| 【発明の名称】 |
スピニングリールのリアドラグ取付構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】北島 啓吾 【住所又は居所】大阪府堺市老松町3丁77番地 株式会社シマノ内
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| 【要約】 |
【課題】スピニングリールのリアドラグ取付構造において、リール本体の装着部を後加工することなく容易に形成できるようにする。
【解決手段】リアドラグ機構9をリール本体1に取り付けるリアドラグ取付構造では、装着筒部1cには外周部から内周部に貫通する貫通長穴23が設けられ、摩擦プレート19bには径方向外方に突出し貫通長穴23に係止可能な突出部19が設けられている。装着筒部1cに摩擦プレート19bを装着するには、摩擦プレート19bを装着筒部1cの前後方向に傾けた状態で内周部に装着し、貫通長穴23に突出部を装着したときに摩擦プレート19b全体を起こして貫通長穴23に突出部を係止する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 スピニングリールのリール本体の後方に設けられたリアドラグ機構を前記リール本体に取り付けるリアドラグ取付構造であって、 前記リール本体に円筒状に突出して設けられた円筒部と、前記円筒部の内周部に形成された雌ねじ部と、前記円筒部の外周部から内周部に貫通し前記円筒部の軸方向に長くなるように形成された貫通長穴とを有する装着部と、 前記円筒部の内周部に装着され前記リアドラグ機構を構成する複数の環状部材のうちの少なくとも1つであって、前記円筒部の内周部より小径の円板部と、前記円板部の径方向外方に突出し前記貫通長穴に係止可能な突出部とを有する耳付き環状部材と、 を備えたスピニングリールのリアドラグ取付構造。 【請求項2】 前記装着部は前記雌ねじ部及び前記貫通長穴が1回の成型加工により同時に形成されている、請求項1に記載のスピニングリールのリアドラグ取付構造。 【請求項3】 前記装着部は合成樹脂及び金属のいずれかの型成型により形成されている、請求項2に記載のスピニングリールのリアドラグ取付構造。 【請求項4】 前記耳付き環状部材は前記円筒部の内周部の径が前記他の環状部材の孔部の径より大径になるように形成されている、請求項1から3のいずれか1項に記載のスピニングリールのリアドラグ取付構造。 【請求項5】 前記装着部は外周部の周方向に沿って形成され前記貫通長穴と連通する環状溝をさらに有している、請求項1から4のいずれか1項に記載のスピニングリールのリアドラグ取付構造。 【請求項6】 前記リアドラグ機構は、前記装着部を収納可能に有底円筒状に形成され、回動操作により前記複数の環状部材を押圧してドラグ力を調節可能な操作つまみをさらに有している、請求項1から5のいずれか1項に記載のスピニングリールのリアドラグ取付構造。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、リアドラグ取付構造、特に、スピニングリールのリール本体の後方に設けられたリアドラグ機構をリール本体に取り付けるリアドラグ取付構造に関する。 【背景技術】 【0002】 従来の釣り用リールには、回動操作によりリール本体内部に組み込まれた各種の機構を調節してスプールの制動力を変化させる制動操作構造が広く採用されている。このような制動操作構造には、たとえば、リアドラグ型スピニングリールのリアドラグ機構のドラグ力を調節するものがある。 【0003】 従来のスピニングリールのリアドラグ機構をリール本体に取り付ける構造は、装着部と、複数の環状部材と、操作つまみとを主に備えている。装着部は、リール本体後部に円筒状に突出して形成されており、内周部に雌ねじ部を有している。操作つまみは、装着部を収納可能に有底円筒状に形成されており、内周部に突出する雄ねじ部を有している。この雄ねじ部は、装着部の雌ねじ部に螺合可能になっている。複数の環状部材は、円板状の環状部材と、円板部の径方向外方に突出した突出部を有する耳付き環状部材とを備えており、これらの環状部材は装着部の内周部に配置されている。環状部材は、円柱状の押圧部と押圧部から円柱状に突出した突出部とからなっている。耳付き環状部材の突出部は、装着部の内周部両側に形成された切り欠き溝部に係止可能であり、これによりリアドラグ機構がリール本体に取り付けられている(たとえば、特許文献1参照)。 【0004】 このようなリアドラグ取付構造を有するリール本体では、装着部は合成樹脂又は金属の型成型により形成されている。装着部の雌ねじ部は、外周に雄ねじ部が形成された置き中子を装着した状態で成型加工し、成型後に置き中子を回転させて抜き取ることにより形成されている。そして、装着部の内周部両側の雌ねじ部の一部を切削加工等の機械加工を施すことにより、耳付き環状部材の突出部を係止するための切り欠き溝部を形成している。 【特許文献1】実公平2−41311号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 従来のリアドラグ取付構造を有するリール本体では、装着部の雌ねじ部を成型加工した後に、切削加工により切り欠き溝部が形成されている。ここでは、装着部の雌ねじ部が形成されている内周部分を切削加工する必要があるので、加工に手間がかかり、切り欠き溝部が形成が困難である。そこで、雌ねじ部と切り欠き溝部とを同時に成型加工することが考えられるが、切り欠き溝部が成型される部分に置き中子を装着すると、雌ねじ部を成型するための置き中子を回転させて抜き取ることができなくなる。 【0006】 本発明の課題は、スピニングリールのリアドラグ取付構造において、リール本体の装着部を後加工することなく容易に形成できるようにすることにある。 【課題を解決するための手段】 【0007】 発明1に係るスピニングリールのリアドラグ取付構造は、スピニングリールのリール本体の後方に設けられたリアドラグ機構をリール本体に取り付けるリアドラグ取付構造であって、装着部と、耳付き環状部材とを備えている。装着部は、リール本体に円筒状に突出して設けられた円筒部と、円筒部の内周部に形成された雌ねじ部と、円筒部の外周部から内周部に貫通し円筒部の軸方向に長くなるように形成された貫通長穴とを有している。耳付き環状部材は、円筒部の内周部に装着されリアドラグ機構を構成する複数の環状部材のうちの少なくとも1つであって、円筒部の内周部より小径の円板部と、円板部の径方向外方に突出し貫通長穴に係止可能な突出部とを有している。 【0008】 このリアドラグ取付構造では、耳付き環状部材を円筒部の軸方向に傾けた状態で円筒部の内周部に装着し、貫通長穴に突出部を装着したときに耳付き環状部材全体を起こして貫通長穴に突出部を係止する。ここでは、貫通長穴は円筒部の外周部から内周部に貫通しているので、たとえば成型加工によって雌ねじ部が形成される部分に置き中子を装着して抜き取ることが可能になるので、成型加工により雌ねじ部及び貫通長穴を同時に形成することができる。したがって、従来のように切り欠き溝部を後加工することなく、成型加工により雌ねじ部及び貫通長穴を同時に形成できるので、装着部の形成が容易になる。 【0009】 発明2に係るスピニングリールのリアドラグ取付構造では、発明1に記載の構造において、装着部は雌ねじ部及び貫通長穴が1回の成型加工により同時に形成されている。この場合、貫通長穴は円筒部の外周部から内周部に貫通しているので、雌ねじ部が形成される部分に置き中子を装着して抜き取ることが可能になる。したがって、このような成型加工により、装着部の形成が容易になるとともに、雌ねじ部及び貫通長穴を後加工する必要がなくなるので、製造コストの増加を抑えることができる。 【0010】 発明3に係るスピニングリールのリアドラグ取付構造では、発明2に記載の構造において、装着部は合成樹脂及び金属のいずれかの型成型により形成されている。ここでは、装着部を合成樹脂の型成型により形成する場合は、装着部を安価に形成でき、装着部を金属の型成型により形成する場合は、装着部の強度を高く維持できる。 【0011】 発明4に係るスピニングリールのリアドラグ取付構造では、発明1から3のいずれかに記載の構造において、耳付き環状部材は円筒部の内周部の径が他の環状部材の孔部の径より大径になるように形成されている。この場合、円筒部の内周部の径が大径になっているので、たとえば円筒状のブッシュを内周部に装着した状態で耳付き環状部材を円筒部の軸方向に傾けることができる。 【0012】 発明5に係るスピニングリールのリアドラグ取付構造では、発明1から4のいずれかに記載の構造において、装着部は外周部の周方向に沿って形成され貫通長穴と連通する環状溝をさらに有している。この場合、たとえばばね部材装着用の環状溝と貫通長穴とが連通して設けられているので、型成型の金型の構造が簡素になる。 【0013】 発明6に係るスピニングリールのリアドラグ取付構造では、発明1から5のいずれかに記載の構造において、リアドラグ機構は、装着部を収納可能に有底円筒状に形成され、回動操作により複数の環状部材を押圧してドラグ力を調節可能な操作つまみをさらに有している。この場合、操作つまみを回動させることにより、ドラグ力の調節が容易に行える。 【発明の効果】 【0014】 本発明によれば、スピニングリールのリアドラグ取付構造において、貫通長穴を円筒部の外周部から内周部に貫通して設けることにより、リール本体の装着部を後加工することなく容易に形成することができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0015】 本発明の一実施形態を採用しリアドラグリールは、図1に示すように、ハンドル10を備えたリール本体1と、リール本体1の前部に回転自在に支持されたロータ2と、ロータ2の前部に配置され釣り糸を巻き取るためのスプール3とを主に備えている。ロータ2には釣り糸をスプール3に巻き取るためのベールアーム4が揺動自在に装着されている。ベールアーム4には、釣り糸を案内するラインローラ5が装着されている。 【0016】 リール本体1は、図1に示すように、リールボディ1aを有しており、リールボディ1aの上部にはスピニングリールを釣竿に取り付けるための竿取付部1bが形成されている。リールボディ1aの後部には、後方に突出する装着筒部1cが一体又は別体で設けられている。装着筒部1cは、図2に示すように、前後に並べて配置された抜け止め溝26と環状装着溝25とを外周面に有している。また、装着筒部1cは、雌ねじ部1dと係止溝1eとを内周面に有している。雌ねじ部1dは装着筒部1cの抜け止め溝26形成部分より前方に形成されている。係止溝1eは、装着筒部1cの後端部から雌ねじ部1dを超えてスプール軸方向に沿って奥側まで形成されている。装着筒部1cの内部には、スプール3を制動するリアドラグ機構9が収納されている。外部には、リアドラグ機構9の制動力を調整操作するための制動操作構造6が装着されている。 【0017】 リールボディ1aの内部には、図1に示すように、ロータ2を回転させるためのロータ駆動機構7と、スプール3をロータ2の回転軸芯に沿って前後方向に移動させることで、スプール3に釣り糸を均一に巻き取るためのレベルワインド機構8とが設けられている。 【0018】 ロータ駆動機構7は、ハンドル軸10aとともに回転するマスターギア11と、このマスターギア11と噛み合うピニオンギア12とを有している。ピニオンギア12は筒状に形成されており、その前部はロータ2の中心部を貫通してスプール3側に延びている。ピニオンギア12は、ボディ1aに支持された軸受13a、13bによって回転自在に支持されている。そして、ピニオンギア12の中心部を、スプール軸14が回転軸芯に沿って前後方向に移動自在に貫通している。スプール軸14の先端にスプール3が回転不能に装着されている。ピニオンギア12の中心部において内径とスプール軸14の外径との間には、所定の隙間が確保されている。 【0019】 レベルワインド機構8は、ハンドル10によってハンドル軸10aを回転させることで、スプール軸14を前後方向に運動させる機構である。レベルワインド機構8は、スプール軸14の下奥側に配置された螺軸15と、螺軸15に沿って前後方向に移動するスライダ16と、螺軸15の下方に配置された図示しないガイド軸と、螺軸15の先端に固定されピニオンギア12に噛み合う図示しない中間ギアとを有している。螺軸15とガイド軸とは、スプール軸14と平行に配置されている。 【0020】 リアドラグ機構9は、図2及び図3に示すように、円筒状のブッシュ18と、3種類6枚の前後に並べて配置された摩擦プレート19a、19b、19cからなる摩擦係合部19と、摩擦係合部19の摩擦プレート19a、19b、19c押し付け用のコイルスプリング21と、コイルスプリング21を押圧する押圧部材22とから構成されている。 【0021】 ブッシュ18は、スプール軸14後部の外周に回転不能かつ軸方向移動自在に装着されている。ブッシュ18の中央外周面上には音出しのための周方向に並べて形成された凹凸部18aとフランジ部18bとが前後に並べて配置されている。ブッシュ18の後部外周面には面取り部18cが形成されている。また、ブッシュ18の内周部には、スプール軸14の後端部に形成された面取り部14aに回転不能に装着される長孔部18dが形成されている。凹凸部18aには、リールボディ1aに装着された板ばね20の先端が接触している。これにより、ドラグ作動時にブッシュ18がスプール軸14とともに回転すると板ばね20が振動して発音する。 【0022】 摩擦プレート19aは、図3に示すように、環状のドラグ座金であり、フランジ部18bの後部から1枚おきに合計3枚配置される。 【0023】 摩擦プレート19b(耳付き環状部材の一例)は、外周部が係止溝1eに係止され装着筒部1cに回転不能に係合して装着筒部1cに対して回転不能な耳付き座金であり、前から2番目と最後端とに2枚装着されている。摩擦プレート19bは、図3及び図5に示すように、径方向外方に突出し、後述する装着筒部1cの貫通長穴23に係止可能な2つの突出部19dを有している。突出部19dは、図5に示すように、左右方向の2箇所に対称となるように配置されている。また、摩擦プレート19aは、突出部19dの最外径が装着筒部1cの外周部の径より小径になるように形成されている。また、摩擦プレート19bの内周部19eの径は、摩擦プレート19a、19cの内径、すなわちブッシュ18の外径より大きくなるように形成されている。 【0024】 摩擦プレート19cは、面取り部18cによりブッシュ18に回転不能に装着されるキー座金であり、前から4番目に装着される。なお、摩擦係合部19の摩擦プレート19a、19b、19cの枚数や形状は例示であり、本実施形態に限定されない。摩擦プレート19aの後面には、摩擦係合部19の後部に配置されたコイルスプリング21の一端が接触している。 【0025】 押圧部材22は、コイルスプリング21の他端を係止可能に前面凹んだ大径の鍔部22aを前端部に有している。また、押圧部材22の中央外周面には、音出し用の周方向に並んだ凹凸部22bが形成されている。後端外周面にはX字状に径方向に突出する連結部22cが形成されている。凹凸部22bには、装着筒部1cに装着されたばね部材24が接触している。押圧部材22の鍔部2aの外周面には、装着筒部1cの雌ねじ部1dに螺合する雄ねじ部22dが形成されている。 【0026】 ばね部材24は、弾性線材を半円形に湾曲して形成されており、内側に突出するように折り曲げられた1対の突出部24aが半円の両端に形成されている。ばね部材24は、装着筒部1cに形成された環状装着溝25に装着されている。環状装着溝25には、2箇所の貫通部25aが形成されており、突出部24aは貫通部25aを貫通して凹凸部22bに接触している。このばね部材24は、ドラグ操作時に発音する機能と、押圧部材22の抜け止めする機能とを有している。すなわち、突出部24aは、鍔部2aの背面側に接触して押圧部材22が装着筒部1cの内周部から抜けるのを防止している。 【0027】 制動操作構造6は、図2及び図3に示すように、リール本体1のリールボディ1a後部に設けられた前述した装着筒部1cと、スプール3の制動力を調整するための操作つまみ27と、操作つまみ27にねじ込み固定されたねじ部材28を有している。 【0028】 装着筒部1cは、リールボディ1aと一体形成された筒状部材であり、前述したように前後に並べて配置された抜け止め溝26と環状装着溝25とを外周面に有している。また、装着筒部1cは、図1から図5に示すように、内周部に形成された雌ねじ部1dと、外周部から内周部に貫通し前後方向に長くなるように形成された貫通長穴23とを有している。装着筒部1cは、たとえばポリアミド等の合成樹脂または金属を型成型して得られたものであり、雌ねじ部1dと貫通長穴23とが1回の成型加工により同時に形成されている。雌ねじ部1dは、雌ねじ部1dが形成される部分に外周に雄ねじ部1dが形成された置き中子を装着した状態で成型加工し、成型後に置き中子を回転させて抜き取ることにより形成されている。貫通長穴23は、装着筒部1cの外側の金型に貫通長穴23が形成される部分に内側に突出する突起部を形成し、合成樹脂または金属を流し込むことにより雌ねじ部1dと同時に型成型する。 【0029】 貫通長穴23は、図4及び図5に示すように、装着筒部1cの後端側の左右2箇所に形成されており、前述した摩擦プレート19bの突出部19dが係止可能である。貫通長穴23は、突出部19dが係止され前後方向に長い第1貫通長穴23aと、第1貫通長穴23aと連通し周方向に沿って形成された第2貫通長穴23bとを有する略T字状の貫通孔である。なお、第2貫通長穴23bは、ばね部材24が装着される環状装着溝25と一部が重なるように連通して形成されている。 【0030】 このような装着筒部1cに摩擦プレート19bを装着するには、摩擦プレート19bを装着筒部1cの前後方向に傾けた状態で内周部に装着し、貫通長穴23に突出部19dを装着したときに摩擦プレート19b全体を起こして貫通長穴23に突出部19dを係止する。 【0031】 操作つまみ27は、装着筒部1cを収納可能に後端が僅かに縮径した有底円筒状に形成され、回動操作によりスプール3の制動力を調節可能なものである。操作つまみ27の内周面の先端側には雌ねじ部27aが形成されている。操作つまみ27の底面には押圧部材22に向けて突出する係合凹部27bが形成されている。係合凹部27bは連結部22cに回転不能かつ軸方向移動自在に係合している。これにより、操作つまみ27を回動させると、雌ねじ部1dに螺合する押圧部材22が回動して前後に移動し、コイルスプリング21を伸縮させ、ドラグ力を増減させる。 【0032】 ねじ部材28は、鍔付き筒状部材を直径上で2分割した半割鍔付き円筒形状の第1及び第2分割部材28a、28bを有している。第1及び第2分割部材28a、28bの外周面には、先端部に操作つまみ27に当接する大径の鍔部31a、31bが、中間部に操作つまみ27の内周面に形成された雌ねじ部27aに螺合可能な雄ねじ部29a、29bがそれぞれ形成されている。鍔部31a、31bは、径方向外方に突出して形成されており、鍔部31a、31bの外径が雄ねじ部29a、29bの外形より大きくなっている。これにより、ねじ部材28の外周に形成された雄ねじ部29a、29bに、操作つまみ27の内周に形成された雌ねじ部27aを螺合させるときに、操作つまみ27をねじ部材28の鍔部31a、31bに当接させてねじ部材28に確実に締め付け装着することができる。第1及び第2分割部材28a、28bの内周面の後端部には、抜け止め溝26に係合する抜け止め用の半割環状突起30a、30bが径方向内方に突出して形成されている。第1分割部材28aの第2分割部材28bと対向する分割面には1対の位置決め突起32a(図3参照)が形成されている。第2分割部材28bの第1分割部材28aと対向する分割面には図示しない1対の位置決め穴が形成されている。これにより、2つの分割部材28a、28bは、確実に位置決めされ、分割された雄ねじ部29a、29bが雌ねじ部27aに螺合可能に整列される。 【0033】 次に、リアドラグリールの動作について説明する。 リール本体1からの糸繰り出し時には、ベールアーム4を糸開放側に倒す。そして、釣竿をキャスティングすると、スプール3から釣り糸が繰り出される。糸巻き取り時には、ベールアーム4を糸巻取側に戻す。この状態でハンドル10を糸巻取方向に回転させると、この回転力がハンドル軸10a及びマスターギア11を介してピニオンギア12に伝達される。ピニオンギア12に伝達された回転力は、ピニオンギア12の前部においてロータ2を回転させる。一方で、ピニオンギア12に伝達された回転力は、ピニオンギア12に噛み合う図示しない中間ギア介して螺軸15を回転させる。このとき、螺軸15の螺旋溝に噛み合うスライダ16が、ガイド軸に案内され前後方向に移動する。スライダ16が移動すると、スライダ16とともにスプール軸14とスプール3とが前後方向に往復移動する。こうしたロータ2の回転とスプール3の前後移動とによって、ベールアーム4及びラインローラ5から案内される釣り糸は、スプール3の外周に前後方向に均一に巻き取られる。 【0034】 リアドラグ機構9は、スプール3を制動するものであり、操作つまみ27を回転させることによって、スプール3に対するドラグ力を調節できる。リール本体1の後部の操作つまみ27を締め付けると、押圧部材22が前方へと移動し、押圧部材22に接触するコイルスプリング21が押し込まれる。すると、摩擦係合部19の複数の摩擦プレート19a、19b、19cが互いに圧接し、ブッシュ18が複数の摩擦プレート19a、19b、19cによってリールボディ1aに向けて押圧される。このように、ブッシュ18がリールボディ1aに向けて押圧されることによって、ブッシュ18に対して回動不能なスプール軸14も回転しにくくなり、スプール3に作用するドラグ力は強くなる。一方、操作つまみを弛めると、押圧部材22は後方へと移動し、コイルスプリング21の押し込まれた状態が徐々に解除される。すると、摩擦プレート19a、19b、19cによるブッシュ18の押圧が解除されて、ブッシュ18に対して回動不能なスプール軸14は回転しやすくなり、スプール3に作用するドラグ力は弱くなる。 【0035】 このようなリアドラグ機構9をリール本体1に取り付けるリアドラグ取付構造では、装着筒部1cの外周部から内周部に貫通する貫通長穴23が設けられているので、雌ねじ部1dが形成される部分に置き中子を装着して抜き取ることが可能になり、このため成型加工によって貫通長穴23と雌ねじ部1dとを同時に形成することができる。したがって、従来のように切り欠き溝部を後加工する必要がないので、装着筒部1cの形成が容易になる。 【0036】 〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では、制動操作構造6において、リアドラグ機構9の操作つまみ27のみ設けられたものを例に挙げて説明したが、たとえばリアドラグ機構のドラグ力を操作つまみ27より広い範囲で調整するためのレバー部材をさらに有するものにも本発明を適用できる。 【0037】 (b) 前記実施形態では、ねじ部材28は、2分割した半割鍔付き円筒形状の第1及び第2分割部材28a、28bを有する構造であったが、この構造に限定されるものではなく、環状の部材であってもよい。 【0038】 (c) 前記実施形態では、貫通長穴23は、装着筒部1cの後端側の左右2箇所に形成されていたが、これに限定されず、たとえば装着筒部1cの後端側の上下2箇所に形成してもよい。また、貫通長穴23は、装着筒部1cの内部に装着可能であれば、1つ又は2つ以上設ける構成にしてもよい。また、貫通長穴23は、略T字状に限定されず、略矩形や略長円形であってもよい。 【図面の簡単な説明】 【0039】 【図1】本発明の一実施形態によるスピニングリールの断面図。 【図2】前記スピニングリールの制動操作構造の拡大断面図。 【図3】前記制動操作構造の分解斜視図。 【図4】前記制動操作構造の装着筒部の側面断面図。 【図5】前記装着筒部の背面断面図。 【符号の説明】 【0040】 1 リール本体 1a リールボディ 1b 竿取付部 1c 装着筒部 1d 雌ねじ部 9 リアドラグ機構 18 ブッシュ 19a、19b、19c 摩擦プレート 19d 突出部 19e 内周部 22 押圧部材 23 貫通長穴 23a 第1貫通長穴 23b 第2貫通長穴 24 ばね部材 25 環状装着溝 27 操作つまみ 28 ねじ部材
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002439 【氏名又は名称】株式会社シマノ 【住所又は居所】大阪府堺市老松町3丁77番地
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| 【出願日】 |
平成16年6月9日(2004.6.9) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094145 【弁理士】 【氏名又は名称】小野 由己男
【識別番号】100111187 【弁理士】 【氏名又は名称】加藤 秀忠
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| 【公開番号】 |
特開2005−348635(P2005−348635A) |
| 【公開日】 |
平成17年12月22日(2005.12.22) |
| 【出願番号】 |
特願2004−171290(P2004−171290) |
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