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【発明の名称】 飴の製造方法
【発明者】 【氏名】徳井 文一

【氏名】猪俣 浩

【要約】 【課題】ペパーミントの有する喉や鼻腔を清涼な状態とし、鼻づまりを防止する効能の持続性を向上させた飴の製造方法を提供すること。

【解決手段】飴原料中にペパーミントとシジュウムを添加して混練することにより、ペパーミントの有する喉や鼻腔を清涼な状態とし、鼻づまりを防止する効能の持続性を向上させた飴の製造方法であり、更に練乳を添加すると、シジュウムに由来する苦味を緩和若しくは防止することができるために好ましい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飴原料中にペパーミントとシジュウムを添加して混練してなることを特徴とする飴の製造方法。
【請求項2】
練乳を添加することを特徴とする請求項1記載の飴の製造方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は飴の製造方法に関し、詳しくは、ペパーミントの有する効能の持続性に優れた飴の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ペパーミントには、喉や鼻腔を清涼な状態とする効能を有していることが知られている。また、近年の研究では、優れた抗菌力と抗アレルギー作用を有していることがわかってきており、スギ花粉症によると見られる鼻粘膜の腫れの改善にも効果があるとされ、鼻づまり防止効果も有している。
【0003】
このため、このようなペパーミントの効能に着目し、これを飴原料中に添加することにより飴を製造することが知られている(特許文献1)。このような飴は、口中で舐め溶かすことによりペパーミントの有する効能が徐々に得られるようになるものである。
【特許文献1】特開平9−157号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、このような従来の飴は、ペパーミントの有する効能、すなわち、喉や鼻腔を清涼な状態とし、鼻づまりを防止する効能の持続性に劣る問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、ペパーミントの有する喉や鼻腔を清涼な状態とし、鼻づまりを防止する効能の持続性を向上させた飴の製造方法を提供することを課題とする。
【0006】
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
【0008】
請求項1記載の発明は、飴原料中にペパーミントとシジュウムを添加して混練してなることを特徴とする飴の製造方法である。
【0009】
請求項2記載の発明は、練乳を添加することを特徴とする請求項1記載の飴の製造方法である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、シジュウムを含有することにより、ペパーミントの有する効能の持続性が向上するようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0012】
シジュウムは、ペルー、ブラジル等の南米の熱帯地方を原産とする植物であり、その葉には、タンニン等のポリフェノール類、テルペノイド(天然有機化合物)類、ミネラル(無機栄養素)等が豊富に含まれているとされる。
【0013】
本発明におけるシジュウムは、このようなシジュウム葉を乾燥させた後、その乾燥葉を粉砕することによって粉末状として用いても良いし、シジュウム葉から抽出した抽出液を用いても良い。抽出液は液状のままでも良いし、乾燥させて粉末状にしても良い。
【0014】
ペパーミントは、一般には、ペパーミントから精製したペパーミント油を用いることができるが、シジュウムと同様に、ペパーミント葉を乾燥させた後、その乾燥葉を粉砕することによって粉末状にして用いても良い。
【0015】
シジュウム自体は、直接的にはペパーミントのように喉や鼻腔を清涼な状態とし、鼻づまりを防止するという効能を有しているものではなく、これがペパーミントの有するこのような効能を持続させる理由については定かではないが、最近の研究結果から、シジュウムは炎症を引き起こすヒスタミンやロイコトリエンを抑える等の様々な効能があることがわかってきており、シジュウムの有するこのような効能が間接的にペパーミントの有する効能を持続させるように働くものと考えられる。
【0016】
これらペパーミントとシジュウムを含有する飴を製造するには、飴原料中にペパーミントとシジュウムを添加して混練し、得られた混練物を裁断若しくは成形することによって製品を得る。これは水飴を用いた通常の飴の製造方法に従って行うことができる。例えば、まず、水飴に糖類を加えた飴原料中に、シジュウムを水に溶かした液を添加して混練し、得られた混練物を更に混練しながら加熱する。糖類は白糖、黒砂糖、麦芽糖、蜂蜜等を用いることができる。この混練物を十分に加熱及び混練した後、その混練物にペパーミント油を添加して更に十分に攪拌した後、適温に冷やした後、混練物を伸ばしながら適宜のサイズ及び形状に裁断若しくは成形して製品とすることができる。
【0017】
ペパーミントの含有量は、ペパーミント本来の喉や鼻腔を清涼な状態とし、鼻づまりを防止する効能が十分に得られると共に、ペパーミントの味及び香りを適度に有するようにする観点から、製品として得られる飴に対して0.3〜5重量%とすることが好ましい。
【0018】
また、シジュウムの含有量は、ペパーミントの有する効能の持続向上効果を有効に得られると共に、シジュウムに由来する苦味を適度に抑えるようにする観点から、製品として得られる飴に対して5〜50重量%とすることが好ましい。
【0019】
得られる飴中には、これらペパーミントやシジュウムに加えて、これらの効能を阻害しない程度に、その他の添加物を含有させることもできる。例えば、飴に果実風味を与えるため、みかん、りんご、レモン等の果汁を含有させたり、クロレラ等の健康補助食品の粉末、抽出液等を含有させたりしてもよい。
【0020】
また、シジュウムに由来する苦味を緩和若しくは防止するため、練乳を適宜量含有させることも好ましい。
【0021】
更に、飴中に、ニッキ(桂皮)の粉末を含有させても良い。喉や鼻腔に更に清涼感を与える効果がある。ニッキの含有量はペパーミントと同程度とすることができる。
【0022】
なお、ペパーミントとシジュウムは、上記したように飴原料中に共に添加して混練することで、一粒の飴の中に均一に含まれるようにしても良いが、一粒の飴の中に、ペパーミントを含有する部位とシジュウムを含有する部位とが分かれるようにしても良い。例えば、シジュウムを含有する部位の周囲を、ペパーミントを含有する部位が取り囲むようにして、一粒の飴を形成することができる。
【0023】
このような飴は、例えば、ペパーミントを含み、シジュウムを含まない混練物を平たく板状に伸ばした上に、シジュウムを含み、ペパーミントを含まない混練物を棒状に伸ばして配置し、この棒状の混練物の周囲に上記板状の混練物を巻いて細く引き伸ばした後、適宜サイズに裁断する所謂金太郎飴方式によって製造することができる。シジュウムを含有する部位とペパーミントを含有する部位との配置は上記と逆でも良い。
【実施例】
【0024】
水飴と白糖と練乳をそれぞれ適量加えて混練した飴原料に、シジュウムの粉末を水に溶かした液を加え、容器内で更に混練しながら加熱した。得られた混練物にペパーミント油を添加して更に十分に攪拌した後、適温まで冷やし、(株)金太郎飴本店の飴製造機において混練物を伸ばしながら裁断し、所謂金太郎飴を製造することによって一粒が4gの飴Aを得た。このときの一粒中のペパーミントの含有量は0.1g、シジュウムの含有量は0.26gである。
【0025】
一方、シジュウムを添加しなかった以外は上記同様にして、一粒4gの飴Bを得た。
【0026】
それぞれ鼻づまり感を訴える被験者10人を5人ずつの2つのグループ1及び2に分け、グループ1の各人には飴Aを与え、グループ2の各人には飴Bを与え、各人の鼻づまり感が解消している持続時間の平均を測定した。
【0027】
その結果、シジュウムを含有する飴Aを与えられたグループ1の持続時間の平均が約4時間であったのに対し、シジュウムを含有しない飴Bを与えられたグループ2の持続時間の平均は約5分であり、シジュウムを含有した飴の持つペパーミントの効能の持続向上効果が明らかに認められた。
【出願人】 【識別番号】503135719
【氏名又は名称】有限会社プラネットカンパニー
【出願日】 平成16年3月31日(2004.3.31)
【代理人】 【識別番号】100101340
【弁理士】
【氏名又は名称】丸山 英一

【公開番号】 特開2005−287396(P2005−287396A)
【公開日】 平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願番号】 特願2004−106860(P2004−106860)