| 【発明の名称】 |
釣用バケツ |
| 【発明者】 |
【氏名】細見 康雄 【住所又は居所】大阪府堺市老松町3丁77番地 株式会社シマノ内
【氏名】東山 貴一 【住所又は居所】大阪府堺市老松町3丁77番地 株式会社シマノ内
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| 【要約】 |
【課題】収容物の釣用餌が海水等で水浸しになった場合でも、釣用餌の排出を防止しつつ排水することができる釣用バケツの提供。
【解決手段】本発明に係る釣用バケツ1は、上面に開口を有する容器状に形成されたバケツ本体3と、バケツ本体3に設けられ、上記開口を開閉する蓋部材5と、上記蓋部材の隅部7又は上記バケツ本体3の側壁11に設けられた窓部9とを備えている。この窓部9は、上記蓋部材5が上記開口を閉じた状態で上記バケツ本体3の内部と外部とを連通し、通水性を有するメッシュ構造又はスリット構造を備えている。上記窓部9は、小孔又はスリットからなる複数の細隙が設けられており、直径が1.0mmを超える粒子の通過が阻止されることが好ましい。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 上面に開口を有する容器状に形成されたバケツ本体と、バケツ本体に設けられ、上記開口を開閉する蓋部材とを有し、 蓋部材が上記開口を閉じた状態で上記バケツ本体の内部と外部とを連通する窓部が当該蓋部材の隅部又は上記バケツ本体の側壁に設けられており、 当該窓部は、通水性を有するメッシュ構造又はスリット構造を備えている釣用バケツ。 【請求項2】 上記窓部には、直径が1.0mmを超える粒子の通過を阻止する小孔又はスリットからなる複数の細隙が設けられている請求項1に記載の釣用バケツ。 【請求項3】 上記蓋部材に設けられた窓部は、蓋部材から隆起形成されたベース部に形成されており、この蓋部材には、当該ベース部を覆う被覆姿勢と開放する開放姿勢との間で姿勢変化するカバーが設けられている請求項1又は2に記載の釣用バケツ。 【請求項4】 上記カバーは、上記ベース部に嵌合されることによって上記被覆姿勢に保持される形状に形成されている請求項3に記載の釣用バケツ。 【請求項5】 上記カバーを上記開放姿勢に保持する姿勢保持部材が設けられている請求項3又は4に記載の釣用バケツ。 【請求項6】 上記側壁に設けられた窓部は、当該側壁の上部に位置し、この窓部を開閉することができるカバーが備えられている請求項1又は2に記載の釣用バケツ。
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【発明の詳細な説明】【技術分野】 【0001】 本発明は、魚釣りの際に釣人が携行する釣用バケツに関するものである。 【背景技術】 【0002】 例えば、撒き餌を使用するウキ釣りおいては、釣人は予め必要な量の撒き餌を釣用バケツに入れて釣り場に持ち込む。図10は、従来の釣用バケツの正面図である(例えば、特許文献1参照)。 【0003】 同図が示すように従来の釣用バケツ119は、合成樹脂からなる本体121と、本体121の両側面123に取り付けられた一対の把手125とを有する。本体121は、直方体の容器状に形成されており、内部にオキアミ等の餌が収容される。把手125はポリエチレン等により構成され、取付用ステー127を介して本体121に取り付けられている。把手125の基端部129は、取付用ステー127に設けられたボス部131に嵌め込まれており、把手125は回動自在となっている。 【特許文献1】特開2002−186394公報 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0004】 ところで、釣り場では、急に雨が降ったり、風が強くなって波が高くなることも珍しくない。そのため、実釣中に釣用バケツに海水等が入り、釣用餌が水浸しになることもある。そのような場合、釣人は釣用バケツを傾けて排水しなければならないが、そのときに釣用餌も海水と共に排出されてしまうという問題があった。 【0005】 そこで、本発明の目的は、釣用餌を収容した状態で海水等が侵入した場合であっても、釣用餌の排出を防止しつつ排水することができる釣用バケツを提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0006】 本発明に係る釣用バケツは、上面に開口を有する容器状に形成されたバケツ本体と、バケツ本体に設けられ、上記開口を開閉する蓋部材を備えている。さらに、蓋部材が上記開口を閉じた状態で上記バケツ本体の内部と外部とを連通する窓部が当該蓋部材の隅部又は上記バケツ本体の側壁に設けられており、当該窓部は、通水性を有するメッシュ構造又はスリット構造を備えている。 【0007】 上記窓部は、直径が1.0mmを超える粒子の通過を阻止する小孔又はスリットからなる複数の細隙が設けられていることが好ましい。 【0008】 上記窓部が蓋部材に設けられている場合には、蓋部材から隆起形成されたベース部に形成されており、この蓋部材に当該ベース部を覆う被覆姿勢と開放する開放姿勢との間で姿勢変化するカバーが設けられていることがより好ましい。 【0009】 さらに好ましくは、上記カバーは、上記ベース部に嵌合されることによって上記被覆姿勢に保持される形状に形成されていることである。 【0010】 また、上記カバーを上記開放姿勢に保持する姿勢保持部材が設けられていることが好ましい。 【0011】 上記窓部がバケツ本体の側壁に設けられている場合、この窓部がバケツ本体の側壁上部に配置されており、この窓部が開閉されるためのカバーが設けられていることが好ましい。 【発明の効果】 【0012】 この釣用バケツによれば、収容物の釣用餌が海水等で水浸しになった場合でも、釣人が釣用餌の流出を防ぎつつ排水することができる。この釣用バケツの窓部は、必要に応じて窓部のカバーにより開閉することが容易にできる。カバーが閉じられると海水や雨の浸入が防がれ、収容物が水浸しになることがない。また、カバーが閉じられれば釣用餌等の臭気がバケツの外に出ることを防止できる。このため釣用バケツを車や電車で運搬するときにも安心できる。 【発明を実施するための最良の形態】 【0013】 以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。 【0014】 図1は、本発明の釣用バケツ1が示された斜視図である。この釣用バケツ1は、上面に開口を有する容器状に形成されたバケツ本体3と、このバケツ本体3に設けられ上記開口を開閉する蓋部材5とを備えている。この蓋部材5の隅部7には、窓部9が設けられている。窓部9は、通水性を有するメッシュ構造を備えている。このため、蓋部材5が上記開口を閉じた状態であっても、上記バケツ本体3の内部と外部とは、メッシュ構造を介して連通される。なお、上記隅部7には、隅部を含み中間部等に連なる帯状領域を含む。 【0015】 図1に示されているように、バケツ本体3の一対の対向する側壁11の表面に把手13が設けられている。この把手13は、取付用のステー15と、これに接合された握り部17とを備えている。両把手13は一つにまとめられて持ちやすい固定ハンガーにもすることができる。これらは、可撓性を有するEVA等により形成することができ、強度と耐久性とを備えられる。この把手13により、釣用バケツ1の重量が増したときでも、持ち運びが容易となる。 【0016】 釣用バケツ1の形状は、全体が直方体形になっている。釣用バケツ1の大きさは、長径が30cmから50cm程度のものが多い。バケツ本体3には、海水等の浸入を防止するために非透水性の材質が用いられる。釣用バケツ1は、これに撒き餌が収納されて持ち運ばれるため、撒き餌の出し入れが便利であることが望まれる。これらの面からバケツ本体3は、比較的軽量である合成樹脂が好適に用いられる。合成樹脂製でも剛性が高く、高荷重が加えられても歪まないものは、重量が重く、嵩張る場合が多い。しかし、容易に変形しすぎると、蓋部材5の開閉による収容物の取り出し入れしにくかったり、釣りしている側に置くのに不安定である場合がある。 【0017】 バケツ本体3は、形状保持性とともに可撓性を備えており、軽量で、しかも耐久性があることが好ましい。バケツ本体3を構成する材料としては、例えば、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン等の繊維とともに、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン等の合成樹脂又はゴムが複合被覆されたもの等も用い得る。しかし、上記の形状保持性と柔軟性及び耐久性がバランスさせやすい面から、主にEVA(エチレンビニルアセテート)が好適に用いられる。 【0018】 バケツ本体3の中の撒き餌は、柄杓ですくい上げられるときに側壁11の内側に押し当てて固められる。側壁11は、この動作による変形に耐えられる剛性が求められる。すなわち、上記バケツ本体3の内側壁面は、撒き餌を押しつけても腰折れしない程度の剛性が備えられていることが好ましい。また、可撓性が備えられている場合は、収容物がないときにバケツ本体3の余分な空間が折りたためる。折りたたまれることにより、持ち運びのための体積が大幅に節約されて助かることが多い。 【0019】 バケツ本体3の内側壁面は、収容物の撒き餌等による汚れが容易に落とされる材質であることがより好ましい。このため、バケツ本体3の内側壁面には、比較的硬度の高い材料例えば、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル等が用いられてもよい。これにより、バケツ本体3の内側壁面は、たわし等で洗っても傷つきにくい利点もある。さらに、この内側壁面に微細なシボ又はエンボス加工等により汚れの落としやすい表面にすることができる。また、上記内側壁面は、お湯を入れても軟化しすぎることがない材質であることが好ましい。 【0020】 バケツ本体3は、板材により内側の層と外側の層により形成されてもよい。底部21及び側壁11に発泡樹脂等の断熱材を配設することができる。バケツ本体3を形成する板材は、全面を厚くして自立性を持たせることができる。しかし、軽量化の面からは、上記重量と可撓性の面から不利であるため、板材は薄い方がよい。側壁11は、可撓性を有し、しかも上記開口の形状保持性を備えることが望まれる。このため、上記開口の周縁部23に図示されていないがフレームが設けられてもよい。このフレームは、バケツ本体3の上記周縁部23の形状に沿って形成され、バケツ本体3に所定の剛性を与える。本実施形態では、上記周縁部23には、パイプ状の剛性保持材が入っている。すなわち、この周縁部23は、フレームを備えている。 【0021】 バケツ本体3は、一体成形により成形されることができる。しかし、釣用バケツ1が磯や突堤の石の上に置かれることがある等に適応させるため、底部21は、厚みや材質の異なる板材を別途成形されて接合されてもよい。この底部21には、収容物の重量を支えるある程度の剛性と、石等の外部の障害物で容易に破れないような耐久性とが備えられる。バケツ本体3の成形は、例えば、底部21の周端と側壁11とが溶着されることにより行われる。すなわち、底部21の周端縁部が筒状の側壁11に沿う立ち上がり部を備えており、この立ち上がり部が側壁11の内側に溶着接合される。 【0022】 側壁11が前述のように柔軟性を備えて側壁11の高さ方向中間部から折れることにより折りたたまれる一方、この底部21により、バケツ本体3の所定の形状が確保される。また、底部21は、多少の傾斜や窪みをまたぐ場所でも安定して置けるような材質、形状にすることが好ましい。このため、地面に沿いやすいようにグルーブが底部に設けられてもよい。また、底部21に滑り止め模様付きのゴムシート等が貼り付けられてもよい。 【0023】 蓋部材5は、バケツ本体3の上面を覆って閉じるように上記開口に相応した形状に形成されている。この蓋部材5は、防水性と柔軟性とを備えた材質からなることが好ましい。この蓋部材5もバケツ本体3と同様のEVAその他の板材から構成することができる。しかし、蓋部材5がバケツ本体3と同一の材質である必要はなく、例えばゴム系材質が用いられ得る。 【0024】 蓋部材5には、図示されていないが、バケツ本体3に取り付けるための片部がバケツ本体3の長辺又は短辺の上縁付近の外壁面に縫いつけられ又は溶着される。このようにして片部がバケツ本体3に蝶番状に接合されることにより、開閉自在の蓋部材5が形成される。図1に示されているように、スライドファスナー25が取り付けられ、上記開口が蓋部材5で開閉されるようにすることができる。このファスナー25により、防風及び防水が確保され、収容物の散逸が防止される。 【0025】 上記蓋部材5には、窓部9が備えられている。図2は、カバー27で覆われた窓部9が蓋部材5に取り付けられている様子が示された釣用バケツ1の部分平面図である。図3は、窓部9のカバー27が開放姿勢に保たれている様子が示された釣用バケツ1の部分平面図である。図4は、図2のIV−IV線に沿った断面図であり、図5は、図3のV−V線に沿った断面図である。 【0026】 図3に示されているように、釣用バケツ1には、バケツ本体3の内部と外部とを連通する窓部9が設けられている。この窓部9には、通水性を有するメッシュ構造が備えられている。このメッシュ構造により、直径が1.0mmを超える粒子の通過を阻止する小孔29が多数設けられていることが好ましい。この窓部9により、釣用バケツの収容物である撒き餌等を通さないで排水することができる。窓部9のメッシュ構造は、ナイロン、ポリエステル、塩化ビニル等の繊維製のメッシュが溶着、接着又は縫着されて形成され得る。また、硬質の樹脂からなり多数の小孔29を有する成形品が用いられてもよい。この窓部9では、鋭利な障害物によっても破れにくいメリットがある。 【0027】 窓部9が設けられる位置は、通常、蓋部材5の縁部31に近い隅部7である(図2参照)。窓部9の縁部31の側端33が縁部31から遠い場合は、釣用バケツ1を傾斜させても内部の水が排出されず、残る水の量が多くなる。しかし、側端33が縁部31に近すぎる場合は、窓部9の耐久性、カバー27の保持しにくさ等を伴い好ましくないことが多い。排水しやすい窓部9が設けられるように、窓部9の縁部側の端33と蓋部材5の縁部31との距離Lが3mm以上4cm以下になるように配置されることが好ましい。なお、上記の「隅部」とは、一つ又は二つの隅部7を含み蓋部材5の縁部31に沿って又は中央部に向かって延びる帯状領域を含む。 【0028】 窓部9の大きさは、蓋部材5の面積に占める窓部9の面積の占有比率が0.5%から10%程度の範囲であることが好ましい。この比率が小さすぎると排水に時間がかかり排水しにくい。また、この比率が大きすぎると外部からの水等の浸入防止のシール性、構造上の強度等に難点が生じる恐れがある。窓部9の形状は、特に制限はないが、複雑な形状にすることは釣用バケツの製造上好ましくない。通常は隅部の形状に相似の三角形状であることが取付構造に無駄が無く排水しやすい点から好ましい。 【0029】 蓋部材5は、蓋部材本体35と、ベース部37とを有する。ベース部37は、蓋部材本体35に設けられており、蓋部材35から隆起した状態となるように取り付けられている。上記窓部9は、ベース部37に設けられている。ベース部37は、蓋部材本体35が隆起形成されることによって構成されていてもよい。ベース部37は、後述するカバー27との嵌合に好適なものとするために、カバー27とペアで成形されるのが好ましい。また、ベース部37は、蓋部材本体35とは異なる材質から構成されていてもよい。その場合、ベース部37は、蓋部材本体35に逢着されていてもよい。 【0030】 上記カバー27は、この窓部9を覆っている。このため、窓部9は、防水されている。図4及び図5に示されているように、このカバー27は、ベース部37を覆う被覆姿勢と、開放する開放姿勢との間で姿勢変化する。図4では、カバー27はベース部37に嵌合しており、窓部9は閉ざされている。このカバー27は、柔軟性と、ある程度の剛性とを備えている。これにより、カバー27がベース部37に嵌合すると、カバー27は、上記被覆姿勢に保持される。ベース部37は、一定の剛性を備えており、形状保持性を有する。また、ベース部37は、ある程度の弾性又は可撓性を備えていることが好ましい。 【0031】 ベース部37は、傾斜側壁39を備えている。この傾斜側壁39は、図4が示すように斜め上方に傾斜しており、その傾斜角度は、傾斜側壁39の高さが高いときは小さく、低いときは大きく設定されることが多い。したがって、カバー27は、ベース部37に嵌合しやすく、小さなショック等では容易に外れない。また、カバー27は、窓部9が開放されるときには、一動作でベース部37から外れる。なお、カバー27及びベース部37の双方が可撓性を備えていなくてもよい。例えば、ベース部37が硬質樹脂で高い剛性を有していても、カバー27が可撓性に富むゴム等で構成されていればよい。この場合は、カバー27が弾性変形することによってベース部37に嵌合され、カバー27の緊迫力等によって当該被覆姿勢が保持される。 【0032】 図5では、カバー27が捲られて窓部9が開放されている様子が示されている。カバー27は、柔軟性を有し弾性を備えているため、開放されたときに生じる歪みにより元の閉じた位置に戻ろうとする応力が生じている。この開放姿勢を維持するための姿勢保持部材として、カバー27にはスナップ41が備えられている。カバー27が開放された状態では、スタッド43がソケット45に填められて保持される。 【0033】 図6は、スナップが二対設けられている場合の釣用バケツ1が示された部分断面図である。この図では、上記スナップ41に加えてスナップ47が取り付けられている。窓部9が閉じられるときに、カバー27に取り付けられたスタッド49がベース部37に取り付けられたソケット51に填められることによりカバー27が保持される。この例の場合は、前述のカバー27とベース部37との嵌合状態をより確実にすることができる。その分だけ、カバー27とベース部37との良好な嵌合状態を保つための両者の材質及び形状の許容範囲が広くなり得る。 【0034】 図7は、本発明の他の実施形態に係る釣用バケツ55が示された部分断面図である。この釣用バケツ55も、図示されていないが、上面に開口を有する容器状に形成されたバケツ本体と、このバケツ本体に設けられ上記開口を開閉する蓋部材57とを備えている。この蓋部材57の隅部には、蓋部材57が上記開口を閉じた状態で上記バケツ本体の内部と外部とを連通する窓部59が設けられている。窓部59は、通水性を有するメッシュ構造を備えている。 【0035】 窓部59は、多数の小孔61を備えている。この小孔61は、上記実施形態に係る釣用バケツ1に設けられた小孔29と同様の形状である。カバー65はベース部63を覆い上記窓部59を閉じることができるように設けられている。このカバー65は、窓部59が自在に開閉できるように柔軟性を備えている。このカバー65は、防水材67を備えている。この防水材67は、カバー65が閉じられたときに窓部59の周縁に当接し窓部59の防水を図る。 【0036】 この防水材67としては、発泡倍率の高いEVA等の発泡成型品が好適に用いられる。このカバー65は、スナップ69により閉じられた状態が保持される。このとき同時に、上記防水材67がカバー65に圧縮されて弾性変形する。この弾性変形により、窓部59の周縁がカバー65で閉鎖される。カバー65が開放されるときはスナップ71により開放姿勢が保持される。この釣用バケツ55も内部に水が溜まったときに収容物を残して排水することができる。 【0037】 なお、上記防水材67は、カバー65の裏面全体に取り付けられてもよい。この場合は、カバー65による窓部59の開閉がさらに容易に、確実にできる。また、例えば、窓部59の閉鎖と開放が確保されるために、スナップ69,71の変わりに、スライドファスナーが採用されてもよい。この場合は、カバー65が蓋部材57に接合されておれば、ベース部63の材質等にかかわらず、窓部59の開閉ができる。 【0038】 図8は、本発明のさらに他の実施形態に係る釣用バケツ75が示された斜視図である。 この釣用バケツ75も、上面に開口を有する容器状に形成されたバケツ本体77と、このバケツ本体77に設けられ、上記開口を開閉する蓋部材79とを備えている。上記バケツ本体77は、上記釣用バケツ1と同様に、側壁81と底部83とを備えており、側壁81の表面に把手85が設けられている。この図に示されているように、蓋部材79が上記開口を閉じた状態で上記バケツ本体77の内部と外部とを連通する窓部87が上記蓋部材79の短辺の縁部に沿って二カ所の隅部を含み帯状に設けられている。 【0039】 この窓部87には、通水性を有するメッシュ構造が備えられている。窓部87は、上記実施形態に係る釣用バケツ1に設けられた小孔29(図3参照)と同様の多数の小孔89を備えている。この窓部87が取り付けられたベース部には、カバー91が備えられている。このカバー91はベース部を覆い上記窓部87を閉じることができるように設けられている。このカバー91は、窓部87が自在に開閉できるように柔軟性を備えている。このカバー91の開閉は、カバー91に取り付けられたスライドファスナー93によって行われる。図8は、カバー91が開放されて、開放姿勢保持部材であるスナップ95により開放姿勢が保持されている状態が示されている。この釣用バケツ75も内部に水が溜まったときに収容物を残して排水することができるとともに、バケツ75の外部からの防水及び内部の臭気の発散が防止できる。 【0040】 図9は、本発明のさらに他の実施形態に係る釣用バケツ97が示された斜視図である。この釣用バケツ97も、上面に開口を有する容器状に形成されたバケツ本体99と、このバケツ本体99に設けられ、上記開口を開閉する蓋部材101とを備えている。上記バケツ本体97は、側壁103と底部105とを備えており、側壁103の表面に把手107が設けられている。この図に示されているように、蓋部材101が上記開口を閉じた状態で上記バケツ本体97の内部と外部とを連通する窓部109が側壁103の上部に設けられている。なお、側壁103の上部とは、側壁103のバケツ本体97の高さ方向中心の高さよりも高い領域をいう。 【0041】 側壁103には、バケツ本体97の内部と外部とを貫通する孔が設けられている。この窓部109は、この孔の周囲に設けられた窓部取付用のベース部に取り付けられる。このベース部は、側壁103表面から陥没していても又隆起していてもよい。なお、このベース部は、側壁103と一体的に形成されてもよい。またベース部は、別に成形されたものが側壁103に接合されて形成されてもよい。この窓部109には、通水性を有するスリット構造が備えられている。この窓部109は、複数のスリット111からなる細隙を備えている。この細隙は、直径が1.0mmを超える粒子の通過を阻止する。この窓部109には、当該窓部109を覆い、バケツ本体97の内部と外部との連通を閉鎖することができる防水性のカバー113が備えられていることが好ましい。釣用バケツ97内部の排水の際等には、このカバー113が外される。 【0042】 このカバー113は、カバー113を嵌合して保持するためにベース部に設けられたカバー保持部により保持される。このカバー保持部には、例えば、蓋部材に適用される公知の種々の突起又は溝状の嵌合構造が用いられ得る。この図の例では、カバー113は、嵌合された状態で側壁103から立ち上がるサイド部115を備えている。このサイド部115には、カバー113の開閉時にカバー113の滑りを防止するための突起117が備えられている。このカバー113の裏面にも前述の防水材67(図7参照)が適用されてもよい。この釣用バケツ97も内部に水が溜まったときに収容物を残して排水することができるとともに、バケツ97の外部からの防水及び内部の臭気の発散が防止できる。 【産業上の利用可能性】 【0043】 本発明は、釣用バケツ又は釣用バッグである、いわゆるバッカンに適用され得る。 【図面の簡単な説明】 【0044】 【図1】図1は、本発明の釣用バケツが示された斜視図である。 【図2】図2は、カバーで覆われた窓部が蓋部材5に取り付けられている様子が示された釣用バケツの部分平面図である。 【図3】図3は、窓部のカバーが開放姿勢に保たれている様子が示された釣用バケツの部分平面図である。 【図4】図4は、図2のIV−IV線に沿った断面図である。 【図5】図5は、図3のV−V線に沿った断面図である。 【図6】図6は、スナップが二対設けられた場合の釣用バケツが示された部分断面図である。 【図7】図7は、本発明の他の実施例に係る釣用バケツが示された部分断面図である。 【図8】図8は、本発明のさらに他の実施形態に係る釣用バケツが示された斜視図である。 【図9】図9は、本発明のさらに他の実施形態に係る釣用バケツが示された斜視図である。 【図10】図10は、従来の釣用バケツの正面図である。 【符号の説明】 【0045】 1、55、75、97、119・・・釣用バケツ 3、77、99、121・・・バケツ本体 5、57、79、101・・・蓋部材 9、59、87、109・・・窓部 11、81、103・・・側壁 13、85、107、125・・・把手 15、127・・・取付用ステー 21、83、105・・・底部 27、65、91、113・・・カバー 29、61、89・・・小孔 35・・・蓋部材本体 37、63、・・・ベース部 41、69、71、95・・・スナップ 43、49・・・スタッド 45、51・・・ソケット 67・・・防水材
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002439 【氏名又は名称】株式会社シマノ 【住所又は居所】大阪府堺市老松町3丁77番地
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| 【出願日】 |
平成16年4月16日(2004.4.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100120318 【弁理士】 【氏名又は名称】松田 朋浩
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| 【公開番号】 |
特開2005−304301(P2005−304301A) |
| 【公開日】 |
平成17年11月4日(2005.11.4) |
| 【出願番号】 |
特願2004−121409(P2004−121409) |
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