| 【発明の名称】 |
菓子類製品に使用するための大豆由来の材料を脱フレーバー化する方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】アフマド アカシュ
【氏名】ロナルド ルイス メイバック
【氏名】エドワード チャールズ コールマン
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| 【要約】 |
【課題】脱フレーバー化された大豆蛋白材料を含んだ大豆含有菓子または栄養組成物(特に栄養バー)を提供する。
【解決手段】脱フレーバー化された大豆蛋白材料は、好ましい栄養バーの全体にわたって分散させてもよく、または、より好ましくは、栄養バーをカバーする若しくは栄養バーの中に含まれるチョコレート若しくはカラメルの層または細片を用いて分散させてもよい。ここで、脱フレーバー化された大豆蛋白材料は、(a) 可溶性大豆蛋白、フレーバー化合物および不溶性材料を含む水性組成物を調製する、(b)(a)の水性組成物を約9〜12の範囲内のpHに調整し、(c) (b)のpH調整された水性組成物を、pHを約9〜約12の範囲内に維持しながら、分子量を約50,000ダルトンまでカットオフする限外ろ過膜に通し、(d) 限外ろ過膜により保持され脱フレーバー化された溶解した大豆蛋白を回収する、 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 脱フレーバー化された大豆蛋白材料を含有する大豆含有菓子製品であって、脱フレーバー化された大豆蛋白材料は、 (a)可溶性大豆蛋白、フレーバー化合物、および、不溶性材料を含む大豆材料の水性組成物を調製する、 (b)(a)の水性組成物を約9〜約12の範囲内のpHに調整し大豆蛋白を溶解させ、フレーバー化合物を解離させる、 (c)(b)のpH調整された水性組成物を、pHを約9〜約12の範囲内に維持しながら、フレーバー化合物が膜を通過する適切な限外ろ過条件下で、分子量を約50,000ダルトンまでカットオフする隣接した限外ろ過膜に通し、それによって、大豆材料を脱フレーバー化し、溶解した大豆蛋白の実質上そのほとんどを保持する、 (d)限外ろ過膜により保持され脱フレーバー化された溶解した大豆蛋白を回収する、 ステップを含む方法により調製されることを特徴とする大豆含有菓子製品。 【請求項2】 前記請求項1に記載の菓子製品であって、脱フレーバー化された大豆蛋白材料が約0.4〜約0.9g/mlの密度をもった固体であることを特徴とする菓子製品。 【請求項3】 前記請求項2に記載の菓子製品であって、前記菓子製品が脱フレーバー化された大豆蛋白材料を全体にわたって分散させた栄養バーであることを特徴とする菓子製品。 【請求項4】 前記請求項2に記載の菓子製品であって、前記菓子製品は、前記菓子製品をコーティングしている、若しくは、前記菓子製品中にある1つ以上の個別の層、または、菓子製品全体にわたり分散されている複数の個別の成分を有する栄養バーであり、前記1つ以上の個別の層、または、複数の個別の成分は菓子製品の生地に不都合な影響を与えない大豆蛋白材料を含んでいることを特徴とする菓子製品。 【請求項5】 前記請求項3に記載の菓子製品であって、大豆材料が、豆乳、大豆蛋白分離物、大豆濃縮物および大豆粉末からなる群のうちの少なくとも1つであることを特徴とする菓子製品。 【請求項6】 前記請求項4に記載の菓子製品であって、大豆材料が、豆乳、大豆蛋白分離物、大豆濃縮物および大豆粉末からなる群のうちの少なくとも1つであることを特徴とする菓子製品。 【請求項7】 前記請求項5に記載の菓子製品であって、(a)の水性組成物が約1〜約20パーセントの範囲内の大豆濃度を有することを特徴とする菓子製品。 【請求項8】 前記請求項6に記載の菓子製品であって、(a)の水性組成物が約1〜約20パーセントの範囲内の大豆濃度を有することを特徴とする菓子製品。 【請求項9】 前記請求項7に記載の菓子製品であって、限外ろ過膜が約1,000〜約50,000ダルトンの範囲内までカットオフすることを特徴とする菓子製品。 【請求項10】 前記請求項8に記載の菓子製品であって、限外ろ過膜が約10,000〜約30,000ダルトンの範囲内までカットオフすることを特徴とする菓子製品。 【請求項11】 前記請求項9に記載の菓子製品であって、限外ろ過が約10〜約60℃の範囲内の温度および適切な圧力下で実施されることを特徴とする菓子製品。 【請求項12】 前記請求項10に記載の菓子製品であって、限外ろ過が約10〜約60℃の範囲内の温度および適切な圧力下で実施されることを特徴とする菓子製品。 【請求項13】 前記請求項9に記載の菓子製品であって、限外ろ過膜がポリマー、セラミックまたは無機の膜であることを特徴とする菓子製品。 【請求項14】 前記請求項10に記載の菓子製品であって、限外ろ過膜がポリマー、セラミックまたは無機の膜であることを特徴とする菓子製品。 【請求項15】 前記請求項2に記載の菓子製品であって、前記菓子製品はコアーおよび少なくとも1つのチョコレート層、または、少なくとも1つのカラメル層を含む栄養バーであり、大豆蛋白材料が前記少なくとも1つのチョコレート層中、または、少なくとも1つのカラメル層中に含まれていることを特徴とする菓子製品。 【請求項16】 前記請求項2に記載の菓子製品であって、前記菓子製品はコアーおよび少なくとも1つのチョコレート層、および、少なくとも1つのカラメル層む栄養バーであり、大豆蛋白材料が前記少なくとも1つのチョコレート層中、または、少なくとも1つのカラメル層中に含まれていることを特徴とする菓子製品。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、一般に、様々な食品、特に、菓子類製品に使用されるための大豆由来の材料の処理に関係する。 【0002】 特に、本発明は、栄養バー(bar)のような菓子類製品を含む食物の広い範囲で受け入れられるために大豆材料を脱フレーバー化する方法に関係する。 【背景技術】 【0003】 近年、大豆蛋白は、それらを使用することで健康上の利益が得られることから、食品中に広く使われるようになった。いくつかの適用においては、大豆材料の風味は不快ではない。しかしながら、乳アナログ製品、飲み物等のようないくつかの用途においては、大豆材料中に見出されるフレーバーは消費者には即座には受入れられないかもしれない。したがって、本発明者は、大豆材料の用途を拡大するため、大豆材料のフレーバー化合物を減少させる方法を見出そうとした。しかしながら、他の有機材料からフレーバー化合物を取り除くために以前から用いられた方法が、大豆物質の処理において成功するであろうことは明白でなかった。有機材料は、それらが複合した組成を有するので、それらを処理する所定の方法が満足できるものかどうかを判断するには試験されなければならない。 【0004】 有機物質を精製するために以前用いられた方法の1つの例は特許文献1にみられる。そこでは、特許権者により、不快なフレーバー成分を除去するために澱粉をアルカリで処理することが示されている。 【0005】 普通に譲渡された特許文献2においては、澱粉を精製するのに限外ろ過が用いられている。 【0006】 両者とも、フレーバー成分が澱粉から取り除かれており、特許文献1では、フレーバー成分を溶解させて比較的不溶性の澱粉からそれらを洗い流すものであり、特許文献2では、不溶性の澱粉が水性スラリーに残存している間にフレーバー成分を浸透させて取り除くように限外ろ過が用いられた。それとは対照的に、本発明は、可溶性の高分子量大豆蛋白からフレーバー成分を分離するものである。 【0007】 含有蛋白を回収するための大豆材料の処理や、それと同時に、フレーバー化合物を減少させて食品中により受け入れられやすい蛋白を得ることに関連した多くの論文や特許がある。しかしながら、これら以前の開示は、フレーバー化合物の除去、および、できるだけ多くの蛋白を回収することを格別目指すものではなかった。 【0008】 1つの例が特許文献3にあり、そこでは、大豆蛋白成分がpH7〜11、好ましくは約8にて溶解され、そして、分子量が70,000より高いものまでカットオフする膜を通して限外ろ過した後に、保持された大豆蛋白は噴霧乾燥により回収されている。改良型として、蛋白部分のみが更に低いpH値で溶解され、そして、好ましくは、分子量が100,000より高いものまでカットオフする膜で限外ろ過に付すと、その製品は色及びフレーバーが改善されることが見出された。更に高いカットオフ膜は、価値のある蛋白の損失をもたらすことが予測される。 【0009】 別の特許文献4においては、大豆粉末スラリーを、蛋白を溶解するためにpHを7〜10の範囲に調整し、その後、限外ろ過膜を通過させると、おそらく固体としてフィチン酸塩、及び、アルミニウムが保持されている。その膜は分子量のカットオフが与えられていなかったので、可溶性蛋白を通過させるための孔径が大きかったものと推測される。 【0010】 これら特許の双方が、大豆材料の処理における他の努力についての広範囲にわたる議論を含んでいる。どちらも、限外ろ過処理中にpHを調整することについて教示するものではないし示唆するものでもない。 【0011】 一群の関連特許において、ミードジョンソン会社(Mead Johnson Company)は、大豆材料の水性溶液のpHを上昇させて大豆蛋白を溶解させ、口当たりの良い風味を有する蛋白を回収するための方法を開示した。その方法は、フレーバー化合物を除去するよりも、むしろ、主として蛋白を濃縮することを意図している。 【0012】 特許文献5では、大豆蛋白を溶解させるためにpHが10.1〜14(好ましくは11〜12)にまで上げ、その後、pHは約6〜10に下げて、分子量を10,000〜50,000ダルトンまでカットオフする膜を用いた限外ろ過が、蛋白を保持し、炭水化物とミネラルを除くために用いられた。 【0013】 特許文献6では、フィチン酸塩およびフィチン酸を不溶性にするために、pH10.6〜14、温度10〜50℃で蛋白を溶解させ、その後、それらを分離し、最終的に、その溶液をpH約4〜5まで酸性化して大豆蛋白を沈殿させるというフィチン酸塩およびフィチン酸の除去に重点が置かれていた。 【0014】 特許文献7における大豆蛋白は10より低いpH、好ましくは7〜9で溶解され、そして、炭水化物を浸透物として通過させる一方で、蛋白を保持物として分離するため限外ろ過が用いられた。 【0015】 これらの特許は、 限外ろ過処理中にpHを調整することについて教示するものではないし示唆するものでもない。 【0016】 【特許文献1】米国特許第4,477,480号明細書 【特許文献2】米国特許第4,761,186号明細書 【特許文献3】米国特許第4,420,425号明細書 【特許文献4】米国特許第5,658,714号明細書 【特許文献5】米国特許第3,995,071号明細書 【特許文献6】米国特許第4,072,670号明細書 【特許文献7】米国特許第4,091,120号明細書 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0017】 本発明者は、色およびフレーバーの原因となり、そして、飲み物、乳アナログ製品等のような食品に大豆を用いると妨げとなる大豆材料中の成分を除去しようとした。彼らは、大豆由来の材料に以下に記載された方法を用いることで、本質的にすべての蛋白が回収され、不適当な色やフレーバーを引き起こす原因となる化合物を除去できる処理が成功裡になし得ることを見出した。 更に、限外ろ過方法の間、pHを約9〜約12の範囲内に調整することによって、機能的な特性が改善された脱フレーバー化された大豆材料が得られる。したがって、この生成物は多くの食品に適している。 【課題を解決するための手段】 【0018】 広く、本発明は、含有蛋白を溶解しフレーバー化合物を解離するために、pH調整がなされた約1〜約20パーセントの大豆濃度を有する水性大豆組成物を調製する方法である。その後、その組成物は、pH調整を維持しつつ、フレーバー成分は浸透して除去され本質的にすべての大豆の含有蛋白を回収できる膜を用いた限外ろ過に付される。 【0019】 本方法によって調製された脱フレーバー化された大豆材料は、理想的に、乳製品および非乳製品の飲み物、スムージー、健康ドリンク、菓子タイプの製品、栄養バー(bar)、チーズ、チーズアナログ製品、乳製品および非乳製品のヨーグルト、肉と肉アナログ製品、穀物食品、焼成生成物、スナックなどへの用途に適している。菓子類製品は、脱フレーバー化された大豆蛋白が全体に分散した栄養バーを含む。特に、好ましい菓子類製品は、製品中に分散された脱フレーバー化された大豆蛋白が菓子の層または固形細片(例えば、チョコレートないしカラメルの層または細片)中に含まれている製品、とりわけ、栄養バーを含むものである。菓子の層または個別の固形細片に脱フレーバー化された大豆蛋白を含ませて用いることにより生地のよりよい調整ができる。 【0020】 1つの具体例では、本発明は、脱フレーバー化された大豆蛋白材料を含む大豆含有菓子製品を提供するものであって、前記脱フレーバー化された大豆蛋白材料は、 (a) 可溶性大豆蛋白、フレーバー化合物、および、不溶性材料を含む大豆材料の水性組成物を調製する、 (b) (a)の水性組成物を約9〜約12の範囲内のpHに調整し大豆蛋白を溶解させ、フレーバー化合物を解離させる、 (c) (b)のpH調整された水性組成物を、pHを約9〜約12の範囲内に維持しながら、フレーバー化合物が膜を通過する適切な限外ろ過条件下で、分子量を約50,000ダルトンまでカットオフする隣接した限外ろ過膜に通し、それによって、大豆材料を脱フレーバー化し、溶解した大豆蛋白の実質上そのほとんどを保持する、 (d) 限外ろ過膜により保持され脱フレーバー化された溶解した大豆蛋白を回収する、ステップを含む方法により調製される。 【0021】 別の具体例では、本発明は脱フレーバー化された大豆蛋白材料を含む大豆含有菓子を調製する方法を提供するものであり、前記方法は、前記菓子製品をコーティングしている、若しくは、前記菓子製品中にある1つ以上の個別の層、または、菓子製品全体にわたり分散されている複数の個別の成分の中に、脱フレーバー化された大豆蛋白材料が全体にわたって分散されているような菓子製品の調製を含む。ここで、個別の層、または、複数の成分は菓子製品の生地に不都合な影響を与えるものではない。 【0022】 前記脱フレーバー化された大豆蛋白材料は、 (a) 可溶性大豆蛋白、フレーバー化合物、および、不溶性材料を含む大豆材料の水性組成物を調製する、 (b) (a)の水性組成物を約9〜約12の範囲内のpHに調整し大豆蛋白を溶解させ、フレーバー化合物を解離させる、 (c) (b)のpH調整された水性組成物を、pHを約9〜約12の範囲内に維持しながら、フレーバー化合物が膜を通過する適切な限外ろ過条件下で、分子量を約50,000ダルトンまでカットオフする隣接した限外ろ過膜に通し、それによって、大豆材料を脱フレーバー化し、溶解した大豆蛋白の実質上そのほとんどを保持する、 (d) 限外ろ過膜により保持され脱フレーバー化された溶解した大豆蛋白を回収する、ステップを含む方法により調製される。 【0023】 1つの態様においては、本発明は、豆乳、大豆粉末、大豆濃縮物および大豆蛋白分離物のような大豆由来の材料を脱フレーバー化する方法であって、その方法は、フレーバー化合物を含む大豆材料の水性組成物を調製し、大豆材料中の含有蛋白を溶解し、フレーバー成分を解離するためにpHを約9〜約12の範囲に調整し、その後、pHを約9〜約12までの範囲内に維持しながら、pH調整された組成物を分子量を50,000ダルトンまでカットオフする隣接した多孔限外ろ過膜に通し、それによって、フレーバー生成化合物は孔を通過し、本質的にすべての大豆の含有蛋白を保持することを含むものである。 【0024】 別の態様においては、本発明は、含有蛋白を溶解し、フレーバー化合物を限外ろ過により分離することを可能にするために、ナトリウム、カリウム、または、消石灰のようなアルカリでpHを約9〜12の範囲に調整することを含むものである。重要なことは、限外ろ過方法の間、pHが約9〜約12の範囲内に調整されることである。 【0025】 1つの具体例においては、本発明は、pH調整された大豆材料の水性混合物を、フレーバー成分を分離するために隣接した限外ろ過膜に通過させる連続方法で大豆材料を脱フレーバー化する方法である。pHは、適切なpH変動材料(一般に塩基)の適正量を追加することにより、限外ろ過の間、約9〜約12に維持される。フレーバー成分と水を含んだ浸透物は、浸透物を脱水するための隣接した逆浸透膜に通され、そして、分離された水は、再循環される保持物と新しくpH調整された大豆材料とを連結して再循環される。濃縮部分は連続して取り出されて脱フレーバーされた大豆材料が回収される。 【0026】 好ましい具体例においては、本発明はpH調整された大豆材料の水性混合物を隣接した限外ろ過膜に通し、透過物はフレーバー成分を回収するために分離され、保持物は新しくpH調整された大豆材料に連結されるよう再循環されるバッチ式または半連続式の大豆材料の脱フレーバー化方法である。水は、浸透物に失われた水を置き換えるために、周期的または連続的に加えられ、連結された流れにおける大豆材料の濃度を予め定められたレベルになるよう調整される。必要ならば、pH変動材料(例、塩基)を再循環される濃縮部へ加えることができるし、或いは、限外ろ過方法の間、pHを所望の範囲に調整するために水を加えることができる。本方法は、フレーバー化合物の全てが除去されるまで続けられる。 【0027】 別の好ましい具体例においては、本発明は脱フレーバー化された大豆蛋白材料を調製する方法であって、前記方法は、 (a)可溶性大豆蛋白、フレーバー化合物、および、不溶性材料を含む大豆材料の水性組成物を調製する、 (b) (a)の水性組成物を約9〜約12の範囲内のpHに調整し大豆蛋白を溶解させ、フレーバー化合物を解離させる、 (c) (b) のpH調整された水性組成物から不溶性材料を取り除き、処理済みの水性組成物を得る、 (d) (c) の処理済み水性組成物を、pHを約9〜約12の範囲内に維持しながら、フレーバー化合物が膜を通過する適切な限外ろ過条件の下で、分子量を約50,000ダルトンまでカットオフする隣接した限外ろ過膜に通し、それによって、大豆材料を脱フレーバー化し、溶解した大豆蛋白の実質上そのほとんどを保持する、 (e)限外ろ過膜により保持された溶解した大豆蛋白を回収して、脱フレーバー化された大豆蛋白材料を得る、 ステップを含むことを特徴とする方法である。 【0028】 本発明に使用される限外ろ過膜は、分子量を50,000ダルトンまで、好ましくは1,000〜50,000、最も好ましくは10,000までカットオフするものであり、好ましくはポリエーテルスルホンまたはセラミック膜である。 【発明を実施するための最良の形態】 【0029】 (大豆由来の材料) 大豆は、価値ある油の源であり、また、本発明においては、価値ある蛋白の源である。大豆は、約40パーセントの蛋白を含んでいて、それらは、超遠心分離の後、2S、7S、11Sおよび15Sとして分類された(さらに特許文献3を参照)。これらの分画は、同様に、他の材料をも含んでいてもよく、それらは3,000から600,000までの広い範囲の分子量を有している。大豆材料を食品において広く有益にするためには、取り除かれなければならない不快な臭いやフレーバーが大豆製品にあることはよく知られている。リポオキシゲナーゼが、ある多価不飽和脂肪酸の酸化を触媒してヒドロペルオキシドを生成し、それが、大豆由来の材料中の不快な臭いやフレーバーに関連する揮発性のカルボニル化合物に分解されると考えられている。大豆フレーバーに関連するいくつかの化合物が実施例10の下の表Cに記述されている。 【0030】 大豆由来の材料の含有蛋白は食品用として価値のある分画であると考えられる一方で、溶解性の炭水化物は好ましくないと考えられている。大豆蛋白分画からそれらを除去することは蛋白を回収する多くの方法においてその目的となっている。 【0031】 フィチン酸塩は、これもまた、大豆蛋白において好ましくないと考えられている化合物である。これらの化合物は、イノシトールヘキサリン酸のカルシウム−マグネシウム−カリウム塩である。そのような化合物は、金属イオンとキレートを形成するものであり、人体に容易に吸収されないものと考えられている。それらは、大豆蛋白と結びつき、消化を妨げると考えられている。先に言及したように、フィチン酸塩の除去は大豆由来の材料の分野で働く者の目的であった。 【0032】 (限外ろ過膜) ろ過は多くの材料を分離するために使われている。本発明において、限外ろ過は大豆由来の材料からフレーバー化合物を除去するために用いられる。重要なことは、大豆由来の材料のpHは、限外ろ過方法の間、約9〜12の範囲内に維持されるべきことである。限外ろ過は、一般に、分子量10,000〜1,000,000の粒子に相当する10〜1,000オングストローム(0.001〜0.1μm)の径を有する粒子を除去するよう意図されていて、それは、そのような高分子量の粒子の形状によっても影響を受けるかも知れない。大豆蛋白は、約3,000と600,000の間の分子範囲を有している。膜は、大豆蛋白の全て、あるいは、選択された部分のみを通すことができるものか選択してもよい。本発明においては、大豆蛋白は、選択された操作条件の下で限外ろ過膜によって保持され、一方、より低い分子量のフレーバー化合物は膜を通過し分離され、それにより、保持された大豆蛋白や関連する固体の色やフレーバーが改善される。 【0033】 高分子限外ろ過膜は、異方性(不均一)の層と定義されてもよい。片面は、膜を通過し得る分子径を決定する孔を含む被膜である。この被膜を支持するのは、反対の面までに及ぶ海綿状構造である。そのような膜は、一般的に、水槽中で重合体を凝固させることにより製造される。使用される典型的な重合体は、ポリスルホン、セルロースエステル、ポリビニリデンフルオライド、ポリジメチルフェニレンオキサイド、ポリアクリロニトリルを含み、それらは膜に成型され得る。しばしば、膜は、そこをろ過される溶液が通過するための束に組み立てられた中空管に形成される。代わりに、平膜のシートやらせん状の設計が使用されてもよい。商業上は、低分子量化合物が膜を通過しやすくするために圧力が用いられる。膜は、用いられる圧力に耐えることができなければならず、被膜が破壊されることや膜をバイパスすることを避けるために、海綿状の支持構造物が均質であるということが重要である。 【0034】 前記の高分子膜に加えて、セラミックス、焼結金属、および、他の無機材料のような他の材料が限外ろ過膜を製造するために使われてきた。本発明は特別なタイプの膜に制限されるものではない。一般に、膜は、1,000ダルトンより小さい分子量を有すると考えられているフレーバー化合物を通過させることができなければならない。更に重要なことは、膜は、実質的に全ての溶解した大豆蛋白を保持することができなければならない。したがって、本発明における膜は、分子量を約50,000ダルトンまで、好ましくは約1,000〜50,000、さらに好ましくは10,000〜30,000までカットオフさせるのものとなろう。 【0035】 (方法) 本発明の方法は、以下のステップを含む。 (1)大豆由来の材料の水性混合物を調製する、 (2)水性混合物に塩基を加えpHを約9〜約12まで上げ大豆蛋白を溶解させ、フレーバー化合物を解離させる、 (3)pH調整された混合物を、pHを約9〜約12の範囲内に維持しながら、分子量を約50,000ダルトンまでカットオフする隣接した限外ろ過膜に通し、フレーバー化合物を浸透物として取り出し、残存する大豆蛋白および他の大豆材料を保持物として取り出す、 (4)保持物を中和し大豆蛋白を回収する。 【0036】 全てのタイプの大豆材料は食品に用いるために可能な大豆源と考えられる。したがって、蛋白を含む大豆材料は水性混合物中で結合して、通常、固形状の大豆のスラリーになる。含有蛋白は食品のために必要とされるが、前述のとおり、それは、分離できるように除かなければならないフレーバー化合物を含むと考えられている。フレーバー化合物の分離は、蛋白とフレーバー化合物の両方が溶解している水性混合物中において実施される。水性混合物中における大豆蛋白の濃度は、約1〜約20パーセントの範囲内となるであろう。一般に、pH調整後の大豆材料の濃度は、水が浸透物と一緒に除去されていく次の限外ろ過ステップの間に変化する。水は、周期的に或いは連続的に置き換えられる。例えば、ダイアフィルトレーション方式では、バッチ式または半連続式方法において、保持された蛋白を徐々に希釈化するために水が加えられる。 【0037】 第2のステップは、実施例においてみられるように、フレーバー化合物の除去を達成するために重要である。大豆蛋白は、水性混合物に塩基を加えて約9〜約12のpHを達成することで溶解される。一般に、約9のpHが全ての蛋白を溶解させるのに必要とされ、一方、約12を超えるpHは蛋白の好ましくない分解をもたらしそうであるということが見出された。理論上、いかなる塩基も使用されるが、ナトリウムまたはカリウムの水酸化物が好ましく、特に、カリウム水酸化物が使用される。他の適用性のありそうな塩基には、カルシウム、マグネシウム及びアンモニウムの水酸化物が含まれる。大豆蛋白が溶解するとその形状が変化し、中性ないし酸性溶液中で大豆蛋白により束縛、或いは、カプセル状に包まれていたフレーバー化合物が解離するような結果をもたらすものと考えられている。大豆蛋白と比べると比較的低分子量を有するフレーバー化合物は限外ろ過膜の孔を通過することができ、一方、実質的に全ての溶解された大豆蛋白は大き過ぎるため保持される。重要なことは、できるだけ多くのフレーバー化合物を除去するようにするため、限外ろ過/ダイアフィルトレーションの方法の間、pHが前述した範囲内(すなわち約9〜約12)に維持されるべきことである。 【0038】 第3のステップは、以下に実施例1〜5として報告されているとおり、研究室における実験と類似したバッチ方式で実施することができ、フレーバー化合物および水が膜を通過し、そして、水を流すことで除去された。しかしながら、本発明方法の商業的適用にあたっては、pH調整された水性混合物は隣接した限外ろ過膜へ連続的に循環される。水、苛性分、および、フレーバー化合物が浸透物として膜を通過し除去されるので、大豆材料の所望の濃度が維持されるように追加の水が加えられるが、これは水性混合物のpHを下げる傾向にある。この水は、浸透物の脱水や供給液への回収された水の再循環により増加されてもよい。pH変更材料(例、塩基)は、pHを所望の範囲(すなわち、約9〜12)に調整するために、必要に応じ、限外ろ過溶液中へ、いずれかの再循環する水性材料中へ、もしくは、所望の補給水中へ、直接加えることができる。 【0039】 フレーバー化合物の除去後(すなわち、限外ろ過方法完了後)、さらに、生成物を取り出して所望のpHになるまで酸を加えることにより、ろ過された溶液の中和を行ってもよい。pH調整後、大豆蛋白と他の材料との水性混合物は食品に直接使用したり、或いは、用途に応じて、それを濃縮したり、乾燥してもよい。 【0040】 限外ろ過による大豆材料の脱フレーバー化方法は様々な方法で操作されてもよい。限外ろ過/ダイアフィルトレーションの方法の間のpHは約9〜約12の範囲、好ましくは、約9.5〜約10.5の範囲内に維持される。連続式とバッチ式(半連続式を含む)の2つの方法について述べる。商業的方法は、食品等級の大豆製品の生産により適すべきでものであり、バッチ式ないし半連続式が採用されるであろうことが予測される。連続式方法は、一般に、図8に示されている。連続式もしくはバッチ式のいずれにおいても、大豆材料の水性混合物は、大豆蛋白を溶解しフレーバー化合物を解離するためにpH調整され、その後、隣接した限外ろ過膜に通され、より低分子量のフレーバー材料は水(浸透物)と一緒にその孔を通過し、残された高分子量の大豆材料(濃縮物)は再循環される。保持物部分は、脱フレーバー化された製品として取り出され、そこから、最終用途のために必要とされるものとして回収される。浸透物の中に失われた水を置き換えるために、また、限外ろ過膜へ提供される供給液中の大豆材料濃度を一定にするために、水が加えられる。方法に不可欠ではないが、図8の方法では、保持物と新しい大豆材料とを合わせて、再循環させるために逆浸透膜を用いた水の部分的な回収をする追加の方法を含む。そのような工程の利点は、方法に加えられなければならず、また、透過物を濃縮する際に除去しなければならない新しい水の量を減少させることにある。もちろん、大豆由来の材料のpHは、再循環水または方法に追加される新しい水へ塩基を適切に追加するか、或いは、塩基を適宜直接加えることによって所望の範囲内に維持することができる。 【0041】 バッチ方式においては、以下の実施例6〜8に記載されているように、1バッチの大豆材料はpH調整された容器内に置かれ、限外ろ過膜に供給される。透過物は分離され、保持物は容器に戻される。方法が進むと、大豆材料は、より低分子量のフレーバー化合物および水の中で使い果たされ、そして、さらに濃縮されて所望の大豆蛋白になる。周期的に、保持物に対し、それを希釈化するため、また、膜を通過するフレーバー化合物を輸送するために水が加えられる。半連続式方法においては、水が浸透物に取り除かれる割合で水が連続的に追加される。方法は、全てのフレーバー化合物が除去され、保持物が製品になるために十分な脱フレーバー化がなされるまで続けられるが、最終用途で求められるならば、さらに、処理が行われる。バッチ式ないし半連続式方法は、図8に示されたと同様の方法で分離された水を再循環する過程で、透過物の濃縮をも含むことができる。限外ろ過/ダイアフィルトレーションの方法中のpHは、約9〜約12の範囲内に、好ましくは約9.5〜約10.5の範囲に維持される。 【0042】 限外ろ過膜は、膜の孔を通過することができるフレーバー化合物、水、および、他の材料の移動を助けるため、膜を横断した差圧によって操作されることになる。一方で、それは膜の物理的強度を超えるものであってはならない。そのような膜のための典型的な平均圧力は約50psi(345kPa)である。膜内外圧力(入口対出口)は約15psi(103kPa)であろう。供給液の流量は、重要な浸透物の除去に十分な滞留時間を提供するものであるが、また、それは、膜孔への供給液の接近が膜壁上の固体沈着物によって妨げられないように乱れを起こすために十分高いものとなる。当業者は、好ましい操作上のパラメーターは、分離される材料と経験によって決定されることを理解されるであろう。 【0043】 好ましい具体例においては、本発明は、脱フレーバー化された大豆蛋白材料を調製する方法であって、前記方法は、 (a)可溶性大豆蛋白、フレーバー化合物、および、不溶性材料を含む大豆材料の水性組成物を調製する、 (b) (a)の水性組成物を約9〜約12の範囲内のpHに調整し大豆蛋白を溶解させ、フレーバー化合物を解離させる、 (c) (b) のpH調整された水性組成物から不溶性材料を取り除き、処理済みの水性組成物を得る、 (d) (c) の処理済み水性組成物を、pHを約9〜約12の範囲内に維持しながら、フレーバー化合物が膜を通過する適切な限外ろ過条件の下で、分子量を約50,000ダルトンまでカットオフする隣接した限外ろ過膜に通し、それによって、大豆材料を脱フレーバー化し、溶解した大豆蛋白の実質上そのほとんどを保持する、 (e) 限外ろ過膜により保持された溶解した大豆蛋白を回収して、脱フレーバー化された大豆蛋白材料を得る、 ステップを含むことを特徴とする方法である。この好ましい具体例は、本件と同日に出願された米国特許出願第10/655,259号明細書により詳細に記載されていて、ここでは、それを参照する。 【0044】 この好ましい具体例は図11にも示され、そこでは、大豆蛋白の水性溶液のpHが約9〜約12に調整されている。pH調整された水性溶液は、その後、不溶性材料を除去するための処理がなされる。どのような従来の技術(例えば、ろ過、デカンテーション、遠心分離法等)でも使用できる。好ましくは、不溶性材料は、遠心分離法によって除去される。商業的に入手可能な連続式遠心分離法ユニットは、半バッチ式ないし連続式操作における本分離に理想的に適している。特に好ましい具体例においては、pH調整された水性液は、不溶性材料の除去を促進ないし達成するために、少なくとも、2度、除去方法(例えば、遠心分離) に付される。その後、処理された上澄みは、通常、大豆を連想させるフレーバー成分を除去するために限外ろ過、好ましくはダイアフィルトレーションと連結した限外ろ過に付される。限外ろ過の間、大豆由来の材料のpHは、約9〜約12の範囲に維持されるべきである。限外ろ過の後、pHは食用酸(例えば、クエン酸)を用いて中性に調整される。脱フレーバー化された大豆蛋白溶液は直接使われてもよいし、或いは、所望であれば、固形状に変換されてもよい。水除去のための従来からの方法はいかなるものも使うことができる。一般に、噴霧ないし凍結乾燥方法が好ましい。 【0045】 (脱フレーバーされた大豆生成物) 本方法によって調製された脱フレーバー化大豆材料は、理想的に、乳製品及び非乳製品の飲み物、スムージー、健康ドリンク、菓子類製品、栄養バー、チーズ、チーズアナログ製品、乳製品及び非乳製品のヨーグルト、肉および肉アナログ製品、穀物食品、焼かれた製品、スナックなどへの用途に適している。特に好ましい菓子製品は、キャンディー、栄養バー、クッキー等を含む。そのような菓子製品は、一般に、ここで記載された方法により調製された脱フレーバー化された豆乳を菓子製品と組み合わせることにより調製される。本発明の菓子製品は、さらに、甘味料や、例えば、フレーバー(例、ココア、バニラ、チョコレート、ミルク等)、栄養添加剤(例、ビタミン、ミネラル等)、フルーツ、着色剤、加工補助剤(例、ゴム質、乳化剤等)、食用酸を含む他の望ましい構成成分を含んでいてもよい。一般に、フレーバー、栄養添加剤、着色剤、加工補助剤等の任意の構成成分は0〜約5パーセント存在する。 【0046】 好ましくは、本発明において用いられる脱フレーバー化された大豆材料は、ここに記載された脱フレーバー化方法を用いて、大豆蛋白分離物または濃縮物から調製される固形材料である。本発明方法により調製される脱フレーバー化された大豆材料は一般に水性スラリー組成物の状態で入手される。本発明の菓子製品に使用するためには、これら水性スラリー組成物は好ましくは水を除去する処理がなされ固形物を形成させる。好ましい水を除去するための方法には、蒸発、凍結乾燥、噴霧乾燥等が挙げられる。一般に噴霧乾燥が好ましい。さらに、脱フレーバー化された大豆材料の密度は約0.4〜約0.9g/mlであることが好ましい。 【0047】 一般に、本発明の菓子製品は、約0.5〜約50パーセント、さらに好ましくは、約1〜約30パーセントの脱フレーバー化されたた大豆蛋白を含む。特に好ましい菓子製品としては、コアーおよび少なくとも1つのチョコレート若しくはカラメル層を含む栄養バーが挙げられる。本発明の目的から、「層」は、製品をカバーする層若しくは製品の全体にわたって広がった個別の層を意味するか、または、製品中の個別の粒子若しくは細片を意味するものである。したがって、層には、栄養バーをカバー若しくは包み込むチョコレート層、栄養バーを通った若しくはその内部のチョコレート層、および/または、栄養バーの内部のチョコレート粒子若しくは細片が挙げられる。好ましくは、脱フレーバー化された大豆材料の高い水結合能力に起因する水との結合傾向を埋め合わせるために、脱フレーバー化された大豆蛋白を、例えば、チョコレート若しくはカラメルの層または粒子のような層中に含ませる。脱フレーバー化された大豆材料は、それらの高い水結合能力により、仮にそれが栄養バーのコアー中に置かれると、徐々に栄養バーの生地に不都合な影響を引き起こし(すなわち、堅く、または、硬くなり過ぎる)、それによって、貯蔵寿命を制限することになるであろう。脱フレーバー化された大豆材料をチョコレートおよび/またはカラメル成分に組み込むことによって、この問題は本質的に克服される。したがって、脱フレーバー化された大豆材料をチョコレートおよび/またはカラメル層に含んだ栄養バーは室温で9ケ月よりも大きなオーダーの貯蔵寿命を有している。 【0048】 本発明の脱フレーバー化された大豆材料を含むチョコレートとカラメルとの組成物は優れた溶解性、流動性、官能性を有する。そのようなチョコレートとカラメルとの組成物は栄養バーのような菓子製品に使用するうえで理想的に適したものであるが、それらは、さらに、キャンディー、キャンディーバー、糖衣、クッキー、アイスクリーム、他の冷凍乳製品等の他の菓子製品に使用されてもよい。 一般に、本発明の菓子製品は、さらに約0.5〜約75パーセントの甘味料、好ましくは、約10〜50パーセントの甘味料を含有する。本発明の調製に用いることができる甘味料は、天然および人工甘味料の両方を含む。そのような甘味料の例は、ショ糖、果糖、グルコース、マルトース、高果糖コーンシロップ、および、ラクトース、そして、サッカリン、アスパルテーム、アシサルフェイムカリウム、および、サクラローズのような人工甘味料剤を含むものである。もちろん、所望により、食品加工の中で通常使用される他の甘味料であっても使用することができる。菓子類製品において通常使用される他の構成成分も本発明の菓子製品中に含まれてもよい。 【0049】 別に示されない限り、全てのパーセンテージは重量によるものである。 【実施例】 【0050】 (実施例1) 大豆蛋白分離物( Protein Technology International ( PTl ) : St. Louis, MO )は水道水中で水和され10パーセント濃度とされた。水性組成物は、全ての大豆蛋白分離物が完全に分散されるまで電磁撹拌機で混合された。混合物のpHは、水酸化ナトリウムを用いて11.0に調整された。その後、pH調整された組成物は、3500の分子量孔径を有する透析管 ( Spectrum, Inc. ) にセットされて、水道水が約 4 時間連続的に管の外側に通された。pHは、透析の間、約9以上に維持された。透析管中に残された組成物は、ガラスビーカーに注がれ、中和され、そして、芳香や風味が評価された。透析された組成物と、同様の方法ではあるがpHを6.7とした場合の試料、および、透析もpH調整も行われなかった第2の試料との比較がなされた。数人によるブラインド評価は、pH調整および透析の行われた試料のみが風味および芳香に著しい向上があったことを示した。 【0051】 (実施例2) 豆乳(Devansoy Farms, Carrol, Iowa)を10パーセントの水性組成物とした後、pH調整して一晩中透析したものを用いて、実施例1と同様の試験が実施された。処理後、試料のpHは8.8であった。そして、芳香および風味は著しく向上された。 【0052】 (実施例3) 実施例2が、豆を浸し、湯通し、その後、挽いて粉にし、この粗びき粉から分離して得た新鮮な豆乳を用いて繰り返された。前述したようにpH調整と透析が行われた後は、豆乳の風味および芳香が著しく向上するということが見出された。 【0053】 (実施例4) 実施例3が、6000の分子量の孔径を有する透析管を用いて繰り返され、同様の結果が得られた。 【0054】 (実施例5) 実施例2が乾いた大豆粉末(Cargill)を用いて繰り返された。大豆粉末は、前述したように、10パーセント組成物になるまで水が加えられて、その後、pH調整された。一晩中透析した後、透析管に残された組成物のpHは8.7であり、著しく芳香および風味を向上させた。 【0055】 (実施例6) 大きな混合タンクにおいて、15パーセントの固形分を含む33ポンド(15kg)のサンリッチ豆乳(Sun Rich soy milk)が、66ポンド(30kg)の水で希釈され、5パーセント固形分の100ポンド(45kg)のスラリーを生じさせた。1N NaOH溶液が、大豆蛋白を溶解するためにpHが11に到達するまでゆっくりと加えられた。 【0056】 分子量を10,000ダルトンまでカットオフする3.3m2の表面積を有する2つの平行な中空糸膜(A/G Technology Corporation)を通して、溶液を混合タンクからポンピングして、アルカリ化された大豆溶液のダイアフィルトレーションを実施した。pHは、ダイアフィルトレーションの間、約9〜約12に維持された。膜を横断する膜内外圧力は20〜50psi(1138〜345kPa)であった。膜を通過した材料(浸透物)は集められた。残っている材料(保持物)は混合タンクに連続的に再循環された。50ポンド(22.7kg)の浸透物が集められたときには、混合タンクには50ポンド(22.7kg)の大豆溶液が含まれていた。追加の50ポンド(22.7kg)の水が混合タンクに加えられた。混合タンクへ追加の水を加えて水洗は5回繰り返され、その後、混合タンク内の溶液は水が浸透物中へ取り除かれながら約10パーセントの固形分になるまで濃縮され、そして、2パーセントのクエン酸によってpH7.0になるまで中和された。 【0057】 中和された溶液は、訓練された官能パネルによって評価され、水で10パーセントまで希釈化された以外は処理されていないサンリッチ豆乳(Sun Rich soy milk)の対照試料と比較された。大豆溶液は、ブラインドでランダムな順番に提示された。その結果は図1および2のグラフに示されている。 【0058】 図1は、10の特性に関する平均的な強度スコアを示す。パネルは、ある特性が他のものよりも重要であると判断した。上記のように処理された大豆溶液と比較したとき、突出した特性は全て95パーセントの信頼水準で減少した。対照試料中でさほど顕著ではない特性(すなわち、ブラウン、甘味、酸味、塩味および苦味)については、甘味が値を増加した以外、減少した。しかし、パネルの平均値は、95パーセントの信頼水準には達しなかった。 【0059】 フレーバー成分の除去によって、大豆溶液はフレーバーについてより中立になったことはその結果から明らかである。 【0060】 (実施例7) 10ポンド(4.55kg)の大豆蛋白濃縮物(Central Soya)が、大豆蛋白を水和するために、タンク中で190ポンド(86.4kg)の水とともに15〜30分間、高攪拌で混合された。その後、大豆蛋白を溶解するために、1N NaOHがpH11になるまで加えられた。実施例6に記載されたと同様の方法で、分子量を10,000ダルトンまでカットオフするらせん状の膜(Gea Niro Inc.)を通して、大豆スラリーはポンピングされた。膜を横断する膜内外圧力は50psi(344.7kPa)未満に維持された。膜を通るときの圧力低下は15psi(103.4kPa)未満に維持され、pHは約9〜約12に維持された。実施例6におけるように、膜から取り出された透過物が混合タンクにおける原体積の2分の1に達したときに水の追加が5回にわたり行われた。5回の水の追加後、洗浄された大豆溶液のpHは0.5N HClを添加することで7.5に調整され、その後、官能評価へ向けて凍結乾燥された。 【0061】 脱フレーバー化された大豆蛋白濃縮物は、訓練された官能パネルによって6つの特性の評価が行われた。対照試料(未処理)のそれぞれの特性に係る平均値は、図3に示されている。この実施例においては、脱フレーバー化された大豆濃縮物と対照試料との間に差異がみられたが、いずれも、全ての値が低下したにもかかわらず95パーセントの信頼水準にはならなかった。これは、図4に示されている。使用されたブラインド対照の結果を含むものであり、これは、脱フレーバー化された試料の後に評価された。このケースでは、ブラインド対照は図3のオリジナル対照よりも強いフレーバー特性を有することが見出された。このようなことが起こったのは、この実施例におけるブラインド対照が脱フレーバー試料の後に試験され、そして、2回目の対照評価において、パネルに、これが比較的強いフレーバーを有しているようにみられたことに原因があると考えられる。しかし、ブラインド対照試料と比較すると、この脱フレーバー化された試料は、図5に示されたように90〜95パーセントの信頼水準で3つのフレーバー特性に顕著な差異があることを示した。 【0062】 (実施例8) 大豆蛋白の脱フレーバー化に使用される膜は、実施例6および7において効果的であることが示されたとおり、分子量を10,000ダルトンまでカットオフすべきである。所望により、更に高い分子量までカットオフする膜を使用することができる。しかし、分子量を50,000ダルトンまでカットオフする場合、実施例にみられるように、いくらかの価値のある蛋白が浸透物中に失われた。 【0063】 5ポンド(2.27kg)の乾燥大豆分離物(Supro-670 PTl )が、実施例7と同様に、95ポンド(43.2kg)の水と混合され、5パーセントの固形状の大豆を含むスラリーを提供する。pHを11にあげるために1N NaOHが加えられ大豆蛋白を溶解した。前記実施例6および7と同様の方法で、そして、実施例6の中空糸膜を用いて、5回の水の追加を伴ったダイアフィルトレーションが実施された。pHは、限外ろ過/ダイアフィルトレーションの間、約9〜約12に維持された。浸透物試料が、蛋白分析のために、5分間隔で採取され、中和され凍結された。 【0064】 浸透物試料は、電気泳動法によって全含有蛋白が分析された。その結果は以下の表に示されている。 【0065】 【表1】
【0066】 10,000ダルトンまでカットオフする膜は、50,000ダルトンまでカットオフする膜よりも多くの蛋白を保持することが確認できる。10,000ダルトンの膜で35分における値は誤っていると考えられる。 【0067】 (実施例9) 実施例6〜8の方法を用いた脱フレーバー化大豆材料試料は蛋白ゲル電気泳動法により分析された。結果は、保持される大豆材料の分子量分布がオリジナルの大豆材料のそれと実質的に同じであったということを示している。その結果は、以下の表に示されている。 【0068】 【表2】
【0069】 (実施例10) 先の実施例に記述された官能パネルにより決定されたフレーバー特性に関連する化学成分について分析が行われた。大豆蛋白分離物の2つの試料が試験された。1つの試料は実施例7に記述された方法によって脱フレーバー化されたものであり、第2の試料は脱フレーバー化されなかったものである。 【0070】 最初の試験において、1gの対照試料は15gの水で希釈され、300ppmの4−ヘプタノン2μlが内部標準として加えられ、そして、その混合物は100ml/分のヘリウムを用いて、60℃で30分間にわたりパージされた。蛋白を溶解するためにNaOH溶液を加えpHを10に上昇させることを除いて対照試料と同様にして、脱フレーバー化された試料が調製された。揮発性の化合物は、GC/MS(HP GC5890/MSD5972)によって分析された。様々な化合物に係る結果は、図6および7に示されている。脱フレーバー化された大豆試料はより少ないフレーバー化合物を含んでいた。 【0071】 第2の試験において、3gの試料が30gの水により希釈され、そして、300ppmの4−ヘプタノン2μlが内部標準として加えられた。得られた混合物は、揮発性化合物を除去するため、100ml/分のヘリウムを用いて、60℃で20分間にわたりパージされた。それらの揮発性物は、ガスクロマトグラフィーにより分析され、そして、化合物の臭いは人の基準で判断された。特定の化合物に関連した臭いは、以下の表に報告されている。 【0072】 【表3】
【0073】 (実施例11) 大豆材料の食品への適用は、「バランス バー」(Kraft Foods 登録商標)に脱フレーバー化された大豆材料を加え、そして、そのフレーバーを、同じ大豆材料を含む脱フレーバー化されなかった「バランス バー」(登録商標)と比較することで例証された。1つの試料では、全ての大豆材料が乾燥した大豆分離物(Supro-661 from PTl)であった。第2の試料では、大豆材料の50%が実施例のダイアフィルトレーション方法により脱フレーバー化されたものであり、50%が脱フレーバー化されなかったものである。味覚パネルは、1〜10の得点(10が最高)において、第1の試料が得点3.5に対し、得点6.11を得た第2の試料を8対3で好んだ。脱フレーバー化された大豆材料を含む栄養バーは味覚テストにおいて好まれたが、大豆材料(脱フレーバー化されていようが、いまいが)の高い水結合能力に起因する水との結合傾向により貯蔵寿命がいくぶん制限されていると予測される。したがって、栄養バーの生地が徐々に堅く、或いは、硬くなり過ぎて、貯蔵寿命が制限されるものと予測される。以下の実施例14、15、17、20および21において実証されているように、この問題は、脱フレーバー化された大豆材料の少なくとも一部をコーティングや栄養バー中の個別の細片にとどめることによって、脱フレーバー化された大豆材料の水結合能力が制限されることとなり克服することができる。 【0074】 (実施例12) 実施例6と同様の方法で大豆分離物の試料が比較された。それは、本発明の方法に従って脱フレーバー化されたものであり、また、蛋白が濃縮した大豆分離物対照試料は水で溶かして10パーセントの溶液になったものである。図9は、訓練された官能パネルが対照試料について見出した結果を示している。脱フレーバー化された試料は、パネルによって対照と比較された。そこでは、図10にみられるように、対照試料の多くの特徴的な特性は減少したことが確認された。しかしながら、酸化されたことにより示される風味が増大したことが確認された。 【0075】 (実施例13) この実施例は、大豆分離物を用いた脱フレーバー化された大豆蛋白の製造を示すものである。市販の大豆分離物(30lbs; Supro TM 661; Protein Technologies International, Inc. St. Louis, MO)を270lbsの水で水和させた。完全に水和されたら、pHを10に調節するために、1N NaOHが加えられた。アルカリ化された大豆スラリーは限外ろ過膜(10,000の分子量をカットオフするらせん状に巻かれた型式)に通された。ダイアフィルトレーションが、保持物をタンクに再循環し、そして、浸透物として除去された水を置換するのに十分な割合の水をタンクに加えながら行なわれた。pHは、限外ろ過の間、約9〜約12に維持された。限外ろ過/ダイアフィルトレーションが、除去された浸透物の量が最初のバッチ量の約2.5倍になるまで続けられた。クエン酸(1%)がゆっくりと加えられpHが6.5に調節された。その後、限外ろ過が約12〜13パーセントの固形分水準になるまで続けられた。その結果生じたスラリーは噴霧乾燥されて脱フレーバー化された粉末の大豆蛋白材料が得られた。 【0076】 (実施例14) 栄養バーは下記の表中の配合剤を用いて調製された。栄養バーは、3つの層、チョコレートコーティング、カラメル層およびコアーをその順序で含み、従来の技術を用いて調製された。大豆蛋白分離物はコアーの中へ入れられた。 【0077】 【表4】
【0078】 対照と本発明のバーは、訓練された味覚パネル(10名)により、10が最も好ましいものとした1〜10の尺度で評価された。前記パネルにより、フレーバー(特に通常大豆に伴う不快な臭い)、生地、および、全体的な好みについて評価された。本発明におけるバーは総合点6.1であったのに対し、対照における点数は3.5であった。 【0079】 (実施例15) 追加の栄養バーが供給元の異なる大豆蛋白分離物を用いた以外は実施例14に記載された方法により調製された。大豆蛋白分離物、アーチャー・ミッドランド・ダニエルズ社(AMD;Decatur, Illinois)のProfamTM 781、および、プロテイン・テクノロジー・インターナショナル会社(Protein Technologies International Inc.)のSurpoTM 710 が実施例13の方法を用いて脱フレーバー化された。その結果生じた脱フレーバー化された大豆蛋白試料は、両方とも、約0.7g/mlの密度を有していた。次の配合剤が栄養バーの調整に用いられた。 【0080】 【表5】
【0081】 両方の栄養バーは優れた官能性の特性を有し、そして、未処理の大豆蛋白分離物を用いて調製された対照試料より優れていた。 【0082】 (実施例16) この実施例は、シリアルをベースにした栄養バー中へ脱フレーバー化された大豆蛋白を混入させる例を示すものである。栄養バーは、以下の配合剤により調製された。:30パーセントの玄米シロップ、27パーセントの大豆片、10パーセントのクリスプライス、7パーセントのカラスムギ、6パーセントのグリセリン、6パーセントの砂糖、5パーセントの大豆蛋白分離物、1〜2パーセントのフレーバー、0.2〜0.8パーセントの乳化剤(レシチン)、および、2〜4パーセントの23ビタミン/ミネラル混合物。大豆蛋白分離物は、その後、残りの構成成分に混合される結合用シロップを形成するためにシロップと混合された。バーは従来の技術を用いて調製された。対照および本発明試料は、それぞれ、実施例13における未処理および脱フレーバー化された大豆蛋白分離物が用いられて調製された。対照および本発明試料の両方が、調製された状態で、また、華氏90度での貯蔵寿命の加速試験において評価された。脱フレーバー化された大豆蛋白分離物を有する製品は、対照よりも、通常大豆に伴う不快な臭いは検出されず、さわやかなフレーバーをもっていた。時間とともに、対照バーは、全体の品質、特に生地において顕著な低下を示したのに対し、本発明製品においては、少なくとも室温における約6〜約9か月に相当する期間を通じて殆ど変化しなかった。 【0083】 (実施例17) この実施例は、実施例15で調製された脱フレーバー化された大豆蛋白分離物を用いた20パーセント以内の大豆蛋白を含んだチョコレート組成物の製造を示す。チョコレート組成物は以下の配合剤を有していた。 【0084】 【表6】
【0085】 チョコレートは、80℃の循環式水浴とオーバーヘッド型の攪拌機を備えたジャケット付反応器中で調製された。パーム油および大豆レシチンが反応器中で80℃に加熱された。残りの配合剤の乾燥混合物が完全に混合されるまで攪拌混合物中へゆっくりと加えられた。80℃における混合が4時間続けられた。その後、チョコレート組成物は平坦面上に注がれ、一晩かけて冷却された(そして硬くなった)。チョコレート組成物は優れたチョコレートフレーバーと口当たりを有し、様々なチョコレートまたはチョコレートを含んだ製品中に使用することができるものであった。 【0086】 チョコレート粉砕機を使用して、チョコレートは約10ミクロン未満の平均粒子径に粉砕された。粉砕されたチョコレートは、大豆蛋白なしに調製されたチョコレートと同等の優れた溶解特性および流動性を有していた。栄養バーは溶解したチョコレート組成物でコーティングされた。そのコーティングは約500ミクロンの薄さで平らで均一であった。その結果得られたチョコレートでコーティングされた栄養バーは、対照試料(すなわち、大豆蛋白を用いて調製されたチョコレートでコーティングした同様の栄養バー)と同じような口当たりと他の官能特性を有し優れた取扱い性を有しており、また、1本のバー当たり約1.8gの大豆蛋白が充填された。 (実施例18) 実施例17に記載されたものと同様のチョコレート組成物が、その組成物の混合を30分だけ続けたこと以外は同様の方法で調製された。その結果得られたチョコレート組成物は実施例17の組成物と比較し劣った溶解性を有していた。そして、比較的高い粘性(チョコレート糖衣に似た)と僅かにざらざらした生地を有していた。この組成物は、コーティング操作には理想的に適したものではないが、菓子製造における他の適用に対して用いることができるかもしれない(例えば、菓子製品の全体にわたって分けて入れられたチョコレート細片)。 【0087】 (実施例19) この実施例は、市販のチョコレートコーティング組成物中に脱フレーバー化された大豆蛋白が混ぜられ例を示すものである。その組成物は、約20パーセントの実施例15で調製された脱フレーバー化された大豆蛋白を、実施例17に記載されたジャケット付反応器中において溶解されたケリーイングレディエント(Kerry 101976; Beloit WI)からのチョコレートコーティング組成物中で、80℃、約4時間混合して均一な混合物を得るように調製された。その結果得られた組成物は、大豆蛋白を用いずに調製された対照試料と同等の優れた溶解性、流動性および味覚を有していた。 【0088】 (実施例20) 脱フレーバー化された大豆蛋白を含むチョコレートコーティングが、コーティングの粘性を低下させるために脂肪とレシチンを追加したが、それ以外は実施例19における方法で調製された。72.6パーセントのケリーチョコレートコーティング(実施例19に記載されている)、18.2パーセントの脱フレーバー化された大豆蛋白(実施例19に記載されている)、9パーセントの分留されたパーム油、および、0.1パーセントの大豆レシチンを含んだチョコレートコーティングが実施例19のように調製された。 【0089】 このチョコレートコーティングもまた優れた取扱い性を示した。 (実施例21) この実施例は、脱フレーバー化された大豆蛋白(実施例15に記載されたようにプロテイン・テクノロジー・インターナショナル社の大豆蛋白分離物SurpoTM 710から調製された)を含有するいくつかのカラメル組成物の調製を示すものである。2つのカラメル試料は以下の配合剤を有していた。 【0090】 【表7】
【0091】 水、コーンシロップ、砂糖および塩は泡立て器を用いて混合された。脱フレーバー化された大豆分離物が加えられた。混合は大豆分離物が水和するまで続けられた。その結果得られた混合物は、その後、強く攪拌しながら華氏80度までゆっくりと加熱された。その後、事前に溶解された脂肪(バターまたはパーム油)が加えられ、そして、水分の殆どが除去されるまで混合物は適温で調理された(一般に、バッチ量によって約30〜約120分)。調理は砂糖がカラメル化し始めるまで続けられた。混合物は、その後、熱源から取り除かれ、強く混合しながら冷却された。生成物は、その後、平坦面上に注がれ冷却された。 【0092】 製造されたカラメルは、菓子製品に単独で、或いは、様々な菓子製品(例えば、栄養ないし他のバー、キャンディー、噛めるもの等)に混ぜて使用することができるものであった。カラメル(試料1および2)は、栄養バーの全重量に基づく約5.5パーセントの大豆蛋白を提供するコアー層の上の単一の層に混入された。 【0093】 味覚、生地および他の官能特性は、対照試料(すなわち、追加の大豆蛋白のない同様の栄養バー)と同様であった。 【図面の簡単な説明】 【0094】 【図1】大豆のフレーバー特性の強度を示すグラフである。 【図2】対照試料と比較した脱フレーバー化された豆乳の強度を示すグラフである。 【図3】大豆のフレーバー特性の別のグループの強度を示すグラフである。 【図4】図3の試料と比較した脱フレーバー化された大豆濃縮物および対照試料の強度を示すグラフである。 【図5】脱フレーバー化された大豆濃縮物および対照試料の強度を示すグラフである。 【図6】脱フレーバー化された大豆試料および対照試料との間のフレーバー化合物の濃度変化を示すグラフである。 【図7】脱フレーバー化された大豆試料および対照試料との間のフレーバー化合物の濃度変化を示すグラフである。 【図8】本発明で用いられる1つの方法のブロックダイアグラムである。 【図9】大豆分離物のフレーバー特性の強度を示すグラフである。 【図10】対照試料と比較した脱フレーバー化された大豆分離物の強度を示すグラフである。 【図11】脱フレーバー化された大豆蛋白材料を調製するための好ましい実施態様のブロックダイヤグラムである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】501360131 【氏名又は名称】クラフト・フーヅ・ホールディングス・インコーポレイテッド 【氏名又は名称原語表記】KRAFT FOODS HOLDINGS, INC. 【住所又は居所原語表記】Three Lakes Drive, Northfield, Illinois 60093 United States of America
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| 【出願日】 |
平成16年9月6日(2004.9.6) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100077481 【弁理士】 【氏名又は名称】谷 義一
【識別番号】100088915 【弁理士】 【氏名又は名称】阿部 和夫
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| 【公開番号】 |
特開2005−80666(P2005−80666A) |
| 【公開日】 |
平成17年3月31日(2005.3.31) |
| 【出願番号】 |
特願2004−258969(P2004−258969) |
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