| 【発明の名称】 |
二酸化塩素水または次亜塩素酸ナトリウムと合成ゼオライトXを用いた遺体保存・除菌・除臭方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊藤 勝弘
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| 【要約】 |
【課題】環境保護に利する遺体保存・除菌・除臭方法を提供する。
【解決手段】死亡が確認された遺体を湯灌によって洗い清め、またはガーゼや脱脂綿にアルコールを浸して拭くことで清め、その後、遺体から老廃物が流出しないために、耳、鼻、肛門などに脱脂綿を詰め、目と口は軽く閉じさせ、ついで死に化粧が施され、さらに遺体を安置する前に、経かたびら、または白い小袖を着せ、二酸化塩素水または次亜塩素酸ナトリウムを遺体に噴霧、または塗布する一方、シリカ66%、アルミナ17%を主要組成とするフライアッシュを4.58重量%、アルミン酸ナトリウムを0.84重量%、水酸化ナトリウム28.24重量%、水を66.34重量%の比率で、水熱反応させて生成した合成ゼオライトX、またはアルカリ金属かアルカリ土類金属の結晶性含水アルミノ珪酸塩の合成ゼオライトXを経かたびら、または白い小袖の死に装束などに含浸または包含、あるいはコーティングして遺体保存・除菌・除臭を図る遺体保存・除菌・除臭方法である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 死亡が確認された遺体を湯灌によって洗い清め、又はガーゼや脱脂綿にアルコールを浸して拭くことで清め、その後、遺体から老廃物が流出しないために、耳、鼻、肛門などに脱脂綿を詰め、目と口は軽く閉じさせ、ついで死に化粧が施され、さらに遺体を安置する前に、経かたびら、または白い小袖を着せ、二酸化塩素水または次亜塩素酸ナトリウム水を遺体に噴霧、または塗布する一方、シリカ(SiO2・二酸化ケイ素)を66%、アルミナ(酸化アルミニウム・Al2O3)を17%の主要組成とした三次元的に空洞を含む結晶構造のフライアッシュを250kg(4.58重量%)、アルミン酸ナトリウム(NaAlO2・濃度100%)を46kg(0.84重量%)、水酸化ナトリウム(NaOH・濃度20%)を1542kg(28.24重量%)、水(H2O)を3623kg(66.34重量%)の比率として反応槽に投入し、反応温度を80℃、反応圧力を常圧、反応時間を20時間、各成分のモル比をNa2O/SiO2を1.5、SiO2/AL2O3を4、H2O/Na2Oを70とした条件として水熱反応させて生成した合成ゼオライトX、またはアルカリ金属かアルカリ土類金属の結晶性含水アルミノ珪酸塩のMe2×O・A12O3・mSiO2・nH2O(Me:X価の金属イオン)を組成とする合成ゼオライトXを、和紙、合成紙、不織布、綿布等の素材で作られた経かたびら、または白い小袖の死に装束、さらに、シート、敷き布団、掛け布団などに含浸または包含、あるいはコーティングして遺体保存・除菌・除臭を図る二酸化塩素水または次亜塩素酸ナトリウム水等と合成ゼオライトXを用いた遺体保存・除菌・除臭方法。 【請求項2】 和紙、合成紙、不織布、綿布等の素材で作られた経かたびら、または、白い小袖の死に装束、さらに、シート、敷き布団、掛け布団などに包接化合物・徐放性ポリマーのサイクロデキストリンを副素材として採用した合成ゼオライトXを含浸または包含、あるいはコーティングして遺体保存・除菌・除臭を図る二酸化塩素水または次亜塩素酸ナトリウム水と合成ゼオライトXを用いた遺体保存・除菌・除臭方法。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、ドライアイスを用いていた遺体の保存方法や、多孔質構造の炭素セラミックス、氷結剤などを用いた除菌・除臭方法に変わって、二酸化塩素水または次亜塩素酸ナトリウムと、フライアッシュを主原料にしアルカリ水熱処理した合成ゼオライトX、またはアルカリ金属かアルカリ土類金属の結晶性含水アルミノ珪酸塩のMe2×O・Al2O3・mSiO2・nH2O(Me:X価の金属イオン)を組成とする合成ゼオライトXを用い、遺体接触の業者や遺族などに遺体からの細菌感染を防止し、かつ、遺体から発生するきつい臭いまでも除去し、しかも、火葬場における間欠的に操業する火葬炉から発生するダイオキシンの吸着・除去に用いていた活性炭の代替物として、フライアッシュを主原料にしアルカリ水熱処理した合成ゼオライトX、またはアルカリ金属かアルカリ土類金属の結晶性含水アルミノ珪酸塩のMe2×O・Al2O3・mSiO2・nH2O(Me:X価の金属イオン)を組成とする合成ゼオライトXを利用してダイオキシンの吸着・除去に有効で、環境保護に利する遺体保存・除菌・除臭方法を提供するものである。 【背景技術】 【0002】 従来、主として夏場に遭遇した臨終から死亡、遺体保存にあたって、死亡が確認されたら、まず、遺体を湯灌によって洗い清め、またはガーゼや脱脂綿にアルコールを浸して拭くことで清め、そのあと遺体から老廃物が流出しないために、耳、鼻、肛門などに脱脂綿を詰め、目と口を軽く閉じ、ついで肉親の手によって死に化粧が施され、さらに、遺体を安置する前に、仏式では経かたびら、神式では白い小袖を着せるというしきたりがみられ、逝去に際しては、遠隔地に居住する近親者の到着を待つまでの間、または出棺の決定の遅れなどに対応して、遺体の各部に遺体の変化を予防することも含めて、ドライアイスを配置し、つねにドライアイスを追加して、遺体の良好な保存の状態を保ちながら、近親者との悲しきお別れをしているのが普通であった。 【0003】 しかし、火葬までの遺体の良好な保存のために、ドライアイスを長時間充填することによって、一日1万円程度のコストがかかるばかりか、ドライアイスを常圧で放置すると昇華し、その間、零下78・5度を保つため、遺体が火傷の状態になり、損傷がひどくなるという欠点があり、取扱い方法が特殊で、在庫管理が難しいという問題点も含んでいた。 【0004】 また、ドライアイスは氷に比べて相当高価であるが、使用中液化せず、気化した炭酸ガスが殺菌力を持ち、空気中の酸素による遺体の酸化を防ぐという利点があるため、盛夏の遺体の保存に広く用いられていた。 【0005】 しかし、ドライアイスは二酸化炭素(炭酸ガス・無水炭酸)を固化した粉状固体炭酸ガスを使いやすい形にしたもので、空気に対する比重は1.529で、液状炭酸ガスは蒸気圧が大気より非常に高く、常圧では液体として存在できないため、液状炭酸ガスをボンベから急に空気中に噴出させると、一部が気化して、そのとき蒸気熱を他の液体部分から奪うため、液体は温度が下がって雪のような固体炭酸ガスとなり、遺体の保存に使用の結果、密閉された部屋での二酸化炭素の放出により、空気中での量が増大すると、血液中に溶けている二酸化炭素が肺から失われなくなり、88%以上になると生命の危険もみられ、ドライアイスの未使用のまま火葬に付すと、燃焼に時間が掛かるばかりか、二酸化炭素の放出により、大気汚染の原因を招来するという欠点が大きな社会問題となり、ドライアイスの使用制限も叫ばれるようになってきた。 【0006】 また、ドライアイスの代替物として、フリーザーで凍結させることによりマイナス18℃〜40℃(約20時間持続)になるという氷結剤があり、氷結剤は繰り返し使用ができ、気化しないため二酸化炭素の発生もなく、毎回、回収するのが前提となっており、万が一回収できなかったような場合でも、火葬の妨げや、ダイオキシンの発生なども心配はなく、コスト面でも有利であるが、専用のフリーザーを必要とするデメリットがある。 【0007】 また、火葬場における間欠的に操業する火葬炉から発生するダイオキシンの吸着・除去のためには、多孔質の吸収能の大きな炭素で、脱色剤、ガスの吸着の機能を持つ活性炭が用いられてきたが、廃棄物から再生したものが多く、廃木材からの活性炭の製造は、廃木材をチップ化し、整粒、前処理を行った後、これを粘結剤(添加剤)と混練、ロータリー式の炭化炉により炭化を行っており、廃木材をチップ化した活性炭はコストが高いという欠点があった。 【0008】 そのために、ダイオキシンの吸着・除去能力が高く、コストを低下させた活性炭の開発が進み、燃料用チップ(原料用チップ以外の中品位チップ)と持ち込みごみの中から抽出した廃木材を原料としたものを混合して活性炭を開発したものも登場し、炭化収率は20〜35%となっているが、低コストの粘結剤(添加剤)を使用してもコストが高いという欠点には変わりがなかった。 【0009】 また、死後硬直による肺の圧迫によって、空気と一緒に遺体から結核菌が排出され、遺体を原因とする遺体感染や、遺体の移動のため上体や首を抱えたときに体内に残った呼気が噴出し、遺体感染する事態、つまり、遺体に接触する葬儀関係者や遺族などの生存者に対する遺体からの肝炎ウィルス感染症、結核症、肺血症などの細菌感染を防止し、かつ、遺体から発生するきつい臭いまでも除去する必要があった。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0010】 従来、遺体の保存のために用いられたドライアイスは、高いコストになっても簡易な遺体の保存として汎用されてきたが、二酸化炭素(炭酸ガス)の大気への間断なき放出によって、環境を汚染するという欠点や、火葬炉の燃焼温度が下がり、ダイオキシンの発生につながるなどの問題があり、遺体の保存に用いていたドライアイスを不要にした技術の開発が緊急の課題となっている。 【0011】 また、火葬場における間欠的に操業する火葬炉から発生するダイオキシンの吸着・除去に用いていた高コストの製品である活性炭の代替物の技術開発が緊急の課題となっている。 【0012】 また、遺体の病理解剖や、司法解剖ばかりか、病院での死後処置などでの遺体感染や院内感染が問題視され、血液感染や遺体からの体液漏出などによる遺体接触の業者や遺族への遺体からの細菌感染を防止することが大きな課題となってきている。 【0013】 また、とくに肺ガンの場合に悩まされていた遺体から発生するきつい臭いの防止と、遺体から発生する臭いの除去を考慮する必要があった。 【課題を解決するための手段】 【0014】 本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、環境汚染を防止し、遺体の損傷を防ぎながら、遺体からの悪臭を消去し、遺体の良好な保存を図ることを目的とし、遺体の保存にドライアイスをを用いない環境保護に利する遺体保存・除菌・除臭方法で、遺体接触の業者や遺族への遺体からの細菌感染を防止し、かつ、遺体から発生するきつい臭いまでも除去し、しかも、火葬場における間欠的に操業する火葬炉から発生するダイオキシンの吸着・除去に用いていた活性炭の代替物として、二酸化塩素水または次亜塩素酸ナトリウムと、フライアッシュを主原料にしアルカリ水熱処理した合成ゼオライトX、またはアルカリ金属かアルカリ土類金属の結晶性含水アルミノ珪酸塩のMe2×O・Al2O3・mSiO2・nH2O(Me:X価の金属イオン)を組成とする合成ゼオライトXを用いた遺体保存・除菌・除臭方法を提供するものである。 【0015】 本発明は、ドライアイスを用いていた遺体の保存方法や、多孔質構造の炭素セラミックス、氷結剤などを用いた除菌・除臭方法に変わって、二酸化塩素水または次亜塩素酸ナトリウムと、フライアッシュを主原料にしアルカリ水熱処理した合成ゼオライトX、またはアルカリ金属かアルカリ土類金属の結晶性含水アルミノ珪酸塩のMe2×O・Al2O3・mSiO2・nH2O(Me:X価の金属イオン)を組成とする合成ゼオライトXを用い、遺体の損傷無き保存と遺体接触の業者や遺族への遺体からの細菌感染を防止し、かつ、遺体から発生するきつい臭いまでも除去し、火葬炉から発生するダイオキシンの除去、遺体から発生する臭いの脱臭を滞りなく行うもので、死亡が確認された遺体を湯灌によって洗い清め、またはガーゼや脱脂綿にアルコールを浸して拭くことで清め、その後、遺体から老廃物が流出しないために、耳、鼻、肛門などに脱脂綿を詰め、目と口は軽く閉じさせ、ついで死に化粧が施され、さらに遺体を安置する前に、経かたびら、または白い小袖を着せ、二酸化塩素水または次亜塩素酸ナトリウムを遺体に噴霧、または塗布する一方、シリカ(SiO2・二酸化ケイ素)を66%、アルミナ(酸化アルミニウム・AL2O3)を17%の主要組成とした三次元的に空洞を含む結晶構造のフライアッシュを250kg(4.58重量%)、アルミン酸ナトリウム(NaAlO2・濃度100%)を46kg(0.84重量%)、水酸化ナトリウム(NaOH・濃度20%)を1542kg(28.24重量%)、水(H2O)を3623kg(66.34重量%)の比率で、反応槽に投入し、反応温度を80℃とし、反応圧力を常圧、反応時間を20時間、各成分のモル比をNa2O/SiO2を1.5、SiO2/AL2O3を4、H2O/Na2Oを70とした条件として水熱反応させて生成した合成ゼオライトX、またはアルカリ金属かアルカリ土類金属の結晶性含水アルミノ珪酸塩のMe2×O・Al2O3・mSiO2・nH2O(Me:X価の金属イオン)を組成とする合成ゼオライトXを、和紙、合成紙、不織布、綿布等の素材で作られた経かたびら、または、白い小袖の死に装束、さらに、シート、敷き布団、掛け布団などに含浸または包含、あるいはコーティングして遺体保存・除菌・除臭を図る遺体保存・除菌・除臭方法である。 【0016】 本発明において主原料であるシリカ(SiO2・二酸化ケイ素)、アルミナ(酸化アルミニウム・Al2O3)の主要組成としたフライアッシュばかりか、アルミナの含水ケイ酸塩などは、三次元的に空洞を含む結晶構造を持っているため、遺体の除臭・乾燥には適していることが分かった。 【0017】 本発明に用いているフライアッシュは、石炭火力発電所から出る粉炭を、ボイラーで燃焼したときに排出される廃ガスの中のごく微細な粒子で、60%程度のシリカ(SiO2・二酸化ケイ素)を含み、セメントと結合して硬化する性質があり、ダム用コンクリートなどではセメントの10〜30%ぐらい混ぜることがあるが、混入を多くすると、強度が下がったり、耐久性が悪くなる恐れがある。 【0018】 遺体を安置する前に、経かたびら、または、白い小袖を着せ、二酸化塩素水または次亜塩素酸ナトリウムを遺体に噴霧、または塗布するが、二酸化塩素は比重2.3のガス体で、空気よりも重いもので、常温では黄緑赤褐色をしており、塩素の2.6倍の酸化力を持つ強力な酸化剤として知られており、菌を酸化させて菌の生存機能を破壊して殺菌するので、低抗体を持った菌は残らず、最も安全で理想的な殺菌法とされている。また、二重結合、フェノール環をもつ有機物とは特に反応するが、塩素処理した場合形成されるトリハロメタンを作らないのが最大の特長とされている。さらに悪臭の原因となる硫化物(硫化水素、二硫化メチル、硫化メチルなど)、アルデヒド(アセトアルデヒドなど)、カルボン酸、トリメチルアミン、アンモニアなどを酸化分解して、消臭効果を示している。次亜塩素酸ナトリウムも除菌、除臭の効果がみられる。 【0019】 本発明の代表としての大気圧下での合成ゼオライトXの合成方法について説明すると、フライアッシュ250kgを所定濃度20%の水酸化ナトリウム1542kg、濃度100%のアルミン酸ナトリウム(NaAlO2)46kg、水3623kgを1基の反応槽に投入し、水溶液として約300rpmで攪拌しながら沸点で所定時間水熱処理を行っている。 【0020】 また、フライアッシュ(石炭灰)170gを20m3のフライアッシュタンクに充填し、所定濃度の水酸化ナトリウム水溶液500mlとともに固/液比25/75で密閉式反応槽に挿入混合し、攪拌しながら沸点で所定時間水熱処理を行なうと、水熱反応が終了した後、ろ過、水洗、乾燥を行い、生成物を得ている。 【0021】 また、水熱処理を行う前に、超音波分散機を用いて、周波数:20kHz、出力:600Wで、15分程度照射すると、合成ゼオライトXの結晶化時間が短縮されることになった。 【0022】 アルカリ金属かアルカリ土類金属の結晶性含水アルミノ珪酸塩のMe2×O・Al2O3・mSiO2・nH2O(Me:X価の金属イオン)を組成とする合成ゼオライトXは、強い選択吸着力を持ち、遺体の保存ばかりか、火葬炉から発生するダイオキシンの除去、遺体から発生する臭いの脱臭を滞りなく行えるようになった。 【0023】 また、包接化合物・徐放性ポリマーのサイクロデキストリンを副素材として採用することもよく、サイクロデキストリンの構造がスパイラル状、ジャングルジム状で構成されており、遺体から発生する臭気などの揮発性物質がサイクロデキストリンの構造体に包接され、フライアッシュを主原料にした素材などによって、アミン、アンモニアなどの構造を分解し、不必要な揮発性物質は徐放して遺体の脱臭と乾燥には役立つことが分かった。 【発明の効果】 【0024】 本発明は、主として遺体保存・除菌・除臭を図るとともに、火葬場における間欠的に操業する火葬炉から発生するダイオキシンの吸着・除去に用いられるもので、二酸化塩素水または次亜塩素酸ナトリウムによる事前消毒と、フライアッシュを主原料にしてアルカリ水熱処理した合成ゼオライトX、またはアルカリ金属かアルカリ土類金属の結晶性含水アルミノ珪酸塩のMe2×O・Al2O3・mSiO2・nH2O(Me:X価の金属イオン)を組成とする合成ゼオライトXを用い、遺体の保存にドライアイスを用いないため、遺体の火傷などの損傷を防ぐことができ、遺体の除菌・除臭を図りながら、ドライアイスの常温放出による遺族の身体血中の二酸化炭素の増加による生命の危険もなくなり、ドライアイスを使用しない環境保護に利する遺体の良好な保存を図ることができるようになった。 【0025】 また、水酸化ナトリウム28.24重量%を基本にして、シリカ66%、アルミナ17%を主要組成とするフライアッシュ(石炭灰)を4.58重量%、アルミン酸ナトリウムを0.84重量%、水(H2O)を66.34重量%の比率で、反応温度を80℃とし、反応圧力を常圧、反応時間を20時間、各成分のモル比をNa2O/SiO2を1.5、SiO2/AL2O3を4、H2O/Na2Oを70とした条件として水熱反応させて生成した合成ゼオライトX、またはアルカリ金属かアルカリ土類金属の結晶性含水アルミノ珪酸塩のMe2×O・Al2O3・mSiO2・nH2O(Me:X価の金属イオン)を組成とする合成ゼオライトXとしているため、三次元的に空洞を含む結晶構造としたフライアッシュの機能が働き、和紙、合成紙、不織布、綿布等の素材で作られた経かたびら、または、白い小袖の死に装束、さらにシート、敷き布団、掛け布団などに含浸または包含、あるいはコーティングして遺体の保存・除菌・除臭を図ることができた。 【0026】 また、包接化合物・徐放性ポリマーのサイクロデキストリンを副素材として添加した合成ゼオライトXは、和紙、合成紙、不織布、綿布等の素材で作られた経かたびら、または、白い小袖の死に装束、またはシート、敷き布団、掛け布団などに含浸または包含、あるいはコーティングすることによって遺体の保存・除菌にさらなる効果をみせ、遺体からの悪臭をより効果的に消去するという効果も見られた。 【0027】 また、死後硬直による肺の圧迫によって、空気と一緒に遺体から結核菌が排出され、遺体を原因とする遺体感染や、遺体の移動のため上体や首を抱えたときに体内に残った呼気が噴出し、遺体感染する事態、つまり、遺体に接触する葬儀関係者や遺族などの生存者に対する遺体からの肝炎ウィルス感染症、結核症、肺血症などの細菌感染が問題になっていたが、二酸化塩素水、または次亜塩素酸ナトリウムと、フライアッシュを主原料にしアルカリ水熱処理した合成ゼオライトX、またはアルカリ金属かアルカリ土類金属の結晶性含水アルミノ珪酸塩のMe2×O・Al2O3・mSiO2・nH2O(Me:X価の金属イオン)を組成とする合成ゼオライトXを用いるため、遺体感染のおそれがなくなった。 【0028】 本発明は、ドライアイスを用いていた遺体の保存方法や、多孔質構造の炭素セラミックス、氷結剤などを用いた除菌・除臭方法に変わって、遺体の損傷無き保存と遺体接触の業者や遺族への遺体からの細菌感染を防止し、かつ、遺体から発生するきつい臭いまでも除去し、火葬炉から発生するダイオキシンの除去、遺体から発生する臭いの脱臭を滞りなく行えるようになった。 【0029】 本発明に用いるフライアッシュは、石炭火力発電所から大量に発生し、その処分に困っていたが、本発明によりフライアッシュを大量に、かつ有効利用ができるようになった。 【0030】 水酸化ナトリウムとフライアッシュを利用して製造している合成ゼオライトXは、水酸化ナトリウムとフライアッシュの比率を変えることによって、コスト低下をもたらし、効率的に用途に適した処理ができるようになった。 【発明を実施するための最良の形態】 【0031】 社会問題化しているドライアイスの使用による環境汚染が問題になり、ダイオキシンの吸着・除去には種々の技術が採用されているが、主として廃棄物から再生した活性炭を用いたものが多く、廃木材からの活性炭の製造は、廃木材をチップ化し、整粒、前処理を行った後、これを粘結剤(添加剤)と混練、ロータリー式の炭化炉により炭化を行っているが、廃木材をチップ化した活性炭はコストが高いという欠点があったため、ダイオキシンの吸着・除去能力が高く、コストを低下させた活性炭の開発が進み、燃料用チップと廃木材を原料としたものを混合して活性炭を開発したものも登場したが、炭化収率は20〜35%となっているが、コストが高いという欠点には変わりがなかった。そのために環境を保護し、効率よくコスト的にも経済的な改良技術を提案するものである。 【実施例1】 【0032】 具体的に本発明について説明すると、主として遺体の保存と除菌・除臭ばかりか、火葬場における間欠的に操業する火葬炉から発生するダイオキシンの吸着・除去に用いられるもので、水酸化ナトリウム28.24重量%を基本にして、シリカ66%、アルミナ17%を主要組成とするフライアッシュ(石炭灰)を4.58重量%、アルミン酸ナトリウムを0.84重量%、水(H2O)を66.34重量%の比率で、反応温度を80℃とし、反応圧力を常圧、反応時間を20時間、各成分のモル比をNa2O/SiO2を1.5、SiO2/AL2O3を4、H2O/Na2Oを70とした条件として水熱反応させて生成した合成ゼオライトX、またはアルカリ金属かアルカリ土類金属の結晶性含水アルミノ珪酸塩のMe2×O・Al2O3・mSiO2・nH2O(Me:X価の金属イオン)を組成とする合成ゼオライトXを、さらに合成ゼオライトXに包接化合物・徐放性ポリマーのサイクロデキストリンを添加し、和紙、合成紙、不織布、綿布などの素材に含浸または包含させ、あるいはコーティングし、遺体保存・脱臭用死に装束としている。 【0033】 従来、ダイオキシンの吸着・除去に用いられた活性炭は、粒度5〜100μm、細孔容積を0.150(ml/g)以上、平均細孔径を20〜80オングストロームとしていたが、本発明に用いる水酸化ナトリウムとフライアッシュを利用して製造している合成ゼオライトXは、平均細孔径を5〜100オングストロームとし、吸着については細孔が存在しなくてもおこる多分子層吸着と、細孔の存在によって生ずる毛管凝縮の総体と考えると、その場合の細孔を円筒形と仮定すると、相対圧をP/Pから(P+dp)/Psに変化させると、半径rcの細孔は吸着質の毛管凝縮によって満され、rcより大きい細孔は孔壁の吸着層の厚さがdtだけ増し、径がdrだけせばめられる。 【0034】 1基当りの仕込み量は、フライアッシュは2500kg、水酸化ナトリウムは6000kg、水は1500kgの合計10000kgとし、比重1.2で10000÷1.2=8334リットルで反応槽3の容量は10m3となっている。そのために用いられる原料としてのフライアッシュ(石炭灰・粉体)は5000kg/日となり、水酸化ナトリウム(NaOH・濃度20%・液体)は、添加の水酸化ナトリウム量はakg/日、4mol/lの水酸化ナトリウム量は5000×75/25=15000kg/日、0.2×a=15000×0.16,a=12000kg/日となり、添加の水(H2O)の量はbkg/日、b+12000×0.8=15000×(1−0.16)、b=3000kg/日となっている。 【産業上の利用可能性】 【0035】 本発明は、廃木材をチップ化して製造していたためコストが高いという欠点があった活性炭の代替物として、普通の焼却炉から発生するダイオキシンの吸着・除去に廃棄処分に困惑していたフライアッシュを利用して製造した合成ゼオライトXの有効利用が図られることになった。 【0036】 また、火葬場における間欠的に操業する火葬炉から発生するダイオキシンの吸着・除去に用いていた活性炭の代替物として、または、ドライアイスを不要にした技術にも用いることができ、遺体の保存と焼却炉から発生するダイオキシンの吸着・除去に用いられるもので、水酸化ナトリウムと廃棄処分に困惑していたフライアッシュとを利用してダイオキシンの吸着・除去能力が高く、コストを低下させた合成ゼオライトXの有効利用が図られることになった。 合 掌
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| 【出願人】 |
【識別番号】500456084 【氏名又は名称】伊藤 勝弘
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| 【出願日】 |
平成15年10月27日(2003.10.27) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100075823 【弁理士】 【氏名又は名称】嶋本 久寿弥太
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| 【公開番号】 |
特開2005−126404(P2005−126404A) |
| 【公開日】 |
平成17年5月19日(2005.5.19) |
| 【出願番号】 |
特願2003−400628(P2003−400628) |
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