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【発明の名称】 農薬粒剤および農薬粒状担体
【発明者】 【氏名】神尾 宏司
【住所又は居所】千葉県船橋市坪井町722番地1 日産化学工業株式会社物質科学研究所内

【氏名】坂野 修
【住所又は居所】千葉県船橋市坪井町722番地1 日産化学工業株式会社物質科学研究所内

【氏名】釜谷 拓和
【住所又は居所】千葉県船橋市坪井町722番地1 日産化学工業株式会社物質科学研究所内

【要約】 【課題】新規な農薬用粒状担体及び農薬粒剤並びにそれらの製造方法を提供する。

【解決手段】ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合物、ポリカルボン酸系界面活性剤および炭酸カルシウム粉末を含有する農薬用粒状担体およびその製造方法。該農薬用粒状担体に更に農薬活性成分を含有する農薬粒剤およびその製造方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合物、ポリカルボン酸系界面活性剤および炭酸カルシウム粉末を含有する農薬用粒状担体。
【請求項2】
ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合物の分子量が2000〜7000である請求項1記載の農薬用粒状担体。
【請求項3】
ポリカルボン酸系界面活性剤がマレイン酸とオレフィンの共重合物またはその塩である請求項1または2記載の農薬用粒状担体。
【請求項4】
ポリカルボン酸系界面活性剤がマレイン酸とジイソブチレンの共重合物またはその塩である請求項1または2記載の農薬用粒状担体。
【請求項5】
炭酸カルシウム粉末の平均粒子径が2.0〜7.0μmである請求項1ないし4記載の農薬用粒状担体。
【請求項6】
炭酸カルシウム粉末の比表面積が8000〜11000cm/gである請求項1ないし5記載の農薬用粒状担体。
【請求項7】
更に結合剤を含有する請求項1ないし6記載の農薬用粒状担体。
【請求項8】
結合剤がデキストリン、糖類およびカルボキシメチルセルロースから選ばれる1種以上である請求項7記載の農薬用粒状担体。
【請求項9】
結合剤がデキストリンである請求項7記載の農薬用粒状担体。
【請求項10】
更にα−オレフィンスルホン酸塩を含有する請求項1ないし9記載の農薬用粒状担体。
【請求項11】
担体としてベントナイトを使用しない請求項1ないし10記載の農薬用粒状担体。
【請求項12】
請求項1ないし11記載の農薬用粒状担体に、更に農薬活性成分を含有する農薬粒剤。
【請求項13】
ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合物、ポリカルボン酸系界面活性剤および炭酸カルシウム粉末を混合し、押出造粒することを特徴とする農薬用粒状担体の製造方法。
【請求項14】
農薬活性成分、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合物、ポリカルボン酸系界面活性剤および炭酸カルシウム粉末を混合し、押出造粒することを特徴とする農薬粒剤の製造方法。
【請求項15】
請求項13記載の製造方法により製造した農薬用粒状担体に、農薬活性成分を吸着または被覆することを特徴とする農薬粒剤の製造方法。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、農薬用粒状担体および農薬粒剤並びにそれらの製造方法に関するものである。さらに詳しくは、本発明は、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合物、ポリカルボン酸系界面活性剤および炭酸カルシウム粉末を含有する農薬用粒状担体および農薬粒剤並びにそれらの製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
非医療用粒剤を練り込み造粒法により製造する方法において、担体として炭酸カルシウムもしくは炭酸カルシウムを主体とする無機鉱物性微粉末を使用し、造粒性改良剤として、ジアルキルスルホコハク酸またはその塩を添加し、非医療用有効成分は造粒前に配合するかまたは造粒後に添加することを特徴とする非医療用粒剤の製造方法が知られている(特許文献1参照。)。
【0003】
(a)イソブチレンまたはジイソブチレンと、マレイン酸または無水マレイン酸との共重合物の水溶性塩、及び(b)サルフェート系、スルホネート系またはホスフェート系陰イオン性界面活性剤を、重量比でa/b=9/1〜3/7の割合で含有することを特徴とする農薬粒剤用拡展剤が知られている(特許文献2参照。)。
【特許文献1】特開昭57−209634号公報
【特許文献2】特開2000−26215号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
担体として炭酸カルシウムを使用した場合に、押出造粒法での造粒性が改良される農薬用粒状担体および農薬粒剤並びにそれらの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、課題を解決するために研究した結果、特定の非イオン性界面活性剤と特定のアニオン性界面活性剤を配合することにより、担体として炭酸カルシウム粉末を使用した農薬用粒状担体または農薬粒剤の押出造粒法での造粒性が改良されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、下記〔1〕〜〔24〕に関するものである。
【0007】
〔1〕ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合物、ポリカルボン酸系界面活性剤および炭酸カルシウム粉末を含有する農薬用粒状担体。
【0008】
〔2〕ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合物の分子量が2000〜7000である上記〔1〕記載の農薬用粒状担体。
【0009】
〔3〕ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合物の含有量が1.0〜5.0重量%である上記〔1〕または〔2〕記載の農薬用粒状担体。
【0010】
〔4〕ポリカルボン酸系界面活性剤がマレイン酸とオレフィンの共重合物またはその塩である上記〔1〕ないし〔3〕記載の農薬用粒状担体。
【0011】
〔5〕ポリカルボン酸系界面活性剤がマレイン酸とジイソブチレンの共重合物またはその塩である上記〔1〕または〔3〕記載の農薬用粒状担体。
【0012】
〔6〕ポリカルボン酸系界面活性剤の含有量が2.0〜5.0重量%である上記〔1〕ないし〔5〕記載の農薬用粒状担体。
【0013】
〔7〕炭酸カルシウム粉末の平均粒子径が2.0〜7.0μmである上記〔1〕ないし〔6〕記載の農薬用粒状担体。
【0014】
〔8〕炭酸カルシウム粉末の比表面積が8000〜11000cm/gである上記〔1〕ないし〔7〕記載の農薬用粒状担体。
【0015】
〔9〕炭酸カルシウム粉末の含有量が50重量%以上である上記〔1〕ないし〔8〕記載の農薬用粒状担体。
【0016】
〔10〕更に結合剤を含有する上記〔1〕ないし〔9〕記載の農薬用粒状担体。
【0017】
〔11〕結合剤がデキストリン、糖類およびカルボキシメチルセルロースから選ばれる1種以上である上記〔10〕記載の農薬用粒状担体。
【0018】
〔12〕結合剤がデキストリンである上記〔10〕記載の農薬用粒状担体。
【0019】
〔13〕結合剤の含有量が2.0〜5.0重量%である上記〔10〕ないし〔12〕記載の農薬用粒状担体。
【0020】
〔14〕更にα−オレフィンスルホン酸塩を含有する上記〔1〕ないし〔13〕記載の農薬用粒状担体。
【0021】
〔15〕α−オレフィンスルホン酸塩の含有量が0.5〜2.0重量%である上記〔14〕記載の農薬用粒状担体。
【0022】
〔16〕更に吸収剤を含有する上記〔1〕ないし〔15〕記載の農薬用粒状担体。
【0023】
〔17〕吸収剤がホワイトカーボンおよび尿素ホルムアルデヒド重縮合物から選ばれる上記〔16〕記載の農薬用粒状担体。
【0024】
〔18〕吸収剤がホワイトカーボンである上記〔16〕記載の農薬用粒状担体。
【0025】
〔19〕吸収剤の含有量が2.0〜5.0重量%である上記〔16〕ないし〔18〕記載の農薬用粒状担体。
【0026】
〔20〕担体としてベントナイトを使用しない上記〔1〕ないし〔19〕記載の農薬用粒状担体。
【0027】
〔21〕上記〔1〕ないし〔20〕記載の農薬用粒状担体に、更に農薬活性成分を含有する農薬粒剤。
【0028】
〔22〕ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合物、ポリカルボン酸系界面活性剤および炭酸カルシウム粉末を混合し、押出造粒することを特徴とする農薬用粒状担体の製造方法。
【0029】
〔23〕農薬活性成分、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合物、ポリカルボン酸系界面活性剤および炭酸カルシウム粉末を混合し、押出造粒することを特徴とする農薬粒剤の製造方法。
【0030】
〔24〕上記〔22〕記載の製造方法により製造した農薬用粒状担体に、農薬活性成分を吸着または被覆することを特徴とする農薬粒剤の製造方法。
【発明の効果】
【0031】
本発明の農薬用粒状担体または農薬粒剤は、押出造粒法での造粒性が改良される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明の農薬用粒状担体または農薬粒剤についてさらに詳細に説明する。
【0033】
本発明の農薬用粒状担体または農薬粒剤に使用されるポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合物は、通常分子量が1500〜20000であるものを使用するが、2000〜10000であるものを使用するのが好ましく、さらに好ましくは、分子量が2000〜7000であるものを使用するのがよい。また、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合物の含有量は、農薬用粒状担体または農薬粒剤中に1.0〜5.0重量%が好ましい。
【0034】
本発明に用いられるポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合物の具体例を以下に挙げるが本発明はこれらに限定されるものではない。
【0035】
例えば、エパン410(商品名/第一工業製薬(株))、エパン420(商品名/第一工業製薬(株))、エパン450(商品名/第一工業製薬(株))、エパン485(商品名/第一工業製薬(株))、エパン610(商品名/第一工業製薬(株))、エパン680(商品名/第一工業製薬(株))、エパン710(商品名/第一工業製薬(株))、エパン720(商品名/第一工業製薬(株))、エパン740(商品名/第一工業製薬(株))、エパン750(商品名/第一工業製薬(株))、エパン785(商品名/第一工業製薬(株))、エパンU103(商品名/第一工業製薬(株))、エパンU105(商品名/第一工業製薬(株))、エパンU108(商品名/第一工業製薬(株))、トキサノンPE−61(商品名/三洋化成工業(株))、トキサノンPE−62(商品名/三洋化成工業(株))、トキサノンPE−64(商品名/三洋化成工業(株))、トキサノンPE−68(商品名/三洋化成工業(株))、トキサノンPE−71(商品名/三洋化成工業(株))、トキサノンPE−74(商品名/三洋化成工業(株))、トキサノンPE−75(商品名/三洋化成工業(株))、トキサノンPE−78(商品名/三洋化成工業(株))、トキサノンPE−108(商品名/三洋化成工業(株))、トキサノンPE−128(商品名/三洋化成工業(株))、プルロニックPE3100(商品名/ビーエーエスエフジャパン(株))、プルロニックPE4300(商品名/ビーエーエスエフジャパン(株))、プルロニックPE6100(商品名/ビーエーエスエフジャパン(株))プルロニックPE6200(商品名/ビーエーエスエフジャパン(株))、プルロニックPE6400(商品名/ビーエーエスエフジャパン(株))、プルロニックPE6800(商品名/ビーエーエスエフジャパン(株))、プルロニックPE8100(商品名/ビーエーエスエフジャパン(株))、プルロニックPE9200(商品名/ビーエーエスエフジャパン(株))、プルロニックPE9400(商品名/ビーエーエスエフジャパン(株))、プロニックPE10100(商品名/ビーエーエスエフジャパン(株))、プルロニックPE10500(商品名/ビーエーエスエフジャパン(株))、プルロニックRPE2520(商品名/ビーエーエスエフジャパン(株))、プルロニックRPE3110(商品名/ビーエーエスエフジャパン(株))、ニューカルゲン5050PB(商品名/竹本油脂(株))、ニューカルゲン70100PB(商品名/竹本油脂(株))、ペポールB−182(東邦化学工業(株))、ペポールB−184(東邦化学工業(株))およびペポールB−188(東邦化学工業(株))等が挙げられる。
【0036】
本発明の農薬用粒状担体または農薬粒剤に用いられるポリカルボン酸系界面活性剤は、カルボン酸を構造単位とする重合体である。ポリカルボン酸系界面活性の例としては、ポリアクリル酸、ポリメタアクリル酸、ポリマレイン酸、ポリ無水マレイン酸、マレイン酸または無水マレイン酸とオレフィン(例えばイソブチレンおよびジイソブチレン等)との共重合物、アクリル酸とイタコン酸の共重合物、メタアクリル酸とイタコン酸の共重合物、マレイン酸または無水マレイン酸とスチレンの共重合物、アクリル酸とメタアクリル酸の共重合物、アクリル酸とアクリル酸メチルエステルとの共重合物、アクリル酸と酢酸ビニルとの共重合物およびアクリル酸とマレイン酸または無水マレイン酸の共重合物等のポリカルボン酸、並びにそれらのアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウムおよびアミン塩が挙げられるが、好ましくはマレイン酸とオレフィンとの共重合物またはその塩、より好ましくはマレイン酸とジイソブチレンとの共重合物またはその塩である。
【0037】
また、ポリカルボン酸系界面活性剤の含有量は、農薬用粒状担体または農薬粒剤中に2.0〜5.0重量%である。
【0038】
本発明に用いられるポリカルボン酸系界面活性剤の具体例を以下に挙げるが本発明はこれらに限定されるものではない。
【0039】
ポリカルボン酸系界面活性剤の具体例としては、GEROPON SC/213(商品名/Rhodia)、GEROPON T/36(商品名/Rhodia)、GEROPON TA/10(商品名/Rhodia)、GEROPON TA/72(商品名/Rhodia)、ニューカルゲンWG−5(商品名/竹本油脂(株))、アグリゾールG−200(商品名/花王(株))、デモールEPパウダー(商品名/花王(株))、デモールEP(商品名/花王(株))、イソバン600−SF35(商品名/(株)クラレ)、ポリスターOM(商品名/日本油脂(株))、Sokalan CP9(商品名/ビーエーエスエフジャパン(株))、Sokalan PA−15(商品名/ビーエーエスエフジャパン(株))、トキサノンGR−31A(商品名/三洋化成工業(株))、ソルポール7248(商品名/東邦化学工業(株))、シャロールAN−103P(商品名/第一工業製薬(株))、アロンT−40(商品名/東亞合成化学工業(株))、パナカヤクCP(商品名/日本化薬(株))、ディスロールH12C(商品名/日本乳化剤(株))等が挙げられる。
【0040】
本発明の農薬用粒状担体または農薬粒剤に使用される炭酸カルシウム粉末は、農薬用粒状担体または農薬粒剤中に通常50重量%以上含有されるが、好ましくは50〜95重量%含有される。また、炭酸カルシウム粉末の平均粒子径は、通常7.0μm以下であるが、好ましくは1.0〜7.0μm、より好ましくは2.0〜7.0μm、更に好ましくは2.0〜3.0μmである。炭酸カルシウム粉末の比表面積は、通常8000〜13000cm/gであるが、好ましくは8000〜11000cm/gである。
【0041】
本発明に用いられる炭酸カルシウム粉末の具体例を以下に挙げるが本発明はこれらに限定されるものではない。
【0042】
炭酸カルシウムの具体例としては、ミクロカル250(商品名/青倉石灰工業(株))、ミクロカル100(商品名/青倉工業(株))、NS#100(商品名/日東粉化工業(株))、NS#200(商品名/日東粉化工業(株))、NS#3000(商品名/日東粉化工業(株))およびスーパーSS(商品名/丸尾カルシウム(株))等が挙げられる。
【0043】
本発明の農薬用粒状担体または農薬粒剤は、吸収剤を含有させることもできる。吸収剤は、ホワイトカーボンおよび尿素ホルムアルデヒド重縮合物などであり、好ましくはホワイトカーボンである。
【0044】
また、吸収剤の含有量は、農薬用粒状担体または農薬粒剤中に2.0〜5.0重量%である。
【0045】
ホワイトカーボンとは、含水シリカ、無水シリカおよび含水シリケートであり、それらを原料として焼成処理された焼成シリカや表面のシラノール基を化学反応で他の物質と反応させた表面処理シリカも含まれる。また、これらは1種または2種以上を混合して使用することができる。
【0046】
ホワイトカーボンの具体例を以下に挙げるが本発明はこれらに限定されるものではない。含水シリカとしては、例えばカープレックス#80D(商品名/塩野義製薬(株))、カープレックス#67(商品名/塩野義製薬(株))、カープレックス#1120(商品名/塩野義製薬(株))、カープレックス#XR(商品名/塩野義製薬(株))、ファインシールA(商品名/徳山曹達(株))、ファインシールE−50(商品名/徳山曹達(株))、ファインシールX−37(商品名/徳山曹達(株))、ファインシールK−41(商品名/徳山曹達(株))、ファインシールP−8(商品名/徳山曹達(株))、トクシールU(商品名/徳山曹達(株))、トクシールCU−N(商品名/徳山曹達(株))、トクシールP(商品名/徳山曹達(株))、トクシールNR(商品名/徳山曹達(株))、ニップシールNS(商品名/日本シリカ工業(株))、ニップシールNSK(商品名/日本シリカ工業(株))、ニップシールNA(商品名/日本シリカ工業(株))、サイロイド244(商品名/富士デヴィソン化学)、サイロイド65(商品名/富士デヴィソン化学)、サイロイド308(商品名/富士デヴィソン化学)、ミズカシルP−705(商品名/水沢化学(株))、ミズカシルP−802(商品名/水沢化学(株))、ミズカシルP−78(商品名/水沢化学(株))およびミズカシルP−832(商品名/水沢化学(株))等が挙げられる。含水シリカの焼成品としては、例えばカープレックスCS−5(商品名/塩野義製薬(株))、カープレックスCS−7(商品名/塩野義製薬(株))およびカープレックスCS−701(商品名/塩野義製薬(株))等が挙げられる。無水シリカとしては、例えばアエロジル130(商品名/日本アエロジル(株))、アエロジル200(商品名/日本アエロジル(株))、アエロジル380(商品名/日本アエロジル(株))およびアエロジルMOX80(商品名/日本アエロジル(株))等が挙げられる。含水シリケートとしては、含水カルシウムシリケートおよび含水マグネシウムシリケートが好ましく、例えばフローライトR(商品名/徳山ソーダ(株))、フローライトRN(商品名/徳山ソーダ(株))、トヨヒーローTH(商品名/東洋電化工業(株))、ゾノライト(商品名/小野田化学)およびマイクロセルE(商品名/ジョンズ・マンビル)等の含水カルシウムシリケートが挙げられる。含水シリカを原料とした表面処理シリカとしては、例えばSIPERNAT D17(商品名/日本アエロジル(株))、ニップシールSS−10(商品名/日本シリカ(株))、ニップシールSS−20(商品名/日本シリカ(株))およびニップシールSS−30P(商品名/日本シリカ(株))等が挙げられる。無水シリカを原料とした表面処理シリカとしては、アエロジルR972(商品名/日本アエロジル(株))、アエロジルR202(商品名/日本アエロジル(株))およびアエロジルR812(商品名/日本アエロジル(株))等が挙げられる。
【0047】
尿素ホルムアルデヒド重縮合物の具体例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、パーゴパックM(商品名/Alusuisse Martinswerk Gmbh)が挙げられる。
【0048】
本発明の農薬粒剤に使用されうる農薬活性成分は特に限定されるものではないが、例えば下記のようなものが挙げられ、これらの1種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0049】
除草剤では、例えばピラゾスルフロンエチル(pyrazosulfuron ethyl/一般名)、ハロスルフロンメチル(halosulfuron methyl/一般名)、ベンスルフロンメチル(bensulfuron methyl/一般名)、イマゾスルフロン(imazosulfuron/一般名)、アジムスルフロン(azimsulfuron/一般名)、シノスルフロン(cinosulfuron/一般名)、シクロスルファムロン(cyclosulfamuron/一般名)およびエトキシスルフロン(ethoxysulfuron/一般名)等のスルホニル尿素系除草剤、エスプロカルブ(esprocarb/一般名)、ベンチオカーブ(benthiocarb/一般名)、モリネート(molinate/一般名)、ジメピペレート(dimepiperate/一般名)およびピリブチカルブ(pyributicarb/一般名)等のカーバメート系除草剤、メフェナセット(mefenacet/一般名)、ブタクロール(butachlor/一般名)、プレチラクロール(pretilachlor/一般名)、テニルクロール(thenylchlor/一般名)、ブロモブチド(bromobutide/一般名)およびエトベンザニド(etobenzanid/一般名)、等の酸アミド系除草剤、ダイムロン(dymron/一般名)およびクミルロン(cumyluron/一般名)等の尿素系除草剤、ベンタゾン(bentazone/一般名)およびベンタゾンの塩等のダイアジン系除草剤、2,4−D(一般名)、2,4−Dの塩、2,4−Dのエステル、MCP(一般名)、MCPの塩、MCPのエステル、MCPB(一般名)、MCPBの塩、MCPBのエステル、フェノチオール(MCPA-thioethyl/一般名)、クロメプロップ(clomeprop/一般名)およびナプロアニリド(naproanilide/一般名)等のフェノキシ酸系除草剤、オキサジアゾン(oxadiazon/一般名)、ピラゾレート(pyrazolate/一般名)、ピラゾキシフェン(pyrazoxyfen/一般名)、ベンゾフェナップ(benzofenap/一般名)およびオキサジアルギル(oxadiargyl/一般名)等のダイアゾール系除草剤、ジメタメトリン(dimethametryn/一般名)およびシメトリン(simetryn/一般名)等のトリアジン系除草剤、ピペロホス(piperophos/一般名)、アニロホス(anilofos/一般名)、ブタミホス(butamifos/一般名)およびベンスリド(bensulide/一般名)等の有機リン系除草剤、ジチオピル(dithiopyr/一般名)およびピリミノバックメチル(pyriminobac methyl/一般名)等の芳香族カルボン酸系除草剤、CNP(一般名)、クロメトキシニル(chlormethoxynil/一般名)、シハロホップブチル(cyhalofop butyl/一般名)およびビフェノックス(bifenox/一般名)等のジフェニルエーテル系除草剤ならびにカフェンストロール(cafenstrole/一般名)、ペントキサゾン(pentoxazone/一般名)、インダノファン(indanofan/一般名)、オキサジクロメホン(oxaziclomefone/一般名)、フェントラザミド(fentrazamide/一般名)、ブテナクロール(butenachlor/一般名)、ACN(一般名)、ベンゾビシクロン(benzobicyclon/試験名)、ベンフレセート(benfuresate/一般名)およびシンメチリン(cimmethylin/一般名)等のその他の除草剤が挙げられる。
【0050】
殺虫剤では、例えば、MPP(一般名)、MEP(一般名)、ピリミホスメチル(pirimiphos methyl/一般名)、ダイアジノン(diazinon/一般名)、ピリダフェンチオン(pyridaphenthion/一般名)、クロルピリホスメチル(chlorpyrifos methyl/一般名)、バミドチオン(vamidothion/一般名)、マラソン(malathion/一般名)、PAP(一般名)、ジメトエート(dimethoate/一般名)、エチルチオメトン(disulfoton/一般名)、PMP(一般名)、モノクロトホス(monocrotophos/一般名)、BRP(一般名)、CVMP(一般名)、ジメチルビンホス(dimethylvinphos/一般名)、プロパホス(propaphos/一般名)、DEP(一般名)およびEPN(一般名)等の有機リン系殺虫剤、NAC(一般名)、MTMC(一般名)、MIPC(一般名)、BPMC(一般名)、PHC(一般名)、XMC(一般名)、メソミル(methomyl/一般名)、チオジカルブ(thiodicarb/一般名)、ベンダイオカルブ(bendiocarb/一般名)、カルボスルファン(carbosulfan/一般名)およびベンフラカルプ(benfuracarb/一般名)等のカーバメート系殺虫剤、カルタップ(cartap/一般名)、チオシクラム(thiocyclam/一般名)およびベンスルタップ(bensultap/一般名)等のネライストキシン系殺虫剤、ブプロフェジン(buprofezin/一般名)およびテブフェノジド(tebufenozide/一般名)等の昆虫成長制御剤、エトフェンプロックス(ethofenprox/一般名)およびシクロプロトリン(cycloprothrin/一般名)等のピレスロイド系殺虫剤ならびにフィプロニル(fipronil/一般名)およびイミダクロプリド(imidacloprid/一般名)等のその他の殺虫剤が挙げられる。
【0051】
殺菌剤では、例えば、無機銅剤等の銅殺菌剤、フサライド(fthalide/一般名)等の有機塩素系殺菌剤、IBP(一般名)およびEDDP(一般名)等の有機リン系殺菌剤、イプロジオン(iprodione/一般名)等のジカルボキシイミド殺菌剤、メプロニル(mepronil/一般名)、フルトラニル(flutolanil/一般名)、テクロフタラム(tecloftalam/一般名)、ペンシクロン(pencycuron/一般名)、メタラキシル(metalaxyl/一般名)、チフルザミド(thifluzamide/一般名)、ジクロシメット(dicrocymet/一般名)、フラメトピル(furametpyr/一般名)およびカルプロパミド(carpropamide/一般名)等の酸アミド系殺菌剤、ブラストサイジンS(blasticidin S/一般名)、カスガマイシン(kasugamycin/一般名)、ポリオキシン(polyoxins/一般名)、バリダマイシン(validamycin A/一般名)およびスピノサド(一般名)等の抗生物質殺菌剤、アゾキシストロビン(azoxystrobin/一般名)、クレソキシムメチル(kresoxim methyl/一般名)およびメトミノストロビン(metominostrobin/一般名)等のメトキシアクリレート系殺菌剤、アセトアミプリド(acetamiprid/一般名)およびクロチアニジン(chlothianidine/一般名)等のニトロメチレン系殺菌剤ならびに有機ひ素剤、ジクロメジン(diclomezine/一般名)、フェリムゾン(ferimzone/一般名)、プロベナゾール(probenazole/一般名)、イソプロチオラン(isoprothiolane/一般名)、トリシクラゾール(tricyclazole/一般名)、ピロキロン(pyroquilon/一般名)、イミノクタジン酢酸塩(guazatine/一般名)、クロルフェナピル(chlorfenapyr/一般名)、メパニピリム(mepanipyrim/一般名)、オキソリニック酸(oxolinic acid/一般名)およびアシベンゾラル−S−メチル(acibenzolar-S-methyl/一般名)等のその他の殺菌剤が挙げられる。
【0052】
植物成長調節剤では、例えば、ウニコナゾール(uniconazole/一般名)およびイナベンフィド(inabenfide/一般名)等が挙げられる。
【0053】
本発明の農薬用粒状担体または農薬粒剤に必要に応じて結合剤を使用してもよい。結合剤としては、一般的に農薬製剤において用いられるものを用いることができ、特に限定されるものではないが、デキストリン、糖類およびカルボキシメチルセルロースなどが挙げられ、好ましくはデキストリンである。
【0054】
また、結合剤の含有量は、農薬用粒状担体または農薬粒剤中に2.0〜5.0重量%である。
【0055】
本発明に用いられるデキストリンの具体例を以下に挙げるが本発明はこれらに限定されるものではない。
【0056】
デキストリンの具体例としては、パインデックスY(商品名/松谷化学工業(株))、パインデックス#100(商品名/松谷化学工業(株))、パインデックス#1(商品名/松谷化学工業(株))、パインデックス#2(商品名/松谷化学工業(株))、パインデックス#3(商品名/松谷化学工業(株))、パインデックス#4(商品名/松谷化学工業(株))、パインデックス#6(商品名/松谷化学工業(株))、アミコールNO,1(商品名/日殿化学(株))、アミコールNO,5L(商品名/日殿化学(株))、アミコールNO,5(商品名/日殿化学(株))、アミコールNO,6L(商品名/日殿化学(株))、アミコールNO,6H(商品名/日殿化学(株))、アミコールNO,7H(商品名/日殿化学(株))、アミコールNO,10(商品名/日殿化学(株))等が挙げられる。
【0057】
本発明の農薬用粒状担体または農薬粒剤は、水難溶性農薬有効成分の分散助剤としてα−オレフィンスルホン酸塩を含有させてもよく、塩としては好ましくはアルカリ金属塩である。
【0058】
また、α−オレフィンスルホン酸塩の含有量は、農薬用粒状担体または農薬粒剤中に0.5〜2.0重量%である。α−オレフィンスルホン酸塩の使用により農薬活性成分の水中への分散が著しく向上する。
【0059】
本発明の農薬用粒状担体または農薬粒剤は、一般的に農薬製剤において用いられるベントナイトを担体として使用しなくてもよい。
【0060】
本発明の農薬用粒状担体または農薬粒剤は、以下の方法で製造することができる。
【0061】
本発明の農薬用粒状担体は、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合物、ポリカルボン酸系界面活性剤、炭酸カルシウム粉末、および必要に応じて、結合剤、吸収剤、α−オレフィンスルホン酸塩等のその他の補助剤を混合し、適量の水を加え、混練した後、押出造粒機を用いて造粒し乾燥することにより製造することができる。
【0062】
本発明の農薬粒剤は、上記の製造方法により製造した農薬用粒状担体に、農薬活性成分を吸着または被覆することにより製造することができる。
【0063】
また、本発明の農薬粒剤は、農薬活性成分、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合物、ポリカルボン酸系界面活性剤、炭酸カルシウム粉末、および必要に応じて、結合剤、吸収剤、α−オレフィンスルホン酸塩等のその他の補助剤を混合し、適量の水を加え、混練した後、押出造粒機を用いて造粒し乾燥することにより製造することもできる。
【実施例】
【0064】
次に本発明の具体的な実施例及び比較例を挙げて本発明を説明する。但し、本発明はこれらの例のみに限定されるものではない。なお以下の実施例、比較例における「部」はすべて「重量部」を表す。
【0065】
〔実施例1〕
炭酸カルシウム粉末(NS#200:日東粉化工業(株)製)91.0部、デキストリン(パインデックスY:松谷化学工業(株)製)5.0部、ポリカルボン酸系界面活性剤(GEROPON T/36:Rhodia製)2部を万能混合機(ダルトン(株)製)で混合した。この混合物にポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合物(ペポールB−184:東邦化学工業(株)製)2部と水を適量、混合添加し、混練した。これを口径1.0mmのスクリーンを装着した押出造粒機(ドームグランDG−L1型:ダルトン(株)製)を用いて、押出スクリューの回転数90rpmで造粒し、50℃で整置乾燥後、整粒し、本発明の農薬用粒状担体を得た。
【0066】
〔比較例1〕
ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合物を使用しない以外は、実施例1と同様の方法にて製造したが、造粒できなかった。
【0067】
〔比較例2〕
ポリカルボン酸系界面活性剤を使用しない以外は、実施例1と同様の方法にて製造したが、造粒できなかった。
【0068】
表1に、実施例1および比較例1、2の農薬用粒状担体の処方、および造粒性の評価結果を示した。なお、表1中の数字は各成分の重量部を表し、EO−POはポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンを表す。
【0069】
造粒性の評価は以下の基準に従った。
◎:造粒性最良(造粒機の負荷:3.5A未満)
○:造粒性良〜造粒可能(造粒機の負荷:3.5A以上)
×:造粒不可能
【0070】
【表1】


【0071】
〔実施例2〜20〕
表2〜7に示した処方で実施例1と同様の方法にて製造し、本発明の農薬用粒状担体を得た。なお、表2〜7中の数字は各成分の重量部を表し、EO−POはポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンを表す。
【0072】
【表2】


【0073】
【表3】


【0074】
【表4】


【0075】
【表5】


【0076】
【表6】


【0077】
【表7】


【産業上の利用可能性】
【0078】
本発明の農薬用粒状担体または農薬粒剤は、押出造粒法での造粒性が改良される。
【出願人】 【識別番号】000003986
【氏名又は名称】日産化学工業株式会社
【住所又は居所】東京都千代田区神田錦町3丁目7番地1
【出願日】 平成15年12月1日(2003.12.1)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−162643(P2005−162643A)
【公開日】 平成17年6月23日(2005.6.23)
【出願番号】 特願2003−401680(P2003−401680)