| 【発明の名称】 |
絵柄付きケーキの製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】鈴木 孝則
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| 【要約】 |
【課題】顧客が希望する絵柄を、ケーキ店の規模やケーキ製作者の描画技術にかかわらず、低費用かつ短時間でそのままケーキ表面に手書きで描くことを可能とする絵柄付きケーキの製造方法を提供すること。
【解決手段】ケーキ上に表示することを希望する絵柄を投影するための媒介物を作成し、作成された媒介物を用いて光学的手段30によりケーキ表面に前記絵柄を投影し、投影された絵柄34に従って可食性材料を抽出用器具38によりケーキ33の上面33aに絵柄を描写する。このように、ケーキ表面に原画を投影させ、その投影された像をなぞることで、特別な資質を要することなく、顧客から提示された原画と同じ絵柄をケーキ表面に手書きにより再現することが可能となる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ケーキ上に表示することを希望する絵柄を投影するための媒介物を作成する媒介物作成工程と、 前記作成された媒介物を用いて光学的手段によりケーキ表面に前記絵柄を投影する投影工程と、 前記投影された像に従って可食性材料によりケーキ表面に絵柄を描写する描画工程と、 を備えたことを特徴とする絵柄付きケーキの製造方法。 【請求項2】 前記媒介物作成工程は、前記絵柄をスキャナ、デジタルカメラ等の画像取込手段により取り込む取込工程と、 前記取り込んだ絵柄を印刷しポジフィルムを作成するポジフィルム作成工程とを含み、 前記投影工程は、前記ポジフィルムを用いて光学的手段によりケーキ表面に前記絵柄を投影するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の絵柄付きケーキの製造方法。 【請求項3】 前記ポジフィルム作成工程は、前記取り込んだ絵柄をパソコンにより投影用の画像データとする処理工程を含むことを特徴とする請求項2に記載の絵柄付きケーキの製造方法。 【請求項4】 前記媒介物作成工程は、透明フィルムに直接絵柄を描画することにより行われることを特徴とする請求項1に記載の絵柄付きケーキの製造方法。 【請求項5】 前記媒介物作成工程は、絵柄をスキャナ、デジタルカメラ等の画像取込手段により取り込む取込工程と、 前記取り込んだ画像をパソコンにより投影用のデジタル画像データとする処理工程を含み、 前記投影工程は、前記画像データをプロジェクタにより投影することを特徴とする請求項1に記載の絵柄付きケーキの製造方法。 【請求項6】 前記媒介物作成工程は、絵柄をスキャナ、デジタルカメラ等の画像取込手段により取り込む取込工程を含み、 前記取り込んだ画像を直接光学的手段により投影することを特徴とする請求項1に記載の絵柄付きケーキの製造方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、対象となる絵柄を可食性材料により表面に描いたケーキの製造方法に関する。 【背景技術】 【0002】 近年、誕生日やクリスマス等にはケーキの需要が多く、それらのケーキの表面に絵を描いてほしいという希望も多い。そして、例えば、子供の描いた絵等、既に描かれている絵をケーキにそのまま再現することができれば、さらに喜ばれることが予想される。このような希望に対しては、通常、絵柄を見ながら手書きで描く方法が行われている。また、下記の特許文献1の技術では、絵柄・写真等を可食性インクにより可食性フィルムに印刷し、そのフィルムをケーキに載せる方法により絵柄付きケーキを作成している。また、特許文献2の技術では、吐出手段を有する装置を用いて描く方法により絵柄付きケーキを製造している。 【0003】 【特許文献1】特許第3273507号明細書 【特許文献2】特開平05−316957号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 しかしながら、上記従来技術においては、低費用かつ短時間で顧客の要望に合った絵柄を描くことは困難であった。 【0005】 例えば、実際に絵柄を見ながら描く方法では、時間がかかるとともに上手く対象となる絵柄を再現することは難しく、ケーキ製作者の描画技術によってその出来が左右されるという欠点を有していた。特に子供の描いた絵柄を再現する場合、子供らしさがなくなる等の状況が予想される。 【0006】 また、特許文献1のように可食性インクにより印刷したフィルムを載せる方法や、特許文献2のように装置により描く方法では、可食性インク及びフィルム、装置等の特殊な専用手段が必要であり、費用が高くなるために小規模なケーキ店における実施には適さないのに加え、手作り感の少ない無機質な仕上がりになるという欠点を有していた。 【0007】 本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、上記従来技術では達成することのできなかった低費用かつ短時間で、対象となる絵柄をそっくりそのままケーキの表面に手書きで描くことを可能とし、ケーキ店の規模やケーキ製作者の描画技術にかかわらず、簡易に質の高い絵柄のケーキ上への再現を可能とする絵柄付きケーキの製造方法を提供することにある。 【課題を解決するための手段】 【0008】 請求項1に記載の絵柄付きケーキの製造方法は、 ケーキ上に表示することを希望する絵柄を投影するための媒介物を作成する媒介物作成工程と、前記作成された媒介物を用いて光学的手段によりケーキ表面に前記絵柄を投影する投影工程と、前記投影された像に従って可食性材料によりケーキ表面に絵柄を描写する描画工程とを備えている。 【0009】 このように、ケーキの表面に原画を投影させ、その投影された像に従ってなぞって描線、彩色することで、特別な資質を要することなく、顧客から提示された原画と同じ絵柄をケーキ表面に手書きによって再現することが可能となる。 【0010】 画用紙等に描かれた絵は、通常そのまま光学的手段により投影することはできないため、投影するための媒介物として、絵柄をフィルム又は画像データ等に表したものが必要となる。光学的手段は、ケーキ表面に絵柄を投影することができ、これを自由に拡大又は縮小することができ、照射される光がケーキを変質させたり表面のクリームを溶かしたりするほどの高温でないものであればよい。可食性材料は、人体に害のない材料であればよく、例えば、ケーキの飾り付けに通常用いられるチョコレートや、天然色素等により着色したナパージュ等を用いることができる。 【0011】 請求項2に記載の絵柄付きケーキの製造方法は、 前記媒介物作成工程が、前記絵柄をスキャナ、デジタルカメラ等の画像取込手段により取り込む取込工程と、前記取り込んだ絵柄を印刷しポジフィルムを作成するポジフィルム作成工程とを含み、前記投影工程が、前記ポジフィルムを用いて光学的手段によりケーキ表面に前記絵柄を投影するようにしたことを特徴としている。画像取込手段は、スキャナ、デジタルカメラの他、取り込んだ絵柄を印刷するために必要な手段であればよい。 【0012】 請求項3に記載の絵柄付きケーキの製造方法は、 前記ポジフィルム作成工程が、前記取り込んだ絵柄をパソコンにより投影用の画像データとする処理工程を含むことを特徴とする請求項2に記載の製造方法である。 【0013】 請求項4に記載の絵柄付きケーキの製造方法は、 前記媒介物作成工程が、透明フィルムに直接絵柄を描画することにより行われることを特徴としている。 【0014】 直接透明フィルムに絵柄を描くことにより、画像取込、印刷等の工程を介することなく、簡易に投影用の媒介物を作成することが可能となる。 【0015】 請求項5に記載の絵柄付きケーキの製造方法は、 前記媒介物作成工程が、絵柄をスキャナ、デジタルカメラ等の画像取込手段により取り込む取込工程と、前記取り込んだ画像をパソコンにより投影用のデジタル画像データとする処理工程を含み、前記投影工程が、前記画像データをプロジェクタにより投影することを特徴としている。 【0016】 この方法によれば、媒介物を印刷等により有形化することなく作成でき、そのまま画像データとしてプロジェクタにより投影することが可能となる。 【0017】 請求項6に記載の絵柄付きケーキの製造方法は、 前記媒介物作成工程が、絵柄をスキャナ、デジタルカメラ等の画像取込手段により取り込む取込工程を含み、前記取り込んだ画像を直接光学的手段により投影することを特徴としている。 【発明の効果】 【0018】 本発明に係る方法によれば、顧客が希望する絵柄を、低費用かつ短時間で、簡易に手書きによって表面に描いた絵柄付きケーキを製造することができる。手書きでありながら、極めて精度の高い再現となり、需要者におけるケーキの商品価値の向上と多様化を達成することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0019】 以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。図1は、第1の実施の形態に係る絵柄付きケーキの製造方法の各工程を示すフローチャート図であり、図示のように、まず、ケーキ上に描きたい絵柄、例えば図2の符号10で示した子供が描いた絵柄をもとに媒介物作成工程が行われる(ステップ(以下単に「S」という)101)。 【0020】 ここで、「媒介物」とは、絵柄の投影を行うための媒介となる物であり、光学的手段により投影しうるアナログ情報やデジタルデータである。したがって、媒介物作成工程(S101)としては、種々の具体的手法が考えられるが、本実施の形態では、画像取込工程(S101a)、画像処理工程(S101b)及びポジフィルム作成工程(S101c)を行うこととしている。 【0021】 図2には、それらの各工程が具体的に示されている。まず、子供の描いた絵柄10をスキャナ12によりデジタルデータとして取り込む画像取込工程(S101a)が示されている。この画像取込は、スキャナ12の他、デジタルカメラ13等を用いることも可能である。 【0022】 次に、画像処理工程(S101b)として、上記機器により取り込まれた絵柄データをパソコン14により投影用の画像データとする構成が示されている。また、パソコン14によりこの情報を画像としてディスプレイに表示し、必要があればディスプレイ上で画像の修正が行われる。 【0023】 そして、媒介物作成工程(S101)の最終工程として、ポジフィルム作成工程(S101c)が行われるが、本実施の形態ではプリンタ16を用いた例が示されている。上記画像処理工程(S101b)で処理された画像データを印刷手段であるプリンタ16に送り、対象となる絵柄の画像をOHP用フィルム等にポジフィルムとして印刷する。 【0024】 図示の様に1枚ずつ所定サイズのポジフィルム18を印刷しても良いが、図3に示したように絵柄を連続表示したフィルム20として作成してもよい。このフィルムは、光学的手段により投影するための媒介となる物であり、本実施の形態のように透明のシートに線図や色彩により、絵柄を表示したものが好適であるが、光学的手段により投影可能な媒介物であれば他の構成のものでも良い。 【0025】 上記S101の媒介物作成工程で「媒介物」、すなわち、本実施の形態ではポジフィルム18や20が得られた後、次段の投影工程(S102)が行われる。図4には、投影用の装置が示されており、本実施の形態では写真用引伸機30が用いられている。写真用引伸機30は一般に用いられているもので足り、本体部31が支持装置32に取り付けられ、下方に向かって投影可能に取り付けられている。 【0026】 ポジフィルム18や20は、写真用引伸機30の本体部31にセットされ、それらの絵柄34がケーキ33の上面33aに投影表示されている。すなわち、写真用引伸機30は光源を有しており、この光源からの光によりポジフィルム18や20の絵柄を拡大或いは縮小して適切なサイズで投影するものである。 【0027】 次に、描画工程(S103)が行われるが、この工程は、図4に示されているようにケーキ製作者が可食性材料により投影表示された絵柄に従って描写するものである。本実施の形態において特徴的なことは、ケーキ33の上面33aに原画通りに投影表示された絵柄をケーキ製作者がそれをなぞる様に描くことができ、ケーキの注文者側で描かれた原画を忠実にケーキ上に手書きで再現することができることである。ケーキ製作者が単に原画を見ながら描く場合、ケーキ上では一旦描いた部分を簡単に消すことができないので、一般のケーキ製作者が子供などの描いた絵柄をケーキ上に再現することは極めて困難である。 【0028】 また、この原画のケーキ上の再現は、印刷された可食性のシールを付加するものや機械的な定型の描画ではなく、注文者側、例えば子供や子供の関係者が自分で描いた絵柄が、食材の絵の具によって手書きで再現されるということである。その完成品を図5に示したが、子供などにとっては驚きと興味の対象となるものである。 【0029】 この描画は、可食性材料を内部に充填した抽出用器具38を用いて行われる。いわば絵の具に相当する可食性材料は、チョコレートやナパージュ等の色付き可食性材料であり、これまでケーキのデコレーションに用いられてきた種々の色彩のものを用いることができる。また、抽出用器具38についても特に限定されるものではなく、先端部から可食性食材を抽出して描画できるものであればこれまでデコレーションのために用いられてきたものを用いることができる。 【0030】 他の実施の形態としては、例えば、絵柄の投影について、上記図1及び図2に示した工程では、取り込んだ原画の絵柄データを一旦、パソコン14に取り込んで画像処理を行う例を示したが、この様な工程に限られず、スキャナ12やデジタルカメラ13で取り込んだ絵柄のデータに基づいて、直接プロジェクタによりケーキ上に投影することも可能である。この場合、投影のための「媒介物」としてのポジフィルムなど(有体物)は不要となり、スキャナ12やデジタルカメラ13で取り込んだ絵柄のデータが「媒介物」となるものである。プロジェクタの設置については、上方からケーキ上に絵柄を投射する必要があるので、鏡などの反射板等を用いて設置することで容易に設置することができる。 【0031】 また、媒介物作成工程の他の実施の形態として、透明のフィルム体に直接、絵柄を描画することで「媒介物」を作成するようにすることも可能である。具体的には、ケーキの注文を行う際に注文者、例えば、子供にカラーペンなどを用いてフィルム体に好きな絵柄を描画してもらい、そのフィルム体を用いて図4に示したような投影装置により、そのフィルム体の絵柄をそのままケーキ上に描くという方式を取ることも可能である。 【0032】 以上、実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に示された構成に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、対象となる絵柄は、子供が描いた絵だけでなく、似顔絵や企業のロゴマーク等を用いることもできる。また、有体物の媒介物としては透明フィルムを例示したが、それに限られず、光学的装置により絵柄を投影できる媒介物であれば、紙などの他の物を用いることもできる。有体物の媒介物を用いないデジタル画像データに基づいて直接絵柄の投影表示を行う場合についても例示したが、投影装置としてはプロジェクタと呼ばれる装置に限られるものではなく、同じく画像データに基づいてケーキ上に絵柄を投影できる装置であれば足りる。 【図面の簡単な説明】 【0033】 【図1】本発明の実施の形態に係る工程を示すブロック図である。 【図2】図1の各工程に対応する具体的動作説明図である。 【図3】ポジフィルムの他の構成例を示す説明図である。 【図4】光学的手段により絵柄をケーキ表面に絵柄を投影している状態及び描写動作を示す説明図である。 【図5】実際の原画と完成したケーキを示す写真である。 【符号の説明】 【0034】 10 子供の描いた絵柄 12 スキャナ(画像取込手段) 13 デジタルカメラ(画像取込手段) 14 パソコン(画像処理手段) 16 プリンタ 18 ポジフィルム 20 ポジフィルム 30 写真用引伸機(光学的手段) 33 ケーキ 34 投影された絵柄 38 可食性材料の抽出用器具
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| 【出願人】 |
【識別番号】504127625 【氏名又は名称】鈴木 孝則
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| 【出願日】 |
平成16年3月31日(2004.3.31) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100100354 【弁理士】 【氏名又は名称】江藤 聡明
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| 【公開番号】 |
特開2005−287339(P2005−287339A) |
| 【公開日】 |
平成17年10月20日(2005.10.20) |
| 【出願番号】 |
特願2004−103940(P2004−103940) |
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