| 【発明の名称】 |
畜産用飲水器の水流整流方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】町田一幸 【住所又は居所】長野県須坂市大字幸高246番地 オリオン機械株式会社内
【氏名】上條利幸 【住所又は居所】長野県須坂市大字幸高246番地 オリオン機械株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】畜産用飲水器において、水が給水カップから溢れて周囲を汚すのを防止すると共に、押圧板の裏側を清潔に保つ。
【解決手段】吐出口と押圧板の間に、下部と左右側部に後方へ延設された止水部を有する吐出口カバーを設け、吐出口から供給される水の少なくとも一部を左右に振り分けてカップ前方で干渉させることにより水の勢いを失わせる。また給水カップの底部を平坦としてカップ前方の水の乗り越えを防ぐ。さらに吐出口カバーの前面下部に通水口を設けて、水の一部を押圧板の裏面へ供給することにより清掃しにくい押圧板の裏側に汚れが付着するのを防ぐ。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 給水配管の端部に接続され、家畜が自ら押圧板を押すことにより吐出口を自ら開閉できる開閉手段と、給水カップとを備えた畜産用飲水器において、前記吐出口と押圧板の間に吐出口から供給される水の少なくとも一部を左右に振り分ける整流手段を設けたことを特徴とする畜産用飲水器の水流整流方法。 【請求項2】 前記給水カップが平坦な底部を有することを特徴とする請求項1記載の畜産用飲水器の水流整流方法。 【請求項3】 前記整流手段が供給口から供給される水の一部をさらに押圧板の裏面へ供給することを特徴とする請求項1または2記載の畜産用飲水器の水流整流方法。 【請求項4】 前記整流手段は、吐出口の前方に設置された略長方形の本体を有する板状部材であり、該本体の下方及び左右の縁が後方へ延設されて水の流通を規制する止水部を形成し、該下方の止水部と左右の止水部の間にはそれぞれ間隔を設けると共に、前記本体の下端付近には通水孔を設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項記載の畜産用飲水器の水流整流方法。 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項記載の畜産用飲水器。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、畜舎等に装備される畜産用飲水器の水流整流方法に関するものである。 【背景技術】 【0002】 図5は昭和56年実用新案公開第150271号の公報に記載された従来の畜産用飲水器の中央縦断面図を示す。この家畜用給水装置は大きく給水配管1と、開閉手段2と、給水カップ3とで構成されている。開閉手段2は給水配管1の上端に継手本体21を装着し、前面側にガイド22を嵌装して給水弁23を収容している。給水弁23は後部のスプリング24により閉弁位置に保持され、前面はガイド22を挿通する前後摺動可能なプッシュロッド25の後端に当接している。ガイド22及び継手本体21の下面には吐出口26が設けられている。 【0003】 プッシュロッド25の前端は継手本体21の前面から少し突き出して、継手本体21の上部に水平ピン27で枢支された押圧板28の裏面に当接している。家畜が水を飲もうとして給水カップ3に口を入れると、鼻先が押圧板28の前面に当たりこれを後方へ押込むので、プッシュロッド25を介して給水弁23が開弁され、吐出口26より下向きに水が供給されて半球状の給水カップ3の底部に溜まる。そこで家畜は新鮮な水を飲むことができる。 【特許文献1】昭和56年実用新案公開第150271号公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 上記公報記載の畜産用飲水器の場合、水は給水カップ3の底部に向けて下向きに噴出されるが、給水配管の水圧が高いと吐出流量が増え水が給水カップ3の前方の縁を乗り越えてカップ外まで飛び出してしまう問題があった。このように水が給水カップ3から溢れて周囲を汚すと、周囲の餌等が汚れて不衛生であるばかりでなく、家畜の嗜好性が落ち、餌の摂取量が減ってしまう問題がある。前方の乗り越えを防ぐために左か右に吐出口を向けると、遠心力により給水カップ3内をぐるぐる回り水圧によっては飛び出てしまう。従って乳牛等の家畜に充分に水を飲ませようとして、給水圧を上げ吐出量を増やそうとしても、思うように増やすことができなかった。 【0005】 また、上記発明のように吐出口を下向きに設けて下方へ噴出させる場合、押圧板の裏側には水は当たらないので汚れが付着し、清掃しにくく不都合であった。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本出願の請求項1記載の発明は、家畜が自ら操作部材を押すことにより吐出口を自ら開閉できる開閉手段を備えた畜産用飲水器において、前記吐出口と操作部材の間に吐出口から供給される水の少なくとも一部を左右に振り分ける整流手段を設けたことを特徴とする畜産用飲水器及の水流整流方法により、上記の課題を解決する。なお、 【0007】 本出願の請求項2ないし4記載の発明は、前記給水カップの底を平坦にすること、前記整流手段が供給口から供給される水の一部をさらに操作部材の裏面へ供給すること、前記操作部材の裏面を実質的に平滑な面とすることにより、さらに上記の課題を解決する。 【0008】 好ましくは、前記整流手段は、吐出口の前方に設置された略長方形の本体を有する板状部材であり、該本体の下方及び左右の縁を後方へ延設して水の流通を規制する止水部を形成し、該下方の止水部と左右の止水部の間にはそれぞれ間隔を設けると共に、前記本体の下端付近には通孔を設けたものからなるものとすることができる。 【発明の効果】 【0009】 畜産用飲水器の吐出口と操作部材の間に吐出口から供給される水の少なくとも一部を左右に振り分ける整流手段を設けると、吐出口から給水カップ前方へ向かう水の流れが防止又は抑制されるので、カップの縁を乗り越える水で周囲が汚れるのを防ぐことができる。整流手段で左右に振り分けられた水は、給水カップの周囲を回ってカップの前部でほぼ反対向きに合流し、干渉し合って勢いを失うので、給水配管の水圧が高くても給水カップの外への飛び出しを防止できる。さらに給水カップの底部を平坦にすると、底部からカップの縁に向かう水の流れが抑制されるので、半球状の給水カップと比べて水の飛び出しをいっそう効果的に防止できる。これにより、給水圧を上げて牛に充分水を飲ませることが可能となる。 【0010】 また、前記整流手段が供給口から供給される水の一部をさらに開閉手段の裏面へ供給するようにすれば、清掃しにくい押圧板の裏側に汚れが付着するのを防ぐことができる。さらに前記押圧板の裏側を実質的に平滑な面とすればこの効果をより増大できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0011】 以下、本発明を実施するための最良の形態を図を参照しつつ説明する。 【実施例1】 【0012】 本発明の畜産用飲水器は、例えば図1に示すように牛舎の2頭の牛の繋留位置の間などに設置されるものであり、図2に詳細に示されるように、給水配管1、開閉手段2、給水カップ3からなる。(開閉手段2は実開昭56−150271に記載されたのと略同様のものであるため共通の符号を用いて説明する。)給水配管1の上端にガイド22と給水弁23を備えた継手本体21を装着しており、給水弁23は後部のスプリング24により閉弁位置に保持され、前面はプッシュロッド25の後端に当接している。ガイド22及び継手本体21の下面には吐出口26が設けられている。プッシュロッド25の前端は継手本体21の上部に水平ピン27で枢支された押圧板28の裏面に当接しており、操作部材である押圧板28が後方に押されるとプッシュロッド25を介して給水弁23が開弁され、吐出口26より下向きに水が供給される。 【0013】 押圧板28の形状は略長方形のへら状で、家畜が鼻先で押しやすいように側面視が後方に凹んだ弧状をなし裏面は平滑な面となっている。押圧板28の左右縁の上端部は後方に突出して水平ピンの枢支部となっている。給水カップ3は平坦な底部31と曲面状の外周部32を有しており、底部31と外周部32の境界部分で最もカーブが深い形状になっている。 【0014】 吐出口と押圧板の間には、吐出口から供給される水を分岐させる整流手段である吐出口カバー4が設けられている。吐出口カバー4は、図3に示すように吐出口の前方に設置された略長方形の本体41を有する板状部材であり、該本体の下方及び左右の縁が後方へ延設されて水の流通を規制する止水部を形成し、該下方の止水部42と左右の止水部43の間にはそれぞれ間隔を設けると共に、前記本体の下端付近には通水孔44を設けてある。 【0015】 吐出口から吐出された水は、吐出口カバー本体41の裏面に沿って流れ、下方の止水部42によって一旦せき止められて前方へ進む勢いが抑制される。下方の止水部42と左右の止水部43の間に間隔が設けられているので、せき止められた水の大部分はここから左右に振り分けられ、図3のように給水カップ3の内面の形状に従って、底部31と外周部32の境界部分を内側に回り込むように流れ、給水カップの前部中央で左右から合流し干渉して勢いを失い、カップ底部に溜まる。 【0016】 また止水部42でせき止められた水の一部は通水孔44より吐出口カバー4の表側へ吐出され、押圧板28の裏面に当たってカップ底部へ流下する。押圧板28の裏面が平滑になっていることにより清掃作用が促進される。従って水の吐出時は常時押圧板28の裏側を水が流れていることになり、汚れの付着を防止できる。 【産業上の利用可能性】 【0017】 本発明によれば、水の吐出時に水圧が変動しても給水カップ外へ水が飛び出すことが防止され、また押圧板の見えない部分である裏側が常に清掃されるので、畜舎及びカップ内を衛生的に保つことができ、健康な家畜の育成と作業環境の改善に多大な効果がある。 【図面の簡単な説明】 【0018】 【図1】畜産用飲水器の設置状態を示す側面図 【図2】実施例1の畜産用飲水器の要部縦断面図 【図3】実施例1の吐出口カバーの形状を示す三面図 【図4】実施例1の畜産用飲水器における水の流れを示す平面図 【図5】従来技術を示す説明図 【符号の説明】 【0019】 1 給水配管 2 開閉手段 3 給水カップ 4 吐出口カバー
41 カバー本体 42 下方止水部 43 左右止水部 44 通水孔
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| 【出願人】 |
【識別番号】000103921 【氏名又は名称】オリオン機械株式会社 【住所又は居所】長野県須坂市大字幸高246番地
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| 【出願日】 |
平成16年5月14日(2004.5.14) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062373 【弁理士】 【氏名又は名称】稲木 次之
【識別番号】100110906 【弁理士】 【氏名又は名称】加藤 和彦
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| 【公開番号】 |
特開2005−323551(P2005−323551A) |
| 【公開日】 |
平成17年11月24日(2005.11.24) |
| 【出願番号】 |
特願2004−145450(P2004−145450) |
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