| 【発明の名称】 |
防虫性マルチ材 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐竹 寿己 【住所又は居所】東京都千代田区岩本町2丁目4番3号 日本製袋株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】事業所緑地などの根囲いのマルチ材として衛生面、特に防虫性を長期付与した木材マルチ材を提供する。具体的には防虫性精油成分をすでに含む防虫性木材チップマルチ材もしくは人為的に防虫性精油成分を含有して防虫性能を有する葉などを含む防虫性木材チップマルチ材を提供する。
【解決手段】土の上に敷き詰める緑地のマルチ材において、該マルチ材として防虫性ユーカリチップを主成分とする木材チップであることに特徴とする木材チップマルチ材によって達成された。また、マルチ材としてユーカリチップの代わりに防虫性もしくは忌避材として人為的にユーカリの葉を混合もしくはユーカリの抽出成分を含浸させたユーカリチップを主成分とする木材チップを使用することを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 土の上に敷き詰める緑地用および果樹用マルチ材であって、該マルチ材としてユーカリチップを主成分とする木材チップを使用することを特徴とする防虫性マルチ材。 【請求項2】 請求項1に記載のマルチ材として忌避材として人為的にユーカリの葉を混合したユーカリチップもしくはユーカリの抽出成分を含浸させたユーカリチップを主成分とする木材チップを使用することを特徴とする防虫性マルチ材。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、特定の木材チップを使用した防虫性木材マルチ材に関する。 【背景技術】 【0002】 都市化の進展に伴い市街地の緑が減少し、都民の生活に対して様々な悪影響を与えるようになった。条例に基づく緑化指導により緑被率は20%台が施行された。 しかし、緑地の手入れは費用がかかり、屋内の防虫対策など衛生上の観点から放置して雑草を繁らし、緑地の手入れすなわち草刈などを頻繁に実施する必要があり、年々大きな負担となってきている。 【0003】 また除草剤を蒔いて、雑草を排除できるが、安全上問題があり、市街地ではこのような対処は困難である。環境の面から理想的には樹木の緑は必要であるが、地上部の管理は特殊な植物を植栽して管理を軽減する手法がとられている。しかし、多くの零細事業主は手軽でかつ衛生上面でも優れた緑地管理方法がなかった。 【0004】 これまで大都市では、条例に基づく緑化指導により、事業所などに植栽緑地を確保させ、一定の成果を上げてきているが、緑地の現状維持、管理については経費の面で問題となり荒れた緑地が増える傾向にある。そのため、緑地の管理者の理解が得られやすい方式を推進していくことが求められていた。また緑地だけでなく、果樹園においても防虫性木材マルチは好ましい対象となる。 マルチとは土壌水分の蒸発防止・霜害防止・雑草の抑制などのために根元の地面に広げるワラ・木の葉・泥などの混合物、腐葉土などを根囲いすること〔マルチング〕をするとあり、 要は、水分の蒸発防止のための根囲いをすることで、一般に材料は何であっても良いということになっている。 【0005】 マルチ材の機能として ・雑草の排除 ・土壌水分蒸発抑制効果 ・自然に栄養分となる ・水やりの回数の減少 ・夏は高温乾燥から根を保護、冬は根を保温して低温から守る などがある。 【0006】 また、事業所緑地の管理に通常のマルチ材を使用することは一般に考えられることである。通常のマルチ材の上記機能をもたせるものであれば、一般的な国内の樹木の樹皮やチップ、ワラ、落ち葉、フイルム、生分解性樹脂フイルムなどのマルチ材を使用すればよいが、より重要になっている衛生性の面、特に防虫の面でまったく考慮されておらず、事業所の緑地の管理に使用しても不十分であった。 【0007】 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0008】 本発明の目的は、事業所緑地などの根囲いのマルチ材として衛生面、特に防虫性を長期付与した木材マルチ材を提供することにある。 具体的には防虫性精油成分をすでに含む防虫性木材チップマルチ材もしくは人為的に防虫性精油成分を含有して防虫性能を有する葉などを含む防虫性木材チップマルチ材を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】 【0010】 上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、土の上に敷き詰める緑地用および果樹用マルチ材であって、該マルチ材としてユーカリチップを主成分とする木材チップを使用することを特徴とする防虫性マルチ材によって達成された。 また、請求項1に記載のマルチ材として忌避材として人為的にユーカリの葉を混合したユーカリチップもしくはユーカリの抽出成分を含浸させたユーカリチップを主成分とする木材チップを使用することを特徴とする防虫性マルチ材によって達成された。 【0011】 本発明で使用する防虫性ユーカリチップとは、通常の紙パルプ生産に使用する形態のチップ形状で使用可能であり、防虫性製油成分を微量でも含むものであれば、本発明の対象であり、ユーカリチップを50%以上含みことが好ましく、80%以上が特に好ましい。 ユーカリチップ以外に防虫性製油成分付与のため、ユーカリの葉や樹皮を適宜混合して使用しても良い。防虫性製油成分を含浸させる方法は特別なものでなく、チップに含まれ少しずつ揮発すればよい。 【0012】 ユーカリチップとは、ユーカリ材を機械的に小片化したものである。 木材業界では、丸太そのものを細かく砕いて生産されるものを「山棒チップ」、製材工程において生じる丸身を帯びた残材(背板)を原料として生産されるものを「背板チップ」と呼んでいる。 【0013】 本発明で使用できるユーカリチップ類は800種以上あり、被子植物の中で100mの樹高を持つ種から、5m程度で枝分かれする低木種まで多種多様である。これらの多くは大量の油を含んでおり、これが芳香成分となる。ユーカリといえば「コアラの食物」として有名で、コアラにはこの油を消化できる特殊な機構が備えられている。 また、火災の後でもかならず芽を出すことや、樹皮がはがれやすく毎年新しい皮に更新するところから、古くから再生の象徴とされてきた。 日本には大正初期に渡来してきたと伝えられている。葉には芳香があり、木材はパルプになることから世界中で大量に栽培されている。 【0014】 多くの食品、薬品に関係する製造工場、精密機器、精密化学材料の製造設備における事業所においては、事業所周辺から虫などの異物進入を避けたいので、緑地をなくし、無生物化した環境が好ましいが、現在の環境法令上不可能である。 したがって、緑地の機能がありながら建物周辺の緑地をできるだけ徘徊虫などが住み着かない地域にすることが望まれており、本発明の木材チップマルチ材を5cmから10cm敷詰めることによって上記の目的が容易に達成できる。 【発明の効果】 【0015】 以上のように、本発明のユーカリチップを5cmから10cm敷詰めることによって雑草が繁ることを防ぐとともに防虫性精油成分を含むチップによって虫などの繁殖を抑制し、緑地でありながら手数をかけず衛生的管理ができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0016】 以下、本発明に係る防虫性ユーカリチップを使用したマルチ材の実施の形態の…例を図1乃至図2により説明する。 図1は本発明に係る防虫性ユーカリチップを使用した緑地例の断面図、図2は図1の斜め上から見た図である。 【0017】 ユーカリ材を機械的に小片化した本発明のユーカリチップ容積8m3を面積170m2の緑地に5cmから10cmの厚さに敷詰めた。6月から7月の1カ月間の間に徘徊虫を緑地に接した屋内に虫トラップで虫の数を測定した。その結果、昨年14年度の6月から7月の1カ月間の数30匹より14匹に半減した。 また雑草が繁ることを防ぐとともに防虫性精油成分を含むチップによって虫などの繁殖を抑制し、緑地でありながら手数をかけず衛生的管理ができた。 【産業上の利用の可能性】 【0018】 本発明のユーカリチップをマルチ材として使用することは、ユーカリチップ自体が環境に適した素材であり、敷き詰めることにより、雑草が繁ることを防ぐため1次的に防虫効果が期待でき、さらにユーカリチップに含まれる防虫性精油成分の機能により、2次的に防虫性が得られることから、現在はもちろん将来においても優れた緑地および果樹園の天然マルチ材として産業上の利用の可能性が極めて高いと考えられる。 【図面の簡単な説明】 【0019】 【図1】本発明に係るユーカリチップを使用したマルチ材の実施の形態の一例を示す一部断面図。 【図2】図1を斜め上から見た図。 【符号の説明】 【0020】 1 ユーカリチップ 2 客土 3 樹木 4 緑地
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| 【出願人】 |
【識別番号】399021091 【氏名又は名称】日本製袋株式会社 【住所又は居所】東京都千代田区岩本町2丁目4番3号
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| 【出願日】 |
平成15年7月30日(2003.7.30) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2005−46094(P2005−46094A) |
| 【公開日】 |
平成17年2月24日(2005.2.24) |
| 【出願番号】 |
特願2003−282984(P2003−282984) |
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