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【発明の名称】 愛玩用動物の衣服
【発明者】 【氏名】▲高▼木 三郎

【氏名】▲高▼木 美代子

【要約】 【課題】愛玩動物に不快感を与えることなく簡易に着脱可能で、愛玩動物の活動に際しても安定して装着状態を持続できる愛玩動物用の衣服であって、特に、対象とする愛玩動物のサイズがある程度異なっても好適に装着可能な愛玩動物用の衣服(またはレインコート)を提供する。

【解決手段】愛玩用動物1の胴部に巻付けて円筒状に包む伸縮性を備えた略矩形状のシートの両側の端部近傍に端部同士を着脱自在に、かつ、胴部の円周方向の寸法を調整可能に固定する固定部材を備えた装着部材5と、装着部材5に固定されて愛玩用動物1の外部を覆うカバー部材13とを備えた衣服2により、伸縮性を備えた装着部材5を確実かつ柔らかく愛玩用動物1の胴部に装着して固定し、装着部材5に固定したカバー部材13を一体の衣服として愛玩用動物1に装着する
【特許請求の範囲】
【請求項1】
愛玩用動物の胴部を円筒状に包む伸縮性を備えた装着部材と、
前記装着部材に固定された愛玩用動物の外部を覆うカバー部材とを
備えたことを特徴とする愛玩用動物の衣服
【請求項2】
請求項1において、前記装着部材が略矩形状のシートからなり、
愛玩用動物の胴部に巻付けて円筒状に包む前記シートの両側の端部近傍位置に、前記端部同士を着脱自在に、かつ、円周方向の寸法を調整可能に固定する固定部材を
備えたことを特徴とする愛玩用動物の衣服
【請求項3】
請求項1または請求項2において、前記装着部材と前記カバー部材を相互に着脱自在に固定するカバー固定部材を備えたことを特徴とする愛玩用動物の衣服
【請求項4】
請求項1乃至請求項3において、前記カバー部材が防水性を有するシート素材であることを特徴とする愛玩用動物の衣服
【請求項5】
請求項1乃至請求項4において、前記カバー部材が愛玩用動物の頭部カバー部材と背部カバー部材に分離して構成され、
前記頭部カバー部材と前記背部カバー部材を相互に着脱自在に係着する頭部カバー固定部材を
備えたことを特徴とする愛玩用動物の衣服
【請求項6】
請求項1乃至請求項5において、愛玩用動物の視野を確保可能とすべく、前記カバー部材の少なくとも愛玩動物の眼周辺部が透明性の素材で構成されていることを特徴とする愛玩用動物の衣服
【請求項7】
請求項1乃至請求項6において、前記カバー部材に愛玩用動物の首輪等に装着する紐等を貫通させる開口部を備えたことを特徴とする愛玩用動物の衣服
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は犬や猫等の愛玩動物に着用させる衣服であって、主として気候の寒暖に対して愛玩動物を保護するとともに、降雨時の愛玩動物の散歩に際してレインコートとして利用する愛玩動物の衣服に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から愛玩動物の四肢を挿入する構成の衣服(またはレインコート)が提案されている。しかし、これらの構成による衣服は装着させる際、愛玩動物の四肢を衣服に挿入する困難性があり、対象の愛玩動物に不快感を与えるため装着させるときに、愛玩動物が暴れる等の危険をともなうことがあった。また、愛玩動物の四肢を挿入する構成の愛玩動物の衣服は、対象とする愛玩動物の体形と寸法が規制され、愛玩動物の成長に応じた長期間の使用が出来なかった。このため、衣服の製造において対象の愛玩動物の体形に合わせたオーダーメイドの傾向となり、量産したサイズ別の衣服から利用者が選定使用する際に自由度が狭く、的確な製品の入手に困難をともなう課題があった。(特許文献1、特許文献2参照)
【0003】
また、四肢を挿入させないで愛玩動物に簡易に着用させる衣服(またはレインコート)が提案されているが、同様に対象とする愛玩動物のサイズ変動に対して許容範囲が制約され、かつ愛玩動物の活動に際して安定した装着状態を持続することが困難な問題があった。(特許文献3、特許文献4参照)
【0004】
【特許文献1】特開平09−19231
【特許文献2】特開2000−245283
【特許文献3】特開2002−345359
【特許文献4】特開2003−174832
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明はこのような問題点に鑑みて提案されたものであって、愛玩動物に不快感を与えることなく簡易に着脱可能で、対象とする愛玩動物のサイズがある程度異なっても安定して装着可能で、また、活動させる際に装着状態を安定して持続可能な、愛玩動物用の衣服(またはレインコート)を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
即ち、請求項1に記載の発明は、愛玩用動物の胴部を円筒状に包む伸縮性を備えた装着部材と、前記装着部材に固定された愛玩用動物の外部を覆うカバー部材とを備えたことを特徴とする愛玩用動物の衣服に係る。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1において、前記装着部材が略矩形状のシートからなり、愛玩用動物の胴部に巻付けて円筒状に包む前記シートの両側の端部近傍に、前記端部同士を着脱自在に、かつ、円周方向の寸法を調整可能に固定する固定部材を備えたことを特徴とする愛玩用動物の衣服に係る。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2において、前記装着部材と前記カバー部材を相互に着脱自在に固定するカバー固定部材を備えたことを特徴とする愛玩用動物の衣服に係る。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3において、前記カバー部材が防水性を有するシート素材であることを特徴とする愛玩用動物の衣服に係る。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4において、前記カバー部材が愛玩用動物の頭部カバー部材と背部カバー部材に分離可能に構成され、前記頭部カバー部材と前記背部カバー部材を相互に着脱自在に係着する頭部カバー固定部材を備えたことを特徴とする愛玩用動物の衣服に係る。
【0011】
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5において、愛玩用動物の視野を確保可能とすべく、前記カバー部材の少なくとも愛玩動物の眼周辺相当部が透明性の素材で構成されていることを特徴とする愛玩用動物の衣服に係る。
【0012】
請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6において、前記カバー部材に愛玩用動物の首輪等に装着する紐等を貫通させる開口部を備えたことを特徴とする愛玩用動物の衣服に係る。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、愛玩用動物の胴部を伸縮性を備えた装着部材で円筒状に包むことにより、胴回りのサイズが多少異なる愛玩用動物に対しても容易に前記装着部材を装着して固定することが可能となる。このとき、カバー部材は前記装着部材に固定されているため、愛玩用動物の衣服を全体として簡易に愛玩用動物に装着できる。即ち、衣服の機能を愛玩用動物への固定と愛玩用動物をカバーする機能に分離したことにより、装着が容易で、愛玩用動物の体に過大な緊迫感を与えることなく愛玩用動物をカバーできる衣服を提供できる。
【0014】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1において略矩形状のシートからなる前記装着部材を愛玩用動物の胴部に円筒状に巻付けて、前記シート両端部の固定部材同士を愛玩用動物の胴部のサイズに適合した位置で着脱自在に固定する。このため、サイズの異なる愛玩用動物の胴部に対して適正な締付け状態で、前記装着部材を固定することができる。この結果、愛玩用動物の衣服を新規に入手する際、並びに飼育中の愛玩用動物の成長度合いや空腹等動物の状態に対応するサイズ変動に対して、前記装着部材のサイズ適応性が大幅に向上して衣服を確実に固定することが可能になるともに、愛玩用動物にとっても好適な装着条件を提供できる効果がある。
【0015】
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または請求項2において、前記装着部材と前記カバー部材を相互に着脱自在に固定するカバー固定部材を備えたことにより、簡易に前記装着部材と前記カバー部材を着脱できるため、デザインや材質の異なる複数個のカバー部材を季節や天候に応じて取替えて使用することが可能となり、また、前記装着部材を分離して洗濯する等、各種利用上の自由度が広がる。なお、愛玩用動物の屋外における胴部の汚れや虫の付着を回避するために、前記装着部材のみを装着した状態で利用することもできる。
【0016】
請求項4に記載の発明によれば、前記カバー部材に防水性を有するシート素材を使用することにより、本発明に係る衣服をレインコートとして好適に利用することができる。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、前記カバー部材が愛玩用動物の頭部カバー部材と背部カバー部材に分離して構成され、前記頭部カバー部材を前記背部カバー部材に着脱自在に固定することができるため、季節や天候に応じて必要時には頭部カバー部材を一体に装着し、不要な場合には取外した状態で利用することが簡易に実施できる。
【0018】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項5において、愛玩動物の眼周辺部が透明で視野を確保されているため、外出時に愛玩動物が安全かつ快適に行動可能となる。
【0019】
請求項7に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項6において、愛玩用動物の首輪等に装着する紐等を貫通させる開口部を前記カバー部材に備えたことにより、外出時等に愛玩用動物に簡易に首輪紐等を装着して利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、添付の図面に従ってこの発明を詳細に説明する。図1は本発明の衣服を愛玩用動物に装着した実施例としての外観図、図2は頭部カバー部材を取外した愛玩用動物の外観図、図3は装着部材のみを装着させた愛玩用動物の外観図、図4は愛玩用動物の衣服の構造を示す実施例としての外観図である。
【0021】
図1の外観図に示す如く、愛玩用動物1の例としての犬の衣服2は、カバー部材13と装着部材5で構成され、カバー部材13は背部カバー部材3と頭部カバー部材4に分割されてそれぞれが分離可能な構成となっている。即ち、愛玩用動物1の胴体に装着した装着部材5に背部カバー部材3が着脱自在に固定され、背部カバー部材3に頭部カバー部材4が着脱自在に固定されて、全体としての衣服2を形成している。なお、愛玩用動物1の衣服2の主要部は、可撓性の繊維や合成樹脂等のシートを素材として製作されている。
【0022】
また、大型の愛玩動物等に対して必要に応じて使用する固定バンド6は、図示の如く愛玩動物1の両側面の例示位置で、背部カバー部材3の端部同志を着脱自在に固定して愛玩動物1に対する背部カバー部材3を安定させる働きをしている。また、頭部カバー部材4の一部である眼周辺部材7は透明の素材を使用して視野を確保している。また、首輪等に接続された紐8は、図示例においては頭部カバー部材4の開口部10aを通して衣服2の外部に引出されて牽引の用に供される。
【0023】
図2に示す如く、頭部カバー部材4を取除いたとき、愛玩用動物1は装着部材5と背部カバー部材3のみを装着した状態となり、必要に応じて紐8を利用して外出等の目的に衣服2を利用することができる。なお、頭部カバー部材4を使用する際には、背部カバー部材3の両側に取付けた複数のホック9が、詳細後述の頭部カバー部材4側のホック9aと着脱自在に結合して頭部カバー部材4を背部カバー部材3に固定する構成になっている。
【0024】
図3の外観図は、愛玩用動物1に装着部材5のみを装着した状態を示すもので、シート状の装着部材5が胴部で巻付けられて、装着部材端部5aの部分で端部同士が重ねられて面ファスナーに類する固定部材11で着脱自在に、かつ、相対位置調整自在に固定されている。また、装着部材5にはカバー固定部材12としてのホックが示されており、背部カバー部材3側の対応するホックと一体になって背部カバー部材3を着脱自在に固定部材5に固定する。なお、固定部材11及びカバー固定部材12は特に例示した面ファスナーやホックに限定されされず、紐やクリップ等使用目的に応じた各種の固定手段が利用できる。
【0025】
図4の外観図に構造の詳細を例示する如く、衣服2は背部カバー部材3、頭部カバー部材4、及び装着部材5から構成されている。装着部材5は図示円周方向に伸縮性を備えるため、シャーリングを施してあるが、ニットや合成樹脂等で伸縮性を有する素材が広く利用できる。また、装着部材5には前述の固定部材11としての面ファスナー、並びにカバー固定部材12としてのホックが取付けられている。なお、装着部材5は、伸縮性に富んだ素材でループ状の形状として、愛玩動物をくぐらせて装着する構造とすることもできる。
【0026】
また、背部カバー部材3には、カバー固定部材12a、並びに頭部カバー部材4を着脱自在に固定する頭部カバー固定部材としてのホック9が取付けられている。背部カバー部材3には、図示例の外周飾り3aやフリル等各種の装飾を施すことが可能であり、形状や装飾は対象とする愛玩動物の種類やサイズ及び衣服の使用目的に応じて適宜変更することができる。
【0027】
また、頭部カバー部材4には、背部カバー部材3のホック9に対応するホック9aが取付けられている。なお、背部カバー部材3及び頭部カバー部材4には、開口部10及び、または開口部10aが設けられており、愛玩動物の胴部を固縛した紐または首輪に接続した紐等を通過させて、用途に応じて愛玩動物を牽引することができる構造になっている。なお、頭部カバー部材4においては愛玩動物の視野を確保することが望ましく、この場合、頭部カバー部材4の主要部を透明性のある素材とするか、眼周辺部材7に透明性のある素材を利用する、あるいは眼周辺部材7の部分のない構成とする。
【0028】
なお、前述の説明では愛玩動物の衣服2が、背部カバー部材3、頭部カバー部材4、及び装着部材5から構成され、また、それぞれ分離可能に構成されている場合を説明した。しかし、本発明に係る愛玩動物の衣服は、背部カバー部材3、頭部カバー部材4、及び装着部材5の全体を一体として固定した構成とすることも可能であり、また、背部カバー部材3、頭部カバー部材4を一体として装着部材5に着脱自在に装着する構成とすることもできる。なお、利用目的に応じて、頭部カバー部材4や背部カバー部材3を取外した状態で装着して使用することも可能であり、また、愛玩動物を固縛する紐等を繋ぐ部材を装着部材5に備えた構造とすることも可能であり、本発明は実施例に限定されず発明の主旨の範囲で各種の応用ができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の衣服を愛玩用動物に装着させた実施例としての外観図。
【図2】頭部カバー部材を取外した愛玩用動物の外観図。
【図3】装着部材のみを装着させた愛玩用動物の外観図。
【図4】愛玩用動物の衣服の構造を示す実施例としての外観図である。
【符号の説明】
【0030】
1 愛玩用動物
2 衣服
3 背部カバー部材
3a 外周飾り
4 頭部カバー部材
5 装着部材
5a 装着部材端部
6 固定バンド
7 眼周辺部材
8 紐
9 ホック
9a ホック
10 開口部
10a 開口部
11 固定部材
12 カバー固定部材
12a カバー固定部材
13 カバー部材
【出願人】 【識別番号】304025714
【氏名又は名称】▲高▼木 三郎
【出願日】 平成16年6月9日(2004.6.9)
【代理人】
【公開番号】 特開2005−348633(P2005−348633A)
【公開日】 平成17年12月22日(2005.12.22)
【出願番号】 特願2004−171102(P2004−171102)