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【発明の名称】 ペット用腹巻
【発明者】 【氏名】大岡 能理子

【要約】 【課題】本発明は、夏場の屋外で地面からの放射熱等によって加熱されたペットの腹部を適度に冷却してやることができペットを暑さから守り快適性に優れ、ペットを夏の日中や夕方頃に散歩に連れ出す場合にも、ペットの腹部を冷し清涼感を与えるため快適に散歩させることができ、ペットの体力の消耗を抑え病気になり難くすることができ、また冬期には保温ができ一年を通して使用することができ、さらにペットの腹部に容易に被着させることができ使用性に優れるペット用腹巻を提供することを目的とする。

【解決手段】ペットの腹部に被着される腹当部と、前記腹当部の前記ペットの腹部側又は地面側に配設された冷暖房具収納部形成部と、前記腹当部の側部に配設され前記ペットの胴部の周囲で連結される腹当連結部と、を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペットの腹部に被着される腹当部と、前記腹当部の前記ペットの腹部側又は地面側に配設された冷暖房具収納部形成部と、前記腹当部の側部に配設され前記ペットの胴部の周囲で連結される腹当連結部と、を備えていることを特徴とするペット用腹巻。
【請求項2】
前記腹当部の前部に延設された胸当部と、前記胸当部の縁部に配設され前記ペットの首部の周囲で連結される首連結部と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載のペット用腹巻。
【請求項3】
前記首連結部に代えて、前記胸当部の縁部に配設され前記ペットの首輪に係着される首輪係着部を備えていることを特徴とする請求項2に記載のペット用腹巻。
【請求項4】
前記腹当連結部に代えて、前記腹当部の側部に延設された背当部と、前記背当部の所定部に配設された背当連結部と、を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の内いずれか1に記載のペット用腹巻。
【請求項5】
前記背当部の前部に延設された側面部と、前記側面部と前記胸当部の間に形成された前脚挿通部と、を備えていることを特徴とする請求項4に記載のペット用腹巻。
【請求項6】
前記冷暖房具収納部形成部の開口部に配設され前記開口部を開閉自在にする冷暖房具収納部開閉部を備えていることを特徴とする請求項1乃至5の内いずれか1に記載のペット用腹巻。
【請求項7】
前記背当部が、遮熱材で形成されていることを特徴とする請求項4乃至6の内いずれか1に記載のペット用腹巻。
【請求項8】
(a)前記腹当部の地面側に配設された前記冷暖房具収納部形成部が、又は、(b)腹部側に前記冷暖房具収納部形成部が配設された前記腹当部が、遮熱材で形成されている、又は、地面側に断熱材が被着されていることを特徴とする請求項1乃至7の内いずれか1に記載のペット用腹巻。
【請求項9】
(a)地面側に前記冷暖房具収納部形成部が配設された前記腹当部、又は、(b)前記腹当部の腹部側に配設された前記冷暖房具収納部形成部が、遮水材で形成されていることを特徴とする請求項1乃至8の内いずれか1に記載のペット用腹巻。
【請求項10】
(a)前記遮水材で形成された前記腹当部の腹部側、又は、(b)前記遮水材で形成された前記冷暖房具収納部形成部の腹部側に、親水部材が被着されていることを特徴とする請求項9に記載のペット用腹巻。
【発明の詳細な説明】【技術分野】
【0001】
本発明は、ペット用腹巻、特に犬用のペット用腹巻に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、犬等のペットを散歩させる際等に用いるペット用腹巻が開発されている。
従来の技術としては、(特許文献1)に「略三角形の平面形状を呈する腹巻本体部を構成するシートの頂点部のひとつに首掛け部材を設け、他の二つの頂点部には、それぞれの頂点部を互いに連結する連結用手段を設けたペット用腹巻」が開示されている。
【特許文献1】登録実用新案第3054022号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら上記従来の技術においては、以下のような課題を有していた。
(1)(特許文献1)に開示の技術は、単に布地をペットの腹部に巻き付けるだけのものなので、特に夏場の屋外では、地面からの放射熱によってペットの腹部等が熱せられ、暑さでペットの体力が消耗され易いという課題を有していた。犬等のペットは四股が短いため、腹部の位置が地面に近く、人間が感じる以上に地面からの放射熱の影響を受けるからである。
(2)そのため、夏場に犬等のペットを散歩させる際には、午前7時程度までの早朝か午後8時以降の夜間が適しているといわれているが、日中や夕方頃に散歩に連れ出されることも多く、その場合には、舌を出し切って苦しそうに歩いている様子がみられることから、ペットにとっては夏場の散歩は苦痛であるとともに体力を著しく消耗し、病気の原因にもなり易いという課題を有していた。
(3)また、夏の日差しや放射熱がペットの背中等にも照射され、ペットの苦痛が増大するという課題を有していた。
(4)また、老犬、老猫、心臓病等のペットに与える負担を軽減するため、夏は涼しくして冬は保温してやるのが望ましいが、薄いシートで形成されているので、それらが困難であるという課題を有していた。
【0004】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、夏場の屋外で地面からの放射熱等によって加熱されたペットの腹部を適度に冷却してやることができペットを暑さから守り快適性に優れ、ペットを夏の日中や夕方頃に散歩に連れ出す場合にも、ペットの腹部を冷し清涼感を与えるため快適に散歩させることができ、ペットの体力の消耗を抑え病気になり難くすることができ、また冬期には保温ができ一年を通して使用することができ、さらにペットの腹部に容易に被着させることができ使用性に優れるペット用腹巻を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記従来の課題を解決するために本発明のペット用腹巻は、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載のペット用腹巻は、ペットの腹部に被着される腹当部と、前記腹当部の前記ペットの腹部側又は地面側に配設された冷暖房具収納部形成部と、前記腹当部の側部に配設され前記ペットの胴部の周囲で連結される腹当連結部と、を備えた構成を有している。
この構成により、以下のような作用が得られる。
(1)ペットの腹部に被着される腹当部と、腹当部の腹部側又は地面側に配設された冷暖房具収納部形成部と、を備えているので、冷暖房具収納部形成部と腹当部との間に冷却具を収納させることができるため、夏場の屋外で地面からの放射熱等によって熱せられたペットの腹部を適度に冷却してやることができ、ペットを暑さから守り快適にできる。
(2)ペットを夏季の日中や夕方頃に散歩に連れ出す場合にも、ペットに清涼感を与えるため快適に散歩させることができ、ペットの体力の消耗を抑え病気になり難くすることができる。
(3)ペットの胴部の周囲で連結される腹当連結部を備えているので、ペットの腹部に腹当部を当て腹当連結部を用いて連結することによって腹当部をペットの腹部に容易に被着させることができ使用性に優れる。
(4)冷暖房具収納部形成部と腹当部との間に懐炉等の暖房具を収納させることができるため、ペットの腹部を中心に温めることができ、ペットを寒さから守り快適にできる。
【0006】
ここで、腹当部としては、合成繊維や天然繊維等で形成された織布,不織布,編布等の布地、合成樹脂製やゴム製等で形成されたシート材やフィルム材、合成樹脂製やゴム製等で形成されたメッシュ材等を基材として用いて形成される。また、これらの基材にアルミニウム等の金属膜を被着したもの、これら布地,シート材等の積層体等を用いることもできる。
腹当部の形状,大きさ,材質は、腹部に被着できるように、ペットの大きさや種類等に応じて適宜選択することができる。
【0007】
冷暖房具収納部形成部としては、ペットに装着したときにペットの腹部側又は地面側となる腹当部の所定部に、冷暖房具を出し入れする開口部を除く周縁部を、熱エンボスや超音波溶融等により溶融接着する方法,低融点パウダー等の熱可塑性樹脂を介して熱融着する方法,接着剤等により樹脂接着する方法,ミシン縫製等により縫い合わせる方法等によって固着され、冷暖房具を収納する冷暖房具収納部が形成される。また、冷暖房具収納部形成部を、冷暖房具を出し入れする開口部を有する袋状に形成し、この袋状に形成された冷暖房具収納部形成部を溶着,融着,接着,縫着等することによって、腹当部に配設される。
【0008】
冷暖房具としては、冷却具又は懐炉や湯たんぽ等の暖房具が用いられ、夏季には冷却具を、冬期には暖房具を用いることにより、ペットを一年中快適にしてやることができる。
冷却具としては、氷を外装材に収納した氷嚢、水溶性高分子,アルコール系溶液のゲル,ポリアクリル酸ナトリウム等のゲル,ポリビニルアルコールに塩化マグネシウムを配合した組成物,高分子吸水剤と多価アルコール水溶液を配合した組成物等を含有する保冷剤を外装材に収納した保冷材、アイスノン(登録商標)ソフト等の冷却まくら等を用いることができる。
【0009】
腹当連結部としては、紐,幅広の帯状体等を用いることができる。紐同士や帯状体同士を繋縛することで胴部の周囲で連結させることができる。
また、帯状体等の胴部装着部や腹当部等の端部寄りにホック,ボタン,ファスナー,面ファスナー等の腹当連結部を配設することで、胴部装着部同士、胴部装着部と腹当部、腹当部同士を簡便に連結させることができる。腹当連結部としては、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーが好適に用いられる。素早く着脱できるとともにペットの胴回りの太さに応じ締め付け力の調整が容易にできるからである。
【0010】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のペット用腹巻であって、前記腹当部の前部に延設された胸当部と、前記胸当部の縁部に配設され前記ペットの首部の周囲で連結される首連結部と、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)腹当部の前部に延設された胸当部と、胸当部の縁部に配設されペットの首部の周囲で連結される首連結部と、を備えているので、ペットに装着したときに胸当部がペットの前脚の間に入り、さらに胸当部が首連結部でペットの首部に固定されるので、腹当部がペットの胴部の回りで回転したりずれたりすることなく、安定に着用させることができる。
【0011】
ここで、胸当部は、ペットの前脚の間隔と略同一幅かわずかに狭く形成される。ペットの歩行の妨げにならないためである。
胸当部は、腹当部と一体に形成させることができる。また、別々に製造して連結させることもできる。
【0012】
首連結部としては、紐,幅広の帯状体等が用いられる。紐同士や帯状体同士を繋縛することで首部の周囲で連結させることができる。
また、帯状体等の首装着部の端部寄りにホック,ボタン,ファスナー,面ファスナー等の首連結部を配設することで、首装着部を首部の周囲で簡便に連結させることができる。首連結部としては、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーが好適に用いられる。素早く着脱できるとともにペットの首回りの太さに応じ締め付け力の調整が容易にできるからである。
首装着部は、胸当部と一体に形成させることができる。また、別々に製造して連結させることもできる。
【0013】
また、基材に含浸させたノミ・ダニ等駆除剤や粒状等のノミ・ダニ等駆除剤を収納できるように、首連結部や首装着部の内側(ペットの首部側)に、袋状の駆除剤収納部を形成しておくことができる。これにより、ペットが山野で運動した際でもノミ・ダニ等が首の回りに付くのを防止できるとともに、駆除剤を交換可能にできる。
【0014】
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のペット用腹巻であって、前記首連結部に代えて、前記胸当部の縁部に配設され前記ペットの首輪に係着される首輪係着部を備えた構成を有している。
この構成により、請求項2で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)ペットの首輪に係着される首輪係着部を備えているので、ペットが着用している首輪に係着させることで腹当部をペットの腹部に被着させることができ使用性に優れる。
【0015】
ここで、首輪係着部としては、紐,幅広の帯状体、フック等が用いられる。紐や帯状体を首輪に繋縛することで首輪に係着させることができる。また、フックを首輪に係着させることで固定することができる。また、帯状体等で形成された首輪係着部の所定部にホック,ボタン,面ファスナー等の係止部を配設することで、首輪係着部を首輪に簡便に係止させることができる。係止部としては、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーが好適に用いられる。素早く着脱できるとともにペットの胸部から首輪までの長さや首輪の太さ等に応じ調整が容易にできるからである。
首輪係着部は、胸当部と一体に形成させることができる。また、別々に製造して連結させることもできる。
なお、首輪係着部の内側(ペットの首部側)に、請求項1で説明したのと同様に、袋状の駆除剤収納部を形成しておくことができる。
【0016】
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の内いずれか1に記載のペット用腹巻であって前記腹当連結部に代えて、前記腹当部の側部に延設された背当部と、前記背当部の所定部に配設された背当連結部と、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1乃至3の内いずれか1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)腹当部の側部に延設された背当部を備えているので、ペットの背中に注がれる日差しや放射熱等を和らげ、ペットを快適にさせることができる。
(2)背当部を備えているので、降雨等があったときでもレインコートの代わりにすることができる。
(3)背当部の所定部に配設された背当連結部を備えているので、ペットの腹部に腹当部を当て、背当連結部を用いて背当部を連結することによって、腹当部をペットの腹部に、背当部をペットの背中に容易に被着させることができ使用性に優れる。
【0017】
ここで、背当部は、腹当部と一体に形成させることができる。また、別々に製造して連結させることもできる。
【0018】
背当連結部としては、背当部の所定部に配設された紐,ホック,ボタン,ファスナー,面ファスナー等が用いられる。なかでも、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーが好適に用いられる。素早く着脱できるとともにペットの胴回りの太さに応じ締め付け力の調整が容易にできるからである。
【0019】
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のペット用腹巻であって、前記背当部の前部に延設された側面部と、前記側面部と前記胸当部の間に形成された前脚挿通部と、を備えた構成を有している。
この構成により、請求項4に記載の作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)側面部が背当部に延設されているので、背中だけでなく胴部の側方等も日差しや放射熱等から保護することができ快適性に優れる。
(2)前脚挿通部が形成されているので、ペット用腹巻を安定に固定することができるとともにペットの歩行等に支障を与えず安定性と快適性に優れる。
【0020】
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5の内いずれか1に記載のペット用腹巻であって、前記冷暖房具収納部形成部の開口部に配設され前記開口部を開閉自在にする冷暖房具収納部開閉部を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1乃至5の内いずれか1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)冷暖房具収納部形成部の開口部を開閉自在にする冷暖房具収納部開閉部を備えているので、ペットが歩行したり運動したりしても、開口部から収納された冷暖房具が飛び出すことがなく使用性に優れる。
【0021】
ここで、冷暖房具収納部開閉部としては、開口部の内側や外側の所定部に配設された紐,ホック,ボタン,ファスナー,面ファスナー等が用いられる。なかでも、マジックテープ(登録商標)等の面ファスナーが好適に用いられる。素早く着脱できるからである。
【0022】
本発明の請求項7に記載の発明は、請求項4乃至6の内いずれか1に記載のペット用腹巻であって、前記背当部が、遮熱材で形成された構成を有している。
この構成により、請求項4乃至6の内いずれか1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)背当部が遮熱材で形成されているので、ペットの背中に注がれる日差しや放射熱等を遮断し、ペットを快適にさせることができる。
【0023】
ここで、遮熱材としては、ビニロン,ポリエステル,アクリル,ポリエチレン等の合成樹脂繊維を平織り,ラッセル編み,カラミ織り,テープ織り等によって形成したネット類、ポリエステル,ポリプロピレン等の合成樹脂繊維を素材として用いた長繊維不織布、ポリエステル等の合成樹脂製フィルム等に熱放射率の低いアルミニウム等の金属膜を蒸着や塗布等で被着した熱反射層を表面に有する金属フィルム類等が用いられる。なかでも熱反射層を有する遮熱材が好適に用いられる。軽量性に優れ小型のペットに装着しても重量負担になり難いからである。
【0024】
本発明の請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7の内いずれか1に記載のペット用腹巻であって、(a)前記腹当部の地面側に配設された前記冷暖房具収納部形成部が、又は、(b)腹部側に前記冷暖房具収納部形成部が配設された前記腹当部が、遮熱材で形成されている、又は、地面側に断熱材が被着された構成を有している。
この構成により、請求項1乃至7の内いずれか1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)冷暖房具が収納される地面側に遮熱材や断熱材が配設されているので、収納された冷却具に到達する放射熱の量を抑制して冷却具を溶け難くすることができ、ペットが長時間散歩等を行う間の冷却具の冷却効果を維持することができ快適に保つことができる。また、収納された懐炉等の暖房具を保温し、暖房具の発熱効果を維持することができ快適に保つことができる。
【0025】
ここで、遮熱材としては、請求項7で説明したものと同様なので、説明を省略する。
断熱材としては、発泡ウレタン等の独立気泡を有する合成樹脂材、合成樹脂等で形成された多数の小室内に空気等のガスを封入したシート材、軟質繊維板,綿,フェルト等の天然繊維断熱材、グラスウール,セラミック繊維,ポリエステル綿等の人工繊維断熱材等が用いられる。
【0026】
本発明の請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8の内いずれか1に記載のペット用腹巻であって、(a)地面側に前記冷暖房具収納部形成部が配設された前記腹当部、又は、(b)前記腹当部の腹部側に配設された前記冷暖房具収納部形成部が、遮水材で形成された構成を有している。
この構成により、請求項1乃至8の内いずれか1で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)冷暖房具が収納される腹部側に遮水材が配設されているので、収納された冷却具に結露が生じても、結露水がペットの腹部に接触することがなく、ペットの腹部を濡らさずに快適に保つことができる。
(2)冷却具の冷たさや暖房具の温かさを、遮水材を通してペットの腹部に伝達させることができ快適性に優れる。
【0027】
ここで、遮水材としては、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリエステル,ナイロン,ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビニリデン等の合成樹脂製フィルム及びそれらの積層体、アルミニウム箔等の金属箔等の柔軟で不透水性のフィルム類やシート類が用いられる。
【0028】
本発明の請求項10に記載の発明は、請求項9に記載のペット用腹巻であって、(a)前記遮水材で形成された前記腹当部の腹部側、又は、(b)前記遮水材で形成された前記冷暖房具収納部形成部の腹部側に、親水部材が被着された構成を有している。
この構成により、請求項9で得られる作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)遮水材で形成された腹当部の腹部側(ペットの腹部側)、又は、遮水材で形成された冷暖房具収納部形成部の腹部側(ペットの腹部側)に親水部材が被着されているので、収納された冷却具によって遮水材に結露が生じても、結露水を親水部材が吸収するので、ペットの腹部が濡れてペットが不快になるのを防止できる。
(2)ペットの腹部に接触する腹当部の腹部側や冷暖房具収納部形成部の腹部側の感触を老犬、老猫等が好む柔らかな感触にすることができる。
【0029】
ここで、親水部材としては、親水性を有する織布,編布,不織布,ネット類等が用いられる。例えば、綿やレーヨン等の織布や編布、ポリエステル,ナイロン,アクリル等を材料として表面に微小な溝部や孔部等を形成した合成樹脂製繊維の織布や編布、綿,レーヨン,ポリエステル,ナイロン,アクリル等を材料としてスパンボンド法,ニードルパンチ法,メルトブロー法,水流交絡法等で製造される不織布等が用いられる。また、これらの繊維を混合して形成した織布や不織布等が用いられる。
【発明の効果】
【0030】
以上のように、本発明のペット用腹巻によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、
(1)冷暖房具収納部形成部と腹当部との間に冷却具を収納させることができるため、夏場の屋外で地面からの放射熱等によって熱せられたペットの腹部を適度に冷却してやることができ、ペットを暑さから守り快適性に優れたペット用腹巻を提供することができる。
(2)ペットを夏季の日中や夕方頃に散歩に連れ出す場合にも、ペットに清涼感を与えるため快適に散歩させることができ、ペットの体力の消耗を抑え病気になり難くすることができるペット用腹巻を提供することができる。
(3)ペットの胴部の周囲で連結される腹当連結部を備えているので、ペットの腹部に腹当部を当て腹当連結部を用いて連結することによって腹当部をペットの腹部に容易に被着させることができ使用性に優れたペット用腹巻を提供することができる。
(4)冷暖房具収納部形成部と腹当部との間に懐炉等の暖房具を収納させることができるため、ペットの腹部を中心に温めることができ、ペットを寒さから守り快適性に優れたペット用腹巻を提供することができる。
【0031】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、
(1)ペットに装着したときに胸当部がペットの前脚の間に入り、さらに胸当部が首連結部でペットの首部に固定されるので、腹当部がペットの胴部の回りで回転したりずれたりすることなく、安定に着用させることができる安定性に優れたペット用腹巻を提供することができる。
【0032】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加え、
(1)ペットが着用している首輪に係着させることで腹当部をペットの腹部に被着させることができ使用性に優れたペット用腹巻を提供することができる。
【0033】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の内いずれか1の効果に加え、
(1)ペットの背中に注がれる日差しや放射熱等を和らげ、ペットを快適にさせることができる快適性に優れたペット用腹巻を提供することができる。
(2)降雨等があったときでもレインコートの代わりにできるペット用腹巻を提供することができる。
(3)ペットの腹部に腹当部を当て、背当連結部を用いて背当部を係止することによって、腹当部をペットの腹部に、背当部をペットの背中に容易に被着させることができ使用性に優れたペット用腹巻を提供することができる。
【0034】
請求項5に記載の発明によれば、請求項4の効果に加え、
(1)側面部が背当部に延設されているので、背中だけでなく胴部の側方等も日差しや放射熱等から保護することができ快適性に優れたペット用腹巻を提供することができる。
(2)前脚挿通部が形成されているので、ペット用腹巻を安定に固定することができるとともにペットの歩行等に支障を与えず安定性と快適性に優れたペット用腹巻を提供することができる。
【0035】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1乃至5の内いずれか1の効果に加え、
(1)ペットが歩行したり運動したりしても、開口部から収納された冷暖房具が飛び出すことがなく使用性に優れたペット用腹巻を提供することができる。
【0036】
請求項7に記載の発明によれば、請求項1乃至6の内いずれか1の効果に加え、
(1)ペットの背中に注がれる日差しや放射熱等を遮断し、ペットを快適にさせることができる快適性に優れたペット用腹巻を提供することができる。
【0037】
請求項8に記載の発明によれば、請求項1乃至7の内いずれか1の効果に加え、
(1)収納された冷却具に到達する放射熱の量を抑制して冷却具を溶け難くすることができ、ペットが長時間散歩等を行う間の冷却具の冷却効果を維持することができ快適に保つことができる冷却持続性に優れたペット用腹巻を提供することができる。また、収納された懐炉等の暖房具を保温し、暖房具の発熱効果を維持することができ快適に保つことができる暖房の持続性に優れたペット用腹巻を提供することができる。
【0038】
請求項9に記載の発明によれば、請求項1乃至8の内いずれか1の効果に加え、
(1)収納された冷却具に結露が生じても、結露水がペットの腹部に接触することがなく、ペットの腹部を濡らさずに快適性に優れたペット用腹巻を提供することができる。
(2)冷却具の冷たさや暖房具の温かさを、遮水材を通してペットの腹部に伝達させることができ快適性に優れたペット用腹巻を提供することができる。
【0039】
請求項10に記載の発明によれば、請求項9の効果に加え、
(1)収納された冷却具によって遮水材に結露が生じても、結露水を親水部材が吸収するので、ペットの腹部が濡れてペットが不快になるのを防止できる快適性に優れたペット用腹巻を提供することができる。
(2)ペットの腹部に接触する腹当部の腹部側や冷暖房具収納部形成部の腹部側の感触を老犬、老猫等が好む柔らかな感触にすることができる快適性に優れたペット用腹巻を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、ペット用腹巻をペットに装着した際に、ペットに接触する側を内面、その反対面を外面として説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1におけるペット用腹巻を広げた状態の外面図であり、図2は図1のA−A線における要部断面端面図であり、図3は実施の形態1におけるペット用腹巻をペットに装着した状態を示す斜視図である。
図1において、1は実施の形態1におけるペット用腹巻、2は合成樹脂繊維のネット類,合成樹脂繊維を素材として用いた長繊維不織布,金属フィルム類等の遮熱材で形成されたペット用腹巻1の腹当部、3は略矩形状に形成され一辺を除く周縁部が溶着,融着,接着,縫着等によって腹当部2の表側(ペットに装着したときには地面側となる。)に固着された冷暖房具収納部形成部である。本実施の形態においては、冷暖房具収納部形成部3は、腹当部2と同様に遮熱材で形成されている。
3aは冷暖房具収納部形成部3の開口部、4は一端部が開口部3a近傍の腹当部2に固着された係止片、5は係止片4の他端側の裏側及び開口部3a近傍の冷暖房具収納部形成部3の表側に配設された面ファスナー等の冷暖房具収納部開閉部、6,6は腹当部2の側部の両側に延設された背当部、7は一方の背当部6の端部の表側に配設された面ファスナー等の背当連結部、7aは他方の背当部6の端部の裏側に配設された面ファスナー等の背当連結部、8は腹当部2の前部に延設された略矩形状の胸当部、9,9は背当部6,6の前部に延設された側面部、10は胸当部8と側面部9,9の縁部に配設された帯状の首装着部、11は首装着部10の一端部の表側に配設された面ファスナー等の首連結部、11aは首装着部10の他端部の裏側に配設された面ファスナー等の首連結部、12,12は胸当部8、側面部9,9、首装着部10で包囲されて形成された前脚挿通部である。
【0041】
図2において、2は腹当部、3は冷暖房具収納部形成部、3aは開口部、13は冷暖房具収納部形成部3よりも一回り小さい大きさで冷暖房具収納部形成部3の腹部側の腹当部2に形成された腹当部開口部、14は合成樹脂製フィルム,アルミニウム箔等の金属箔,アルミニウム等の金属膜を合成樹脂製フィルムに被着した金属フィルム等の遮水材で形成され周縁部が腹当部2の腹部側に固着され腹当部開口部13を密閉する開口部密閉部、15は開口部密閉部14の腹部側に被着された綿やレーヨン等の織布や編布、綿,レーヨン,ポリエステル,ナイロン,アクリル等の不織布等の親水部材、16は冷暖房具収納部形成部3で形成された冷暖房具収納部である。
【0042】
以上のように構成された本発明の実施の形態1におけるペット用腹巻について、以下その装着方法を図面を参照しながら説明する。
まず、氷嚢,保冷材等の冷却具や懐炉等の暖房具からなる冷暖房具を開口部3aから冷暖房具収納部16に収納した後、係止片4の冷暖房具収納部開閉部5を用いて開口部3aを閉止する。
次いで、図3に示すように、前脚挿通部12,12にペットの前脚を挿通し、ペットの首部の周囲に首装着部10を装着し首連結部11,11aを用いて首装着部10の端部同士を連結する。次に、ペットの腹部に腹当部2を当てながら背当連結部7,7aを用いて背当部6を連結し、腹当部2をペットの腹部に、背当部6をペットの背中に被着させる。
【0043】
以上のように、本発明の実施の形態1におけるペット用腹巻は構成されているので、以下のような作用が得られる。
(1)ペットの腹部に被着される腹当部2と、腹当部2の地面側に配設された冷暖房具収納部形成部3と、を備えているので、冷暖房具収納部形成部3と腹当部2との間に形成された冷暖房具収納部16に冷却具を収納させることができるため、夏場の屋外で地面からの放射熱によって熱せられたペットの腹部を適度に冷却してやることができ、ペットを暑さから守り快適にできる。また、冷暖房具収納部16に懐炉等の暖房具を収納させることができるため、ペットの腹部を中心に温めることができ、ペットを寒さから守り快適にできる。
(2)ペットを夏場の日中や夕方頃に散歩に連れ出す場合にも、ペットに清涼感を与えるため快適に散歩させることができ、ペットの体力の消耗を抑え病気になり難くすることができる。
(3)腹当部2の前部に延設された胸当部8と、胸当部8の縁部に配設されペットの首部の周囲で連結される首連結部11と、を備えているので、ペットに装着したときに胸当部8がペットの前脚の間に入り、さらに胸当部8が首連結部11でペットの首部に固定されるので、腹当部2がペットの胴部の回りで回転したりずれたりすることなく、安定に着用させることができる。
(4)腹当部2の側部の両側に延設された背当部6,6を備えているので、ペットの背中に注がれる日差しや放射熱等を和らげ、ペットを快適にさせることができる。
(5)背当部6を備えているので、降雨等があったときでもレインコートの代わりにすることができる。
(6)背当部6の所定部に配設された背当連結部7,7aを備えているので、腹当部2をペットの腹部に、背当部6をペットの背中に容易に被着させることができ使用性に優れる。
(7)冷暖房具収納部形成部3の開口部3aを開閉自在にする冷暖房具収納部開閉部5を備えているので、ペットが歩行したり運動したりしても、冷暖房具収納部16に収納された冷暖房具が開口部3aから飛び出すことがなく使用性に優れる。
(8)背当部6が遮熱材で形成されているので、ペットの背中に注がれる日差しや放射熱等を遮断し、ペットを快適にさせることができる。
(9)冷暖房具収納部形成部3が遮熱材で形成され腹当部2の地面側に配設されているので、冷暖房具収納部16に収納された冷却具に到達する放射熱の量を抑制して冷却具を溶け難くすることができ、ペットが長時間散歩等を行う間の冷却具の冷却効果を維持することができ快適に保つことができる。
(10)地面側に冷暖房具収納部形成部3が配設された腹当部2に腹当部開口部13が形成され、遮水材で形成された開口部密閉部14で腹当部開口部13が密閉されているので、熱伝導率の低いネット類等の遮熱材で腹当部2が形成されていても、冷却具が接触する開口部密閉部14を通してペットの腹部に冷たさが伝わり易く快適にすることができる。
(11)開口部密閉部14が遮水材で形成されているので、冷暖房具収納部16に収納された冷却具に結露が生じても、その結露水が直接ペットの腹部に接触することがなく、ペットの腹部を濡らさずに快適に保つことができる。
(12)開口部密閉部14の腹部側に親水材15が被着されているので、冷暖房具収納部16に収納された冷却具によって冷却された開口部密閉部14に結露が生じても、結露水を親水材15が吸収するので、ペットの腹部が濡れてペットが不快になるのを防止できる。
(13)側面部9,9が背当部6,6に延設されているので、背中だけでなく胴部の側方等も日差しや放射熱等から保護することができる。
(14)前脚挿通部12,12が形成されているので、ペット用腹巻1を安定に固定することができるとともにペットの歩行等に支障を与えない。
(15)冷暖房具収納部開閉部5、背当連結部7,7a、首連結部11,11aが面ファスナーで形成されているので、素早く着脱することができるとともに、胴部や首部の周囲の太さに応じて寸法調整が容易で使用性に優れる。
【0044】
ここで、本実施の形態においては、冷暖房具収納部形成部3が遮熱材で形成されている場合について説明したが、遮熱材で形成する代わりに、冷暖房具収納部形成部3に発泡ウレタン等の独立気泡を有する合成樹脂材、合成樹脂等で形成された多数の小室内に空気等のガスを封入したシート材、天然繊維断熱材、人工繊維断熱材等の断熱材を被着する場合もある。この場合も同様の作用が得られるとともに、断熱材が、冷暖房具収納部16に収納された懐炉等の暖房具を保温し、暖房具の発熱効果を維持することができ快適に保つことができ暖房の持続性に優れる。
また、腹当部2が遮熱材で形成された場合について説明したが、合成繊維や天然繊維等で形成された織布,不織布,編布の布地等の遮熱性を有しない部材で形成された場合には、その熱伝導率を利用して冷却具の冷たさを腹部に伝達できるので、腹当部開口部13を形成せずに、結露水を通さない遮水材を腹当部2の表側又は裏側に配設すればよい。これによっても、同様の作用が得られる。
また、天然繊維断熱材、人工繊維断熱材等の断熱材を冷暖房具収納部16の内側の開口部密閉部14に配設する場合もある。この場合は、冷却具の冷却効果や暖房具の暖房効果を断熱材で緩衝できるので、ペットの腹部が冷えすぎたり熱くなりすぎたりするのを防止できる。
【0045】
(実施の形態2)
図4は本発明の実施の形態2におけるペット用腹巻を広げた状態の外面図であり、図5は図4のB−B線における要部断面端面図であり、図6は実施の形態2におけるペット用腹巻をペットに装着した状態を示す斜視図である。なお、実施の形態1で説明したものと同様のものは、同じ符号を付して説明を省略する。
図4において、20は実施の形態2におけるペット用腹巻、21は合成樹脂製フィルム,アルミニウム箔等の金属箔等の遮水材で形成され周縁部が腹当部2の裏側(ペットに装着したときには腹部側になる。)に固着された冷暖房具収納部形成部、21aは冷暖房具収納部形成部21の開口部、21bは一端部が開口部21a近傍の腹当部2の腹部側に固着された係止片、21cは係止片21bの他端側及び開口部21a近傍の冷暖房具収納部形成部21に配設された面ファスナー等の冷暖房具収納部開閉部、22,22は背当部6,6の側部側が略U字状に切欠された背当切欠部である。
図5において、21は遮水材で形成された冷暖房具収納部形成部、21aは開口部、23は冷暖房具収納部形成部21の腹部側に被着された綿やレーヨン等の織布や編布、綿,レーヨン,ポリエステル,ナイロン,アクリル等の不織布等の親水部材、24は冷暖房具収納部形成部21によって形成された冷暖房具収納部である。
【0046】
以上のように構成された本発明の実施の形態2におけるペット用腹巻について、以下その装着方法を図面を参照しながら説明する。
まず、氷嚢,保冷材等の冷却具や懐炉等の暖房具からなる冷暖房具を開口部21aから冷暖房具収納部24に収納した後、係止片21bの冷暖房具収納部開閉部21cを用いて開口部21aを閉止する。
次いで、図6に示すように、胸当部8をペットの胸部に当てながら首部の周囲に首装着部10を装着し首連結部11,11aを用いて首装着部10の端部同士を連結する。次に、ペットの腹部に腹当部2の腹部側に形成された冷暖房具収納部23を当てながら背当連結部7,7aを用いて背当部6を連結し、腹当部2をペットの腹部に、背当部6をペットの背中に被着させる。
【0047】
以上のように、本発明の実施の形態2におけるペット用腹巻は構成されているので、実施の形態1の作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)冷暖房具収納部形成部21が遮熱材で形成された腹当部2の腹部側に配設されているので、冷暖房具収納部24に収納された冷却具に到達する放射熱の量を抑制して冷却具を溶け難くすることができ、ペットが長時間散歩等を行う間の冷却具の冷却効果を維持することができ快適に保つことができる。
(2)冷暖房具収納部形成部21が遮水材で形成され腹当部2の腹部側に配設されているので、冷暖房具収納部24に収納された冷却具に結露が生じても、その結露水が直接ペットの腹部に接触することがなく、ペットの腹部を濡らさずに快適に保つことができる。
(3)冷却具の冷たさや暖房具の温かさを、遮水材で形成された冷暖房具収納部形成部21を通してペットの腹部に伝達させることができ快適性に優れる。
(4)遮水材で形成された冷暖房具収納部形成部21の腹部側に親水部材23が被着されているので、冷暖房具収納部24に収納された冷却具によって冷暖房具収納部形成部21の腹部側に結露が生じても、結露水を親水部材23が吸収するので、ペットの腹部が濡れてペットが不快になるのを防止できる。また、老犬、老猫等が好む柔らかな感触にすることができ快適性に優れる。
(5)背当部6,6の側部側が略U字状に切欠された背当切欠部22を備えているので、背当連結部7,7aを短く形成することができ、胴部が長いペットであっても容易に装着することができ使用性に優れる。
(6)冷暖房具収納部形成部21が遮熱材で形成された腹当部2の腹部側に配設され冷暖房具収納部24を形成しているので、腹当部2の地面側に冷暖房具収納部が形成された実施の形態1の場合と異なり、腹当部2に開口部(腹当部開口部13)を形成する必要がなく、構成を単純化できるので量産性に優れるとともに耐久性に優れる。
【0048】
なお、冷暖房具収納部形成部21が配設された腹当部2の地面側や腹部側に、発泡ウレタン等の独立気泡を有する合成樹脂材、合成樹脂等で形成された多数の小室内に空気等のガスを封入したシート材、天然繊維断熱材、人工繊維断熱材等の断熱材を被着する場合もある。これにより、冷却具の冷却効果の持続時間をより長くすることができる。また、断熱材が、冷暖房具収納部24に収納された懐炉等の暖房具を保温し、暖房具の発熱効果を維持することができ快適に保つことができ暖房の持続性に優れる。
【0049】
(実施の形態3)
図7は実施の形態3におけるペット用腹巻を広げた状態の外面図であり、図8は実施の形態3におけるペット用腹巻をペットに装着した状態を示す斜視図である。なお、実施の形態1、実施の形態2で説明したものと同様のものは、同じ符号を付して説明を省略する。
図7において、30は実施の形態3におけるペット用腹巻、31は腹当部2の側部の一方に一端部が固着された帯状体等の胴部装着部、32は腹当部2の他方の側部の表側の所定箇所に配設された面ファスナー等の腹当連結部、32aは胴部装着部31の他端部の裏側に配設された面ファスナー等の腹当連結部、33は胸当部8の縁部に延設された首輪係着部、34は首輪係着部33の所定部に配設された面ファスナー等の係止部、34aは首輪係着部33の端部に配設された面ファスナー等の係止部である。
図8において、40はペットの首部に装着された首輪である。
【0050】
実施の形態3におけるペット用腹巻をペットに装着する際には、まず、氷嚢,保冷材等の冷却具や懐炉等の暖房具からなる冷暖房具を開口部21aから収納した後、係止片21bの冷暖房具収納部開閉部21cを用いて開口部21aを閉止する。
次いで、図8に示すように、胸当部8をペットの胸部に当てながら首輪係着部33で首輪40を巻き込み、係止部34,34aで係止し首輪係着部33を首輪40に係着する。次に、ペットの腹部に冷暖房具収納部形成部21が配設された腹当部2を当てながら胴部装着部31をペットの背中から胴部の周囲に渡し、腹当連結部32,32aを用いて胴部装着部31をペットの胴部の周囲で連結し、腹当部2をペットの腹部に被着させる。
【0051】
以上のように、本発明の実施の形態3におけるペット用腹巻は構成されているので、実施の形態2の作用に加え、以下のような作用が得られる。
(1)ペットの胴部の周囲で連結される腹当連結部32,32aを備えているので、ペットの腹部に腹当部2を当て、胴部装着部31をペットの背中から胴部の周囲に渡して連結することによって、腹当部2をペットの腹部に容易に被着させることができ使用性に優れる。
【産業上の利用可能性】
【0052】
本発明は、ペット用腹巻、特に犬用のペット用腹巻に関し、夏場の屋外で地面からの放射熱等によって加熱されたペットの腹部を適度に冷却してやることができペットを暑さから守り快適性に優れ、ペットを夏の夕方頃に散歩に連れ出す場合にも、ペットに清涼感を与えるため快適に散歩させることができ、ペットの体力の消耗を抑え病気になり難くすることができ、また冬期には保温ができ一年を通して使用することができ、さらにペットの腹部に容易に被着させることができ使用性に優れるペット用腹巻を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】実施の形態1におけるペット用腹巻を広げた状態の外面図
【図2】図1のA−A線における要部断面端面図
【図3】実施の形態1におけるペット用腹巻をペットに装着した状態を示す斜視図
【図4】実施の形態2におけるペット用腹巻を広げた状態の外面図
【図5】図4のB−B線における要部断面端面図
【図6】実施の形態2におけるペット用腹巻をペットに装着した状態を示す斜視図
【図7】実施の形態3におけるペット用腹巻を広げた状態の外面図
【図8】実施の形態3におけるペット用腹巻をペットに装着した状態を示す斜視図
【符号の説明】
【0054】
1 ペット用腹巻
2 腹当部
3 冷暖房具収納部形成部
3a 開口部
4 係止片
5 冷暖房具収納部開閉部
6 背当部
7,7a 背当連結部
8 胸当部
9 側面部
10 首装着部
11,11a 首連結部
12 前脚挿通部
13 腹当部開口部
14 開口部密閉部
15 親水部材
16 冷暖房具収納部
20 ペット用腹巻
21 冷暖房具収納部形成部
21a 開口部
21b 係止片
21c 冷暖房具収納部開閉部
22 背当切欠部
23 親水部材
24 冷暖房具収納部
30 ペット用腹巻
31 胴部装着部
32,32a 腹当連結部
33 首輪係着部
34,34a 係止部
40 首輪
【出願人】 【識別番号】304015988
【氏名又は名称】大岡 能理子
【出願日】 平成16年3月31日(2004.3.31)
【代理人】 【識別番号】100095603
【弁理士】
【氏名又は名称】榎本 一郎

【公開番号】 特開2005−287321(P2005−287321A)
【公開日】 平成17年10月20日(2005.10.20)
【出願番号】 特願2004−103374(P2004−103374)