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【発明の名称】 フローズンドリンク製造装置
【発明者】 【氏名】中藤 裕
【住所又は居所】三重県桑名市大字森忠463番地 ジョイテック株式会社内

【氏名】小林 紀之
【住所又は居所】三重県桑名市大字森忠463番地 ジョイテック株式会社内

【要約】 【課題】構造及び製造操作が簡単で、制御装置の自動化も容易で、製造コストの低廉なフローズンドリンク製造装置を提供する。

【解決手段】塊状氷を貯留するための貯留部12と、貯留部12に貯留された塊状氷を回転させるための回転羽根10と、回転羽根10を回転させるためのモータ6と、塊状氷を切削して細粒状氷とするための固定刃13と、細粒状氷を排出するためのフィーダー14と、フィーダー14から排出された細粒状氷や飲料原料を収容するための受容器2とを備えている。受容器2には攪拌混合するためのミックス刃22が設けられている。回転羽根10とミックス刃22とは、駆動スイッチ23によりモータ6が回転し、連動して回転するようにされている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
塊状氷を貯留するための貯留部と、該貯留部に貯留された該塊状氷を回転させるための回転羽根と、該回転羽根を回転させるためのモータと、該回転羽根によって回転する塊状氷を切削して細粒状氷とするための固定刃と、該細粒状氷を排出するためのフィーダーと、該フィーダーから排出された細粒状氷及び外部から供給される水やシロップ等の飲料原料を収容するための受容器とを備え、該受容器には該細粒状氷と該飲料原料とを攪拌混合してシャーベット状とするためのミックス刃が設けられているフローズンドリンク製造装置において、
前記回転羽根と前記ミックス刃とは、共通する駆動スイッチにより連動して回転するようにされていることを特徴とするフローズンドリンク製造装置。
【請求項2】
回転羽根を回転させるためのモータは、ミックス刃も回転させることが可能とされていることを特徴とする請求項1記載のフローズンドリンク製造装置。
【請求項3】
回転羽根はモータ軸の一端側の回転力が伝達されることにより回転し、ミックス刃はモータ軸の他端側の回転力が伝達されることにより回転するようにされていることを特徴とする請求項2記載のフローズンドリンク製造装置。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、シロップ、果汁、カクテル等が微細な氷と混合されて気泡を含むシャーベット状になった飲料である、いわゆるフローズンドリンクを製造するために用いられる装置に関する。
【背景技術】
【0002】
フローズンドリンクは、カキ氷と異なるソフトな舌触りから、長い間消費者に支持されてきた。従来、このフローズンドリンクを塊状の氷と水やシロップ等の飲料原料とから製造するためのフローズンドリンク製造装置が知られている(例えば特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】特開平10−174556号公報
【0004】
このフローズンドリンク製造装置では、まず製氷装置から供給されたキュービック状の氷が貯留部に蓄えられ、さらに貯留部に貯留された氷は回転羽根によって回転され固定刃に押し当てられて細かくされる。こうして細かくなった氷がフィーダーを介して受容器に移される。さらに受容器に水やシロップ等の飲料原料が加えられた後、受容器に設けられたミックス刃が回転されて細粒状の氷と飲料原料とが激しく攪拌混合される。こうして、空気を含んだソフトな舌触りのフローズンドリンクが出来上がる。
【0005】
このフローズンドリンク製造装置によれば、氷と水やシロップ等の飲料原料とを用意するだけで、自動的にフローズンドリンクを製造することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記従来のフローズンドリンク製造装置では、回転羽根による砕氷と、ミックス刃による細粒氷と飲料原料との攪拌混合とが、連動することなく別々に制御されていた。すなわち、始めに回転羽根を回転させて細かくなった氷がフィーダーから受容器に移り始めたころにミックス刃を回転させる。そして、回転羽根による塊状氷の切削が終了したら回転羽根の回転を止め、さらにミックス刃の回転を一定時間続けた後、ミックス刃の回転を止める。このため、作業者は回転羽根の回転とミックス刃の回転とを別々に操作しなければならず、フローズンドリンクの製造操作が複雑となっていた。また、こうした複雑な製造操作を自動化しようとした場合には、制御装置が複雑となり、ひいてはフローズンドリンク製造装置の高騰化を招来していた。
【0007】
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、構造及び製造操作が簡単で、制御装置の自動化も容易で、製造コストの低廉なフローズンドリンク製造装置を提供することを解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のフローズンドリンク製造装置は、塊状氷を貯留するための貯留部と、該貯留部に貯留された該塊状氷を回転させるための回転羽根と、該回転羽根を回転させるためのモータと、該回転羽根によって回転する塊状氷を切削して細粒状氷とするための固定刃と、該細粒状氷を排出するためのフィーダーと、該フィーダーから排出された細粒状氷及び外部から供給される水やシロップ等の飲料原料を収容するための受容器とを備え、該受容器には該細粒状氷と該飲料原料とを攪拌混合してシャーベット状とするためのミックス刃が設けられているフローズンドリンク製造装置において、前記回転羽根と前記ミックス刃とは、共通する駆動スイッチにより連動して回転するようにされていることを特徴とする。
【0009】
本発明のフローズンドリンク製造装置を使用する場合には、塊状の氷を貯留部に貯留する。貯留部への氷の投入は、人がスコップ等によって供給してもよく、製氷装置から自動的に供給する装置によって投入してもよい。そして、駆動スイッチをオン状態にし、回転羽根を回転させる。これにより、塊状氷が回転羽根とともに回転しながら固定刃に押し当てられ、細かく切削され細粒状氷となる。そして、細粒状氷がフィーダーを通って受容器に収容される。そして、さらに外部から受容器内に水やシロップ等の飲料原料が加えられ、ミックス刃によって攪拌混合されてフローズンドリンクが出来上がる。
【0010】
ここで、回転羽根とミックス刃とは、共通する駆動スイッチにより連動して回転するようにされているため、回転羽根とミックス刃とを別々に制御する必要はない。このため、作業者は、塊状氷を貯留部に入れ、駆動スイッチをオン状態にし、フローズンドリンクが出来上がったら駆動スイッチをオフ状態にするという極めて単純な操作で、フローズンドリンクを製造することができる。また、制御装置によって制御させる場合においても、単に駆動スイッチのオンオフの制御となるため、制御装置も単純化できる。このため、フローズンドリンク製造装置の製造コストも低廉となる。
【0011】
本発明のフローズンドリンク製造装置は、回転羽根を回転させるためのモータは、ミックス刃も回転させることが可能とされていることができる。こうであれば、ミックス刃を回転させるための別のモータを用意する必要がなくなる。このため、装置を小型化することができ、製造コストの低廉化が可能となる。
【0012】
この場合において、回転羽根はモータ軸の一端側の回転力が伝達されることにより回転し、ミックス刃はモータ軸の他端側の回転力が伝達されることにより回転するようにされていることが好ましい。こうであれば、モータ軸の回転力を回転羽根やミックス刃に伝達するための伝達手段をモータ軸の両側に配設できるため、組み付けのためのスペースに余裕ができ、伝達手段の組み付けが容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面を参照しつつ説明する。
【0014】
実施形態のフローズンドリンク製造装置は、図1及び図2に示すように、製造装置本体1と、製造装置本体1に載置される受容器2とからなる。
【0015】
製造装置本体1は上から蓋部3、破砕部4及び駆動部5の三つの部分から構成されている。駆動部5の内部には、モータ6がモータ軸6aを鉛直方向とするように固定されており、モータ軸6aの上端には、減速ギアとしての遊星歯車7が取り付けられている。遊星歯車7から上方に延在する回転軸8は、ベアリング9によって軸支されており、回転軸8の上端にはV字形状の回転羽根10がナット11によって固定されている。回転羽根10は、スリ鉢容器形状の貯留部12の内壁に近接して回転するようになっている。
【0016】
貯留部12にはスリット12aが設けられており、スリット12aには固定刃13が固定されている。スリット12aを取り囲むようにして筒状のフィーダー14が受容器2に向けて斜め下方に突出している。貯留部12の上方には、煙突状に短く上方に突出する内筒15が設けられており、内筒15は、蓋部3の内部に下方に突出して設けられた蓋筒16と嵌合するようにされている。
【0017】
モータ軸6aの下端にはギア17aが固定されており、さらにギア17b、17c、17dを介することにより、ギア17dの回転速度はモータ軸6aの回転速度の約2倍となるようにされている。ギア17dの回転軸の上端には、一対の永久磁石18a、18bが左右対称に取り付けられている。永久磁石18a、18bの上方には、受容器2が載置されており、受容器2の底の中央にはベアリング19が設置されており、ベアリング19によって回転軸20が軸支されている。回転軸20の下端には矩形状の鉄板21が取り付けられており、回転軸20の上端にはミックス刃22が回転可能に取り付けられている。
【0018】
また、図2に示すように、駆動部5の正面右下の壁面にはモータ6を駆動するための駆動スイッチ23が取り付けられている。
【0019】
以上のように構成されたフローズンドリンク製造装置は次のようにしてフローズンドリンクを製造することができる。すなわち、作業者はまず蓋部3を開け、計量カップを用いて所定量のキュービック状氷を内筒15から投入し、貯留部12に貯留する。また、受容器2内に所定量の果汁液と水とを入れ(必要に応じてリキュールを加えることもできる)、製造装置本体1にセットする。そして、図2に示す駆動スイッチ23をオン状態とする。これにより、モータ6が駆動し、回転羽根10が回転するとともに、ギア17a、17b、17c、17dを介して永久磁石18a、18bが回転し、その回転と共に鉄板21が回転し、ミックス刃22が回転を始める。そして、回転羽根10の回転と共に、貯留部12に貯留されたキュービック状氷が回転し、固定刃13に当接して切削され、スリット12a及びフィーダー14を介して受容器2内に切削された細粒状氷が投入される。こうして受容器2内に切削された細粒状氷は、ミックス刃22の回転によって果汁液や水とともに回転し、空気を巻き込みながらさらに細かく破砕される。そして、作業者は、所定の時間終了後、駆動スイッチ23をオフ状態とする。これにより、モータ6が停止し、回転羽根10の回転とミックス刃22の回転とが同時に停止する。そして、内容物の状態を確認し、適度な硬さになっていると判断した場合は、内容物をコップ等に注ぎ、フローズンドリンクが完成する。また、内容物が柔らかすぎると判断した場合には、再び貯留部12に適当な量のキュービック状氷を追加投入し、再度駆動スイッチ23をオン状態とする。これにより、フィーダー14から受容器2に細粒状氷が追加され、ミックス刃22の回転によって攪拌され、硬さを増すことができる。また、逆に内容物の硬さが硬すぎると判断した場合には、受容器2内に果汁液や水等をさらに加え、再度駆動スイッチ23をオン状態とする。これにより、ミックス刃22が回転し、適度な柔らかさのフローズンドリンクとすることができる。
【0020】
このフローズンドリンク製造装置では、駆動スイッチ23の操作によって回転羽根10とミックス刃22とが連動して回転すため、作業者は、単に駆動スイッチ23をオン状態にしたりオフ状態としたりするだけで、ソフトな舌ざわりを有するフローズンドリンクをつくることができる。このため、フローズンドリンクの製造操作を極めて単純とすることができる。また、回転羽根10とミックス刃22とを制御するための特別な制御装置も不要であり、構造が単純であって、装置の製造コストも低廉なものとなる。もちろん、駆動スイッチの操作をタイマー機能等を有する制御装置によって制御することも可能であるが、その場合においても、制御装置は単純なものとなる。
【0021】
また、回転羽根10とミックス刃22とは、ただ一つのモータ6によって回転されるので、装置が小型化され、製造コストも低廉となる。
【0022】
さらに、回転羽根10はモータ軸6aの上端側の回転力が伝達されることにより回転し、ミックス刃22はモータ軸6aの下端側の回転力が伝達されることにより回転するようにされている。このため、モータ軸6aの回転力を回転羽根10に伝達するための遊星歯車7、回転軸8及びベアリング9、並びにモータ軸6aの回転力をミックス刃22に伝達するためのギア17b、17c、17d、永久磁石18a、18b等を配設するためのスペースに余裕ができ、これらを容易に組み付けることができる。
【0023】
なお、上記実施形態では、永久磁石18a、18bっを回転させることにより、ミックス刃22を回転させたが、こうした回転機構に替えて、ギヤ機構によってミックス刃を回転させることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明はフローズンドリンクを製造するために用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】実施形態のフローズンドリンク製造装置の側面断面図である。
【図2】実施形態のフローズンドリンク製造装置の正面一部断面図である。
【符号の説明】
【0026】
貯留部…12
回転羽根…10
モータ…6
モータ軸…6a
固定刃…13
フィーダー…14
受容器…2
ミックス刃…22
駆動スイッチ…23
【出願人】 【識別番号】598040514
【氏名又は名称】ジョイテック株式会社
【住所又は居所】三重県桑名市大字森忠463番地
【出願日】 平成16年3月2日(2004.3.2)
【代理人】 【識別番号】100118706
【弁理士】
【氏名又は名称】青山 陽

【公開番号】 特開2005−245231(P2005−245231A)
【公開日】 平成17年9月15日(2005.9.15)
【出願番号】 特願2004−57024(P2004−57024)