| 【発明の名称】 |
冷菓製造装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】前田 和也 【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内
【氏名】石井 武 【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内
【氏名】黒沢 剛 【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内
【氏名】池本 宏一郎 【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内
【氏名】北爪 直人 【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内
【氏名】川崎 大生 【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内
【氏名】小林 敬弘 【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】圧縮空気によってミックス原料袋からミックスをミックス原料チューブに押し出して冷却シリンダに供給する冷菓製造装置において、ミックス原料袋からのミックスの供給を容易且つ的確に制御できるようにする。
【解決手段】ミックスが収納された可撓性を有するミックス原料袋5を保冷する保冷庫と、ミックス原料袋から供給されたミックスを撹拌しながら冷却することにより冷菓を製造する冷却シリンダ8と、ミックス原料袋内と冷却シリンダ内とを連通するための可撓性を有するミックス原料チューブ34と、圧縮空気によりミックス原料袋を加圧してミックスをミックス原料チューブに押し出すエアーポンプ27と、ミックス原料チューブを外側からピンチしてミックスの流通を阻止するためのピンチ装置82と、エアーポンプ及びピンチ装置を制御してミックス原料袋から冷却シリンダへのミックスの供給を制御する制御手段とを備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ミックスが収納された可撓性を有するミックス原料袋を保冷する保冷庫と、 前記ミックス原料袋から供給されたミックスを撹拌しながら冷却することにより冷菓を製造する冷却シリンダと、 前記ミックス原料袋内と前記冷却シリンダ内とを連通するための可撓性を有するミックス原料チューブと、 圧縮空気により前記ミックス原料袋を加圧してミックスを前記ミックス原料チューブに押し出す空気圧縮装置と、 前記ミックス原料チューブを外側からピンチしてミックスの流通を阻止するためのピンチ装置と、 前記空気圧縮装置及び前記ピンチ装置を制御して前記ミックス原料袋から前記冷却シリンダへのミックスの供給を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする冷菓製造装置。 【請求項2】 前記ピンチ装置は、前記空気圧縮装置からの圧縮空気により駆動されることを特徴とする請求項1の冷菓製造装置。 【請求項3】 前記ピンチ装置は、前記ミックス原料チューブを外側から押し潰すピンチ部と、該ピンチ部を閉じて前記ミックス原料チューブを押し潰すよう常時付勢するバネ部材と、ピンチ用空気通路を介して前記空気圧縮装置から圧縮空気の供給を受け、前記ピンチ部を開く開放機構とを備えることを特徴とする請求項2の冷菓製造装置。 【請求項4】 前記ピンチ用空気通路内の圧縮空気を排出する排気手段を設けたことを特徴とする請求項3の冷菓製造装置。 【請求項5】 前記圧縮空気を前記冷却シリンダ内に供給するための空気供給通路と、該空気供給通路に設けられた流路開閉手段とを備え、前記制御手段により前記流路開閉手段を制御することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4の冷菓製造装置。 【請求項6】 前記ミックス原料チューブと前記空気供給通路とを合流させた後、前記冷却シリンダ内に連通させることを特徴とする請求項5の冷菓製造装置。 【請求項7】 前記制御手段は、前記ピンチ装置により前記ミックス原料チューブを外側からピンチし、且つ、前記流路開閉手段を開放して前記空気供給通路から前記冷却シリンダ内に圧縮空気を供給することにより、前記ミックス原料チューブからのミックスの供給を阻止することを特徴とする請求項6の冷菓製造装置。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、例えばソフトクリーム(ソフトアイスクリーム)等の冷菓を製造する冷菓製造装置に関するものである。 【背景技術】 【0002】 従来よりこの種冷菓製造装置は、コンプレッサ、凝縮器、キャピラリチューブ及び冷却シリンダとホッパー(ミックスタンク)に装備した冷却器からなる冷却装置を備え、この冷却装置によって冷菓製造時には冷却器に液化冷媒を減圧してから流して冷却シリンダ、ホッパーを冷却する。そして、冷却シリンダ内にはビータが取り付けられ、冷却シリンダ内のミックスを冷却器により冷却しながら、ビータによって撹拌し、ソフトクリームやシャーベットなどの冷菓を製造するものであった(例えば、特許文献1参照)。 【特許文献1】特開平10−271957号公報 【0003】 この場合、ミックスはホッパー内に貯溜され、ホッパーからはミックス供給器によって冷却シリンダ内にミックスを流し込む方式が採られていた。このミックス供給器は上端が大気中に開放し、ホッパー内の下端部にてホッパー内に連通したパイプ状のものであり、ミックスの供給量はこのミックス供給器におけるヘッド差に依存していた。 【0004】 即ち、ホッパーから冷却シリンダへのミックスの供給は重力に依存していたため、供給量が安定しない欠点があった。また、ミックスは予め原料袋内に収納されているものを開封し、ホッパー内に注入するものであったため、ホッパー内にて雑菌に汚染され、衛生上の問題が発生する欠点もあった。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 そこで、エアーポンプを用い、圧縮空気により可撓性のミックス原料袋を外側から加圧してミックスを押し出し、ミックス原料チューブを介して直接冷却シリンダに供給する方法が考えられる。係る方法によれば、ミックスを重力に依存すること無く、且つ、ホッパーに移し替えること無く原料袋から直接冷却シリンダに供給できる。 【0006】 しかしながら、そのままではミックス原料袋から常時冷却シリンダにミックスが供給されてしまうため、ミックス原料袋からのミックスの供給を制御する必要がある。その場合、例えばミックス原料チューブに電磁弁を介設することも考えられるが、腐敗が問題となるミックスが流れる経路中に係る機器を設けることは衛生管理が極めて面倒なものとなる。 【0007】 他方、例えば冷菓にオーバーランを与えるための空気を冷却シリンダ内に供給する必要があるが、エアーポンプから圧縮空気を冷却シリンダに供給してこれに代えることも考えられる。その場合、ミックス原料チューブと係るオーバーラン用の圧縮空気の空気供給通路とを合流させた後、冷却シリンダに連通させるようにすれば、圧縮空気による加圧によってミックス原料チューブからのミックスの供給を阻止することは可能であるが、冷却シリンダ内のビータの回転による圧力変動で、冷却シリンダ内が負圧になると、どうしてもミックス原料チューブからミックスが少量ずつ垂れて冷却シリンダ内に流入してしまう問題があった。 【0008】 本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、圧縮空気によってミックス原料袋からミックスをミックス原料チューブに押し出して冷却シリンダに供給する冷菓製造装置において、ミックス原料袋からのミックスの供給を容易且つ的確に制御できるようにすることを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0009】 本発明の冷菓製造装置は、ミックスが収納された可撓性を有するミックス原料袋を保冷する保冷庫と、ミックス原料袋から供給されたミックスを撹拌しながら冷却することにより冷菓を製造する冷却シリンダと、ミックス原料袋内と冷却シリンダ内とを連通するための可撓性を有するミックス原料チューブと、圧縮空気によりミックス原料袋を加圧してミックスをミックス原料チューブに押し出す空気圧縮装置と、ミックス原料チューブを外側からピンチしてミックスの流通を阻止するためのピンチ装置と、空気圧縮装置及びピンチ装置を制御してミックス原料袋から冷却シリンダへのミックスの供給を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。 【0010】 請求項2の発明の冷菓製造装置は、上記においてピンチ装置は、空気圧縮装置からの圧縮空気により駆動されることを特徴とする。 【0011】 請求項3の発明の冷菓製造装置は、上記においてピンチ装置は、ミックス原料チューブを外側から押し潰すピンチ部と、このピンチ部を閉じてミックス原料チューブを押し潰すよう常時付勢するバネ部材と、ピンチ用空気通路を介して空気圧縮装置から圧縮空気の供給を受け、ピンチ部を開く開放機構とを備えることを特徴とする。 【0012】 請求項4の発明の冷菓製造装置は、上記においてピンチ用空気通路内の圧縮空気を排出する排気手段を設けたことを特徴とする。 【0013】 請求項5の発明の冷菓製造装置は、上記各発明において圧縮空気を冷却シリンダ内に供給するための空気供給通路と、この空気供給通路に設けられた流路開閉手段とを備え、制御手段により流路開閉手段を制御することを特徴とする。 【0014】 請求項6の発明の冷菓製造装置は、上記においてミックス原料チューブと空気供給通路とを合流させた後、冷却シリンダ内に連通させることを特徴とする。 【0015】 請求項7の発明の冷菓製造装置は、上記において制御手段は、ピンチ装置によりミックス原料チューブを外側からピンチし、且つ、流路開閉手段を開放して空気供給通路から冷却シリンダ内に圧縮空気を供給することにより、ミックス原料チューブからのミックスの供給を阻止することを特徴とする。 【発明の効果】 【0016】 本発明によれば、ミックス原料袋ごと保冷庫内でミックスを保冷し、空気圧縮装置からの圧縮空気によりミックス原料袋を加圧し、ミックスを強制的にミックス原料チューブに押し出し、直接冷却シリンダにミックスを供給して冷菓を製造することができるようになる。これにより、重力に依存したミックスの供給方式を廃して安定的なミックスの自動供給が実現できるようになると共に、ミックスをミックス原料袋から直接冷却シリンダに供給することで、従来の如くホッパーにおいて衛生上の問題が発生することも無くなる。 【0017】 特に、ミックス原料チューブを外側からピンチしてミックスの流通を阻止するピンチ装置を設け、制御手段により空気圧縮装置及びピンチ装置を制御してミックス原料袋から冷却シリンダへのミックスの供給を制御するようにしているので、冷却シリンダへのミックス供給を的確に制御することが可能となると共に、ピンチ装置はミックス原料チューブ内のミックスに接触しないので、衛生管理の問題も生じないものである。 【0018】 請求項2の発明によれば、上記に加えてピンチ装置は、空気圧縮装置からの圧縮空気により駆動されるようにしたので、ミックス原料チューブをピンチするために格別な電気駆動装置を取り付ける必要が無くなり、コストの削減を図ることが可能となる。 【0019】 請求項3の発明によれば、上記に加えてピンチ装置は、ミックス原料チューブを外側から押し潰すピンチ部と、このピンチ部を閉じてミックス原料チューブを押し潰すよう常時付勢するバネ部材と、ピンチ用空気通路を介して空気圧縮装置から圧縮空気の供給を受け、ピンチ部を開く開放機構とを備えているので、構造簡単にして確実なミックス原料チューブのピンチと開放を実現することができるようになる。 【0020】 請求項4の発明によれば、上記に加えてピンチ用空気通路内の圧縮空気を排出する排気手段を設けたので、ピンチ部を閉じてミックス原料チューブをピンチする動作を迅速化することができるようになり、より的確なミックス供給制御を実現できるようになる。 【0021】 請求項5の発明によれば、上記各発明に加えて圧縮空気を冷却シリンダ内に供給するための空気供給通路と、この空気供給通路に設けられた流路開閉手段とを備え、制御手段により流路開閉手段を制御するようにしたので、支障無く冷菓のオーバーランを得ることができる。 【0022】 請求項6の発明によれば、上記に加えてミックス原料チューブと空気供給通路とを合流させた後、冷却シリンダ内に連通させるようにしたので、冷却シリンダへの空気供給通路とミックス原料チューブの接続構造並びに接続作業を簡素化することができる。そして、請求項7の発明の如くピンチ装置によりミックス原料チューブを外側からピンチし、且つ、流路開閉手段を開放して空気供給通路から冷却シリンダ内に圧縮空気を供給することにより、ミックス原料チューブからのミックスの供給を阻止するようにすれば、より確実にミックス原料チューブからのミックスの供給を制御することができるようになる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0023】 以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明を適用した冷菓製造装置SMの一部縦断斜視図、図2は冷菓製造装置SMのミックス供給に関する構成図、図3は図2のミックス原料袋5周辺の部品の分解構成図、図4は冷菓製造装置SMの電気回路のブロック図を示している。 【0024】 実施例の冷菓製造装置SMは、ソフトクリームやシャーベット(シェーク)等の冷菓(実施例ではソフトクリームを製造するものとする)を製造販売するための装置であり、図1において本体1の上部には、ソフトクリームの原料ミックス(ソフトクリームやシャーベットなどの冷菓原料となるミックス)を収納したミックス原料袋5(図1では図示しない。)を貯蔵保冷するための断熱性の保冷庫2が設けられている。この保冷庫2の庫内2Aは前面が開口しており、この前面開口は回動自在の断熱扉3にて開閉自在に閉塞され、ミックス原料袋5の交換時等にはこの断熱扉3が開放される。尚、33はこの断熱扉3の開閉を検知するための保冷庫開閉スイッチである。 【0025】 一方、保冷庫2の庫内2A天井部には図示しない保冷庫冷却器と送風機が配設されており、保冷庫2の背部には保冷庫コンプレッサ18Aや図示しない保冷庫用凝縮器が設置されて前記保冷庫冷却器と周知の冷媒回路を構成している。この保冷庫コンプレッサ18Aが運転されると保冷庫冷却器が冷却作用を発揮する。そして、この保冷庫冷却器により冷却された冷気が送風機により庫内2Aに循環されて保冷庫2内のミックス原料袋5や後述する周辺部品は所定の温度に保冷される。 【0026】 ミックス原料袋5は袋ケース31内に納出自在に収納保持され、その状態で保冷庫2の庫内2Aに収納されて装填される。尚、本実施例において冷菓製造装置SMは、後述する如き冷却シリンダ8を2つ備え、二種のミックス原料により冷菓を製造可能とするものである。そのため、本実施例では、保冷庫2の庫内2Aにそれぞれのミックス原料袋5を収納した袋ケース31、31が二つ並置されるものとする。この袋ケース31はワイヤーにて網状に構成された上下二部品から構成されている。 【0027】 一方、保冷庫2の後部内壁には袋ケース31の後部を保持し、それを前側に低く斜めにするための図示しない支持部が形成されていると共に、保冷庫2の前部内壁には、袋ケース31の前部を保持するための係止部材79が左右に渡って設けられている。また、保冷庫2の内壁からは図1に示す如く袋加圧通路を構成する袋加圧パイプ7の接続部7Aと、空気供給通路としてのエアー回路51の接続部51Aが設けられている。更に、保冷庫2の庫内2A底壁には後述する冷却シリンダ8のミックス入口9が開口して設けられている。尚、本実施例では、上述した如く二種のミックス原料により冷菓を製造可能とするものであるため、袋加圧パイプ7の接続部7A、エアー回路51の接続部51A及び冷却シリンダ8、ミックス入口9は、それぞれ二つ設けられている。 【0028】 ここで、ミックス原料袋5は例えば熱溶着された可撓性を有する樹脂製の袋本体21と、この袋本体21の一面に取り付けられ、袋本体21内と外部とを連通する硬質樹脂製の出口部材22と、袋本体21の他面に周囲を溶着され、当該袋本体21と同素材から成る可撓性の外層体23と、この外層体23と袋本体21の間の後述する非接着部分に連通するように袋本体21の一面に取り付けられた硬質樹脂製の連通口部材24とから構成されている(図2)。 【0029】 前記外層体23と袋本体21とは当該外層体23の周囲以外は非接着状態とされており、これにより、外層体23と袋本体21間には密閉空間(図2にAIで示す)が構成可能とされている。そして、前記連通口部材24はこの外層体23と袋本体21との間(密閉空間)と外部とを連通する。また、ミックス(図2にMで示す)はこの袋本体21内に収納されると共に、外層体23と袋本体21との間の密閉空間AIには圧縮空気が供給可能とされている。 【0030】 上述した如くミックスを収納したミックス原料袋5を、袋ケース31内に収納した状態で保持し、保冷庫2の庫内2Aに収納する。この状態では、袋ケース31及びミックス原料袋5は前部がやや低く傾斜した状態で、その下方に十分なる空間を存して係止される。この状態で、出口部材22に予め取り付けられているミックス原料チューブ34(ミックス供給通路を構成する)を後述する如くY型混合器57(経路構成部品)に接続し、連通口部材24と接続部7Aとの間を袋加圧パイプ7にて連通接続する。また、接続部51AとY型混合器57との間をエアー回路51により連通接続する。 【0031】 前記ミックス原料チューブ34は可撓性(或いは柔軟性)を有した軟質合成樹脂チューブから構成されており、予めミックス原料袋5の出口部材22に接続されている。ミックス原料チューブ34の先端(他端)は当初熱溶着されて封止され、外部と接触しないようにミックス原料チューブ34内の通路は衛生的に保持されており、Y型混合器57に接続する際に切断されて開口されることになる。 【0032】 一方、図1において8は、前記ミックス入口9から流入するミックスを回転するビータ10により撹拌して冷菓を製造する前述した冷却シリンダであり、その周囲にはシリンダ冷却器11が取り付けられている。ビータ10はビータモータ12、駆動伝達ベルト、減速機13及び回転軸を介して回転される。製造された冷菓は、冷却シリンダ8の前面開口を開閉可能に閉塞するフリーザドア14に配設された取出レバー15を操作することにより、プランジャー16が上下動し、図示しない抽出路が開放されると共に、ビータ10が回転駆動されることにより、取り出される。上記フリーザドア14や取出レバー15、プランジャー16により冷菓抽出部が構成されている。 【0033】 前記フリーザドア14は透明ガラス、若しくは、透明硬質樹脂にて構成されて透視部を構成する。このフリーザドア14を通して冷却シリンダ8内は前方から透視可能とされている。このフリーザドア14の本体1側の面には永久磁石36が埋め込まれており、この永久磁石36に対応する位置の本体1前面にはリードスイッチ37が取り付けられている。そして、フリーザドア14が本体1に取り付けられ、冷却シリンダ8の前面開口を閉塞したときに、このリードスイッチ37は永久磁石36によって接点が閉じられ、フリーザドア14が取り外されて冷却シリンダ8の前面開口が開放されたときは、リードスイッチ37の接点が開放されるよう構成されている。 【0034】 また、冷菓抽出部を構成する取出レバー15の下方に対応する位置の本体1前面には近接スイッチ(近接センサ)38が取り付けられている。この近接スイッチ38は赤外線や音波を用いて取出レバー15の下側に冷菓を盛るコーンや紙カップなどの容器が宛われたことを検出する。 【0035】 更に、図1に示す如く保冷庫2の内壁には洗浄用ホース接続口39が設けられている。この洗浄用ホース接続口39には冷却シリンダ8内の洗浄の際に洗浄用水を冷却シリンダ8内に吐出するための洗浄用ホース(図示せず)が接続されるものであり、側面に引き出された洗浄用水配管41に連通している。この洗浄用水配管41は図示しない水道管に接続され、更に、洗浄用水配管41の途中には開閉栓42が介設されて、本体1の前面に配設されている。この開閉栓42は常には洗浄用水配管41を閉じており、冷却シリンダ8を洗浄する際にはこれを回して洗浄用水配管41を開くものである。 【0036】 上記本体1の下部には冷却装置Rを構成するコンプレッサ18や凝縮器20、四方弁19等が収納設置されている。尚、この四方弁19は前記シリンダ冷却器11に高温冷媒を流して解凍・殺菌などを行わせるためのものである。 【0037】 次に、図2において27は空気圧縮装置を構成するエアーポンプであり、このエアーポンプ27の吐出パイプ28は分配器46に接続されている。そして、この分配器46には前記袋加圧パイプ7の他端が接続される。尚、袋加圧パイプ7は前述した接続部7Aを介した複数部品で構成される。更に、この分配器46には圧力検出手段を構成するエアー回路内センサー(圧力センサー)47と排気パイプ49が接続され、この排気パイプ49にはエアー回路内排気電磁弁48(エアーポンプの保護とエアー回路の排気用)が接続される。 【0038】 更にまた、分配器46には空気供給通路としての前記エアー回路51の一端と、後述するピンチ用空気通路としてのピンチ用加圧パイプ81の一端が接続され、これにより、分配器46を介して袋加圧パイプ7、エアー回路51、ピンチ用加圧パイプ81、エアーポンプ27、エアー回路内センサー47及び排気パイプ49は分岐接続されたかたちで相互に連通されている。前記エアー回路51も接続部51Aを介した複数部品で構成され、そこには流路開閉手段としてのエアー回路開閉電磁弁52とエアーフィルタ53と逆止弁56が介設されている。このエアーフィルタ53はエアー回路51内に流入する圧縮空気中の異物や雑菌を捕獲して除去するものである。 【0039】 そして、前記エアー回路51の他端は経路構成部品である合流部材としての前記Y型混合器57の他方の入口に着脱可能に接続される。更に、このY型混合器57の出口は逆止弁54を介して冷却シリンダ8のミックス入口9に着脱可能に連通接続される。上記逆止弁54は冷却シリンダ8の方向、逆止弁56はY型混合器57の方向が順方向とされている。また、これらミックス原料袋5、ミックス原料チューブ34、エアー回路51の逆止弁56より下流側の他端部、袋加圧パイプ7の一端部及びY型混合器57は保冷庫2の庫内2Aに位置し、保冷されることになる。 【0040】 ここで、袋加圧パイプ7も柔軟性を有する軟質合成樹脂チューブにて構成され、ワンタッチ継手61によりミックス原料袋5の連通口部材24に着脱可能に接続される。また、ミックス原料チューブ34の一端(基部)はチューブ取付部品により前述した如くミックス原料袋5の出口部材22に予め接続されている。そして、このミックス原料チューブ34の先端(他端)は接続具67によりY型混合器57の一方の入口に着脱可能に接続される。 【0041】 他方、前記エアー回路51の他端も接続具69によりY型混合器57の他方の入口に着脱可能に接続する。そして、このY型混合器57の出口はOリング71を介して冷却シリンダ8のミックス入口9に着脱可能に接続する。このように着脱可能に接続することで、ミックス原料チューブ34やY型混合器57などの洗浄が容易となる。 【0042】 ここで、前記ミックス原料チューブ34には本発明のピンチ装置82が取り付けられる。このピンチ装置82は、ミックス原料チューブ34をピンチしてミックスの流通を阻止するためのものであり、図7、図8に示すように一端側の軸85にて相互に回動自在に枢支された一対のピンチ板83、84と、この軸85の他端側のピンチ板83、84に相互に対向して形成されたピンチ部83A、84Aと、これらピンチ部83A、84Aより更に他端側のピンチ板83に取り付けられた開放機構86と、前記軸85に係合し、軸85の一端側に当接して常時他端側を閉じるよう、即ち、ピンチ部83A、84Aを相互に近接させて閉じる方向に付勢するバネ部材としてのトグルバネ87から構成されている。 【0043】 前記開放機構86は、前記ピンチ板83のピンチ板84側の面に取り付けられたケース88と、このケース88内に設けられた可撓性を有するベローズ89と、このベローズ89に取り付けられてケース88外に臨み、ピンチ板84の他端部におけるピンチ板83側の面に当接するピン91とから構成されており、前記ベローズ89には前記ピンチ用加圧パイプ81の他端が連通接続されている。また、軸85からピン91の当接箇所までの距離は、軸85からトグルバネ87の当接箇所までの距離よりも十分長い。 【0044】 前記ミックス原料チューブ34は、ピンチ装置82のピンチ部83A、84A間に挟まれる(図7、図8)。そして、ピンチ用加圧パイプ81に圧縮空気が供給され、ベローズ89が伸長すると、ピン91はトグルバネ87の付勢力に抗してピンチ部83A、84Aを開き、ミックス原料チューブ34内の流路を開く(図7)。また、ピンチ用加圧パイプ81からの圧縮空気の供給が無くなると、ベローズ89は収縮するのでピンチ部83A、84Aは図8の如く閉じ、ミックス原料チューブ34を外側から押し潰してピンチし、流路を閉じてミックスの流通を阻止する(図8)。このような構成により、構造簡単にして確実なミックス原料チューブ34のピンチと開放を実現することができるようになる。 【0045】 前記ピンチ用加圧パイプ81にはピンチ用三方弁92が介設されている。このピンチ用三方弁92は、分配器46とベローズ89を連通する第1の状態と、ベローズ89と排気管93を連通する第2の状態とに切り替わるものである。 【0046】 次に、図4において73は制御手段を構成する汎用のマイクロコンピュータであり、このマイクロコンピュータ73の入力には前記保冷庫開閉スイッチ33、エアー回路内センサー47、近接スイッチ38、リードスイッチ37が接続されている。また、マイクロコンピュータ73の入力には、更に本体1のコントロールパネル74に設けられたプルダウンスイッチ(操作スイッチ)76と冷却スイッチ77が接続されている。 【0047】 更に、マイクロコンピュータ73の出力には前述した冷却装置Rのコンプレッサ18、18Aやビータモータ12などの他、前記エアー回路内排気電磁弁48とエアーポンプ27、エアー回路開閉電磁弁52、ピンチ用三方弁92が接続されている。更にまた、マイクロコンピュータ73の出力には前記操作パネル74に設けられた売り切れ表示ランプ78も接続されている。 【0048】 以上の構成で、次に動作を説明する。冷菓製造装置SMの図示しない電源プラグが電源に接続されて電源がONされると、マイクロコンピュータ73は先ずリードスイッチ37の接点が閉じているか否か判断する。そして、フリーザドア14が取り付けられて冷却シリンダ8の前面開口を閉じており、永久磁石36がリードスイッチ37の接点を閉じていれば以後の運転の開始を許容するが、フリーザドア14が正常に取り付けられておらず、リードスイッチ37の接点が開いている場合には以後の運転の開始を禁止し、例えば売り切れ表示ランプ78を点滅させて警報を表示する。これにより、フリーザドア14の取り付けを忘れ、或いは、正常に取り付けない状態で運転が開始されることを防止すると共に、フリーザドア14の取り付けを使用者に促す。 【0049】 次に、図5及び図6のタイミングチャートを参照しながらミックスの供給から冷菓の製造、冷菓の抽出動作について説明する。尚、ミックス原料袋5は前述の如く袋ケース31内に収納した状態で保冷庫2の庫内2Aに納出自在にセットする。その状態で、袋加圧パイプ7、ミックス原料チューブ34、Y型混合器57も前述した如く接続する。また、ピンチ装置82もミックス原料チューブ34に取り付け、ピンチ部83A、84Aによりミックス原料チューブ34を図8の如くピンチする。但し、プルダウンを始めるこの時点ではエアー回路51をY型混合器57から外しておく。 【0050】 (1)初期状態 図5における電源ONからの初期状態で、マイクロコンピュータ73は先ず所定期間(実施例では5秒間)エアー回路内排気電磁弁48を開く。また、ピンチ用三方弁92は当初ベローズ89と排気管93を連通する第2の状態とする。これにより、ピンチ装置82はミックス原料チューブ34の流路を閉じている。その後、前述の如くミックス原料袋5を保冷庫2の庫内2Aにセットするなどした後、断熱扉3が閉じられたことを保冷庫開閉スイッチ33の検出動作に基づいて検出すると、マイクロコンピュータ73はエアーポンプ27を運転する。その後、保冷庫2の断熱扉3が開放された場合、マイクロコンピュータ73は保冷庫開閉スイッチ33の検出動作に基づき、エアーポンプ27を停止すると共に、所定期間(5秒間)エアー回路内排気電磁弁48を開いてエアー回路51やピンチ用加圧パイプ81、袋加圧パイプ7(袋加圧パイプ7に連通しているミックス原料袋5の袋本体21と外層体23との間の密閉空間AIを含む)から排気する。 【0051】 即ち、マイクロコンピュータ73は保冷庫2の断熱扉3が開放された場合にはエアーポンプ27を停止し、断熱扉3が閉じられている場合のみエアーポンプ27の運転を許容する。これにより、ミックス原料袋5の交換などの際のパイプなどの着脱に際しての安全性が向上する。特に、断熱扉3が開放された際にはエアー回路内排気電磁弁48を開いてエアー回路51やピンチ用加圧パイプ81、袋加圧パイプ7から圧縮空気を排出するので、パイプの着脱の際に圧縮空気が吹き出す不都合を確実に回避できるようになる。 【0052】 尚、この初期状態においてエアーポンプ27が運転された後、3分経過してもエアー回路内センサー47が分配器46で連通された袋加圧パイプ7(袋加圧パイプ7に連通しているミックス原料袋5の袋本体21と外層体23との間の密閉空間AIを含む)やエアー回路51内、ピンチ用加圧パイプ81内の圧力上昇を検出しない場合にはエアーポンプ27を停止し、売り切れ表示ランプ78を点滅させて警報する。 【0053】 (2)プルダウンモード 次に、使用者がプルダウンスイッチ76をONする(2秒未満押す)と、マイクロコンピュータ73はプルダウンモードに入りプルダウンを開始する。このプルダウンモードではマイクロコンピュータ73はエアーポンプ27を運転し、分配器46で連通された袋加圧パイプ7(袋加圧パイプ7に連通しているミックス原料袋5の袋本体21と外層体23との間の密閉空間AIを含む)やエアー回路51(プルダウンモードではエアー回路開閉電磁弁52は閉じている)内、ピンチ用加圧パイプ81内に圧縮空気を供給する。また、ピンチ用三方弁92を分配器46とベローズ89を連通する第1の状態に切り替える。 【0054】 そして、エアー回路内センサー47が検出する空気圧力が設定値まで上昇した場合、マイクロコンピュータ73は当該エアー回路内センサー47の出力に基づいてエアーポンプ27を停止する。その後、マイクロコンピュータ73は自らの機能として有する3分タイマ(3分に限定されない所定)のカウントを開始する。 【0055】 袋加圧パイプ7から圧縮空気がミックス原料袋5の外層体23と袋本体21との間の密閉空間AIに送り込まれることにより、袋本体21には外側から一定の圧力が印加される。これにより、外層体23と袋本体21との間の密閉空間AIの容積が拡大することで、袋本体21内のミックスは出口部材22からミックス原料チューブ34へと押し出されていく。また、ピンチ用加圧パイプ81、ピンチ用三方弁92を介してピンチ装置82のベローズ89に圧縮空気が供給されるので、ベローズ89は伸長してピン91によりピンチ部83A、84Aを開き、ミックス原料チューブ34内の流路を開く(図7)。このとき、開放機構86のピン91はピンチ部83A、84Aより軸85から離れた位置に当接しているので、トグルバネ87の付勢力に拘わらず、テコの原理により十分な押圧力を発揮してピンチ部83A、84Aを開く。 【0056】 これにより、ミックス原料チューブ34に押し出されたミックスはそこを通過した後、Y型混合器57、逆止弁54を経てミックス入口9から冷却シリンダ8内に流入する。このとき、エアー回路51は外されているので、冷却シリンダ8内の空気はY型混合器57の他方の出口から出ていく。これにより、ミックスも冷却シリンダ8内へ円滑に流入していく。 【0057】 ミックス原料袋5からミックスが流出することで、外層体23と袋本体21間の密閉空間AIの容積が拡大するので、袋加圧パイプ7から分配器46に至るパイプ内の空気圧力も低下する。そして、エアー回路内センサー47が所定の下限値まで圧力が低下したことを検出した場合、マイクロコンピュータ73はエアーポンプ27を運転して圧縮空気の供給を再開する。これを繰り返してマイクロコンピュータ73はエアー回路内センサー47が検出する空気圧力(ミックス原料袋5の外層体23と袋本体21間の密閉空間AIの空気圧力)を設定値と下限値の間(設定値と下限値の範囲における所定圧力)に維持する。 【0058】 その後、3分タイマのカウントが終了するまでこれを継続し、冷却シリンダ8内にミックスを送給していく。これにより、冷却シリンダ8内にはミックスが貯溜されていく。3分タイマのカウントが終了した時点で、マイクロコンピュータ73はエアーポンプ27の運転を停止し、エアー回路内排気電磁弁48を5秒間開放して圧縮空気を一旦排出する。これによって、ピンチ装置82のピンチ部83A、84Aは一旦閉じる(図8)。使用者は透明なフリーザドア14を介して冷却シリンダ8内のミックスの液位を確認し、所定液位に満たない場合にはプルダウンスイッチ76を今度は押し続ける(2秒以上ON)。 【0059】 マイクロコンピュータ73はプルダウンスイッチ76が連続してONされると、エアーポンプ27を運転して再び圧縮空気の供給を開始し、前述の如くエアー回路内センサー47が検出する空気圧力(ミックス原料袋5の外層体23と袋本体21間の密閉空間AIの空気圧力)を設定値に維持する。これにより、ピンチ装置82のピンチ部83A、84Aは再度開き、ミックス原料袋5からは再びミックスが冷却シリンダ8内に送給されていく。 【0060】 そして、使用者が冷却シリンダ8内のミックスが所定液位まで貯溜されたことを目視により確認し、プルダウンスイッチ76から手を離すと(OFF)、マイクロコンピュータ73はエアーポンプポンプ27を停止し、エアー回路内排気電磁弁48を開放してミックス原料袋5の外層体23と袋本体21間の密閉空間AIの圧縮空気を排出する。これにより、ミックスの送給は停止され、冷却シリンダ8内には所定液位までミックスが貯溜される。また、ピンチ用三方弁92をベローズ89と排気管93を連通する第2の状態に戻す。これにより、ベローズ89内の圧縮空気は排気管93からも排出され、ベローズ89は収縮してピンチ部83A、84Aを図8の如く閉じ、ミックス原料チューブ34を外側から押し潰してピンチし、流路を閉じてピンチ装置82より下流側(冷却シリンダ8側)へのミックスの流通を阻止する。 【0061】 マイクロコンピュータ73にこのようなプルダウンモードを設けることで、開店時に円滑に冷却シリンダ8内にミックスを貯溜することができるようになる。特に、プルダウンスイッチ76を設けてプルダウンの開始を手動で行うことができるので、使用性も良好となる。 【0062】 このように冷却シリンダ8内に所定液位までミックスを貯溜した後、断熱扉3を開き、保冷庫2の庫内2Aにおいてエアー回路51をY型混合器57の他方の入口に接続し、断熱扉3を閉じる。断熱扉3が開放された時点で前述の如くマイクロコンピュータ73はエアーポンプ27を停止し、エアー回路内排気電磁弁48を開いて圧縮空気を排出するが、エアー回路51の接続後、断熱扉3が閉じられれば再びエアーポンプ27を運転してエアー回路内センサー47が検出する空気圧力(ミックス原料袋5の外層体23と袋本体21間の密閉空間AIを含む袋加圧パイプ7内やピンチ用三方弁92までのピンチ用加圧パイプ81内、分配器46及びエアー回路51内のエアー回路開閉電磁弁52までの空気圧力)を設定値まで上昇させる。 【0063】 エアー回路内センサー47が検出する空気圧力が設定値まで上昇したら、マイクロコンピュータ73はエアー回路開閉電磁弁52を所定期間(例えば5秒)開き、Y型混合器57に至るエアー回路51内に圧縮空気を送り込む。このエアー回路51からY型混合器57を経て冷却シリンダ8内に流入する圧縮空気の圧力により、ピンチ装置82より下流側のミックス原料チューブ34内に残留したミックスが冷却シリンダ8に流れ込むことが最大限阻止される。 【0064】 このように、ピンチ装置82にてミックス原料チューブ34内の流路を閉じ、且つ、エアー回路51からの圧縮空気でピンチ装置82からY型混合器57の間のミックス原料チューブ34内の残留ミックスも止めるので、冷却シリンダ8へのミックスの供給を正確に制御することができるようになる。 【0065】 このときに冷却シリンダ8内に流入する圧縮空気の量によって冷菓のオーバーラン(冷菓中に空気が混入して嵩が増える状態)が得られることになるが、前述の如く冷却シリンダ8内に貯溜するミックスの液位はプルダウンスイッチ76の操作や液位センサの位置によって所定の液位に規定できるので、冷却シリンダ8内の空気量も規定できることになり、これにより、冷菓のオーバーラン量を正確に設定することができるようになる。 【0066】 また、このときに冷却シリンダ8内に流入する圧縮空気はエアフィルタ53を通過したものであるので、この空気に含まれる異物や雑菌はエアフィルタ53に捕獲される。これにより、冷却シリンダ8内に圧縮空気と共に異物や雑菌が混入する不都合を回避することができるようになり、衛生管理を確実に行うことが可能となる。 【0067】 更にまた、以上のようにY型混合器57にてミックス原料チューブ34とエアー回路51とを一旦合流させた後、ミックス入口9から冷却シリンダ8内に連通させているので、冷却シリンダ8へのミックスの供給とオーバーラン用の空気の供給の双方を単一のミックス入口9から行うことができるようになり、冷却シリンダ8の構造の簡素化が図れる。 【0068】 以上でプルダウンモードは終了する。この状態で冷却スイッチ77の操作を待つ。尚、マイクロコンピュータ73は最初にプルダウンスイッチ77が操作された時点から前述の如く冷却シリンダ8内に所定液位までミックスを貯溜するに要したプルダウン時間をカウントして保持している。この場合、前述の如く目視によりプルダウンスイッチ77を操作して所定液位までミックスを貯溜する場合には、最終的にプルダウンスイッチ77を離した時点でプルダウン時間のカウントを終了し、前述の如く液位センサで所定液位までミックスを貯溜する場合には、当該液位センサがミックスの所定液位を検出した時点でプルダウン時間のカウントを終了することになる。 【0069】 (3)通常販売モード 次に図6に移って、使用者により冷却スイッチ77がON(押す)されると、マイクロコンピュータ73は前述の如くフリーザドア14が正常に取り付けられて閉じていることを条件として、冷却装置Rのコンプレッサ18を運転して冷却運転を開始する。コンプレッサ18が運転されると、凝縮器20で凝縮された冷媒が図示しない減圧装置を経てシリンダ冷却器11に供給され、そこで蒸発することで冷却作用を発揮する。また、コンプレッサ18も運転され、前述の如く保冷庫冷却器により保冷庫2の庫内2Aのミックス原料袋5のミックスは保冷される。更に、庫内2Aにあるミックス原料チューブ68やエアー回路51の他端部、及び、Y型混合器57などの部品(図2に二点鎖線で囲まれた部分)も保冷されるので、後述する如く冷却シリンダ8内に流入するミックスや圧縮空気がこれらを通過する過程で温度上昇することもなくなる。 【0070】 一方、冷却シリンダ8内ではシリンダ冷却器11によってミックスは冷凍温度に冷却されると共に、マイクロコンピュータ73はビータモータ12によりビータ10を回転させるので、これにより、冷却シリンダ8内では半硬化状態の冷菓(ソフトクリーム)が製造される。以後、販売待機状態となる。 【0071】 この状態で、使用者が例えばコーン(容器)を取出レバー15の下方に宛い、近接スイッチ38に近接させると近接スイッチ38が当該コーンを検出してONする(販売検知)。マイクロコンピュータ73は近接スイッチ38がONした場合、自らがその機能として有する販売検知3秒(3秒に限らない所定期間)タイマのカウントを開始する。そして、当該状態が3秒間継続してタイマのカウントが終了した場合、即ち、近接スイッチ38がコーンを3秒間継続して検出している場合、マイクロコンピュータ73はビータ10を回転させると共に、ピンチ用三方弁92を分配器46とベローズ89を連通する第1の状態に切り替え、ピンチ部83A、84Aを開いてミックス原料チューブ34の流路を開く。そして、使用者が取出レバー15を操作すれば、前述の如くプランジャー16が上がるので、ビータ10により図示しない抽出路に冷菓(ソフトクリーム)が押し出され、コーンに抽出されることになる。 【0072】 このように、近接スイッチ38を用いてビータ10の回転を制御するので、従来の如くプランジャー16の上下動に連動するアームを用いた取出スイッチを設ける必要が無くなり、部品点数の削減が図れると共に、機構が簡素化されるので故障も発生し難くなる。また、所定期間(3秒)継続してコーンを検出している場合にビータ10を回転させるようにしているので、誤って近接スイッチ8の近くに手をかざした場合などに生じる誤作動も防止できる。 【0073】 尚、取出レバー15を戻せばプランジャー16が降下して抽出路は塞がれる。また、コーンを近接スイッチ38から離せばマイクロコンピュータ73はビータ10を停止させる。これにより、冷菓の抽出は停止する。冷却シリンダ8内から冷菓が抽出されることで圧力が低下するため、ミックス原料袋5の袋本体21内からミックス原料チューブ34(ピンチ装置82のピンチ部83A、84Aは上述の如く開いている)、逆止弁54、Y型混合器57を経てミックス入口9から冷却シリンダ8内にミックスが流入し、補充されることになる。 【0074】 この場合、エアー回路51には逆止弁56が設けられているので、このときにミックス原料チューブ34からY型混合器57に入るミックスがエアー回路51側に流入する不都合は回避される。従って、逆止弁56より上流のエアー回路51内を洗浄する必要が無くなる。 【0075】 一方、マイクロコンピュータ73は販売検知からa秒(遅延時間)後にピンチ用三方弁92をベローズ89と排気管93を連通する第2の状態に戻す。これにより、前述の如くピンチ部83A、84Aを閉じ、ミックス原料チューブ34を外側から押し潰してピンチし、流路を閉じてピンチ装置82より下流側(冷却シリンダ8側)へのミックスの流通を阻止する。同時にb秒間(所定期間)エアー回路開閉電磁弁52を開放する。このエアー回路開閉電磁弁52によるエアー回路51の開放により、エアー回路51からY型混合器57を経て冷却シリンダ8内に流入する圧縮空気の圧力により、ピンチ装置82に以降のミックス原料チューブ34から冷却シリンダ8へミックスが流入することが効果的に阻止される。これによって、冷却シリンダ8内にミックスは補充されると共に、補充後はミックス原料チューブ34からのミックスの滴下が効果的に阻止され、正確な補充が実現できる。 【0076】 ここで、このときのミックスの補充量は係るa秒間の遅延時間によって決定されるが、この遅延時間中に冷却シリンダ8内に流入するミックスの量は、当該ミックスの粘性によって違ってくる。即ち、同じ遅延時間ではミックスの粘性が高い場合には補充量が少なくなり、粘性が低い場合には補充量は多くなる。一方、ミックスの粘性が高い場合には前述したプルダウンに要する時間(プルダウン時間)が長くなり、低い場合には短くなる。 【0077】 そこで、マイクロコンピュータ73は前述した如くカウントして保持しているプルダウン時間に基づき、当該プルダウン時間が長い場合にはa秒間の遅延時間を延長し、プルダウン時間が短い場合には短縮する。これにより、冷菓の抽出に伴って冷却シリンダ8内へ補充されるミックスの量を、当該ミックスの粘性に関わらず常に略一定にすることができるようになり、冷却シリンダ8へのミックスの過剰補充と冷却シリンダ8内におけるミックス不足の双方を回避できるようになる。 【0078】 ここで、マイクロコンピュータ73はエアー回路内センサー47が検出する圧力を前述した設定値と下限値の間に維持するようにエアーポンプ27をON−OFF制御している。上述のような冷菓の抽出に伴ってミックス原料袋5からミックスが流出し、また、エアー回路51からも空気が冷却シリンダ8内に流入することでエアー回路内センサー47が検出する圧力は徐々に低下していくが、略5回の抽出で圧力は下限値に低下し、エアーポンプ27は運転される。 【0079】 そのため、連続して6回以上抽出が行われるなどの極希な状況を除く殆どの場合、前述したb秒間のエアー回路開閉電磁弁52の開放中にエアーポンプ27は運転されていない。従って、このb秒間の間はミックス原料袋5の外層体23と袋本体21間の密閉空間AI内の圧縮空気が袋加圧パイプ7及び分配器46を経由してエアー回路51内に入り、エアー回路開閉電磁弁52、エアフィルタ53及びY型混合器57を経て冷却シリンダ8内に流入することになる。 【0080】 このミックス原料袋5の外層体23と袋本体21間の密閉空間AI内の圧縮空気は、保冷庫2の庫内2Aにて冷やされている空気である。即ち、冷却シリンダ8内には温度の低い圧縮空気がエアー回路51から供給されることになるので、体積が嵩張らず、オーバーランに有利なものとなる。 【0081】 また、このようにエアーポンプ27とエアー回路内センサー47を用いてミックス原料袋5の外層体23と袋本体21間の密閉空間AI内の空気圧力を封入することで、それらの間の密閉空間AIの容積を拡大させて袋本体21内に収納されたミックスをミックス原料チューブ34に押し出すので、袋本体21から冷却シリンダ8へのミックスの自動供給を実現することが可能となる。これにより、従来の如くミックス供給パイプを使用する重力に依存したミックスの供給方式を廃して、安定的なミックスの自動供給を実現できるようになると共に、ミックスをミックス原料袋5から直接冷却シリンダ8に供給することで、衛生上の問題も解決することができるようになる。 【0082】 更に、このようにエアーポンプ27とエアー回路内センサー47を用いてミックス原料袋5の外層体23と袋本体21間の密閉空間AI内の空気圧力を設定値と前記下限値の間の所定圧力に維持しておき、係る空気圧力によってミックスを袋本体21内からミックス原料チューブ34に押し出して冷却シリンダ8に供給すると共に、ピンチ装置82でミックス原料チューブ34の流路を開閉制御し、且つ、エアー回路開閉電磁弁52を開いてエアー回路51からの圧縮空気を流入させることによりミックス原料チューブ34からのミックスの補充を停止するようにしているので、冷却シリンダ8へのミックスの供給を正確に制御することができるようになる。 【0083】 特に、ピンチ装置82はミックス原料チューブ34内のミックスに接触しないので、洗浄せずとも衛生管理の問題は生じない。更に、ピンチ装置82は、エアーポンプ27からの圧縮空気により開閉駆動されるので、ミックス原料チューブ34をピンチするために格別な電気駆動装置を取り付ける必要が無くなる。更に、ピンチ用三方弁92の切替により、ピンチ用加圧パイプ81内の圧縮空気を排気管93から排出できるので、ピンチ部83A、84Aを閉じてミックス原料チューブ34をピンチする動作も迅速化され、より的確なミックス供給制御を実現できる。 【0084】 (4)売り切れ時 以上のような販売動作が行われ、ミックス原料袋5の袋本体21内のミックスが無くなると、販売検知後に冷菓の抽出が行われても補充されるミックスが無くなるため、エアー回路内センサー47が検出する圧力の変化が生じなくなるか極めて少なくなる。実施例ではマイクロコンピュータ73は販売検知後の圧力変化が無くなった場合、売り切れと判断して売り切れ表示ランプ78を連続して点灯させる(ON)。また、エアーポンプ27の運転も停止する。 【0085】 (5)袋交換 この売り切れ表示ランプ78の点灯により使用者がミックスの売り切れを確認し、交換のために断熱扉3を開くと、前述同様にマイクロコンピュータ73はエアー回路内排気電磁弁48を5秒間開いて圧縮空気を排出する。その後、袋加圧パイプ7(ピンチ装置82も外す)やミックス原料チューブ34を外して袋ケース31ごと空となったミックス原料袋5を取り出す。 【0086】 そして、ミックス原料袋5を袋ケース31から取り出した後、新たなミックス原料袋5を袋ケース31に収納し、前述同様に庫内2Aにセットして前述同様に袋加圧パイプ7やミックス原料チューブ34の接続、ピンチ装置82の取り付けを行った後、断熱扉3が閉じられると、マイクロコンピュータ73は再びエアーポンプ27を運転してエアー回路内センサー47が検出する空気圧力を設定値まで上昇させ、販売待機状態とするものである。 【0087】 尚、上記実施例では保冷庫2内にミックス原料袋5を収納した袋ケース31を2つ並置する場合について説明しているが、これ以外にも、保冷庫2内にミックス原料袋5を収納した袋ケース31を1つ設ける場合についても上記発明を適用することができる。 【図面の簡単な説明】 【0088】 【図1】本発明を適用した冷菓製造装置の一部縦断斜視図である。 【図2】図1の冷菓製造装置のミックス供給に関する構成図である。 【図3】図2のミックス原料袋周辺の部品の分解構成図である。 【図4】図1の冷菓製造装置の電気回路のブロック図である。 【図5】図1の冷菓製造装置のミックスの供給から冷菓の製造、冷菓の抽出動作について説明するタイミングチャートである。 【図6】同じく図1の冷菓製造装置のミックスの供給から冷菓の製造、冷菓の抽出動作について説明するタイミングチャートである。 【図7】図1の冷菓製造装置のピンチ装置の正面図である(開いた状態)。 【図8】図7のピンチ装置のもう一つの正面図である(閉じた状態)。 【符号の説明】 【0089】 AI 密閉空間 SM 冷菓製造装置 1 本体 2 保冷庫 2A 庫内 3 断熱扉 5 ミックス原料袋 7 袋加圧パイプ 8 冷却シリンダ 9 ミックス入口 21 袋本体 23 外層体 27 エアーポンプ 34 ミックス原料チューブ 47 エアー回路内センサー 48 エアー回路内排気電磁弁 51 エアー回路 57 Y型混合器 73 マイクロコンピュータ 81 ピンチ用加圧パイプ 82 ピンチ装置 83、84 ピンチ板 83A、84A ピンチ部 87 トグルバネ 88 開放機構 89 ベローズ 92 ピンチ用三方弁 93 排気管
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001889 【氏名又は名称】三洋電機株式会社 【住所又は居所】大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号
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| 【出願日】 |
平成16年1月29日(2004.1.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100098361 【弁理士】 【氏名又は名称】雨笠 敬
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| 【公開番号】 |
特開2005−210969(P2005−210969A) |
| 【公開日】 |
平成17年8月11日(2005.8.11) |
| 【出願番号】 |
特願2004−21697(P2004−21697) |
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