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【発明の名称】 備長炭入り豆菓子とその製造方法
【発明者】 【氏名】北野 登己郎

【要約】 【課題】人体に直接備長炭の粉末を取り入れるために、従来からある豆菓子の外衣部に備

【解決手段】焙煎した落花生に備長炭の微粉末を均等に含有させた砂糖溶液を散布し、小
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に落花生を包含した豆菓子の外衣部を衣用粉および甘味料を主成分とし
、若干の調味料と若干の備長炭の微粉末を混入して焙煎したことを特徴とする備長炭入り
豆菓子。
【請求項2】
外衣部の衣用粉を寒梅粉20〜30重量%、、小麦粉を18〜25重量%、
砂糖を10〜15重量%としたことを特徴とする請求項1記載の備長炭入り豆菓子。
【請求項3】
外衣部の衣用調味料を植物油3〜4重量%、醤油2〜4重量%、水飴1〜3
重量%、澱粉2〜3重量%、若干の膨張剤および食塩の他に微量の唐辛子を入れたことを
特徴とする請求項1記載の備長炭入り豆菓子。
【請求項4】
外衣部に混入する備長炭の微粉末の量を外衣部に対して2〜5重量%とした
ことを特徴とする請求項1記載の備長炭入り豆菓子。
【請求項5】
外衣部に混入する備長炭の微粉末の粒子直径を1μ〜10μしたことを特徴
とする請求項1記載の備長炭入り豆菓子。
【請求項6】
砂糖溶液に備長炭の微粉末を混入し、粉掛けドラム内で半焙煎状態で回転す
る落花生に前記備長炭を混入した砂糖溶液を散布するとともに、全体にむらなく散布され
るよう一定時間ドラムを回転経過させた後、外衣部を構成する寒梅粉および小麦粉を順次
付着させる粉掛けをし、係る作業を繰り返して徐々に外衣部を厚大きくした後、焙煎釜で
所定時間焙煎させ、焙煎ドラムから取り出して味付けドラムにて調味料を散布し、更に熱
風乾燥を行うことを特徴とする備長炭入り豆菓子の製造方法。
【請求項7】
焙煎時間を10〜15分としたことを特徴とする請求項6記載の備長炭入り
豆菓子の製造方法。
【請求項8】
熱風乾燥時間を5〜8分としたことを特徴とする請求項6記載の備長炭入り
豆菓子の製造方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
従来から整腸作用があると言われている備長炭であるが、体内
に取り込むことは考えられなかった。本発明は、落花生を内部に封入しその外側を加糖穀
類粉で覆った所謂「雀の卵」(登録商標)の菓子とその製造方法に関するものであり、外
衣部の加糖小麦粉および寒梅粉に備長炭を含有させて備長炭を体内に取り込むことを主た
る技術とする豆菓子とその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
備長炭の用途として水道水の浄化、米櫃や冷蔵庫に入れて不快臭の除去、
炊飯器に入れて生米とともに水飯してご飯の味を良くしたり、風呂等で使用して風呂湯の
浄化等に使用されているが、食品として体内に取り込むことは考えられなかった。
古くからの従来技術として落花生を封入し外衣部には加糖穀類粉を使用し焙
煎した豆菓子が知られているが、その製造方法は回転するドラムの中に落花生を入れ加糖
穀類粉を順次粉掛けしながら外衣部を徐々に厚く成長させて焙煎し、しかる後に調味料を
散布して外衣部に味付けしながら雀の卵のような楕円球形に形成し、これを取り出して焙
煎し乾燥する事が知られている。
【0003】
このような従来から親しまれた「雀の卵」は今も尚菓子店において販売され
ているが、多種多様な穀類粉を使用した美味しい嗜好品のおやつとしての間食用菓子が溢
れるなかで、その存在感が徐々に薄くなりつつある。一方で健康指向の食品が多く開発さ
れて、少々のコスト高であっても消費者は好んで選択するようになっている。
一方で以前からの公知技術として竹炭を利用した食品が知られており、特開
平11−164659号公報、特開2001−95530号公報および特開2003−3
25108号公報にはそれぞれ竹炭を使用した麺類や健康食品の製造方法および竹炭粉末
を用いて豆菓子を製造することが記載されている。
【0004】
上記従来技術はすべて竹を焼いて製造した竹炭入りであり、竹とは全く異な
る馬目樫を高温釜で焼き上げた備長炭を直接体内に取り入れる技術の開示はなく、備長炭
を含有させた豆菓子については、豆菓子そのものはもちろんのこと、その製造方法につい
ても全く記載されていない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明に使用する備長炭は極めて硬い馬目樫を高温釜で
焼いて製造されるが故に、竹炭では達成されない微粉末が得られ、従来技術にはなかった
方法で備長炭を体内に取り入れることを目的としており、本発明は上記実情に照らして、
従来から親しまれた豆菓子に改良を加え、需要者の食品指向に合わせた美味しいおやつで
あり、かつ健康食品としても十分満足できるような備長炭入り豆菓子を開発し提供するこ
とを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記に示した課題を解決するため、常緑樹である
樫の木のなかでも最も良質で最も硬質な馬目樫に注目し、馬目樫を1200度以上の高温
釜で焼いた備長炭を使用して、請求項1に記載するように、内部に落花生を包含した豆菓
子の外衣部を衣用粉および甘味料を主成分とし、若干の調味料と若干の備長炭の微粉末を
混入して焙煎した備長炭入り豆菓子を製造することになる。
【0007】
そして請求項6に記載されたように砂糖溶液に備長炭の微粉末を混入し、粉掛けドラム内
で半焙煎状態で回転する落花生に予め前記備長炭を混入した砂糖溶液を散布するとともに
、全体にむらなく散布されるよう一定時間経過させた後、外衣部を構成する寒梅粉および
小麦粉を順次付着させる粉掛けをし、係る作業を繰り返して徐々に外衣部を厚く太らした
後に焙煎釜で所定時間焙煎させ、焙煎した後に取り出して味付けドラムにて調味料を散布
し、更に熱風乾燥を行う備長炭入り豆菓子の製造方法となるのである。
【0008】
備長炭の用途として水道水、米櫃、炊飯器、冷蔵庫、風呂等で使用されているが、食品としての使用は今までに考えられなかった。本発明に使用する備長炭は極めて硬い馬目樫を高温釜で焼いて製造されるが故に、竹炭では達成されない微粉末が得られ、請求項5に記載の通りその粉末の微粒子は直径が1μから10μのものを使用して豆菓子を製造する。
係る小ささの粉末粒子では加糖溶液に混ぜて菓子の外衣部に含有させた場合に全体に極め
てむらなく分布することとなる。
【0009】
請求項2および請求項3に記載の外衣部の衣用粉を寒梅粉20〜30重量%
、、小麦粉を18〜25重量%、砂糖を10〜15重量%とし、外衣部の衣用調味料を植
物油3〜4重量%、醤油2〜4重量%、水飴1〜3重量%、澱粉2〜3重量%、膨張剤1
重量%、食塩1重量%、唐辛子0.04〜0.1重量%として製造するものである。
請求項4および請求項5に記載されているように、備長炭の微粉末の量を外
衣部に対して2〜5重量%とし、当該微粉末の直径を1μ〜10μ、好ましくは2μ〜5
μのものを使用して豆菓子を製造する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の効果を詳述すると以下の通りである。
上記構成により製造された備長炭入り豆菓子は、従来の雀の卵に比較して、備長炭独特の
吸着作用が働き、パリパリした食感と一層香ばしい豆菓子を得ることができる。備長炭が
極めて細かい微粉末として含有しているので、口中で備長炭の粒子のザラツキを感じるこ
とが全く無い。
【0011】
整腸作用を有する備長炭を美味しく食しながら体内に取り込むことが出来る
本発明の豆菓子は、微粉末の備長炭を含有する今までにない菓子であり、直接体内に備長
炭を取り込むことができるとともに、落花生そ他の栄養価の高い食材をも同時に食するこ
とができる極めて健康的な豆菓子を提供できたのである。
【0012】
本発明の豆菓子は上記した通り極めて華麗を卵型をしており、長径が略2.
5cm〜3cm、短径が1.8cm〜2cmであり、従来の豆菓子の代表的な「雀の卵」より一回
り大きく製造したので、子供も大人も手に取って食するのに頗る適当な大きさとなって、
食欲をそそるのである。そして適当な量を食することにより、自然と整腸作用はじめ健康
増進を図られるのである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明に係る備長炭入り豆菓子の実施形態を詳細に述べる。
内部に落花生を1粒包含した豆菓子の製造にあたり、豆菓子を100重量%として、当該
落花生を35重量%、外衣部の衣用粉の寒梅粉20重量%、小麦粉を同じく20重量%と
し、外衣に含浸させる甘味料として砂糖を10重量%および水飴2重量%とし、外衣用調
味料を植物油3重量%、醤油3重量%、澱粉2重量%、食塩1重量%および唐辛子0.1
重量%を併せて含浸させるとともに、加糖溶液には3重量%の備長炭の微粉末を混合する
他膨張剤1重量%としたものである。
【0014】
次に本発明の豆菓子を製造する方法の工程に基づいて実施例を詳述する。
濃度30%程度の砂糖溶液に備長炭の微粉末を3重量%混入した備長炭入り砂糖溶液を予
め生産し、略45度に傾斜させるとともに回転させた粉掛けドラム内で半焙煎状態で回転
する落花生に、前記備長炭入り砂糖溶液を散布工程において均一に落花生に振りかけ付着
させ、全体にむらなく行き渡るように数分間経過させる。
【0015】
その後、外衣部を構成する22重量%の寒梅粉および20重量%の小麦粉と
を混合した粉をを数回に分けて、予め備長炭入り砂糖溶液で被覆させ表面が濡れた状態の
落花生に、均等に振りかけながら順次落花生に付着させ、寒梅粉と小麦粉の混合された粉
の層を徐々に厚く太らせていく粉掛工程にて粉掛けを行う。
粉掛け工程で粉掛けをを10数回繰り返して徐々に外衣部を厚く太らせた後
、前記焙煎ドラムで所定時間焙煎させる焙煎工程と、焙煎ドラムから取り出して、前記焙
煎ドラムと同じく略45度傾斜させた味付けドラムにて、醤油、植物油、食塩、唐辛子、
その他の風味を付加する調味料を散布する味付工程と、更に熱風乾燥を行う乾燥工程によ
って備長炭入り豆菓子を製造するのである。尚、焙煎時間を15分、熱風乾燥時間を5分
とする。上記のようにして得られた本発明の豆菓子は極めて華麗な卵型をしており、長径
が略2.5cm〜3cm、短径が1.8cm〜2cmである。
【0016】
備長炭をどの程度含有させた豆菓子が最も味がよく効率的に体内に取り込む
ことができるかは、実験を繰り返した結果、豆菓子総重量に対して、1重量%〜3重量%
または落花生を除いた外衣部の総重量に対して3%〜5%が適当であることが判明してい
る。これは従来の竹炭を混入させた豆菓子の半分以下であるが、その理由は備長炭の微粉
末の粒子が竹炭より細かい1μ〜3μの粒子であるため、豆菓子全体に均等に行き渡り、
真っ黒い色彩を充分引出し備長炭の食感に優れているからである。
【出願人】 【識別番号】501081292
【氏名又は名称】株式会社冨士屋製菓本舗
【出願日】 平成16年3月30日(2004.3.30)
【代理人】 【識別番号】100076406
【弁理士】
【氏名又は名称】杉本 勝徳

【公開番号】 特開2005−278540(P2005−278540A)
【公開日】 平成17年10月13日(2005.10.13)
【出願番号】 特願2004−98644(P2004−98644)