| 【発明の名称】 |
両軸受リールのリール本体 |
| 【発明者】 |
【氏名】中川 勝二 【住所又は居所】大阪府堺市老松町3丁77番地 株式会社シマノ内
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| 【要約】 |
【課題】第2側カバーを簡単に開閉でき、かつリール本体を握ったときに掌に触ることなく第2側カバーを開閉操作できるようにする。さらに、リール全体を小型化しながら、リール外観の美観を向上させることにある。
【解決手段】第2側板9の後部内側には、第2側カバー7を開閉するための操作レバー14が揺動自在に露出して装着されている。操作レバー14は、第1側板8及び第2側板9に支持された揺動軸15に装着されている。揺動軸15の先端には、第2側カバー7が固定されており、第2側カバー7は、ばね部材16により第2側板9から離反する方向に付勢されている。第2側カバー7側の揺動軸15には、径方向の上下に突出するピン部材15aがばね部材16の端部が接触可能に装着されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 釣竿に装着され、ハンドルが一側面に配置され、釣り糸を前方に繰り出すスプールが内部に配置された両軸受リールのリール本体であって、 前記スプールが間に配置される1対の第1側板及び第2側板と、前記第1側板及び前記第2側板を連結する連結部材とを有するフレームと、 前記第1側板の外方を覆い、外方に前記ハンドルが装着される第1側カバーと、 前記第2側板の外方を覆い、前記第2側板に開閉自在に装着される第2側カバーと、 前記第2側板から内側に露出して設けられた操作部を有し、前記第2側カバーを開閉する開閉機構と、 を備えた両軸受リールのリール本体。 【請求項2】 前記第2側カバーは、前記スプールの回転軸と平行な揺動軸に軸回りに揺動自在、かつ軸方向に移動自在に前記第2側板に装着されている、請求項1に記載の両軸受リールのリール本体。 【請求項3】 前記第2側カバーを前記第2側板から離反する方向に付勢する付勢部材をさらに備えている、請求項2に記載の両軸受リールのリール本体。 【請求項4】 前記第2側カバーは、前記揺動軸に沿って配置され、前記第2側板に回動自在かつ軸方向移動自在に配置された軸部材の先端部に固定されている、請求項2又は3に記載の両軸受リールのリール本体。 【請求項5】 前記軸部材は、基端部が前記第1側板に回動自在かつ軸方向移動自在に配置されている、請求項4に記載の両軸受リールのリール本体。 【請求項6】 前記軸部材の基端部に設けられ、前記軸部材の軸方向移動を所定範囲の間で規制する規制部材をさらに備えている、請求項4又は5に記載の両軸受リールのリール本体。 【請求項7】 前記操作部は、前記第2側板に回転自在に装着され、前記軸部材に回転可能に装着されたレバー部材である、請求項4から6のいずれか1項に記載の両軸受リールのリール本体。 【請求項8】 前記操作部は、前記第2側カバーが開く第1位置と、前記第2側カバーが閉じる第2位置とに揺動自在に設けられ、 前記開閉機構は、前記操作部を前記第1位置に揺動させたとき前記軸部材が軸方向移動可能に挿通され、かつ前記操作部を前記第2位置に揺動させたとき前記軸部材が軸方向移動不能に係止される係止機構をさらに有している、請求項7に記載の両軸受リールのリール本体。 【請求項9】 前記スプールの下方に配置された前記連結部材の下側に設けられ、下面に前記釣竿が装着される竿装着脚部をさらに備え、 前記フレームの上面と前記竿装着脚部の下面との間の上下長さは、前記フレームの前記釣竿の長手方向に沿った前後長さより小さい、請求項1から8のいずれか1項に記載の両軸受リールのリール本体。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、リール本体、特に、ハンドルが一側面に配置され内部にスプールが配置された両軸受リールのリール本体に関する。 【背景技術】 【0002】 両軸受リールは、一般に、釣竿に装着されるリール本体と、リール本体の内部に配置されたスプールと、リール本体の一側に装着されたハンドルとを備えている。リール本体は、フレームと、フレームの両側方を覆う1対の第1側カバー及び第2側カバーとを有している。フレームは、1対の第1側板及び第2側板と、第1側板及び第2側板を連結する連結部材とを有している。第1側カバー及び第2側カバーは、第1側板及び第2側板の外方にそれぞれ装着されている。第1側カバーの外方には、ハンドルやスタードラグが装着されている。ハンドル装着側と逆側の第2側カバーは、スプールやブレーキ機構を着脱するために、第2側板に開閉自在に装着されている。 【0003】 この種の両軸受リールでは、第2側カバーを開閉操作するための開閉機構は、第1側カバーまたは第2側カバーの側方に露出しており、外部から操作可能に設けられている。 【0004】 ハンドル装着側の第1側カバーから露出して設けられた開閉機構は、たとえば第1側板及び第2側板を貫通して設けられ、操作部としての頭部が第1側カバーから露出する1本または複数本のねじにより構成されている(たとえば、特許文献1参照)。 【0005】 また、ハンドル装着側と逆側の第2側カバーから露出して設けられた開閉機構は、たとえば折り畳み可能な操作部と、操作部に連動して回転する係止部とにより構成されている。係止部は、第2側板に形成されたスプール通過用の開口の周囲に係止される(たとえば、特許文献2参照)。 【特許文献1】特開2001−145443号公報 【特許文献2】特開2001−54342号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0006】 前記従来の操作部材が第1側カバーの外方に設けられている構成では、第2側カバーを着脱するためには、たとえば左手で第2側カバー側を把持して右手で第1側カバーの操作部を操作しねじを緩めた後、右手で第1側カバー側を把持し直して左手で第2側カバーを着脱する。このように、第2側カバーを着脱するためには、リールを何度も把持しなおす必要が生じ、このため第2側カバーを簡単に着脱するのが困難である。 【0007】 さらに、第1側カバーの外方にはハンドルやスタードラグが装着されているので、操作部を露出させるために、ハンドルやスタードラグを回転させる必要が生じる。特に、操作部材が複数ある場合は、ハンドルやスタードラグをその度に何度も回転させなければならず、第2側カバーの着脱に手間がかかり、このため第2側カバーを簡単に着脱できないおそれがある。 【0008】 また、前記従来の操作部が第2側カバーの外方に設けられている場合、パーミング操作によりリール本体と釣竿とを一緒に握ると、掌に開閉機構の操作部が接触することがある。掌に操作部が接触すると、掌に違和感を感じることがある。また、操作部の構造によっては、誤って着脱操作が行われてしまうことがある。 【0009】 また、特に、リール全体を把持可能なロープロフィール型の両軸受リールでは、操作部を第1側カバーまたは第2側カバーの外方に設けると、操作部がリール外形の輪郭からはみ出してしまうことがある。このように操作部がリール外形の輪郭からはみ出すと、リール全体の大型化を招くとともに、リール外観の美観を損ねるおそれが生じる。 【0010】 本発明の課題は、第2側カバーを簡単に開閉でき、かつリール本体を握ったときに掌に触ることなく第2側カバーを開閉操作できるようにすることにある。 【0011】 本発明の別の課題は、リール全体を小型化しながら、リール外観の美観を向上させることにある。 【課題を解決するための手段】 【0012】 発明1に係る両軸受リールのリール本体は、釣竿に装着されハンドルが一側面に配置され内部にスプールが配置された両軸受リールのリール本体であって、スプールが間に配置される1対の第1側板及び第2側板と第1側板及び第2側板を連結する連結部材とを有するフレームと、第1側板の外方を覆い外方にハンドルが装着される第1側カバーと、第2側板の外方を覆い第2側板に開閉自在に装着される第2側カバーと、第2側板から内側に露出して設けられた操作部を有し第2側カバーを開閉する開閉機構とを備えている。 【0013】 この両軸受リールのリール本体では、第2側カバーを開閉する開閉機構の操作部が第2側板から内側に露出して設けられているので、従来のように操作部が第1側カバーまたは第2側カバーの側方に露出することがなくなる。したがって、たとえば左手で第2側カバー側を把持しながらその手で操作部を操作して第2側カバーを簡単に着脱することができる。また、操作部は第1側カバーの外方に露出していないので、従来のようにハンドルやスタードラグを回転させる必要がなくなり、第2側カバーの着脱がさらに容易になる。一方、操作部は第2側カバーの外方に露出していないので、リール本体を握ったときに掌に触ることなくパーミングを行うことができる。 【0014】 また、ここでは、第2側カバーを開閉する開閉機構の操作部が第2側板から内側に露出して設けられているので、従来のように操作部が第1側カバーまたは第2側カバーの側方に露出することがなくなる。したがって、操作部がリール外形の輪郭からはみ出すことがなくなるので、リール全体を小型化しながら、リール外観の美観を向上させることができる。 【0015】 発明2に係る両軸受リールのリール本体は、発明1に記載のリール本体において、第2側カバーは、スプールの回転軸と平行な揺動軸に軸回りに揺動自在、かつ軸方向に移動自在に第2側板に装着されている。この場合、第2側カバーがスプールの回転軸と平行な揺動軸に軸回り揺動するので、着脱時に回転軸方向のスペースがあまり必要ではなく、第2側カバーをコンパクトに着脱できる。 【0016】 発明3に係る両軸受リールのリール本体は、発明2に記載のリール本体において、第2側カバーを第2側板から離反する方向に付勢する付勢部材をさらに備えている。この場合、第2側板から第2側カバーが外れると、第2側カバーが第2側板から離反するので、自重により第2側カバーが自動的に揺動して開くようにすることができる。 【0017】 発明4に係る両軸受リールのリール本体は、発明2又は3に記載のリール本体において、第2側カバーは、揺動軸に沿って配置され、第2側板に回動自在かつ軸方向移動自在に配置された軸部材の先端部に固定されている。この場合、第2側カバーが揺動軸の先端に固定されているので、揺動軸を所定の軸方向位置で位置決め固定することにより第2側カバーを第2側板に簡単に固定できる。 【0018】 発明5に係る両軸受リールのリール本体は、発明4に記載のリール本体において、軸部材は、基端部が第1側板に回動自在かつ軸方向移動自在に配置されている。この場合、軸部材を第1側板と第2側板との間に配置することにより、軸部材を第2側板に片持ち支持する場合に比して、軸部材の支持を安定させることができる。 【0019】 発明6に係る両軸受リールのリール本体は、発明4又は5に記載のリール本体において、軸部材の基端部に設けられ、軸部材の軸方向移動を所定範囲の間で規制する規制部材をさらに備えている。この場合、規制部材により軸部材が所定範囲以上外方に移動することがないので、第2側カバーが第2側板から抜け落ちるのを防止できる。 【0020】 発明7に係る両軸受リールのリール本体は、発明4から6のいずれかに記載のリール本体において、操作部は、第2側板に回転自在に装着され、軸部材に回転可能に装着されたレバー部材である。この場合、レバー部材の回転操作により、第2側カバーの着脱が容易になる。 【0021】 発明8に係る両軸受リールのリール本体は、発明7に記載のリール本体において、操作部は、第2側カバーが開く第1位置と、第2側カバーが閉じる第2位置とに揺動自在に設けられている。開閉機構は、操作部を第1位置に揺動させたとき軸部材が軸方向移動可能に挿通され、かつ操作部を第2位置に揺動させたとき軸部材が軸方向移動不能に係止される係止機構をさらに有している。この場合、従来のねじ式の操作部に比して回転量を少なくすることができるので、レバー部材の回転操作が簡単になる。 【0022】 発明9に係る両軸受リールのリール本体は、発明1から8のいずれかに記載のリール本体において、スプールの下方に配置された連結部材の下側に設けられ下面に釣竿が装着される竿装着脚部をさらに備え、フレームの上面と竿装着脚部の下面との間の上下長さはフレームの釣竿の長手方向に沿った前後長さより小さい。この場合、フレームの上下長さがフレームの前後長さより小さい、いわゆるロープロフィール型の両軸受リールであるので、第2側カバーを開閉する開閉機構の操作部を第2側板から内側に露出するように設けることにより、リール全体を小型化しながら、リール外観の美観を向上させるといった効果が顕著になる。 【発明の効果】 【0023】 本発明によれば、第2側カバーを開閉する開閉機構の操作部が第2側板から内側に露出して設けられているので、第2側カバーを簡単に開閉でき、かつリール本体を握ったときに掌に触ることなく第2側カバーを開閉操作できる。また、リール全体を小型化しながら、リール外観の美観を向上させることができる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0024】 本発明の一実施形態を採用した両軸受リールは、図1から図3に示すように、ベイトキャスト用の小型の両軸受リールである。この両軸受リールは、図1及び図2に示すように、リール本体1と、リール本体1の側方に配置されたスプール回転用ハンドル2と、ハンドル2のリール本体1側に配置されたドラグ調整用のスタードラグ3とを備えている。ハンドル2は、図2に示すように、ハンドル軸30の先端に固定された板状のハンドルアーム2aと、ハンドルアーム2aの両端に回転自在に装着されたハンドル把手2bとを有するダブルハンドル型のものである。 【0025】 リール本体1は、図1及び図2に示すように、たとえば合成樹脂製の部材であり、フレーム5と、フレーム5の両側方に装着された第1側カバー6及び第2側カバー7とを有している。第1側カバー6の外方には、ハンドル2が装着されている。 【0026】 フレーム5は、図1から図3に示すように、所定の間隔をあけて互いに対向するように配置された1対の第1側板8及び第2側板9と、第1側板8及び第2側板9を一体で連結する複数の連結部材10とを有している。第1側板8の外方には、第1側カバー6が装着され、第2側板9の外方には、第2側カバー7が開閉自在に装着されている。下側の連結部材10は、図1及び図3に示すように、前後に1対設けられており、リールを釣竿に装着するための前後に長い金属製の竿装着脚部4が固定されている。また、フレーム5は、図3に示すように、フレーム5の上面と竿装着脚部4の下面との間の上下長さAはフレーム5の釣竿の長手方向に沿った前後長さBより小さくなっており、いわゆるリール全体を把持可能なロープロフィール型の両軸受リールを構成している。 【0027】 フレーム5の内部には、図2に示すように、スプール軸20に支持されたスプール12と、サミングを行う場合の親指の当てとなるクラッチレバー17と、スプール12内に均一に釣り糸を巻くためのレベルワインド機構18とが配置されている。 【0028】 フレーム5と第1側カバー6との間には、ハンドル2からの回転力をスプール12及びレベルワインド機構18に伝えるためのギア機構19と、クラッチ機構21と、クラッチレバー17の操作に応じてクラッチ機構21を制御するためのクラッチ制御機構22と、スプール12を制動するドラグ機構23と、スプール12の回転時の抵抗力を調整するためのキャスティングコントロール機構24とが配置されている。ギア機構19は、ハンドル軸30と、ハンドル軸30に固定されたメインギア31と、メインギア31に噛み合う筒状のピニオンギア32とを有している。また、フレーム5と第2側カバー7との間には、キャスティング時のバックラッシュを抑えるための遠心ブレーキ機構25が配置されている。 【0029】 第1側板8及び第2側板9の外形は、図1から図3に示すように、側面視略楕円形状になるように非円形に形成されており、第1側カバー6及び第2側カバー7の外形は、第1側板8及び第2側板9の外形と同形状になるように形成されている。 【0030】 第2側板9の中心部よりやや上方には、図2及び図3に示すように、スプール12を着脱するための円形の開口部11が形成されている。開口部11の内周には、スプール軸20の左端を支持するスプール支持部13が着脱自在に装着されている。 【0031】 第2側板9の後部内側には、図1から図3に示すように、第2側カバー7を開閉するための操作レバー14が揺動自在に露出して装着されている。操作レバー14は、第1側板8及び第2側板9に支持された揺動軸15に装着されている。揺動軸15の先端には、第2側カバー7が固定されており、第2側カバー7は、ばね部材16により第2側板9から離反する方向に付勢されている。第2側カバー7側の揺動軸15には、径方向の上下に突出するピン部材15aがばね部材16の端部が接触可能に装着されている。 【0032】 操作レバー14は、図1から図13に示すように、前後方向に揺動自在に揺動軸15に装着されたレバー状の部材である。操作レバー14は、図10から図13に示すように、揺動軸15に装着される側面視略円形の装着部14aと、装着部14aから下方に一体的に延びて形成され指で摘んで操作するための操作部14bとを有している。 【0033】 装着部14aは、図6から図9に示すように、左右方向に貫通する貫通孔14cと、貫通孔14cの左端部と連通し貫通孔14cより大径に形成された第1凹部14dと、貫通孔14cの右端部と連通し貫通孔14cより大径に形成された第2凹部14eとを有している。 【0034】 また、装着部14aは、図6から図9に示すように、第1凹部14dの外周側に周方向に沿って形成された溝部14fをさらに有しており、溝部14fにはOリング14gが装着されている。Oリング14gは、操作レバー14が第2側板9に対して軸方向移動不能に固定するためのものであり、溝部14fと第2側板9との両方に接触するように装着されている。また、Oリング14gは、合成樹脂製の部材であって、操作レバー14が小さい力では揺動しないようになっており、このため操作レバー14が所定の揺動位置にて姿勢を維持することが可能である。 【0035】 操作部14bは、図10から図13に示すように、装着部14aの外形と滑らかに連続する先細り形状になるように形成されている。操作部14bの先端部は、丸みを帯びて形成されており、この部分を指で摘んで前後に揺動操作可能である。操作部14bは、図10から図12に示すように、前方に揺動させて先端部が下方に位置したとき(以下、第1位置という)、第2側カバー7が開放可能な状態となる。また、操作部14bは、図13に示すように、第1位置から後方に揺動させて先端部が後方に位置したとき(以下、第2位置という)、第2側カバー7が閉塞状態となる。 【0036】 貫通孔14cは、図10から図13に示すように、揺動軸15のピン部材15aが挿通可能に非円形になるように形成されている。第1凹部14d及び第2凹部14eは、図6から図9に示すように、揺動軸15のピン部材15aが回転可能な径を有する側面視円形の凹部である。第2凹部14eの底面には、図6から図13に示すように、揺動軸15のピン部材15aが接触可能な位置に傾斜面14hが形成されている。傾斜面14hは、操作部14bを第1位置から第2位置へ揺動させる方向に傾斜高さが大きくなるように形成されている。傾斜面14hは、図10から図13に示すように、左右2箇所に形成されている。図中左側の傾斜面14hは、上側から下側に向かって傾斜高さが大きくなるように形成されており、図中右側の傾斜面14hは、下側から上側に向かって傾斜高さが大きくなるように形成されている。 【0037】 揺動軸15は、図1から図5に示すように、スプール軸20及びハンドル軸30と平行に配置された軸部材である。揺動軸15は、図1及び図3に示すように、フレーム5の後部のクラッチレバー17下方に配置されている。揺動軸15の両端は、第1側板8及び第2側板9に回転自在かつ軸方向移動可能に支持されている。 【0038】 揺動軸15の先端は、第2側板9を貫通して第2側カバー7の内側面に移動不能に固定されている。第2側板9と第2側カバー7との間に配置される揺動軸15には、前述したピン部材15aが立設されている。第1側板8と第1側カバー6との間に配置される揺動軸15の基端には、図1、図2、図4及び図5に示すように、揺動軸15の軸方向移動を所定範囲の間で規制する規制部材15bが装着されている。 【0039】 ピン部材15aは、図6及び図9に示すように、揺動軸15に形成された貫通孔15cにかしめ固定される棒状部材であり、揺動軸15を貫通して上下方向に突出している。ピン部材15aは、操作レバー14の貫通孔14c及び第1凹部14dを挿通可能であり、第2側カバー7を閉じたとき第2凹部14eの傾斜面14hに接触可能である。 【0040】 規制部材15bは、図4及び図5に示すように、揺動軸15の基端部に固定されたE型止め輪である。このような規制部材15bを設けることにより、図4に示すように、第2側カバー7を開いたときに第2側カバー7がリールから抜け落ちなくなる。 【0041】 ばね部材16は、図1、図2、図4及び図5に示すように、第2側カバー7とピン部材15aとの間に配置されたコイルばねであって、第2側カバー7を開く方向に付勢している。ばね部材16は、ピン部材15aが貫通孔14c及び第2凹部14eに位置しているときは、図5に示すように、第1凹部14dの底部に接触している。このため、第2側カバー7は常に開く方向に付勢される。 【0042】 このような構成の両軸受リールでは、たとえばバックラッシュ等により釣り糸がスプール12に絡まる等してスプール12をリール本体1から取り外す際には、第2側カバー7を開けて第2側板9の開口部11を開放する必要が生じる。 【0043】 そこで、第2側カバー7を開けるには、操作レバー14を図13に示す第2位置から、図12に示す第1位置へ揺動させる。次に、第2側カバー7を回転し、揺動軸15のピン部材15aが貫通孔14cに挿通不能な位置(図9及び図12参照)から貫通孔14cに挿通可能な位置(図8及び図11参照)に位置するまで回転させる。このとき、第2側カバー7及び揺動軸15はばね部材16により左側に付勢されているので、ピン部材15aが貫通孔14cに挿通され第1凹部14dより左側に位置するように、図4に示す規制部材15bが第1側板8に当接するまで、第2側カバー7及び揺動軸15が左側に自動的に移動する(図7参照)。すると、図6及び図10に示すように、第2側カバー7の自重により第2側カバー7及び揺動軸15が回転し、第2側カバー7が開放される。 【0044】 また、第2側カバー7を閉じるには、第2側カバー7を逆方向に回転し、揺動軸15のピン部材15aが貫通孔14cに挿通不能な位置(図6及び図10参照)から貫通孔14cに挿通可能な位置(図7及び図11参照)に位置するまで回転させる。そして、ピン部材15aを貫通孔14cに挿通し第2凹部14eより右側に位置するように、ばね部材16の付勢力に逆らいながら、第2側カバー7及び揺動軸15を右側に移動させる(図8参照)。そして、揺動軸15のピン部材15aが貫通孔14cに挿通不能な位置(図9及び図12参照)まで第2側カバー7を回転させる。最後に、操作レバー14を図12に示す第1位置から、図13に示す第2位置へ揺動させ、傾斜面14hにピン部材15aを接触させる。このとき、第2側カバー7及び揺動軸15はばね部材16により左側に付勢され、傾斜面14hは操作部14bを第1位置から第2位置へ揺動させる方向に傾斜高さが大きくなっているので、第2側カバー7は第2側板9に引き込まれるようにして係止される。 【0045】 このように構成されたリール本体1では、第2側カバー7を開閉する操作レバー14が第2側板9から内側に露出して設けられているので、たとえば左手で第2側カバー7側を把持しながらその手で操作レバー14を操作して第2側カバー7を簡単に着脱することができる。 【0046】 また、操作レバー14は第1側カバー6の外方に露出していないので、従来のようにハンドル2やスタードラグ3を回転させる必要がなくなり、第2側カバー7の着脱がさらに容易になる。一方、操作レバー14は第2側カバー7の外方に露出していないので、リール本体1を握ったときに掌に触ることなくパーミングを行える。 【0047】 〔他の実施形態〕 (a) 前記実施形態では、外形が非円形の両軸受リールを例に説明したが、両軸受リールの形状はこれに限定されるものではなく、たとえば外形が円形の丸型の両軸受リールにも本発明を適用できる。また、ロープロフィール型の両軸受リールに限定されるものではない。 【0048】 (b) 前記実施形態では、第2側カバー7の係止機構としてばね部材16や傾斜面14hを設けたが、係止機構はこれらに限定されるものではなく、たとえば第2側カバー7と第2側板9とにそれぞれ係止突起及び係止凹部を設けて係止する構成にしてもよい。あるいは、バヨネット構造等の弾性圧入係合により係止する構成にしてもよい。 【0049】 (c) 前記実施形態では、操作レバー14は、第2側板9の後部下方に配置していたが、第2側板9の内側面であればどのような位置でもよい。また、操作レバー14の形状はレバー状に限定されるものではない。 【0050】 (d) 前記実施形態では、規制部材15bを揺動軸15の基端部に設けていたが、たとえば操作レバー14に当接するように配置してもよい。 【0051】 (e) 前記実施形態では、揺動軸15は、第1側板8及び第2側板9に支持されていたが、たとえば第1側板8に片持ち支持される構成にしてもよい。 【0052】 (f) 前記実施形態では、第1位置に操作レバー14を配置したとき、図12に示したような位置関係に配置され、ただちに第2カバー7が開かないようにした。これにより、操作レバー14を第2位置から第1位置に誤動作により移動させても第2側カバー7が開かないようにしている。しかし、第1位置に操作レバー14を配置したときに、図14に示す位置になるようにピン部材15aと操作バー14の貫通孔14cとを配置し、ピン部材15aが貫通孔14cを貫通可能なようにしてもよい。 【0053】 この実施形態では、図17に示すように、揺動レバー114の第2凹部114eにおいて、ピン部材15aが貫通可能な貫通孔114cは両端が扇形に形成されている。傾斜面114hは、貫通孔114cの縁部から図17の左方(図14反時計回り)に行くにつれて傾斜高さが高くなるように形成された傾斜部114iと、揺動軸15の軸芯と直交する平面部114jとを有している。平面部114jの中間部には、ピン部材15aの外周面が係合する断面し円弧状の係止溝114kが形成されている。係止溝114kは、揺動レバー114が第2位置に配置されるとピン部材15aが係止溝114kに配置されるように形成されている。 【0054】 この場合、第2側カバー7を開けるには、操作レバー114を図15に示す第2位置から、図14に示す第1位置へ揺動させる。すると、揺動軸15のピン部材15aが貫通孔114cを挿通可能な位置に配置される。このとき、第2側カバー7及び揺動軸15はばね部材16により左側に付勢されているので、ピン部材15aが貫通孔114cを挿通し第1凹部14dより左側に位置するように、図4に示す規制部材15bが第1側板8に当接するまで、第2側カバー7及び揺動軸15が左側に自動的に移動する(図7参照)。すると、図6及び図16に示すように、第2側カバー7の自重により第2側カバー7及び揺動軸15が回転し、第2側カバー7が開放される。 【0055】 また、第2側カバー7を閉じるには、第2側カバー7を逆方向に回転し、揺動軸15のピン部材15aが貫通孔114cに挿通可能な位置(図6及び図14参照)まで回転させる。そして、ピン部材15aを貫通孔114cに挿通し第2凹部114eより右側に位置するように、ばね部材16の付勢力に逆らいながら、第2側カバー7及び揺動軸15を右側に移動させる(図8参照)。そして、操作レバー114を図14に示す第1位置から、図15に示す第2位置へ揺動させ、傾斜面114hの傾斜部114iにピン部材15aを接触させる。このとき、第2側カバー7及び揺動軸15はばね部材16により左側に付勢され、傾斜部114iは操作部114bを第1位置から第2位置へ揺動させる方向に傾斜高さが大きくなっているので、第2側カバー7は第2側板9に引き込まれるようにして係止される。そして、操作レバー114が第2位置に配置されると、ピン部材15aが平面部114jの中間に形成された係止溝114kに配置され、揺動レバー114の揺動が規制される。このため、第2位置にある揺動レバー114を誤操作により触っても揺動レバー114が誤動作しにくい。 【0056】 このような構成にすることにより、操作レバー14を第2位置から第1位置に操作するだけで簡単に第2側カバー7を開けることができる。 【図面の簡単な説明】 【0057】 【図1】本発明の一実施形態を採用した両軸受リールの背面図。 【図2】前記両軸受リールの平面断面図。 【図3】前記両軸受リールの側面図。 【図4】第2側カバーを開けたときの開閉機構周辺の拡大断面図。 【図5】前記第2側カバーを閉じたときの図4に相当する図。 【図6】前記第2側カバーを開けたときのレバー部材周辺の拡大断面図。 【図7】前記第2側カバーを回転させたときの図6に相当する図。 【図8】前記第2側カバーを閉じたときの図6に相当する図。 【図9】前記第2側カバーを回転させたときの図6に相当する図。 【図10】前記第2側カバーを開けたときの前記レバー部材周辺の拡大側面図。 【図11】前記第2側カバーを移動させたときの図10に相当する図。 【図12】前記第2側カバーを閉じたきの図10に相当する図。 【図13】前記レバー部材を揺動させたときの図10に相当する図。 【図14】他の実施形態の第1位置を示す図11に相当する図。 【図15】他の実施形態の第2位置を示す図13に相当する図。 【図16】他の実施形態の図10に相当する図。 【図17】図15のXVII−XVII断面図。 【符号の説明】 【0058】 1 リール本体 2 ハンドル 5 フレーム 6 第1側カバー 7 第2側カバー 8 第1側板 9 第2側板 10 連結部材 11 開口部 12 スプール 14 操作レバー 14a 装着部 14b 操作部 14c 貫通孔 14d 第1凹部 14e 第2凹部 14f 溝部 14g Oリング 14h 傾斜面 15 揺動軸 15a ピン部材 15b 規制部材 15c 貫通孔 16 ばね部材
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002439 【氏名又は名称】株式会社シマノ 【住所又は居所】大阪府堺市老松町3丁77番地
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| 【出願日】 |
平成17年2月28日(2005.2.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094145 【弁理士】 【氏名又は名称】小野 由己男
【識別番号】100111187 【弁理士】 【氏名又は名称】加藤 秀忠
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| 【公開番号】 |
特開2005−323586(P2005−323586A) |
| 【公開日】 |
平成17年11月24日(2005.11.24) |
| 【出願番号】 |
特願2005−54493(P2005−54493) |
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