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【発明の名称】 手延べ麺製造用小引き方法
【発明者】 【氏名】藤木 辰則
【住所又は居所】広島県福山市千田町大字千田字希望ヶ丘4201 有限会社エフケン内

【要約】 【課題】小引き作業を比較的楽に行うことが可能になり、重労働から作業者を解放することを可能とし、しかも、微妙な熟成の違いを調整しながら小引き作業ができ、手延べ麺の品質を飛躍的の向上することを可能にすること。

【解決手段】1対の棒に麺線を架け巻きした物を任意の一定間隔毎に整列しながら順次送り、複数箇所に設けた突き上げ装置Cにて同時に複数ほんの架け棒を上に上げ、其の棒を複数の作業者が持って架け麺を伸ばし、しかる後に付き上げ板30のくぼみ31に置くとコンベア上に降ろし、しかるのち順次架け麺を所定数分順次送っていく。
【特許請求の範囲】
【請求項】
カケバ機にて1対の棒に麺線を架け巻きした物を任意の一定間隔毎に整列しながら順次送り、複数箇所に設けた突き上げ装置それぞれで各々1本の棒を作業者が其の棒を持ちやすい位置まで突き上げ、其の棒を作業者が掴んで引き上げることにより麺線を伸ばし、しかる後該突き上げ装置の突き上げ板に設けた進行方向側上方部の凹みに其の棒を置き、完全におかれた状態を検出スイッチが検知すると突き上げ装置が下まで下降してチェンコンベアなどの搬送部の上に其の棒を載置し、しかる後突き上げ装置の設置数と同数分だけ架け巻きした物を一定間隔毎に整列しながら順次送るよう構成した、人力で麺線を伸ばす手延べ麺製造用小引き方法。
【発明の詳細な説明】【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、うどん、冷麦、素麺などの手延べ製造過程のうち、人力で小引きするための作業補助装置に関するものである。
(従来の技術)
従来はモーターとか空気圧などを利用した一定のサイクル運動をする機械で1対の棒に麺線を架け巻きした物を順次広げて伸ばし、しかる後折り畳まれたり、ぶら下がった状態で排出していたため、作業しているときの気温、湿度の違い、あるいは原料違い熟成度の違い等により微妙な引き伸ばし加減の調整ができなかった。
(本発明が解決しようとする問題点)
近年自動生産化が進み小引き装置も自動化した生産速度に対応可能にする為には、2秒間に1本以上小引き作業をする必要があり、其の自動生産ライン内にて人力で1本づつ小引き作業することは容易ではない。しかも前述したとおり、微妙な引き伸ばし処理をするためには、同一速度でサイクル運動する機械に頼ることができないものである。
(問題点を解決するための手段ならびに作用)
上記課題に対し、本発明はチェンコンベア1上にほぼ密着した状態で順次熟成室から取り出されてきた1対の棒にかかった麺2をチェンの山より高く垂直に持ち上げる装置3と其の持ち上がった棒が嵌入したまま水平進行方向に作動する溝つき板4からなる整列分配装置Aにて、連接するチェンコンベア5上に一定間隔毎になるよう、例えば4リンク毎に1対の棒を配置して送ってきたのを16リンク毎に1対配置するよう一定間隔をあけて順次載せ替えを行い、小引き工程Bに送り込む。
小引き工程Bには複数の突き上げ装置Cをチェンコンベア5上に設け、それらの突き上げ装置Cはそのチェンコンベア5上に突き上げ装置の数と同数の掛け麺を送り込んでチェンを停止した時、それぞれの突き上げ装置の付き上げる位置に引き伸ばされる前の掛け麺があるよう配置してある。
例えばチェンの60リンクごとの間隔に突き上げ装置Cを4箇所配置し、架け麺を12リンクごとに搬送すれば最初の突き上げ装置Cにより10の位置で伸ばした麺の棒は10Aに下ろされしかる後に12リンクづつ4回送ると2番目の突き上げ装置の突き上げ位置11の12リンク手前で停止する。同様に3番目、4番目の突き上げ装置Cの突き上げ位置12,13にも引き伸ばす前の掛け麺が配置される。
其の状態で付き上げ板30を第6図の位置から第7図の位置まで突き上げると、付き上げ板30の端部に形成したくぼみ31に掛け麺の棒の1本が掛かり付き上げ板と共に上昇し、作業者が其の棒を持ちやすくする。そこで作業者はその持ち上げられた棒を持って上方へ引き、掛けられた麺を所望長さに引き伸ばした後付き上げ板に形成したもう1箇所のくぼみ32に置く。そうすると検出スイッチが其の棒を検出してくぼみ32に確実に載せ替えたことを電気的に確認し、付き上げ板30を下方に下ろし、くぼみ32に載せた棒をチェンコンベア上の11A位置に下ろし、しかる後後続の掛け麺を12リンクごと4回送って1工程が終了する。チェン上に降りた掛け麺の1対の棒は6リンク離れて置かれるため、掛けられた麺同士が干渉することなく整然と置かれるよう作用する。
したがって4回掛け麺を送って4箇所同時に1回突き上げすると、送られてくる掛け麺すべてを漏れなく伸ばすことができるようになるものである。
そのため1対の掛け麺を2秒で生産すると仮定した場合、本発明の製造方法では8秒間の間に1回引き伸ばし作業を行えば良いのである。
しかしながらこの小引き作業は人手に頼る物なので、引き伸ばす長さに不ぞろいが生ずるため、後工程の熟成にバラツキが発生しやすくなる。そのため引き伸ばしの長さを調整して熟成度を均一にする目的で、機械的に一定長さに伸ばす熟成調整装置を後続のライン上に設けることも品質を維持するために有効な方法であることは無論である。
また搬送チェンを4リンクごとアタッチメントを取り付けることによって掛け麺をライン途中から挿入したり、チェンの長さを調整したりするときにチェン位置が非常に判りやすいものである。更に保守点検の際有効でもある。
(効果)
従って人の力で伸ばす小引き作業を比較的楽に行うことが可能になり、重労働から作業者を解放することを可能とした発明である。しかも、微妙な熟成の違いを調整しながら小引き作業ができ、手延べ麺の品質を飛躍的に向上することを可能とした効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の正面から見たレイアウト図、第2図は突き上げ装置と搬送チェンの位置関係を示した配置図、第3図は整列分配装置の側面図、第4図は4箇所に設けた突き上げ装置と掛け麺との相関位置を示す図、第5図は1番目の突き上げ太2番目の突き上げ部との間の掛け麺の状態を示す相関図第6図は突き上げ部の付き上げ板が下に下がった状態の正面図、第7図は突き上げ部の付き上げ板が上に上がった状態の正面図、第8図は突き上げ部の断面図を示す。
A・・・整列分配装置
B・・・小引き装置
C・・・突き上げ部
20・・・熟成調整装置
【出願人】 【識別番号】591064885
【氏名又は名称】有限会社エフケン
【住所又は居所】広島県福山市千田町大字千田字希望ケ丘4201
【出願日】 平成16年2月4日(2004.2.4)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−237352(P2005−237352A)
【公開日】 平成17年9月8日(2005.9.8)
【出願番号】 特願2004−63136(P2004−63136)