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【発明の名称】 大豆含有菓子類製品の調製方法
【発明者】 【氏名】アフマド アカシ

【氏名】ポール プシビルスキー

【要約】 【課題】本発明にかかる方法は、脱風味された大豆材料の使用を必要としない大豆の豆に通常付随する不快な風味および臭気を伴わない大豆含有菓子類製品を調製するために提供される。

【解決手段】より詳細には、大豆含有材料(脱風味されることが必要とされない)、糖、油脂および水を含む組成物を、糖の少なくとも部分的なカラメル化を達成するのに十分な時間にわたって高温まで加熱し、そしてその後、少なくとも部分的にカラメル化された組成物を冷却して、大豆含有菓子類製品を得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(1)大豆含有材料および糖を含む水性組成物を調製する工程、
(2)前記糖の少なくとも一部分をカラメル化し、および水分含有量を約30%未満に減少させるのに十分な温度および時間にて前記水性組成物を加熱して、カラメル化された組成物を製造する工程、および
(3)前記カラメル化された組成物を冷却して、大豆含有菓子類製品を形成する工程
を含む方法によって調製されるような大豆含有菓子類製品であって、
ここで、油脂は、工程(1)における水溶液に対して、または工程(3)に先だってカラメル化された組成物に対してのいずれかで、前記大豆含有菓子類製品中の約5〜約20%の油脂を供給するのに十分な量にて添加され、および前記大豆含有菓子類製品は、大豆の豆に通常付随する不快な風味を伴わない少なくとも約5%の大豆タンパク質を含有することを特徴とする大豆含有菓子類製品。
【請求項2】
前記大豆含有材料は、豆乳、大豆タンパク質分離物、大豆濃縮物、および大豆粉末からなる群の少なくとも1つの要素であることを特徴とする請求項1に記載の大豆含有菓子類製品。
【請求項3】
前記大豆含有材料は、前記大豆含有材料を脱風味するために前処理されていないことを特徴とする請求項1に記載の大豆含有菓子類製品。
【請求項4】
前記大豆含有材料は、前記大豆含有材料を脱風味するために前処理されていないことを特徴とする請求項2に記載の大豆含有菓子類製品。
【請求項5】
前記菓子類製品は、栄養バー、キャンデー、またはブラウニーであることを特徴とする請求項2に記載の大豆含有菓子類製品。
【請求項6】
前記菓子類製品は、菓子類コーティングでコーティングされた栄養バーまたはキャンデーであることを特徴とする請求項3に記載の大豆含有菓子類製品。
【請求項7】
前記菓子類コーティングは、チョコレートコーティングであることを特徴とする請求項6に記載の大豆含有菓子類製品。
【請求項8】
大豆含有菓子類製品を調製する方法であって、前記方法は、
(1)大豆含有材料および糖を含む水性組成物を調製する工程、
(2)前記糖の少なくとも一部分をカラメル化し、および水分含有量を約30%未満に減少させるのに十分な温度および時間にて水性組成物を加熱して、カラメル化された組成物を製造する工程、および
(3)前記カラメル化された組成物を冷却して、前記大豆含有菓子類製品を形成する工程
を含み、
ここで、油脂は、工程(1)における水溶液に対して、または工程(3)に先だってカラメル化された組成物に対してのいずれかで、前記大豆含有菓子類製品中の約5〜約20%の油脂を供給するのに十分な量にて添加され、および前記大豆含有菓子類製品は、大豆の豆に通常付随する不快な風味を伴わない少なくとも約5%の大豆タンパク質を含有することを特徴とする大豆含有菓子類製品の調製方法。
【請求項9】
前記大豆含有材料は、豆乳、大豆タンパク質分離物、大豆濃縮物、および大豆粉末からなる群の少なくとも1つの要素であることを特徴とする請求項8に記載の大豆含有菓子類製品の調製方法。
【請求項10】
前記菓子類製品は、栄養バー、キャンデー、またはブラウニーであることを特徴とする請求項9に記載の大豆含有菓子類製品の調製方法。
【請求項11】
前記菓子製品は、菓子類コーティングでコーティングされた栄養バーまたはキャンデーであることを特徴とする請求項10に記載の大豆含有菓子類製品の調製方法。
【請求項12】
前記菓子類コーティングは、チョコレートコーティングであることを特徴とする請求項11に記載の大豆含有菓子類製品の調製方法。
【請求項13】
前記水性組成物は、約10〜約40%の大豆含有材料、約15〜約40%の甘味料、および約8〜約10%を含むことを特徴とする請求項8に記載の大豆含有菓子類製品の調製方法。
【請求項14】
前記水性組成物は、約10〜約40%の大豆含有材料、約15〜約40%の甘味料、および約8〜約10%を含むことを特徴とする請求項9に記載の大豆含有菓子類製品の調製方法。
【請求項15】
前記水性組成物は、約10〜約40%の大豆含有材料、約15〜約40%の甘味料、および約8〜約10%を含むことを特徴とする請求項10に記載の大豆含有菓子類製品の調製方法。
【請求項16】
前記大豆含有材料は、前記大豆含有材料を脱風味するために前処理されていないことを特徴とする請求項8に記載の大豆含有菓子類製品の調製方法。
【請求項17】
前記大豆含有材料は、前記大豆含有材料を脱風味するために前処理されていないことを特徴とする請求項9に記載の大豆含有菓子類製品の調製方法。
【請求項18】
前記大豆含有材料は、前記大豆含有材料を脱風味するために前処理されていないことを特徴とする請求項10に記載の大豆含有菓子類製品の調製方法。
【請求項19】
前記大豆含有材料は、前記大豆含有材料を脱風味するために前処理されていないことを特徴とする請求項11に記載の大豆含有菓子類製品の調製方法。
【請求項20】
前記大豆含有材料は、前記大豆含有材料を脱風味するために前処理されていないことを特徴とする請求項12に記載の大豆含有菓子類製品の調製方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、大豆含有菓子類型飲食品製品の調製のための方法に関するものである。本発明の方法は、大豆の豆に通常付随する不快な風味または臭気を減少または取り除くために、前処理された大豆材料の使用を必要としない。
【背景技術】
【0002】
近年、大豆タンパク質は、それらの使用により得られる健康上の利益のために飲食品製品において広範囲に使用されるようになってきた。いくつかの用途においては、大豆材料の味は不快ではない。しかしながら、菓子類製品のようないくつかの用途においては、大豆材料にみられる風味は、消費者によるそれらの即座の受け入れを妨げるおそれがある。したがって、菓子類製品における大豆材料の使用を拡大するために、本発明者らは、大豆含有材料に通常付随する不快な風味および臭気が分からない大豆を含む菓子類製品を調製する方法を発見することを望んでいた。理想的には、そのような方法は、大豆含有材料を前処理して、大豆の豆に通常付随する不快な風味および臭気を減少または取り除くということを必要としないものであろう。
【0003】
タンパク質内容物を回収し、および同時に、風味化合物を減少させて、該タンパク質を飲食品製品においてより受け入れられ易くするために大豆材料を処理することに関連する多くの論文および特許がある。しかし、これらの先行の開示は、風味づけ化合物の除去、およびできるだけ多くのタンパク質を回収することを明確に指向するものではなかった。1つの例は、大豆のタンパク質成分を、pHが7〜11、好ましくは約8で可溶化させ、約70,000を超える分画分子量を有する膜を通した限外ろ過の後、保持された大豆タンパク質を噴霧乾燥することにより回収するという特許文献1である。低いpH値においてタンパク質の一部のみを可溶化し、好ましくは100,000を上回る分画分子量を有する膜を用いる限外ろ過にかけるという変形例においては、その生成物が、改善された色および風味を有することが見いだされた。より高い分画値は、価値のあるタンパク質の損失をもたらすことが予想される。別の特許では、大豆粉末のスラリーを、7〜10の範囲にpH調製してタンパク質を可溶化し、次いでそれを限外ろ過膜を通過させ、おそらく固体としてフィチン酸塩およびアルミニウムが保持される(特許文献2参照)。膜の分画分子量は示されていないものの、可溶化タンパク質を透過することができるため、孔サイズは大きかったと推定される。これらの特許の両方は、大豆材料の処理における他者の試みに関する広範囲の検討を含む;しかし、いずれも、限外ろ過プロセス中の制御を教示も示唆もしていない。
【0004】
関連する特許の一群において、Mead Johnson Companyは、大豆材料の水溶液のpHを上昇させることにより大豆タンパク質を可溶化させ、および淡白な味を有すると言われるタンパク質を回収するためのプロセスを開示した。そのプロセスは、風味化合物の除去することよりも、主としてタンパク質を濃縮することを指向する。特許文献3においては、pHを10.1〜14(好ましくは11〜12)に上昇させて、大豆タンパク質を可溶化し、その後、pHを約6〜10に下げ、10,000〜50,000ダルトンの分画分子量を有する膜を用いる限外ろ過を利用して、炭水化物およびミネラルを捨てる一方で、タンパク質を保持した。特許文献4においては、タンパク質をpH10.6〜14および10〜50℃の温度で可溶化してフィチン酸塩およびフィチン酸を不溶化させ、その後、それらを分離し、そして最終的にこの溶液を約4から5のpHに酸性化して、大豆タンパク質を沈殿させることによるフィチン酸塩およびフィチン酸を取り除くことに重点が置かれた。特許文献5においては、大豆タンパク質を、10未満のpH、好ましくは7〜9のpHで可溶化し、そして限外ろ過を使用して、通過物として炭水化物を通す一方、残留物としてタンパク質を分離した。これらの特許は、限外ろ過プロセス中におけるpHの制御を教示も示唆もしていない。
【0005】
より最近においては、大豆含有材料の塩基性水溶液の限外ろ過を使用して脱風味された大豆材料を得るためのプロセスが提供された。ここで、塩基性pHを、限外ろ過プロセスまたは限外ろ過/ダイアフィルトレーションプロセスを通して維持する。これらの新しいプロセスは、本発明と同一の譲受人により所有される以下の同時係属出願に記載される:2003年9月4日に出願され、および「Method of Deflavoring Soy-derived Materials」という名称を有する特許文献6;2003年9月4日に出願され、および「Method of Deflavoring Soy-derived Materials for Use in Beverages」という名称を有する特許文献7;2003年10月29日に出願され、および「Method of Preparation of High Quality Soy Cultured Products」という名称を有する特許文献8;2003年9月4日に出願され、および「Method of Deflavoring Soy-derived Materials for Use in Dough-based and Baked Products」という名称を有する特許文献9;2003年9月4日に出願され、および「Method of Deflavoring Soy-derived Materials Confectionary Type Products」という名称を有する特許文献10;2003年10月29日に出願され、および「Method of Preparation of High Quality Soy-containing Meat and Meat Analog Products」という名称を有する特許文献11;2003年10月29日に出願され、および「Method of Preparation of High Quality Soy-containing Cheese Products」という名称を有する特許文献12。これらの出願は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0006】
【特許文献1】米国特許第4,420,425号明細書
【特許文献2】米国特許第5,658,714号明細書
【特許文献3】米国特許第3,995,071号明細書
【特許文献4】米国特許第4,072,670号明細書
【特許文献5】米国特許第4,091,120号明細書
【特許文献6】米国特許出願第10/655,259号明細書
【特許文献7】米国特許出願第10/665,478号明細書
【特許文献8】米国特許出願第10/696,284号明細書
【特許文献9】米国特許出願第10/654,769号明細書
【特許文献10】米国特許出願第10/655,250号明細書
【特許文献11】米国特許出願第10/696,603号明細書
【特許文献12】米国特許出願第10/696,636号明細書
【特許文献13】米国特許第4,420,425号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このような脱風味大豆材料を、菓子類型製品を含む多くの飲食品製品において使用することができるが、大豆材料を脱風味する追加的な工程は、製造コストおよび製造の複雑さを増加させる。したがって、追加的方法を提供し、その方法によって相当レベルの大豆タンパク質を含有する菓子類型製品を製造することができ、それは大豆の豆に通常付随する不快な風味も臭気も有さず、および、所望の脱風味効果を提供するために、脱風味大豆材料も大豆材料の前処理の使用も必要としないことが望まれている。本発明は、そのような方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
概して、本発明は、脱風味大豆材料の使用を必要としない、大豆の豆に通常付随する不快な風味および臭気を伴わない大豆含有菓子類製品を調製するためのプロセスである。本発明の目的のためには、脱風味大豆材料は、前処理されて、大豆の豆に通常付随する不快の風味および/または臭気を除去された大豆含有材料である。本発明のプロセスでは、大豆含有材料(脱風味されることが必要とされない)、糖、油脂および水を含む組成物を、少なくとも部分的な糖のカラメル化を達成するのに十分な時間にわたって高温に加熱し、そしてその後、部分的にカラメル化された組成物を冷却し、大豆含有菓子類製品を得る。
【0009】
1つの実施形態では、本発明は、大豆含有菓子類製品を製造する方法を提供し、前記方法は、(1)大豆含有材料および糖を含む水性組成物を調製する工程、(2)前記糖の少なくとも一部分をカラメル化し、および水分含有量を約30%未満に減少させるのに十分な温度および時間にて水性組成物を加熱して、カラメル化された組成物を製造する工程;および(3)前記カラメル化された組成物を冷却して、前記大豆含有菓子類製品を形成する工程を含み、ここで、工程(1)において水溶液に対して、または工程(3)に先だってカラメル化された組成物に対してのいずれかにて、前記大豆含有菓子類製品中に約5〜約20%の油脂を供給するのに十分な量にて油脂を添加し、および前記大豆含有菓子類製品は、大豆の豆に通常付随する不快な風味を伴わない、少なくとも約5%の大豆タンパク質を含有することを特徴とする。本プロセスで使用される大豆含有材料は、脱風味する前処理を必要としない。
【0010】
他の実施形態では、本発明は、大豆含有菓子類製品を提供し、ここで、その大豆含有菓子類製品は、(1)大豆含有材料および糖を含む水性組成物を調製する工程、(2)前記糖の少なくとも一部分をカラメル化し、および水分含有量を約30%未満に減少させるのに十分な温度および時間にて水性組成物を加熱して、カラメル化された組成物を製造する工程;および(3)前記カラメル化された組成物を冷却して、前記大豆含有菓子類製品を形成する工程を含み、ここで、工程(1)において水溶液に対して、または工程(3)に先だってカラメル化された組成物に対してのいずれかにて、前記大豆含有菓子類製品中に約5〜約20%の油脂を供給するのに十分な量にて油脂を添加し、および前記大豆含有菓子類製品は、大豆の豆に通常付随する不快な風味を伴わない、少なくとも約5%の大豆タンパク質を含有することを特徴とする。本プロセスで使用される大豆含有材料は、脱風味する前処理を必要としない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
大豆の豆は、油および、本発明においてはタンパク質の価値ある供給源である。大豆の豆は、約40%のタンパク質を含有し、および、それは、超遠心分離の後に、2S、7S、11Sおよび15Sとして分類された(特許文献13も参照)。これらの画分は、他の物質を同様に含有してもよく、また、3,000〜600,000の広い分子量範囲を有する。大豆製品は、飲食品製品におけるそのような大豆材料の広い用途を制限する、望ましくない臭気および風味を有することがよく知られている。このような望ましくない不快な風味は、多くの場合に、草の風味および/または豆に似た風味として特徴付けられる。大豆由来材料の不快な臭気および風味に関しては、リポキシゲナーゼが、ある種の多価不飽和脂肪酸の酸化を触媒して、ヒドロペルオキシドを生成し、それが揮発性のカルボニル化合物に分解されると信じられる。
【0012】
大豆の豆の中に存在する望ましくない臭気および風味を克服する1つのアプローチは、望ましくない臭気および風味を取り除くか、または著しく減少させる前処理工程である。そのように前処理された大豆含有材料は、一般に淡白な風味を有し、およびそれらが組み込まれる飲食品製品に望ましくない臭気および風味を与えない。このような脱風味プロセスの例は、本発明と同一の譲受人により所有される以下の同時係属出願に記載されるものを含む:2003年9月4日に出願され、および「Method of Deflavoring Soy-derived Materials」という名称を有する特許文献6;2003年9月4日に出願され、および「Method of Deflavoring Soy-derived Materials for Use in Beverages」という名称を有する特許文献7;2003年10月29日に出願され、および「Method of Preparation of High Quality Soy Cultured Products」という名称を有する特許文献8;2003年9月4日に出願され、および「Method of Deflavoring Soy-derived Materials for Use in Dough-based and Baked Products」という名称を有する特許文献9;2003年9月4日に出願され、および「Method of Deflavoring Soy-derived Materials Confectionary Type Products」という名称を有する特許文献10;2003年10月29日に出願され、および「Method of Preparation of High Quality Soy-containing Meat and Meat Analog Products」という名称を有する特許文献11;2003年10月29日に出願され、および「Method of Preparation of High Quality Soy-containing Cheese Products」という名称を有する特許文献12。効果的ではあるものの、これらの脱風味プロセスは、飲食品製品の製造に対して、追加的なコストおよび複雑さを課す。
【0013】
本発明は、菓子類型飲食品製品中の大豆タンパク質の組み込みに対する別のアプローチを提供する。大豆含有材料および糖を含む水溶液が調製され、そして、その後糖の少なくとも部分的なカラメル化、および得られる部分的にカラメル化された組成物の水分含有量の約30%未満への減少を誘導する条件下で加熱される。次に、得られる組成物は冷却され、組成物の固化をもたらす。少量の油脂が(最終製品において、約5〜約20%の油脂を与える十分な量で)、最初の水性組成物に対して、または冷却に先だって部分的にカラメル化された組成物に対して添加される。同様に、(カラメル化反応および/または大豆含有材料の効果的な脱風味に不利に作用しない限り)最初の水溶液に対して、または冷却に先だって部分的にカラメル化された組成物に対して、任意選択的成分(たとえば、香料、着色料など)を添加することができる。理論によって限定されることを望まないが、カラメル化反応中の大豆含有材料の存在は、大豆の豆に通常付随する不快な風味および臭気を除去または著しく減少することによって、大豆含有材料の脱風味するために効果的に作用するように見える。
【0014】
本発明のプロセスは、以下の工程:(1)大豆含有材料および糖を含む水溶液を調製する工程;(2)水溶液を加熱して、前記糖の少なくとも一部分をカラメル化し、および水分含有量を約30%未満に減少させ、大豆含有材料を効果的に脱風味する工程;(3)得られる組成物を冷却して、大豆含有菓子類製品を形成する工程を含み、ここで、加熱工程の前に水溶液に対して、または冷却工程の前に部分的にカラメル化された組成物に対して、有効量の油脂を添加して、大豆含有菓子類組成物中の約5〜約20の油脂を提供する。
【0015】
上述のように、大豆含有材料および糖を含む水溶液は、糖の少なくとも部分的なカラメル化、および得られる部分的にカラメル化された組成物の水分含有量の約30%未満への減少を誘発する条件下で加熱される。当業者が理解するであろうところによると、部分的なカラメル化は、適切なカラメル化色(すなわち、金褐色)が得られるときに達成される。部分的にカラメル化された組成物は、一般に増粘された粘度を有するが、依然として取扱い可能(すなわち、流し込み可能)である;過剰に加熱することは、存在するタンパク質の燃焼をもたらすであろう(暗色によって示される)。一般に、そのような部分的なカラメル化は、糖の約20〜約50%のカラメル化から成り立っている。また、水溶液の水分レベルの減少を用いて、カラメル化の適切な程度を判定することができる。一般に、水分レベルは、約50%未満まで、および好ましくは約10〜約25%まで減少されるべきである。
【0016】
好ましくは、比較的小さな(典型的に、約1〜約50μmの平均直径を有する)油脂滴の製品マトリクス全体にわたるより均一な分布を提供することを助けるために、油脂をカラメル化の前に添加する。油脂は、所望される軟らかさ、かつカラメルタイプの質感を提供するのに役立つ。好ましくは、菓子類製品を調製するために使用される水溶液は、約5〜約50%の大豆含有材料、約10〜約50%の甘味料、および約5〜約15%の油脂を含有する。より好ましくは、この水溶液は、約10〜約40%の大豆含有材料、約15〜約40%の甘味料、および約8〜約10%の油脂を含有する。油脂がカラメル化後に添加される場合、混合することは、製品マトリクス内部の油脂の均一な分布を提供するのに十分であるべきである。
【0017】
特に好まれる菓子類製品は、キャンデー、栄養バー、クッキーなどを含む。また、本発明の菓子類製品は、たとえば、香料(たとえば、ココア、バニラ、チョコレート、ミルクなど)、栄養添加剤(たとえば、ビタミン、ミネラルなど)、フルーツ、着色料、加工補助剤(たとえば、増粘剤、乳化剤など)、食用酸などを含むその他の所望の成分を含んでもよい。一般的に、香料、栄養添加剤、着色料、加工補助剤などのような任意選択的な成分は、0〜約5%のレベルにおいて冷却する前に組成物に添加される。
【0018】
一般的に、本発明の菓子類製品は、約5〜約50%、およびより好ましくは約10〜40%の大豆タンパク質を含有する。特に好まれる菓子類製品は、少なくとも1つのチョコレート層またはカラメル層でコーティングされていてもよいキャンデー製品、および、コアと少なくとも1つのチョコレート層またはカラメル層とを含む栄養バーを含む。本発明の目的のためには、「層」は、製品を覆うか、または製品を貫いて広がっているかのいずれかである不連続な層、または製品中の不連続な粒子または小片を意味することが意図されている。このように、たとえば、層は、キャンデーまたは栄養バーを覆うすなわちコーティングしているチョコレート層、キャンデーまたは栄養バーを貫くまたはその内部の不連続なチョコレート層、および/またはキャンデーもしくは栄養バー内のチョコレート粒子または小片を含み得る。
【0019】
一般的に、本発明の菓子類製品は、約10〜約50%の甘味料、および好ましくは約15〜約40%の甘味料を含有する。そのような甘味料の例は、カラメル化反応を受けることができる、スクロース、果糖、グルコース、麦芽糖、高果糖コーンシロップおよびラクトースのような天然の糖を含む。さらに、所望される場合、サッカリン、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、およびスクラロースのような人工甘味料の他、食品加工で通常使用される他の甘味料を使用することができる。そのような人工甘味料は、一般的に、天然の糖と組み合わせて使用され得る。また、菓子類型製品において一般に使用される他の成分が、本発明の菓子類製品に含まれていてもよい。
【0020】
一般的に、本発明の菓子類製品は、約5〜約15%、およびより好ましくは約8〜約10%の油脂を含有する。適切な油脂は、乳脂肪、パーム油、ココ油、部分的および完全硬化油脂(たとえば、ショートニング)などを含む。好まれる油脂は、乳脂肪である。
【0021】
特に記載のない限り、すべてのパーセントは重量による。
【実施例1】
【0022】
この実施例は、以下の処方を有する大豆トリュフの調製を例示する:高果糖コーンシロップ、32.1%;水、21.4%;糖、12.8%;塩、0.6%;大豆分離物、24.0%;乳脂肪、8.5%;および、バニラ、0.5%。水、糖、およびコーンシロップを、徹底的に攪拌して、糖を溶解させた。大豆分離物の粉末を添加し、そして泡立て器を使用して完全に分散した。低温から中温の熱源を使用して、組成物を連続的に泡立てながら約5分間にわたって加熱し、その時点において、乳脂肪および塩を添加した。水の約50〜90%が蒸発によって取り除かれ、および部分的なカラメル化(すなわち金褐色の発生)が得られるまで、泡立てながら加熱を続けた;得られる組成物の水分レベルは、約5から約25%であった。熱源を取り除き、そしてバニラを組成物中へ完全に混合した。組成物を冷却のためのトレイの上に載せ、そしてシート状に広げた。冷却された製品を一晩冷蔵し、そして、その後、1インチ(2.54cm)正方に切断し、そして、その後、約80対20の重量比(コア 対 チョコレートコーティング)において、チョコレートでコーティングした。
【0023】
2つの異なるチョコレートコーティングが使用された。1つは約20%で添加された乳タンパク質を含有し、また他方は約20%で添加された脱風味された大豆タンパク質を含有していた。脱風味された大豆タンパク質は、参照によって組込まれる同時係属の特許出願に記載されているように調製された(特許文献10参照)。いずれのチョコレートコーティングを用いて調製されたトリュフも、大豆材料に起因する不快な風味を伴わない優れた風味と質感を有していた。トリュフは、大豆の利益を有するすばらしい味覚の菓子類製品を提供した。
【実施例2】
【0024】
この実施例は、以下の処方を有する大豆トリュフのパイロットプラント規模における調製を例示する:高果糖コーンシロップ、28.3%;水、29.1%;糖、11.3%;塩、0.6%;大豆分離物、21.2%;乳脂肪、7.6%;バニラ、1.6%;および香料混合物(バナナおよびペカン)、0.8%。熱源として加圧蒸気を利用し、(焦げを防ぐために)パドルミキサおよびかきとり型ミキサの両方を取り付けられたジャケット付ケトルが使用された。穏やかに加熱しながら、水、糖、およびコーンシロップを徹底的に混合して、糖を溶解させた。その後、連続的に混合しながら、大豆分離物の粉末を、添加した。乳脂肪および塩を添加した後、加熱調理を、約30分間にわたって、華氏約200度(93.3℃)で続け、その時点において、水の約50〜90%が蒸発によって取り除かれていた;得られる組成物の水分レベルは、約5〜約25%であった。約10分間にわたって、華氏約217度(103℃)から華氏約220度(104℃)において、組成物を加熱することにより、部分的なカラメル化を達成した。所望の色(すなわち、十分なカラメル化を示す金褐色)が達成されるとすぐに、ジャケット付ケトル中のスチームを冷却された水に置き換えることにより、温度を華氏約120度(48.9℃)まで低下させた。その後、冷却された組成物を、バニラおよび香料ミックスと混合し、平らな器に流し込まれ、そして一晩中冷蔵された。
【0025】
その後、冷蔵された組成物は、所望の形(たとえば、0.5インチ(1.27cm)径の円および1インチ(2.54cm)正方)に切断され、そして、その後、実施例1と同一のチョコレートコーティングを用いてコーティングされた。すべての製品が、優れた外観、味覚(すなわち、不快な風味のない好ましいカラメル風味)、質感(すなわち、軟らかい)、および口あたり(すなわち、口の中で滑らかに解ける)を有した。
【実施例3】
【0026】
この実施例は、以下の処方を用いる高大豆タンパク質ブラウニーの調製を例示する:高果糖コーンシロップ、28.3%;水、29.1%;糖、11.3%;塩、0.6%;大豆分離物、21.2%;乳脂肪、7.6%;バニラ、1.6%;および香料混合物(ブラウニー香料およびココア)、5.5%。冷蔵後、シート状に広げられた組成物を1.5インチ(3.81cm)正方に切断し、そして粉末状にされた糖およびココアパウダーの混合物を振り掛けることを除いては、実施例2に記載されたものと同一の手順を使用した。この製品は、カロリーの40%が炭水化物に、30%がタンパク質に、30%が油脂に由来する、40:30:30のバランス食の要件を満たす。さらに、この製品は、単一の70gのブラウニーあたり約10gの大豆タンパク質を含有し、それによって、心臓の健康に関するFDAの推奨に対して十分な大豆タンパク質を提供する。得られたブラウニーは、検出可能な不快風味を伴わない優れた質感と風味を有した。
【出願人】 【識別番号】501360131
【氏名又は名称】クラフト・フーヅ・ホールディングス・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】KRAFT FOODS HOLDINGS, INC.
【住所又は居所原語表記】Three Lakes Drive, Northfield, Illinois 60093 United States of America
【出願日】 平成16年10月26日(2004.10.26)
【代理人】 【識別番号】100077481
【弁理士】
【氏名又は名称】谷 義一

【識別番号】100088915
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 和夫

【公開番号】 特開2005−130857(P2005−130857A)
【公開日】 平成17年5月26日(2005.5.26)
【出願番号】 特願2004−311255(P2004−311255)