用途である。大豆タンパク質材料組成物は、乳化ミートに噛み応えのある肉の様な組織を与える乳化ミート構造を付与する為に乳化ミートに使用されても良い。又、大豆タンパク質材料組成物は、水を容易に吸収することによって乳化ミートから調理中の水分損失を減少させ、ミート中の脂肪の「脂肪化」(fatting out)を防ぎ、調理されたミートをジューシーにする。
【0030】
本発明の大豆タンパク質材料組成物と組合せてミートエマルションを形成するのに使用されるミート材料は、好ましくは、ソーセージ、フランクフルター又は、ミート材料でケーシングを充填させて形成されるその他のミート製品に有用なミートであるか、ハンバーガー、ミートローフ及び挽肉ミート製品の様な細かくされたミートの用途で有用なミートである事もできる。大豆タンパク質材料組成物と組合せて使用するのに特に好ましいミート材料としては、ニワトリから機械的に骨を取り除いたミート、ビーフ及びポーク、ポークトリミング、ビーフトリミング及びポーク背脂が挙げられる。
ミート材料と大豆タンパク質材料組成物を含むミートエマルションは、所望のミート状の性質、特に、しっかりとした組織と噛み応えのある性質を持つミートエマルションを与える為に選択されるそれぞれの量を含む。好ましくは、大豆タンパク質材料組成物はミートエマルション中に、約35質量%〜約70質量%、更に好ましくは約40質量%〜約60質量%の量で存在する。又、ミートエマルションは、約25質量%〜約55質量%、更に好ましくは約30質量%〜約40質量%の量で存在する水を含む。
又、ミートエマルションは、ミートエマルションに保存性、香り又は着色性を付与するその他の成分を含んでも良い。例えば、ミートエマルションは、好ましくは約1質量%〜約4質量%の塩、好ましくは約0.01質量%〜約3質量%のスパイス、及び約0.01質量%〜約0.5質量%の保存剤、例えば硝酸塩を含んでも良い。
以下の非限定的実施例は、本発明の様々な特徴と特性を例示するものであって、それらに限定されるものではない。
【実施例】
【0031】
実施例1

遠心分離と限外濾過の組合せを利用して、アルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物を、大豆タンパク質の等電点より僅かに上のpHを持つ水性洗浄液で洗浄し、次いで、調理し、洗浄されたタンパク質材料を7.2のpHで剪断に掛けて本発明の組成物を調製した。22.7kg(約50lb)のプロコン2000(市販の従来のアルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物)を、49℃(120°F)に予備加熱された水259l(70.0ガロン)と混合した。混合物のpHを、塩酸を使用して約5.1に調整し、混合を更に20分間続けた。このスラリーを、毎分7.4l(2ガロン)の供給速度で、デカント遠心分離で遠心分離に掛けた。遠心分離ケーキを、49℃(120°F)に予備加熱した水を使用して約8質量%の固形分まで希釈した。スラリーを、再度、毎分7.4l(2ガロン)の供給速度で、デカント遠心分離で遠心分離に掛けた。二つの遠心分離からの上澄み液(リカー)を混合し、膜系の供給タンクへ移した。リカーを、10,000の分子量カットオフ(MWCO)の渦巻き型膜を使用して限外濾過に掛けて、透過物として供給容量の約90質量%を除去した。膜系からの残留物及び第二回目の遠心分離からのケーキを混合し、更に水を添加してスラリーを約13質量%の固形分まで希釈した。スラリーのpHを、水酸化ナトリウムを使用して約7.2に調整した。このスラリーを、次いで、149℃(約300°F)の温度までジェットクッキングし、剪断ポンプ(ディスパックリアクター、モデルDR3−6/6A、連続して微細、微細及び超微細ジェネレーターを備え、8000rpmで運転、IKA Works, Wilmington, NC)に通し、3分間保持し、次いで、381mm(15″)の真空のフラッシュ冷却機の中にフラッシュした。フラッシュ冷却されたスラリーを噴霧乾燥した。乾燥製品を分析してその灰分含有量及びラードゲル強度、タンパク質含有量を決定し、ここに開示された手順によってNSIが決定された。分析結果は表1に示される。

【0032】
【表1】


【0033】
実施例2

遠心分離だけを利用して、アルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物を、大豆タンパク質の等電点より僅かに上のpHを持つ水性洗浄液で洗浄し、次いで、調理し、洗浄されたタンパク質材料を7.2のpHで剪断に掛けて本発明の組成物を調製した。22.7kg(約50lb)のプロコン2000(市販の従来のアルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物)を、49℃(120°F)に予備加熱された水259l(70.0ガロン)と混合した。混合物のpHを、塩酸を使用して約5.1に調整し、混合を更に20分間続けた。このスラリーを、毎分7.4l(2ガロン)の供給速度で、デカント遠心分離で遠心分離に掛けた。遠心分離ケーキを、49℃(120°F)に予備加熱した水を使用して約8質量%の固形分まで希釈した。スラリーを、再度、毎分7.4l(2ガロン)の供給速度で、デカント遠心分離で遠心分離に掛けた。二つの遠心分離からの上澄み液(リカー)を放出した。第二回目の遠心分離からのケーキを水で希釈して約13質量%の固形分とした。スラリーのpHを、水酸化ナトリウムを使用して約7.2に調整した。このスラリーを、次いで、149℃(約300°F)の温度までジェットクッキングし、剪断ポンプ(ディスパックリアクター、モデルDR3−6/6A、連続して微細、微細及び超微細ジェネレーターを備え、8000rpmで運転、IKA Works, Wilmington, NC)に通し、3分間保持し、次いで、381mm(15″)の真空のフラッシュ冷却機の中にフラッシュした。フラッシュ冷却されたスラリーを噴霧乾燥した。乾燥製品を分析してその灰分含有量及びラードゲル強度、タンパク質含有量を決定し、ここに開示された手順によってNSIが決定された。分析結果は表2に示される。
【0034】
【表2】


【0035】
実施例3

遠心分離だけを利用して、アルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物を、大豆タンパク質の等電点より僅かに上のpHを持つ水性洗浄液で洗浄し、次いで、調理し、洗浄されたタンパク質材料を7.5のpHで剪断に掛けて本発明の組成物を調製した。22.7kg(約50lb)のプロコン2000(市販の従来のアルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物)を、49℃(120°F)に予備加熱された水259l(70.0ガロン)と混合した。混合物のpHを、塩酸を使用して約5.0に調整し、混合を更に20分間続けた。このスラリーを、毎分7.4l(2ガロン)の供給速度で、デカント遠心分離で再度遠心分離に掛けた。遠心分離ケーキを、49℃(120°F)に予備加熱した水を使用して約8質量%の固形分まで希釈した。スラリーを、毎分7.4l(2ガロン)の供給速度で、デカント遠心分離で遠心分離に掛けた。二つの遠心分離からの上澄み液(リカー)を放出した。第二回目の遠心分離からのケーキを水で希釈して約12.5質量%の固形分とした。スラリーのpHを、水酸化ナトリウムを使用して約7.5に調整した。このスラリーを、次いで、149℃(約300°F)の温度までジェットクッキングし、剪断ポンプ(ディスパックリアクター、モデルDR3−6/6A、連続して微細、微細及び超微細ジェネレーターを備え、8000rpmで運転、IKA Works, Wilmington, NC)に通し、3分間保持し、次いで、381mm(15″)の真空のフラッシュ冷却機の中にフラッシュした。フラッシュ冷却されたスラリーを噴霧乾燥した。乾燥製品を分析してその灰分含有量及びラードゲル強度、タンパク質含有量を決定し、ここに開示された手順によってNSIが決定された。分析結果は表3に示される。
【0036】
【表3】


【0037】
実施例4

遠心分離だけを利用して、アルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物を、大豆タンパク質の等電点のpHを持つ水性洗浄液で洗浄し、次いで、洗浄されたタンパク質材料を剪断に掛けずに7.5のpHで洗浄されたタンパク質材料を調製した。22.7kg(約50lb)のプロコン2000(市販の従来のアルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物)を、56℃(133°F)に予備加熱された水259l(70.0ガロン)と混合した。混合物のpHを、塩酸を使用して約4.5に調整し、混合を更に20分間続けた。このスラリーを、毎分7.4l(2ガロン)の供給速度で、デカント遠心分離で遠心分離に掛けた。遠心分離ケーキを、56℃(133°F)に予備加熱した水を使用して約8質量%の固形分まで希釈した。スラリーを、毎分7.4l(2ガロン)の供給速度で、デカント遠心分離で再度遠心分離に掛けた。二つの遠心分離からの上澄み液(リカー)を放出した。第二回目の遠心分離からのケーキを水で希釈して約12.5質量%の固形分とした。スラリーのpHを、水酸化ナトリウムを使用して約7.5に調整した。このスラリーを、次いで、149℃(約300°F)の温度までジェットクッキングし、3分間保持し、次いで、381mm(15″)の真空のフラッシュ冷却機の中にフラッシュした。フラッシュ冷却されたスラリーを噴霧乾燥した。乾燥製品を分析してその灰分含有量及びラードゲル強度、タンパク質含有量を決定し、ここに開示された手順によってNSIが決定された。分析結果は表4に示される。
【0038】
【表4】


【0039】
実施例5

遠心分離だけを利用して、アルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物を、大豆タンパク質の等電点のpHを持つ水性洗浄液で洗浄し、次いで、調理し、洗浄されたタンパク質材料を7.5のpHで剪断に掛けて本発明の組成物を調製した。22.7kg(約50lb)のプロコン2000(市販の従来のアルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物)を、56℃(133°F)に予備加熱された水259l(70.0ガロン)と混合した。混合物のpHを、塩酸を使用して約4.5に調整し、混合を更に20分間続けた。このスラリーを、毎分7.4l(2ガロン)の供給速度で、デカント遠心分離で遠心分離に掛けた。遠心分離ケーキを、56℃(133°F)に予備加熱した水を使用して約8質量%の固形分まで希釈した。スラリーを、毎分7.4l(2ガロン)の供給速度で、デカント遠心分離で再度遠心分離に掛けた。二つの遠心分離からの上澄み液(リカー)を放出した。第二回目の遠心分離からのケーキを水で希釈して約12.5質量%の固形分とした。スラリーのpHを、水酸化ナトリウムを使用して約7.5に調整した。このスラリーを、次いで、149℃(約300°F)の温度までジェットクッキングし、剪断ポンプ(ディスパックリアクター、モデルDR3−6/6A、連続して微細、微細及び超微細ジェネレーターを備え、8000rpmで運転、IKA Works, Wilmington, NC)に通し、3分間保持し、次いで、381mm(15″)の真空のフラッシュ冷却機の中にフラッシュした。フラッシュ冷却されたスラリーを噴霧乾燥した。乾燥製品を分析してその灰分含有量及びラードゲル強度、タンパク質含有量を決定し、ここに開示された手順によってNSIが決定された。分析結果は表5に示される。
【0040】
【表5】


【0041】
実施例6

遠心分離だけを利用して、アルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物を、大豆タンパク質の等電点より僅かに上のpHを持つ水性洗浄液で洗浄し、次いで、調理し、洗浄されたタンパク質材料を7.5のpHで剪断に掛けて本発明の組成物を調製した。22.7kg(約50lb)のプロコン2000(市販の従来のアルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物)を、56℃(133°F)に予備加熱された水259l(70.0ガロン)と混合した。混合物のpHを、塩酸を使用して約5.0に調整し、混合を更に20分間続けた。このスラリーを、毎分7.4l(2ガロン)の供給速度で、デカント遠心分離で遠心分離に掛けた。遠心分離ケーキを、56℃(133°F)に予備加熱した水を使用して約8質量%の固形分まで希釈した。スラリーを、毎分7.4(2ガロン)の供給速度で、デカント遠心分離で再度遠心分離に掛けた。二つの遠心分離からの上澄み液(リカー)を放出した。第二回目の遠心分離からのケーキを水で希釈して約12.5質量%の固形分とした。スラリーのpHを、水酸化ナトリウムを使用して約7.5に調整した。このスラリーを、次いで、149℃(約300°F)の温度までジェットクッキングし、剪断ポンプ(ディスパックリアクター、モデルDR3−6/6A、連続して微細、微細及び超微細ジェネレーターを備え、8000rpmで運転、IKA Works, Wilmington, NC)に通し、3分間保持し、次いで、381mm(15″)の真空のフラッシュ冷却機の中にフラッシュした。フラッシュ冷却されたスラリーを噴霧乾燥した。乾燥製品を分析してその灰分含有量及びラードゲル強度、タンパク質含有量を決定し、ここに開示された手順によってNSIが決定された。分析結果は表6に示される。
【0042】
【表6】


【0043】
実施例7

限外濾過だけを利用して、アルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物を、大豆タンパク質の等電点のpHを持つ水性洗浄液で洗浄し、次いで、調理し、洗浄されたタンパク質材料を7.5のpHで剪断に掛けて本発明の組成物を調製した。22.7kg(約50lb)のプロコン2000(市販の従来のアルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物)を、49℃(120°F)に予備加熱された水888l(240.0ガロン)と混合した。混合物のpHを、塩酸を使用して約4.5に調整し、混合を更に20分間続けた。スラリーを20メッシュストレーナーを通して膜供給タンクに移した。スラリーを、共に50,000MWCOの二つの管状膜を含む限外濾過膜系に供給した。膜処理中、懸濁液の温度は約48.9℃(120°F)に維持された。膜供給タンクに添加された元の供給容量の約85.0質量%が透過物として除去された。膜系からの残留物のpHを水酸化ナトリウムを使用して約7.5に調整した。このスラリーを、次いで、149℃(約300°F)の温度までジェットクッキングし、剪断ポンプ(ディスパックリアクター、モデルDR3−6/6A、連続して微細、微細及び超微細ジェネレーターを備え、8000rpmで運転、IKA Works, Wilmington, NC)に通し、60秒間保持し、次いで、381mm(15″)の真空のフラッシュ冷却機の中にフラッシュした。フラッシュ冷却されたスラリーを噴霧乾燥した。乾燥製品を分析してその灰分含有量及びラードゲル強度、タンパク質含有量を決定し、ここに開示された手順によってNSIが決定された。分析結果は表7に示される。
【0044】
【表7】


【0045】
実施例8

限外濾過だけを利用して、アルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物を、大豆タンパク質の等電点より僅かに上のpHを持つ水性洗浄液で洗浄し、次いで、調理し、洗浄されたタンパク質材料を7.5のpHで剪断に掛けて本発明の組成物を調製した。22.7kg(約50lb)のプロコン2000(市販の従来のアルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物)を、49℃(120°F)に予備加熱された水888l(240.0ガロン)と混合した。混合物のpHを、塩酸を使用して約5.0に調整し、混合を更に20分間続けた。スラリーを20メッシュストレーナーを通して膜供給タンクに移した。スラリーを、共に50,000MWCOの二つの管状膜を含む限外濾過膜系に供給した。膜処理中、懸濁液の温度は約48.9℃(120°F)に維持された。膜供給タンクに添加された元の供給容量の約80.0質量%が透過物として除去された。膜系からの残留物のpHを水酸化ナトリウムを使用して約7.5に調整した。このスラリーを、次いで、149℃(約300°F)の温度までジェットクッキングし、剪断ポンプ(ディスパックリアクター、モデルDR3−6/6A、連続して微細、微細及び超微細ジェネレーターを備え、8000rpmで運転、IKA Works, Wilmington, NC)に通し、60秒間保持し、次いで、381mm(15″)の真空のフラッシュ冷却機の中にフラッシュした。フラッシュ冷却されたスラリーを噴霧乾燥した。乾燥製品を分析してその灰分含有量及びラードゲル強度、タンパク質含有量を決定し、ここに開示された手順によってNSIが決定された。分析結果は表8に示される。
【0046】
【表8】


【0047】
実施例9

連続方法の試験で、ダンプロH(Danpro H)(市販の従来のアルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物)を、水和し、85℃(185°F)の温度に維持しながら温水と混合して固形分9%とした。混合を続けながら、硫酸を使用して混合物のpHを約5.2に調整した。スラリーを、デカント遠心分離を使用して、二つの分離工程を使用して向流で遠心分離に掛けた。遠心分離ケーキを約12.0質量%の固形分まで希釈し、スラリーのpHを水酸化ナトリウムを使用して約7.5に調整した。このスラリーを、次いで、149℃(約300°F)の温度までジェットクッキングし、15秒間保持し、次いで、85℃(185°F)の温度までフラッシュ冷却機中にフラッシュした。フラッシュ冷却されたスラリーを噴霧乾燥した。噴霧乾燥された粉末をレシチン−油混合物(1:1の比)の0.6%でレシチン化して粉末の流動性を高めた。噴霧乾燥粉末の未調理及び調理済乳化強度をここに開示された手順で測定した。分析の結果(この試験で使用された14個のサンプルの平均、及びそのサンプルの最大と最小値)は表9に示される。
【0048】
【表9】


【0049】
実施例10

連続方法の試験で、プロコン2000(市販の従来のアルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物)を最初に水和し、温水と混合して固形分9%とした。混合を続けながら、塩酸を使用して混合物のpHを約4.5に調整した。スラリーを、P−3400デカント遠心分離を使用して、二つの分離工程を使用して向流で、毎分47.2kg(105lb)の流量で57℃(135°F)で遠心分離に掛けた。最初の分離からの遠心分離ケーキを、32℃(90°F)の水を使用して希釈した(水添加の流量はプロコン2000の質量の9.6倍である)。第一回目の遠心分離からの上澄み液(リカー)を放出した。この連続方法でプロコン2000を水和させる為に第二回目の遠心分離からの上澄み液(リカー)を再循環させた。第二回目の遠心分離からのケーキを水で希釈して約13質量%の固形分とした。スラリーのpHを水酸化ナトリウムを使用して約7.2に調整した。このスラリーを、次いで、149℃(約300°F)の温度までジェットクッキングし、15秒間保持し、次いで、82℃(約180°F)の温度までフラッシュ冷却機中にフラッシュした。フラッシュ冷却されたスラリーを噴霧乾燥した。この噴霧乾燥粉末を、ここに開示された手順で、ラードゲル強度、未調理乳化強度及び調理済乳化強度を決定するのに使用した。
噴霧乾燥粉末は、622gのラードゲル強度、260gの未調理乳化強度及び391gの調理済乳化強度を有していた。
【0050】
実施例11

スラリーを135℃(約275°)の温度でジェットクッキングした以外は実施例10の試験を繰返した。
噴霧乾燥粉末は、617gのラードゲル強度、213gの未調理乳化強度及び287gの調理済乳化強度を有していた。

実施例12

ジェットクッキングしたスラリーをフラッシュ冷却する前に30秒間保持した以外は実施例10の試験を繰返した。
噴霧乾燥粉末は、606gのラードゲル強度、196gの未調理乳化強度及び300gの調理済乳化強度を有していた。

実施例13

従来の細分したミート製品と比較してミートタンパク質含有量の少ない細分したミート製品の調製に本発明の大豆タンパク質材料を利用した。低温殺菌された細分したミート製品は表10に列挙される成分で構成される。
【0051】
【表10】


【0052】
この組成は、最終の細分したミート製品が、7.0質量%のミートタンパク質と、12.0質量%の合計タンパク質と、20.0質量%の合計脂肪分と、62.0質量%の水分とを有する様に計算された。これらの特性値の調節された組成物は、脂肪と水分を結合する為の、並びに最終的に調理されるミート製品の組織に寄与する本発明の大豆タンパク質濃縮物の性能を検証する為に設計された。
ミート成分は、加工処理前に1.27cm(1/2”)片に粉砕された。機械的に分離された七面鳥、塩、保存塩、及びトリポリリン酸ナトリウムを、ミートタンパク質の抽出を促進する為に、真空ボウルチョッパー(Meissner 35L, RMF, Kansa City, MO)中で1500rpmで2分間微塵切りにした。水/氷混合物を本発明の大豆タンパク質濃縮物と一緒に添加し、乾燥タンパク質濃縮物の完全な水和を確実にする為に、2000rpmで2分間微塵切りにした。次いで、ポーク背脂とエリソルビン酸塩を添加し、これらの最終成分を均一に分散させる為にボウルを4回転させて微塵切りにした。均一な分散が達成されたら、真空をボウルに適用し(25mmHg)、更に4分間、3850rpmで微塵切りにした。最終の混合物の温度は13℃〜16℃(55°F〜60°F)であった。次いで、混合物をボウルチョッパーから取出し、クリップ状の止め具で末端をシールした55mm水分不浸透性ケーシング中に真空詰めした。次いで、詰められた混合物を74℃(165°F)に加熱処理した。次いで、調理済ミート製品を室温に冷却した。
【0053】
このミート組成は、多少のミートタンパク質で更に変性する事もでき、加工ミート工業における特殊な用途の為に望ましいかも知れない更なる用途開発の為の最適な組織への寄与及び最適なミートタンパク質の置換えを決める為に新たなタンパク質含有量の水準に変更する事もできる。

比較例1

水性の酸性洗浄剤で、アルコール洗浄されたタンパク質濃縮物から可溶性成分を最初に除去する事無しにアルコール洗浄されたタンパク質濃縮物を剪断処理に掛ける、米国特許第44,234,620号明細書に記載の方法によって大豆タンパク質材料を調製した。11.2kg(約25lb)のプロコン2000(市販の従来のアルコール洗浄された大豆タンパク質濃縮物)を78.7kg(175lb)の水と混合した。0.135kg(約0.30lb)の50%水酸化ナトリウムをこのスラリーに添加した。得られた水性スラリーは、1000質量部のプロコン2000、7000質量部の水及び6質量部の水酸化ナトリウムを有する(全て乾燥固体基準で表される)。このスラリーを20分間混合した。次いで、スラリーをジェットクッキングし、剪断ポンプに通してタンパク質材料の再構築に必要な剪断作用を与えた。剪断ポンプは、ディスパックリアクター、モデルDR3−6/6Aで、連続して微細、微細及び超微細ジェネレーターを備え、8000rpmで運転された(IKA Works, Wilmington, NC)。加熱処理され剪断処理されたスラリーを19秒間高温で保持し、次いで、104℃(約220°F)の温度でタンクに入れた。ジェットクッキングされたスラリーのpHは塩酸を使用して約6.4に調整され、次いで、スラリーを噴霧乾燥した。乾燥機の入口温度は232℃(約450°F)で出口温度は93℃(約200°F)であった。乾燥品を分析して、タンパク質含有量及び灰分含有量並びにそのラードゲル強度とNSIを決定した。分析結果は表11に示される。
【0054】
【表11】


【0055】
実施例1〜8及び10〜12で示される本発明の大豆タンパク質材料のラードゲル強度は、比較例1で製造された材料のラードゲル強度よりも大きい。

比較例2

アルコンS(市販の大豆タンパク質濃縮物)の未調理乳化強度と調理済乳化強度を測定した。上述の方法によってアルコンSの14個のサンプルについて未調理及び調理済乳化強度を分析した。分析結果は表12に示され、測定された未調理及び調理済乳化強度の平均値、最大値及び最小値が報告される。

【表12】


【0056】
実施例9〜12で示される本発明の大豆タンパク質材料の未調理及び調理済強度は、比較例2で製造された材料の強度よりも大きい。



比較例3

アルコンS(市販の大豆タンパク質濃縮物)のラードゲル強度を測定した。上述の方法によってアルコンSの5個のサンプルについてラードゲル強度を分析した。分析結果は表13に示され、測定された未調理及び調理済乳化強度の平均値、最大値及び最小値が報告される。
【表13】



実施例1〜8及び10〜12で示される本発明の大豆タンパク質材料のラードゲル強度は、比較例3で製造された材料の強度よりも大きい。

本発明の更なる目的、利点及びその他の新たな特徴は前述の試験によって当業者に明らかとなるであろうし、或いは、本発明を実行する事によって学び取る事ができるかも知れない。本発明の好ましい実施態様についての前述の記述は例示と記述の目的の為に提示されている。それは、完全なものであることを意図するものではなく、或いは、開示されたそのままの形態に本発明を限定しようとするものでもない。自明の変更又は変形は上記の教示に照らして可能である。実施態様は、本発明の原理の最善の例示とその実用的用途を与える為に選択され記述されたものであって、それによって当業者は、考えられる特定の用途に適する様々な実施態様に、そして様々な変更に本発明を利用する事ができる。全てその様な変更及び変形は、公平に、合法的に且つ均等的に付与される特許請求の範囲の広さによって解釈される時に添付の特許請求の範囲によって決められる本発明の範囲内にあるものである。
【出願人】 【識別番号】504140299
【氏名又は名称】ソレイ リミテッド ライアビリティ カンパニー
【出願日】 平成16年4月1日(2004.4.1)
【代理人】 【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男

【識別番号】100084009
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 信夫

【識別番号】100084663
【弁理士】
【氏名又は名称】箱田 篤

【識別番号】100093300
【弁理士】
【氏名又は名称】浅井 賢治

【識別番号】100114007
【弁理士】
【氏名又は名称】平山 孝二

【公開番号】 特開2005−287483(P2005−287483A)
【公開日】 平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願番号】 特願2004−134878(P2004−134878)