| 【発明の名称】 |
冷凍ケーキ種 |
| 【発明者】 |
【氏名】大田 香菜江
|
| 【要約】 |
【課題】解凍してオーブンで焼いてもケーキ本来の風味・食感を損なわれることがなく、又膨らんだ本来のケーキの形態にできる冷凍ケーキ種を提供する。
【解決手段】おから150gを耐熱容器に入れて電子レンジで3分間脱水し、ポロポロ状態とする。次にバター100gを泡立て器でまぜ砂糖120gを2〜3回に分けて白っぽくなるまで泡立てる。これに卵2個を溶いて加え混ぜ、その後小麦粉60gを加え、スキムミルクと洋酒を加えてケーキ生地を作製する。このケーキ生地に前記のよく脱水したおからを加えて混練する。これを型に入れてラップで包むか又は袋に入れて冷凍する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ケーキ生地に、よく脱水したおからを加えて混合し、その後容器・袋に入れて密閉状態にして冷凍したことを特徴とする冷凍ケーキ種。 【請求項2】 ケーキ生地が、バター・砂糖・卵及び小麦を混練して作製されたものである、請求項1記載の冷凍ケーキ種。 【請求項3】 よく脱水したおからを、ケーキ種の総重量の10〜50重量%の割合で混入した請求項1又は2記載の冷凍ケーキ種。 【請求項4】 よく脱水したおからが、生おからを電子レンジで脱水してポロポロ状態にしたものである、請求項1〜3何れか記載の冷凍ケーキ種。
|
【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明の冷凍ケーキ種は、バター・卵・小麦・砂糖等の通常のケーキ材料の他によく脱水したおからを原料として加えて製造され、長期間の冷凍保存ができ、食するときに解凍してオーブンで焼いてケーキにして食する、ケーキを短時間で簡易に作れる中間加工食品である。又産業廃棄物のおからの有効利用技術でもある。 【背景技術】 【0002】 従来のケーキは、バター・卵・小麦・砂糖・牛乳・ヨーグルト・チーズ・イースト等を原料として、これら原料を適量混合して焼・蒸し・ゆで等の調理加工をして製造するものである。 これらケーキは製造されると、冷蔵されて早めに食され、長期間の保存に適さないものが多く、一般には製造されるとその日の内に食されるものである。 【0003】 又、長期間食品を保存するため、食品を冷凍する手法は広く使用されている。冷凍パイシートや冷凍クッキー生地は冷凍食品として既に販売されている。しかしながら、ケーキに対しては冷凍したケーキ種は以下に述べる理由により技術的な問題があり、作られていなかった。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 従来のケーキをオーブン等で焼く前の状態の中間加工食品のケーキ種の形態で冷凍して長期保存しようとすると、冷凍の際にケーキの成分の卵・牛乳等に含まれている水分が分離してしまい、解凍してオーブンで焼いてもケーキ本来の風味・食感が損なわれ、膨らまないケーキとなってしまう。 その為、従来は冷凍ケーキ種は製造販売されることがなかった。 【0005】 又、おからを利用したケーキとしては、特開2001−321083号公報で知られるように、おからをクッキー材料に混合し、成型して焼いたものをベースにして、その上にチーズケーキを重ねるものがある。しかしおからはケーキ本来の材料として使用され、冷凍したケーキ種の材料となるものではなかった。 【0006】 又、生おからの湿式粉砕物を油脂と混練してケーキ材料とするものが、特開平09−285251号公報で知られているが、やはりこれで作られたケーキ種を冷凍すると前記の通り水分が分離してケーキの風味・食感を損なわせるものである。 【0007】 更に、おからをケーキ材料としてケーキを製造する、おからケーキの製造方法が特開平07−289147号公報で知られているが、前記同様に冷凍ケーキ種にすると前記の問題が生じていた。 【0008】 【特許文献1】特開2001−321083号公報 【特許文献2】特開平09−285251号公報 【特許文献3】特開平07−289147号公報 【0009】 本発明が解決しようとする課題は、従来の冷凍ケーキ種の問題を解消しケーキ本来の風味・食感を損なうことがない冷凍ケーキ種を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0010】 かかる課題を解決した本発明の構成は、 1) ケーキ生地に、よく脱水したおからを加えて混合し、その後容器・袋に入れて密閉状態にして冷凍したことを特徴とする冷凍ケーキ種 2) ケーキ生地が、バター・砂糖・卵及び小麦を混練して作製されたものである、前記1)記載の冷凍ケーキ種 3) よく脱水したおからを、ケーキ種の総重量の10〜50重量%の割合で混入した前記1)又は2)記載の冷凍ケーキ種 4) よく脱水したおからが、生おからを電子レンジで脱水してポロポロ状態にしたものである、前記1)〜3)何れか記載の冷凍ケーキ種 にある。 【発明の効果】 【0011】 以上の様に、本発明によれば、おからをまず電子レンジ等でおからの水分をとばしてよく脱水させた状態でケーキ生地に加えケーキ種を作製して空気に触れないようにしてラップ又は袋で包んで冷凍保存させたことで、冷凍の際に卵・牛乳に含まれる水分は脱水おからに吸水されてケーキ内に保存される。これによって解凍したときにケーキ材料に水分が戻り、オーブンで焼いてもケーキ本来の風味・食感が失われない。しかも、冷凍ケーキ種の形で長日数冷凍保存でき、食する時に何人でも短時間で簡易にケーキを作れるようになる。 【0012】 又、冷凍保存できるので長期保存ができ、産業廃棄物のおからを使用することから栄養価も高くしかも安価に製造できる。又産業廃棄物のおからの有効利用ともなる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 本発明で使用するよく脱水したおからは、生のおからを電子レンジで3分間程脱水させ、ポロポロ状態の水分の少ない状態がよい。又脱水おからの適切な重量割合は、ケーキ種の総重量100部に対しておからは10〜50重量部程であり、少ないとおからの効果が弱くなり、又多いと吸水し過ぎてケーキの風味・食感が大きく異にし、上記範囲が実用的な範囲である。 【実施例1】 【0014】 本発明の実施例1のバターケーキの冷凍ケーキ種の例を詳しく説明する。 本実施例1では、おからは小麦粉とほぼ同様に使えるが、小麦粉よりも粒子があらいおからを使用する。さらにおから本来の水分を電子レンジで適度に飛ばしてから使用することで、おからがスポンジの役割をし、卵や牛乳などの水分を吸収してくれるので、解凍した際の水分の分離を防いでくれるので、質をおとさずに冷凍可能なバターケーキのケーキ種を作ることができる例である。 【0015】 (作り方) 1.おから150gを耐熱容器に入れ電子レンジで3分。一度取り出してまぜてもう1〜2分指先で持ったときポロポロとした状態になればいい。 2.室温に戻したバター100gを泡立て器でまぜ砂糖120gを2、3回に分けて加え白っぽくなるまで泡立てる。 3.卵2個を溶いて、2.に加え混ぜる。 4.ふるった小麦粉60gを3に加え、スキムミルク大さじ1、洋酒大さじ1を加えてケーキ生地を作製する。 5.1.のおからを加えて混練する。 6.5.の混練したものをイ又はロの方法で冷凍する。 イ.使い捨ての型にケーキ種を入れて、空気にふれないようにラップなどで包み冷凍する。 ロ.ケーキ種を冷凍可能な袋に入れて冷凍する。 【0016】 本実施例1の冷凍ケーキ種の食し方について説明する。 6.のイ、ロともレンジで6割ぐらい解凍(レンジで約1分弱)する。 イ.は解凍後、175度に予熱したオーブンで約30分焼く。 ロ.はボールに移しかえて、ナッツやレーズン、チョコチップなど好みのものを加えたり、ココアやシナモンで風味を加えたりして型に入れ175度で約30分焼く。 【0017】 本実施例1の冷凍ケーキ種を食したら、本来のケーキの風味・食感があった。又おからが混入されたことで栄養価も高いものとなった。更に食する時まで長日数冷凍保存でき、素人でも手軽にケーキができるものとなっていた。 【産業上の利用可能性】 【0018】 本発明の冷凍ケーキ種のケーキとしては、バターケーキ、スポンジケーキに生クリームやフルーツを飾ったケーキ等があり、家庭でこれらのケーキを短時間で且つ簡単にケーキを作ることができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】504131220 【氏名又は名称】大田 香菜江
|
| 【出願日】 |
平成16年3月31日(2004.3.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081824 【弁理士】 【氏名又は名称】戸島 省四郎
|
| 【公開番号】 |
特開2005−287407(P2005−287407A) |
| 【公開日】 |
平成17年10月20日(2005.10.20) |
| 【出願番号】 |
特願2004−107661(P2004−107661) |
|